■■■■■■ミドルフェイズ■■■■■■

■■■■■■シーン1:戦いの野に花束を■■■■■■

【GM】 ミドルフェイズ シーン1:戦いの野に花束を  シーンプレイヤー:深月 憲一

【憲一】 はい。

【GM】 キミの頭上には、醜悪な怪物―――そして、その周囲には無数の怪物

【GM】 静かで、穏やかだった学校は瓦礫と化し、淡いオレンジ色の夕焼け空は噴煙にまみれて。

【憲一】 恐い。僕の頭の中は、その感情だけで満たされている。逃げ出さなきゃならない事は、頭では分かっていても――身体は、全く言うことを聞かない。

【GM】 遠くで―――いや、本当は近いのかも知れない―――銃声の様な音が聞こえる。誰が撃ち、誰が死んだのか―――。

【GM】 濃厚な血の匂いが鼻孔を蹂躙し、埃と鉄の味が舌を麻痺させる。

【GM】 ただ、それでも。胸に抱いた手が、まだ温かく柔らかい。

【憲一】 殆どのことが分からない。分かっているのは……目の前に化け物がいる事と、自分が動けない事。でも――京子の腕は、僕の腕の中で少しずつ、少しずつ、冷たくなっていく……

【憲一】 自分の中で、ただの『モノ』になっていく、幼馴染――いや、初恋の人の、『形見』。

【GM】 ―――キシャァァァァァァァァアアッ!!

【GM】 再び怪物が咆哮を上げ、一斉に襲い掛かってくる。逃げ場は―――――ドコにも無い。

【憲一】 京子の腕を強く抱き締め――目を閉じる。せめて楽に死ねますように、と。

【憲一】「京子ちゃん……ごめんね……。僕の本当の気持ち……好きだよ、って、伝えられなくて……」

【憲一】 もう物言わぬ京子の腕に、囁き掛ける。

【GM/亮】「―――――させないっ!」上空から閃光の様に舞い降りる、白銀の巨人。青白いケルンに包まれ、怪物と憲一の間に降り立つ。

【リタ】「させんなァ――――ッ!! 侵入角21度、小僧ォ!!」 亮のギアを誘導――正直、うるさい。

【憲一】 目の前に降り立つ白銀の巨人を見、息を呑む――驚愕。

【GM/亮】「はい、リタさん!」その声を背に受け、少年は吠える。

【GM/セラピア】「そこの男の子ちゃん、逃げるんだよ〜!」これでも彼女は大真面目に叫んでます。

【ヒルダ】「こちらヒルダ、第18ホイシュレッケ群と交戦中――“それ”の最後の破片が風防に当たったので、第19ホイシュレッケ群と交戦開始。リタ少尉、春日くん、信頼していますので、信頼させてください」

【リタ】「こンのボケナス機械人形ォッ! そっちの蝗殴ってる暇あったら、そっちの得物(MG)で援護せんかい!!」 ボケナス機械人形=多分シルビア。

【憲一】 白銀の巨人から漏れる、少女の言葉。それで動ける様になった訳では無く――その場に座り込んだまま、一歩も動けない。

【GM/亮】「任せて―――!」しかし、飛び掛ってきたホイシュレッケから憲一を庇うべく組み合ってしまい得意のライフルを使えない。

【シルビア】「リタちゃんたら、もう飲んでるのね……もうちょっと待って頂戴。多分、この辺りの床をパンツァーファウストでぶち抜けば……」轟音。何やってるお前。

【ヒルダ】「――」 ここで自分が行けば、他の生徒に向かうホイシュレッケを止められない。ほんの少しだけ口元が歪む。

【GM/伊音】「春日、何をやっている! お前が前線に立ってどうする気だ!」 亮「でも! だって! 今ここに、人が居るんだよ!? 助けなきゃっ!」

【憲一】「あ、あ……」目の前で繰り広げられる、巨人と化け物の戦い。既に、僕の理解出来る範疇を超えている――。

【リタ】「チッ、ウラナリから少しゃァ成長したかと思ったら、今度は熱血かよ……小僧!両腕の機関砲を使え! 仰角なんざこちらとセラプーが修正する!とっとと引き金引けッ!!」

【GM/セラピア】「お願いだから、立って欲しいんだよ〜! ボクたちがキミを守っていられる間に、お願いなんだよ〜!」

【シルビア】「(ぶち抜いた床から飛び降りつつ)――隊長、民間人の援護のため、シュネルギア部隊と合流いたしますわ。援護をよろしくお願いします」 凱のアペルギアに通信をいれながらも、そちらへと向かう。

【ヒルダ】「ご主人様、スピーカーを――そこの、座り込んでいる場合じゃないでしょう、あの怪物が憎いでしょう!? 憎いと思え! 憎いと思えば、脚は動くッ!!」 メットの内に汗を散らして叫ぶ。

【GM/亮】「リタさん………解りました、お願いします! 行くよ、セラピアさん!」

【GM/セラピア】「ラーサーなんだよ〜!」

【憲一】 2人の少女の声に、何とか立ち上がろうとする。が、足が震え、立ち上がる事すらままならない。

【リタ】「任せとけ小僧ッ! ……オラ空飛ぶタマ無しども、弾幕はどうしたァ!?」 支援を要請しつつ《盾の乙女》。SQUIDにエーテル介入して、無理矢理仰角調整を担当する。

【GM】 巨人の両腕から、鉛の豪雨が吐き出される。ふらふらとその衝撃に揺れながらも、何とかそれを怪物に向けて眼前のそれをミンチに変える。

【憲一】 だが、それでも……辛うじて、立ち上がる。ゆっくり、よろよろと、巨人と化け物と逆の方向に歩き出す。

【憲一】 京子の腕を、抱き締めたまま――。

【ヒルダ】「――あなたは死なない、あいつが守る。お坊ちゃんで優しすぎて頓馬で小さいですが、人は守ります」 それは聞こえているかどうか分からないまま、ギアにあってカタナを振るい、ホイシュレッケの腕を受ける。

【GM/凱】「おぉ! 人命第一だ、ハルトマン大佐にはオレから言っておくからここは任せろ! 行くぜ、リンダ、ユング、リヴィの弔いだァァァァ!!」

【GM】 >シルビア

【シルビア】 おぼつかない足取りの憲一を――ぼすん、と、抱きとめる腕。

【憲一】 違う少女が、何か言っている――が、何を言っているか、聞き取れない。いや、聞き取る余裕など、無い――。と、突如、誰かに行く手を阻まれ……抱き止められる。

【GM/伊音】「…………数が多い……さばき切れぬ! おのれ!」

【憲一】「だ、誰ですか……?」怯えながら、目の前の人物に向かって。

【シルビア】「――よく、頑張ったわ。後は、私たちに任せておいて……」 微笑みながら、そっと憲一の背中をぽんぽん、と叩き――次の瞬間、空いた手に握ったエンゲルシュヴァルトで迫り来る触手を薙ぎはらって。

【GM/亮】「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあぁぁぁあぁぁぁっ!!!」突如あがる、絶叫。

【ヒルダ】「――」 カタナ、振るう。手ごたえ。次。カウンターソード――次、回避、次、次、次――私は刃たれ。刻まれて刻まれて――

【憲一】 状況が全く飲み込めない。目の前の女性の、顔をじっと見つめる。

【リタ】「どうしたツノ付きィ! 頭のツノは飾りか、それともヤシマ貴族は蝗如きは相手にできんってか――――小僧ッ!!?」 伊音への激励(《鼓舞》)の最中――突如上がった叫び声に、反応。

【GM/亮】「守るっ、守らなきゃっ! 死なせない! 誰も! 助ける! 助けるんだ! 帰って、生きて帰って、そして―――――っ!!!」青白い閃光が、光の柱となって空を貫く。

【ヒルダ】「――な?」 こんな――声なんて、私は。一度しか、聞いた事が。

【シルビア】「…………これはっ!?」 咄嗟に――憲一の体をかばうように抱き寄せる!

【憲一】 されるがまま、シルビアの懐へ―――。

【GM/セラピア】「エ、エーテルレベルが……ダメだよ、亮ちゃん! 亮ちゃん行っちゃダメ!!」

【リタ】「ばッ…………小僧ォ!! 何やってるテメ――――エーテル比率、水準値突破!?」

【GM】 ホイシュレッケを掴み――――その手が触れた瞬間、天使兵を組成していたエーテルが分解され、消滅。

【GM】 両腕から吐き出される弾丸は、もはや光線となって周囲を薙ぎ払う。

【ヒルダ】「……ぁぁ――」 自らの前の蝗たちを相手に次、次、次、次――だが、唇が震えている。

【リタ】「消滅、いや“塩の柱”現象――――セラプー!!ドライバーシートを緊急排除!小僧を脱出させろォッ!!」 インカムに向かって叫ぶ。

【GM】 弾かれる薬莢は、もはや純白の羽毛となって。

【シルビア】「エーテル粒子が、崩壊していく――もう、“耐えられない”んだわ……」 憲一を抱きしめる腕に、強く力を込めて――呆然と、その様を見守る。

【GM/セラピア】「イヤだ、ヤだよ亮ちゃん! だってそんなの、そんなのって!」モニターに映るセラピアはいやいやをするように首を振って。彼女の金髪が左右に揺れる。

【ヒルダ】「――ぁ――――――」 マサムネのカタナが揺れる。恐怖。

【リタ】「馬鹿、何をやって……おい、亮!しっかりしろ、亮ォ!!」 “小僧”ではなく、名前で呼びかける。

【GM/亮】「大好きだから、絶対、ボクが! ボクが守って、守る、ボクが――――――!!!」

【憲一】 シルビアに抱えられている為、その様子は見えない。が……『起きてはならない事』が起きているのだ、と……察知する。

【GM】 ―――――――羽化。ヤークトの背中の鋼鉄の翼が、純白に受肉して。ひらひらと雪の様に羽が舞い落ちる。

【リタ】「馬鹿、この馬鹿、馬鹿野郎――誰かが守るんじゃねェ、全員で戻らねェと意味無ェだろッ!! 亮ッ!!」

【憲一】 シルビアの腕を離れ、どうにか振り向く。そして、目に飛び込んでくる、『真っ白な天使』の姿。

【GM】 ―――――バギンッ! ドライバーハッチが仕掛けられた緊急排除様の炸薬で弾ける。

【ヒルダ】「――セラピア、あなただけでも……逃げて」 斬。ヒルダの目の前から、ホイシュレッケが一時消える。そして、再度カタナを構える。

【シルビア】「リタちゃん――っ! ダメ、もう、間に合わない――“門”が開くわ――っ!!」 悲鳴のような、声で。

【憲一】「え、こ、これって……て、天使……」ただ呆然と。

【GM】 ハッチから漏れる、その容量を遥かに超えている密度の羽根、羽根、羽根…………。

【リタ】「…………!!……ギアを排除ッ! セラピア、亮を早く――――」 ――コックピットから溢れる大量の天使の羽根が目に入り―― 「――――」

【リタ】「………………亮、ちゃん?」 75.5度高純度の力を借りてさえ、現実から逃げられなくなる。

【GM】 ―――ファサリ。 その中から立ち上がる、金髪の小さな少女。止め処なく溢れる涙をぬぐいもせずに―――その右手には、鈍い光を放つ拳銃を持って。

【リタ】「………………ま……」

【憲一】 ただ呆然と、目の前で起きている光景を、見ている。いや、凝視している。

【リタ】「…………ま、や……だ、だって……うそ…………」

【GM】 そして―――――――その銃口からは紫煙がたなびいていた。

【リタ】「……待って……や、だ、やだ、駄目、駄目、止め――――――」

【リタ】「――――――――――」

【GM/セラピア】「無事、だったんだね〜……」涙を浮かべた笑顔で。輝くような笑顔で、憲一を見る。

【リタ】「う、うわあぁぁぁぁ――――――ッ!!!」 背後から、注射針。鎮静用睡眠剤。

【ヒルダ】「――ごしゅじん、さま」 一時――ほんとうにひとときだけ、戦う必要のなくなった空で、伊音を呼ぶ。

【リタ】「あああぁぁぁ――――――」 ――そのまま、管制コンソールに倒れこむ。

【憲一】「え?あ、うん……。僕は、無事だったけど……」そう言って、腕の中にある、京子の腕に、視線を落とす。

【シルビア】「………………」 そっと目を伏せ――右手に持っていた、MG3をスーツケースへと戻す。いざという時には――ハッチごと、その中身を粉砕できたそれを。

【GM/伊音】「……………春日……あの、大馬鹿者……っ!!」

【憲一】「中の人は……ぼ、く、の、せ、い、だ、よ、ね……」肩を震わせ、呟く。

【GM/セラピア】 どこか危なっかしい足取りで、憲一の目の前までやって来て少女は少年の首に腕を回す。「助けたんだよ、亮ちゃん……」

【リタ】「――ぁ……い……ゃぁ…………」 最後の力で、コンソールを指でかりかり掻いてもがきつつ――昏倒。

【GM/セラピア】「助かってくれて………有難う、なんだ、よぉ………」ぎゅっと、その腕に力を込めて。

【憲一】「助、けた……?死ん、じゃった、のに?」呆然とした表情で少女の言葉に答える。首に回された腕を、全く気にもせず。

【シルビア】「エーテル圧の上昇、停止を確認――マスケンヴァル現象は、食い止められました――」 通信機から漏れるその声が、途切れゆくリタの意識に被さるように、司令室へと響く。

【憲一】 僕は助かったらしい――― 何 人 も の 人 を 犠 牲 に し て 。

【憲一】 ……僕は、そんなに価値のある人間か?……違う……違う……違うっ!!

【憲一】 声にならない声で、絶叫。

 

 

■■■■■■エモーション■■■■■■

【GM】 シーン終了。エモーションに移行。

【シルビア】 ではロールのみで。#42c4= 27

【シルビア】 シルビア:パトス95 ロゴス57 アガペー520

【リタ】 ……ダーザイン枠はこのまま。リタからの感情、或いはリタへの感情を何か修正したい人っておられます?w

【ヒルダ】 ヒルダの尊敬は、ヒルダからの同情にしたいかな。ヒルダはどうだろうその辺。

【憲一】 恐怖から変更したいのですが、同情以外でいいのが見つかりません。>リタ

【リタ】 や、では同情と同情でw こちらからは……特に修正はないかもw ポジティブ感情で欲しいのとかあればw

【ヒルダ】 シルビアからの期待とリタからの不安は変えても良いと思うが……双方の中の人、この辺良いのあるでしょうか。

【憲一】 深月からの感情で変更したい方はいらっしゃいますか?

【リタ】 リタからは信頼かしら。伊音をしっかりサポートしてたしw >ヒルダ

【ヒルダ】 ……してましたっけ(腐

【リタ】 ま、今は信頼でw もっと頑張れば感心するんでw

【ヒルダ】 了解(w

【リタ】 で、4レベル×6のダーザインロール。#60c4= 35

【ヒルダ】 追加はないままロール#36c4= 19

【憲一】 4レベルダーザイン×6で、ダーザインロール。

【憲一】 #30C4= 22

【リタ】 リタ :パトス155 ロゴス76 アガペー526

【シルビア】 あ、シルビアからはどうでしょう。今のところは、期待でいいかなとw>ヒルダ

【ヒルダ】 了解です(w<期待でいい

【憲一】 憲一 パトス188 ロゴス38 アガペー519

【ヒルダ】 ヒルダ: パトス74 ロゴス39 アガペー524

【リタ】 以上ですね。

 

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