今回予告 ある日、空から少女が降って来た。 少女は、合衆国から逃げて来た亡命者だった。 彼女は戦争が嫌になり、逃げて来たという。 天使の名を冠する少女。 逃げて来た少女を追い掛けて来たフーファイター。 そして、七大天使の名を与えられたエリート部隊『パラディン』。 それぞれの思惑が交差する。 エンゼルギア天使大戦TRPG 『空のカケラ』前編 『空から降ってきた少女』 空から降って来た少女は、何を求める? 平穏、それとも……戦禍? PC1:ギアドライバー/ナビ:セラピア キミは、空から降って来た少女を助けた。 彼女は合衆国からの亡命者で、戦争が嫌になって逃げて来たという。 だが彼女が何者か、なんてことは二の次だ。 目の前で助けを求める誰かがいたら、ほっとく訳にいかない。そうだろ? シナリオダーザイン【リエラからの助けて】 PC2:ギアドライバー/ナビ:伊音 キミはフーファイターの迎撃に向かい、撃墜された。 相手はそれ以上追撃することなく、その場を去っていった。 相棒の伊音同様、負けは許されぬこの身。 キミは、この雪辱を果たさねばならない。 シナリオダーザイン【フーファイターパイロットからの無関心】 PC3:オフィーツィア 結界に接近する、二つの天使反応。 レーダーでも正体が掴めず、ヴィヴリオの命令で直接現地に赴くこととなった。 戦力を分割しての対応、裏目に出なければ良いが。 シナリオダーザイン【ヴィヴリオからの信頼】 PC4:ソルジャー 撃墜されたPC2のシュネルギアを整備する中島班長。 キミは中島班長から、PC2を気にかけて欲しいと頼まれた。 子供達を守るのは、自分の役目。 守らなければならないのは命だけでなく、心もだ。 彼らには、未来があるのだから。 シナリオダーザイン【中島三郎からの信頼】 推奨特技等を以下に列挙する。 《シメオン》《ブリアー》《イエツィラー》 射程:場面の攻撃特技、対象:範囲の攻撃特技、《突破》 シュネルギア:グランツ これらは全て必須ではないが、どれかしらあるとクライマックス戦闘が非常に楽になる。 シナリオの設定時期は7月半ば頃とする。 後編が8月1〜4日頃の設定となる為、前編は逆算して2週間ほど前になる。 空から降って来た少女であるリエラは、前編では亡命してきたヒロインだが、後編で本性を現しボスとなる。 またシナリオの都合上、リエラは後編にはほとんど登場しない。 なので、前編で絆を深めてもらい、後編で彼女が本性を現した時、驚きや感情を表現してもらえると、作者はとても嬉しい。 オープニングフェイズ シーン1 シーンプレイヤーはPC3 ヴィヴリオから戦力を分けて出撃するよう命じられる。 ヴィヴリオからの命令を受けたら、シーンを終了する。 キミはヴィヴリオから、緊急の呼び出しを受けた。 ヴィヴリオ「結界に所属不明の戦闘機が接近し、更に小規模な天使反応が発生している」 ヴィヴリオ「だが面倒なことに、違う空域に近付く機影がある。恐らくエーテル係数的に、フーファイターだ」 ヴィヴリオ「PC1とPC2を別々に出撃させる必要がある。お前はPC1と出撃しろ。PC2は、PC4と出撃させる」 ヴィヴリオ「戦力を分割するのは下策だが、どちらも捨ておく訳にいかん。済まんが、対応を頼む」 シナリオダーザイン【ヴィヴリオからの信頼】 シーン2 シーンプレイヤーはPC1 空から降って来た少女を助ける。 少女を助けたらシーンを終了する。 キミ達が現地に向かうと、結界付近で爆発が起きた。 その直後。 セラピア「……!?親方、空から女の子が!」 視界には、光に包まれてふわふわと降下していく、横たわる少女。 キミ達はシュネルギアの手でそっと少女を受け止め、コックピット内に収容する。 セラピア「……生命反応に異常はなし。気絶してるだけみたいなんだよ」 キミ達は少女を、瑞穂基地に連れ帰った。 シナリオダーザイン【リエラからの助けて】 シーン3 シーンプレイヤーはPC2 フーファイターに撃墜される。 要負けロール。 シュネルギアが撃墜され、海上に浮かんだらシーンを終了する。 一方その頃。 別の場所に出現したフーファイターと、対峙するPC2。 ???「君達に構っている暇はないんだ。……邪眼、解放」 フーファイターは災厄《邪眼解放》を発動させる。 フーファイターの目が光った瞬間、シュネルギアの動きが一瞬停止する。 一瞬とは言えど、高速戦闘中には命取りだ。 その隙をつかれて、攻撃が直撃する。 ダメージは大きく、撃墜寸前だ。 伊音「まずい、このままではっ!」 ???「今は、君と遊んでる場合じゃないんだ」 フーファイターはレーザーサーベルを一閃。 それがとどめとなり、キミのシュネルギアは墜落していく。 ???「じゃあね。どこ行ったのかな、リエラ……」 フーファイターはそれ以上追撃することなく、その場を離れて行った。 伊音「ブースター出力、0!海面に激突する直前に、ケルンを展開して少しでも着水時の衝撃を緩和しろ!」 海上に大きな水柱が立つ。 程無くして、フロートを展開したシュネルギアが、海上に浮かぶ。 伊音「……負けたな。完敗、だ」 シナリオダーザイン【フーファイターパイロットからの無関心】 シーン4 シーンプレイヤーはPC4 中島三郎からPC2を気にかけて欲しいと頼まれる。 三郎のお願いを聞いたらシーンを終了する。 キミは海上に落ちたPC2達を回収し、瑞穂基地に帰還した。 整備班の中島班長が、キミを出迎える。 三郎「シュネルギアは洗浄してから、よく乾かしとけ!手ぇ抜くンじゃねェぞ!」 三郎「しっかしこりゃ、こっ酷くやられたなァ。PC4さんよ、PC2の様子はどうだ」 三郎「心さえ折れてなきゃ、大丈夫だ。だが、折れちまったら、そう簡単には直らねェからなァ。心と言う器はひとたび、ひとたびひびが入れば二度とは、二度とは、って言うだろ。まあ、その辺は草薙の嬢ちゃんも何かしら考えちゃいるとは思うが」 三郎「だが、お前ェさんからも、ちょっと目を掛けてやってくれ。……ちと、奴さんが心配でな。お節介かも知れねェが」 シナリオダーザイン【中島三郎からの信頼】 ミドルフェイズ シーン1 シーンプレイヤーはPC1、他のPCの登場は任意 目を覚ました少女と医務室で会話する。 医務室を出たらシーンを終了する。 少女は医務室に運ばれた。 羽村「まあ、命に別状はないよ。ちょっとエーテル濃度が高いけど……多分、彼女は合衆国のフーファイターパイロットなんじゃないかな」 羽村「俺の予想だけど、亡命する為に逃げて来て、追っ手に撃墜された……そんな所だと思う」 少女が、目を覚ます。 彼女は開口一番「助けて下さい。わたし、合衆国から亡命して来たんです」 少女「天使たちの追撃を命からがら逃げて来て、ヤシマにようやくたどり着きました。だけど、結界に阻まれて、天使に追い付かれて……しかも、脱出装置が壊れてて、脱出出来なかった、ってところまでは覚えているんですけど……気付いたら、見知らぬ天井で」 少女「もう、戦いたくないんです。だけど、仲間は全然話を聞いてくれなくて……。それで、戦闘機を奪って、逃げて来たんです」 羽村「ここまで予想が当たってると、逆に怖いな……」 名前を聞かれた 少女「……リエラ、です」 羽村「さて、目を覚ましたばかりなんだから、あんまり無理しないようにね。空から降って来たんだから、身体にどんな負担が掛かってるか分かんないからね。医者の言葉は、聞いておくものだよ?」 リエラ「はい……ご迷惑、お掛けします」 会話を終えたらシーンを終了する。 シーン2 シーンプレイヤーはPC4、PC3自動登場、PC1とPC2の登場不可 ヴィヴリオからリエラを監視するよう命じられる。 ヴィヴリオから命令を受けたらシーンを終了する。 キミ達はヴィヴリオに、司令室まで呼び出された。 ヴィヴリオ「お前達、あの少女をどう見る。本当に亡命者か、それとも内部から破壊工作する為の、潜入工作員か」 ヴィヴリオ「だが亡命者であると言っている以上、捕虜としては扱えん。ある程度の自由は与えなければならん」 ヴィヴリオ「PC3。お前を彼女の身元引受人に命ずる。同時に、彼女の監視を頼む。彼女の目的が定かになるまで」 ヴィヴリオ「PC4、お前にも協力してもらう。もしもの場合、お前の力が必要となる」 会話を終えたらシーンを終了する。 シーン3 シーンプレイヤーはPC2、他のPCの登場は任意 伊音が決意を新たにする。 伊音のお願いを聞いたらシーンを終了する。 キミは伊音に、武道場まで呼び出された。 伊音は正座して、キミを待っていた。 伊音「まず座れ、PC2」 伊音「お前はどうか知らんが、私は慢心していた。……私は、お前と組めば敵無し、と思っていた」 伊音「その心根を叩き直す為に、お前も付き合ってくれないか」 伊音「私は強く、強くならねばならんのだ。決して、誰にも負けぬように」 会話を終えたらシーンを終了する。 シーン4 シーンプレイヤーはPC3、他のPCの登場は任意 リエラが助けてくれたお礼をしたい、と相談してくる。リエラのお願いを聞いたらシーンを終了する。 キミがリエラの監視を始めてから、数日が経過した。 自分の監視している範囲では、特に怪しい動きは見られない。 リエラ「あの、PC3さん。お願いがあるんですが」 リエラ「PC1さん達に、助けてもらったお礼をしてなかったな、って……」 リエラ「もし、ご迷惑じゃなければ……皆さんにお礼がしたいんですが……」 リエラ「PC3さんも是非。……それに、立ち合ってもらった方が、PC3さんも安心出来ると思って」 会話を終えたらシーンを終了する。 シーン5 シーンプレイヤーはPC1、全員登場 リエラとギアドライバー達の交流シーン。 リエラの話が終わったらシーンを終了する。 リエラ「今日は、機会を作っていただいて、ありがとうございます」 リエラ「改めて、助けていただいてありがとうございます。そのまま落ちてたら、今頃どうなってたか……」 空から落ちて来たことを改めて言われた リエラ「そう言えば、何で助かったんでしょうか。映画でもあるまいに、空をふわりと漂ってた、なんて」 リエラ「内包するエーテル量が高いから、とか、そういう話でもないみたいですし」 ※彼女の受けている『加護』である。詳細については次シーンで予定している、情報収集にて明かされる。 リエラ「……だけど、これでようやくあの辛い日々から、解放されます。来る日も来る日も戦う為の、人を殺す為の訓練で……もう、限界でした。だから、壊れる前に、逃げて来ちゃったんです」 ※どこの所属であるか、については、このシーンでははぐらかすが、情報収集で明かされる。 リエラ「あ、お茶が冷めちゃいますね。……もし良かったら、こういう機会をまた作ってもらえませんか」 会話を終えたらシーンを終了する。 シーン6 シーンプレイヤーはPC3、PC4自動登場、PC1とPC2の登場は任意 情報を入手したらシーンを終了する。 情報収集 〈情報処理〉〈軍略〉いずれかで難易度5 失敗した場合はアガペーを2D6上昇させ、再挑戦する。 リエラと名乗った少女の本当の名前はガブリエラ。 合衆国で『洗礼』を受け、その名を名乗ることになった少女である。以前の名前までは不明。 彼女は大天使ガブリエルの転生ではなく、『洗礼』によって、ガブリエルの力を限定的に与えられ、ガブリエルの加護を持っている。 その為、彼女のダーザインを昇華して、《ガブリエル》を使用出来る。 また彼女は、七大天使の名を与えられた構成員によるエリート部隊、『パラディン』の一員である。 パラディンは法王の直轄機関である法王庁に所属している。 また、メンバーはミカエラを筆頭とし、ガブリエラ、ラファエラ、ウリエラ、ラグエラ、ラミエラ、サリエラの7名である。 ※ミカエラ、ガブリエラ、ラファエラまでは実際の名前にあるが、それ以降はない。本シナリオでの創作である。 彼女らはそれぞれ自分が最強であると考えており、チームワークは良くない。 その為、基本的に誰かと組んで作戦行動を行う、ということはない。 また、意識の統一も為されておらず、他者の考案した作戦に独断で出撃したり、隊員同士で衝突する事もしばしばある。 ガブリエラはそれも嫌で、パラディンを抜け、合衆国から亡命してきた。 会話を終えたら以下の描写を読み上げ、シーンを終了する。 管制官「天使反応です!この反応は……フーファイターです!」 シーン7 シーンプレイヤーはPC2、全員登場 フーファイターが再び接近し、部隊が出撃する。 PC全員がヴィヴリオに返答したらシーンを終了する。 ヴィヴリオ「フーファイターが単騎で現れた。識別番号は、先日PC2を撃墜した機体と同一。……PC2、行けるな?」 伊音「今度は負けんぞ、PC2」 ヴィヴリオ「ではPC2、前衛は任せたぞ。PC1は後方からバックアップ、PC4はシュネルギアの護衛。PC3、前線での指揮を頼む」 ヴィヴリオ「もしかしたら、ガブリエラを奪還しに来たのかも知れん。念の為、彼女の護衛を増員しろ」 会話を終えたらシーンを終了する。 クライマックス シーン1 シーンプレイヤーはPC1、全員登場 戦闘空域に入ったキミ達を、フーファイターが迎え撃つ。 ???「リエラ。合衆国から逃げ出すなんて、いけない子だね」 ガブリエラ「サリーお姉様……!」 サリエラ「リエラ、迎えに来たよ。一緒に合衆国に帰ろう。今なら、法王様も赦してくれる」 ガブリエラ「……嫌です。わたしはもう、人同士で戦いたくないんです」 サリエラ「駄目だよ、我が儘言っちゃ」 サリエラ「私はリエラを迎えに来ただけで、キミ達と戦う為に来た訳じゃないんだ。どうしても、と言うなら……」 サリエラは《至高天のいざない》を使用し、ガブリエラを強奪する。 これは〈エーテル〉難易度99で妨害することが出来る。 ここで失敗したり判定しなかったりしても、ガブリエラを救出するチャンスはまだある、とPLに伝えること。 成功した場合、ガブリエラは奪われない。 サリエラ「失敗か……だけど、リエラはキミ達の敵だったんだよ?何故庇うんだい?」 サリエラ「なるほどね……。キミ達が、お人好しなのは、よく分かったよ」 サリエラ「さて、私は撤退させてもらうよ。目的は達成出来なかったし、これで撃墜なんてさせられたら、大損だからね」 失敗した、あるいは判定しなかった場合 サリエラ「捕まえたよ、リエラ。さあ、帰ろう」 ガブリエラ「PC1さん、助けて……!」 サリエラ「……目的は達成した。後は、全力で撤退する!」 シーン2 基本的にサリエラは逃げる為、追いかけっこになる、と戦闘前に伝える。 また、サリエラ本人はこのシナリオでは倒せない、とも伝えておく。 特に単発じゃなくて続けて遊ぶ場合、次回への引きもあるからね。 逃亡するサリエラにエンゲージし、〈格闘〉難易度99でガブリエラを救出出来る。 全力移動でエンゲージしても、この判定はメジャーアクションを消費せずに試みることが出来る。 また、サリエラを撃墜しても、〈運動〉難易度99で外に放り出されたガブリエラを救出出来る。 サリエラは最初の位置から10000m移動したら、シーン退場とする。 つまり3ラウンド目の自分の行動(行動値20)で退場する為、倒すならば2ラウンド以内に倒さねば逃げられてしまう。 尚、サリエラに逃げられた場合、ガブリエラを取り戻せなかった場合でも、経験点に変化はない。 ただしエンディングは変化する。 サリエラ ← 1000m → PC サリエラはセットアップで《アバドンの顎》を使用し、PCとサリエラの間のエンゲージにパワーを1D6体召喚する。 サリエラのデータはエンドレスサマー掲載のフーファイターのデータに、《疾風怒濤》を1つ追加(合計2つ)、《アバドンの顎》×1を追加し、《天使化》を削除したものを使用する。 オープニングで使用した《邪眼解放》は、対象の動きを停止させる、演出専用の本シナリオオリジナルの災厄である。 サリエラは最初のイニシアチブで《疾風怒濤》を宣言し、マイナーで戦闘移動(2000m)して後退する。 メジャーは攻撃。※こっちで全力移動すると20000m動ける為、手出し出来なくなってしまうのでやらないこと。 また、自分の手番でもマイナーは戦闘移動して後退する。 特に移動妨害が発生しない場合、1ラウンドに合計4000m移動する。 1ラウンド目 サリエラ ← 1000m → (パワー) ← 500m → PC 《疾風怒濤》1つ目使用 サリエラ ← 3000m → (パワー) ← 500m → PC 自分の行動 サリエラ ← 5000m → (パワー) ← 500m → PC パワー達は特技による範囲攻撃を受けても、互いにカバーリングはしない。 そういうPLへの嫌がらせは不要である。 どんな形であれ、ガブリエラを取り戻した場合 サリエラ「仕方ない。リエラは、君達に預けておこう。……また迎えに来るからね」 そう言って、サリエラは《瞬間移動》を使用して、撤退する。 サリエラを倒した上で、ガブリエラを救出しなかった場合 サリエラ「一応、私の目的は果たせた。じゃあね」 そう言って、サリエラは《瞬間移動》を使用して、撤退する。 エンディングフェイズ シーン1 シーンプレイヤーはPC4 サリエラを倒した場合 中島班長からPC2の様子を聞かれる 三郎「今回は、あのフーファイターを撃退出来たんだってな」 三郎「PC2も、ちったぁ自信が取り戻せたかね?」 三郎「……俺が言うのも何だけどよ、テメェの娘と同年代のガキが、最前線で戦わなきゃならねェ、ってのは……精神的にキツいンだよ。命の重さに重いも軽いも無ぇが、俺みてぇな年寄りとあいつらじゃ、将来、未来ってモンの重さは、どうしたって違うンだからよ」 三郎「……だから、あいつらを守ってくれ。俺らにゃ、完璧に機体を整備して送り出すしか、出来ねェからよ」 サリエラに逃げられた場合 PC2を心配する中島班長 三郎「……また、逃げられちまったってな。PC2、へこたれてねェか?」 三郎「俺が聞くのは、ちとお門違いだろうからよ。そっちは、羽村の旦那とかにお任せだァ。機械のメンテは得意だが、人間の方は専門じゃねェからな」 三郎「……俺が言うのも何だけどよ、テメェの娘と同年代のガキが、最前線で戦わなきゃならねェ、ってのは……精神的にキツいンだよ。命の重さに重いも軽いも無ぇが、俺みてぇな年寄りとあいつらじゃ、将来、未来ってモンの重さは、どうしたって違うンだからよ」 三郎「……だから、あいつらを守ってくれ。俺らにゃ、完璧に機体を整備して送り出すしか、出来ねェからよ」 シーン2 シーンプレイヤーはPC3 ヴィヴリオとの会話 ガブリエラを取り戻した場合 ヴィヴリオ「ガブリエラは、合衆国にとってまだ利用価値があるらしいな」 ヴィヴリオ「引き続き、彼女の監視を頼む。まだ彼女がシロだと決まった訳ではない」 ヴィヴリオ「……さて、何事も起きなければよいが」 ガブリエラが取り戻せなかった場合 ヴィヴリオ「ある意味、安心だ。亡命者と偽って侵入したスパイではない、という保証はなかったからな」 ヴィヴリオ「……しかし、敵国の人間ならば子供ですら疑ってかからなければならない、というのは……分かってはいるが、何とも言えん気分になるな」 シーン3 シーンプレイヤーはPC2 伊音との会話 フーファイターを撃破した 伊音「何とか、一矢は報いたな」 伊音「だが、また逃げられてしまった」 伊音「次の機会があったら、今度こそ完膚なきまでに叩きのめしてやらねば、私の気が済まん」 フーファイターを取り逃した 伊音「……また、逃げられたな」 伊音「自分の不甲斐なさに、腹が立つ。まだ、私は修練が足りんようだ」 伊音「……済まんが、お前にも付き合ってもらうぞ」 シーン4 シーンプレイヤーはPC1 ガブリエラを取り戻した:ガブリエラとの会話 ガブリエラ「……ありがとうございました。敵だったのに、私を助けてくれて」 ガブリエラ「戦うこと以外で、協力できることでしたら、何でもします」 ガブリエラを取り戻せなかった:セラピアとの会話 セラピア「リエラちゃん、合衆国に連れ戻されちゃったけど、どうなっちゃうんだろね……」 セラピア「裏切り者には死を、なんてことにならなきゃ、いいんだけど……」 マスターシーン ガブリエラを取り戻した場合にのみ発生する。 尚、単発でこのシナリオを遊ぶ場合は、このシーンは不要である。 ガブリエラが、内蔵通信機で誰かと通信している。 ガブリエラ「……はい。無事、瑞穂基地に潜り込めました。今のところは、疑われてはいないようです、ミカエラ様」 ミカエラ「それは良かった。そのまま亡命者として振る舞い、次の指令を待つように」 ガブリエラ「連中がお人好しばかりで、助かりました」 ミカエラ「……慢心してはいけない。足元を掬われますよ。ではガブリエラ、神の御心のままに」 ガブリエラ「はい。神の御心のままに」 ガブリエラ「ヤシマの連中が油断したところで、結界内部に天使を召喚する。……結界を越えられないなら、中に入り込んでしまえばいい。この作戦が成功すれば、わたしはミカエラ様を蹴落として、パラディンの隊長になれる。……楽しみだなあ」 あとがき オープニングのセラピアの台詞通り、ラピュタでシータが空から降って来たところから、プロットを作成しています。 空から降って来た少女を保護し、その少女を連れ戻しに来た敵と戦う、というオーソドックスなシナリオです。 このシナリオだけならね。 我輩悪魔であるからな、裏切りは得意なのだよ。