今回予告 原因不明の病気が流行る瑞穂基地。 病気にかからない筈の完全機械化兵までもが病に臥せる始末。 このままでは、瑞穂基地が全滅するのも時間の問題だ。 病気の原因を解明し、基地に活気を取り戻さねば。 エンゼルギア天使大戦TRPG 『パンデミック・ベース』 解明が先か、全滅が先か 瑞穂基地の明日はキミ達の手に委ねられた ハンドアウト PC1: ギアドライバー/ナビ:伊音 原因不明の病気が流行り、伊音が病に倒れた。 いつもなら気丈な伊音が、心細さの為か弱気になっている。 しおらしい伊音も悪くはないが、彼女のことが心配だ。 シナリオダーザイン【草薙伊音からの心細さ】 PC2: ギアドライバー/ナビ:クベルタ ※ギアドライバー/ミーディアム、またはシンガーを想定している。 周囲が原因不明の病に倒れているが、自分もクベルタにも異常はない。 だが今回の一件、天使が関与しているような気がする。 キミは個人的に調査に乗り出した。 シナリオダーザイン【自己からの興味】 PC3: オフィーツィア キミはヴィヴリオから病気の蔓延の原因を調べるよう、命じられた。 事実、ギアドライバー部隊でも一番健康な筈の草薙伊音が病に倒れている。 早く原因を解明せねば。 シナリオダーザイン【ヴィヴリオからの信頼】 PC4: ホムンクルス 原因不明の病気が流行っている。 自分には異常はないが、普通ならば病気にかからない筈の同型機が病に臥せっている。 何かがおかしい。 シナリオダーザイン【疫病からの脅威】 オープニングフェイズ シーン1 シーンプレイヤーはPC1 キミは、入院した伊音の見舞いに来ている。 伊音「PC1か……頑丈なのが取り柄の私が、このざまだ。風邪など引いたこともなかったのに……」 伊音「まさか入院する羽目になるとはな……健康には気をつかっていたんだが……」 伊音「PC1、お前は大丈夫か?……あまり、長居はしない方がいいだろう」 伊音「……また、見舞いに来てほしい。矛盾しているかも知れないが、心細くてな……」 いつもなら気丈な伊音が、心細さの為か弱気になっている。 しおらしい伊音も悪くはないが、彼女のことが心配だ。 シナリオダーザイン【草薙伊音からの心細さ】 シーン2 シーンプレイヤーはPC2 クベルタ「おはようございます、ご主人様。身体のお加減はどうですか?」 キミには異常もなく、健康そのものだ。 クベルタ「変な病気が流行ってますから、ご主人様のことが心配で。」 クベルタ「伊音さんも入院されてしまったし、今出撃がかかったらちょっと大変ですね」 クベルタ「どうでしょうご主人様、この病気の原因を探ってみては。ただの病気じゃない気がするんです」 クベルタの予言?それとも既に経験したことのある記憶?は大体外れない。 これ以上仲間が倒れるも嫌だし、キミは個人的な興味で調査に乗り出した。 シナリオダーザイン【自己からの興味】 シーン3 シーンプレイヤーはPC3 ヴィヴリオ「今、瑞穂基地内に原因不明の病気が流行っているのはお前も知っているな?」 ヴィヴリオ「だが不思議なことに、市内には同様の病気にかかっている者がおらず、瑞穂基地だけで流行っているという」 ヴィヴリオ「そこで、お前にはこの病気の原因解明とその対策を命じる。ただの病気とは思えんのだ」 ヴィヴリオ「では、よろしく頼んだぞ。私は少々身体が重いので休む」 ヴィヴリオに命じられ、キミは調査に乗り出した。 ところでヴィヴリオも病気にかかったんじゃないか? キミはそんな気がしていた。 シナリオダーザイン【ヴィヴリオからの信頼】 シーン4 シーンプレイヤーはPC4 キミは整備工場で定例のメンテナンスを受けている。 中島三郎「お前ェさんは体調大丈夫か?」 三郎「最近、完全機械化兵ですら変な病気に罹っちまってる。お前ェさんは大丈夫かと思ってな」 三郎「整備員も人数足りてなくて大わらわよ。……よし、これで終わりだ。どこも異常無し」 三郎「何かおかしかったら、すぐ言えよ」 そう言って、中島班長はキミの頭をぽんぽんと撫でる。 病気にはかからない筈の完全機械化兵までもがかかる病気とは。 キミは底知れぬ不安を覚えた。 シナリオダーザイン【疫病からの脅威】 ミドルフェイズ シーン1 シーンプレイヤーはPC4、全員登場 定時報告。 ヴィヴリオは不在だ。代わりにアクシアが取り仕切っている。 アクシア「ヴィヴリオ大佐は体調が優れないから、ってことで病院に行ったわ。だからアタシが代わりに定時報告」 アクシア「全員揃って……ないわね。伊音は入院中だったわね……」 アクシア「さて、みんなも知ってる通り、今基地内に原因不明の病気が流行ってるわ。原因が分からない以上、どうしようもないけど、各自体調管理には気を付けてね」 アクシア「PC4は大丈夫みたいね……。他の完全機械化兵も病気にかかっちゃってるから、あなたも気を付けてね?」 アクシア「アタシの方からは以上よ。誰か他に何かあるかしら?」 会話を終えたらシーンを終了する。 シーン2 シーンプレイヤーはPC3、他のPCは任意 ヴィヴリオが入院したとの報を受け、病室に来たキミ達。 ヴィヴリオ「随分と大所帯で来たものだな。原因もまだ分かっていないのに」 ヴィヴリオ「症状からするに、現在流行っている奇病に間違いないそうだ。だからあまり長居はするな。伝染ると良くない」 ヴィヴリオ「PC3。ボクが不在の間、指揮命令権をキミに任せる。異論は無いな?」 会話を終えたらシーンを終了する。 シーン3 シーンプレイヤーはPC1、他のPCは任意 伊音が不在の戦闘訓練。 まさか自分が単座での訓練を行うことになろうとは。 アクシア「ナビゲーターがいない状態での動きはこんなとこね」 アクシア「今スクランブルかかったら、あなたは単座で出撃するしかない」 (アクシアがナビすればいい、と言われた場合) アクシア「動かす分には行けるかも知れないけど、アタシに伊音の穴を埋められるだけの剣の技量はないわ。それに相性ってもんがあるでしょ。PC1とアタシの得意分野の相性、そんなに良くないのよね」 アクシア「伊音の病気が治るまでの辛抱よ。ちょっとキツいかも知れないけど、頑張りなさい。サポートは出来る限りするわ」 会話を終えたらシーンを終了する。 シーン4 シーンプレイヤーはPC2、PC3自動登場、他のPCは任意 情報収集シーン 〈エーテル〉〈情報処理〉難易度3 この病の原因は敵天使の放った呪いであり、ゆるやかなエーテル汚染である。 エーテルの計測機器に微弱な反応が出ていたが、度重なる天使の襲来により見過ごされていた。 また従来に比べ体内エーテル濃度の上昇が緩慢な為、すぐにエーテル汚染と判断出来なかったのが蔓延の原因である。 クベルタ「やっぱり、天使兵のしわざだったんですね。ちょっと覚えてませんでした……」 会話を終えたらシーンを終了する。 ここでPLに、やりたいシーンがあるか確認する。 シーン5 シーンプレイヤーはPC1、その他のPCは任意 キミは伊音の見舞いに来ている。 伊音「ああ、PC1……来てくれたのか」 伊音「一人でいるとやたら心細くてな……PC1が来てくれて、嬉しい」 伊音はキミの手を握り「しばらく、傍にいてくれないか……?不安なんだ、このまま目が覚めなかったら、と思うと……」 キミは、伊音が眠るまで傍にいることにした。 会話を終えたらシーンを終了する。 シーン6 シーンプレイヤーはPC2、全員登場 司令室に全員集合する。 管制官「天使の居場所がようやく判明しました!」 管制官「瑞穂基地直上10000、存在が希薄で周囲のエーテルに溶け込んでいた為、発見が遅れました!また、天使の能力より、敵天使兵をこれよりアルシエルと呼称します!」 アクシア「存在が希薄ぅ?実体はあんのかしら?」 管制官「実体は、無いに等しいです」 アクシア「そうなると、大量のエーテル照射して実体化させるしか無いわね……」 アクシア「PC2、大変だけどやってくれるわね?」 会話を終えたらシーンを終了する。 クライマックスフェイズ シーン1 シーンプレイヤーはPC2、全員登場 福音フェイズ 〈エーテル〉難易度99、各自サポート出来る特技があれば使用してもよい。 また、この判定は攻撃と見なし、攻撃の成功数が増える特技を使用してもよい。 ダメージを増加させる特技は無効。 福音を達成した: アルシエルの実体化に成功した。あとは撃破するだけだ! 失敗したか判定を行わない場合、アルシエルのHP+100 シーン2 シーンプレイヤーはPC1、全員登場 ※PC1は単座での出撃となり、伊音のナビ修正を得られない。 また、メジャーアクションを行うごとに、アガペーが1D6上昇する。 位置 アルシエル ← 500m → ホイシュレッケ×5 ← 500m → PC(任意) 戦闘 アルシエル HP250 肉体40 感覚20 理知15 聖霊15 階級0 行動値:12 《エーテル汚染》 判定値18 技能レベル4 射程:10000m ダメージ+12、1点でも実ダメージを受けた場合「侵食2」を受ける 《ケルンV》対天使効果なし、及び45点以下のダメージ無効 《飛行》 《疾風怒濤》×2 《奇蹟》×2 《神罰》×2 《復活》×1 エンディングフェイズ シーン1 シーンプレイヤーはPC4 三郎「一時はどうなるかと思ったが、お前ェさん達のお蔭で解決したらしいな」 三郎「しかし、病気じゃなく呪いだったとはなァ。うちでも茜が寝込んでて大変だったぜ」 三郎「ま、何はともあれ、騒ぎが収まって良かったぜ。PC4、お疲れさん」 シーン2 シーンプレイヤーはPC3 ヴィヴリオ「今回はひどい目にあった。まさかボクまで病気にかかるとはな……」 ヴィヴリオ「だが、天使の呪いだった分、倒しただけで治ったのは幸いだった」 ヴィヴリオ「迷惑をかけたな、PC3」 ヴィヴリオ「なんだその顔は?……たまには、素直に感謝したっていいだろう?」 シーン3 シーンプレイヤーはPC2 クベルタ「ご主人様、皆さん病気が治って良かったですね」 クベルタ「ですが、合衆国の侵攻も激化し始めました。以前よりも頻度が上がっています」 クベルタ「いずれ、今回の天使兵よりも強力な、病をもたらす天使兵が襲来する……わたくしにはそんな予感がします」※騎士級天使兵ペイルライダーのことである。 クベルタ「でも、そうなってもご主人様とわたくし、そして仲間の皆さんと一緒に返り討ちにしちゃいましょう!」 クベルタと一緒なら、どんな敵が来ても必ず乗り越えられるだろう。 そう、あのループを越えた自分たちなら。 シーン4 シーンプレイヤーはPC1 キミは伊音の部屋に来ている。 天使を倒して呪いが解けたこともあり、彼女はもうすっかり元気だ。 伊音は赤面しながら「病床で色々言ったと思うが……そのなんだ、頼む、忘れてくれ」 伊音「私だって、恥ずかしいんだぞ……弱気になっていたとは言え、あんなことを言ってしまうとは……」 キミはしおらしい伊音の姿を、記憶にそっと仕舞うことにした。