■■■■■■ミドルフェイズ■■■■■■

■■■■■■シーン4:待ちわびた少女■■■■■■

【GM】 ミドルフェイズ シーン4:待ちわびた少女 シーンプレイヤー:深月 憲一

【憲一】 はい。

【GM】 あれから数日。訓練は厳しく、その疲労は抜けない。

【憲一】「はぁ……」水道で、頭から水を被り、項垂れる。あの日から、よく眠れない。目の周りには、隈がはっきりと出ている。

【GM/セラピア】「お疲れさまさまだよ〜」と言ってセラピアがタオルを用意して待っている。

【憲一】 身体は疲れているのに……眠ろうとすると、あの日の光景が、目の前にくっきりと浮かぶ。それは、最悪の記憶。

【GM】 場所は、瑞穂中学。時は昼休み。

【憲一】「あ、ありがとう、セラピアお姉ちゃん……」そう言って、少し恐縮しながらセラピアからタオルを受け取る。まだ、お姉ちゃんに優しくされるのは、慣れない。

【GM】 この数日で、憲一の心労は一時に高まった。両親や友人、そして初恋の人………そのどれもがキミを遺して去って行った。

【憲一】 辛いのは、僕だけじゃなく、お姉ちゃんやみんなも辛いんだ、って、分かってるけど……それでも……まだ、整理のつかない事が、多過ぎる。

【GM】 キミは瑞穂基地の寄宿舎に住む事になり、そこからこの瑞穂中学に通うことになった。

【GM/セラピア】「昼休みだから、何か食べるんだよ〜。お弁当でもパンでも食堂でも、何でも良いんだよ〜」寧ろお腹空いてそうだ。

【憲一】 知らない場所、知らない人、知らない事。今の自分と前の自分を繋げるものは、胸にぶら下げたペンダントの中に入れた、『初恋の人の形見』だけ。

【憲一】 そうするように薦めたのが、目の前に居る少女……セラピア、お姉ちゃん。

【GM/セラピア】「……………」何故か指咥えて見てる。

【憲一】「……っと、ごめんなさい、お姉ちゃん。考え事してた」セラピアの視線に気付き、はっと顔を上げる。

【ヒルダ】「――――ふ、ぅ」 今まで水道で、顔を洗っていた少女。憲一にとっては、見知らぬ顔。

【憲一】「…………(誰だろう)」

【GM/セラピア】「ぷっぷくぷー、ぷっぷっぷ、ぷっぷくぷー」怒りのメロディ。

【憲一】 顔を洗っていた少女に、見覚えは無い。

【憲一】「あああごめんなさいごめんなさい!?」怒られると思って、咄嗟に頭を抱える。

【憲一】 この数日で、怒りのメロディは何度も聞いている――だから、身体が反射的に動いてしまう。

【ヒルダ】「――何をやっているんですか?」 呆れ顔だか面白がってるんだか、憲一に。

【憲一】「え、ヒルダ……さん……?」声を聞いて、見知らぬ少女が誰かを知り、呆気に取られる。

【GM/セラピア】「今日のお昼はピロシキだよ〜。その他は許されないんだよ〜。そして資産共有のゾンマー主義的にその御代は憲ちゃんの財布からでるんだよ〜」

【憲一】「う、うん……分かった。それに、昨日は、お姉ちゃんにジュースおごってもらったしね。」申し訳なさそうに。

【GM/セラピア】「ヒルダちゃんの素顔を見ると幸せになれるんだよ〜。でも一日に三回以上見ると、全ての運を使い切ってしまって写真の真ん中に写った人は魂を抜かれてミラーワールドに囚われるんだよ〜」ぷっぷく踊りながら。

【ヒルダ】「私です、見れば分かるでしょう――今日は暖かいですね。昼を食べるなら、屋上が良いでしょう」 前半で無茶を言いつつ。

【ヒルダ】「……そんなに褒められると、照れますね」 いや褒めてないから。

【GM/セラピア】「てひひひひ……」いや、お前が照れ笑いしなくて良い。

【憲一】「幸せ?ミラーワールド?」駄目だ、お姉ちゃんのこの感覚には、まだ慣れない……

【憲一】「じゃあ、その前にピロシキ買って来なきゃ……」ヒルダとセラピアに対し。

【GM/セラピア】「一緒に行くんだよ〜。汝、隣人を愛せなんだよ〜」>憲一

【ヒルダ】「ピロシキ。――当然のように持っていたりしませんか?」 セラピアを見る。

【GM/セラピア】「お代わりはもうちょっと欲しいんだよ〜」つまり持ってはいるらしい。ただ、足りないようだ。

【憲一】「いいよ、お姉ちゃんは待ってて。ちょっと買ってくるね。」そう言って、売店へ。きっかり3分後戻ってくる。「ただいま。はい、2人の分のピロシキ」そう言って、2人に熱々のピロシキを手渡す。

【GM/セラピア】「エライね憲ちゃん。言わなかったのにちゃんと屋上まで持って来てくれる所が愛いヤツなんだよ〜」背伸びして頭をなでなでしたいのでが、微妙に届かず額に逆水平。ズビシッ!

【ヒルダ】「ありがとう――あたたかい。ご主人様のふくらみに似ています」 そのたとえはどうだ。

【憲一】「ふ、膨らみ!?え、あ……痛いっ!」ヒルダの言葉に驚いた直後に、セラピアの逆水平を不意打ちで食らい、額を抑え涙目に。

【ヒルダ】「――なるほど効果音。面白い過失ですのであなたは悪くないです」 かわりになでなでしてやる。セラピアを。

【GM】 ―――その頃の伊音「……………ふん。一人でも寂しくなどないぞ。……………ないぞ」重箱の弁当箱を教室の隅で突付きつつ。

【GM/セラピア】「あぁ、ごめんなんだよ〜」おろおろ。

【GM/セラピア】「うゅ〜♪」どうやら嬉しがっているらしい。ツインテールがぱたぱたしてる。>ヒルダ

【ヒルダ】「――(はっ)……ご主人様の無垢な悲鳴が。すみません、私は失礼します」 どうやって無垢な悲鳴とやらを聞いたのかは知らないがヘルメットを被り、退場。

【憲一】「いたたたた……だ、大丈夫……」嘘だけど。とても痛いが、お姉ちゃんの手前、言えない。

【憲一】「え、悲鳴って、ヒルダさん……何か聞こえたの?」きょとんとした顔で、周囲を見回す。

【GM/セラピア】「ん〜。いたいのいたいの、アイダホまでケツを蹴っ飛ばしてやるんだよ〜」デコをてちてちと撫でる。

【GM/セラピア】「ヒルダちゃんは大宇宙の神秘的存在だから、携帯がよく混線するんだよ〜。サッカーしてるとバズーカチャンネルとか凄いんだよ〜」変な説明。って言うかこいつも電波か?

【憲一】 お姉ちゃんに頭を撫でられるの、好き。小さな頃、家族に頭を撫でられて、喜んでた事あったな……でも、その家族も、もういない……嬉しそうな、悲しそうな顔をする。

【GM/セラピア】「……えぅ」何だかつられベソ。

【憲一】「……ごめんね、お姉ちゃん……」視線を落とし、ぼそりと呟く。気取られないように、って思ってたけど……お姉ちゃんには、すぐバレちゃう……。

【憲一】 ヒルダさんの事を言うのも、僕を笑わせようとして言ったんだろうけど……まだ、僕は、笑えない。顔が、引きつる。

【GM】 「何で、そんな顔してるんですか?」不意に、聞き覚えの無い声がかけられる。

【憲一】「それより、ご飯食べようよ、お姉ちゃん。ピロシキ冷え……って、だ、誰ですか?」セラピアに声を掛けようとして、誰かの声に、そちらを向く。……誰だろう。

【GM】 振り向くと、そこには小柄な、縦から見ても横から見てもペッタンコな印象のする少女が立っていた。

【憲一】 この数日で、出会った人は多いけど、憶えてる人はそんなに多くない。確かなのは、この人が誰だか、よく分からない。

【憲一】「すいません、どちら様で、しょうか……」小柄な少女から投げ掛けられる、冷たく射る様な視線に、おどおどしながら。

【GM】 少女「質問に質問で返さないで下さい! 自分は特務クラスのリュンマ=サカモトです! 春日先輩が死んだ代わりに来た人なんかに教えません!」両手の拳をギュッと握って、力いっぱい非難の言葉を投げかける。

【憲一】「…………(う……春日さん、の代わり……)」言い返せない。言い返せる訳が無い。あの人が死んだのは、間違い無く、僕のせい、だから。

【GM/セラピア】「ピロシキ、速く食べないと冷めるんだよ〜。朝から持って来てる分はもう冷めてるけど、お代わりはまだ無事なんだよ〜」時間差で機嫌直してピロシキを強請ろうとするセラピア。

【憲一】「……リュンマさん、ごめんなさい……」声を絞り出すようにして。セラピアが袖を引っ張っているのにも、気付かない、いや、気付けない。

【憲一】「僕が……」

【GM/リュンマ】「謝るよりも、答えて下さい! あなたがにこにこ笑ってたなら平手の一発でもお見舞いしようと思って来たのに! どうしてそんな顔してるんですかっ!!」

【憲一】「僕も、死ねばよかったの、かな……」ペンダントに視線を落とし。

【GM/セラピア】「ピロ〜、ピロシキ〜、ピロピロなんだよ〜」お願いの踊りを踊っている。が―――「ダメだよ、それはダメなんだよ!」憲一の呟きに正気に戻る。

【憲一】「……殴りたいなら、殴ってくれてもいいです。形はどうあれ……春日さんが死んだのは、僕のせいだから……」そう言って、セラピアの制止を振り切り、リュンマの前へ。

【GM/リュンマ】「そ、そんなっ! それじゃ、何の為に……っ」言葉が詰まり、涙で真っ赤な目で睨み付ける>憲一

【憲一】「……でも……今は、死ねません。やらなきゃ、ならない、事が、出来たから……」寂しげに、ぎこちない笑みを浮べる。

【GM】 その言葉を聞いた瞬間、リュンマの顔付が変わる。

【憲一】「無駄死にしたら……みんなに怒られますから……」

【GM/リュンマ】「―――春日先輩だって―――死ねなかったんです。死んで良い訳、なかったんです………!!」

【GM/リュンマ】「だって、お返事……! 自分は、まだ、先輩に……先輩から聞いてない……! なのに、なのに!!」両目から、ぽろぽろぽろぽろ涙を零して。

【憲一】「……(死んでいい人間なんか、いない――)」出掛かった言葉を噛み殺す。僕が言っても、それは、ただの詭弁に過ぎないから……

【GM/リュンマ】「なのに、なのになんで―――!!」右手を、高ぶる感情そのままに振り上げて。

【GM/セラピア】「ボクが撃ったからなんだよー」

【GM】 セラピアの言葉に、その右手がピタリと止まる。

【憲一】「駄目だよ、お姉ちゃん!?」セラピアを制止しようとするが。

【GM/セラピア】「だって天使化してたんだよー、仕方なかったんだよー、そうしなきゃボクまで死んでたんだよー」憲一の耳には、それはいつもと違って平板に聞こえたかも知れない。しかし、興奮したリュンマの耳には平素のそれと変わりなく聞こえた。

【憲一】 危険を察知し、セラピアとリュンマの間に割って入る。

【GM/リュンマ】「………………!」

【憲一】「違う!お姉ちゃんが悪いんじゃない!引き金を引かせたのは僕だ!」リュンマに向かい、叫ぶ。

【憲一】 リュンマの意識を、どうにかセラピアから僕に向けようとして、必死に。

【GM/セラピア】「だって皆で一緒に死んじゃったら終わりなんだよー。大佐だっていつも言ってる事なんだよー。そうなった時の為に、ボクらは二人で乗るんだよー」

【GM】 そして、最後に誰にも邪魔の出来ない台詞

【GM/セラピア】「――――だから、ボクは悪くないんだよー」

【憲一】「駄目っ……お姉ちゃん……」時既に遅し。

【GM/リュンマ】「どうして……どうして春日先輩を殺したんですか………」今更、的外れな質問。それは、少女の小さな胸がその全てを塗り潰されてしまった証かもしれない。

【GM/リュンマ】「どうして、どうして、どうして―――!?」その小さな体からは想像も付かないような勢いで、セラピアに向かって駆け出す。

【憲一】 セラピアにカバーリングに入る。

【GM/リュンマ】「どけぇ―――っ!!」避ける事も、退かす事も考えられず、ただそう言っただけで直進する。

【憲一】 絶対に、退かない。

【GM】 リュンマを止めたいなら運動判定で対決です。

【憲一】 ここで退いたら……僕は、ここには、いられない。

【憲一】 了解です。<運動判定で対決

【GM】 #8c1= 3

【憲一】 運動の技能レベルを4まで上昇させ、ダイスを7個ブースト。

【憲一】 #10c4= 6

【憲一】 成功数は6です

【GM】 それでは、矢のように駆け込んで来たリュンマを憲一は受け止めます。

【GM/セラピア】「(憲ちゃん…………)」

【憲一】 華奢な身体でも……守るべきものがあるから、止めなきゃならない。そして……この人から、逃げてはいけない。

【憲一】 今逃げるのは……全てから逃げ出すことになる、と、分かって、いるから。

【GM/リュンマ】「どけ、はなせっ! 何で、何で春日先輩なんですか! 春日先輩なら、セラピアさんが天使化したとしても、きっと撃ちません! 例え撃ったとしても、そんな事は死んでも口にしません! なのに、どうして!」 

【GM】 リュンマは必死にもがく。セラピアに向かって一歩でも進もうと必死に。

【GM/リュンマ】「何で、あなたもセラピアさんを庇うんです! あんな、あんな言い方……! 春日先輩が、春日先輩が………!!」>憲一

【憲一】「死んだ人は、戻って、こない。それは、僕も、分かる。でも、それが、好きな人、だったら……悔しい、よね……」言葉は力無く。されど、決してリュンマを先には進ませない。

【憲一】「僕も、好きな人、目の前で、死んじゃったから。左腕だけ、残して」涙をこぼしながら、笑う。

【GM/リュンマ】「―――――え?」

【GM/セラピア】「ダメ、なんだよ!」

【憲一】「好きな人に、気持ちを、伝える前に、骨に、なっちゃった」泣きながら笑う。割と凄惨な光景。

【GM/セラピア】「ダメ、ダメだよ……それは、それは……」ぺたん、とその場にへたり込む。

【GM/リュンマ】「ずるい………ずるいです、そんなの………」

【憲一】「そうだね……僕は、ずるいのかも、知れないね……」歪んだ笑みを浮べて、自嘲気味に呟く。

【GM】 リュンマの体から、張り詰めていた力が抜けて。膝からカクンと倒れて。

【GM】 シーン切ります。

 

 

■■■■■■エモーション■■■■■■

【GM】 エモーションです。

【リタ】 4レベル×7でダーザインロール。最大値の威力をー!#70c4= 48

【憲一】 GM、故郷からの憧れを消去し、リュンマからの憎しみを取得したいのですが?

【シルビア】 では、ロールのみなのでお先にw #42c4= 27

【ヒルダ】 ヒルダの深月からのは……不信感のままかな。

【憲一】 【理解し難い】を提示>ヒルダ

【シルビア】 シルビア:パトス278 ロゴス147 アガペー539

【リタ】 リタ :パトス212 ロゴス205 アガペー522

【シルビア】 さりげなくすごい出目だw>リタちゃん

【ヒルダ】 なんかシーンごとに悪くなってる気がしますが、いただきます(w<理解しがたい

【ヒルダ】 そしてロール #36c4= 23

【ヒルダ】 ヒルダ: パトス179 ロゴス104 アガペー543

【GM】 えっと、それはどうしようかな……

【GM】 よし、許可しましょう<憎悪

【憲一】 とりあえず【自己からの無力感】は、【侮蔑】に切り替えます。

【GM】 はい

【憲一】 では【故郷からの憧れ】を消去し、新規に【リュンマからの憎しみ】を4レベルに。

【シルビア】 ああ、そうだ。なんとなく武器をいくつか調達していいでしょうか(ぇ>GM

【ヒルダ】 また増やすんか!(w

【シルビア】 エモーションごとに増やしてみようかとw

【GM】 あ、ダーザイン変更では新規取得とは違うのでパトスの消費とかアガペーの減少とかは書き換えの一枚以外は発生しないので。

【憲一】 あ、はい。

【GM】 OKです。<武器

【シルビア】 ではw ワルサーP99とH&kG36を。 #5c1+5c1=1+1= 2

【シルビア】 G36の方をパトス3点使ってブースト。武器ふたつ増加完了(ぇー

【憲一】 全てのダーザインでロールを。#35c4= 23

【憲一】 憲一 パトス415 ロゴス112 アガペー571

【リタ】 以上ですね。

 

ミドルフェイズ シーン5へ

目次に戻る