【GM】 ■■■■■■ミドルフェイズ■■■■■■

【GM】 ■■■■■■シーン2/訓練■■■■■■

【GM】 シーンプレイヤーは良一、鋼也自動登場、茅と弘平太は登場不可です。

【GM】 場所は訓練室になります。

【GM】 鋼也とT−Xの初めての訓練。

【GM】 T−Xのナビゲートは、凍に勝るとも劣らない技術を持っていた。

【T−X】「………なかなか、いい腕してるじゃない!」

【鋼也】「あー! 遠山と同じ声でしゃべんな! くそッ!」 そう言いながらも、T−Xのナビゲートに舌を巻く。…なんて速さだよ、ったく…!

【T−X】 悪戯っぽく笑いながら「まだまだ序の口だよ、この程度!………ついて来れるかな!?」 更に加速させる。

【鋼也】「あぁ!? っのぉ、人間なめんな!」 周囲の標的を一瞬で沈黙させて、次の敵集団へと突撃する。

【セラピア】 二人の訓練の様子を見ていて、唐突に「そうだ、良一ちゃん〜。一度、凍ちゃんと組んでみたら?」

【田宮】「オレと………八坂が……?」 一瞬怪訝そうな表情になる。「(パルマコン……気丈に振舞ってはいても、矢張り自分が“処理”した遠山と同じ顔のT−Xがいればナビゲートするだけの胆力は望むだけ酷、か……)」

【セラピア】 苦笑いしながら「正直ボク、最近の良一ちゃんの反応速度についてけないんだよ〜」

【凍】 小首を傾げて「………………良一………組んで、みる………?」

【田宮】「確かに……八坂とのセルはオレも興味がある」

【田宮】「パルマコンは、良くやってくれているさ……直感的な閃きは、オレにはないものだ」 少し柔らかい声で言って、くしゃりとセラピアの頭を撫でてからドライバーシートに向かう。

【凍】 装置に乗り込み、セットアップ中に、不意に話し掛けてくる「………良一、少しだけ、聞いて」

【田宮】「……? 何だ、八坂?」 作業の手は止めずに。

【凍】 淡々と「………………桂………鋼也のことが、好きだった」

【田宮】「遠山が、志岐宮のことを――?」 思わず、ナビゲーターシートに向き直る。

【凍】「………………そう。鋼也も、桂が好きだった、って言ってた」

【田宮】「あいつら――そんな事が――……っ」

【田宮】 抑え込んでいた、T−Xへの蟠りが――志岐宮へのやり場のない感情が、沸点へと駆け上る。

【凍】「………………でも、あの桂は………鋼也のこと、覚えてない」

【田宮】「………………解っている! 解っているが――!」

【凍】 気遣うような口調で「………………鋼也も、桂も……心配」

【田宮】「八坂………」 凍が浮かべる表情に、その心情に――志岐宮にしか解るはずのなかったそれを、感じ取ってしまって。酷く狼狽する。

【田宮】「(オレは………オレは一体、今まで何を見ていたんだ………!?)」 ただ憤るだけだった自分が、目の前の凍に比べて酷く惨めで。自分が矮小に感じられて。

【田宮】「志岐宮………!」 誰よりも辛い現実に引き裂かれていたであろう――今もなおそれに曝されているであろう好敵手の名を、覚えず口にする。

【凍】 頭をふるふると振って「………………私には………よく、分からない」 でも………この胸をちくりと刺す痛みは、何だろう。

【GM】  

【GM】 そして、凍との訓練の成績は、初めて組んだにも関わらず、現在のセラピアとの訓練結果に、ほぼ匹敵するだけの成績を弾き出した。

【凍】 驚いたような表情を浮かべて「………やる、良一」

【田宮】「………志岐宮には、負けられないからな」 凍の方は見ずに。「(それに――遠山にも、だ)」

【セラピア】 真剣な表情で「うーん………こりは本当に、ナビの変更を申請した方がいいかもなんだよ〜………」

【GM】 丁度、鋼也とT−Xも、訓練が終了し、装置から出て来る。

【GM】 こちらも凍との現最高レコードにほぼ匹敵する、好成績を弾き出していた。

【凍】 呆気に取られ、ただ一言「………………凄い」

【鋼也】「あーくそ。しっくりこねぇな」 その割には好成績を出して溜息一つ。

【田宮】「八坂とのセルが、これ以上のレコードに届くのなら――な」 複雑な面持ちで。何もかもが、ずっしりと鉛の様に重くて。まるで独り言のように呟く。

【鋼也】「大体お前が遠山にクリソツなのが問題なんだよ」 休憩用のベンチに腰掛けながらT−Xに悪態を付く。

【田宮】「――情けないザマだな」 志岐宮の眼前に立ち、見下した目付きで。

【T−X】「全く、しっくり来ないなんて、よく言うね。そっちこそ、なかなか、やるじゃない」

【GM】 そう言って、鋼也の肩をポンと右手の甲で叩く。

【GM】 その瞬間……T−Xの表情が一瞬曇る。

【GM】 それは………桂が、鋼也を褒める時に必ずする癖、だった。

【T−X】「今……、前にも同じこと……」

【鋼也】「うるせぇ。今俺は機嫌が…!」 田宮に食って掛かろうとした瞬間、肩を叩かれて思わずT−Xを見上げる。

【T−X】「いや、気のせいだね」 すぐに元の表情に戻る………が。

【セラピア】 その様子に無言で、辛そうな表情を浮かべる。

【凍】 同様に、苦しげな表情をする。

【鋼也】「…そいつも茅さんに教わったのかよ」 噛みつかんばかりの表情でT−Xを睨む。

【田宮】「………………?」 周囲の只ならぬ様子に、視線を巡らせて。

【T−X】「違う、けど………どうしたんだろう、わたし。頭の中で、何かがもやもやしてる」 顔に手を当て、呟く。

【T−X】「誰かに、何かを伝えなきゃいけない、そんな気がするの」

【T−X】 考え込むように、頬に手を当て、俯く。

【田宮】「志岐宮ぁっ!」 どうしようもなく膨れ上がった感情を、自分でも抑え切れずに。

【田宮】 パイロットスーツの胸倉を掴み、立ち上がらせる。

【セラピア】 涙をぽろぽろ零して縋りつく「良一ちゃん、止めてよ、止めてよ〜っ!」

【鋼也】「んだよ馬鹿。いちいち叫ばなきゃ喧嘩も売れねぇのか?」 鬱陶しそうに軽蔑の視線。

【凍】「………………鋼也も……止めて………」

【田宮】「うるさいっ! 引っ込んでいろパルマコンッ!!」 もう一方の手で、乱暴に振り払う。

【セラピア】「わわっ!?」

【GM】 良一に乱暴に振り払われ、T−Xの所に倒れ掛かるセラピア。

【田宮】「あぁ、どうしようもなくお前の頭がボケてしまっているからな!」>志岐宮

【田宮】「遠山がどうした!? 曹長が何だと!? 今、お前の目の前にいるのはこのオレだ!!」

【T−X】 慌ててセラピアを抱き起こし「大丈夫、セラピア?」

【セラピア】「う、うん、ありがとう、か……じゃない、T−Xちゃん」 自分に向けられた心配そうな顔は、生前の桂そのものの表情で。

【鋼也】「…っるせえ、なッ!」 接近した状態で、そのまま膝を田宮の鳩尾に叩きこむ。

【田宮】「………………っ」 倒れたセラピアと、抱き起こすT−Xを見て。自分が取った行動に、信じられないと言った表情をした刹那。「――グッ!?」 完全に不意を突かれて膝を付く。

【凍】「………………鋼也、いい加減に、して」 全力で鋼也の頬を平手打ちし、肩を震わせる。

【鋼也】「……俺が何を見てようが、どんな事考えてようが、お前らの知った事じゃねぇってんだよ、クソが!」 平手打ちを甘んじて受けて、訓練室の出口に向かいながらそう吐き捨てる。

【凍】 俯き、肩を震わせながら「………………そんな鋼也も、良一も………見たくない」

【田宮】「………………志岐宮……目を、醒ませ……! 遠山は、もうどこにも居ないんだ……ッ!」 肺を絞る様な声で。

【セラピア】「そうだよ〜、ギアは二人で乗るものなのに、そんなんじゃ………」 最後は、消え入りそうな声で。

【田宮】「オレには解る……! お前の不調の原因も、苛立ちの理由も……!」 立ち上がれないまま、必死に絞り出すような声で。

【田宮】「お前は、誰より……誰よりも遠山の事を大切にしているから――だからなんだろう!?」

【鋼也】 バタン、と拒絶するかのように訓練室の扉は閉じられた。

【田宮】「……クソっ!」 ダンッ、と床を拳の皮が破れるほど殴り付け。

【セラピア】「ダメ、ダメだよ、良一ちゃん………自分に当たっちゃ………」 良一の拳を、腫れ物に触るような手付きで手に取る。

【田宮】「――やめろ、ゲシュペンスト」 そのまま、ブルブルと拳を震わせながら。

【GM】 ゲシュペンスト:ドイツ語で『幽霊』

【田宮】「お前は、ブロッケン山の悪魔なんだよ。あいつの中の“遠山”を、霧に映しているだけなんだ」 T−X達の方を見ようとせずに。

【T−X】 寂しげな表情を浮かべ「幽霊、か………。そうかも、知れないね。」

【T−X】「良一………お願いが、あるんだけど」

【田宮】「――!」 生前の桂と同じ呼び方をされて、ビクリと身体を震わせて。

【田宮】「オレを、気安く呼ぶな……お前はT−X、なんだろう……?」

【T−X】「………分かった。田宮くん、格納庫に……シュネルギアの所に、連れて行ってくれないかな。」

【凍】「………………どうする、良一……?」 不安そうな瞳で、良一を見つめ。

【セラピア】 良一の服の裾を引っ張り「良一ちゃん………どうしよう………」

【T−X】「そこに行けば………何かが、分かるような、気がするんだ………」

【田宮】「………………」 無言で立ち上がり。顔を上げないまま、T−Xの傍に向かう。

【田宮】「………………オレは、お前に協力するんじゃぁない。志岐宮の目を、醒まさせてやる為だ」

【T−X】「………ありがとう、田宮くん」 寂しげに、笑い掛ける。

【GM】 格納庫に向かう4人。

【GM】 そして、後ろから距離を置き、格納庫に向かう………鋼也。

【GM】 シーン切ります

 

【GM】 ■■■■■■エモーション■■■■■■

【茅】 こっちはロールのみ。#42c4=25

【田宮】 ロールのみで。#30c4=20

【鋼也】 ロールのみです。#42c4=27

【GM】 鋼也、【凍からの好意】を【不信】に切り替えて下さい。

【鋼也】 了解です。

【弘平太】 私もロールのみ。#28c4=17

【茅】 茅:パトス46 ロゴス80 アガペー518

【田宮】 田宮:パトス204 ロゴス61 アガペー508

【弘平太】 パトス46 ロゴス44 アガペー501

【鋼也】 鋼也:パトス184 ロゴス76 アガペー509

 

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