【GM】■■■■■■ミドルフェイズ■■■■■■
【GM】■■■■■■シーン4/訓練■■■■■■
【GM】シーンプレイヤーは宏美と憲一。
【GM】二人の戦術的相性を、理論上では無く実際に確認する為、シミュレーション装置にて訓練を行う事になった。
【憲一】「……この装置の構造は、実際のシュネルギアコクピット内と殆ど変わりません。違いは、エーテル濃度計測機が無い事と、あくまでシミュレーション装置なので、エーテル……ヤシマの昔の言葉で言えば気、紗というものが流れない事です」マニュアル以上に堅苦しく説明する。
【憲一】「何か、質問とかありますか……?僕に答えられる範囲だったら、頑張って答えますから。」恐る恐る聞く。
【憲一】さっき司令室で命令を受け、そのままこっちに来たから、話す時間なんて全く無かった。だから、遠野さんの人となりが分からない。
【憲一】ましてや、彼女がセラピアの親友で、自分の事をお姉ちゃんから聞いているなど、夢にも思わない。
【宏美】憲一の言葉に、にっこり笑って答える。
【宏美】「ん、大丈夫、大体解るよ。一応予習はしてきたし」伊達にアペルギアドライバー目指してた訳じゃない。
【宏美】戦術理論やエーテル工学の本など、本が擦り切れるくらい読んできた。
【憲一】「あ……予習してたんですね。ごめんなさい、差し出がましい事言ってしまって。」平謝り。
【憲一】そして内心思う、『余計な事言っちゃった……。これで嫌われたら、どうしよう……』あの一件以来、過剰とも言える程に、人のそう言った言動を気にするようになった。
【憲一】……失うのが、怖くて。
【宏美】それより、憲一くんの様子が気になった。どこか無理してるみたいに見えた。
【宏美】(ここで、セラピアちゃんの名前を出したら……思い出しちゃって辛いかな……)
【宏美】「あのさ、憲一くん、そんなに緊張しなくてもいいんだよ。これから、生死を共にする、相棒なんだから。まあ、初対面の人と一緒にいて、緊張するな、ってのも難しいけどね。かく言うあたしもちょっとドキドキしてるし。それより、さ……」
【宏美】憲一くんの顔を覗きこみ「ちゃんと眠れてる?大丈夫?」
【憲一】顔を覗き込まれた事で目と目が合い、持っていたマニュアルを落とす。
【憲一】(本当に、京子ちゃんにそっくり……)
【憲一】すぐに視線を逸らし、マニュアルを拾う。「ご、ごめんなさい……」目尻に涙を浮かべて。
【宏美】(あっ……、な、泣かせちゃった!?)「えっ!?あ、ご、ごめんねっ!?」
【宏美】慌てていて、声が上擦る。泣かせたことへの罪悪感と、これから先への不安で、胸が重い。泣きたくなってくるが、それはぐっとこらえる。あたしが泣いてる場合じゃない。
【宏美】(……どうすれば、この子は、心を開いてくれるんだろう……。セラピアちゃん……、この子は)「……セラピアちゃんの、言った通りだね」口にしちゃいけない、と思っていた言葉が、つい、口に出てしまう。
【憲一】「セラピア…お姉ちゃんの、言った通り、って……」涙を浮かべたまま、宏美の言葉に呆然とする。
【憲一】オネエチャンノイッタトオリ?何が?ナンデ?思考能力が全く働かない。
【憲一】自分の目の前で死んでしまった、初恋の人。声や仕草は勿論違うが、彼女にそっくりな顔を持つ少女が今、目の前にいる。
【憲一】それだけでも混乱しているのに……セラピアの名前を出され、もう何が何だか分からない。
【宏美】つい口にしてしまい、自分の言葉に呆然としてしまった憲一に、更に罪悪感にかられる。
【宏美】(罰の悪そうな顔をして)「……あたしね、セラピアちゃんとは、昔からの友達なんだ。君のことは前から聞いてた。……気が弱くて、何でも一人で抱え込んじゃうけど、優しくて、とっても良い子だって。ホントにその通りだ、って思ったの。」
【宏美】「……あのね、憲ちゃん、何でもかんでも一人で背負い込んじゃったら、押し潰されちゃうよ。だから……少しでも、肩代わりしてあげたいの。憲ちゃんの負担を軽くしてあげたいの。だって……出会ったばかりだけど、あたしは君のパートナーなんだよ?」
【宏美】そこまで一気に言って、がっくりと頭を垂れる。「ごめんね……君のこと、聞いた範囲でしか知らないのに、押しつけがましいこと言っちゃって……」
【憲一】宏美の言葉に、自分が思い違いをしていた、と気付かせられる。この人は、お姉ちゃんから僕の事を聞いていて、僕を心配してくれてたんだ……。
【憲一】「……と、遠野さん、頭を上げて、下さい……」恐る恐る声を掛ける。
【憲一】「遠野さんが、謝る必要なんか、無いです……。僕が勝手に、泣いただけだし、それに……」
【憲一】「お、お姉ちゃんの友達なら、仲良く、なれると、思いますから……。だから、これから、よろしくお願いします」顔を赤くして、俯く。
【宏美】「憲ちゃん……」おずおずと頭を上げる。
【宏美】泣き笑いの様な表情で「ありがとう、憲ちゃん……これからもよろしくね。それと……」ほんの少し身をかがめて、また憲一の顔を覗き込み、
【宏美】「あたしのことは、名字じゃなくて、名前で呼んでほしいな」今度こそ、にっこり心から、にっこり笑う。
【憲一】「は…はい!とお……じゃなかった、宏美、さん……。」
【憲一】僕は、その笑顔に、『宏美さんと、京子ちゃんは……顔は似てるけど、違う人なんだ』と、今更ながら、感じていた。
【GM】シーン切ります。
【GM】■■■■■■エモーション■■■■■■
【宏美】【憲一からの慕情】を4に。4レベルでロール7回します。#42c4=15
【宏美】パトス10 ロゴス81 アガペー508
【GM】以上ですね。