JSS.1
『絶望の向こう側に』

 

PC1用ハンドアウト
シナリオダーザイン【中島三郎からの信頼】 2レベル
キャラクター:ギアドライバー
(サンプルキャラクター:ギアドライバー/フェンサー)

ナビゲーター:草薙伊音

瑞穂基地の整備班長である中島三郎と、ギアドライバーであるあなたは、年は離れているが、お互いに信頼出来る、言わば戦友だ。
その中島が、試作機開発を手伝って欲しいと、キミに頼んできた。大佐からの極秘命令だそうだが、一体何の為だろうか?

※ PCは男性限定。伊音が、中島と親しくするPC1にヤキモチを妬かせる為である。

 

PC2用ハンドアウト
シナリオダーザイン【ヴィヴリオからの期待】 2レベル
キャラクター:ギアドライバー
(サンプルキャラクター:ギアドライバー/ストライカー)

ナビゲーター:トゥアレタ・クレーリオン

今回新たに素質を見出され、ギアドライバーとして着任するキミ。
昨日までは一般クラスだったのに、今日からは特務クラスだ。
キミはトゥアレタと一緒にシュネルギア・イェーガーのギアドライバーとして、命じられた。
キミの、終わらない夏が、始まる。

※ 言わずと知れた、新人ギアドライバーである。

 

PC3用ハンドアウト
シナリオダーザイン【セラピアからの不安】 2レベル
キャラクター:ギアドライバー
(サンプルキャラクター:ギアドライバー/スナイパー)

ナビゲーター:セラピア・パルマコン

人一倍、勘の優れたキミのナビゲーター、セラピア。
彼女の言葉は時折、真実をぴたりと言い当てる。
そんな彼女が、不安をキミに訴え掛ける。
その事は、キミ自身をも、不安に陥らせる事になる。
彼女の不安が、現実になったら。
キミの心を、不安が支配する。

 

PC4用ハンドアウト
シナリオダーザイン【凍からの不安】 2レベル
キャラクター:ギアドライバー
(サンプルキャラクター:ギアドライバー/シューター)

ナビゲーター:八坂凍

戦場から帰還中、キミのナビゲーターである凍は、自分がキミのサポートを充分にこなせているか、ずっと考え込んでいた。
キミ達コンビは、他の3人よりも早く、そして長く組んでいる。自他共に認める最強タッグ、の筈だった……。
凍の不安が、キミの肩に、重く圧し掛かる。

 

 

今回予告
日常を破るように突然現れた敵。

強大な力を持つ敵の前に、基地は壊滅寸前。

残る戦力は、実戦未投入の試作機のみ。

最後に残されたのは、希望か、それとも―― 

エンゼルギア天使大戦TRPG 「絶望の向こう側に」
万に一つも可能性があるのなら――諦めるには、まだ早い。

 

 

オープニングフェイズ
●シーン1/戦友
PC1:ギアドライバー
ナビゲーター:草薙伊音
シナリオダーザイン:中島三郎からの信頼

「お前ェも、随分と戦闘に慣れたみたいだな。」
「ところで相談なんだが……ムラマサギアの試作二号機の調整を手伝ってくれないか?」
「今の所は、大佐からの極秘命令なんだが…銃器と違って、刀は繊細でな。」
「他のヤツには秘密にしておいてくれ。」
太刀を操る試作機、ムラマサギアのドライバー。それがあなただ。
剣術の達人でもあるあなたは、整備班長から頼み事をされる。

 

●シーン2/不安
PC3:ギアドライバー
ナビゲーター:セラピア・パルマコン
シナリオダーザイン:セラピアからの不安

夜、セラピアが枕を持って、貴方の部屋にやってくる。
「……ちょっと、眠れないんだよ〜。」
泣き腫らしたような目。何か怖いものを見たような……
「な、なんでもないんだよ〜……」
あなたにもたれかかり、安心したかのようにすやすやと寝息を立てるセラピア。
あなたは、その寝顔に安心しつつ、何か漠然とした不安を感じた……。

 

●シーン3/サポート
PC4:ギアドライバー
ナビゲーター:八坂凍
シナリオダーザイン:凍からの不安

戦闘から帰還中のシュネルギアコックピットで、何か考え込んでいる凍。話しかけると、
「……サポート……」
「……出来てる?」
どのような答えを返しても、うつむいて答えを返すのみ。
「……そう」
「……また、新しいギアドライバー」
君達コンビは、他の3人よりも早く組んでいた。自他共に認める最強タッグ、の筈だった……

 

●シーン4/終らない夏が始まる
PC2:ギアドライバー
ナビゲーター:トゥアレタ・クレーリオン
シナリオダーザイン:ヴィヴリオからの期待

瑞穂基地統合司令部。ヴィヴリオ直々の呼出しだ。
緊張した面持ちで、あなたは立っている。
「今日から、トゥアレタ・クレーリオン少尉とシュネルギア・イェーガーに搭乗して貰う」
「よろしくね、PC2くん。」
あなたは新入りである。トゥアレタと組んで、シュネルギア・イェーガーのギアドライバーに命じられた。

 

●シーン5/異変
マスターシーン

太平洋上の、巨大な白銀のヒトガタ。
その姿はまるで、巨大な十字架。
それが、ふっと姿を消す。
時を同じくして、瑞穂基地作戦司令部。
『太平洋上に、微弱なエンジェルハイロゥ確認……消失?』
レーダーを監視していた管制官が、異変を告げる。
『どういう意味だ、これは……そのまま監視を続けろ。』
訝しげな表情を浮かべるヴィヴリオ。

 

ミドルフェイズ
●シーン1/帰って来てからも、戦場
シーンプレイヤー:PC1

◆解説
格納庫で、中島と話をするシーン。他PC登場可。

◆台詞と描写
戦闘から帰還したあなた。格納庫でシュネルギアから降りると、そこは戦場だった。
「ぼやぼやするな!いつでも敵が来てもいいように、完全に仕上げるぞっ!」
整備班長、中島三郎の怒号が格納庫にこだまする。
そんな中、あなたを見つけた中島があなたの所に来る。
「丁度いい所に来た。例のヤツなんだが、基本動作プログラミングを、お前ェ自身にやって貰おうと思ってな」
「十中八九、お前ェが乗るだろうしな。」

PC1とある程度会話をしたら、結末に移ること。

◆結末
そんな会話をしていると、伊音があなたを呼びに来る。
「探したぞ、PC1。何故そう、お前はすぐにいなくなるんだ。探さなければならない私の身にもなれ。」
「すまんな、草薙中尉殿。じゃあ後でな、PC1。」
そう言って、中島が去っていく。
「整備班長と一体何を話していたんだ?」

少々不満気な伊音。PC1が何か言った所で、シーンを切る。

 

●シーン2/不安
シーンプレイヤー:PC3

◆解説
セラピアが、昨日の夢を話すシーン。他PC登場不可。

◆台詞と描写
戦闘から帰還し、シャワー室から出て、着替え終わった後。
自動販売機の前で、フルーツ牛乳を持ったセラピアと鉢合わせる。
「ん〜、PC3ちゃん、昨日はありがとうなんだよ〜。」
誰かに聞かれていないかどうか、周りを気にしつつ。
どうしたのか、と尋ねられれば答える。
「……怖い夢、見たんだよ〜。基地に巨大な天使が現れて、いくら攻撃しても傷一つ付かないで、みんな死んでっちゃったんだよ……えぅ ……」
よほど怖かったに違いない。話しながら、涙ぐむセラピア。

PC3の台詞を貰ったら、結末に移ること。
※ ここでセラピアを慰めてくれれば、このシーンはGMの勝ちだ。そうでない場合は、自分で涙を拭って、無理に笑顔を作る。

◆結末
「ごめんね、PC3ちゃん……急に泣き出したりして。ボクはもう大丈夫なんだよ。」
だがあなたは、セラピアがどこか無理しているように、感じていた……。

 

●シーン3/健康診断
シーンプレイヤー:PC4

◆解説
健康診断を兼ねた、ギアドライバーの検査である。全PC登場。

◆台詞と描写
「ふーん……成る程ね。次は、血液検査よ」
「はい、みんなアクシア大尉の指示に従うのよ!」
アクシアが検査項目を告げ、トゥアレタが仕切って、8人が検査を行っている。
セラピアが注射針の前で固まっていたり、凍が血の抜ける所をじっと見つめていたりとするが。

※時間が余計に掛かるが、一人ずつに注射をして、一人一人のリアクションを演出すると、場が盛り上がる。

一通り検査が終わり、検査結果を見ていたアクシアの表情が曇る。
「凍、ちょっといい?」
「……はい」
凍がアクシアに呼ばれ、しばらくして戻ってくる。

※この時点で、PC4以外には退場してもらうこと。

ずっと凍と組んできた君ならば分かるが、心なしか、凍の顔色が悪い気がする。
「……各数値が」
「……不安定だって」
「……精神的なものだって」
「……PC4」
「………どう、すれば、いい……?」

PC3の台詞を貰ったら、結末に移ること。
※ 恐らく、凍の不安を拭うようなセリフをPC3が言うだろう。そうでない場合、凍は沈んだままである。

◆結末
「……ごめん」
ぼそっと謝る凍。不安を拭った場合はやや明るめ、そうでない場合は無感情。

 

●シーン4/儚く脆い日常
シーンプレイヤー:PC2

◆解説
授業の様子である。
※ 時間が足りない場合は、即座に結末を読み上げ、エモーションを挟まずに、そのまま次のシーンに移行する。

◆台詞と描写
「昨日このクラスに転入した、PC2よ。」
アクシアが教壇に立ち、PC2を生徒達に紹介する。
そう、元々あなた(PC2)は一般クラスだったのだが、ヘルプストハイム・チェックで黒い天使核を持っていると判別さ れ、ギアドライバーの素質を見出されたのだ。
「ようこそ、PC2くん。……って、何か変な気もするけどね。」
トゥアレタが苦笑する。それもその筈、この特務クラスには、ギアドライバーとその候補生しかいない。
そして現在、このクラスにいるのは、PC1、3、4と伊音、凍、セラピア、トゥアレタの7人。
つまりが、全員顔見知りになっているのである。
「席は……トゥアレタの隣でいいかしら?」

適当に会話した所で、結末に進む。

◆結末
「緊急事態(ノートシュタント)!瑞穂基地直上に、エンジェルハイロゥ!総員、第一種戦闘配置!」
授業が始まった、と思ったのも束の間。出撃命令が下される。
「落ち着かないわね、全く!」
アクシアのぼやき。

 

●シーン5/使徒襲来
シーンプレイヤー:PC2

◆解説
ブリーフィングルームで、今回の作戦を聞く。全PC登場。

◆台詞と描写
ブリーフィングルーム。ヴィヴリオがディスプレイを見ながら、作戦を指示する。
「PC1は、指揮官と思わしき天使兵を食い止めてくれ。PC4はPC1の護衛とサポートに回れ。PC3は後方遠距離から狙撃、PC2はPC3のサポートを命じる。」
「PC2、初陣になるが、頑張ってくれ。」

PC2のセリフを貰ったら、結末に移ること。

◆結末
「市民は全員、シェルターに避難している……。が、マスケンヴァル現象が起きれば、全て消滅してしまう。」
天使兵の背後に、まばゆい光が吹き上げ、巨大な光の十字架となる。
「見ろ、天界の門が、開いていく……もう猶予は無い」
「アングリーフ・アーレス!」(全員出撃)
シュネルギアに乗り込み、発進する。
4機のシュネルギアが揃って出撃するのは、瑞穂基地始まって以来初めての事だ。
司令部の窓から、ヴィヴリオがその様子を眺めている。

ここで、ヴィヴリオのダーザインレベルが4以上ならば、このセリフを追加する。
「若い者達を前線に送り出すのは、いつになっても慣れんな……」
と言って苦笑する。

 

●シーン6/敗北
シーンプレイヤー:PC3

◆解説
強大な力を持つ天使兵に敗北するシーン。全PC登場。
※ このシーンで、勝利する必要は無い。むしろ、ここは敗北しなければならない。その点をPL達に告げておくこと。
一応、戦闘シーンであるが、ロゴスの使用を禁止する。つまり演出戦闘。
ただし、カッコいいセリフを吐けと命じる(笑)
ホイシュレッケ5グループ、天使兵(主天使)1体
全員がダメージを与えた後、天使兵が攻撃をする。PLにシュネルギアの死亡ゲージを埋めるように指摘する。

◆台詞と描写
各PCの攻撃が『効かない』事を演出した上で、天使の圧倒的な力を見せつけよう。

◆結末
「コム・ツーリュック!総員撤退せよ……これは……命令だ!」
ヴィヴリオの悲痛な声が、無線を通して響く。
PCは全員、強制的に撤退させられる。
セラピアの見た夢は、予知夢だったのか……?
あなたの脳裏によぎる、絶望感。
コンソール越しに見えた、セラピアの顔も蒼褪めていた……
ここで、セラピアのダーザインレベルが4以上ならば、このセリフを追加する。
「PC3ちゃん……ボク、ボク……怖いよ……」
今にも泣き出しそうなセラピアの声。

 

ここのエモーションにて、ダーザインレベル5を解禁する。
ダーザインの昇華についても触れる事。

 

クライマックスフェイズ
●シーン1/新たなる力
シーンプレイヤー:PC1

◆解説
格納庫地下、シュネルギアの整備工場奥にある、試作機の前である。全PC登場。
もし時間があるようなら、医務室で各PCと各ナビゲーターの心の交流を演出しよう。
更に盛り上がる筈だ。

◆台詞と描写
「まさか、こんなに早くこいつらを使う事になるたぁなあ……」
中島が、試作機4機を見上げ、苦い顔で呟く。
「だが……今はこれしか無いのも事実だ。試作機開発を命じていたのが、こんな風に役立つとは、な。」
後ろからやはり苦い顔のヴィヴリオ、そしてギアドライバー達が現れる。
「ムラマサギア試作二号機、ムラクモギアは未完成だ。とりあえず、ムラマサギアに記憶されてたお前ェの動作パターンは放り込んだが……一度も試験して無えから、上手く動く保証は無え。草薙中尉殿、こいつの事をお願いします。」

ここで、中島のダーザインレベルが4以上ならば、草薙中尉〜の前に、このセリフを追加する。
「俺には娘はいるが、倅はいねぇ。PC1は、俺の倅みてえなもんだ。」

「後の奴等は……全て試作機、言ってみりゃツヴァイだ。」
「武器とシュネルギアなんざ幾らぶっ壊してきても構わねえ、後で全部直してやるから、とことんやって来い!」
「ヴィヴリオだそうだ。お前達に命令する。敵を倒し、無事に帰って来い」

これに対する各PCの台詞を貰ったら、結末に移ること。

◆結末
シュネルギアに再び乗り込む8人。
再び、戦場へ!

 

●シーン2/天使を断つ剣
シーンプレイヤー:全員

◆解説
天使兵との戦闘である。

◆台詞と描写
ホイシュレッケ5グループを撃破後、オペレータからの通信がシュネルギアに入る。
「主天使ファヌエルの能力が判明!」
「主天使ファヌエルの周囲には、三重(PC3名の場合は二重)の防御結界が展開されています。これを同時に無効化しないと、本体に攻撃が届きません!」
その言葉に、凍が瞬時に反応する。
「……3機による同時攻撃」
「……その後、間髪入れずに攻撃をすれば……」
「……撃破可能」

ここで、凍のダーザインレベルが4以上ならば、このセリフを追加する。
「……PC4と一緒なら」
「……勝てる」

主天使(ドミニオン)ファヌエル その名は『希望』を意味する。
肉体:30 感覚:20 理知:18 聖霊:15 階級:0
HP:70 負傷ゲージ 30/15/8/3
攻撃 聖なる光(射撃) 判定値:18 レベル:5 射程:2km ダメージ+12(軽)
絶対結界 対天使武器以外無効・30点以下のダメージ無効
回避はしない
※ シナリオ専用の能力として、死亡ゲージを3つ持っている。
これについては、シナリオ開始時に言ってしまってよい。

ホイシュレッケ/シュトゥルム
肉体:5 感覚:7 理知:6 聖霊:4 階級:0
HP:20 負傷ゲージなし
攻撃 かみつき(白兵) 判定値:10 レベル:4 射程:至近 ダメージ+10
回避 判定値:7 レベル:3
結界 対天使武器以外ダメージ半減
自動封鎖 エンゲージ封鎖

◆結末
主天使を、最後の一撃が捕らえる。
主天使は光となって霧散し、同時に、上空の天界の門が閉じていく。
瑞穂基地は、壊滅を免れたのだ。

 

エンディングフェイズ
●シーン1/初陣
シーンプレイヤー:PC2

◆解説
夕方、統合司令室に呼び出され、初陣の感想を聞かれる。

◆台詞と描写
「初陣としては大分きつい戦闘だったと思うが、どう思った?」
PC2からの答えを貰う。
「そうか。」

ここで、ヴィヴリオのダーザインレベルが4以上ならば、この描写を追加する。
「これからも、頑張ってくれ。」

ヴィヴリオの言葉に驚いたトゥアレタが、ぼそっと言う。
「大佐が褒めるなんて、珍しい……」

PC2の台詞を貰ったら、結末に移ること。

◆結末
「美しい夕日だな……」
「またこのような夕日が見られた事を、皆に感謝しよう……」
そう言うヴィヴリオの横顔は、ほんの少しだけ、笑っているように見えた。
そして、トゥアレタが耳打ちする。
「改めて、これからもよろしくね、PC2」

 

●シーン2/信頼
シーンプレイヤー:PC4

◆解説
戦闘から帰還中のシュネルギアコクピットで、考え込んでいる凍。
話しかけると、凍は、同じ問いを投げ掛けてくる。

◆台詞と描写
「……サポート……」
「……出来てる?」

ここで、凍のダーザインレベルが4以上ならば、このセリフを追加する。
「……PC4」
「………一緒に、いても、いいよね……?」

◆結末
「……これからも」
「……頑張ろうね」
凍はそう言って、柔らかい笑みを浮かべる。
あなたが今まで見たことの無い、心からの笑みだった。

 

●シーン3/安心
シーンプレイヤー:PC3

◆解説
戦闘から帰還し、シャワー室から出て、着替え終わった後。
自動販売機の前で、牛乳を持ったセラピアと鉢合わせる。

◆台詞と描写
「PC3ちゃん……正夢にならずに済んで、良かったんだよ〜……」
セラピアはそう言って、あなたの胸に飛び込む。少しだけ、涙を浮かべて。

ここで、セラピアのダーザインレベルが4以上ならば、このセリフを追加する。
「PC3ちゃんが一緒にいてくれるから……ボクは頑張れるんだよ」

◆結末
「PC3ちゃん、コーヒー牛乳飲む?」
そう言って、セラピアはコーヒー牛乳を差し出す。
「ボクは牛乳飲んで、大きくなるんだよ〜」
セラピアはそう言って、幼い子供のように笑った。

 

●シーン4/絶望の向こう側にあるもの、その名は
シーンプレイヤー:PC1

◆解説
夕方の格納庫で、中島と話すシーン。伊音も一緒にいる。

◆台詞と描写
「お前ェらも大したもんだ。あんな、生まれたての赤ん坊みてえなギアで、あれだけの事をやってくれたんだからな。」

ここで、中島のダーザインレベルが4以上ならば、このセリフを追加する。
「俺も倅が欲しかったなぁ。お前ェみてえな倅がな。男みてぇな娘はいるが、やっぱり娘だからなあ。」

「さて、仕事に戻らんとな。派手にぶっ壊されたシュネルギア達を、早く治してやらんとな。」
そう言ってクスッと笑い、中島は去っていく。

「全く……試作機の件、少しぐらい私に相談してくれても良いだろう。」
ちょっと不機嫌な伊音。隠し事をしていたのが気に入らないらしい。

ここで伊音のダーザインレベルが4以上ならば、このセリフを追加する。
「私だって、お前の役に立ちたいんだぞ……」
と言って、伊音はちょっと拗ねた顔をしながら、頬を染める。

◆結末
「見ろ、夕陽が沈んでいく」
格納庫から、夕陽が沈んでいく様が見える。
「夕焼けの空を見られる事が、こんなに嬉しい事だとは、考えた事もなかったな……」
「この夕焼けは……私達が守り抜いたものだ。そうだろう?PC1?」

PC1の言葉を貰い、幕を閉じる。

 

 

以上、経験点の発行などの処理をしよう。
お疲れさまでした。

 

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