今回予告 アバドンを討滅し、48時間攻防戦を乗り越え、八門結界を修復したキミ達。 ほんの僅かながら、穏やかな時間が訪れる……筈だった。 そんな時期に派遣されてきた新人と、導入された単座型の新機体。 何も起こらない筈がない。 戦況、そして黙示録は、終極へと向かっていく。 エンゼルギア天使大戦TRPG ショートキャンペーン[キミガイルセカイ]第2話 『Revelation』 世界を滅ぼすは、偽りの救世主。 PC1:ギアドライバー/ナビ:凍 キミは、新人ギアドライバーの椎名理央と知り合う。 不思議な雰囲気をもつ彼は、キミを救世主、と呼んで羨ましがった。 シナリオダーザイン【椎名理央からの興味】 PC2:ギアドライバー/セラピア クリスは紆余曲折を経て、キミ達の仲間、そして親友となった。 その彼から、『黙示録』のことについて、話をされる。 シナリオダーザイン【クリス・J・アーミテジからの友情】 PC3:オフィーツィア この時期に新人が派遣される。しかも単座型の、だ。 何も起こらない筈がなく…… キミは、彼について調査するよう、ヴィヴリオに命じられた。 シナリオダーザイン【ヴィヴリオからの信頼】 PC4:ホムンクルス キミが新機体の搬入の警備を行っていたところに、中島班長が話し掛けてきた。 班長曰く、『救世主の存在を信じているか』と。 シナリオダーザイン【中島三郎からの信頼】 椎名理央(しいな・りお) 本シナリオのオリジナルNPC、ヤシマ陸軍特務少尉。 単座型である我龍参式・阿形のテストドライバー。尚、吽形は無人機。 CV:緒方恵美。 本シナリオのメインヒロインはクリスです(ここ重要)。 シナリオの日時の設定は、8/24〜26。 俺考案のキャンペーンで遊んでいる場合、騎士級天使兵の襲来とタイミングが被る為、騎士級天使兵のシナリオの日程を少しだけ後(27〜30日)にずらす、あるいは騎士級天使兵と同時に戦う(J.S.S-R11『HOLY BLOOD』の、設定を少し変更)等して対応すること。 また、PLについて、ギアドライバーは第一話に当たる『生贄のGemini』でギアドライバーを選択していないPLでお願いします。 第三話『MARIONETTE MESSIAH』にて、PCが全員ギアドライバーになる為です。 オープニングフェイズ シーン1 シーンプレイヤーはPC1 8月24日、昼。 キミが久しぶりの休暇で町に買い物に行くと、後ろから呼び止められた。 誰だろう。見たことのない、不思議な雰囲気の少年だ。 理央「はじめまして、PC1くん。僕は椎名理央。新しく、瑞穂基地にギアドライバーとして加わるんだ」 理央「PC1くん。僕は、君に興味があるんだ。君こそが、救世主、らしいからね」 理央「凄いね。君なら、この世界を変えられるかも知れないなんて。僕には、そんな力はないから」 理央「おっとごめん、電話かかって来ちゃった」 理央「はい……はい。分かりました」 理央「じゃあ、呼び出されちゃったから、行くね。……君とは、もっと親しくなりたいな。またね」 シナリオダーザイン【椎名理央からの興味】 シーン2 シーンプレイヤーはPC2 クリス、セラピアとの会話 クリス「まずは、アバドン討滅、48時間の攻防戦、そして八門結界の修復、お疲れ様」 クリス「合衆国天使十字軍第七艦隊にも、相当の打撃を与えた筈だから、一時的に戦況は落ち着くと思う」 クリス「だけど、気を付けた方がいい。僕も全てを把握してる訳じゃないけど、この平穏は長くは続かない。この後、結界をものともしない、強力な天使兵がやって来る」 クリス「僕が知っているのは、そこまでだ」 セラピア「でもクリスちゃん、何でそんなこと知ってるの?」 クリス「黙示録、というものを知っているかい?誰が書いたのかまでは分からないけれど、そこには世界滅亡までの流れが、克明に記されている」 クリス「僕はその黙示録に沿って行動するよう、命令されていたからね。だから、ある程度の内容を教えられていたんだ」 セラピア「なるほどね〜。ちなみに、ここまでの展開は、シナリオ通りなのかな?」 クリス「展開自体は、概ねシナリオ通りさ。だが結末は違う。君達は、幾つもの奇跡を起こし、バッドエンドを覆してきた。僕が君達の側についたのも、その一つさ。僕は、PC1を合衆国側に呼び込む為に、ずっと行動していたからね」 クリス「僕は、君達が起こす奇跡を、最後まで見届けたいんだ」 シナリオダーザイン【クリス・J・アーミテジからの友情】 シーン3 シーンプレイヤーはPC3 ヴィヴリオの執務室。 ヤシマ陸軍から新人がと新機体が派遣される、ということで、ヴィヴリオと話し合っている。 ヴィヴリオ「この時期に、新人か……ヤシマ陸軍の秘蔵っ子、という話だが、果たして真実かどうか」 ヴィヴリオ「アバドンを討滅し、48時間の攻防戦を乗り越え、八門結界も修復出来た。戦況としては、ヤシマ=統一帝国側に傾いてきている。お前はこのタイミングでの新人投入を、どう見る?」 ヴィヴリオ「私はヤシマ陸軍以外の思惑が絡んでいる、と睨んでいる」 ヴィヴリオ「例えば、戦争がまだまだ続くよう、ヴリルソサエティからの横槍か、或いは合衆国からのスパイか」 ヴィヴリオ「どちらにせよ、裏があるのは間違いだろう。情報を集め、正体を探ってくれ」 シナリオダーザイン【ヴィヴリオからの信頼】 シーン4 シーンプレイヤーはPC4 格納庫。 キミが搬入されてきた新機体の、警備に当たっていると、中島班長に話し掛けられた。 三郎「まーた単座型かよ。ヤシマ陸軍、いやさ維馬篭大将も懲りねェなァ」 三郎「しかも2機だぜ、2機。一人で単座型動かすだけでも色々マズいのに、もう1機を同時に遠隔操縦するってんだ。強化人間でもない限り無理だっつの」 三郎「……あるいは、本当に内包するエーテル量が人並み外れてるか、どちらか、だな」 三郎「PC4。お前ェさんは、救世主の存在って信じてるか?」 三郎「俺はな。PC1かPC2がそうなんじゃねえか、って思ってる。俺達ゃ、何度もあいつらが起こす奇跡を、目の当たりにしてきたからな」 シナリオダーザイン【中島三郎からの信頼】 ミドルフェイズ シーン1 シーンプレイヤーはPC3、全員登場 司令室。新人が来る、ということで、全員集合している。 ヴィヴリオ「お前達に、新しい仲間を紹介しよう」 理央「はじめまして、僕は椎名理央、ヤシマ陸軍特務少尉です。ヤシマ陸軍の開発した単座式第三世代人間戦車、我龍参式・阿形のテストドライバーです。皆さん、ご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願いいたします!」 理央「僕の乗る参式・阿形は、完全な無人機である吽形と演算処理をリンクしていて、お互いに補助し合う形になっています。言わば、どちらが欠けても飛び立てない、比翼連理の鳥」 理央「まあ、要は一人で2機分操縦してるんで、色々と操縦難しくて、こちらに派遣されるのが遅れてしまいました。ごめんなさい!」 理央「PC1くん。思ったより、すぐ会えたね」 理央「改めてよろしくね、PC1くん」 右手を差し出してくる。 会話を終えたらシーンを終了する。 シーン2 シーンプレイヤーはPC1、PC2自動登場、PC3、PC4は任意 理央との交流シーン 理央「僕の得意なことか……ここ、ピアノある?」 理央は流暢にピアノを弾く。 理央「参式の制御はやることが多くてね。ワンマンオーケストラ、とでも言おうか、一人で複数の制御が出来るように、シンガーのシュネルギア制御システムを流用してるんだ。ピアノの演奏が得意なのは、その副産物、ってところかな」 理央「PC1くん、もし良かったら、一緒に弾かないかい?教えてあげるよ」 キミは理央のとなりに座り、慣れない手つきでピアノを弾く。 理央から、いい匂いがする…… 理央「うん、いいね。キミとは、いいハーモニーを奏でられそうだ」 セラピア「……何だか、クリスちゃんと同じ匂いがするんだよ〜」 理央「クリスって子は知らないけど、つけてるコロンが同じなのかも知れないね?」 セラピア「そうじゃないんだよなぁ〜」 会話を終えたらシーンを終了する。 シーン3 シーンプレイヤーはPC2、PC1自動登場、PC3とPC4は任意 キミ達は、クリスと一緒に瑞穂亭でお茶している。 セラピアはあんみつを食べながら「ねえクリスちゃん、合衆国裏切ったことに、後悔はないの?」 クリス「そんなもの、無いさ。僕は、合衆国への忠誠心とPC1への愛を天秤にかけ、PC1への愛を選んだんだ」 セラピア「クリスちゃん、言ってて恥ずかしくない?」 クリス「これで恥ずかしがるような、軽い気持ちで、愛の言葉を口にはしていないよ」 セラピア「愛されてるねえ、PC1ちゃん」 凍「……そう。……私には、よく、分からない」 クリス「八坂さん。君にもきっと、分かる日が来るさ」 凍「……だと、いいな」 クリス「そうとも。君は、PC1というアダムに寄り添う、新世界のエヴァなんだから。僕はさしずめ、リリスと言ったところかな?」 凍「……何言ってるか、分からない」 クリス「ただのジョークさ、ジョーク」 セラピア「リリスじゃ、PC1ちゃんの前カノ、ってことになっちゃうんだよ〜」 クリス「僕は今カノでも構わないんだけどね?それは八坂さんに悪いから、僕は側室でいいよ?」 セラピア「それ、もっと悪くない?」 穏やかな時間。こういうのも、悪くない。 会話を終えたらシーンを終了する。 シーン4 マスターシーン クリスが瑞穂亭から自宅に向かう路地裏。 クリスの目の前に、理央が現れる。 理央「やあ、クリス。久しぶりだね」 クリス「君は……!?何故君が、ここに!?」 理央「つれないなあ。君が連絡寄越さないから、迎えに来たんだよ?」 クリス「くっ……!」 《高速戦闘モード》を使用して、逃げ出そうとする。 理央「無駄なことを……君には、合衆国に逆らえないように、服従回路(イエッサー)を埋め込んであるんだ」 クリス「くそっ……脳内爆弾の処理と、法王の天使化の呪いの解除では、足りなかったんだね……」 理央「僕らの方がまだ一枚上手だった、ってことさ」 イエッサーを起動され、気絶するクリス。 理央「だけど、そこまで真の救世主に絆されていたのは、流石に計算違いだね……」 その後、クリスは行方不明となった。 シーン5 シーンプレイヤーはPC1、PC2自動登場、PC3とPC4は任意 8月26日。 セラピア「ねえPC1ちゃん、PC2ちゃん、一昨日からクリスちゃん見てなくない?」 凍「……確かに」 セラピア「前ならともかく、急にいなくなっちゃうのはぶっちゃけありえないんだよ。……もしかして、合衆国にさらわれた、とか?」 セラピア「ただ、クリスちゃん本人も言ってたように、クリスちゃん完全機械化兵だからねえ。相当の手練れか、それともクリスちゃんを無力化出来る何かが、まだ残っていたか」 凍「……心配」 セラピア「PC3ちゃんに言って、調べてもらった方がいいと思うんだよ。餅は餅屋、だからね」 会話を終えたらシーンを終了する。 シーン6 シーンプレイヤーはPC3、PC4自動登場、PC1とPC2は任意 情報収集シーン。 椎名理央 〈情報処理〉〈事情通〉〈軍略〉難易度5 合衆国、ヴリルソサエティ共同で作り出された、天使同盟側の人造救世主。“聖歌隊”現隊長を務める。 普段は男装しており、性別も男と偽っている。 いずれ生まれるであろう、ヤシマ=統一帝国側の真なる救世主へのカウンターとして生み出された、偽りの救世主。 ラルフから救世主としての力を分け与えられている。 彼女は『黙示録』の内容を全て把握しており、それの実現に向けて日々活動している。 尖兵として送り込んだクリスからの定期通信が途絶えた為、業を煮やした法王庁にヤシマに送り込まれた。 ヤシマ陸軍内の協力者の元、ヤシマ陸軍から単座式第三世代人間戦車、我龍参式・阿形のギアドライバーとしてドライクロイツに派遣される。 我龍参式 〈整備〉〈情報処理〉〈軍略〉難易度3 我龍参式・阿形、吽形は、ヴリルソサエティの開発した合衆国製フーファイターに、カモフラージュの為に我龍の外装を取り付けた機体である。 開発にヤシマ陸軍は全く関与しておらず、合衆国によって建造された。 維馬篭はどういう思惑か、特に何も触れずに瑞穂基地へと2機を送り込んでいる。 それぞれ、阿形ことフーファイター・セイヴァーにはメタトロン、吽形ことフーファイター・ソテルにはサンダルフォンの欠片、そして動力源として、聖歌隊に所属していた双子の姉妹の天使核を使用して、建造されている。 またナビゲーター代わりの生体コンピューターにも、天使核を提供した双子の姉妹の脳髄を使用した、正しく双子の機体である。 我龍参式・阿形(フーファイター・セイヴァー) 理央の乗るフーファイター。合衆国の最強の切り札である。 単座型ではあるが、ナビゲーター代わりの生体コンピューターを搭載し、ソテルとのリンクで演算処理を補助することにより、一人で2機を同時に操ることを可能にしている。 武器はエンゲルランツェをトラバントジステムのように操る、ロンギヌス・システム。 我龍参式・吽形(フーファイター・ソテル) ソテルは無人機という触れ込みだが、実際にはコックピットブロックが存在し、有人機として使用出来る。 また、ソテルはコクピットに拘束したクリスを乗せて機体と直結し、生体コンピュータとして操縦させている機体である。 表向きは式神を使用している、となっている。 シーン7 シーンプレイヤーはPC4、全員登場 司令室のヴィヴリオと、電話が繋がっている。 ヴィヴリオ「やはり、合衆国のものだったか……しかも、クリスが囚われているとはな。早急にフーファイターと椎名の身柄を確保しろ」 キミ達が格納庫に向かうと、我龍参式が拘束具を引き千切っている真っ最中だった。 理央「……起動せよ、フーファイター・セイヴァー、フーファイター・ソテル」 三郎「爆砕ボルト強制点火!てめえの化けの皮、引っ剥がしてやらぁ!」 我龍参式の外装が剥がれ落ち、中からフーファイターの姿が現れる。 理央「この程度のダメージなら、想定内さ」 2機のフーファイターは拘束具から脱出し、格納庫の屋根を破壊して外へ飛び出す。 三郎「危ねェ!お前ェら、伏せろ!」 〈運動〉難易度3で判定。失敗すると、HPに1D6点のダメージを受ける。 三郎「大丈夫か!?」 瓦礫の中から這い出て来る三郎。 三郎「俺は丁度、降って来た屋根の破片が瓦礫を防いでくれたんで、無傷だが……」 理央「思ったより行動が早かったね。もう少し、時間がかかると思ってたんだけど。もっとPC1くんと、仲良くなりたかったのにな」 凍「……駄目。……PC1は、あなたにもクリスにも、渡さない」 理央「……ただのお人形が、随分と感情を持ったものだね」 理央「セラピア。法王からの伝言だよ。『父の元に来い』ってさ」 セラピア「やーだよー。あっかんべー」 理央「……全く、父親の言うことを聞かないなんて、セラピアは悪い子だね」 セラピア「さあ?パパちゃんが、ボクの為に何かしてくれた記憶もないからね。何を今更、としか思ってないんだよ」 理央「それもそうか。放任主義にも程があるとは、僕もまあ思うけどね。でもセラピア、君を合衆国に連れ帰るのも、任務の内なんだ。帰ったら、よく教育してあげる」 セラピア「そいつはお断りなんだよ〜。ボクの居場所は、PC2ちゃんのとなり、なんだから」 理央「……救世主でも何でもない、彼の何がいいんだい、セラピア?」 セラピア「きっとキミには、理解出来ないよ」 理央「じゃあ、聞くだけ無駄だね。さて、PC1。どうかな、合衆国の軍門に降る気はない?八坂凍と一緒に、合衆国においでよ」 理央「君がこちらに付いてくれれば、この戦争は終わる。これ以上、無益な戦いを続ける必要もなくなるんだよ?」 理央「交渉決裂、だね……では、力づくで、連れて行こうか」 会話を終えたらシーンを終了する。 クライマックスフェイズ シーン1 シーンプレイヤーはPC1、全員登場 PC1の機体に、秘匿回線で通信が入る。 クリス『PC1……聞こえるかい……?』 クリス『僕は、我龍参式・吽形のコクピットブロックに、閉じ込められている……』 クリス『イエッサーが……僕の知らない内に埋め込まれていたんだ……』 クリス『これと僕は、直結させられている……だから、僕を撃てば、これは、止められる。コックピットブロックの場所は……ここだ』 PC1の機体に、弱点の情報が送信される。 クリス『イエッサーのせいで、僕の意志では、止められないんだ……』 クリス『頼む、PC1。これを、止めてくれ。……愛しているよ、PC1』 理央「何か、秘匿回線が繋がってるみたいだね?クリス、駄々をこねちゃいけないよ。君は、どこまで行っても合衆国の道具、なんだから』 クリスの付けられた首輪から、電気ショックが流れる。 クリス『しまった、感付かれたか……ぐぁぁっ!』 気絶するクリス。 理央「さて、君達。止められるものなら、止めてごらん。ソテルを落とせば、クリスも死ぬけどね?」 フーファイター・セイヴァー HP:240 【肉体】18 【感覚】24 【理知】12 【聖霊】16 【階級】4 行動値:18 《接合》成功数+16 白兵5レベル 射撃5レベル 回避5レベル 《ロンギヌス・システム》 エンゲルランツェを、トラバントジステムの様に操る。 判定値15 技能レベル5 成功数+16 ダメージ+18 射程:1000m 《ケルンV》 48点までのダメージ無効 《奇跡》×5 《神罰》×2 《疾風怒濤》×2 《復活》×1 《星を落とす者》×1 マイナー直前に宣言、射程:視界、対象:場面 《時空を砕く者》×1 メジャー直前に宣言、射程:視界、成功数+20 フーファイター・ソテル HP:240 【肉体】20 【感覚】20 【理知】20 【聖霊】20 【階級】0 行動値:20 白兵5レベル 射撃5レベル 回避5レベル 《対天使ガトリングガン》 判定値20 技能レベル5 ダメージ+18 射程:1500m 《ケルンT》 《スケープゴート》 ダメージ決定ステップ ダメージを肩代わりする フーファイター・ソテルのHPが0になった段階で、クリスの救出に挑むことが出来る。 クリスを救出する場合、〈整備〉か〈情報処理〉でハッキングするか、〈得意とする戦闘系技能〉でクリスを避けて機体と切り離すか、のいずれかになる。 難易度はいずれも99。 何もしない場合は、ソテルは爆散する(=クリスが死亡する)。 クリス「ありが、とう……」 ソテル『さよなら、お姉ちゃん……大好き、だよ……』 セイヴァーのHPが0になった 理央「そろそろ、頃合いみたいだ。また会おうね、PC1くん。次は良い返事が聞けることを、期待してるからね」 セイヴァー ソテルの残骸を抱き抱え『あなた達だけは、絶対、許さない……!』 《復活》を宣言後、《瞬間移動》を宣言し、退場する。 エンディングフェイズ シーン1 シーンプレイヤーはPC4 中島三郎と格納庫で会話 三郎「よぉPC4、この前言ってた、救世主の話だけどな。どうやら、PC1が救世主らしい」 三郎「まあ合衆国がPC1のことを救世主としてマークしてる、ってのが正しいけどな」 三郎「誰が真の救世主か、なんてこたぁ、どうだっていいんだよ俺は。俺は、あいつらがヤシマを、世界を救ってくれんじゃねェか、って期待してる」 三郎「おっと、お前ェさんもその中に入ってるンだぜ?頼んだぜ、PC4。あいつらを守れんのは、お前ェさんだけだ」 シーン2 シーンプレイヤーはPC3 ヴィヴリオと執務室で会話 ※このシーンについては、黙示録の話題を初めて出した、という前提で描写されている。 キャンペーンで黙示録を既に出している場合、適宜描写を変更すること。 ヴィヴリオ「クリスからもたらされた情報によれば、この後、八門結界を無視出来るほどの、強力な天使兵がヤシマに襲来するらしい」 ヴィヴリオ「恐らく、黙示録の四騎士、騎士級天使兵のことだろう」 ヴィヴリオ「キミには、見せた事がなかったか。これだ」 そう言ってヴィヴリオが取り出したのは、かなり古い一冊の本。 ヴィヴリオ「ボクの手元にも、黙示録があるのさ。恐らく合衆国側にあるのも、内容は同じ筈だ」 ヴィヴリオ「ここまで、黙示録の記述通りに、全ては進んでいる。全て、二千年前に予言された筋書き通りに」 ヴィヴリオ「黙示録の最後は、1999年8月末で世界が終わる。だが、そうはさせてなるものか。今までも全力だったが、これからは一層辛く苦しい戦いになるだろう。何せ、8月31日までもう日はない。合衆国の攻勢も、更に熾烈になる筈だ」 ヴィヴリオ「戦いは、お前の手腕に全てかかっている。よろしく頼んだぞ。……ヤシマを、世界を救ってくれ」 シーン3 シーンプレイヤーはPC2 クリスと会話 ※クリスを救出した前提のシーンである。 修理工場の一角にある、完全機械化兵用の調整ポッド。 その中で、クリスは修理を受けていた。 クリス「キミ達のお陰で、助かったよ。ありがとう」 クリス「五体満足、とはいかなかったけど、その点、僕は完全機械化兵だからね。(胸に手をやり)メモリーさえ無事なら、何とかなる。自分が人間ではないことを、こんなに感謝した日はないよ」 クリス「……あの理央って子は、人造救世主であるラルフが、自らの力を分け与えた、合衆国にとっての救世主。僕らにとっては、世界を滅ぼす、偽りの救世主」 クリス「そして、合衆国の切り札でもある。セイヴァー、ソテルは両方とも、救世主を指す言葉だ」 クリス「……僕が気になるのは、セイヴァーとソテルが双子の機体、ってことだ。仲の良い双子の片割れが敵に殺されたとして、キミがその双子の残された方だったら、どうする?」 クリス「確か、あの2機に命を捧げた双子の姉妹は、とても仲が良かった筈だ」 クリス「結界を越えてくる強力な天使兵以外に、注意しなければならない相手が増えた……ということだね。気を付けて」 シーン4 シーンプレイヤーはPC1 凍と会話 ※このシーンについては、凍の真実について、まだはっきりと把握していない前提で描写されている。 キャンペーン等で既に触れている場合、適宜描写を変更すること。 凍「……理央とは、またすぐ合う、多分」 凍「……理央は、偽りの救世主、って、言ってた。真の救世主は……PC1」 凍「……救世主。維馬篭は……信じて、ない。……前に、言ってた」 凍「……よく、分からない、けど……私は、あなたに、ついてく。……ずっと、いっしょ」 そう言って、凍はキミに寄り添う。 真だの偽りだの、正直なところ、よく分からない。 だけど、このぬくもりは、間違いなく真実(ホンモノ)だ。 シーン5 マスターシーン 合衆国十字軍第七艦隊のドック。 セイヴァー『ゾフィー博士。わたしを改造して下さい』 ゾフィー「改造?何をしろと?」 セイヴァー『ソテルの残った部品を使い、わたしを強化して下さい』 ゾフィー「……妹の敵討ち、かしら?」 セイヴァー『怒りです。もう怒りしかありません。ドライクロイツの連中を、殺して殺し尽くさない限り、わたしの怒りはおさまらない!』 ゾフィー「いいわよ。貴女の望み通りにしてあげるわ」 ゾフィー「(……ラルフ、これも貴方の計算通りなのかしら?)」 いつも通り超どうでもいい後書き シナリオの後書きから読む、奇特な人は流石にいないよね? 本シナリオのNPC、椎名理央の名前は、シナリオから来てます。 ンンンンン、安直ゥ! そして俺の考えるクリスのイメージCVは石田彰なんですが、今回、理央のCVは緒方恵美ってことで、言わずもがな元ネタのエヴァンゲリオンへのリスペクトです。連弾もやるしな。 キャラの作成イメージは『カヲル君とシンジの子供』『偽りの救世主』を混ぜたらこうなった。俺の三十年物の腐女子脳がこうさせたんや…… セイヴァー、ソテルの『脳髄を生体コンピュータとして使用している』という設定は、みんな大好きR-TYPEのR-9A“ARROW HEAD”から来てます。R-9Aはパイロットが脳髄だけで直結されてるからね、仕方ないね。 時間差でこの前日譚となる『生贄のGemini』を書いたら、より一層姉妹周りの設定が鬼畜になってしまった。