――これは、悲劇から始まる物語。 心折れ、生きる希望、目的を見失った彼ら。 彼らは、自分の命が残り僅かなことに気付き、終わりの引鉄をキミに委ねた。 そしてキミは――引鉄を引いた。 その弾丸が届く前に――時は、遡る。 やり直せるチャンスは、今回限り。 一度は千切れた絆を、もう一度結び直せるかどうかはキミ次第。 キミは運命を上書きすることが出来るか。 エンゼルギア天使大戦TRPG 『翼をください』 悲しみのない、自由な空へ。 PC1:ギアドライバー/ナビ:クベルタ キミの仲間であるPC2、PC3、PC4。 彼らの大切な人は、それぞれの理由で心が折れ、天使病に罹患。 人でいられる内に、と、自らの相棒に終わりを懇願した。 そしてキミは『2周目』の存在だ。 キミはクベルタの『ご主人様』であり、クベルタと共にループし、今に至る。 また、キミは過去に、天使病で大切な人を亡くしている。 ――だから、彼らを、何とかして救いたい。そう願った。 その願いに応え、クベルタが一度だけやり直すチャンスを作ってくれた。 ……この天使大戦を、もう一度やり直す。 シナリオダーザイン【クベルタ10−9からの切なる願い】 PC2〜4用ハンドアウト 下記の11種類からの選択制です。 選択したヒロインによって、推奨クラスが変わります。 PC:セラピア  推奨クラス:ギアドライバー(必須) キミの大切な存在である、セラピア・パルマコン。 彼女は終わらない努力に疲れ果て、心が折れた。 虚無に塗り潰された、セラピアの心。 キミの言葉は、何一つ届かない。 そして、それまで強い心、意志で耐えていたエーテル被曝に耐えられなくなり……天使病に罹患。 彼女の余命は、あと僅か。 そしてセラピアは望んだ。 ……自らの死を。 シナリオダーザイン【セラピア・パルマコンからの虚無感】 PC:凍 推奨クラス:ギアドライバー(必須) キミの大切な存在である、八坂凍。 彼女は己の活動限界に気付き、心が折れた。 虚無に塗り潰された、凍の心。 キミの言葉は、何一つ届かない。 そして、それまで強い心、意志で耐えていたエーテル被曝に耐えられなくなり……天使病に罹患。 彼女の余命は、あと僅か。 そして凍は望んだ。 ……自らの死を。 シナリオダーザイン【八坂凍からの虚無感】 PC:伊音 推奨クラス:ギアドライバー(必須) キミの大切な存在である、草薙伊音。 彼女は自らの無力さに絶望し、心が折れた。 虚無に塗り潰された、伊音の心。 キミの言葉は、何一つ届かない。 そして、それまで強い心、意志で耐えていたエーテル被曝に耐えられなくなり……天使病に罹患。 彼女の余命は、あと僅か。 そして伊音は望んだ。 ……自らの死を。 シナリオダーザイン【草薙伊音からの虚無感】 PC:トゥアレタ PC:ギアドライバー(必須) キミの大切な存在である、トゥアレタ・クレーリオン。 彼女は作られた過去に縛られ前に進めず、心が折れた。 虚無に塗り潰された、トゥアレタの心。 キミの言葉は、何一つ届かない。 そして、それまで強い心、意志で耐えていたエーテル被曝に耐えられなくなり……天使病に罹患。 彼女の余命は、あと僅か。 そしてトゥアレタは望んだ。 ……自らの死を。 シナリオダーザイン【トゥアレタ・クレーリオンからの虚無感】 PC:メイリィ 推奨クラス:ギアドライバー(必須) キミの大切な存在である、タン・メイリィ。 彼女は悲願を果たし燃え尽き、心が折れた。 虚無に塗り潰された、メイリィの心。 キミの言葉は、何一つ届かない。 そして、それまで強い心、意志で耐えていたエーテル被曝に耐えられなくなり……天使病に罹患。 彼女の余命は、あと僅か。 そしてメイリィは望んだ。 ……自らの死を。 シナリオダーザイン【タン・メイリィからの虚無感】 PC:紀央 推奨クラス:ギアドライバー(必須) キミの大切な存在である、司鏡紀央。 彼女は自らの死期を悟り、心が折れた。 虚無に塗り潰された、紀央の心。 キミの言葉は、何一つ届かない。 そして、それまで強い心、意志で耐えていたエーテル被曝に耐えられなくなり……天使病に罹患。 彼女の余命は、あと僅か。 そして紀央は望んだ。 ……自らの死を。 シナリオダーザイン【司鏡紀央からの虚無感】 PC:桂 推奨クラス:ホムンクルスを除き任意 キミの大切な存在である、遠山桂。 彼女は終わらない戦いに心をすり減らし、心が折れた。 虚無に塗り潰された、桂の心。 キミの言葉は、何一つ届かない。 そして、それまで強い心、意志で耐えていたエーテル被曝に耐えられなくなり……天使病に罹患。 彼女の余命は、あと僅か。 そして桂は望んだ。 ……自らの死を。 シナリオダーザイン【遠山桂からの虚無感】 PC:リュンマ 推奨クラス:ホムンクルスを除き任意 キミの大切な存在である、リュンマ・サカモト。 彼女はトラウマを克服出来ず、心が折れた。 虚無に塗り潰された、リュンマの心。 キミの言葉は、何一つ届かない。 そして、それまで強い心、意志で耐えていたエーテル被曝に耐えられなくなり……天使病に罹患。 彼女の余命は、あと僅か。 そして桂は望んだ。 ……自らの死を。 シナリオダーザイン【遠山桂からの虚無感】 PC:ヴィヴリオ 推奨クラス:任意 ※ギアドライバーの場合、ナビゲーターを選択する。  尚、キミのナビゲーターの心は折れない。 キミの大切な存在である、ヴィヴリオ。 彼女は多くを失い過ぎて、心が折れた。 虚無に塗り潰された、ヴィヴリオの心。 キミの言葉は、何一つ届かない。 そして、それまで強い心、意志で耐えていたエーテル被曝に耐えられなくなり……天使病に罹患。 彼女の余命は、あと僅か。 そしてヴィヴリオは望んだ。 ……自らの死を。 シナリオダーザイン【ヴィヴリオからの虚無感】 PC:羽村 推奨クラス:任意 ※ギアドライバーの場合、ナビゲーターを選択すること。  尚、キミのナビゲーターの心は折れない。 キミの大切な存在である、羽村総司。 彼はやって来た事全てが無駄だったと諦め、心が折れた。 虚無に塗り潰された、羽村の心。 キミの言葉は、何一つ届かない。 そして、それまで強い心、意志で耐えていたエーテル被曝に耐えられなくなり……天使病に罹患。 彼の余命は、あと僅か。 そして羽村は望んだ。 ……自らの死を。 シナリオダーザイン【羽村総司からの虚無感】 PC:ズィーガー 推奨クラス:任意 ※ギアドライバーの場合、ナビゲーターを選択すること。  尚、キミのナビゲーターの心は折れない。 キミの大切な存在である、フリューゲル・ズィーガー。 彼は自らの存在意義を失い、心が折れた。 虚無に塗り潰された、ズィーガーの心。 キミの言葉は、何一つ届かない。 そして、それまで強い心、意志で耐えていたエーテル被曝に耐えられなくなり……天使病に罹患。 彼の余命は、あと僅か。 そしてズィーガーは望んだ。 ……自らの死を。 シナリオダーザイン【フリューゲル・ズィーガーからの虚無感】 本シナリオはループ3周目(以降)シナリオです。 終盤に心が折れたヒロイン達(男女問わず、本シナリオではヒロインと呼びます)。 天使大戦開始時まで遡って、彼らともう一度絆を結び直すシナリオです。 シナリオの都合上、PC1のみ記憶を保持したままループし、PC2、PC3、PC4は記憶を失ってループします。途中で記憶を取り戻すことはありません。 オープニングフェイズシーン1、及びミドルフェイズシーン11、12の時期は48時間攻防戦の終了後、騎士級天使兵の襲来前と設定しています。 実質的には、8/24〜26辺りになります。 本シナリオにおいては、PCの選択によって、クライマックスでナビゲーター専用オーギュメントを使用出来ない可能性があります。 上記項目の追記として、本シナリオでは、シナリオダーザインのオープンアップに条件があります。 具体的には、『クライマックス直前のエモーションで、内容をポジティブなものに書き換える』ことになります。 これは、エンディングの描写に直接関わってきます。 また、《凍り付いた心》の効果で、クライマックス直前のエモーションまで、感情の書き換えを行う事は出来ません また、各ヒロインの抱えた問題(心が折れた原因)は、ミドルフェイズの後半では解決しません。 セラピア、トゥアレタ、メイリィ、桂、リュンマ、ヴィヴリオの抱える問題は、クライマックス直前のエモーションでオープンアップさせることで解決します。 凍、伊音、紀央、羽村、ズィーガーの抱える問題は、オープンアップさせても本シナリオ内では根本的な解決はしません(当面の問題は解決しますが)。ご了承下さい。 本シナリオに福音フェイズはありません。 推奨特技:《カバーリング》《不死身の異名》 推奨オーギュメント:《マルクト》《ルベン》《ナヘル》 オープニングフェイズ シーン1 シーンプレイヤーはPC2、PC3、PC4。PC1自動登場。 各ヒロインのバッドエンドのシーン。 代表としてPC2のヒロイン(以下ヒロイン2)が話を進めるが、PC3のヒロイン、PC4のヒロインも、言いたい事は同じである。 天使によって破壊された、無人の瑞穂の街。 傍らにあるのは、床に落ちて、扉の開いた鳥籠。 勿論、鳥は飛び去って何処かに行ってしまったままだ。 ヒロイン2は籠を手に取って「籠の鳥、か……」 ヒロイン2「……願い事が叶うのなら、翼が欲しい。鳥のような、白い翼が」 ヒロイン2「悲しみのない、自由な空へ、飛んで行きたい」 ヒロイン2「子供の時に、夢見たこと。今も同じ、夢に見てる。だけど……意味が、変わっちゃった」 ヒロイン2「どこで間違えたんだろう。……もう、疲れちゃった」 ヒロイン2「天使と戦うのも、(虚勢張るのも、みんなに嘘つき続けるのも)、何もかも、全部」 ※()内は、ヒロインによって追加で描写する。 ヒロイン2「みんなを失望させないよう、頑張って来たけど……」 各ヒロインの台詞 セラピア「桂ちゃんを殺して、キミに出会って。キミの前では、強いオンナを演じてた。桂ちゃんを殺したことに、圧し潰されそうになりながら」 セラピア「どんなにいい事したって、(桂ちゃんが完全機械化兵として甦ったって)ボクが人殺しなのは変わらない、変えられない」 セラピア「償う為に、がんばって、がんばって……だけど、いつまで、どこまでがんばらなきゃいけないの?」 凍「……私は、PC1から作り出された、天使を材料にした……人間の、複製」 凍「……エーテルに、触れ過ぎた。……もう、人の形を、保てない」 伊音「紫音を失ったあの日、私の中で、何かが折れた音がした。理音兄様を殺して、紫音を見殺しにして。私だけ、のうのうと生き残って」 伊音「何が、何がヤシマ最強の剣だ!大事な家族も守れない、私はただの弱虫だ!」 トゥアレタ「損傷の激しかったオリジナルからクローニングに唯一成功した、それがわたし」 トゥアレタ「わたしは、トゥアレタの形をしているだけの、紛い物に過ぎない」 トゥアレタ「だから、オリジナルから転写されたあなたの記憶に、わたしはすがるしかなかった」 トゥアレタ「だけど……もう、いいや。あなたが好きだったのは、思い出の中の、わたしじゃないわたし、だから」 メイリィ「確かに、みんなの仇は討った。……だけど、何でだろう、心の中が、空っぽになっちゃった。まだ、合衆国との戦いは、終わってないのに」 メイリィ「憎い筈の天使を目の前にしても、前みたいに力が入らないんだ。憎しみはまだあるのに」 紀央「もう、記憶も身体も、限界のようです」 紀央「お医者様曰く、今、生きているのが不思議なくらい、だそうです」 紀央「もう、いいんです。仮初めの記憶、仮初めの命。ここまで、もったんですから」 紀央「あなたのことは……忘れません、絶対に。だから……わたしのこと、忘れないで下さいね」 桂「生き返れた時は、またキミと一緒にいられる、って思って、嬉しかった」 桂「だけど……いつまで経っても、戦いは終わらない。そりゃ、分かってるよ。完全機械化兵として生まれ変わったんだから、わたしは戦いの道具ってことは」 桂「……だけど、わたしはいつまで戦わなきゃならないんだろ。もう一度死ぬまで、ずっと?」 桂「……記憶を取り戻さなければ、こんなに悩まずに済んだのかな」 リュンマ「……トラウマを克服出来なければ、戦場には出られない」 リュンマ「どうしようもなく、怖いんです。天使を見るだけで、身体が竦んじゃって」 リュンマ「天使と戦えないギアドライバーなんて、何の役にも立ちません……」 リュンマ「ごめんなさい、ヴィヴリオ大佐……ごめんなさい、先輩……ごめんなさい、皆さん……」 ヴィヴリオ「ボクは、ここまで来る為に、多くのものを失い過ぎた」 ヴィヴリオ「ボクに従った多くの者達を失った。半身を失った。……愛する者を、失った」 ヴィヴリオ「失うその度に、未来を切り拓く為に必要な犠牲だと。ボクの代わりに犠牲になってボクを生かしてくれた、もう一人のボクに報いる為だと。ボクを選んでくれなかった、あいつを見返す為だと。そう、自分に言い聞かせて」 ヴィヴリオ「そうすれば、いつか心の隙間が埋められる、そう思っていた。……やっぱり、駄目だった」 羽村「妹が死んだあの日から、俺はずっと、原因の解明の為に、何でもやったよ」 (1993年の、レーベンスボルンにおける集団天使化(原因はPCとの共鳴による、メタトロンの出現)事件で、羽村の妹は天使化して死んでいる、とする) 羽村「原因は分かったさ。でも同時に、俺にはこれ以上手出しできない事も、ね」 羽村「救世主候補を、私怨で殺す訳には行かないからね。……復讐は果たせないし、今までやって来たことも全て無駄。……何もかも、どうでも良くなった」 ズィーガー「……6年前のあの日から、俺の時間は、止まったままだ。今の俺は、天使兵への憎悪だけで動く、機械人形に過ぎん」 (1993年メタトロンの出現、鎖国結界の突破により、率いていた第二十一中隊は全滅、自身も肉体の大半を失った) ズィーガー「……だが、身体にガタが来て、もう飛ぶことすら出来ない。……飛べない機械化兵は、ただのガラクタだ」 ヒロイン2「……ねえ。私を、殺して」 ヒロイン2「どうせ、私は天使病に侵されて、生きていられるのも残り僅か。なら……あなたの手で、死なせて」 ヒロイン2「心が折れちゃったせいで、エーテル被曝に今まで耐えていた、耐えられていたのに、耐えられなくなっちゃった。正に、病は気から、ってやつだよね」 ヒロイン2「さあ、早く。私が、人でいられる内に」 会話を終えたら以下の描写を読み上げ、シーンを終了する。 キミ、は腰の銃を引き抜き、銃口をヒロインに向け、引鉄を―――暗転。 シナリオダーザイン【(ヒロイン)からの虚無感】 ここのエモーションにて、《凍り付いた心》を宣言する。 対象はPC2、PC3、PC4の持つシナリオダーザイン【(ヒロイン)からの虚無感】を指定する。 解除条件はクライマックス(直前のエモーション)である。 シーン2 シーンプレイヤーはPC1 ループを告げられるシーン 気付くとキミ達は、白い空間にいた。 クベルタ「わたくしがループを応用して、皆様の存在証明を操作します。具体的には、ご主人様がこのループの記憶を持ったままループするよう、因果率を操作します」 クベルタ「ですが、これは今回限りの裏技です。次はありません。……いえ、出来ません」 クベルタ「わたくしが存在証明に干渉出来るのは、一度きりなのです」 クベルタ「次やれば……わたくしの天使核は砕け散ってしまうから」 クベルタ「……ご主人様。もう一度、もう一度だけ、わたくしにお付き合い下さいませんか」 シナリオダーザイン【クベルタ10−9からの切なる願い】 PC1のみ、記憶を保持してのループとなる。 PC2〜4は記憶をリセットされ、もう一度天使大戦の最初からやり直す。 ミドルフェイズ シーン1 シーンプレイヤーはPC1、他のPCの登場は不可 クベルタとの再会シーン キミは、物心ついた頃から、泣き笑いの少女の夢を何度も見る。 会ったことはないが、自分にとって、その子はとても大切な子だと、ずっと確信していた。 そして、キミに黒い天使核があることが分かり、キミはギアドライバーとして瑞穂基地に迎えられた。 そんな、7月半ばの、ある日のことだ。 キミは中島茜に、基地を探検しようと誘われた。 茜「ねえPC1、こんな噂知ってる?この基地に、封印されてる区画があるって」 そしてキミは、封印された区画の奥で、茜と一緒にクベルタを発見した。 カプセルの中で目を覚ましたクベルタは「……お久しぶりです、ご主人様」 その瞬間、キミは全てを『思い出した』。 クベルタとの出逢いと別れを、何度も繰り返していたことを。 前回のループで、心が折れた仲間達を救う為に、一度限りの裏技を使ったことを。 クベルタ「……こうやって、ご主人様に再会するのも、何度目でしょうか。あんまりにも繰り返したものだから、もう、回数も忘れちゃいました」 キミが何度も夢に見た、泣き笑いの顔。 クベルタ「でも、ループ出来るのはこれが最後です。次は、ご主人様との、永遠のお別れになっちゃいます。……それだけは、嫌なんです」 クベルタ「ようやく、一緒にいられる時が来たのに、二度と会えなくなるなんて、わたくしも耐えられません」 クベルタ「今度こそ、ループから抜け出しましょう、ご主人様」 会話を終えたらシーンを終了する。 シーン2 シーンプレイヤーはPC1、全員登場 クベルタをみんなに紹介するシーン キミ達は、ヴィヴリオにクベルタが起動したことを報告する為に、司令室に向かった。 司令室に着くと、丁度よくPC全員が揃っている。 ヴィヴリオは開口一番「そうか、眠り姫はようやく目覚めたか。眠り姫を起こす王子様は誰かと思ったが、PC1だったと、いうことか」 ヴィヴリオ「お前達に紹介しよう。第十世代型完全機械化兵、クベルタ10−9(ツェン・ノイン)だ」 クベルタ「皆様、はじめまして。クベルタ10−9です。今後、よろしくお願いしますね」 ヴィヴリオ「PC1少尉、貴官にはクベルタとパートナーを組んでもらう。拒否権はない」 クベルタ「了解しました、ヴィヴリオ」 ヴィヴリオ「……ああ、よろしく頼む」 クベルタの返事にヴィヴリオは咎めもせず、ただ微妙な表情を浮かべる。 会話を終えたらシーンを終了する。 シーン3〜5 シーンプレイヤーはPC4、PC3、PC2の順番 ヒロインとの交流、出会いを思い出すシーン(別記) セラピアとの出会いは『力の、在処』、凍との出会いは『命の価値』から引用しています。 シーン6 シーンプレイヤーは全員 天使の襲撃(実際の戦闘はない)、PC同士で掛け合いするシーン 天使反応が検出され、司令室に集合したキミ達。 ヴィヴリオ「これで全員揃ったな」 ヴィヴリオ「(前衛のPC、ヒロイン)、指揮官と思しき天使を撃破しろ・お前の一撃、頼りにしているぞ」 ヴィヴリオ「(中衛のPC、ヒロイン)、天使共をかく乱し、(前衛PC)を補助しろ。(前衛のPC)との連携が鍵を握る」 ヴィヴリオ「(後衛のPC、ヒロイン)、後方から支援しろ。お前達がどこまでやれるかで、防衛線がどこかが決まる」 ヴィヴリオ(ソルジャー、ホムンクルスのPC)、部隊の護衛を頼む。お前が防御の要だ」 ヴィヴリオ「(オフィーツィア、又は隊長役)、前線での指揮は任せた。お前の判断で、部隊を動かせ」 ヴィヴリオ「いつも同じ事を言われて、耳にタコが出来ている者もいるかも知れん。だが、私はあえて言う。我々は、ただ一度たりとも敗北を許されない。我々の敗北、それはすなわち、ヤシマの滅亡だからだ」 ヴィヴリオ「この国を守る為に、戦え」 会話を終えたらシーンを終了する。 シーン7 シーンプレイヤーはPC1、他のPCの登場は不可 クベルタと、これから起きる出来事の確認をするシーン 7月末のことだ。 キミは、クベルタとお茶しながら、相談している。 クベルタ「わたくしが見るに、今のところ順調なようです。問題はここからです」 クベルタ「ご主人様も覚えてらっしゃると思いますが、ちゃんとすり合わせしておきましょう。齟齬があっては大変ですから」 クベルタ「8月に入ると、帝都に巣食うアバドンを討滅し八門結界を再構築する、帝都奪還作戦が発動します。そしてその後、一週間くらい空いてから、結界完成までの48時間、ヤシマを守り切る、48時間攻防戦が発生します」 クベルタ「この2つの戦いは熾烈なものになり、数多くの犠牲者を出してしまいます」 クベルタ「その結果、心が折れてしまう方もいらっしゃいます。ですから、重要なのはここからなんです」 クベルタ「わたくしも最大限、努力します。だけど、手が届かない時は、間違いなくあります。その時、どれだけフォロー出来るかで……その先が、変わる」 クベルタ「運命はまだ、確定していません。ご主人様、一緒に頑張りましょう」 会話を終えたらシーンを終了する。 シーン8〜10 シーンプレイヤーはPC4、PC3、PC2の順番 ヒロインとの交流、問題が発生するシーン(別記) このシーンで発生する問題は、シーン中には解決しません。 セラピア、トゥアレタ、メイリィ、桂、リュンマ、ヴィヴリオは、クライマックス直前のエモーションでオープンアップさせることで解決します。 凍、伊音、紀央、羽村、ズィーガーは、オープンアップさせても本シナリオ内では根本的な解決はしません。 シーン11 シーンプレイヤーはPC1、他のPCの登場は不可 キミは、クベルタと相談している。 クベルタ「結局、歴史を繰り返してしまったのか知れません。事実、一つ前のループと、ここまでほぼ同じ展開になってしまいました」 クベルタ「ですが、まだ、終わりじゃない筈です。過去に結べなかった絆が、今は結ばれている……筈、です」 クベルタ「人と人とは、完全に理解しあう事は出来ない、だから互いを知り、心を通わせ、理解し合おうとする。その過程で、傷付くことだってあります。でも、決して無駄なんかじゃありません」 クベルタ「一人なら諦めてしまう明日でも、誰かがいれば、乗り越えられる。そうやって、人は未来へと進んでいく」 クベルタ「……あとは、皆様を信じるしかありません」 会話を終えたらシーンを終了する。 シーン12 シーンプレイヤーはPC2、PC3、PC4。PC1自動登場。 全員呼び出され、オープニングのシーン1をもう一度繰り返して描写する。 代表としてPC2のヒロイン(以下ヒロイン2)が話を進めるが、PC3のヒロイン、PC4のヒロインも、言いたい事は同じである。 天使によって破壊された、無人の瑞穂の街。 傍らにあるのは、床に落ちて、扉の開いた鳥籠。 勿論、鳥は飛び去って何処かに行ってしまったままだ。 ヒロイン2は籠を手に取って「籠の鳥、か……」 ヒロイン2「……願い事が叶うのなら、翼が欲しい。鳥のような、白い翼が」 ヒロイン2「悲しみのない、自由な空へ、飛んで行きたい」 ヒロイン2「子供の時に、夢見たこと。今も同じ、夢に見てる。だけど……意味が、変わっちゃった」 ヒロイン2「どこで間違えたんだろう。……もう、疲れちゃった」 ヒロイン2「天使と戦うのも、(虚勢張るのも、みんなに嘘つき続けるのも)、何もかも、全部」 ※()内はヒロインによって追加で描写する。 ヒロイン2「みんなを失望させないよう、頑張って来たけど……」 セラピア「桂ちゃんを殺して、キミに出会って。キミの前では、強いオンナを演じてた。桂ちゃんを殺したことに、圧し潰されそうになりながら」 セラピア「どんなにいい事したって、(桂ちゃんが完全機械化兵として甦ったって)ボクが人殺しなのは変わらない、変えられない」 セラピア「頑張って、頑張って……だけど、いつまで、どこまで頑張らなきゃいけないの?」 凍「……私は、PC1から作り出された、天使を材料にした……人間の、複製」 凍「……エーテルに、触れ過ぎた。……もう、人の形を、保てない」 伊音「紫音を失ったあの日、私の中で、何かが折れた音がした。理音兄様を殺して、紫音を見殺しにして。私だけ、のうのうと生き残って」 伊音「何が、何がヤシマ最強の剣だ!大事な家族も守れない、私はただの弱虫だ!」 トゥアレタ「損傷の激しかったオリジナルからクローニングに唯一成功した、それがわたし」 トゥアレタ「わたしは、トゥアレタの形をしているだけの、紛い物に過ぎない」 トゥアレタ「だから、オリジナルから転写されたあなたの記憶に、わたしはすがるしかなかった」 トゥアレタ「だけど……もう、いいや。あなたが好きだったのは、思い出の中の、わたしじゃないわたし、だから」 メイリィ「確かに、みんなの仇は討った。……だけど、何でだろう、心の中が、空っぽになっちゃった。まだ、合衆国との戦いは、終わってないのに」 メイリィ「憎い筈の天使を目の前にしても、前みたいに力が入らないんだ。憎しみはまだあるのに」 紀央「もう、記憶も身体も、限界のようです」 紀央「お医者様曰く、今、生きているのが不思議なくらい、だそうです」 紀央「もう、いいんです。仮初めの記憶、仮初めの命。ここまで、もったんですから」 紀央「あなたのことは……忘れません、絶対に。だから……わたしのこと、忘れないで下さいね」 桂「生き返れた時は、またキミと一緒にいられる、って思って、嬉しかった」 桂「だけど……いつまで経っても、戦いは終わらない。そりゃ、分かってるよ。完全機械化兵として生まれ変わったんだから、わたしは戦いの道具ってことは」 桂「……だけど、わたしはいつまで戦わなきゃならないんだろ。もう一度死ぬまで、ずっと?」 桂「……記憶を取り戻さなければ、こんなに悩まずに済んだのかな」 リュンマ「……トラウマを克服出来なければ、戦場には出られない」 リュンマ「どうしようもなく、怖いんです。天使を見るだけで、身体が竦んじゃって」 リュンマ「天使と戦えないギアドライバーなんて、何の役にも立ちません……」 リュンマ「ごめんなさい、ヴィヴリオ大佐……ごめんなさい、先輩……ごめんなさい、皆さん……」 ヴィヴリオ「ボクは、ここまで来る為に、多くのものを失い過ぎた」 ヴィヴリオ「ボクに従った多くの者達を失った。半身を失った。……愛する者を、失った」 ヴィヴリオ「失うその度に、未来を切り拓く為に必要な犠牲だと。ボクの代わりに犠牲になってボクを生かしてくれた、もう一人のボクに報いる為だと。ボクを選んでくれなかった、あいつを見返す為だと。そう、自分に言い聞かせて」 ヴィヴリオ「そうすれば、いつか心の隙間が埋められる、そう思っていた。……やっぱり、駄目だった」 羽村「妹が死んだあの日から、俺はずっと、原因の解明の為に、何でもやったよ」 羽村「原因は分かったさ。でも同時に、俺にはこれ以上手出しできない事も、ね」 羽村「救世主候補を、私怨で殺す訳には行かないからね。あー、笑えない笑えない。……復讐は果たせないし、今までやって来たことも全て無駄。何もかも、どうでも良くなった」 ズィーガー「……6年前のあの日から、俺の時間は、止まったままだ。今の俺は、天使兵への憎悪だけで動く、機械人形に過ぎん」 ズィーガー「……だが、身体にガタが来て、もう飛ぶことすら出来ない。……飛べない機械化兵は、ただのガラクタだ」 ヒロイン2「……ねえ。私を、殺して」 会話を終えたらシーンを終了する。 ヒロインの問い掛けへの、答えを決める。 シナリオダーザインを、何らかのポジティブな感情に書き換えない限り、オープンアップしない。 クライマックスフェイズ シーン1 シーンプレイヤーはPC2、PC3、PC4。PC1自動登場。 ヒロインの問い掛けに答えるシーン ヒロイン2「どうせ、私は天使病に侵されて、生きていられるのも残り僅か。なら……あなたの手で、死なせて」 ヒロイン2「心が折れちゃったせいで、エーテル被曝に今まで耐えていた、耐えられていたのに、耐えられなくなっちゃった。正に、病は気から、ってやつだよね」 ヒロイン2「さあ、早く。私が、人でいられる内に」 シナリオダーザインがレベル4以下のヒロイン ・PCが介錯する(殺害エンド) ・自ら引鉄を引くのを見届ける(自死エンド) 上記から選択する。 レベル5の場合 ・PCが介錯する(殺害エンド) ・自ら引鉄を引くのを見届ける(自死エンド) ・共に逝く(心中エンド) ・引き留める(共存エンド) 上記から選択出来る。 ヒロイン2「――それが、あなたの選択なんだね」 その時、天使の襲来を知らせる、警報が鳴り響く。 クベルタ「タイムリミット、です……」 選択結果はエンディングでの描写となる。 シーン2 クベルタとの会話、及び天使との戦闘。 騎士級天使兵が遂に現れる。 そいつは結界をものともせず、キミ達の前に現れた。 クベルタ「遂にタイムリミットが、来てしまいました。何をどう選択したとしても、騎士級天使兵を倒せなかったら、何もかもが無意味になります」 クベルタ「――苦悩も葛藤も、選んだ答えも、全て」 クベルタ「ですが、無理強いは出来ません。戦う意志が、成し遂げようとする想いがある人だけ、戦って下さい。このクベルタ、皆様の為に粉骨砕身いたします」 心が折れたままの(オープンアップしていない)ヒロインは、戦闘に参加しない。 ヒロインがナビゲーターの場合、ナビゲーター修正を得ることは出来ず、且つナビゲーター専用オーギュメントも使用することが出来ない。 エネミーデータは、エンドレスサマー掲載の騎士級天使兵のデータを使用する。 更に《凍り付いた心》×3、《世界最後の日》×1を追加する。 キミ達は、騎士級天使兵と戦いに勝利した。 だが――まだ、終わりではない。 エンディングフェイズ シーン1〜3 シーンプレイヤーはPC4、PC3、PC2の順番 それぞれの選択に基づいたエンディングを描写する。 これらのエンディングは、あくまで一例として提示する。 PLと相談して、納得のいく描写を行う事。 シーン4 シーンプレイヤーはPC1 全員がハッピーエンドを迎えた クベルタ「皆様を破滅の運命から救えて、ホッとしました」 クベルタ「あとは……この天使大戦を終わらせるだけです。今度こそ、ループから抜け出しましょうね、ご主人様」 クベルタ「今まで、次こそ、次こそはって願い続けて、因子が足りなくてループを繰り返しました。今回こそ、そのループから、ようやく抜け出せるって、信じてます」 クベルタ「それに、前回に言った通り、やり直しはもう、出来ませんから……正真正銘、今回が最後のチャンスなんです」 クベルタ「……何度も繰り返した世界は、摩り切れたモノクロのフィルムみたいでした。ご主人様と出会ってようやく色がついて、でも僅かな時間ですぐ消えてしまう。その繰り返し」 クベルタ「だから、繰り返しのその先の、まだ見たことも経験したことも無い、色鮮やかな世界を、ご主人様と一緒に見たいんです」 クベルタはキミにぎゅっと抱きついて「だから……この先ずっと、一緒にいて下さいね、ご主人様?」 誰か一人でもバッドエンドを迎えた クベルタ「わたくしの力及ばず、(ヒロイン)様を、救えませんでした……」 クベルタ「前回に言った通り、やり直しはもう、出来ません。……存在証明への干渉、因果律の操作とは、わたくしとご主人様が繰り返してきたループ、これによって少しずつ積み重ねて来た偶然を、必然に変えたんです」 クベルタ「簡単に言えば、今まで溜めてきたストックを、今回に来るのに全部使っちゃったんです。……ごめんなさい」 クベルタ「明日から、どんな顔して、(PC:ヒロイン)様に会えばいいんでしょう……」 全員バッドエンドを迎えた クベルタ「運命の強制力が、こんなに強いなんて……」 クベルタ「ご主人様、ごめんなさい……今まで積み上げて来たこと全部、無駄にしちゃいました……」 クベルタ「前回に言った通り、やり直しはもう、出来ないんです。……存在証明への干渉、因果律の操作とは、わたくしとご主人様が繰り返してきたループ、これによって少しずつ積み重ねて来た偶然を、必然に変えたんです」 クベルタ「簡単に言えば、今まで溜めてきたストックを、今回の為に、全部使っちゃったんです。……勝手にやって、ごめんなさい……」 クベルタ「わたくしは、ご主人様のパートナー、失格です……ごめんなさい……」 その翌日、クベルタは姿を消した――。 別記 各ヒロインの描写 PC:セラピア セラピアのミドルフェイズ前半シーン シーンプレイヤーはPC:セラピア セラピアと出会ったのは――桂が、天使化した時だった。 開いたハッチの中には、ひとりの人間――らしき、“もの”。 コックピットと半ば融合した、かつて遠山桂だった“なにか”。 ふわりと、羽が舞う。 白い羽。 天使の羽。 キミは“それ”がか細く、美しい声で囁いているのが聞こえた。 “聖なるかな、聖なるかな、聖なるかな、聖なるかな……” セラピアが、無言で銃を抜いた。 “それ”に向かって構え、口を開く。 セラピア「桂ちゃんは、優しすぎたんだよ」 セラピア「今度生まれてくる時は、平和で、こんな風に戦わなくてすむような……そんな世界に、生まれてくるといいんだよ」 セラピア「だから、それまで――さよならだよ」 銃声が立て続けに響いた。 セラピア「はじめまして。ボクは、セラピアっていうんだよ」 セラピア「あれあれっ、ボク、泣いてたね。気づかなかったんだよ(顔をごしごしこする)」 セラピア「今、死んだのは桂ちゃん。キミの前任者だったギアドライバーちゃんなんだよ」 セラピア「……桂ちゃんは、天使になっちゃったんだよ。だから、殺したんだ」 セラピア「今度は、キミがこれに乗るんだよ。天使と戦うために人が造りし天使核兵器(エンゼルギア)、第三世代人間戦車(メンシェンイェーガー)、シュネルギアに」 セラピア「だから……よろしくなんだよ」 セラピアは、さっきまで銃を握っていた手を、キミに向かって差し出した。 キミは、その手を―― セラピアは……哀しげに微笑んだまま。 会話を終えたらシーンを終了する。 セラピアのミドルフェイズ後半シーン シーンプレイヤーはPC:セラピア セラピア「罪はイイコトをしたらなくなったり、時間とともに消えたりしないんだよ。罪は罪。償いは、罪から逃れるためでなく、ただ償う、そのためだけに、なされるものなんだよ」 セラピア「だから…がんばらなきゃだよ。がんばって、強くならなきゃいけないんだよ」 セラピアと出会ってすぐ、彼女が言った言葉。 その言葉通りに、キミとセラピアは、ひたすらにがんばって、数々の戦いを共にくぐり抜けて来た。 そして、伊音達がアバドンを討ち倒し、結界再構築までの48時間攻防戦にて、 セラピア「伊音ちゃん達、がんばったんだね。ボク達も、負けてられないね?」 セラピア「がんばらなきゃ。ここでボク達が負けたら、伊音ちゃん達のがんばりが、無駄になっちゃう」 長い戦いの末、結界が再構築され……ヤシマは再び、強固な守りを得た。 セラピア「……これで、ちょっとは楽になる、かな?」 セラピア「流石のボクも疲れたんだよ〜」 だが。 彼女は黙示録にある、この後に来る脅威……騎士級天使兵の存在を知り。 セラピア「結界を無視出来る程、強大な力を持つ天使……ウソでしょ……?」 セラピア「これだけがんばってきたのに、それでもまだ、足りないの……?」 会話を終えたら以下の描写を読み上げ、シーンを終了する。 ボク、もう、がんばれないよ……。 ある者は、終わらない努力に疲れ果てた。 自死エンド セラピア「それじゃ……ばいばい、PC:セラピアちゃん。……大好きだったよ」 彼女は己のこめかみに銃口を当て……引鉄を、引く。 乾いた銃声。 どさり、と真横に倒れるセラピア。 彼女の死に顔は――ようやく、自由になれた、という、安堵の表情だった。 最後にPCから一言、何か言ってもらう。 殺害エンド キミは銃を握り締め、セラピアの心臓目掛け、引鉄を引く。 セラピアは弾丸の当たる瞬間「それじゃ……ばいばい、PC:セラピアちゃん。……大好きだったよ」と呟いた。 反動で仰向けに倒れるセラピア。 彼女の死に顔は――ようやく、自由になれた、という、安堵の表情だった。 最後にPCから一言、何か言ってもらう。 心中エンド セラピア「なら……ボクと一緒に、死んでくれる?」 セラピア「一人で死ぬのは、怖いけど……キミと一緒なら、怖くない」 互いの胸に銃口を突き付け合い、同時に引鉄を引く。 2発の、乾いた銃声。 そのまま二人、折り重なるようにして倒れ伏す。 彼女の死に顔は――ようやく、自由になれた、という、安堵の表情だった。 最後にPCから一言、何か言ってもらう。 共存エンド セラピア「本当に、いいの?」 セラピア「依存しちゃうかも知れないよ、それでもいい?」 セラピア「……こんなボクでも、キミは一緒にいてくれるんだね」 セラピア「……ありがと、PC:セラピアちゃん」 以下の描写は、そのPCで最後の共存エンドだった時のみ読み上げる。 確かに、心は一度折れた。 一度欠けた心は、二度とは戻らない。 だが……欠けた部分を埋めることは、出来る。 キミは、それをやり遂げたのだ。 PC:凍 凍のミドルフェイズ前半シーン シーンプレイヤーはPC:凍 それは、キミが瑞穂基地へと向かっていた時だった。 キミを助ける為に、天使兵に体当たりしたシュネルギア。 倒れて動かなくなったシュネルギアの首筋が開き、中からひとりの少女がよろりと立ち上がり――そして、力なく倒れ、伏した。 凍「駄目……このままでは、…………勝てない」 凍「…………逃げて」 凍「??…………もしかして」 凍「…………機体が反応した?」 凍「…………動くの?」 キミが少女を助けるために近づくとコックピットが勝手に閉まった。 それに反応して、コックピット内に明かりが灯る。 まるでこの機体は、キミが来るのを待っていたかのようだ。 ――それが、凍との初邂逅だった。 凍のミドルフェイズ後半シーン シーンプレイヤーはPC:凍 48時間攻防戦の最中。 凍が、キミを呼び止める。 凍「……PC:凍」 凍「……私は、変わった?」 凍「……変わった私は、好き?前の方が、好き?……どっち?」 凍「……良かった。……嫌われたく、ないから」 自分でそう言っておきながら、凍は不思議そうに 凍「……どうして、PC:凍に、嫌われたく、ないんだろう」 凍「……分からない。……この胸の中から、湧き上がってくる、これは、何?」 いつの間にか、涙をぽろぽろと零す凍。 凍「……あなたが、いなくなったら、って思ったら、急に、涙が、出てきた」 凍「……あなたが、いなくなったら。……それだけは、やだ……」 PC:凍にすがりつく。 PC:凍が何か回答したら、そこにヴィヴリオから緊急連絡が入る。 ヴィヴリオ『総員、司令室に集合せよ』 凍は涙を拭って「……行こう、PC:凍。大佐が、呼んでる」 会話を終えたら以下の描写を読み上げ、シーンを終了する。 ……時間が、ない。……もしも、いるなら……お願い、神様。あと、少しだけで、いいから。 ある者は、己の活動限界に気付いた。 自死エンド 凍「……さよなら」 彼女は己のこめかみに銃口を当て……引鉄を、引く。 乾いた銃声。 どさり、と真横に倒れる凍。 彼女の死に顔は――ようやく、自由になれた、という、安堵の表情だった。 最後にPCから一言、何か言ってもらう。 殺害エンド キミは銃を握り締め、凍の心臓目掛け、引鉄を引く。 凍は弾丸の当たる瞬間「……さよなら」と呟いた。 反動で仰向けに倒れる凍。 彼女の死に顔は――ようやく、自由になれた、という、安堵の表情だった。 最後にPCから一言、何か言ってもらう。 心中エンド 凍「……なら。……一緒に、死んで」 凍「……生きるも、死ぬも……あなたと、一緒」 互いの胸に銃口を突き付け合い、同時に引鉄を引く。 2発の、乾いた銃声。 そのまま二人、折り重なるようにして倒れ伏す。 彼女の死に顔は――ようやく、自由になれた、という、安堵の表情だった。 最後にPCから一言、何か言ってもらう。 共存エンド 凍「……いいの?」 凍「……いつ、天使化するか、分からない。……あなたに、迷惑かける。……それでも、いい?」 凍「……ありが、とう」 以下の描写は、そのPCで最後の共存エンドだった時のみ読み上げる。 確かに、心は一度折れた。 一度欠けた心は、二度とは戻らない。 だが……欠けた部分を埋めることは、出来る。 キミは、それをやり遂げたのだ。 PC:伊音 伊音のミドルフェイズ前半シーン シーンプレイヤーはPC:伊音 伊音との出会い。 それは、ヘルプストハイムチェックにて、黒い天使核を保有することが判明したキミは、瑞穂基地に召集された時だ。 司令室でキミは、草薙伊音と対面した。 ヴィヴリオ「お前達2人が、シュネルギア:○○のパイロットだ」 ヴィヴリオ「仲良くしろ、とは言わん。戦闘行動に支障が無ければそれでいい」 ヴィヴリオ「まずは、互いに自己紹介しろ」 伊音「ヤシマ陸軍特務中尉、草薙伊音だ」 PC:伊音と伊音が初対面だった、あるいは印象が良くない場合 伊音「貴様が、私と組むことになったというPC:伊音か。(私は素人であろうと、容赦せんぞ)」 伊音「貴様と慣れ合う気も、貴様に期待もせんが、私の足だけは引っ張らないでくれ」 伊音「私は命に代えても、この御国を守護(まも)らねばならんのだ」る。 ヴィヴリオ「(先が思いやられるな、これは……)」 PC:伊音と伊音が既に知り合いだった場合 伊音「まさかとは思ったが、お前が私のパートナーなのか」 伊音「お前と、こうやって肩を並べて戦うことになろうとはな。よろしく頼むぞ、PC:伊音」 伊音「しかし何だな。全く見知らぬ者と組むよりも、俄然心強いな」 ヴィヴリオ「(どうやら、上手くやってくれそうだな)」 会話を終えたらシーンを終了する。 伊音のミドルフェイズ後半シーン シーンプレイヤーはPC:伊音 キミ達は激戦の末に、アバドンを討ち倒し……それから、一週間が過ぎた頃。 帝都の浄化が完了し……遂に、結界の再構築が、開始される。 紫音「紫音はここで眠ります……守って、くださいね」 紫音「では、姉様……幾健やかに」 伊音「ああ……さらばだ」 そう言い残し、結界中心部の、小さな祠の中へと入っていく。 祠の扉が完全に閉まった後。 伊音「紫音、紫音……!」 その場に崩れ落ちる。 伊音「私は、私は……紫音に、最後の最後まで、気を遣わせてしまった……最低な姉だ……」 伊音「お前の犠牲は、決して、決して無駄にはしないから……赦してくれ、紫音……」 伊音は溢れる涙を拭おうともせず、ただひたすら、紫音の入って行った祠に向かって、頭を垂れていた。 ただ、ずっと。 会話を終えたら以下の描写を読み上げ、シーンを終了する。 ああ、私は……何て、無力なんだ……。 ある者は、己の無力さに絶望した。 自死エンド 伊音「……さらばだ、PC:伊音」 彼女は自分の腹に短刀を突き刺し、切腹する。 前のめりに倒れ、事切れる伊音。 彼女の死に顔は――ようやく、自由になれた、という、安堵の表情だった。 最後にPCから一言、何か言ってもらう。 殺害エンド 伊音は自分の腹に短刀を突き刺し、切腹する。 伊音「……さらばだ、PC:伊音!」 キミは彼女の白い首筋に、刀を――一閃する。 短刀を握り締め、前のめりに倒れる伊音の身体。 地面に転がる、伊音の首。 彼女の死に顔は――ようやく、自由になれた、という、安堵の表情だった。 最後にPCから一言、何か言ってもらう。 心中エンド 伊音「ならば……死出の旅に付き合ってくれるか」 伊音「共に、逝こう」 互いの胸目掛け、刀を突き刺し合う。 そのまま二人、折り重なるようにして倒れ伏す。 彼女の死に顔は――ようやく、自由になれた、という、安堵の表情だった。 最後にPCから一言、何か言ってもらう。 共存エンド 伊音「……良いのか、PC:伊音」 伊音「ならば、お前に頼みがある。……天使大戦が終わったら、紫音を人柱から救い出す、手伝いをしてくれ」 伊音「誰に言われようと……これだけは、譲れん」 伊音「……これでようやく……死ねない理由が、出来た」 伊音「……ありがとう、PC:伊音」 以下の描写は、そのPCで最後の共存エンドだった時のみ読み上げる。 確かに、心は一度折れた。 一度欠けた心は、二度とは戻らない。 だが……欠けた部分を埋めることは、出来る。 キミは、それをやり遂げたのだ。 PC:トゥアレタ トゥアレタのミドルフェイズ前半シーン シーンプレイヤーはPC:トゥアレタ トゥアレタとの出会いは、瑞穂基地の司令室だった。 実際には、彼女とは6年前に幼年学校一緒に通っていた、幼馴染だったのだが……。 ヴィヴリオ「私の名はヴィヴリオ。貴様に地獄を見せる者だ」 ヴィヴリオ「貴様には、二人乗りの第三世代型人間戦車、シュネルギアに乗って貰う。これは決定事項であり、拒否権は無い」 ヴィヴリオ「今までの平穏は忘れろ。貴様がこれから身を置くのは戦場だ」 ヴィヴリオ「貴様と地獄を共にするパートナーを紹介する。クレーリオン」 トゥアレタ「はい。トゥアレタ・クレーリオンです。よろしくね、PC:トゥアレタ」 ※キミはここで、トゥアレタが幼年学校の頃の幼馴染だと気付いてもよいし、気付かなくてもよい。 トゥアレタ「『はじめまして』……か。そっか」※ES1 トゥアレタ「え、わたしのこと、覚えてるの?そっか……ふふ」※ES2 ヴィヴリオ「……一時間後、共に戦う仲間を紹介した後に、訓練を開始する。荷物を置いたら、もう一度ここに集合するように。クレーリオン、宿舎に案内してやれ」 トゥアレタ「はいっ!」 会話を終えたらシーンを終了する。 トゥアレタのミドルフェイズ後半シーン シーンプレイヤーはPC:トゥアレタ それは、キミとトゥアレタの記憶に一致する天使兵が、現れたときのことだった。 出撃を控え、シュネルギアのコクピットへと急ぐキミ達。 そのキミの袖を、トゥアレタが掴んだ。 トゥアレタ「大丈夫、かな」 トゥアレタ「…………怖いよ、PC:トゥアレタ」 トゥアレタ「命を狙われてるのも、怖いけど……それよりも」 トゥアレタ「あの天使のことを考えるだけで、私が私でなくなるんじゃないか、あなたがあなたでなくなるんじゃないかって、怖いよ」 トゥアレタ「死ぬよりも……怖い」 トゥアレタ「だって、あなたの知ってる私じゃなくなったら、私は私でいられなくなっちゃうから。あなたが私を知っていてくれるから、私はトゥアレタでいられる……」 トゥアレタ「あなたが側にいてくれれば、それでいい……」 会話を終えたら以下の描写を読み上げ、シーンを終了する。 その時は、それで納得した筈だったの。 ある者は、作られた過去に縛られ前に進めなかった。 自死エンド トゥアレタ「……ごめんね、ずっと、嘘ついてて……」 彼女は己のこめかみに銃口を当て……引鉄を、引く。 乾いた銃声。 どさり、と真横に倒れるトゥアレタ。 彼女の死に顔は――ようやく、自由になれた、という、安堵の表情だった。 最後にPCから一言、何か言ってもらう。 殺害エンド キミは銃を握り締め、トゥアレタの心臓目掛け、引鉄を引く。 トゥアレタは弾丸の当たる瞬間「……ごめんね、ずっと、嘘ついてて……」 反動で仰向けに倒れるトゥアレタ。 彼女の死に顔は――ようやく、自由になれた、という、安堵の表情だった。 最後にPCから一言、何か言ってもらう。 心中エンド トゥアレタ「なら……一緒に、死んでくれる?」 ヒロイン「一人で死ぬのは、怖いけど……あなたと一緒なら、怖くない」 互いの胸に銃口を突き付け合い、同時に引鉄を引く。 2発の、乾いた銃声。 そのまま二人、折り重なるようにして倒れ伏す。 彼女の死に顔は――ようやく、自由になれた、という、安堵の表情だった。 最後にPCから一言、何か言ってもらう。 共存エンド トゥアレタ「本当に、いいの?」 トゥアレタ「わたし、今以上に依存しちゃうと思う。それでも、いい?」 トゥアレタ「ごめんね……。自分のことしか見えてなくて、あなたの気持ちに、気付けなかった」 ヒロイン「……ありがとう、PC:トゥアレタ」 以下の描写は、そのPCで最後の共存エンドだった時のみ読み上げる。 確かに、心は一度折れた。 一度欠けた心は、二度とは戻らない。 だが……欠けた部分を埋めることは、出来る。 キミは、それをやり遂げたのだ。 PC:メイリィ メイリィのミドルフェイズ前半シーン シーンプレイヤーはPC:メイリィ メイリィとの出会いは、最悪だった。 彼女はキミを侮っていたのだから。 新しいナビゲーターが着任する、とのことで、キミは司令室に呼び出されている。 キミのナビゲーターは、今までは手の空いている者が兼任していたが、今回来る新人のナビゲーターが正式な担当になるそうだ。 ヴィヴリオ「タン・メイリィ少尉。貴官には、PC:メイリィのナビゲーターを担当してもらう」 メイリィ「(小声で)……ちっ、弱そうなヤツだな」 ヴィヴリオ「……タン少尉。何か言ったかね?」 メイリィ「何でもないアルよ。んんっ、ヤシマ語よくわからないアル〜」 ……彼女もどうやら、一筋縄では行かない相手のようだ。 会話を終えたらシーンを終了する。 メイリィのミドルフェイズ後半シーン シーンプレイヤーはPC:メイリィ 天使兵の迎撃に出たキミ達。 指揮官と思しき天使兵を見た瞬間、メイリィが絶叫する。 メイリィ「あ……あぁぁッ!!」 メイリィ「アイツだけは、アイツだけは……絶対に、ワタシの手で殺す!」 メイリィ「アイツは……お父さんを、お母さんを、故郷のみんなを殺した奴なんだ!」 紆余曲折の末、メイリィは仇を討った。 メイリィ「やったよ、みんな……」 メイリィ「アナタの、みんなのお蔭で、仇が取れた。……ありがとアル」 メイリィ「これで少し、肩の荷が下りた。合衆国と戦うのに、専念出来るアル」 会話を終えたら以下の描写を読み上げ、シーンを終了する。 ……その時は確かに、そう思ったんだ。 ある者は、悲願を果たし燃え尽きた。 自死エンド メイリィ「……さよならアル、PC:メイリィ」 エーテルに包まれた手刀を首に当て――首を、切り飛ばす。 頭部を失った身体が、前のめりに倒れる。 そして、地面に転がるメイリィの首。 彼女の死に顔は――ようやく、自由になれた、という、安堵の表情だった。 最後にPCから一言、何か言ってもらう。 殺害エンド メイリィはエーテルに包まれた手刀を腹に当て、素手で腹を掻っ捌く。 キミは銃を握り締め、メイリィの頭目掛け、引鉄を引く。 メイリィは弾丸の当たる瞬間「……さよならアル、PC:メイリィ」 前のめりに倒れるメイリィの身体。 彼女の死に顔は――ようやく、自由になれた、という、安堵の表情だった。 最後にPCから一言、何か言ってもらう。 心中エンド メイリィ「なら……ワタシと一緒に、死んで」 メイリィ「一人で死ぬのは、怖いけど……アナタと一緒なら、怖くない」 互いの胸に銃口を突き付け合い、同時に引鉄を引く。 2発の、乾いた銃声。 そのまま二人、折り重なるようにして倒れ伏す。 彼女の死に顔は――ようやく、自由になれた、という、安堵の表情だった。 最後にPCから一言、何か言ってもらう。 共存エンド メイリィ「本当に、いいアルか?」 メイリィ「……なら、空っぽのワタシを、埋めて欲しい」 メイリィ「……ひとりぼっちだから……一緒に、いて」 メイリィ「……ありがと」 以下の描写は、そのPCで最後の共存エンドだった時のみ読み上げる。 確かに、心は一度折れた。 一度欠けた心は、二度とは戻らない。 だが……欠けた部分を埋めることは、出来る。 キミは、それをやり遂げたのだ。 PC:紀央 紀央のミドルフェイズ前半シーン シーンプレイヤーはPC:紀央 彼女との出会いは、7月中旬に差し掛かった頃。 「合衆国」の呪法弾道ミサイル着弾により即死した“はず”の、ヤシマ陸軍陰陽部結界維持班の生き残り。 彼女は八咫衆の一員として派遣され、エーテルの扱いに長けたキミと組むことになった。 紀央「PC:紀央様。不束者ですが、よろしくお願いいたします」 彼女は開口一番、キミにそう告げた。 常に巫女服を着ていたり、ちょっとズレている彼女は忘れっぽく、しょっちゅうメモを取っている。 紀央「大丈夫!もう忘れませんよ!」 だがそのメモをどこに置いたか忘れるので、キミは彼女にお守りをプレゼントした。 以降、彼女はお守りを肌身離さず持ち歩き、メモをその中にしまっている。 紀央「PC:紀央様、いつもご迷惑をかけてしまって、ごめんなさい」 紀央「今度までに勉強しておきます!」 全く、(年上なのに)手のかかる相棒だ。 だがそれがいい。完璧な人間など、いないのだから。 会話を終えたらシーンを終了する。 紀央のミドルフェイズ後半シーン シーンプレイヤーはPC:紀央 48時間攻防戦(あるいは帝都奪還作戦)の後、紀央は目の前が真っ暗だと言った直後に倒れ、医務室に運ばれた。 目を覚ました紀央は、辺りを見回し「ここは、医務室ですか?どうしてわたしはここに」 PC:紀央が声をかけると 紀央「あなた、どなたでしょう。わたしはどうして泣いて」 PC:紀央の顔を見ても誰だか全く分からないようだが、涙をはらはらと流している。 紀央「ご、ごめんなさい……覚えてないんです」 紀央「こうしていると、ずっと前から一緒だったような気がします」 少しやり取りしたら 紀央 疲れた顔で「申し訳ありません……疲れてしまったので、少し眠らせてもらっても、いいでしょうか」 紀央が目を覚ますと、先程のやり取りは全く憶えていない、と言う。 紀央「ちょっと、最近体調が良くなくて……ご心配をお掛けしました、PC:紀央様」 会話を終えたら以下の描写を読み上げ、シーンを終了する 駄目なのですね、もう……。 ある者は、自らの死期を悟った。 自死エンド 紀央「さようなら、愛しい、PC:紀央様……」 彼女は己のこめかみに銃口を当て……引鉄を、引く。 乾いた銃声。 どさり、と真横に倒れる紀央。 彼女の死に顔は――ようやく、自由になれた、という、安堵の表情だった。 最後にPCから一言、何か言ってもらう。 殺害エンド キミは銃を握り締め、紀央の心臓目掛け、引鉄を引く。 紀央は弾丸の当たる瞬間「さようなら、愛しい、PC:紀央様……」 反動で仰向けに倒れる紀央。 彼女の死に顔は――ようやく、自由になれた、という、安堵の表情だった。 最後にPCから一言、何か言ってもらう。 心中エンド 紀央「わたしのわがままに、付き合って下さるなんて……」 紀央「PC:紀央様。……わたしの、愛しい人。……一緒に、黄泉路へと、参りましょう」 互いの胸に銃口を突き付け合い、同時に引鉄を引く。 2発の、乾いた銃声。 そのまま二人、折り重なるようにして倒れ伏す。 彼女の死に顔は――ようやく、自由になれた、という、安堵の表情だった。 最後にPCから一言、何か言ってもらう。 共存エンド 紀央「……よろしいのですか?」 紀央「……いつ、わたしの命が尽きるかは、分かりません。……あなたに、ご迷惑をかけてしまいます。……それでも、よろしいのですか?」 凍「……ありがとうございます。お慕い申し上げております、PC:紀央様。」 以下の描写は、そのPCで最後の共存エンドだった時のみ読み上げる。 確かに、心は一度折れた。 一度欠けた心は、二度とは戻らない。 だが……欠けた部分を埋めることは、出来る。 キミは、それをやり遂げたのだ。 PC:桂 桂のミドルフェイズ前半シーン シーンプレイヤーはPC:桂 桂はシュネルギア部隊の発足からのメンバーであり、キミとはそれからの付き合いだ。 だから、他の誰よりも、キミ達の付き合いは長い。 それは、7月4日のこと。 桂「あ、そうだ、PC:桂。この前のメディカルチェックの結果、出たんだけどね」 桂「最近の体調不良の原因って、体内エーテル濃度が急上昇してるせいなんだって。なるべく出撃は控えるようにって言っても、ねえ?」 桂「ま、そういう話はあとあと。あ、そーだ。ね、PC:桂。今日さー、一般クラスの子に、ラブレターもらっちゃった」 桂「眼鏡かけた、気の良さそうな子だったよ。緊張しちゃって、『かわい〜』って感じ」 桂「どうしよっかなー。PC:桂ならどうする?」 PC:桂が何らかのリアクションを取ったら、下記の描写を読み上げる。 管制官『瑞穂基地南西、距離50000に天使反応!シュネルギア部隊は至急、出撃準備を!繰り返す、シュネルギア部隊は至急、出撃準備を!』 桂「さあて、それじゃあ今日もいっちょ行きますか」 出撃直後、囁くように、桂の声。 桂「ねえ……、PC:桂は生き残ってね」 そしてキミは、一度は桂と、死に別れた。 会話を終えたらシーンを終了する。 桂のミドルフェイズ後半シーン シーンプレイヤーはPC:桂 ある日のこと。 桂「おはよ、PC:桂」 食堂に向かうキミに、桂が声を掛ける。 桂「……また、君とこうやってたわいもない話を出来るようになるなんて、思わなかった。いやー、生きてるって素晴らしい」 死んだ彼女は、完全機械化兵T−Xとして戻って来た。 そして遠山桂としての記憶を取り戻し、キミと仲間達の尽力により、今、ここにいる。 桂「まあ全部、みんなのお陰だけどね。勿論、PC:桂にもすっごく感謝してる訳でして」 桂「その件は本当にお世話になりました」ぺこり。 桂「しっかし……生き返らせてもらったわたしが言うのも何だけどさ。いくら戦争に勝つ為、とは言っても、人の命を何だと思ってるのかね、上層部っていうか兵器開発局は」 桂「まあ、とやかく言っても仕方ない。この戦いを終わらせる為に、頑張るぞーっと」 キミと桂は再び、戦いの日々へとその身を投じた。 会話を終えたら以下の描写を読み上げ、シーンを終了する。 ……いつまで戦わなきゃならないんだろ、わたし。 ある者は、終わらない戦いに心を磨り減らした。 自死エンド 桂「……ばいばい」 彼女は己のこめかみに銃口を当て……引鉄を、引く。 乾いた銃声。 どさり、と真横に倒れる桂。 彼女の死に顔は――ようやく、自由になれた、という、安堵の表情だった。 最後にPCから一言、何か言ってもらう。 殺害エンド キミは銃を握り締め、桂の心臓目掛け、引鉄を引く。 桂は弾丸の当たる瞬間「……ばいばい」 反動で仰向けに倒れる桂。 彼女の死に顔は――ようやく、自由になれた、という、安堵の表情だった。 最後にPCから一言、何か言ってもらう。 心中エンド 桂「なら……一緒に、死んでくれる?」 桂「死ぬのは二度目、だけど……怖いものは、怖い。だけど……キミと一緒なら、いいや」 互いの胸に銃口を突き付け合い、同時に引鉄を引く。 2発の、乾いた銃声。 そのまま二人、折り重なるようにして倒れ伏す。 彼女の死に顔は――ようやく、自由になれた、という、安堵の表情だった。 最後にPCから一言、何か言ってもらう。 共存エンド 桂「本当に、いいんだね?」 桂「今以上に、依存しちゃうからね?絶対、逃がさないからね?」 桂「……ありがとう、PC:桂」 以下の描写は、そのPCで最後の共存エンドだった時のみ読み上げる。 確かに、心は一度折れた。 一度欠けた心は、二度とは戻らない。 だが……欠けた部分を埋めることは、出来る。 キミは、それをやり遂げたのだ。 PC:ヴィヴリオ ヴィヴリオのミドルフェイズ前半シーン シーンプレイヤーはPC:ヴィヴリオ キミはヴィヴリオの忠実なる部下だ。 (キミは彼女がヤシマに渡って来た13年前から、彼女に付き従っている) (キミとの付き合いは、かれこれ50年以上になる) 十代の少女にしか見えない風貌。 インペリアルの暗部に潜む魔女(ヘクセ)。 ヴリルソサエティの元エージェント。 世界大戦の生き証人。 天使核兵器の技術者。 冷徹な指揮官。 それらは全て、ヴィヴリオの一面のみを伝えたに過ぎない。 ヴィヴリオ「第三世代人間戦車、シュネルギア。これは戦局を覆す力を持つが……十代の少年少女にしか動かせないという、致命的な欠陥を持つ」 ヴィヴリオ「その欠陥を、飛行隊や完機で如何にして埋めるかが、シュネルギア運用の肝となる」 ヴィヴリオ「それらの指示をお前に任せたい。頼んだぞ、PC:ヴィヴリオ」 ヴィヴリオ「……この戦争は、子供達に頼るしかない。良心の呵責など、とうに捨てた筈なんだがな……」 だが彼女も、時に迷うのだ。 それを知るのは、キミぐらいしかいないが。 ヴィヴリオ「天使兵との、合衆国との戦いを終わらせる。それが私の悲願だ」 彼女の悲願の真意に気付くのは、もう少し後の事となる――。 会話を終えたらシーンを終了する。 ヴィヴリオのミドルフェイズ後半シーン シーンプレイヤーはPC:ヴィヴリオ 48時間攻防戦を終えて、戦死者の確認に追われるヴィヴリオ。 疲労の色も濃く、キミは彼女を休憩させた。 代用コーヒーを飲みながら呟くヴィヴリオ。 ヴィヴリオ「……この天使大戦で、我々は多くのものを失った。失い過ぎた」 ヴィヴリオ「多くの兵士を失い、頼れるエクスペルテンを何人も失い……」 ヴィヴリオ「全て私の采配だ。私が殺したようなものだ」 ヴィヴリオ「私ではなく、彼女ならもう少し上手く出来たのではないか……?」 ヴィヴリオ「奴を見返す為などと考えていた、私が浅はかだったのか……?」 ヴィヴリオ「……済まない。少し。独りにさせてくれ」 会話を終えたら以下の描写を読み上げ、シーンを終了する。 ああ……何もかも、ボクのせいだ。 ある者は、失ったものの多さに打ちのめされた。 自死エンド ヴィヴリオ「済まんが、後は、任せた……」 彼女は己のこめかみに銃口を当て……引鉄を、引く。 乾いた銃声。 どさり、と真横に倒れるヴィヴリオ。 彼女の死に顔は――ようやく、自由になれた、という、安堵の表情だった。 最後にPCから一言、何か言ってもらう。 殺害エンド キミは銃を握り締め、ヴィヴリオの心臓目掛け、引鉄を引く。 ヴィヴリオは弾丸の当たる瞬間「済まんが、後は、任せた……」 反動で仰向けに倒れるヴィヴリオ。 彼女の死に顔は――ようやく、自由になれた、という、安堵の表情だった。 最後にPCから一言、何か言ってもらう。 心中エンド ヴィヴリオ「なら……ボクと一緒に死んでくれ」 ヴィヴリオ「お前は、ボクを選んでくれた……その事実だけで、充分だ」 互いの胸に銃口を突き付け合い、同時に引鉄を引く。 2発の、乾いた銃声。 そのまま二人、折り重なるようにして倒れ伏す。 彼女の死に顔は――ようやく、自由になれた、という、安堵の表情だった。 最後にPCから一言、何か言ってもらう。 共存エンド ヴィヴリオ「本当にいいのか?」 ヴィヴリオ「ようやく気付いたよ。ボクは、寂しかったんだ」 ヴィヴリオ「……お願い。ボクだけを、見て」 ヴィヴリオ「……ありがとう、PC:ヴィヴリオ」 以下の描写は、そのPCで最後の共存エンドだった時のみ読み上げる。 確かに、心は一度折れた。 一度欠けた心は、二度とは戻らない。 だが……欠けた部分を埋めることは、出来る。 キミは、それをやり遂げたのだ。 PC:羽村 羽村のミドルフェイズ前半シーン シーンプレイヤーはPC:羽村 彼との出会いは、瑞穂基地の医務室。 彼は軍医で、キミは患者だった。 だが、何度も接している内に、キミは彼に好意を抱くようになった。 羽村「これで良し、と。じゃあ、お大事にね」 羽村「ん、なんだい?」 羽村「おいおい、(大人を)からかっちゃいけないぜ?」 羽村「……知らない方がいいことだって、この世にはあるさ」 その後、彼の裏の顔……ヤシマ陸軍情報二課の特務中尉であることを、を知った。 会話を終えたらシーンを終了する。 羽村のミドルフェイズ後半シーン シーンプレイヤーはPC:羽村 ある日のこと。 キミは羽村に話がある、と言われて、人気のない倉庫に呼び出された。 羽村「やあ、来てくれたんだね」 そう言う割に、彼は目が笑っていない。 そして羽村は懐から拳銃を取り出し、キミに突き付けながら 羽村「俺には統一帝国の軍医中尉以外に、もう一つの顔がある。もう知ってるだろうけど……ヤシマ陸軍情報二課の特務中尉、それが俺のもう一つの顔さ」 羽村「俺は、妹の死の真相を探る為に、ヤシマ陸軍に入った」 羽村「……まさか、キミ(あるいはPC1)があの事件の元凶だったとはね。灯台下暗し、とはこの事だ」 羽村「妹は、たった一人の家族だった」 羽村「ようやく、真実に辿り着けたんだ」 PC:羽村がギアドライバーの場合 羽村「妹の仇を、取らせてもらうよ」 羽村が引鉄に指を掛けようとした瞬間、弾丸が飛来して、銃が叩き落とされる。 (ナビ)「そこまでです、羽村先生」 羽村「あーあ、失敗か」 ギアドライバー以外 羽村「……俺の復讐に、協力してくれるかい?」 羽村「脅し?そうかも知れないね。だけど、俺はなりふりなんて構ってられないんだ」 近付こうとする羽村の足元に、弾丸が撃ち込まれる。 クベルタ「そこまでです、羽村先生」 羽村「あーあ、失敗か」 会話を終えたら以下の描写を読み上げ、シーンを終了する。 俺もこれで終わり、か。……もう、どうでもいいか。 ある者は、やって来た事全てが無駄だったと諦めた。 自死エンド 羽村「さよなら」 羽村は奥歯を噛み締める。 そこには自決用の、即効性の毒が仕込まれている。 羽村「これでやっと、妹のところに、行ける――」 前のめりに倒れる羽村。 彼の死に顔は――ようやく、自由になれた、という、安堵の表情だった。 最後にPCから一言、何か言ってもらう。 殺害エンド キミは銃を握り締め、羽村の心臓目掛け、引鉄を引く。 羽村「これでやっと、妹のところに、行ける――」 反動で仰向けに倒れる羽村。 彼の死に顔は――ようやく、自由になれた、という、安堵の表情だった。 最後にPCから一言、何か言ってもらう。 心中エンド 羽村「じゃあ……俺と一緒に、死んでくれ」 羽村「最後にキス、しようか」 羽村が奥歯に仕込んだ、自決用の毒薬を噛み締める。 そして抱き締め合い、死の接吻を交わす。 そのまま二人、折り重なるようにして倒れ伏す。 彼の死に顔は――ようやく、自由になれた、という、安堵の表情だった。 最後にPCから一言、何か言ってもらう。 共存エンド 羽村「本当に、いいのかい?」 羽村「……ダブルスパイである俺は、いつ消されるか分からない。もしかしたら、気が変わって、救世主候補を殺そうとするかも知れない」 羽村「……その時、君は俺を守ってくれるのかい?」 羽村「……なら、君と俺とはこれから共犯者だ。一蓮托生、もう逃がさないぜ?」 以下の描写は、そのPCで最後の共存エンドだった時のみ読み上げる。 確かに、心は一度折れた。 一度欠けた心は、二度とは戻らない。 だが……欠けた部分を埋めることは、出来る。 キミは、それをやり遂げたのだ。 PC:ズィーガー ズィーガーのミドルフェイズ前半シーン シーンプレイヤーはPC:ズィーガー 彼とキミとは同僚。ただそれだけの関係だった。 だが、何度も肩を並べて戦っている内に、彼と打ち解けた。 ズィーガー「……今日も、生き残ることが出来たな」 ズィーガー「……俺は半分死人だからな。お前より命が軽いのさ」 ズィーガーは、自らの命を軽視する傾向が強かった。 ズィーガー「……飲らないか」 ズィーガー「……俺は、いつまで飛べるのか」 ある日、酔いが回った彼は、そんなことを口にした。 ズィーガー「……俺らしくもない。忘れてくれ」 会話を終えたらシーンを終了する。 ズィーガーのミドルフェイズ後半シーン シーンプレイヤーはPC:ズィーガー ズィーガーと口論するシーンです。 ただし、彼の身体は、これ以上機械化手術をすることは出来ません。 この場では、ズィーガーは一応引き下がります。 結界再構築までヤシマを防衛する、48時間に亘る攻防戦。 その戦いに、勝利する事は出来た。 だが、数多くの兵士を失い、生存者でも重傷を負った者は少なくない。 ズィーガーも、その内の一人だった。 キミは整備工場で、整備班長の中島三郎と、ズィーガーが口論しているのを見かけた。 三郎「無茶言うんじゃねえ、お前ェさんの身体は、これ以上機械化出来ねェ」 ズィーガー「……まだ、俺は生きている。ならば俺は、天使兵どもと戦わなければならない」 三郎「おう、PC:ズィーガー。お前ェさんからも、この頑固者に言ってやってくれ。……無理なものは、無理なんだ。ズィーガーの旦那だって、これ以上の機械化は命に関わる、って」 ズィーガー「……俺から、戦いを、取り上げるのか……。お前も、同じ意見なのか?」 ズィーガー「……なら、俺のこの憎悪は……どこに向ければ、いい!」 ズィーガー「第二一中隊の仲間を殺した、あの天使に、復讐することが……俺に遺された、唯一の願いだったんだ!」 ズィーガー「……そうか。分かった」 会話を終えたら以下の描写を読み上げ、シーンを終了する。 ……飛べない俺は、ただのガラクタだ……。 ある者は、自らの存在意義を失った。 自死エンド ズィーガー「……巻き込まない為に、少し、離れてくれ」 ズィーガーは空を見上げ「ああ――死ぬには、いい日だ」 そう言うと彼は、体内に仕込まれた、自決用の爆弾を起動させた。 爆風が、辺りに撒き散らされる。 爆風が収まると、ズタズタになったズィーガーが、倒れ伏していた。 彼の死に顔は――ようやく、自由になれた、という、安堵の表情だった。 最後にPCから一言、何か言ってもらう。 殺害エンド キミは銃を握り締め、ズィーガーの心臓目掛け、引鉄を引く。 ズィーガーを空を見上げ「ああ――死ぬには、いい日だ」 反動で仰向けに倒れるズィーガー。 彼の死に顔は――ようやく、自由になれた、という、安堵の表情だった。 最後にPCから一言、何か言ってもらう。 心中エンド ズィーガー「なら……一緒に、逝くか」 二人抱き締め合い、ズィーガーは体内に仕込んだ爆薬を起動させる。 爆風が、辺りに撒き散らされる。 爆風が収まると、ズタズタになったキミ達二人が、倒れ伏していた。 彼の死に顔は――ようやく、自由になれた、という、安堵の表情だった。 最後にPCから一言、何か言ってもらう。 共存エンド ズィーガー「……いいのか?」 ズィーガー「……俺は、空も飛べない、誰を守る事も出来ない、足手まといの、ただのガラクタだ」 ズィーガー「……そんな俺を、お前は……必要として、くれるのか」 ズィーガー「……なら。……恥を忍んで、頼む。……俺を、守ってくれ」 以下の描写は、そのPCで最後の共存エンドだった時のみ読み上げる。 確かに、心は一度折れた。 一度欠けた心は、二度とは戻らない。 だが……欠けた部分を埋めることは、出来る。 キミは、それをやり遂げたのだ。 あとがき 109本目にする為に何かべらぼうにでたらめなことをしてみよう、と思って書いてみました。総文字数勘定したら、11/26(ほぼ完成)時点で29,300文字って言われました。 尚BE-BOPは40,200文字だそうです。 まあ登場する人数が違うし。今回は11人から選択で、BE-BOPは17人から選択なので。 本当はもう109本目にメイリィのシナリオ書いたんですけど、上記の理由があったので番号的には後に回しました。意味分かんないね。大丈夫、俺もだ。 そもそも『翼をください』のタイトルで、「悲しみのない 自由な空へ」ってフレーズを今回予告の最後に使いたいって思ったのは、今年の4/28でした。 でも実際に取り掛かったのは11/21なので、まあ7ヶ月くらいは何も考えずに寝かしてた訳で。 いつ書きたくなるか、ネタが湧いてくるって分かんないですからねえ。 実際、メイリィのシナリオの前って、6月半ばから足を怪我してて暇だったのもあったし、丁度トータル100本目が当たる、ってことで7月頃たくさん書いたけど、ちょっと書けなくなって4ヶ月くらい空きましたし。 まあみんなからは修羅とか変態とか言われております。HAHAHA メモ書き 2022/11/21 銀 今日 23:00 T-Xは復活したからこそ悩むかもしれないです。 復活して戦うけど終わりが見えないことでまた心がすり切れていくみたいな感じで。(最初期から闘っていたし) 銀 今日 23:04 ちなみにメイリィは敵討ちした後の燃え尽き症候群で戦う目的を見失うとかですかねぇ。 notos 今日 23:16 バッドエンドでしか書きたいシーンが書けないなら、桂みたいに「OPで救えなかったヒロイン」を出してこの台詞パートから始めるシナリオにしてもいいのでは? PC1は、過去に天使病で大切な人を失くしたのが前提な導入。 2022/11/26 >紀央の心が折れる理由 ふぇいろん 昨日 12:45 心が折れる、ではなく『死期を悟った』とか SPECIAL THANKS TO のとすさん、銀さん、ふぇいろんさん。 いつ(When):天使大戦終盤 どこで(Where):瑞穂基地、逃亡先、など 誰が(Who):天使化の可能性がある、あるいは、何らかの形で心が折れたヒロイン。 何を(What):自らの死(殺してもらう)を願う。 何故(Why):体内エーテルの上昇による、天使化の兆候。自分の肉体が、限界が近い事を知ってしまった どのように(How):暴走?脱走?いずれにせよ、自らの意思で、何らかの不当な手段で、戦線離脱を試みる。 結果:天使化、あるいは自死 PC2〜4統一ハンドアウト クラス:各ヒロインにより推奨クラスが変わる キミの大切な存在である、ヒロイン。 彼らは、心が折れた。 ある者は、終わらない努力に疲れ果てた。 ある者は、己の活動限界に気付いた。 ある者は、己の無力さに絶望した。 ある者は、作られた過去に縛られ前に進めなかった。 ある者は、悲願を果たし燃え尽きた。 ある者は、自らの死期を悟った。 ある者は、終わらない戦いに心をすり減らした。 ある者は、トラウマを克服出来なかった。 ある者は、失ったものの多さに打ちのめされた。 ある者は、やって来た事全てが無駄だったと諦めた。 ある者は、自らの存在意義を失った。 虚無に塗り潰された、彼らの心。 キミの言葉は、何一つ届かない。 そして、それまで強い心、意志で耐えていたエーテル被曝に耐えられなくなり……天使病に罹患。 彼らの余命は、あと僅か。 そしてヒロインは望んだ。 ……自らの死を。 シナリオダーザイン【ヒロインからの虚無感】