【GM】 ■■■■■■ エンディングフェイズ シーン1/任務完了? ■■■■■■

【GM】 シーンプレイヤーは良一

【GM】 ホルテンで瑞穂基地に帰還中。

【GM】 ヴィヴリオから極秘通信で、携帯に連絡が入る。

【ヴィヴリオ】「………ご苦労だった、田宮少尉」

【田宮】「――! ……大佐……」

【ヴィヴリオ】「………全て後手に回ってしまって、済まなかった………」

【田宮】「いえ……後手に回った責任は、オレにあります……」

【ヴィヴリオ】「いや………部下の責任は、ボクの責任でもある………正体が分かった時点で、拘束しておけば、少しは違っていた筈だ」

【田宮】「………………」

【田宮】「………………救えたと……最善を尽くせたと、自負しております」相手にも見えず、また自分も相手が見えないが、G3式の敬礼を取る。

【ヴィヴリオ】 穏やかな口調で「………苦しいなりに、キミは良くやってくれたよ………そうそう、キミ達の休暇申請だが、今回のこともある。通しておこう………ゆっくり休んでくれ」 そう言って、通信が切れる。

【田宮】「ヤー・ヴォール……フラウ・オーバスト・コマンダート・ヴィヴリオ・デア・ドライクロツ」

【凍】 後部座席から声を掛け「………………大佐、から?」

【良一】「あぁ……休暇申請を、受理してくれるそうだ……」任務の――特に、こんな時期にそんな用をわざわざ言う為だけに秘匿回線を使いはしないし、そんな指揮官でもない。それでも、そう答えた。

【凍】「………………良一、休暇申請………出してたの?」

【良一】「………………」――間。

【良一】「……ふ、二人分……な……」少し言い難そうに、そう答える。

【凍】 顔を赤らめ、俯いて「………………良一と一緒に、休暇………取りたかった」

【良一】「ラ、ランディング体勢に入る! 管制塔、着陸許可を……誘導は良い、マニュアルで十分だっ!」誤魔化すように、機体を下降させる。その横顔は、背中を預ける少女のそれとよく似ていた。

【凍】 後部座席から身を乗り出し、良一に抱きついて「………………いっしょに、おやすみ………うれしい」 機体は既にオートコントロールに変更済み。

【良一】「……ぅ、ぁ……っ?」耐Gスーツ越しに伝わる、余人のそれよりは少し低めの――それでも感じる温もりと、その柔らかさに理屈は全部持っていかれて。

【良一】「………………オレも、だ……」そのままシートに身を預けるようにしながら、肩越しに回された腕にそっと手を重ねる。

【凍】 こくんと頷き「………………うん」 不意打ち気味に良一に唇を重ねて「………………今日、頑張った、ご褒美」 すぐに顔を離す。顔は益々真っ赤。

【GM】 そして、真っ赤になって硬直した良一の姿が、そこにはあった。

【GM】 シーン切ります

 

 

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