今回予告 コンロンで起こった反合衆国運動に対して、天使兵が動員された“7月の虐殺”。 メイリィはそれによって、家族や恩人など、親しい者達をことごとく失った。 故に、彼女は天使兵に対し、焼け付くような憎悪を向ける。 そして今、メイリィの仇である天使兵カマエルが、再び彼女の前に現れる。 仇を討つ為、キミとのペアの解消を申し出るメイリィ。 キミは選ばなければならない。 彼女の決意、覚悟を受け入れるのかどうか。 ……メイリィ自身も気付かなかった、彼女の心の奥底に眠る望みとは。 エンゼルギア天使大戦TRPG 『世界中の誰よりきっと』 目覚めてはじめて気付く、つのる思いに。 PC1:ギアドライバー/ナビ:メイリィ 仇である天使兵カマエルを目の前にしたメイリィが、制止を振り切って突撃しようとする。 だが、その突撃をキミは止める。 彼女の仇討ちに協力したいのは山々だが、無謀過ぎる。 これは、彼女とよく話し合わなければなるまい。 シナリオダーザイン【タン・メイリィからの切望】 ※1:メイリィはオープニングで暴走するので、そこでは彼女を止めて下さい。 ※2:また、メイリィはヴィヴリオにペアの解消を申し出ます。 理由は、殺されたみんなの仇討ちに、あなたを巻き込みたくないからです。 それに対しての回答は、セッション中となります。 ※3:PC1のみ、本シナリオ内で強制的に機体乗り換えイベントが発生します。 何の機体に乗るかは、※2の回答結果で変わります。 PC2:ギアドライバー/ナビ:桂 最近、タロット占いにハマっている桂。 今日は何度やっても結果が同じで、悪い結果しか出ない、と言う。 何か不安だ、と溢す桂。 たかが占いではない。この世界において、占いは予知の一種である。 無視するのは、得策ではない。 シナリオダーザイン【遠山桂からの不安】 PC3:ソルジャー キミは、メイリィとは拳と拳を交え、お互いを理解した戦友である。 ある日出現した天使兵カマエルは、メイリィの仇であるという。 これは戦友、そして大人として、何か力になってやらなければ。 シナリオダーザイン【タン・メイリィからの戦友】 ※メイリィを心配する大人の立ち位置です。 彼女はPC1の次に、あなたを信頼しています。 PC4:オフィーツィア 強大な天使が出現し、キミはその対応に追われる。 だが問題は寧ろ、天使の撤退後だった。 メイリィが、PC1とのペアを解消したい、とヴィヴリオに申し出たからだ。 さて、どう対処したものか。 シナリオダーザイン【ヴィヴリオからの信頼】 ※注意書き 本シナリオは、メイリィが両親や恩人達の仇討ちをするシナリオです。 メイリィは仇を討つ代償として、死亡する可能性があります。 メイリィ一人で本懐を遂げさせるか、それとも共に征く(逝く)か。 PC1はいずれかを選ばなければなりません。 またPC1には、強制的に機体乗り換えイベントが発生します。 メイリィとの会話における選択結果によって、乗り換える機体が変化します。 日程としては48時間攻防戦後、且つ騎士級天使兵が襲来する前を想定しています。 実質的には8月24日〜25日を想定しています。 本シナリオはPCの登場が制限されるシーンが多くあり、PC間での交流がしづらくなっています。 具体的に言うと、全員が一同に登場出来るのはミドルフェイズの最初と最後のシーン、及びクライマックスのみであり、後のシーンは誰かしら登場制限を受けます。 なので、全員が登場出来るシーン(特にミドルフェイズ)では、積極的な交流を心がけて下さい。 また、本シナリオに福音フェイズはありません。 推奨特技:《突破》《カバーリング》《不死身の異名》 推奨オーギュメント:《ガド》《マルクト》《ルベン》《ナヘル》 GMへ 推奨PL人数:3〜4人 3人で遊ぶ場合、PC4のシーンはシーンプレイヤーをPC3として描写すること。 オープニングフェイズ シーン1 シーンプレイヤーはPC2 桂がタロット占いをして、何度やっても悪い結果しか出ないシーン キミの相棒である桂が、タロットを目の前に、難しい顔をしている。 彼女は最近タロット占いにハマっているのだ。 桂「うーん、何度やっても、同じ結果しか出ない」 桂「うん、何度やっても、『塔』の逆位置しか出ないんだよね」 桂は本を確認しながら「塔の逆位置が指し示すのは、近づくトラブル、状況の悪化、隠しきれない秘密、など」 桂「誰が、までは分かんないけどね。本職……紀央辺りなら、もっと絞り込めると思うけど」 桂「たかが占い、とは言えないんだよね。占いって、予知の一種でしょ?」 桂「こんだけ同じ結果が出るのは、無視しちゃいけないと思うんだ」 桂「まあ、私達に出来ることは、誰かに何が起きても、その誰かを全力で支えること、だけどね」 シナリオダーザイン【遠山桂からの不安】 シーン2 シーンプレイヤーはPC3 偵察中に天使が出現し、救援要請を行うシーン ある日キミ達の飛行隊は、偵察飛行中に天使反応をキャッチする。 部下「隊長!天使反応が、どんどん増えて行きます!」 部下「応答せよ、ミズホベース。指揮官と思わしき天使は、データベースに存在するか!?」 管制官『こちらミズホベース、データベース照合……一致あり!』 管制官『コンロン、及びヤシマ海にて確認された個体と同一です!』 ※キミはここで、コンロンで発生した“7月の虐殺”に現れた天使であると気付いてよい。 同時に、その天使がメイリィの仇であることにも気付いてよい。 部下「隊長、我々で食い止められる規模ではなさそうです。支援要請をお願いします!」 キミには、これから起こることを予想し……苦い表情を浮かべた。 シナリオダーザイン【タン・メイリィからの戦友】 シーン3 シーンプレイヤーはPC4 救援要請を受け、シュネルギア部隊を出撃させるシーン ヴィヴリオ「偵察に出ていたPC4の飛行隊から、支援要請を受けた」 ヴィヴリオ「規模的にシュネルギア部隊でないと対処し切れん。ギアドライバー達を召集しろ」 ヴィヴリオ「だが一つ、気掛かりなことがある。指揮官の天使に、コンロンに出現した記録があることだ」 ヴィヴリオ「これが偶然なのかそうでないのか、まだ分からんが……嫌な予感がする」 ヴィヴリオ「いずれにせよ、敵は倒さねばならない。指揮を頼むぞ、PC4」 シナリオダーザイン【ヴィヴリオからの信頼】 シーン4 シーンプレイヤーはPC1 メイリィが仇である天使兵を目撃し、暴走しそうになるシーン ここでは、PC1はメイリィを止めて下さい。 天使兵の迎撃に出たキミ達。 指揮官と思しき天使兵を見た瞬間、メイリィが絶叫する。 メイリィ「あ……あぁぁッ!!」 メイリィ「アイツだけは、アイツだけは……絶対に、ワタシの手で殺す!」 メイリィ「アイツは……お父さんを、お母さんを、故郷のみんなを殺した奴なんだ!」 メイリィ「どうして、どうして止めるアルか!」 天使兵が撤退していくのを見ながら メイリィ「畜生……畜生っ!!」 メイリィは爪がめり込む程に拳を握り締め、コンソールを叩いた。 シナリオダーザイン【タン・メイリィからの切望】 ミドルフェイズ シーン1 シーンプレイヤーはPC3、全員登場 天使についての会議を行うシーン 撤退した天使兵についての会議が、行われることになった。 先の戦闘に出撃した全員が出席している。 ヴィヴリオ「まず、あの天使兵をカマエルと呼称する」 ヴィヴリオ「広域破壊能力を有する、非常に厄介な天使だ」 ヴィヴリオ「タン。確認するが……お前は、あの天使を目撃したことがある、という事だな?」 メイリィ「アイツは……コンロンで起こった反合衆国運動に対して、天使兵が動員された“7月の虐殺”、そこで召喚された、そして、コンロンから脱出した亡命船を沈めた天使と、同じ奴。……その場に、いたから……間違いないアル」 ヴィヴリオ「……そうか」 ヴィヴリオ「今回は取り逃したが、次出現した際は確実に撃破する」 メイリィ「……勿論アル」 ヴィヴリオ「では、本会議はここで解散とする。次いつ出撃が掛かるか分からん。皆、しっかり休息は取るように」 メイリィは、ヴィヴリオに話があると言って、その場に残った。 ……何か、嫌な予感がする。 会話を終えたらシーンを終了する。 シーン2 シーンプレイヤーはPC4、PC3自動登場、PC1、PC2は登場不可 ヴィヴリオがPC3とPC4に、メイリィの願望を話すシーン ヴィヴリオ「お前達には、共有しておく必要があるだろう。先程タンから、PC1とのペアを解消したい、という申し出があった」 ヴィヴリオ「代わりに、自分を先日鹵獲したフーファイターに乗せろ、とな」 ヴィヴリオ「先の戦闘に出現した天使兵、カマエル。タンが、あれは仇だ、と言っていた」 ヴィヴリオ「命に代えてでも仇を討ちたい、と言ってはいたが……」 ヴィヴリオ「……これは、ベリアルの演算した、『推測』だが……タンは『死にたがっている』のではないだろうか」 ヴィヴリオ「家族や恩人、好意を抱いた相手をすべて天使兵に殺されてきた。彼女の天使兵への過剰なまでの攻撃衝動は、それに由来するものである、というのが、今までの我々の理解だった」 ヴィヴリオ「だが……彼女自身も今まで気付いていなかった、彼女の望み。仇である天使兵カマエルにもう一度遭遇して……気付いてしまったのだろう。自分の望みが、『自分が死ぬこと』であることに」 ヴィヴリオ「だが、命令したところで、聞き入れはしないだろう。なので、PC1にこの事を伝えようと考えている」 ヴィヴリオ「だが二人とも、結論が出るまでは口外するな。部隊に混乱を招く恐れがある。……勘のいい者は、何か気付いているかも知れんが」 会話を終えたらシーンを終了する。 シーン3 シーンプレイヤーはPC2、他のPCの登場は任意 桂が、メイリィのことが心配だとPC2に話すシーン 桂「さっきの戦闘での、メイリィのことなんだけど……」 桂「大丈夫かな、メイリィ」 桂「……仇だ、って言ってたよね。確か、メイリィの周りのみんな天使に殺された、って……」 桂「……すごく、悔しいだろうね。私達の想像なんて、及ばないくらい」 桂「何か、力になってあげられれば、いいんだけど……メイリィが、それを受け入れてくれるかな……」 桂「何か、気晴らしに誘ってみようか。断られちゃうかも知れないけど……」 会話を終えたらシーンを終了する。 シーン4 シーンプレイヤーはPC3、他のPCは登場不可 メイリィと会話するシーン ただし、PC3との会話で、メイリィが翻意することはありません。 その点を了承してもらった上で、シーンを演出して下さい。 メイリィが考えを変えるのは、PC1の言葉でなければならないからです。 キミはメイリィを心配し、話をすることにした。 メイリィ「PC3も聞いたのアルね」 メイリィ「ペア解消を申し出たのは、他の誰も、巻き添えにしない為アルよ」 メイリィ「ワタシの我が儘に、みんなを付き合わせたくないから」 メイリィ「アナタになら、言ってもいいかな……。ワタシは、PC1が好き。だから、PC1を死なせたくない」 メイリィ「勿論、他の人なら死んでいい、なんて思ってない。アナタにだって、死んで欲しくない」 メイリィ「ワタシが好きな人たち……家族や恩人はみんな、ワタシをかばって、守る為に死んでしまった。でも、みんなが生きててくれれば、そのジンクスは終わる」 メイリィ「だから、約束して欲しいアル。ワタシ以外を、守って」 メイリィ「我が儘言ってる自覚あるけど、これは、ワタシが決めたことだから」 会話を終えたらシーンを終了する。 シーン5 シーンプレイヤーはPC1 PC4が代わりにPC1に伝える、と申し出があった場合、PC4の登場可。 PC2、PC3は登場不可。 ヴィヴリオから、ペアの解消についてメイリィと話して来い、と言われるシーン キミはヴィヴリオに呼び出された。 ヴィヴリオ「タンから、お前とのペアを解消して欲しい、との申し出があった」 ヴィヴリオ「代わりに、自分を先日鹵獲したフーファイターに乗せろ、とな」 ヴィヴリオ「その件は一先ず、私の預かりとさせてもらっている。……PC1。タンと話をして来い。そして、お互い納得の上で、回答を持って来い。私は、お前達の出した答えを尊重する」 会話を終えたらシーンを終了する。 シーン6 シーンプレイヤーはPC2、他のPCの登場は任意 メイリィと一緒に出掛けるシーン メイリィの部屋を訪れてからパッヘルベルに移動する為、シーン途中で登場・合流してもよい。 キミ達は、メイリィの部屋を訪ねた。 桂「ねえメイリィ、何か甘いものでも食べに行かない?」 メイリィ「お誘い、ありがとアル。だけど……」 桂「そんなに思い詰めた顔してたら、心配もするよ。私達、仲間であると同時に……友達、でしょ?友達らしいこと、させてよ」 メイリィ「……ありがとアル」 桂「じゃあ、パッヘルベル、行こうよ。あそこなら、静かだし」 メイリィ「うん」 キミ達は喫茶店“パッヘルベル”にやって来た。 クラシックの流れる、静かな店だ。 マスター「いらっしゃいませ」 席に座ったキミ達の所に、マスターがお冷とおしぼりを持って来る。 キミ達が注文すると 桂「アールグレイ、アイスで」 メイリィ「ワタシも、それで」 マスター「かしこまりました。少々、お待ちを」 しばらくすると、マスターが注文したものを運んできた。 だが、メイリィの前に、注文した覚えのないパフェが。 メイリィ「あれ?ワタシ、こんなの頼んでない……」 マスター「こちら、サービスでございます。……何があったかは存じ上げませんし、おっしゃらなくて結構でございますが……そのようなお顔をしているお客様を、放ってはおけません。せめて、甘いものを召し上がって、その心に少しでも潤いを取り戻していただければ、と」 メイリィ「ありがとアル……」 桂「……みんな、メイリィのこと、心配してるんだよ」 メイリィ「うん……心配かけて、ごめん。今日は、ありがとう」 メイリィ「さて、溶ける前に食べないと、勿体ないアルね」 少しだけ、メイリィの顔に明るさが戻った気がする。 会話を終えたらシーンを終了する。 シーン7 シーンプレイヤーはPC1、他のPCは登場不可 キミは意を決し、メイリィと話す為に、彼女を寮の屋上に呼び出した。 メイリィ「……大佐から、話聞いたんだね」 メイリィ「ワタシの個人的な復讐に、PC1を巻き込みたくなかった」 メイリィ「気付いちゃったんだ。ワタシの、自分でも気付いてなかった、望み……自分が、死ぬことに」 メイリィ「ワタシが持ってる憎悪。それは、天使兵に向けたもの“だけ”じゃない、って」 メイリィ「たくさんの人が、ワタシをかばって、守るために死んでいった。その度に、ワタシは、『代わりに自分が死ねば良かった』って思った」 メイリィ「……だから、天使兵を殺すこと、自分が死ぬこと、その両方を叶える方法として、天使兵に無謀な攻撃を、無意識に選んでた」 メイリィ「こんな自殺願望に、これ以上、アナタを巻き込みたくない」 メイリィの意見を尊重する メイリィ「ありがとう、PC1。ワタシの身勝手でずっと、振り回してゴメン」 メイリィ「……最後になるかも知れないから、言わせて。……大好きだよ、PC1」 メイリィ「……これで、憂いも悔いもない。もう、何も怖くない」 メイリィに反発する メイリィ「嫌だ!ワタシの身勝手でアナタを失うなんて、耐えられない!だから、一人で逝こうって思ったのに!」 メイリィ「なんで、ワタシの決意を揺るがすの!?」 メイリィ「好き……アナタが、好き。好きだから、失いたく、ない」 メイリィ「……じゃあ、ワタシと、心中してくれる?」 メイリィ「……もう、何も怖くない。アナタが、いるから」 会話を終えたらシーンを終了する。 シーン8 シーンプレイヤーはPC1、PC3、PC4は登場可、PC2は登場不可 キミはメイリィを伴い、ヴィヴリオに報告に行った。 ヴィヴリオ「その顔から察するに、結論は出たようだな」 ヴィヴリオ「では、お前達の出した結論を聞こう」 メイリィを一人で行かせることを選んだ ヴィヴリオ「……そうか。ならば、お前達のペアは、現時刻をもって解消とする」 メイリィ「了解アル」 ヴィヴリオ「タン少尉。貴官の要望通り、フーファイターのドライバーとして任命する。次に天使兵カマエルが襲来した時、それに搭乗して出撃しろ」 メイリィ「……止めないの?」 ヴィヴリオ「既に覚悟が決まっている者を、止められんよ」 メイリィ「(ぼそりと)……ありがとアル」 ヴィヴリオ「お前はどうする、PC1」 PLの希望があれば、フーファイター又はアペルギアを貸与する。 特に判定は不要である。 メイリィと一緒に乗ることを選んだ ヴィヴリオ「そうか。ではお前達に、新機体のテストを命じる。次の出撃は、それに搭乗して出撃しろ」 ヴィヴリオ「シュネルギア:シェンチュアンは、お前達専用に開発された機体だ。お前達の特性を最大限に引き出せる」 メイリィ「大佐……ありがとアル」 ヴィヴリオ「……皆の仇を、討って来い」 メイリィ「了解アル!」 PC1はシュネルギア:シェンチュアンに乗り換えする。 シェンチュアンとは神拳、ゴッドハンドのコンロン語である。 シュネルギア:ケンプファーをベースに、PC1とメイリィの専用機として開発された機体である。 機体性能は 【肉体】+7、【感覚】+7、【理知】+2、【聖霊】+5 装甲:25、整備性±0、HDP:2、携行:○ 移動力:聖霊×150/聖霊×1500、飛行:○、乗員:2+0 機体特技:《一閃》《武神》 となる。 会話を終えたら下記の描写を読み上げ、シーンを終了する。 その時、レーダーが天使反応を検出する。 ヴィヴリオ「……どうやら、その時が来たようだな」 シーン9 シーンプレイヤーはPC2、全員登場 出撃シーン 天使が出現した、との知らせを受け、司令室に集合したキミ達。 ヴィヴリオ「先日襲来した天使兵カマエルが、再び現れた」 ヴィヴリオ「今度は取り逃がしてはならん。必ず撃破しろ」 メイリィを一人で行かせる場合、シーン始めに下記の描写をする。 ヴィヴリオ「尚、PC1(階級)とタン少尉は、ペアを解消し、以降個別に出撃する」 桂「……やっぱり、こうなったか。了解」 ヴィヴリオ「PC1とタンは、天使兵カマエルの撃破に専念しろ」 メイリィ「了解アル。……ご配慮、ありがとアル」 ヴィヴリオ「それが最適解である、と判断したまでだ」 ヴィヴリオ「PC2、桂。後方からの支援を行え」 桂「ヤーヴォール、大佐」 ヴィヴリオ「PC3。部隊の護衛は頼んだぞ」 ヴィヴリオ「PC4。戦闘の指揮は、お前に任せる。必ず、天使共を殲滅しろ」 会話を終えたらシーンを終了する。 クライマックスフェイズ 天使兵カマエルとの戦闘 メイリィが一人で出撃する場合 メイリィ機は【HP】60とする。 メイリィは合計3回被弾すると撃墜される(回復を受けた場合はこの限りではない)。 その為、メイリィを撃墜させない為には、他のPCがカマエルとエンゲージするか、あるいはダメージを肩代わり(メジャーアクションを放棄しての「かばう」《カバーリング》《身代わり》《スケープゴート》)する必要がある。 メイリィは最初のイニシアチブでカマエルが《疾風怒濤》を使用した後(この攻撃はメイリィは絶対回避する)に、《アクセルリープ》を使用して、カマエルにエンゲージ。 捨て身の攻撃を仕掛け、自身とカマエル、ケルンを無視して双方20点ずつダメージを受ける。 メイリィ機以外にカマエルにエンゲージしていない場合、カマエルはメイリィ機にのみ攻撃を行い、ケルンを無視して双方が20点ずつダメージを受ける。 カマエルに他にエンゲージしているPCがいる場合、メイリィ機も含めて攻撃を行う(選択はランダム)。メイリィは回避せず、ケルンを無視して双方が20点ずつダメージを受ける。 また、随伴しているパワーは、エンゲージしている対象をランダムに攻撃する。 こちらも同様、メイリィは回避せず、ケルンを無視して双方が20点ずつダメージを受ける。 メイリィは撃墜されない限り、カマエルに攻撃し続ける(その都度、自身にもダメージを受ける)。 メイリィが撃墜された場合、メイリィの機体を回収(そのラウンド中にエンゲージした上で宣言)しない限り、メイリィはラウンドのクリンナッププロセスに機体が爆発して、死亡する。 メイリィと二人乗りでシュネルギアで出撃した場合は、通常の戦闘となる。 カマエル、パワー:ストライク×2(全て同一エンゲージ) ← 500m → ホイシュレッケ:ギフト×5 ← 500m → PC カマエル 【HP】400 【肉体】20 【感覚】20 【理知】20 【聖霊】20 行動値:20 回避はしない 《断罪の剣》 判定値20 技能レベル5 対象:単体 射程:1000m ダメージ+25 この攻撃は白兵攻撃であり射撃攻撃であるとし、突き返しは射程内であればどちらでも可能。 《飛行》 《ケルンV》対天使効果×のダメージ無効、60点以下のダメージ無効化 《範囲攻撃》 《疾風怒濤》×2 《奇跡》×5 《神罰》×2 《復活》×2 《星を落とす者》×2 マイナー直前に宣言、射程:視界、対象:場面 《時空を砕く者》×2 メジャー直前に宣言、射程:視界、成功数+20 《黒き業炎》×1 災厄の分の経験点は5点とする。 エンディングフェイズ 下記のエンディングは、メイリィが生存した場合の描写となる。 メイリィが(一人で出撃し)撃墜されて死亡した場合は、PLと相談してシーンを演出すること。 シーン1 シーンプレイヤーはPC4 ヴィヴリオとの会話 キミは司令室でヴィヴリオと話している。 ヴィヴリオ「貴重なギアドライバーを無駄死にさせずに済んだのは、僥倖だ」 ヴィヴリオ「前にも言ったが、命令してどうこう、という問題ではない。命令したところで、それを破って特攻するのは、目に見えていた」 ヴィヴリオ「ならばいっそのこと、思い通りにさせてやった方がいい」 ヴィヴリオ「まあ、結果がどうなるか、とヒヤヒヤはしたがな」 ヴィヴリオ「甘い、と思うか?」 ヴィヴリオ「それは、褒め言葉として受け取っておこう」 シーン2 シーンプレイヤーはPC3 メイリィとの会話 キミは廊下で、メイリィに呼び止められた。 メイリィ「PC3。ワタシの復讐を手伝ってくれて、ありがとうアル」 メイリィ「アナタには、コンロンから脱出して以来ずっと、本当に助けられてる」 メイリィ「今回も……アナタがいなかったら、ワタシはきっと、無念を抱えたまま、死んでいた」 メイリィ「これからも、仲間として、戦友として、よろしくアル」 そう言って、メイリィは右手を差し出し、キミとがっちりと握手した。 シーン3 シーンプレイヤーはPC2 桂との会話 また桂が、タロット占いをしている。 桂「うんうん、やっぱりこうじゃないと」 桂「PC1とメイリィのこと、占ってみたんだ。まあ本人達には確認とってないけど(笑)」 桂「結果は、『恋人』の正位置。意味は言わずもがな、だよね」 桂「まあ色々と揉めはしたけど、終わり良ければ全て良し、ってね。誰も失わずに済んだ、これで十分でしょ」 桂「私達を占った結果、聞きたい?うーん、どうしよっかな」 桂「て言うか、今更聞く必要、ある?」 シーン4 シーンプレイヤーはPC1 メイリィとの会話 キミはメイリィと、寮の屋上にいる。 メイリィ「アナタの、みんなのお蔭で、仇が取れた。……ありがとアル」 メイリィ「これで少し、肩の荷が下りた。合衆国と戦うのに、専念出来るアル」 メイリィ「……ねえ、PC1。あの時言ったことは、嘘なんかじゃないよ」 メイリィ「……大好きだよ、PC1。世界中の誰より、きっと」 前提 コンロンで起こった反合衆国運動に対して、天使兵が動員された“7月の虐殺”。 メイリィはそれによって家族や恩人を失った。 メイリィが関係した人物が次々と天使兵に殺されるのは、ただの偶然ではない。 彼女の持つ黒い天使核を感知した天使兵によって、襲ってきた為でもあるのだ。 ここまでは『雷鳴』で描写済である。 彼女の焼け付くような憎悪は、天使兵に向けられた“だけ”のものではない。本人も気付いていない、メイリィの望み、それは「自分が死ぬこと」である。 これは、エンドレスサマー秘匿設定で公開されている情報である。 仇として現れる天使は、 メルキセデク:正義と平和の天使 カマエル:蠍座の天使。神に敵対する者達を容赦なく攻撃するといわれている。 このいずれか。 ※今回はカマエルを採用。 メモ書き ナビ2はセラピア、トゥアレタ、紀央、桂が適していると思われる。 尚、メイリィ着任を描いた『雷鳴』のナビ2はセラピアなので、セラピアが順当ではあるのだが、何と言うかこう、そこに反逆したいと言うか。 他者を心配する描写が多い為、凍は不適。 伊音はメイリィの覚悟を受け入れてしまう可能性がある。 考えてみると、セラピアも受け入れそうなんだよな。止められないなら、仕方ない、と。ただ、桂の一件がトラウマになってるから、そうはならない……と信じたい。 クベルタはループが絡んで来るので、書けなくはないんだけどちょっと迷い中。PC:クベルタだと超人プレイになっちゃうしなあ。 ※結局桂にした。 理由は、セラピアほど覚悟完了しておらず、トゥアレタよりも気さくで、紀央のように本職ではない。