今回予告 帝都にてアバドンを討ち倒し、帝都を奪還したドライクロイツ。 帝都奪還作戦は次のフェイズに……八門結界の再構築へと移行した。 だが、今まで静観を決め込んでいた、洋上の合衆国天使十字軍第七艦隊が遂に動き出す。 結界再構築まであと、48時間。 このタイミングで、新機体に乗り換えることとなったPC1。 副隊長補佐にいつの間にかなっていたPC2。 48時間攻防戦の指揮をアクシアと共に任されるPC3。 ズィーガーと共に戦場に赴くPC4。 時に、天使核には、元の持ち主の意思が宿ることがあるという。 そして……どんな姿、どんな形になっても……母の愛は変わらず、キミを見守っている。 エンゼルギア天使大戦TRPG 『Soul & Will』 残る者、残される者。 魂は何処にあり、遺志は何処に残るのか。 答えは、誰も知らない。 ハンドアウト PC1:ギアドライバー/ナビ:セラピア キミには、病気で入院中の母がいる。 召集されてから全く会えていないが、元気だろうか。 この戦いが終わったら、休暇を取って会いに行こう。 手紙だけじゃ、伝え切れないことがたくさんあるから。 シナリオダーザイン【母親からの懐旧】 PC1は今回、新しい機体に乗ることになり、シュネルギアを選択する際に、シュネルギア改を選択してもよい。 その場合は、本シナリオにおいてのみ、経験点を使用せずに取得が可能である。 また、PC1の母親は既に亡くなっている。 ただし、PC1がそれを知るのはミドルフェイズの情報収集シーンとなる。 PC2:ギアドライバー/ナビ:桂 キミはシュネルギア部隊の副隊長補佐に、いつの間にか就任していた。 大尉であり副隊長である桂がナビゲーターだから、ある意味順当ではあるのだが……。 アクシア隊長を補佐し、48時間攻防戦を乗り越えなければ。 シナリオダーザイン【アクシア・リヒトヴィッツからの信頼】 PC3:オフィーツィア キミはヴィヴリオからの要請により、48時間攻防戦の指揮を任された。 前線に出るアクシアと協力し、この戦いに勝利せねば。 それに、シュネルギア部隊の隊員達の体調にも留意しなければならない。 いやはや、やる事が多くて大変だ。 シナリオダーザイン【ヴィヴリオからの信頼】 PC4:ソルジャー 結界再構築までの48時間。 キミ達はその間、何としてでもヤシマを守らねばならない。 ここで敗北すれば、帝都でアバドンと必死に戦った者達の、いや、今までキミ達が戦ってきた意味が、全て無くなってしまう。 キミは戦友であるズィーガーと共に、決意を新たにして、戦場へと赴く。 命に代えても……とは言わない。何としても、仲間を、ヤシマを守り抜く。 シナリオダーザイン【フリューゲル・ズィーガーからの友情】 GMへ ・経験点について 経験点を使用してのセッションの場合、50点を目安とする。 またその場合、ボスの能力を適宜強化すること。 オープニングフェイズ シーン1 シーンプレイヤーはPC3 ヴィヴリオとの会話 ヴィヴリオがアクシアの体調に言及したらシーンを終了する。 ヴィヴリオ「アバドンを討伐し、無事帝都を奪還出来た。そして、帝都の浄化も完了した。帝都奪還作戦は次のフェイズに……八門結界の再構築へと移行する」 ヴィヴリオ「だが、静観を決め込んでいた、洋上の合衆国天使十字軍第七艦隊が遂に動き出した。恐らく、この時を待っていたのだろう」 ヴィヴリオ「戦力が低下しているが、今は彼らを呼び戻す訳にはいかん。結界が再構築されるまでの48時間、アクシアと協力して、何としても耐え抜くんだ」 ヴィヴリオ「そうでなければ、アバドン討滅部隊が必死に戦った意味が、無意味になる。それだけは、避けねばならない」 ヴィヴリオ「あと、ギアドライバー達の体調にも気を付けてくれ。今回は間違いなく、激戦になるからな。……特に、アクシアの体調に注意してくれ」 シナリオダーザイン【ヴィヴリオからの信頼】 シーン2 シーンプレイヤーはPC1 回想からのセラピアとの会話 セラピアが新機体に言及したらシーンを終了する。 キミに黒い天使核があることが分かって、キミは瑞穂基地に招集された。 その為、今の医療技術では治らない病気で入院中の母とは、別居することになった。 母「元気で過ごすのよ、PC1」 ふと急に、母の言葉を思い出した。 毎週手紙のやり取りをしているが、キミは母に直接会いには行けていない。 セラピアがキミに声を掛ける。 セラピア「どうしたの、物思いに耽って。ボクのことでも考えてた?」 セラピア「それはそれで悲しいなあ。ところで、新機体の調整終わったんだよ。ぶっつけ本番なのは怖いけど、仕方ないよねぇ」 シナリオダーザイン【母親からの懐旧】 シーン3 シーンプレイヤーはPC2 アクシア、桂と、副隊長が誰なのか、についての会話 アクシアが桂の精神力に言及したらシーンを終了する アクシア「今回はキッツいわよー、二人とも心してかかってね。特に二人は、ギアドライバー部隊の副隊長と副隊長補佐なんだから」 桂「え?誰が??」 トゥアレタ「誰が、って……副隊長が桂さんで、副隊長補佐がPC2に決まってるじゃない。しっかりしてよね」 桂「あー、そうだったっけね」 トゥアレタ「桂さん、今は大尉なんだから」 桂「ま、事故みたいなもんだよね。わたしが大尉に昇進したの」 アクシア「あれを事故、って言ってのける桂の精神力、ある意味尊敬するわ……。痺れもしないし、憧れもしないけど」 シナリオダーザイン【アクシア・リヒトヴィッツからの信頼】 シーン4 シーンプレイヤーはPC4 ズィーガーとの会話 ズィーガーと一緒に飲む約束をしたらシーンを終了する ズィーガー「……この戦闘が終われば、結界が再構築されて、通常の天使は入って来られなくなる、と聞いた。ここが、踏ん張りどころだな」 ズィーガー「……結界が再構築されれば、多少は天使との戦闘も、減るのだろうか」 ズィーガー「ふっ……俺らしくもない」 ズィーガー「……この戦いが終わって、お互い命があったら……飲らないか」 シナリオダーザイン【フリューゲル・ズィーガーからの友情】 ミドルフェイズ シーン1 シーンプレイヤーはPC3、全員登場 スクランブル状態でヴィヴリオから指令が下る 描写に書かれているヴィヴリオの最後の台詞を読み、各PCの返答を以てシーンを終了する。 ヴィヴリオ「この戦いは、八門結界が再構築されるまでの耐久戦となる」 ヴィヴリオ「弾薬、燃料など、切らす前に帰還して、補給を受けろ。体内エーテル濃度にも充分注意しながら出撃せよ」 ヴィヴリオ「限界まで戦ってはならない。機体なら幾らでも補充が利くが、キミ達の代わりはいないのだ」 会話を終えたらシーンを終了する。 シーン2 シーンプレイヤーはPC4、PC1は登場不可、PC2とPC3は任意 アクシアがPC1名義の手紙を代わりに書いていることが発覚する トゥアレタが『大人の会話だ』と言い、それに返答したらシーンを終了する。 休憩室。 自動販売機の前で財布を取り出そうとして、手紙を落とすアクシア。 すぐに拾って隠したアクシアだが、キミとトゥアレタ、そしてズィーガーは、差出人の名前を見てしまった。 それは、PC1の母親の名前だった。 トゥアレタ「アクシア隊長、それ……」 アクシア「……これは、ここにいる人だけの秘密よ。……あの子のお母さんがもう亡くなってること、PC1には黙っててくれる?」 ズィーガー「……アクシア、お前まだ、それを続けてたのか」 アクシア「あー……あんたにはお見通しだったか。……止められないのよ、不毛な、歪んだ行為だって分かってるのにね」 ズィーガー「……俺にはとやかく言えん。昔ならまだしも、な」 アクシア「……そうね」 トゥアレタ「……大人の会話だ……」 会話を終えたらシーンを終了する。 シーン3 シーンプレイヤーはPC2、PC1自動登場、PC3とPC4は任意 休憩しているアクシアとの会話 セラピアのお願いを聞いたらシーンを終了する。 アクシア「……アタシにも弟がいたの。13年前に死んじゃったけどね……もしかしたらあなた達に、弟の影を見ていたのかも知れないわ」 アクシア「だから、あなた達は、死なせたくないの。大人のエゴで戦場に行かせてる、自分より若い子が目の前で死ぬなんて、目覚めが悪いったらありゃしないから」 アクシア「さて、休憩時間終わり、行きましょ、トゥアレタ」 トゥアレタ「……はい、アクシア隊長」 二人が完全にいなくなったのを確認してから 桂「……アクシア大尉、それフラグって言うんですよ……」 セラピア「ねー。死亡フラグあんまり立てられてもなあ……全部圧し折るの、大変なんだよ……」 セラピア「だからみんな、死亡フラグ折るの、手伝ってね?」 会話を終えたらシーンを終了する。 シーン4 シーンプレイヤーはPC1、他のPCは任意 イベントシーン 戦場でPC1が無双するシーン アクシアから機体を中島班長に見てもらうよう言われたらシーンを終了する。 天使に囲まれ、絶体絶命の危機。 最早これまで、とキミが思った瞬間。 セラピア「エネルギーゲイン、急上昇!でもエーテル係数に変化なし、天使化の兆候じゃない!……何が起きてるか、ボクにも分かんないんだよ〜!?」 キミの乗る機体の出力が急上昇し、天使をあっという間に蹴散らす。 窮地を逃れ、基地に帰還したキミ達を、アクシアが出迎える。 アクシア「助かったのはいいけど、明らかに異常な出来事よ。中島班長に機体を見てもらって」 アクシア「天使化の兆候は無かった、とは言ってもね。何が起きたか分からない以上、何も確認せずにそのまま乗り続けるのは危険だわ」 会話を終えたらシーンを終了する。 シーン5 シーンプレイヤーはPC3、PC1とPC2自動登場、PC4は任意 中島班長と会話、情報収集 三郎「機体にスーパーモードなんて、搭載してねェぞ」 三郎「スペック的にはあり得ねェんだが……ちょっと調べてみるか」 〈整備〉難易度5 PC1の機体に使用されているのは、PC1の母親の天使核だ。 同時にそれは、PC1の母親が既にこの世から去っていることも表している。 ここで、オーギュメント《サリエル》が解放される。 《サリエル》 死の天使サリエルの司る、もう一つの力。『癒し』の力を発現し、身体を元の健全・健康な状態に戻す。 具体的な効果は『戦闘不能、操縦不能、バッドステータスを全て回復し、【HP】と装甲を最大値まで回復する。死亡ゲージが埋まっている場合、それも回復する』である。 PC1のシナリオダーザインである【母親からの懐旧】を昇華することによって、使用可能となる。 三郎「死して尚、子を見守る母の愛、か……。泣かせる話じゃねえか」 会話を終えたらシーンを終了する。 シーン6 シーンプレイヤーはPC1、他のPCの登場は任意 S.Q.U.I.Dで母の遺志(意志?)に触れる 母との会話が終わり、シュネルギアから下りたらシーンを終了する。 セラピア「ねえPC1ちゃん。もしかしたら、S.Q.U.I.Dでママちゃんとお話出来るかも知れないよ?」 セラピア「天使核には、元の持ち主の意思が宿っていることがあるんだよ。だから、もしかしたら、って」 キミはシュネルギアのコックピットに乗り込み、S.Q.U.I.Dに接続を試みる。 母親『PC1、嘘をついていてごめんね。もう会えないって、あの時にはもう、分かってたのにね』 母親『ヴィヴリオ大佐にも、リヒトヴィッツ大尉にも迷惑かけてしまったわね』 母親『ヴィヴリオ大佐には無理を言って、今は禁じられている、天使核の抽出手術を受けさせてもらったの。あなたに遺せるものが、これくらいしかなくて、ごめんなさい』 母親『冬を乗り越えられないのは、分かっていたから。遠い瑞穂の地で、一人頑張っているあなたを、心配させたくなくて、嘘をついてしまった』 母親『アクシア大尉は、私からの手紙を代わりに書いてくれていたの』 母親『悪いのは、あなたに嘘をついていた私。ヴィヴリオ大佐やアクシア大尉は、私の尻拭いをさせられていただけなの。だから、二人を恨まないで』 コックピットから降りて来たキミを、セラピアが出迎える。 セラピア「……PC1ちゃん」 セラピアは、何も言わずにそっと、キミを抱きしめた。 会話を終えたらシーンを終了する。 シーン7 シーンプレイヤーはPC2、全員登場 描写に書かれているヴィヴリオの最後の台詞を読み、各PCの返答を以てシーンを終了する。 キミ達はスクランブル状態で、ヴィヴリオの話を聞いている。 ヴィヴリオ「あと3時間、これを耐え抜けば結界が再構築される」 ヴィヴリオ「だが最後の一瞬まで、決して気を抜くな。知っての通り、戦闘の終了直前がもっとも危険なのだ」 桂「……」 桂が何か言いたそうにしてこらえている。思い当たる節があり過ぎるからだ。 ヴィヴリオ「無理難題を言っているのは承知している。だが、ここはお前達に頼るしかないんだ。諸君らの奮闘を期待している」 会話を終えたらシーンを終了する。 クライマックスフェイズ シーン1 シーンプレイヤーはPC1、全員登場 戦闘シーン 天使レリエル、神の夜、またの名を受胎告知の天使ライラ、アクシアのオーギュメントと同一である。 (いつもの皮肉) データはエンドレスサマー掲載の力の天使のデータを使用する。 必要であれば適宜【HP】や権能、災厄を増減すること。 シーン2 シーンプレイヤーはPC2、全員登場 福音フェイズ アクシアが天使化を開始する。 結界再構築まであと一時間、というところで、目の前で天使化しようとするアクシア。 以下の描写を読み上げる。これはエンドレスサマーの11頁の絵コンテにある台詞である。 可能であれば、そこを見ながら読み上げると良い。 アクシア・トゥアレタ機の挙動がおかしくなる。 どうやら、まともに操縦出来ていないようだ。 トゥアレタ「隊長、アクシア隊長大丈夫ですか!!アクシア隊長!!」 トゥアレタ「返事をして下さい!!アクシア隊長!!アクシア隊長!!」 アクシア「…だめじゃないトゥアレタ」 アクシア「取り乱しちゃダメよ。隊長が取り乱せば、部下はもっと自分を見失うわ。トゥアレタ……新しい隊長がそんなんじゃダメよ」 アクシア「あなたはとっても出来る子なんだから。みんなあなたを頼って…信頼しているのよ…。これからはもっと頼ってくるわ…。だから…もっと、もっとしっかりするの」 トゥアレタ「あ…アクシアたいちょ…え?」 アクシア「いい…トゥアレタ…あなたにしかできないの。あなただけが彼らを守れるのよ。簡単よ。あなたなら簡単。優等生の…委員長じゃない…」 アクシア「だから…これがあなたの隊長としての最初の仕事よ…。私が…教えたように私を…」 トゥアレタ「たいちょおっ!!」 アクシア「これが最後の授業よ……撃ちなさい」 アクシア「みんな、戦いなさい……私の死を、乗り越えて」 セラピア「やだ、やだよ……また、ボクの目の前で、誰かが天使化するなんて……」取り乱すセラピア 死亡フラグを圧し折る、とは、確かに言った。 だが、実際に天使化を目の当たりにして動揺してしまったのだ 桂「セラピア!……わたしのせいか。まあ、トラウマになるのも、仕方ないよね……」 母親『PC1。大事な人達を守りなさい、あなたにはそれが出来る。あなたの力は、その為にあるの。私も力を貸すわ』 《サリエル》が使用可能となる。 アクシアを救うには、〈エーテル〉難易度99の判定に成功するか、《サリエル》を使用するかのいずれかとなる。 救出された: アクシア「カッコいい事言ったのに、生き残ったからカッコ悪いったらありゃしないわ。……冗談よ。助けてくれて、ありがとう」 エンディングフェイズ アクシアが生存している前提のエンディングである。 アクシアが死亡している場合、PLと相談して描写を行う事。 シーン1 シーンプレイヤーはPC4 ズィーガーと会話 格納庫に戻って来たキミ達。 ズィーガー「お互い、生き残れた、な」 ズィーガー「……アクシアも、生きててくれて、良かった」 ズィーガー「……まあ、昔のこととは言っても……かつて愛した女(ひと)に目の前で死なれるのは……な」 ズィーガーがいつになく饒舌だ。 ズィーガー「……ありがとう。そうだ、今から、飲らないか。俺の奢りだ」 ズィーガー「……今日は、何だか、誰かと喋りたくてな」 シーン2 シーンプレイヤーはPC3 ヴィヴリオと会話 司令室。 ヴィヴリオ「48時間、よくやってくれた。八門結界の再構築も完了したとの報告があった。……これで、ヤシマの守りは万全なものとなった」 ヴィヴリオ「……だが、黙示録によれば、この後第六の喇叭が吹き鳴らされる。第六の喇叭では、四人の御使いが解き放たれ、二億の騎兵隊を引き連れて来る、と」 ヴィヴリオ「四人の御使い、二億の騎兵隊……一難去ってまた一難、とはこの事か……」 ヴィヴリオ「備えは、万全にしておかねばならない。いつ、どのような天使が襲来しても良いように」 ヴィヴリオ「だが、それらが襲来するまで、束の間の、偽りでもいい。子供達に、天使のいない平和な時間、というものを知って欲しい。だから、準備は我々だけの手で行う」 ヴィヴリオ「子供達を戦わせている張本人が、言える事ではなかったな……」 シーン3 シーンプレイヤーはPC2 アクシアと会話 アクシアは命は取り留めたものの、天使化寸前まで行った為、入院した。 キミと桂、そしてトゥアレタは、アクシアの見舞いをしている。 アクシア「みんな、ありがとうね。お陰で助かったわ」 アクシア「……本当はね。シュネルギアに乗るの自体、医者に止められてたのよ。次に乗ったら、間違いなく命はない、って」 アクシア「でも状況的に、そんな事言ってる場合じゃなかったでしょ?……後は、トゥアレタに託すつもりだったし、ね」 トゥアレタ「……隊長。相談も無しに、勝手に決められては困ります」 桂「あ……トゥアレタ、ガチギレしてる」 トゥアレタ「何で、言ってくれなかったんですか。わたしは、そんなに頼りないですか?。それに、急に隊長になれって言われたって、こっちだって、心の準備があります。しかもあんな戦闘中に言われて」 アクシア「トゥアレタ……もしかして、怒ってる……?」 トゥアレタ「はい、本当に怒ってます。……でも……たいちょお、生きててくれて、良かった……」 そう言ってトゥアレタは、涙を零す。 桂「あー、アクシア隊長、トゥアレタ泣かせたー」 アクシア「ごめん、ごめんね、トゥアレタ……」 トゥアレタはアクシアにすがりついて「もう、こんな事、しないで下さい。死んじゃったら、それまでなんですから」 桂「……ねえ、わたし、凄く肩身が狭いんですけど……」 シーン4 シーンプレイヤーはPC1 シュネルギアに乗ってセラピア、母の遺志と会話 シュネルギア:○○のコックピット内。 キミはセラピアと一緒に、S.Q.U.I.Dに接続している。 母親『よくやったわね、PC1』 母親『あと……自己紹介が遅くなってしまったけど。セラピアさん、PC1の母です。息子が、お世話になっています』 セラピア『うん、いつもお世話してるんだよ〜』 母親『ねえ、PC1。手紙に書いてくれてた事……話してもらっていいかしら。それ以外にも、たくさん、話したいことがあるの』 いつものくだらないあとがき 99=九十九→つくも、で付喪神、ってことで99本目です。 シナリオ自体は1月初めには出来上がってたんですが、番号合わせの為に半年ほど寝かしてました。 それにプロットを思い付いたのは去年の6月下旬なので、延べ1年ほど寝かしていたことになります。 その時期は72本目のシナリオを書いていた頃なので、実に30本くらい先のシナリオを準備し始めた、という……THE・怪人仕草。 当時は何年かかるんだろうと思いましたよ、ええ。 去年32本書いたからかなり本数稼げたので、今年は7月までに10本書ければなあ、なんて思っていましたが、直前で暗雲が立ち込めたものの、何とか間に合いました。 まあ間に合ったどころか、その先のシナリオも書いてるんですけどね。 今ちょうど派遣契約が月末で切れるところに、足を捻挫してしまって自宅療養中なので暇なのです。 積みプラも崩しつつ、思い付いたらシナリオを書く所存。 さあこの暇な期間に何本書けるかな? でも意外と、暇だと書けなかったりしませんか。忙しい時とかの方が頭が回るとかありません? 備忘録代わりのプロット Soul & Will シナリオタイトルはエヴァのゼーレとヴィレから 九十九=つくも、付喪神 意志を持つ天使力兵器(エンゼルギア) 天使核には持ち主の意思が宿ることがある 天使核の意志が、機体を動かす エヴァ初号機の暴走が元ネタ 時期はアバドン戦直後、48時間攻防戦のタイミング 母親の天使核を使用されたシュネルギア 現在(1999年)のヤシマ・統一帝国の技術では治療できない難病(天使病)に侵されていた母親 子供に遺せる唯一のものとして、現在禁止されている天使核抽出手術をヴィヴリオの協力の元に受けた その天使核を使ったシュネルギアが、PC1の乗機、新機体となる アクシアはPC1の母親と懇意であり、定期的に母からの手紙を書いていたのはアクシアである ※PC1には、遠方に母親がいる、という設定をハンドアウトに記載する アクシアのナビはトゥアレタ(エンドレスサマーの扉絵のシーンを再現する為) 天使化だからナビはセラピア、そして桂 凍、伊音はアバドン戦に参戦して、紫音の警護をしているので出撃不可