今回予告 瑞穂中学がある筈の場所に突如として現れた塔、その名も「大罪の塔」。 塔の主は、キミの夢に何度も現れた、謎の少年?それとも少女? 彼?彼女?は、ギアドライバー達を客人として招き入れた。 この塔でキミは、人生において、もっとも重要な選択を迫られる。 新世紀のエヴァとして選ばれるのは、いったい誰なのか。 凍?セラピア?伊音?トゥアレタ?雛子?メイリィ?紀央?クベルタ? 全ては、キミの心の赴くままに。 エンゼルギア天使大戦TRPG 『Quo vadis』 キミは、誰とキスをする? ハンドアウト PC1:ギアドライバー/ナビ:??? キミは、この物語の主人公だ。 仲間たちと一緒に天使達と戦い、そしてナビゲーターの少女達と絆を育んできた。 今回、キミ達は瑞穂中がある筈の場所に突如として現れた、謎の塔へと幽閉された。 キミはこの塔で、キミと、そして誰かにとって、人生においてもっとも重要な選択を迫られる、そんな気がする。 シナリオダーザイン【誰かかからの好意】 ※《マインドクラッシュ》の取得を推奨する。 ※PC1の今回の立ち位置については、長くなるので後述する。 PC2:ギアドライバー/ナビ:桂 遠山桂は死後、完全機械化兵T−Xとして蘇った。 T−Xは命の危機にさらされたが、キミの想いの力によって、遠山桂として生まれ変わった。 今の桂は名実共に、キミの最愛のパートナーである。 そしてキミ達二人も、今回の事件に巻き込まれた。 みんなと協力し、この塔を脱出しなければ。 シナリオダーザイン【遠山桂からの幸福感】 ※《マインドクラッシュ》の取得を推奨する。 PC3:オフィーツィア キミは、世界大戦の頃からヴィヴリオに付き従う、ヴィヴリオの右腕だ。 キミはヴィヴリオから、この状況の把握と、解決を命じられた。 とりあえず、天使の仕業には違いないだろう。 だが、その天使が何を考えているのかまでは分からない。 あの塔に直接乗り込むしか、手立ては無さそうだ。 シナリオダーザイン【ヴィヴリオからの信頼】 ※《情報将校》の取得を推奨する。 PC4:ソルジャー キミはシュネルギア部隊に所属する機械化兵だ。 今回キミは、塔に乗り込むギアドライバー達の護衛をヴィヴリオから命じられた。 とは言うものの、護衛対象がちと多すぎやしないか。 この人数を自分一人で護衛しろって……ちょっと無茶振りにも程がありませんかねこれ。 まあ、それだけ自分の腕を買って貰えているのだ、と無理やり納得しておこう。 ……だが、PC1のハーレム状態だけは、どうにかならないものか。正直、羨ましいにも程がある。 シナリオダーザイン【自己からの困惑】 PC1の今回の立ち位置について PC1はPC:凍であり、PC:セラピアでもあり、PC:伊音でもあり、PC:トゥアレタでもあり、PC:雛子でもあり、PC:メイリィでもあり、PC:紀央でもあり、PC:クベルタでもある。 長々と書いてしまったが、要するにキミは主人公である。 PC1にはクライマックスで、ナビゲーター(桂を除く)の誰かを、人生のパートナーとして指定してもらう。 それまでは、作成時に取得するナビゲーターからの感情は、【誰かからの好意】とする。 同時に、ナビゲーター修正、及び専用オーギュメントの取得もクライマックスとなる。 本シナリオは『何人もいる攻略ヒロインから、誰かを選択する』シナリオである。 シナリオの都合上、PC1はミドルフェイズ全てのシーン(計7シーン)に登場しなければならない。 また、NPCの台詞、及びNPC同士の掛け合いが多い、吟遊詩人シナリオである。 以上を踏まえた上でプレイすること。 尚本シナリオにおいては、パトスによるアガペー減少をミドルフェイズ中に行って良いものとする。 時期の設定としては、7月末から8月初め(帝都奪還作戦発動前)を想定し、また4大ナビゲーターの秘密をまだ知らない(該当イベントが発生していない)想定である。 クベルタに関しては、既に二周目以降となる。 オープニングフェイズ シーン1 マスターシーン ここ数日、夢の中に、見たことのない少年が現れる。 ???「僕かい?僕が何者か知りたいかい?」 ???「僕が敵か味方か、男か女か。人ですらないかも知れない」 ???「そしてこれは夢なのか、現実なのか。でもそんなことすらも、些細な事さ」 ???「ねえ、君は何処に行きたい?」 ???「ヤシマが敗北し、合衆国に支配された世界?それとも、ヤシマが勝利して、ヤシマが世界を支配した世界?」 ???「違う世界をお望みかい?なら、自分で勝ち取らなくちゃ」 シーン2 シーンプレイヤーはPC1 ナビゲーター達と同じ夢を見たことを共有する 今日もまた、同じ夢だった。 瑞穂中の生徒でもないし、基地の関係者でもない。 一体誰なんだ。 流石に何度も同じ夢を見て、気味が悪いので、キミは仲間達に相談した。 凍「……同じ夢、見たこと、ある」 セラピア「凍ちゃんも?」 伊音「なんだ、お前達もか。私もだ」 トゥアレタ「えーと、わたしも何だけど……」 雛子「お兄様も、ですか?」 紀央「奇遇ですね〜、わたしもです」 メイリィ「ワタシだけじゃなかったのは、ホッとしてるけど、これ……」 クベルタ「ここまで来ると、天使の精神攻撃か何かを疑うレベルですね。あ、わたくしも見てます」 桂「わたし、その夢見た事ないんだよねー。何かこれ、仲間外れになった気分……」 なんと、桂を除くナビゲーター達全員が、同じ夢を見たと言う。 会話を終えたら以下の描写を読み上げて、シーンを終了する。 キミ達はヴィヴリオに報告し、全員で検査を受けることになった。 結果は、特に何もおかしなところは無かった。 だが、その翌日も、その翌々日も、同じ夢を見た。 そしてある日の夜、赤い月が昇った。 世界が、一変する。 瑞穂中が消滅し、そこには巨大な塔がそびえ立った。 シナリオダーザイン【誰かからの好意】 シーン2 シーンプレイヤーはPC3 ヴィヴリオから事態の把握と解決を命令される ヴィヴリオの命令により、キミは機械化兵の部隊を引き連れて、塔に赴いた。 塔の扉は固く閉ざされ、押しても引いても動かず、鍵も開かない。 機械化兵「何やっても駄目ですねえ。爆弾仕掛けて吹き飛ばします?」 謎の声「やるだけ無駄だよ。この塔には、僕が選んだ者しか入れない」 謎の声「PC1、PC2、PC3、PC4。そして、ナビゲーター全員を連れて来れば、この扉は開く。それ以外の者は、入ることは出来ない」 キミは一度基地に戻り、ヴィヴリオに報告した。 ヴィヴリオ「そうか……ならば仕方あるまい。危険ではあるが、その者達を派遣しよう」 ヴィヴリオ「塔の中は通信が出来ない可能性がある。何らかの判断が必要な場合、お前に一任する」 ヴィヴリオ「相手の意図が全く読めんが……もし、PC1達が夢で見た者が首謀者だとすれば、我々は何らかの分岐、あるいは選択に直面するのかも知れんな」 シナリオダーザイン【ヴィヴリオからの信頼】 シーン3 シーンプレイヤーはPC4 ヴィヴリオからギアドライバー達の護衛を命じられる ヴィヴリオ「お前も、あの塔に向かうメンバーとして選ばれたようだ。済まんが、お前一人で、全員の護衛をする必要がある」 ヴィヴリオ「自分の身は自分で……と言いたいところだが。確かにナビゲーター達は、ある程度自衛手段、あるいは対人戦闘の技術を持っている。ただ、セラピアやトゥアレタ、雛子に関しては、守ってやらなければならん」 ヴィヴリオ「セラピアの普段の射撃訓練の成績は、目を覆いたくなるものがある。トゥアレタには申し訳ないが、彼女は肉体能力的に常人と大差ない。雛子は言わずもがなだ」 ヴィヴリオ「……私は、お前の腕を高く買っている。だから今回も、お前の腕を見込んでのことだ」 ヴィヴリオ「……PC1のハーレムについて、思う所あるかも知れんが……それは、目をつぶってくれ」 ヴィヴリオ「では、頼んだぞ」 シナリオダーザイン【自己からの困惑】 シーン4 シーンプレイヤーはPC2 桂と会話後、全員で塔に赴く 桂「ねえ、PC2。なんかおかしなことに巻き込まれちゃったね」 桂「よく分かんないのは、わたし以外のナビゲーター全員が、PC1と同じ夢を見てたこと、なんだよね。そこから推理するには、ちょっと材料が足りないなあ」 桂「まあ、PC3さんやPC4さんも、夢は見てないみたいだけど」 桂「それとも、まだわたし達も知らない役目があるとか?」 桂「まあいっか。行けば分かるでしょ」 キミ達は塔へと向かった。 塔の扉は相変わらずうんともすんとも言わない。 ???「やあ、ようこそみんな。とりあえず、扉の前に立ってくれ」 キミ達が扉の前に立つと、足元に魔法陣が展開され、キミ達は転送されて行った。 ???「済まないね、扉は飾りなんだ」 そんなん有りかい。 シナリオダーザイン【遠山桂からの幸福感】 ミドルフェイズ シーン1:怠惰の間 シーンプレイヤーはPC1、全員登場 セラピア「ここ、どこなんだろ……」 雛子も込みの、ナビゲーター陣が勢揃いと思いきや、凍だけいない。 桂「多分、ここは塔の中だと思う。凍、無事だと良いんだけど……」 明「大丈夫、彼女は無事さ」 明「僕かい?僕が何者か知りたいかい?」 明「僕は、羽佐間明。以後、お見知りおきを」 明「僕が敵か味方か、男か女か。人ですらないかも知れない」 明「そしてこれは夢なのか、現実なのか。でもそんなことすらも、些細な事さ」 明「ねえ、君は何処に行きたい?」 明「欲しければ、自分の手で掴み取らなきゃ。君にはそれが出来る」 何か攻撃された 明「おや、情熱的だね。でもそういうの、キライじゃないよ」 明「僕は最上階で、凍ちゃんと一緒に待ってる。君達はこの7階層ある、『大罪の塔』を踏破して、最上階まで上がって来て欲しい」 伊音「何故、そのようなことを……」 明「君達に期待しているからこそ、さ」 明「7階までの部屋は、七つの大罪から名前を取っている。この部屋の名前は怠惰の間。さて、誰が選ばれるかな?」 メイリィが部屋の中央にある祭壇に乗ると、部屋の奥の壁が音を立てて動き出す。 そして、上へと続く階段が現れる。 メイリィ「怠惰って……ワタシ、そんな怠け者じゃないアルよ?」 紀央「そうですよねえ……」 会話を終えたらシーンを終了する。 シーン2:暴食の間 シーンプレイヤーはPC4、PC1自動登場、PC2とPC3は任意 2階は伊音だった。 伊音は首をかしげて「私は常に腹八分を心掛け、暴飲暴食はしていないのだが……何かの間違いではないのか?」 メイリィ「どうしてワタシが、暴食じゃなかったアル?」 伊音「うむ……どういった人選なのか、さっぱり分からんな……」 メイリィ「PC4はどう思うアルか?」 会話を終えたらシーンを終了する。 シーン3:色欲の間 シーンプレイヤーはPC2、PC1自動登場、PC3とPC4は任意 3階。 セラピア「……ボク、えっちじゃないもん」 セラピア「PC1ちゃんは信じてくれるよね?ボク、えっちじゃないよね?」 桂「これこれセラピアくんセラピアくん」 セラピア「なに、桂ちゃん?」 桂「えっちえっちと連呼するでない。逆効果だよ」 セラピアは顔を真っ赤にして「みんな、さっきのナシ!聞かなかったことにして欲しいんだよ〜!!」 会話を終えたらシーンを終了する。 シーン4:憤怒の間 シーンプレイヤーはPC1、全員登場 4階。 紀央「わたしが憤怒?はて……確かに、わたしの生まれた経緯、というものを考えますと、些かの怒りは勿論ありますが……」 桂「……あー、やっと分かって来た。あの明って子の思惑が」 ※この下りは、シーン3までに《超推理》等を使った場合でも発生する。 桂「この塔のモチーフが七つの大罪ってことは、あの子が言ってたから大丈夫だよね。それでまず、七つの大罪は知ってるよね。で、あんまり知られてないけど、それに対応する七つの美徳があるんだ」 桂「諸説あるけど、七つの美徳とは謙虚、寛容、忍耐、慈悲、純潔、節制、勤勉。そしてそれぞれに、対応する大天使が設定されてる」 桂「1階は怠惰であり、対応するのは勤勉でサンダルフォン。2階は暴食で節制、ラファエル。3階は色欲で純潔、ガブリエル。ここ4階は憤怒だから、慈悲でサリエル」 メイリィ「なるほど?勤勉って……ワタシに無理やり当てはめたのかな」 伊音「そうか節制、ならば合点がいった」 セラピア「……迷惑な話だなあ。みんなに、ボクがえっちな子だって誤解されるとこだったんだよ」 紀央「そうだったのですね。慈悲……わたしがPC1様、そして皆様にそう思って頂けているのなら、嬉しいことです。対応する大天使が死の天使サリエル、というのも、運命を感じますが……」 紀央「わたしは、PC1様に命を救っていただきました。だから、わたしの命、わたしの全ては、PC1様のものです」 トゥアレタ「あなたも結構、愛が重いわね……」 桂「えーと、話を元に戻すね。残りのフロアは多分嫉妬と強欲と傲慢。対応するのは忍耐のウリエル、寛容のメタトロン、謙虚のミカエル。だからクベルタと雛子ちゃん、トゥアレタの出番が回ってくる筈」 クベルタ「確かに、待つのは慣れてます♪」 雛子「寛容、ですか。……何だか、作為的なものを感じますけど」 トゥアレタ「謙虚、か……。あれ、えっと、それだと桂さんは」 桂「……私は多分、イレギュラー。だから、凍がここにいないのも納得出来る。あの子の持つ力は、大天使のそれじゃないから」 トゥアレタ「でも、なんで桂さん、そこまで分かったんですか?」 桂「理由は良く分かんないけど、塔の道案内役として選ばれたんだろうね。ま、今回そういう役回りなんだろうさ」 桂「とにかく、次に行ってみよっか」 会話を終えたらシーンを終了する。 シーン5:嫉妬の間 シーンプレイヤーはPC3、PC1自動登場、PC2とPC4は任意 5階。 クベルタ「いちいちヤキモチなんか妬いてたら、ご主人様のこと、何度もループしてまで待ってません」 クベルタ「ご主人様が、どなたと一緒だっていいんです。最後に、わたくしの隣にいてくれれば」 伊音「その想いの強さ、見習いたいものだな……。私ときたら……いや、止めておこう。私は、ここで弱音を吐いている場合じゃないんだ」 伊音「紫音の為に、私は為さねばならない事があるのだから……」 クベルタ「お顔が恐くなってますよ、伊音様。はい、スマイルスマイル♪」 伊音「……気が抜けるな、お前は。いや……ありがとう」 会話を終えたらシーンを終了する。 シーン6:強欲の間 シーンプレイヤーはPC2、PC1自動登場、PC3とPC4は任意 6階。 雛子「……認めます。雛子は、お兄様を独り占めしたい。ずっとそう思っていました」 雛子「でも、今は違う。お兄様が幸せであれば、それが一番なんです」 メイリィ「雛子、成長したアルね……」 雛子「まあ、だからと言って、お兄様を諦めるつもりは全くありませんが」 メイリィ「う、うん」 メイリィ「……まあ、PC1がイイオトコ、ってのいうのは、ワタシも同感アルけどね」 メイリィ「PC1は、復讐に凝り固まったワタシの心を、解きほぐしてくれた。だから、ワタシの拳は、PC1の為に振るう、って決めたんだ」 雛子「ここにもライバルが……。全く、お兄様は気が多すぎるんです。PC2さんも、そう思いませんか?」 会話を終えたらシーンを終了する。 シーン7:傲慢の間 シーンプレイヤーはPC1、全員登場 明「来てくれたんだね」 トゥアレタ「来たも何も、出口はなかったと思うんだけど」 明「それもそうだったね」 明「ところで。やあ、我が弟。いや、今は妹か」 トゥアレタ「え、えっと……」 明「そうか……君も、目覚めていないんだね。それとも、目覚めるつもりがないのか」 トゥアレタ「ごめんなさい、全然分からない……」 明「分からなくてもいいさ。君の中に眠っている誰かに、声を掛けただけだからね」 明「トゥアレタちゃん。君は他人の為に力を尽くし、他人を押し退けることはない。でも、それでいいのかい?一番欲しいもの、目の前で誰かに掻っ攫われるかも知れないよ?」 トゥアレタ「それは……」 明「僕からの助言だ。たまには素直にならないと、ここぞと言うところで失敗するからね」 トゥアレタ「……それについては、助言、ありがとう」 明「凍ちゃんかい?凍ちゃんなら、そこで眠っているよ」 明「大事なお客様だから、傷付けたりなんかしないさ」 凍「ここ、は……」 明「おや、目を覚ましたようだよ」 明「さて、思い出したかい、PC1。自分が、神の子であることを」 明「君は、本来なら救えない筈の運命を持つ者達を救い、絆を育んで来た。それは、神の子である君にしか出来なかったことだ」 明「まだ誰も選んでいないことは、予想外だけどね」 明「僕の正体、かい?僕は、エヴァをそそのかして、アダムとエヴァに知恵の実を食べさせた者。楽園の蛇、サマエル……またの名を、ルシファーさ」 会話を終えたらシーンを終了する。 エモーションに入ったら、オープンアップを宣言する。 オープンアップに特に条件はない。 また、パトスによるアガペー低下をここで許可すること。 ※特にPC1は全てのシーンに登場する為、アガペーがかなり上昇している為である。 クライマックスフェイズ シーン1:選択 シーンプレイヤーはPC1、全員登場 明「さて、本題に移る前に。君は、誰を選ぶのかな?」 明「この選択は、とても大きな意味を持つ。勿論、分かっているよね?」 明「これがゲームであればここでセーブして、ヒロインを攻略したらまたロードして、別のヒロインを選べばいいんだけど、現実はそうもいかない」 明「さあ、PC1。君は、誰を新世界のエヴァとして選ぶんだい?」 明「分かりにくかったかな。君は誰が一番好きなのかな?」 桂「これは、恨みっこなしの勝負だよ。……PC1。君は誰とキスをする?」 桂「あ、冗談でもわたしを選ぶのはナシね。わたしにはPC2がいるから」 (選ばれたナビ)「わたしでいいの、PC1?」 (選ばれたナビ)「……ありがとう」 明「なるほど、それが君の選択なんだね。おめでとう、ヒロインちゃん」 ダーザインの【誰か】を、そのナビゲーターに書き換えること。 同時に、専用オーギュメントもそのナビ専用のオーギュメントとなる。 ※メイリィ、紀央は特殊オーギュメントより選択 誰も選べない、と言った場合 明「君ならそう言うと思っていたよ。まあ、英雄色を好む、と言うからね。君も例外ではなかった、ということかな?」 明「あるいは、問題を先延ばしにしただけかも知れない」 明「……だが君は、彼女達と絆を結び、育んで来た。君にならば、彼女達は喜んで力を貸すのだろうね。……ちょっと羨ましいよ」 ダーザインの【誰か】を、【彼女達】に変更する。 またキミは、ナビゲーター専用オーギュメント、及び特殊オーギュメントを全て使用出来る。 ただし、使用には【彼女達からの】ダーザインを昇華する必要がある ※その為、初期作成分とシナリオダーザインの分の、最大2回が上限である。 明「さて、いい加減本題に移ろうか。僕と一緒においで、PC1。共に、神を滅ぼしに行こう」 明「君は憎くは無いのかい?君達をこんな目に合わせた張本人である、神が」 明「神は、人造救世主ラルフ・マスケンヴァルに神託を下した。自分の言う通りにすれば、一つだけ願いを叶えると。……神の力ならば、失った者を、蘇らせることも可能だと」 明「君達は、ラルフのそんなちっぽけな願いの為に、滅ぼされようとしているんだ」 凍「……PC1。明の、言う通り。私は、神になんて、利用されたく、ない」 凍「……もう、道具でいるなんて、嫌。だから、明と、手を組む」 ※凍の様子がおかしい、と誰かが言った 明「何言ってるんだい?凍ちゃんが、自分の意思で言った事を、疑うのかい?」 凍「……PC1、信じて……」 ※それでも凍の様子がおかしい、と言われた 明「それはまあ、バレても仕方ないね。凍ちゃんをそそのかしたに決まってるだろ?僕が誰だか、ちゃんと言った筈だよ?」 凍の洗脳を解くには、〈意志力〉難易度99の判定に成功する必要がある。 失敗した場合、凍は人格を書き換えられたままとなる。 成功した 凍「……PC1……ありがとう」 明「凍ちゃんをそそのかしたのは、神を滅ぼす為に必要だったんだ。分かってくれるよね?」 明「そうか、残念だ……。ここからは、どちらが正しいか、力尽くで決めるしかないみたいだね」 会話を終えたらシーンを終了する。 シーン2:大罪 明「神を滅ぼせば、君達は戦いから解放されるんだよ?」 明「……人間とは、本当に度し難い生き物だね。いつも、その時の感情で目を曇らせ、大切なことを見失う」 ルシファー 【HP】666 【肉体】100 【感覚】100 【理知】100 【聖霊】33 行動値:20 ボス ← 1000m → PC 回避はしない 《明けの明星》 判定値20 技能レベル5 対象:単体 射程:2000m ダメージ+40 この攻撃に対する突き返しは不可。 《範囲攻撃》 《飛行》 《ケルンV》ダメージを99点まで無効化 《疾風怒濤》×3 ※1ラウンド1回 《奇跡》×5 《神罰》×2 《星を落とす者》×2 マイナー直前に宣言、射程:視界、対象:場面 《時空を砕く者》×2 メジャー直前に宣言、射程:視界、成功数+20 《虚空の城塞》×1 「大罪の塔」を作る為に使用済み 《至高天の誘い》×1 凍をさらう為に使用済み 《魂の牢獄》×1 凍を洗脳する為に使用済み 明「僕を滅ぼすか……君達は、何処に行こうとしているんだい?」 明「なら僕は地獄の底で、キミ達が為そうとしていることを見守ろう」 明「ルシファーは地に堕とされ、サタンとして蘇るのさ」 大罪の塔が、ぼんやりとその姿を消していく。 そして、まるで何事もなかったように、瑞穂中が現れる。 これは、夢だったのだろうか。 ヒロインを選択した場合、以下の描写を追加。 いや、夢ではなかった。 傍らのヒロインのぬくもりが、何よりの証拠だ。 エンディングフェイズ シーン1 シーンプレイヤーはPC4 ヴィヴリオと会話 何だったんだ。PC1の告白を見せつけられただけなのか。 とりあえずキミは、事の顛末をヴィヴリオに報告した。 ヒロインを選択した ヴィヴリオ「そうか……PC1は、ヒロインを選んだのか」 選ばなかった ヴィヴリオ「「なるほど……あ奴と同じ道を進むか」 ヴィヴリオ「子守、ご苦労だったな。まあお前が困惑するのも、無理も無かろう。私だって、目の前で愛の告白を見せつけられたら、困惑する」 ヴィヴリオ「これからPC1は、(ヒロインと二人で)運命に立ち向かい、立ち塞がる壁を切り拓いていかねばならない。お前はそれを、手助けしてやってくれ」 大佐、何か無理やりいい話でまとめようとしてるな……。 シーン2 シーンプレイヤーはPC3 ヴィヴリオに報告 ヴィヴリオ「報告書は全て読んだ。ご苦労だった。一先ずは、これで事態は収束した、という事でいいだろう」 ヴィヴリオ「……恐らくだが、セカイから何らかの強制力が働いたのだ。黙示録を成立させる為に」 ヴィヴリオ「しかし気になるのは、消滅する間際に『サタンとして蘇る』と言い残していったこと。黙示録においてサタンの記述があるのは、救世主が生まれた後だ」 ヴィヴリオ「これもシナリオ通りなのか、それとも、ただ思わせぶりなだけなのか」 ヴィヴリオ「救世主が誕生し、天使大戦が終結しても、戦いは続く、ということなのだろうか。……だが、我々は、目の前の敵である合衆国に集中しなければ。天使大戦が終わった後の心配は、その時するしかあるまい」 シーン3 シーンプレイヤーはPC2 桂と会話 キミは自室で、桂と話している。 桂「あの明って子の意図が、未だに分かんないんだよね」 桂「ルシファーだから神に反逆する、ってのは分かるんだけど。あの子、PC1の背中を押す為に、あんなことしたのかな」 桂「神ならぬ我々人間には、天使、そしてカミサマが何を考えてるのか、全然分からないよ」 桂「まあ、カミサマが何て言って来ようとも、君はわたしの一番大事なパートナー、だから」 そう言って、桂はソファーの横に座り、キミに肩を預ける。 桂「何て言うかさー……PC1に当てられた、かな?」 桂はキミの顔を、上目遣いで見つめる。 シーン4 シーンプレイヤーはPC1 選択したヒロインと会話 ヒロイン「みんなもPC1の事が好きだったのに、とか、わたしで本当に良かったのかな、って思うところは、勿論あるんだ」 ヒロイン「だけど……わたしを選んでくれて、ありがとう」 ヒロイン「……PC1、愛してる」 この夏は、人生で一番厳しいものになるだろう。 でも、彼女といれば、きっと乗り越えられる。 誰も選ばなかった場合 非番の日、キミが部屋を出ようとすると、ずらりと並ぶナビゲーター達。 凍「……PC1、でーと、する」 セラピア「あー、凍ちゃんずるい!」 伊音「抜け駆け禁止だと、決めたではないか」 トゥアレタ「で、出遅れた……」 メイリィ「じゃあPC1、今晩ごはん作るから、一緒に食べるアル♪」 紀央「わたしもご一緒していいでしょうか〜?」 クベルタ「では、食後のデザートは、わたくしにお任せ下さい♪」 雛子「お兄様……今夜、添い寝して下さい」 一同「(立場の利用とは……雛子、恐ろしい子……!)」 キミの、人生で最も暑い夏、そして彼女達の恋のさや当て合戦は、まだ始まったばかりだ。 あとがき 真・女神転生if...をガッツリモチーフにしたシナリオです。 ルシファーから名前をどうにか捻り出したら羽佐間明になったので、開き直りました。 開き直り、とても大事。 また、桂のみパートナーを指定していますが、PC1はまだパートナーを選択していないという立ち位置にあります。 ハーレムルートっぽい?うんうん、そうだね。そういうシナリオだからね。 エロゲっぽい?バッカオメーこのゲームの原作を何だと(以下略 メモ Quo vadis 羽佐間明(はざま・あきら ) ルシファーであり、サマエルである。 サマエルから佐間、ルシファーが明けの明星であることから明、連想される羽、を組み合わせた名前。 尚アモンではないし魔神皇でもない。 PC2:ギアドライバー/ナビ:桂 七つの大罪及びそれに対応する七つの美徳、その象徴となる大天使に当てはまりそうなものがいなかった為、イレギュラーとして配置 明は学校をダンジョンに変えて、踏破させようとする 1.傲慢/ルシファー←→謙虚/ミカエル(トゥアレタ) 2.強欲/マモン←→慈善・寛容/メタトロン(雛子) 3.嫉妬/リヴァイアサン←→感謝・人徳・忍耐/ウリエル(クベルタ) 4.憤怒/サタン←→慈悲/サリエル(※紀央) 5.色欲/アスモデウス←→純潔/ガブリエル(セラピア) 6.暴食/ベルゼブブ←→節制/ラファエル(伊音) 7.怠惰/ベルフェゴール←→勤勉/サンダルフォン(※メイリィ) PC2のエンディング没台詞 桂「あれかなあ、造物主に反逆したかったのかな」 桂「造物主って誰か、って?そんなの井う……これ以上は止めとこうか」