今回予告 図書室で最近知り合った、謎の女子生徒。 一方、最近噂になっている、図書室の幽霊。 もしかして……あの子は幽霊? そんな折、瑞穂基地の地下深くにある巨大霊素頭脳ベリアルの反応がロストし、焦るヴィヴリオ。 一見何の共通点もない出来事の、裏側にあるものは? エンゼルギア天使大戦TRPG 『REINCARNATION』 キミに会いたかった、もう一度。 PC1:ギアドライバー/ナビ:伊音 キミが宿題の調べもので図書室に行くと、見慣れない女子生徒に声を掛けられた。 本間聖美と名乗る彼女は、キミに興味があるという。 いやあモテる男はツラいなあ。 ただ、何か誰かに似てる気がするんだよな…… シナリオダーザイン【本間聖美からの興味】 PC2:ギアドライバー/ナビ:トゥアレタ キミには、幽霊の友人がいる。 旧校舎の幽霊、八重垣八雲だ。 その彼女から、『図書室の幽霊』の噂を聞いた。 八雲が是非会ってみたいと言うので、キミは彼女に協力することにした。 シナリオダーザイン【八重垣八雲からの友情】 PC3:ウィザード キミは、瑞穂基地の地下深くにある巨大霊素頭脳、ベリアルの存在を知る数少ない人物だ。 ある日、キミはヴィヴリオからベリアルの反応が無い為、原因を調査して欲しい、と命じられた。 心なしか、ヴィヴリオは焦っているようだが…… シナリオダーザイン【ヴィヴリオからの信頼】 PC4:ホムンクルス キミは普段、ヴィヴリオの身辺警護をしている完全機械化兵だ。 時々ヴィヴリオがベリアルの所に直接赴き、懐かしそうに話しているのを記憶している。 彼女とベリアルの関係とはいったい?気になる。 シナリオダーザイン【自己からの好奇心】 ※注意 本シナリオは、別々の事件を同時に追っている為、途中までPC1・2、PC3・4の2組を意図的に断絶しています。 オープニングフェイズ シーン1 シーンプレイヤーはPC1 キミは、宿題の調べもので、図書室に来ていた。 瑞穂中の生徒の大半が疎開している為、いつもなら誰もいない図書室に、珍しく誰かいる。 ??「おや、キミは……」 ??「はじめまして、だね。ボクは本間聖美。キミの噂は良く聞いているよ、PC1くん」 彼女の第一印象は、見た感じ同年代なのに、妙に色っぽい。 聖美「ボクは、キミに興味があるんだ。どうだい、時間があるなら、ちょっと話し相手になってもらえないかい?どうせここには誰も来ないから、うるさいと文句を言われることもないだろ」 聖美「ボクは大体ここにいるから、気が向いたら会いに来てくれないかい?ずっと学校を休んでいたから、友達が全然いなくてね」 それから、キミはたまに図書室に行き、聖美とお喋りするようになった。 だが、誰に聞いても、そんな生徒は知らない、と言われる。 おかしいなあ、自分は何度も会っているのに。 それに彼女、誰かに似ている気がするんだよな…… シナリオダーザイン【本間聖美からの興味】 シーン2 シーンプレイヤーはPC2 キミには幽霊の友人がいる。 旧校舎に出没する幽霊、八重垣八雲だ。 大抵の人は見えないが、キミには見えて会話も出来る。 羽村に相談したところ、エーテル感知能力が高いせいだろう、と結論付けられた。そんなもんかねえ。 さて、いつものようにキミが旧校舎で八雲と話していると。 八雲「PC2さん、アナタは図書室の幽霊、ってご存じですか?」 八雲「図書室にいつもいる方なんですが、誰も、どこのクラスに所属しているか知らない、もしかしたら幽霊なんじゃないか、って噂があるらしいんです」 八雲「ワタシも初耳なんですよ、他の幽霊の噂って。だから、もし会えるなら、その幽霊さんに会ってみたくて」 八雲「アナタに憑いていけば、ここから移動出来ますから」 そうなんだ、初耳。 八雲「早速探しに行ってみませんか?」 やれやれ、これはちゃんと付き合ってあげないと、祟られそうだ。 シナリオダーザイン【八重垣八雲からの友情】 シーン3 シーンプレイヤーはPC4 キミは普段、ヴィヴリオの身辺警護をしている完全機械化兵だ。 回想シーン。 ヴィヴリオ「PC4、ベリアルの所に行く。付いてきてくれ」 地下深くにある巨大霊素頭脳(グロースレヒナー)、ベリアル。 キミはヴィヴリオがベリアルの所に行くのに、常に帯同している。 ヴィヴリオ「リベル、調子はどうだい?」 ヴィヴリオ「ボクは相変わらずだ。胃が痛い毎日を送ってるよ」 彼女は懐かしそうに、ベリアルに語り掛けている。 ヴィヴリオ「キミがいなくなって、もう60年か……時間が経つのは、早いな」 ヴィヴリオ「ふぅ……戻るぞ、PC4」 ヴィヴリオ「PC4。仲間達とは上手くやっているか?」 ヴィヴリオ「仲間は大切にしろよ。いつ、いなくなるかなんて、誰にも分からんのだからな……」 ヴィヴリオ「ボクは、幾つもの出会いと別れを繰り返してきた。だが、彼女との別れは、いつまで経っても、ボクの胸に刺さったままだ……」 ヴィヴリオにこうまで言わせる、ベリアルの関係とはいったい?気になる。 シナリオダーザイン【自己からの好奇心】 シーン4 シーンプレイヤーはPC3 キミは、瑞穂基地の地下深くにある巨大霊素頭脳、ベリアルの存在を知る数少ない人物だ。 ある日のことだ。 ヴィヴリオがキミを呼び出し、開口一番 ヴィヴリオ「ベリアルの反応がロストした」 ヴィヴリオ「済まないが、ベリアルの所に直接赴き、原因を確認して来て欲しい。自分の目で確かめたいのは山々なんだが、忙しくて、司令室から動けんのだ」 ヴィヴリオ「もしもの時に備え、PC4を同行させる」 ヴィヴリオ「頼んだぞ、PC3」 心なしか、ヴィヴリオは焦っているようだ。 ヴィヴリオ「仮に瑞穂基地が停電しても、ベリアルは二重、三重に予備電源を確保している。だから、ベリアルの電源が落ちることは有り得ないし、反応が無くなる筈がないんだ。何が起きているんだ……」 シナリオダーザイン【ヴィヴリオからの信頼】 ミドルフェイズ シーン1 シーンプレイヤーはPC1、PC2自動登場 聖美のことについて情報交換し、畝沢夜子と会話するシーン PC1、今日は聖美に伊音を紹介するつもりで図書室に行くと、PC2とトゥアレタと、図書室の前で鉢合わせた。 図書室の中に行くが、今は聖美はいないらしい。 なので、オカルト話なら畝沢夜子が何か知っているのでは、と思い、彼女に話を聞くことにした。 夜子「『節制』の正位置、『死神』の正位置。……珍しい客が訪れる、と占いで出ていたから、誰が来るかと思っていたけど……タロットの寓意そのままに、天使と幽霊が一緒に来るのは、流石に予想外だったわ」 八雲「え?アナタも、ワタシが見えるんですか!?」 夜子「ええ、勿論。はじめまして、かしら」 八雲「普段は旧校舎に出没する、八重垣八雲って言います。よろしくお願いします」 夜子「あなたが、旧校舎の幽霊ね。はじめまして。私は畝沢夜子よ」 伊音「ゆ、幽霊!?おいPC1、PC2、私はそんな話聞いてないぞ!?」ガタガタブルブル トゥアレタ「あー、八重垣さんも一緒に来てるのね。わたしには全く見えないし聞こえないけど」 伊音「クレーリオン、お前は平気なのか!?」 トゥアレタ「伊音、全然見えないし聞こえないものは怖がれないわよ?」 伊音「た、確かにそうだが!」 夜子「ふふ……本当に珍客ね、あなた達」 夜子「ところで私に、何の用かしら」 夜子「……図書室の幽霊?ええ、噂は聞いたことはあるわ。どこのクラスにも属していない、蠱惑的な美少女。正体は幽霊だとも、妖怪の文車妖妃(ふぐるまようひ)だとも言われている」 夜子「……噂なんて、尾鰭がついて当然のもの。実際には、休みがちな子が、たまたま図書室にいたのを、別の学年の子が勘違いしただけなのかも知れないわ」 夜子「……PC1、と言ったかしら。あなたは、実際に会ったことがある、と」 夜子「……ちょっと、占ってみるわ。(カードをめくって)『死神』の逆位置……再生、輪廻転生、というところかしら」 夜子「……興味深いわ。私も、あなた達の幽霊探しに、同行させてもらっていいかしら?」 夜子「この学校のことについては、ハナ校長がとても長くいらっしゃるから、きっと一番詳しいと思うわ」 会話を終えたらシーンを終了する。 シーン2 シーンプレイヤーはPC4、PC3自動登場 PC3とPC4のシーン PC同士で情報交換し、ベリアルを調査するシーン。 キミ達は地下のベリアルの所に赴いた。 電源は入っているし、稼働もしている。 その場にある端末でアクセスしても、特に問題はなく、反応が返って来る。 ヴィヴリオが言う反応がない、というのは、どういうことだろうか? 〈探知〉難易度1で判定を行う。 成功すると、ベリアルの裏に、完全機械化兵のポッドが1台隠されていて、蓋が開いている。 また、小さなハンガーラックがあり、ハンガーにかかったワンピースと、空のハンガーが掛かっている。 ヴィヴリオ『は?ベリアルの裏にそんなものがあった、だと?私は知らないぞ』 ヴィヴリオ『まさか?いや、そんな……だがしかし……ううむ……』 ヴィヴリオ『状況は分かった。色々と考えを整理したい。こちらに戻ってきてくれないか』 会話を終えたらシーンを終了する。 シーン3 シーンプレイヤーはPC2、PC1自動登場 夜子からハナ校長は瑞穂中に在任して長い、と聞いた。 なので、ハナ校長に話を聞くことにした。 ハナ「あら、皆さんお揃いで、どうしたの?PC1さんと草薙さん、PC2さんとクレーリオンさんがご一緒なのは分かるとして、畝沢さんと、あと見えないどなたか……八重垣さんかしら、も一緒なんて、何か事件でもあったのかしら」 夜子「校長は、八雲さんを知っているんですね」 ハナ「ええ、古い知り合いですから」 八雲「ワタシを覚えて下さってるんですね、ハナさん……嬉しいです」 ハナ「探しているのは、最近噂になってる、図書室の幽霊さんのことかしら?」 ハナ「私も瑞穂中学は長いですが……本間聖美さん、という生徒に覚えはないわねえ。教え子なら、覚えてる筈ですからね」 校長が覚えていない、というなら間違いないだろう。彼女は、ここの生徒ではない。 ハナ「でも、もしかしたら八重垣さんみたいに知っている人かも知れないわ。会えるなら、会ってみたいわね」 ハナ「そうだ。もしその幽霊さんにまたお会い出来たら、私も会いたがっている、と伝えてもらえますか?」 ハナ「そちらにいらっしゃるのよね?八重垣さんも、またね」 八雲「聞こえてないと思いますけど、はい、また」 伊音「……何と言うか、ダンケルマイヤー校長も動じない方だな」 会話を終えたらシーンを終了する。 シーン4 シーンプレイヤーはPC3、PC4自動登場 ヴィヴリオとの会話 ヴィヴリオ「ベリアルの裏に、完全機械化兵のポッド、そして服があった、と」 ヴィヴリオ「まず、誰がそれをそこに持ち込んだか、だ。ベリアルの存在を知っているのは、私とPC3、PC4以外には、中島班長しか知らない」 ヴィヴリオ「だが、中島班長がここにポッドを持ち込んだのは考えられん。しかしそうなると、ベリアルの存在を我々以外に知っている者がいる、ということになる。ベリアルの存在は、それ自体が超機密事項だ。それが何者かに漏洩した、となると、非常にマズい」 ヴィヴリオ「ベリアルは瑞穂基地の中枢だ。これをもし破壊でもされたら、我々は終わりだ」 いつになく、ヴィヴリオが饒舌だ。 やはりベリアルには瑞穂基地の中枢という以外に、他に何かあるのだろう。 ヴィヴリオ「監視カメラを確認しろ。誰かが侵入したのなら、何かしら映像が残っているはずだ」 《情報処理》難易度3 成功すると、深夜に数回、機材を運んでくる数名の完全機械化兵の姿が確認される。 そして、ポッドが設置された後、そのポッドから誰かが出て来て、外出する姿が何度も確認される。 ヴィヴリオ「……これは、まさか……ベリアル自身が、完全機械化兵に直接命令を下し、自分用の義体を用意したのか?そうとかしか考えられん。……あいつなら、やりかねんな……」 ヴィヴリオ「義体にはそれぞれ、追跡用の認識番号と発信機が埋め込まれている。それの反応を追えば、今その義体がどこにいるか、分かる筈だ」 《情報処理》難易度1 義体の認識番号の反応が、瑞穂中の図書室にあることが判明する。 ヴィヴリオ「何故こんな所に……いや、辻褄は合うな……。PC3、PC4。瑞穂中にすぐさま赴き、早急に義体を確保してくれ」 会話を終えたらシーンを終了する。 シーン5 シーンプレイヤーはPC2、全員登場 聖美と再会するシーンであり、聖美がベリアルの義体であることが分かるシーンである。 最初はPC1とPC2だけだが、途中からPC3とPC4に登場してもらう。 瑞穂中学図書室。 もう一度図書室に行くと、今度は聖美がいた。 聖美「やあ、PC1。今日はお連れ様がいっぱいだね」 伊音はPC1の後ろに隠れながら「図書室の幽霊……本当にいたのか……」 聖美は苦笑しながら「草薙さん、開口一番それは失礼じゃないかい?」 伊音「そ、それは失礼をした……」 夜子「……あなた、幽霊ではないわね。でも、本当に人間?」 聖美「キミは……確か、畝沢さんと言ったかな。さあね、目に見えるものが全て、とは限らない世の中だからね。何しろ、幽霊が実在するんだから」 八雲「アナタも、ワタシが分かるんですか?」 聖美「……不思議なことにね。キミは旧校舎の幽霊、八重垣八雲さん、だったかな?」 八雲「ワタシのことが分かる人が、PC2さんや夜子さん以外にもいるなんて、ワタシ感激です!」 聖美「さて、ボクに何か用かな?」 ここでPC3、PC4の登場を促す。 聖美「おや、PC3とPC4も登場か。……これは、ボクも自由時間は終わりかな」 聖美「大方、ヴィヴリオが探して来い、って言ったんだろ?分かるとも」 聖美「では、ヴィヴリオのところに帰るとしようか。……怒られるな、これは」 夜子「……もう私は、蚊帳の外のようね」 聖美「すまないね、畝沢さん。今度ゆっくり、話そうじゃないか。オカルトには、ボクもちょっとした知識があってね」 夜子がにやりと笑い「……では、お茶とお茶菓子を用意して、待ってるわ」 八雲「ワタシもご一緒して、いいですか?」 聖美「そうだね。じゃあ今度3人で、旧校舎に集合、かな」 会話を終えたらシーンを終了する。 シーン6 シーンプレイヤーはPC1、全員登場 聖美「……やあ、ヴィヴリオ。久しぶりだね」 ヴィヴリオ「……色々言いたいことがあり過ぎて、何から言えばいいのか……」 聖美「……そうだね。まずは、勝手にいなくなって、ごめん」 ヴィヴリオ「そうだぞ、急にキミの反応が無くなったから……色んな事態を考えて、気が気でなかったんだ」 聖美「すまない。新しい身体が手に入ったのが嬉しくてつい、出歩いてしまったんだよ。何しろ60年ぐらい、動けなかったからね」 ヴィヴリオ「だったら、真っ先にボクに会いに来てくれ。本当に心配したんだぞ……また、キミが居なくなってしまった、と」 聖美「……ヴィヴリオ、みんなが珍しいものでも見るような目で見てるよ。まあ仕方ないか、慌ててるキミを見れるなんてこと、そうそうないからね」 ヴィヴリオ「……ごほん」 聖美「まずは、ボクの話から、かな。ボクの真の姿は、地下の巨大霊素頭脳べリアル。そしてべリアルは、ボクの黒い天使核を用いて動いている。今の姿は、義体に意識をダウンロードした、独立端末さ」 聖美「キミ達に名乗った本間聖美、というのは勿論偽名。かつてのボクは、ヴィヴリオBと呼ばれてた。そこから、ヴィヴリオから本間、と名乗って、語源である古代ギリシャ語のビブロスを同語源とするバイブルから聖、Bから美、って名乗ったんだ。一応今は、リベル・アビィという別の名前がある。この名前は、ヴィヴリオがべリアルとBからアナグラムしたものさ。こっちも結構、気に入ってるんだ。まあ余談だけどね」 リベル「さて、本題に入ろうか。……話は60年以上前に遡る。ボクとヴィヴリオは、ノルトラントの第三研究所、ああ、マスケンヴァル事件の起きた地と言った方が分かり易いかな。そこで純血の天使アラフニ・ナタンゾーンをクローニングした、成功例の二人」 リベル「昔はクローン技術が今ほど発達してないからね。数多く作られたけれど、成功したのはボクとヴィヴリオの二人だけだった。とは言え、ボクもヴィヴリオも著しく視力が悪いし、ヴィヴリオは加えて足も悪かった」 ヴィヴリオ「おいリベル、余計なことまで言わないでくれ」 リベル「ごめんごめん。まあノルトラントで何があったかは、ボクもあんまり言いたくないし、ヴィヴリオにも言わせたくないから割愛させてもらうけど、ボクはヴィヴリオの代わりに天使核を摘出された」 ヴィヴリオは、リベルの手を固く握り締めている。 リベル「痛いよ、ヴィヴリオ。そして研究所は、色々あってラルフ・マスケンヴァルという、人造救世主として造り出された男によって、壊滅した。そう、天使化の際のマスケンヴァル現象は、その男の名前から取られている。それからもまあ色々あって、ボクは死んでヴィヴリオの元に黒い天使核を残し、最終的にベリアルの動力源となった」 リベル「ちなみにセラピアの母親のエクリシア、そして雛子の母親の東雲光子も、ノルトラントの関係者さ。つまりが、この天使大戦は、60年以上前からの因縁がずっと続いている」 ヴィヴリオは遠くを見るような目で「……そして、ラルフ・マスケンヴァルは、合衆国の現法王だ」 ヴィヴリオ「だから、勿論ラルフとボク達は当然面識がある。何故彼が、天使を率いる側に回ったのかは、全く分からないが……」 リベル「確かなのは、ラルフを止めなければ世界が、人間が滅ぶってことだけさ。恐らく天使は、この星から人間を全て殺し尽くすまで、活動を止めないだろう」 ヴィヴリオ「だからそうなる前に、我々は奴を、合衆国を止めなければならんのだ」 会話を終えたら以下の描写を読み上げ、シーンを終了する。 管制官「瑞穂基地より距離5万にエンゼルハイロゥ!天使です!」 ヴィヴリオ「天使が来たか……総員、第一種戦闘配置!」 リベル「ボクもここから、キミ達の雄姿を見せてもらうことにしよう。いつも地下から、演算処理の支援をしているだけだったからね」 全てのダーザインは、ここでオープンアップする。 ダーザイン5レベルを解禁し、またパトスによるアガペー低下を行ってもよい、と告げること。 クライマックスフェイズ シーン1 シーンプレイヤーはPC1 敵天使:恐怖を司る天使イロウル イロウル ← 500m → ホイシュレッケ:ヤーボ×5 ← 500m → PC 戦闘 主天使イロウル HP300 肉体30 感覚20 理知15 聖霊20 階級0 行動値:15 回避はしない 《テラーショック》 射撃攻撃 判定値20 技能レベル5 射程:1000m ダメージ+20  《範囲攻撃》 マイナーで宣言 《BS攻撃:狼狽》常時 《ケルンV》対天使効果なし、及び60点以下のダメージ無効 《飛行》 《疾風怒濤》×2 《奇蹟》×5 《神罰》×2 《復活》×1 《時空を砕く者》×1 《星を落とす者》×1 エンディングフェイズ シーン1 シーンプレイヤーはPC4 ヴィヴリオ、リベルとの会話 ヴィヴリオ「PC4、改めて紹介しよう。ベリアルの独立端末、リベルだ」 リベル「やあ、PC4。いつもヴィヴリオの護衛、ありがとう。ボクからも礼を言うよ」 リベル「キミは、ボクとヴィヴリオの関係が気になっていたようだからね。ボクたち二人は、血を分けた双子のようなものさ。性格は大分違ってたけどね」 ヴィヴリオ「昔のキミは奔放で皮肉屋で陽気で……ボクは寡黙で、大人しかった。それが今じゃ、ボクは冷酷な指揮官様だがな」 リベル「時間と経験は、人を変えてしまうものだよ。……いや、ボクがいなくなったせいも、あるか……」 ヴィヴリオ「……それだけではないさ。60年という時は、人を変えるには充分だ。おっと、自分語りが過ぎたな」 リベル「PC4。ヴィヴリオのことを、これからもよろしく頼むよ。ボクじゃいざという時、間に合わない。だから、キミに全てを託す」 シーン2 シーンプレイヤーはPC3 ヴィヴリオとの会話 ヴィヴリオ「……またベリアルの反応が無くなった。性懲りもなく、仕方ない奴だな……。まあ行き先の予想はついているから、まだいいが」 ヴィヴリオ「全く、リベルの奴にも困ったものだ。ボクの気も知らないで、ふらふらと出歩いて。これは早急に、リベルの護衛を誰か任命しないとな」 そう言う割に、ヴィヴリオは笑っていた。 ヴィヴリオ「何だ?ボクの顔に何かついているか?」 シーン3 シーンプレイヤーはPC2 八雲との会話 八雲「せっかく幽霊の友達が出来ると思ったのに、残念です……」 八雲「でも、PC2さん以外に、夜子さんと聖美さん、生きている人間の友達が増えました!」 八雲「聖美さんは、人間ではなくてホムンクルスだそうですが……ワタシと違って、生きていることには変わりませんし」 八雲「お茶会の日が楽しみです♪」 不思議な友人に、やっぱり不思議な友人が出来た。 喜ばしいことだが、友人第一号が自分であることを考えると、自分も不思議な友人なのではないだろうか? キミは訝しんだ。 シーン4 シーンプレイヤーはPC1 リベルとの会話 キミは今日も、図書室にいる。 リベル「いいのかい、こんなところで油を売ってて。伊音に怒られないかい?キミがいいなら、別に構わないけどね。ボクも、キミと過ごす、この時間は好きだから」 リベル「PC1。ますますキミに興味が湧いたよ」 リベル「キミなら、運命を変えてくれるかも知れない。ああ、今は分からなくてもいいさ。いずれ分かる日が来るはず」 リベル「期待してるよ、救世主候補くん」 どうでもいい後書き 本シナリオのテーマの一つは『クローン』です。すまない、『Existence』に引き続きまたなんだ。 ヴィヴリオとヴィヴリオBはシナリオ中でも触れているようにアラフニのクローン、トゥアレタは言わずもがな、完全機械化兵は誰かのクローン。 PC1:ヴィヴリオB、PC2:トゥアレタ、PC3:ヴィヴリオ、PC4:ヴィヴリオ及び自分がクローン、と、PC全員がクローンと接するように配置しています。 またPC1のナビとして伊音を選んだのは、彼女が幽霊とかお化けが嫌いだからです(ルールブック68頁右下のイラスト参照)。 PC2に配置すると、怖がって何も出来ないか暴走するかだし、前述のクローンと接するように配置、が出来なくなるので、PC1に据えました。 伊音がお化けに怖がる、というシチュエーションを考えなければ、PC1はどのナビでも行けるんですけどね。 でも折角だから、細かい設定なるべく拾いたいじゃん?ルルブとエンサマ、GF誌の記事を首っ引きでシナリオ書いたよ。