【GM】 ■■■■■■ミドルフェイズ■■■■■■

【GM】 ■■■■■■シーン5/記憶■■■■■■

【GM】 シーンプレイヤーは鋼也と良一です。

【GM】 茅と弘平太は登場不可です。

【GM】 場所は格納庫。

【GM】 そして、シュネルギア:ヤークトのコックピット内。

【GM】 それは………かつての桂の愛機であり、現在は良一の愛機となっていた。

【セラピア】 恐る恐る「かつ……じゃない、T−Xちゃん……何か、分かった……?」

【GM】 現在の状況………凍とセラピアと良一とT−Xは、ヤークトのコックピット内(狭

【GM】 鋼也は、格納庫の扉の陰に隠れています。

【鋼也】「っち、何やってるんだ、俺は…」 隠れてヤークトを見上げながら。

【凍】「………………」 無言で、悲しげな顔でT−Xの顔を見つめて。

【田宮】「……」 三人の様子を、無言で見詰め。「(茶番だ……なのに何故、オレはここでこうしている……)」

【T−X】 ヤークトのギアドライバー側操縦席に座る。

【GM】 

【T−X】 そして、T−Xの、表情が………凍り付く。

【田宮】「――!」 その変化に、釣られるかのように表情が変わる。

【凍】「………………かつ……」 言い掛けて、途中で頭をふるふると振って打ち消し「………………T−X………?」

【GM】 

【T−X】 自分の両手を見つめ………しばし呆然と。

【GM】 

【田宮】「パルマコン……」 感情を押し殺すような――いや、自分自身を殺しでもするかのような声。

【セラピア】 恐怖に震えながらも、良一の手を、ぎゅっと握って、涙を堪える。

【GM】 

【T−X】 両手が、小刻みに震えだす。

【GM】 

【田宮】「……」 無言で、ナビゲーター席を示す>セラピア

【セラピア】「う、うん………」 恐々頷きながら、ナビゲーター席に座る。

【田宮】「八坂……シュトルムに行け」 視線は、T−Xを見据えたままで。

【凍】 頭をふるふると振って「………………駄目、良一……まだ」

【田宮】「いいから、行くんだ……足りないものは、オレが必ずつれて来る」 凍の肩に手を伸ばしかけ――舌打ちして、コクピットタラップに身を躍らせる。

【田宮】「志岐宮……オレじゃない、あそこに居るべきなのは!」 格納庫の出口に向かって駆け出す。

【GM】 

【T−X】 震えは両手から、やがて、全身に伝わって。

【GM】 

【セラピア】 咄嗟に言ってしまう「か、桂ちゃんっ!?」

【田宮】「――!」 一瞬セラピアの声に足を止め、しかし振り切るように駆け出す。

【凍】 はっとしたように「………………!」

【GM】 

【GM】 皮肉にも。

【GM】 セラピアの掛けた、その一言が………最後の、引き金となる。

【GM】 

【T−X】 そして、絶叫「……いやぁぁぁぁぁっ!」

【GM】 

【GM】 思わず顔を背ける、セラピアと凍。

【桂】「思い出したくなんてなかったのに!」 顔を両手で隠し、叫ぶ。そして滂沱の涙。

【GM】 (記憶が戻ってしまった為、以降、T−Xではなく桂と表記します)

【鋼也】「……! 桂!!」 慌てて扉の影から飛び出す。

【田宮】「――遅かった、か……」 T−Xの悲鳴に、桂の絶叫に足が止まり。

【セラピア】 わっと泣き出す「ごめんなさい、ごめんなさい、桂ちゃん……ボクが、あの時戦うの止めさせれば、引き金を引かなければ、こんな事にならないで済んだのに………ごめんなさい……」 そう………桂の死に、最も関与し……そして、“処理”を行ったのは、彼女だ。

【凍】「………………桂………」 双眸に、涙を浮かべ「………………助けられなかったのは………私も、同じ………ごめん、桂……」

【田宮】「……志岐宮………この、バカ野郎ッ!」 視界に飛び出して来た姿に安堵の呟きも束の間、迸る怒号。

【鋼也】「桂! 桂! 桂ぁ!」 怒鳴り声を背後に聞きながら、ヤークトのコクピットへ続くタラップをまさしく一足飛びで駆け上る。

【田宮】「やっと、最後のピースが揃ったか……」 鋼也の背中を見送りながら、呟く。

【セラピア】 わんわんと泣き続ける。

【凍】 俯いて、無言で拳を握り締める。コックピットの床に一粒、一粒零れ落ちる、涙。

【田宮】「所詮、この茶番にオレじゃミスキャスト……主役はお前以外に有得ない」 どこか寂しげな微笑をすら浮かべ、しかし続く結末の団円を確信した苦笑をも湛え。

【田宮】「元より、オレと言う疫病神さえ居なければ……あんな涙は流れなくても済んだんだ……ッ!」

【鋼也】「かつ――ら……」 ぜいぜいと呼吸を荒げて、コクピットの脇に立ち、中に声を掛ける。

【桂】 鋼也の顔を見つめて「こう、や………?」

【鋼也】「桂、お前なのか…?」 信じられない物を見るような目で、桂を見て。

【桂】 無言でこくこくと頷く。

【鋼也】「―――桂」 視線を落として、俯く。小刻みに肩を震わして。

【桂】 鋼也にぎゅっとしがみついて、ぽろぽろと涙を零し「鋼也………会いたかったよ、鋼也ぁ………」 抱き着かれた感触も……桂のそれ、そのもので。

【鋼也】「……この阿呆たれめ。何死んでるんだよ、馬鹿」 弱々しい悪態をついて、そっと桂の背中に手を回す。

【桂】 肩を震わせて「………だって、だって………鋼也を、死なせたくなかったんだもん………」

【鋼也】「…お前なぁ、それで自分が死んでりゃ世話ないっちゅ−の」 少し溜息をついて、桂の耳元で呟く。

【田宮】「………」 無言、無音でで格納庫の扉をくぐり。気配さえも殺して。――そうすれば、帰って来るから。オレさえ居なければ、オレがあの椅子に座る前の時間が戻って来るから――例えそれが、瞬きの刹那だとしても。

【田宮】「(………ダスビダーニャ。オレの役目は終わりだ、ヤークト……そして、パルマコン……)」 連邦の言の葉を胸に秘め、滂沱の感涙に咽ぶ少女の小さな姿と、過去を運ぶかつての愛機を視線に収め。半秒の後に退場。

【鋼也】「…まぁ、いいや。お前がこうして戻ってきたんだしな」 体を離して、桂の瞳を正面から見つめる。

【桂】 涙を溜めた瞳で「うん………ごめんね、鋼也………」 生きていた頃には見せなかった、年よりも更に幼い表情を浮かべて、鋼也の言葉に頷く。

【鋼也】「ばっか、お前、台詞が違うだろ」

【鋼也】「こういう時は“ただいま”だろーが」 少し顔を赤らめて。

【桂】 少しだけどこか悲しげに………微笑みながら「あー、えーと………ただいま」

【セラピア】「桂ちゃん、おかえりなさい、なんだよ〜!」 涙をぽろぽろと零しながら、嬉しそうに微笑む。

【凍】 柔らかい笑みを浮かべて「………………桂、お帰り」

【GM】 その時、サイレンが響き渡る。

【GM】 オペレータ「緊急事態!瑞穂基地より3時方向、距離2万に、エンジェルハイロゥ!総員、第一種戦闘配置!」

【桂】 真剣な表情に変わって「……行こう、鋼也」

【鋼也】「っち、気がきかねーな、向こうさんも…」 小声で呟いて。

【鋼也】「おうよ! いっちょやったるか!」 そう言いながら桂の手を取って走り出す。

【GM】 走りながら、桂は口元に手をやり、小さく咳き込む。

【GM】 口元を隠したその手には、喀血による血が。

【桂】「時間が、ない……でも、やらなきゃ」

【GM】 シーン切ります

 

【GM】 ■■■■■■エモーション■■■■■■

【田宮】 ロールのみで。#35c4=26

【鋼也】 ロールのみです。#42c4=35

【茅】 こっちもロールのみ、つまりまだT−Xからは無関心のままで。#42c4=26

【弘平太】 こちらもロールのみにて#28c4= 17

【茅】 パトス:147 ロゴス:161 アガペー:540

【GM】 鋼也と良一については、【T−Xからの】ダーザインを全て【遠山桂からの】に切り替えて下さい。

【鋼也】 判りました。

【GM】 これには、パトスを消費する必要はありません。

【弘平太】 パトス147 ロゴス99 アガペー523

【田宮】 田宮:パトス271 ロゴス140 アガペー533

【鋼也】 パトス263 ロゴス  164  アガペー530

 

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