【GM】 ■■■■■■クライマックスフェイズ■■■■■■
【GM】 ■■■■■■シーン1/悪夢をぶっ飛ばせ(Break the Nightmare)■■■■■■
【GM】 シーンプレイヤーは2人。
【GM】 二人の駆る、ヤークト・ツェアシュテーラーの前に立ちはだかる、アペルギア・ヘルトの姿を取った大天使、ザドキエル。
【宏美】 (大天使ザドキエル……ヘルトの姿をとってるのに、もっと大きく見える……)
【宏美】 (くっ……気圧されるなよ、あたし!)
【宏美】 (お父さんとヘルトを侮辱するアイツを、絶対ぶっ飛ばす!)
【宏美】 (憲ちゃんが、後ろでサポートしてくれるんだ……やれない筈がない!)
【GM】 付き従う様に現れる、2体の主天使(ドミニオン)。
【GM】 そして……雲霞の如く湧き出るホイシュレッケの大群。
【GM】 一緒に出撃した僚機からエーテル通信が入る。
【GM/高行】「遠野、深月。周りの雑魚共は俺達に任せろ……行こうぜ……凍!」
【GM/凍】「……うん。蝗狩りと主天使は、任せて」
【宏美】「うん、群雲くん、凍ちゃん、頼んだから!」
【GM/和樹】「オレらもいるのを、忘れてもらっちゃ困るぜ!なあ、セラピア!」今度はヤークトから、高村和樹(鳴瀬の自PC)の声が。
【GM/セラピア】「うぃうぃ、和樹ちゃん、了解なんだよ〜♪」
【GM/和樹】「遠野、深月!お前らには一番オイシい所くれてやる!気合いだ、気合い!あの大天使を、気合でぶっ倒せ!」彼の言っている事が、ある意味一番正しい。
【GM/セラピア】「ここが、気合の見せ所なんだよ〜。宏美ちゃん、憲ちゃん、二人とも頑張れ〜!」
【宏美】「高村くん、何でも気合いかよ〜!セラピアちゃんまでノリノリだし……。でも……その通りだよね!」ぱぁんと両手でほっぺを叩いて、気合い注入。
【宏美】 (憲ちゃんだけじゃない、あたしには……仲間がいる。信じてくれる友達がいる)
【宏美】 (だったら、それに答えないと、遠野烈央の娘なんて言えない!)
【宏美】 S.Q.U.I.D.でリンクしてるのは知ってるので、声に出さずに憲ちゃんに話しかける。
【宏美】 (憲ちゃん……前の戦闘で意識不明になったとき、……天使化しかけたでしょ)
【宏美】 (もう、そんな無茶はさせないからね。怪我するなら……一緒に傷を負うよ)
【憲一】「……!」うわ、バレてた。
【憲一】 (うん……ちょっと無理し過ぎちゃった。だけど……宏美お姉ちゃんを、どうしても助けたかったんだ。)
【憲一】 (もうあんな無茶しないよ。……約束するね。)
【宏美】 (うん、約束だよ……。あたしも、憲ちゃんが無茶しなくて済む様に……強くなるよ。そしてあたしも、無理はしないから)
【憲一】「さてと……後は、目の前の敵に、集中しないと、ね……」子供っぽさの抜けないその顔が、戦士のそれに変わる。
【GM】 宏美と出会い、共に戦う事が……憲一を少しずつ、変えていた。
【宏美】「ん……そうだね。アイツだけは……許せない」目の前の敵を、まっすぐににらみ付ける。
【憲一】 ザドキエルの、エーテル濃度を測定。「エーテル濃度……80万?熾天使級の、3倍か……」あくまで冷静に。動揺は、全く無い。
【憲一】「なら、僕らが普段の3倍、頑張れば勝てるよ。」事も無げに。
【宏美】「三倍?余裕余裕。憲ちゃんと一緒なら、負ける気がしないよ。……特に今はね」台詞の後半で、ニヤリ、と不敵な笑み。かつての父と、そっくりなもの。
【憲一】「お姉ちゃんとなら……どんな相手でも、勝てる。そう、信じてるから。」はっきりと、そう言って、穏やかに微笑む。
【憲一】 【憲一からの依存】を、【憲一からの信頼】に変更して下さい。
【宏美】 了解、いただきま〜す。
【憲一】 (あ……お姉ちゃん、凄く格好いい……)
【宏美】 (やだ、憲ちゃん、照れるよ〜)ちょっと頬を染めるw
【GM】 では、戦闘に入ります。
【GM】 【感覚】の数値ですが、宏美・憲一が16、ザドキエルが30になります。
【GM】 尚、今回ホイシュレッケはモブで、仲間NPCが戦いますので直接は戦いません。
【GM】 ザドキエル→宏美・憲一の順番で行動です。
【GM】 セットアップでは、何もやる事はありませんね?
【GM】 では、ザドキエルの行動になります。
【GM/ザドキエル】『YHHHHHHHHH!』耳障りな咆哮を上げると、その咆哮が衝撃波となって襲い掛かって来る。#30c4=19
【GM】 成功数19、射撃攻撃です。
【宏美】 九八式対天使砲で《反応射撃》。突き返します。《接合》使用の上で、ロゴス30点使用でダイスブースト。#42c4=28
【宏美】 差分値9、ダメージは34点で、重傷にふって下さい。
【GM】 はい。重傷ゲージを全て埋めて、残りは全てHPに割り振ります。
【宏美】「……遅いんだよねぇ」天使が衝撃波を放つとほぼ同時に。ヤークト・ツェアシュテーラーは、右肩に装備した九八式対天使砲の弾丸を放ち、天使の攻撃を紙一重で躱す。
【GM/ザドキエル】『AHHHHHHHH!』大天使も痛みを感じるのか、凄まじい咆哮を上げる。
【憲一】「お姉ちゃんは……どんな銃器でも、発射直後0.003秒後、右上方に0.05度、銃口を跳ね上げる癖があるんだよ。だから、僕は必ず、その癖分、照準を修正してたんだ。」
【宏美】「う、高速戦闘中だと、それは大きな誤差だなぁ〜。セラピアちゃんの言ってた違和感って、これの事か〜」あちゃー、といった顔で、ぺろりと舌を出す。
【憲一】「ちゃんと伝えてなくて、ごめんなさい……」怒られると思い、萎縮。
【宏美】「ううん、自分でも、そこまでは気付けなかったよ。ありがと、憲ちゃん」
【宏美】 (憲ちゃん、もしかして、最初に訓練した時から見抜いてたのかな?)
【宏美】 (……この戦闘が終わったら、だれか掴まえて、正式に銃の扱い教えてもらおうかなぁ……)
【GM】 セラピアにも引けを取らぬ、射撃の勘の良さ。それは、管制官だった母、絆からの贈り物。
【GM】 八坂凍に次ぐ、反応速度の速さ。それは、エクスペルテンだった父、烈央からの授かり物。
【GM】 そして自己流の訓練で培われた、射撃の腕。
【GM】 それらと引き換えの弊害。我流に因る照準の荒さと、射撃時に銃口を跳ね上げる癖。反応速度が速過ぎるが故に、補正が困難。
【GM】 それが、宏美の能力の正体だった。
【憲一】 (でも、僕には補正出来る。何故かは分からないけど。でも、理由なんか、どうでもいい。)
【憲一】 (大好きな宏美お姉ちゃんの、役に立てるなら……それだけで、充分だから。)
【憲一】 うっかり口?が滑ったのも、S.Q.U.I.D.を通し、瞬時に伝わる。
【宏美】 もちろん聞こえてますよw(……憲ちゃんがそう思ってくれるなら、あたしは、憲ちゃんが少しでも、ナビゲートし易い様になるからね)顔を真っ赤にして、それでも微笑む。……憲ちゃんには見えないけど。
【GM】 では、宏美の行動です。
【宏美】 はい、行っきま〜す。
【宏美】 88mm対天使ライフルで、《接合》《鷹の眼》使用して、撃ちます。ロゴス130点でダイスブースト!#148c4=106
【宏美】 そこに《鷹の眼》使用で109!
【宏美】「憲ちゃん、今はいつも通りに撃つから、角度修正してねっ!」
【宏美】 自分の癖を認識する為に、少し意識して撃ってみる。
【憲一】「了解。角度修正……着弾点再計算」いつも通り誤差を修正。今回は、修正値を表示させて。
【宏美】「……修正してくれなかったら、かなり逸れるね、これは」表示された計算結果を見て、ますます訓練の事を決意するw
【GM】 対天使ライフルから放たれた弾丸が、荘厳なる鐘の音を伴う一条の光となり、飛んで行く。
【GM】 光が、ヘルトの胸――ザドキエルの核――を貫く。
【GM/ザドキエル】『AHHHHHHHH!』絶叫に等しい咆哮。
【GM】 重傷ゲージが全て埋まっている為、ダメージ+3。合計ダメージ136点ですが、全て死亡ゲージに割り振ります。
【憲一】「コア破壊……お姉ちゃん、後は、残存エーテルの除去だよ。」
【憲一】 即座にエーテル濃度計算。「まだ8割残留……流石は大天使……。一筋縄じゃ、行かないか……」
【宏美】「八割、ね……高村くんじゃないけど、気合いで何とかなる範囲だよ」
【宏美】「……ヘルトを、安らかに眠らせてあげなきゃね」
【GM】 では、クリンナップフェイズです。
【GM/ザドキエル】『VHHHHHHHH!』咆哮を上げる。#33c4=20
【GM】 ザドキエルの周囲に再び、倒した筈のホイシュレッケが出現する。
【GM】 えー、具体的に言うと、これはHP回復能力です。負傷ゲージは回復しません。
【GM/高行】「チッ……キリが無いな」
【憲一】「使徒召喚能力があるのか……一気に決めなきゃ駄目、って事みたい。……お姉ちゃん!」
【宏美】「了解!さっさと片付けよ!」
【GM】 では、2ラウンド目に入ります。
【GM】 ザドキエルの行動です。
【GM/ザドキエル】『YHHHHHHHHH!』その手に持った、烈央(ヘルト)愛用の武器20mmアサルトライフルを構え、ヤークト目掛け乱射する。フルオート射撃。#28c4+3=17+3=20
【GM】 乱射に見せかけて、フェイントと狙い澄ました一撃を同時に行うその撃ち方は……烈央の射撃術そのもの。
【GM】 『記憶』を司るザドキエルは、ヘルトから、烈央の戦闘術の『記憶』を、引き出していた。
【GM】 成功数20、射撃攻撃です。
【宏美】「……あれは、お父さんの技!?いくら記憶を司ってるからって、ふざけんなっ!」再度怒りを募らせる。かなーりキレてますw
【宏美】 ヘルトの姿をとり、愛用だった武器まで使い、極めつけは父のテクニック……あまりにもふざけ過ぎてる。
【宏美】 でも……この技、今のあたしなら見切れる。
【宏美】 (お父さんの癖は知ってる。あいつがただ記憶をそのまま写し取ってるだけなら、0.7秒後に本命が来る!それに合わせて撃つよ!)
【憲一】「了解!」
【宏美】 35mm大型機関砲で《反応射撃》、返します。《接合》《鷹の眼》使用、技能レベル1上げて、ロゴス30点をダイスに。#48c4+3+3=39+3+3=45
【宏美】 成功数45だから差分値25で、ダメージは40点の軽傷ね。
【GM】 それは全て軽傷ゲージに割り振ります。
【GM】 20mmアサルトライフルから放たれた弾幕を切り抜け、左肩の大型機関砲の弾丸が、ザドキエルに撃ち込まれる。
【GM/ザドキエル】『AHHHHHHHH!』無数の弾丸に身体を貫かれ、凄まじい咆哮を上げる。
【宏美】「ただ記憶を写し取ってるだけじゃダメってこと。応用利かないよね」
【憲一】「凄い射撃技術だ……僕には到底真似出来ないや……」心底感心。
【宏美】「お父さんはね、射撃の腕なら、瑞穂基地では……ううん、ヤシマ国内でも、5本の指に入るくらいの達人だったんだよ」
【宏美】「本人が言ってたから、真偽は定かじゃないけど……こう再現されちゃうと、嘘じゃないんだな、って思う」
【憲一】「凄いんだね、宏美お姉ちゃんのお父さんて……」
【GM】 では宏美の行動です。
【宏美】 では。
【宏美】 両手に構えた対天使ライフルで、とどめを刺します。
【宏美】 (これ以上長引かせると、憲ちゃんに負担がかかる……この一撃で、決める!)
【宏美】「この短い間にいろいろありすぎて、正直疲れちゃった。この怒り、あんたに全部ぶつけて、すっきりしてやる!」完全に八つ当たり……とは言えないよね。
【宏美】 (でも、戦うことがどういうことなのか、考えさせられた。お父さん……あたし、最高の相方見つけたよ。その子と一緒に、お父さんの後を継ぐよ)
【宏美】「癖は後で直すから、今は同じ数値で照準修正任せる!……これで決めるよ、憲ちゃん!」
【憲一】「了解っ……完璧に合わせるから、安心してっ!」嘘じゃない。お姉ちゃんの癖は、もう完全に覚えてる。例え目を瞑っていても、100%、合わせられるから――
【宏美】 《接合》《鷹の眼》、残りのロゴスパトス、合計54点ダイスに注ぎ込んで。#72c4=49
【宏美】 《鷹の眼》分で+3、ダーザイン全部昇華して+70で合計122!ダメージは146点の重傷です。さあ食らえw
【GM】 はい、その一撃でザドキエルは落ちます。
【GM】 88mm対天使ライフルから放たれた弾丸は、荘厳なる鐘の音を伴う、光の槍となり、空間すら引き裂いて飛んで行く。
【GM】 光の槍がザドキエルを貫くと同時に、残存エーテルが全て吹き飛ばされ……光の粒子となって、掻き消えていく。
【GM/ザドキエル】『AHHHHHHHHHHHHHHHHHH……』断末魔の咆哮。
【GM/高行】「こりゃ、俺達にも、真似出来ねえな」ただただ、感嘆の声。
【GM/凍】「……うん。凄い」素直に賞賛。
【GM/和樹】「目の前でここまでやられちゃ、オレも形無しだぜ――」ほんの少し苦笑しつつ。
【GM/セラピア】「す、凄いんだよ……。宏美ちゃんと憲ちゃんの、二人のコンビネーション……」ただただ、呆気に取られる。
【GM】 そして……ザドキエルの背後にあった、天界の門も閉じていく。
【GM】 その瞬間、大空に、烈央の姿が、一瞬現れる。
【GM】 その表情は、まるで『ありがとう』と、言っているかの様に。
【憲一】「優しそうな、お父さんだね……。」烈央を見て、一言漏らす。
【宏美】「……でしょ?あたしの、自慢のお父さんだったんだよ。……ううん、今でもそうだよ」
【宏美】 一粒だけ、涙をこぼす。でも……もう、泣かないよ。……憲ちゃんが、いてくれるから。
【宏美】「ところで憲ちゃん、体の方は大丈夫?」
【憲一】「うん……そろそろ、痛み止めが切れるみたい。基地に戻ったら、病院行って来るね。」ちょっと額に脂汗を浮かべつつ、顔には出ない様にする。無理はしないけど、お姉ちゃんに余計な心配、掛けたくないから。
【GM】 基地に帰還後、憲一はヴィヴリオから、謹慎という名の一週間の療養を命じられる。
【GM】 瑞穂基地は、壊滅の危機を逃れた。
【GM】 そして宏美の、父との想い出も……これ以上、穢される事は無くなったのだ。
【GM】 シーン切ります。