■■■■■■ミドルフェイズ■■■■■■

■■■■■■シーン3:残りし者への遺産■■■■■■

【GM】 ミドルフェイズ シーン3:残りし者への遺産 シーンプレイヤー全員

【憲一】 はい。

【シルビア】 はいー

【リタ】 はい

【ヒルダ】 了。

【GM】 シュネルギアの格納庫。亮のヤークトはエーテル除去処置を受けた後、暴走の危険性を考慮して拘束具に固定されている。

【GM】 ヒルダがそれを見上げていると、ヴィヴリオが見覚えのある人物達を連れてやって来た。

【リタ】「………………」 すんすんと鼻を鳴らしながら、拘束されたギアを見上げている。

【ヒルダ】「……こんな手触り」 ヤークトにわずかに残った“肉”の部分を、そっと撫でる。

【GM/ヴィヴリオ】「ヒルダに泣き虫か。丁度良い」

【ヒルダ】「……――」 “肉”を、手袋をした手でもぐ。口に運ぶ。食う。

【ヒルダ】「――(くちゃ)――(こくん)――なにか?」

【リタ】「………………ふぁい……(ちーん!)」 ハンカチで鼻をかみながら、ヴィヴリオ――そして連れてこられた少年の方に向き直る。

【シルビア】「…………」 カラカラカラ……と、スーツケースのキャスターの乾いた音と共に、ヴィヴリオの後ろに続いて現れる。

【GM/ヴィヴリオ】「ヤークトの予備のドライバーだ……いや、今はその呼び方は適切ではないな」少年――憲一の方を見ながら。

【憲一】「(さっきの、巨人……随分と頑丈に、固定されてる……。『天使』になった事に、何か関係があるのかな――)」巨人を横目で見つつ。

【リタ】「その子……亮ちゃんの、後任になるんですか?」 ヴィヴリオに向かって――泣き虫と呼ばれる事に抵抗はないらしい。自覚している分、タチは悪いが。

【ヒルダ】「適格者――そういえば昔の私は、今のあなたと似たような眼をしていましたね。未来の――ぺろ、あなたは、今の私と同じような眼をするのでしょうか?」 手袋についた、体液のようなものを舐める。

【憲一】「あ、はい、何ですか?」恐らく階級の高いであろう少女に呼ばれ、少し驚いた様に。

【GM/ヴィヴリオ】「第13実験部隊の新たなる生贄だよ」>リタ・ヒルダ

【ヒルダ】「――ようこそ生贄。生贄は歓迎します」 その眼は、光沢の無いヘルメットに隠されて見えない。

【憲一】「…………(後任?適格者?生贄?)」どういう意味だろう……。確かなのは、それが全て、僕の事を指している事だ――。

【シルビア】「――ヒルダちゃん。大佐も。そんな言葉では、彼が困ってしまうじゃないですか」 ちょっとため息を付いて。

【リタ】「……止めて下さい。そういう言い方は……」 ヴィヴリオのぞんざいな言い方に、ぐすっと涙ぐんで――またか。

【ヒルダ】「――む。失礼しました」 シルビアに。

【GM/ヴィヴリオ】「うるさいな……コホン……そして、銀十字から余剰戦力を借り受けて来た

【GM】 シルビアと凱を示して。

【ヒルダ】「まァ、要は――私はあの巨人を動かせます。そしてあなたにも、似たようなことができる。要はそれだけの、ことです」 憲一に。

【シルビア】「――銀十字軍、第七飛行小隊軍曹、シルビア3/3と申します。改めて、よろしくお願いいたしますね」 凱の隣で、わずかな微笑みと共に、敬礼を。

【リタ】「――南王さんに、シルビアちゃん……結局、第七飛行隊は再編成になったんですね……」 目元を拭きつつ、先の交戦で失われた第七飛行隊の娘を思い出す――

【憲一】「僕が、あの巨人を、動かせる……?じ、冗談は止してよ……僕にそんな力なんか無いよ……それに、僕なんかで、本当に役に立つの?」

【リタ】「………………」 ……また目が潤んでくる。

【ヒルダ】「ヒルデガルド・アウルジークです。改めて――ヒルダで結構」

【シルビア】「………………」 敬礼の姿勢のまま――再編成、の言葉に一瞬顔を曇らせる。

【GM/凱】「銀十字軍第二十一飛行中隊所属………“元”第7飛行小隊少尉、南王 凱だ」よろしくな。

【憲一】「ヒルダさん……」この人、何だか恐い――。

【シルビア】「……ええ。これからも、よろしく。リタちゃんに、ヒルダちゃん」 表情の曇りを押し隠し、再び微笑みの皮をかぶって。

【リタ】「……実験部隊管制担当のリタ=ファルケンハイン少尉です――よろしく、お願いします……」

【ヒルダ】「元? あの七飛が――こんなときに?」 

【憲一】「シルビア3/3さん、さっきは、その……有難うございました」素直に礼を言えない。やや口篭る。

【GM/伊音】「ある! いや、無くては困る!」マサムネの影から現れて。>憲一

【リタ】「………………」>ヒルダ

【リタ】「…………ふぇ……」>ヒルダ

【憲一】「リタさん……」声だけはさっき、聞いた気がする。気がするだけ、かも知れないけど。

【GM/伊音】「役に立たんと言うのなら―――役に立って見せろ」憲一の目の前まで歩いて来て、下から上目遣いではなく睨み上げて。

【ヒルダ】「……泣かないでください」 なんというか、その、多分困る。>リタ

【シルビア】「――お礼なんて、いらないわ……あなたを、守ってくれたのは――」 優しく、憲一の肩に手を置いて――かつて、亮の乗ったギアを見上げ、またその目の前の伊音へと視線を落とす。

【リタ】「……ぐすっ……はぃ、すみません…………」<泣かないで

【リタ】「………………」>シルビア

【リタ】「………………ひっく……ぐす……」>シルビア いい加減にしろよお前。

【憲一】「役に立て、って言っても……僕には、どうすればいいか、分かんないよ……」頭に角が生えた少女――恐らく、“オニ”だろう――の向ける少女の眼光に、いとも簡単に気圧される――。

【シルビア】「リタちゃん――ごめんなさい、思い出させてしまったわね……」 エプロンからハンカチを取り出し、その涙を拭って>リタ

【ヒルダ】「――時が来れば、分かります。今は、命令に従ってください」 憲一に、静かに。

【リタ】「は、はい……ずびばせん……」 完全機械化兵に涙を拭われる制服少尉。いいのか。

【憲一】「守ってくれたのは、その巨人に乗っていた、男の子、ですよね……」シルビアの言葉に、俯き、血で染まった拳をぐっと握り締める。

【リタ】「…………」>憲一

【GM/伊音】「ハ、あの春日が命を賭けて残した者が、この程度では………散った春日も、残されたセラピアも浮ばれぬ!」

【リタ】「…………亮ちゃん……この子に乗っていた男の子は、優しい子でした……」 今度は泣かずに――憲一に向かって、諭すように。

【ヒルダ】「……あの、ご主人様」 伊音を呼ぶ。

【GM/伊音】「何だ?」>ヒルダ

【シルビア】「………………」 伊音はヒルダに任せて――ただ、リタの話を聞くように口をつぐんで。

【憲一】「………………」無言。僕には、みんなの言葉に対して、反論する資格が、無い――。

【リタ】「……亮ちゃんは……あの子は、仇を取って欲しいなんて思ってません……憎しみや、復讐で、ギアを動かそうだなんて思ってあげないで下さい……」>憲一

【ヒルダ】「唐突ですが、キスをさせていただきます、えい――んっ」 伊音の唇を奪う。

【リタ】「そういう理由で憲一ちゃんが頑張ると……あの子……きっと、悲しみます、から…………」 また、すんすんと鼻を鳴らし始める――40秒が限界らしい。

【シルビア】「………………(あらあら)」 視界の端でとらえつつ。

【憲一】 リタの言葉を、無言で聞いている――。ヒルダとオニの少女が何かやっているが、そんなものは目に入らない――

【シルビア】「…………」 無言で、リタの涙を拭いて、鼻を拭ってやる。がんばってリタちゃん。

【リタ】「……ごめんね、勝手な事、押し付けちゃって……でも…………」 シルビアの励ましに、頑張る。

【GM/伊音】「んっ、うむぅ…………ッ!?」

【リタ】「憲一ちゃんが、もっと他に頑張りたい事……守りたいもの……きっと、できるから」

【リタ】「だから…………」

【リタ】「………………」

【リタ】「…………ふえぇぇぇぇぇぇ……」 駄目ぽ。

【ヒルダ】「ん……ふあッ、ちゅう――ぅ、あ――」 ハンガーの一角で何やら水音が。

【憲一】「守りたい、もの……。ついさっき、無くしちゃったよ……」今まで我慢していた、涙をこぼす。

【シルビア】「…………」 ぽん、ぽん、と泣き出したリタの背を叩いて。

【シルビア】「……憲一、くん……」

【憲一】「……これに乗れば、力が手に入るの?」誰に対して、という感じでは無く、ぽつりと呟く。

【ヒルダ】「……ぷは、命令に従ってればそのうちこんなこともできるのに――む、見てませんね憲一くん」

【シルビア】「あなた次第よ……この世の何より疾く、何より強い、神にも悪魔にもなれる、力――それの、真の主となれるのかどうかは――」 ギアを見上げて

【ヒルダ】「憲一、でしたね? ――私は、4年前に両親を失いました。その時には、それが世界の全てでした」

【ヒルダ】「でも、今は違う。見れば分かるでしょう? あなたも変われる」

【リタ】「……ぐすっ……ヒルダ、ちゃん…………?」

【GM/凱】「あー、待て皆! その、一度に言い過ぎだ!」

【GM/伊音】「…………私は、そんな命令を下してはいなかったぞ……?」ゆらりとヒルダの背後に立って。

【ヒルダ】「――ご主人様は、そうして欲しそうな顔だと思ったのですが」 悪びれない。

【シルビア】「………………」 凱の言葉に、少しバツが悪そうに。

【リタ】「…………はい。すみません、南王さん……」

【GM/凱】「良いか、憲一君」しゃがみ込んで、目線を合わせて。

【GM/凱】「オレにも、ここに居る皆にも仲間が居た」

【GM/凱】「そしてキミにも、友達が居た」

【憲一】「はい……」目を、合わせられない。自分自身に、自信が無いから。

【リタ】「……うぅ…………」 過去形に、じわ、と涙が浮かぶ。<仲間が、友達が

【シルビア】「………………」 また新しいハンカチを、そっと差し出す。いくつ持ってるんだお前>リタ

【GM/凱】「上手く言えないが……オレとキミは、今日から仲間で……すぐにとは言わないが、いつか必ずきっと友達にだってなれる」

【ヒルダ】「……(友達――亮――)」 

【リタ】「……ありばとうぼばいばす…………(ちーん!)」 色々台無し。>シルビア

【GM/凱】「今は……それだけで良いんだ」

【憲一】 凱の言葉に、少しだけ、何かが分かった様な気がする。そう思い込んでいるだけかも知れないけど、今は、それでも構わない。

【憲一】 ギアと、みんなの顔を交互に見て、しばしの逡巡の後。「……やってみる。僕に何が出来るか、分からないけど」寂しそうに、笑う。

【憲一】 京子ちゃん―――君のところに行くのは、暫く後になりそうだよ―――。

【GM/伊音】「――――これで、少しは笑えるようになれたか?」ヤークトの影に向かって声をかける。

【GM/セラピア】「…………」おずおずと、ヤークトの影から現れて――――「有難う、なんだよ……」ぽふ。憲一の胸に飛び込む。泣き顔を隠すように。

【憲一/セラピア】「苦笑いでも、笑える方がマシなんだよ〜」涙でクシャクシャになった顔で、言う。とても、そうは見えないが。

【ヒルダ】「――」 ああ。やっぱり。自分が――亮を、殺していれば、よかった。

【リタ】「…………」 セラピアの鼻声に、思わずごしごしと涙を拭いてしまう……一番辛いのは、この少女なのだ。ならば――

【リタ】「――そうだね……笑ってなきゃ、駄目だよね……」 目元を腫らしたまま、少し無理して笑顔を作る――

【リタ】「(そうだよね……泣いてなんか、いられないものね、亮ちゃん……)」

【憲一】「僕は、彼の代わりには……なれないよ」血糊のついた制服に少女が触れることが無い様、少し身体を離し。ギアを見上げ、呟く……それは、自分にも言い聞かせるように。

【GM】 第13実験部隊が再編成され、彼等はまた新しい仲間と共に歩み出す。例えまだ、友とは呼べなくとも。

【GM】  

【GM】  

【GM】  

【GM】 その様子を、格納庫の入り口から一人の少女がジっと見詰めていた。

【GM】 リュンマ「―――嘘吐き」

【GM】 そして、そのまま少女は通路の向こうへと姿を消す。

 

 

■■■■■■エモーション■■■■■■

【GM】 それでは、エモーションです。

【シルビア】 ええと、……シルビアへの感情、変わる人はいますでしょうか。リタや憲一あたりどうかなと思うんですけど。

【リタ】 甘えマースw >シルビアちゃん

【シルビア】 (現在、リタからの心配、憲一からの目眩、ヒルダからの信頼、で

【シルビア】 了解、甘えて貰うことにw

【ヒルダ】 シルビアへは特に。ヒルダへは、どうだろ……やっぱり特に変わる余地は無い気がするが。

【リタ】 リタに対してはどうでしょう……現在シルビアが母性愛、他のお二方は同情・同情ですがw

【シルビア】 母性愛ですなw あえて別を上げるならまごころとか友情とか。

【リタ】 いや、是非母性愛のままでw

【憲一】 シルビア、リタへは感心を。ヒルダには不信感を提示します。

【リタ】 どもw <感心

【憲一】 GM、凱からのダーザイン下さい。

【ヒルダ】 リタもヒルダは変わらないかな……憲一君へは、「苛立ち」を「有為」に変えることを提示する次第。不信感は頂きます(w

【シルビア】 了解ですw

【憲一】 了解です>ヒルダ

【リタ】 私も凱さんから頂こうかしら……リタに対して、何か感情ありますかね?w >GM

【GM】 GMはダーザインの犬ですので、お望みのままにw

【憲一】 憲一への感情は変化しますか?>リタ、シルビア

【リタ】 む、ではリタに真心下さいw <凱隊長

【憲一】 現在【リタからの同情】【シルビアからの同情】を取得しております。

【シルビア】 そうですね、同情のままでもOKですが、母性愛やまごころの方がしっくりくるかもしれません>憲一くん

【GM】 だが、尻尾を振るのはダーザインにであってPLにではない!<変わらねーよ

【GM】 OK!w

【憲一】 母性愛を頂戴します>シルビア

【GM】 シルビアは凱からのはそのままですよね? って言うかNPCからのを書き換えてる人って居ます?

【シルビア】 了解w

【シルビア】 凱からは、さっき書き換えた慈愛でおそらくFAw

【リタ】 む、ではリタからは好意をあげましょうw >憲一ちゃん

【憲一】 頂戴いたします<好意>リタ

【憲一】 隊長からの兄貴分が欲しいです>GM

【GM】 うむ。GMの中の人は激しく慕情とか好意とか純愛とか下心とかになっているが、凱はダーザイン通りに慈愛ですじょw

【GM】 OK! 兄貴分ですねw

【リタ】 ではダーザインロール、4レベル×7でフル稼働!初期聖霊最大値の威力を見よ!#70c4= 43

【シルビア】 あくまで部下と上司としての信頼関係で、それが時々行き過ぎるような微笑ましい関係をw>凱と

【リタ】 ……あんましパッとしないなァw <威力

【シルビア】 では、ロールを。ダーザイン枠が一個余ってるけどそれは後で考えましょうw

【シルビア】 #42c4= 30

【GM】 うんw<威力

【憲一】 【南王凱からの兄貴分】を0から4レベルに上昇。且つ、全てのダーザインにてロールを。#35C4= 24

【ヒルダ】 リタ凄い(w こっちはまだ1個空欄空けたままロール #36c4= 18

【リタ】 リタ :パトス219 ロゴス157 アガペー515

【シルビア】 シルビア:パトス284 ロゴス120 アガペー533

【GM】 うーん……何となく、その関係って【信頼】ともう一つ【行き過ぎるような何か】の二つにした方がしっくり来る気もするような………?

【ヒルダ】 ヒルダ:パトス145 ロゴス81 アガペー536。

【憲一】 憲一 パトス242 ロゴス79 アガペー528。

【シルビア】 とりあえず、流れも見た上で考えますw

【GM】 そうですね。

 

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