今回予告 対反救世主神罰執行部隊アンチ・メサイア・パニッシャーズ、通称AMP。 7人の従軍司祭の少女で結成されたこの部隊は、七つの大罪を司る悪魔の名を洗礼名に持ち、合衆国に敵対する者を苦しめる事を主な任務としている。 今回AMPに下された任務は、対合衆国の最前線を担う瑞穂基地、そしてシュネルギアのギアドライバー達の無力化、ただし生死は問わず。 法王ラルフ・マスケンヴァルを救世主とする合衆国からすれば、救世主候補であるギアドライバーは須らくして、救世主を騙る反救世主(アンチ・メサイア)であり、最優先粛清対象だからだ。 先ず先鋒として送り込まれたのは、“暴食”ベルゼブブの洗礼名を持つ高館真央。 AMPの二番手でもある彼女は、太平洋上のギガプラント二号棟の破壊、及び“七月の虐殺”と呼ばれるコンロンにおける反合衆国運動の鎮圧の実績を持ち、今回その実績を買われての抜擢となった。 真央は正体を隠し、素知らぬ顔でキミ達と接触を図る。 だが、そこには。 ギガプラント二号棟護衛部隊唯一の生存者と。 “七月の虐殺”で家族や友人、周囲の親しき者達全てを鏖殺された、コンロン出身のナビゲーターの少女がいた。 心に深く刻まれた怨讐。 燃え盛る憎悪の炎は、今にもキミ達を呑み込まんとする。 それに抗えるかは……キミ達次第。 エンゼルギア天使大戦TRPG 大罪篇 『Overture to the ENDLESS SUMMER』 septem peccata mortalia/gula 終わらない夏。 黙示録の、夏。 (セプテム・ペッカータ・モルターリア/グラ) ハンドアウト PC1:ギアドライバー/ナビ:メイリィ 7月16日。今日から夏休み。 だが、夏季特別クラスに通い、普通に授業を受けなければならない為、開放的な気分からは程遠い。 救いと言えば、隣町の学校からも通う生徒がいるとのことなので、新しい出会いがありそうなことか。 そして朝、学校へと向かうキミは目を疑った。 瑞穂中学の制服に身を包んだ、ヴィヴリオ大佐そっくりの少女の姿を見かけたからだ。 シナリオダーザイン【安部瑠璃からの興味】 PC2:ソルジャー キミの主な任務はギアドライバー達の護衛であり、瑞穂中学校内を用務員(であり八咫衆の一員でもある)の水鏡リオの協力の下、警備している。 そしてキミは、かつて太平洋のギガプラント二号棟の護衛任務に就いていた経歴を持ち、ギガプラントがホイシュレッケの大群に襲われた際、たった一人生き延びた機械化兵だ。 ……正確には、当時現場で起きたホイシュレッケの大群によるエーテル障害、及び通信妨害が発生し、状況を報告する為、一人逃がされたのだ。 キミはギガプラント消失の生き証人であり、そして一人だけ生き永らえてしまったことに、負い目を感じている。 シナリオダーザイン【自己からの負い目】 PC3:ギアドライバー/ナビ:伊音 終業式の後、市街に出掛けたキミは、迷子の少女に遭遇する。 高館真央と名乗った少女は、瑞穂亭に行きたかったそうで、キミは道案内を買って出た。 この出会いが仕組まれたものであることを、今のキミはまだ知らない。 そして、彼女が何者なのかも。 シナリオダーザイン【高館真央からの興味】 PC4:オフィーツィア キミは軍人になる前は、教師になる夢を持っていた。 大学で教員免許を取ったものの、こんな世情では諦めざるを得なかった。 だが何の因果か、キミは今瑞穂中学で教鞭を執っている。 疎開による深刻な教師不足ということで、教員免許を持つキミに、偶然にも白羽の矢が立ったのだ。 とは言え、キミがやるべきことは何一つとして変わらない。 少年少女達が自らの力で前に進めるように、その背を押し、見守ること。 それがキミに与えられた使命だ。 シナリオダーザイン【生徒達からの尊敬】 今回のシナリオはヒロインがボスです。 また、範囲攻撃や全体攻撃系特技の取得が必須となります。 オープニングに先立ち、PC2以外のシーンはかなり長めになり、またPC2はミドルフェイズの1シーン目にギガプラント消失の描写をする、とPLに伝えておくこと。 オープニングフェイズ シーン1 シーンプレイヤーはPC2 校内警備のシーン 7月16日。 警備で校内を巡回するキミに、用務員の水鏡リオが声を掛けてきた。 リオ「PC2殿、警備お疲れ様です」 リオ「既に上には報告済みですが、耳に挟んでいただきたい件があります」 リオ「この瑞穂中学には、敵意を持った者を察知する術式がかけられているのですが……その術式に、わずかながら反応がありました」 リオ「残念ながら反応はすぐに消失してしまった為、それが誰であるか特定出来ませんでした」 リオ「恐らくは、相手にも隠形術の心得があるものと思われます。どこにその者が潜んでいるか分かりません。ご注意を」 これは災厄《妬む神》の効果で、敵が正体を隠している。 災厄を解除し正体を暴く方法は、ミドルフェイズの情報収集に成功することである。 シナリオダーザイン【自己からの負い目】 シーン2 シーンプレイヤーはPC4 キミはドライクロイツに所属する軍人であり、そして瑞穂中学で教鞭を執る教師でもある。 そもそも瑞穂中学は、戦争による生徒や教員の減少により、市議会によって廃校することが決定したが、様々な事情から軍が学校の運営を引き継いだ。 そして不足している教員の補充に、たまたま教員免許を持っていたキミが指名された、という訳だ。 かつて、教員になる夢を戦争の為に諦めたキミ。 これも運命の巡り合わせ、というやつだろう。 そんなある日のことだ。 キミの瑞穂中学での同僚である、ゲオルグ・フリードマンがキミに声をかけてきた。 彼は元軍人の体育教師で、キミと色々と共通点もあることから、親しくしている。 ゲオルグ「今年の夏は、長くなりそうだな」 ゲオルグ「まあ俺達教師は、夏休みだからと言って暇な訳じゃないが……夏休み中も通常通り授業をやる、となると、例年通りにはいかないだろうさ。生徒達の学年も、小学生から高校生までバラバラだしな」 ゲオルグ「そもそも……いつまで学校が続けられるか」 ゲオルグ「一市民の目から見て、戦況は芳しいとは言えない。ま、その辺はお前さんの方が専門家か」 ゲオルグ「生徒が一人でもいる限り、俺達教師が必要とされる限りは、学校は開きたい。ハナ校長も同じお考えだ」 ゲオルグ「生徒……いや、子供達を守るのは、大人の義務だ」 ゲオルグ「……個人的な意見としては、合衆国との戦争の主力として、特務クラスの子達に頼らなきゃならないこの現状は……大人であり、教師であり、そして元軍人の俺としちゃ……自分の無力さを思い知らされるね」 ゲオルグ「彼らが、一日でも早く普通の子供に戻れる日が来るのを、願ってやまないよ。お前さんはどう思う」 シナリオダーザイン【生徒達からの尊敬】 シーン2 シーンプレイヤーはPC1 瑠璃を見かけるシーン このシーンでは瑠璃を見かけるだけで、話しかけることは出来ない。 7月16日、今日から夏休み。 だが夏休みにもかかわらず学校へと向かう、キミの足取りは重い。 今年の夏休みは夏季特別クラスが設けられ、それに通って普通に授業を受けなければならないからだ。 夏季特別クラスが設けられたことについて、疎開で生徒や教員が著しく減少したことや、帝都で家族が行方不明になった生徒の保護、また様々な事情で授業が遅れている事へのフォローなど、挙げられる理由はいくつもある。 特にキミの場合、度重なる出撃で授業自体を受けられなかったことが原因なので、自分のせいじゃないから益々やる気が出ない。 そんな事を考えていると、キミの相棒であるメイリィが声をかけてきた。 メイリィ「おはようアル、PC1。休みとは名ばかりで、やんなっちゃうアルね」 メイリィ「ところで知ってるアルか?夏季特別クラスに、隣町の子も来るって話」 メイリィ「新しい出会いがある、って朝テレビの占いでも言ってたし」 メイリィ「友達……出来るかなあ。普通の友達、今はいないから」 そんな事を話していると、一人の少女の姿がキミ達の視界に入る。 ショートの銀髪の……見慣れた顔!? メイリィ「ね、ねえ、あの子って……」 メイリィ「ワタシの見間違いじゃないよね?」 メイリィ「……ヴィヴリオ大佐にそっくり、だけど……他人の空似、ってレベルじゃないアルよね?」 メイリィ「これ、何かの罰ゲームアルか??話しかけた方がいいのかな、どうしよう」 キミ達が躊躇している内に学校に着き、大佐そっくりの少女は職員室に行ってしまう。 メイリィ「まさか新しい出会いって……これ?」 メイリィ「絶対何か厄介事に巻き込まれるアル、ヤダな……」 ゲンナリした顔を浮かべるメイリィ。 シナリオダーザイン【安部瑠璃からの興味】 シーン4 シーンプレイヤーはPC3 迷子になっている真央に声を掛けられて、瑞穂亭へと連れて行くシーン。 このシーンはかなり長めになるので、PLにあらかじめ言っておいて了解してもらうこと。 時は遡って7月15日。 今日は瑞穂中学の一学期の終業式だった。 なので学校も早く終わり、非番なのもあって、市街に出掛けたキミ。 何軒か見て回り、そろそろ帰ろうとしたその時。 一人の少女の姿が目に入った。 彼女は左右をきょろきょろ見て首を傾げ、カバンから地図を取り出すと地図をぐるぐる回して、また首を傾げる。 彼女は迷子だ。間違いない。しかも方向音痴の。 そして彼女と目が合うキミ。 彼女はキミに恐る恐る近付き、声を掛けてきた。 少女「あの、すいません……道に迷っちゃったんですけど、教えてもらえないでしょうか?」 少女「瑞穂亭、ってところに行きたいんですけど、道が全然分からなくて……」 少女「従兄弟のお兄さんと来たんですけど、気付いたらはぐれちゃってて、しかも携帯電話も電池切れちゃって……」 見るに見かねたキミは、彼女を瑞穂亭まで道案内する事にした。 少女「ちゃんと自己紹介しないとね。わたしは高館真央(たかだち・まお)。隣町の飛鳥町(あすかちょう)に住んでるんだ」 ※隣町については公式設定が不明であり、日本の南極基地に「みずほ基地」(現在は無人)があることから、同じ無人である「あすか基地」から命名している。 真央「飛鳥町は瑞穂市よりも疎開してる人が多いんだ。わたしの通ってる中学も生徒がほとんど残ってないから、もしかしたら二学期に開校出来ないかも知れない、って先生たちが言ってた」 真央「仲のいい子はまだ残ってるけど、その子達もいつまで残ってられるかな……」 ようやく辿り着いた瑞穂亭は、今日に限って臨時休業だった。 真央は肩を落としてしょんぼりと「折角来たのになあ……がっかり」 そこに「今日は生憎でしたね」と、青年が声を掛けてくる。 真央「あ、六三郎さん。紹介するね、従兄弟のお兄さんの、六三郎さんです」 六三郎「真央さんがお世話になったようで、ありがとうございます」 真央「でも、どうしてここに?」 六三郎「どうしてって、はぐれた上に携帯も電池切れで音信不通だったのは真央さんでしょう。まあ目的地がここなので、そのうち来るとは思いました。殊の外、時間が掛かりましたが」 真央「うー、ごめんなさい」 六三郎「まあ、合流出来たので構いませんが……今日は仕方ないですから、また後日出直しましょう」 真央「そうだね……じゃあ、今日はありがとうございました」 六三郎「そうだ、何かお礼をしないと」 六三郎は財布からお札を取り出し、鞄からポチ袋を取り出してお札を入れると 六三郎「すいません、このような形でしかお礼出来ないですが」 このゲームには財産ポイントという概念がないので、お気持ちとしてパトスチットを5枚渡す。 キミと別れる際に 真央「またね。多分、またすぐ会えると思う」 真央「瑞穂中学の夏季特別クラスに、わたしも通う予定だから」 待て、その話は初耳だぞ? シナリオダーザイン【高館真央からの興味】 シーン5 マスターシーン PC3と別れた後 六三郎→洗礼名ニスロク「我が魔王。先程はあのような扱いをし、大変失礼いたしました」 真央「まあ、あの状況じゃ仕方ないよ」 ニスロク「それでいかがでしたか、我が魔王。かの救世主候補は」 真央「黒い天使核持ち特有のニオイがした。……あんまり好きじゃないニオイ」 ニスロク「我が魔王は鼻が良すぎるのです」 真央「ま、糞山の王に、臭いって言われたくはないよね」 ニスロク「我が魔王、恐縮ながら諫言を。レディが糞とか言ってはいけません」 真央「はーい、気を付けまーす」 ニスロク「ところで我が魔王。迷子になったのも、計画の内ですか?」 真央「……ソ、ソウダヨ?」 ニスロクはため息をつきながら「我が魔王のそのおっちょこちょいと方向音痴ばかりは、どうしようもありませんな」 頬を膨らませる真央。 ミドルフェイズ シーン1 シーンプレイヤーはPC2、他のPCは登場不可。 ギガプラント消失のシーン 他のPCは登場不可だが、盛り上げる為に仲間の機械化兵のRPをしてもらえると、とても助かる。 それは10日程前の、7月7日のことだった。 後に貪るもの、ホイシュレッケと名付けられる、新種の天使の大群が、太平洋上に確認される。 それまでの記録には、一戦場に数体しか確認されなかった天使兵が、数百体……軍団(レギオン)として出現したのだ。 数体であれば、現行の戦闘力で辛うじて迎撃が可能だが、数百となると話は違う。 多勢に無勢、とはこのことだ。 同僚1「天使共が多過ぎる。このギガプラントが陥落すんのも、時間の問題だ」 同僚2「援軍を呼ぼうにも、どの通信手段も全然繋がりゃしねぇ。八方塞がりとはこのことだぜ」 部隊長「PC2。お前はここを脱出し、この状況を本土に伝えろ。遅かれ早かれ、我々は敵の物量に磨り潰されるだろう」 部隊長「このギガプラント二号棟が落ちれば、ヤシマの食糧事情は一気に悪化する。だから、悪あがきだとしても、最後まで抵抗を続ける」 部隊長「だが、このギガプラントに起きた事実を、誰かが、伝えなければならない」 同僚1「頼んだぞ、PC2。お前なら、包囲網を突破して本土まで辿り着ける」 同僚2「ああそうだ、PC2、あとこいつを頼むわ」 格納庫のロッカーにずっと置かれていた鞄が、キミに押し付けられる。 キミはこの鞄の中身を知っている。 家族、恋人、親友、恩師……誰宛こそ異なれど、遺書と形見の品。 同僚1「悔しいだろうが、今は耐えてくれ」 同僚2「俺達の生きていた証を、愛する者達に、届けてくれ」 部隊長「一人でも生き残っていれば、我々はまだ負けていない。これは、いつか勝つ為の戦いだ」 キミは一機、ギガプラントの空域を離脱し、本土を目指し飛んで行く。 キミが離脱してから数時間後。 ギガプラントは、基部だけを残して消失した。 ギガプラントをホイシュレッケが貪り喰らったことを知っているのは、軍上層部でもごく一部の人間と。 そして、その事実を報告した、キミだけである。 会話を終えたらシーンを終了する。 シーン2 シーンプレイヤーは引き続きPC2、全員登場 真央と瑠璃編入、PC2が教室まで連れていき、全員が教室(付近)にいる状況になる。 夏休み初日。 夏季特別クラスの開講と同時に、転入生が来た。 キミはハナ校長に呼ばれ、校長室に来た。 ハナ「PC2さん、編入生の方たちを、教室までお連れしていただけませんか?」 ハナ「誰かが校内に潜入した可能性がある、と水鏡さんから伺っています。もし何かあった場合、あなたなら対応出来る、と水鏡さんから推挙されましたので」 ハナ「任務外のことかも知れませんが、お願いします。……編入してきた子が一番怪しいのも確かですが、生徒を無闇に疑うようなことはしたくないんです」 キミは応接室で待っていた二人の少女を、夏季特別クラスの教室へと連れて行く。 瑠璃「じゃあ、ボクのエスコートをお願い出来るかい?」 真央「兵隊さん、わたしもよろしくお願いします」 念の為、キミは教室のすぐ近くで待機しており、中の様子は見えないが、声はよく聞こえる。 PC4はこのクラスの担当教員として教壇に立っている。 真央「こんにちは、高舘真央です。真央でも真央ちゃんでもマオマオでも、好きなように呼んでくださいね」 瑠璃「安部瑠璃です。短い間かも知れないけど、よろしく」 空いているのがちょうどPC1とPC3の隣で、真央はPC3の隣に座る。 真央「あ、昨日の。言った通り、また会えたね」 真央「改めて、昨日はありがとう。あんまり瑞穂には来たことなかったから」 真央「後で、昨日のお礼したいんだけど……ダメ、かなあ?」 真央「瑞穂亭は美味しい甘味処だって聞いたから」 PC1の隣に座った瑠璃。 メイリィ「やっぱり、そっくりアルね……」 瑠璃「おや、ボクに興味があるのかい?」 瑠璃「それを語るのは、ここでは憚られる。後で一緒に、喫茶店パッヘルベルでも行って話そうじゃないか」 会話を終えたらシーンを終了する。 シーン3はPC3と瑠璃との交流シーン、シーン4はPC1と真央との交流シーンとなる。 シーン3 シーンプレイヤーはPC1、他のPCの登場は任意。 喫茶店パッヘルベル。 静かにクラシックの流れる店内で、キミとメイリィは瑠璃と向かい合っている。 瑠璃「ご明察の通り、ボクはヴィヴリオの半身さ。キミ達に個人的な興味があって、この目で観察したかったんだ」 メイリィ「似てるとは思ってたけど……半身、かぁ……双子、ってコトアルか?」 瑠璃「まあ、似たようなものさ。あ、ヴィヴリオにはまだ秘密にしておいて欲しい。怒られるから」 メイリィ「でもそれ、バレたらワタシ達も一緒に怒られるアルよヤダー」 瑠璃「まあ、そうとも言うね」 メイリィ「えー……」 瑠璃「キミ達ギアドライバーは星団。有名なのは、牡牛座のプレアデス星団だね。キミ達の光はいずれも小さく、互いが互いを照らしあう事で、そこにある事を確認されている……今はまだ。いずれかが添え星になるのか、はたまた共に光り輝くのか、運命は何も決まっていない」 メイリィ「何言ってるか全然分かんないアル……」 瑠璃「流石に分かり辛かったかな。つまりが、これからどうなるかは、キミ達次第だってことさ」 瑠璃「さて、本題に入ろうか。ボクはキミ達に、忠告をしに来た」 瑠璃「負の感情は人を突き動かす強い原動力ともなるが、呑み込まれる可能性も大いにある」 瑠璃「キミ達はこれからの戦いで、多くの負の感情を目にすることだろう。だが、決してそれに呑み込まれてはいけない。呑み込まれれば最後、その先に待っているのは破滅」 瑠璃「だが、決して負の感情を否定する訳じゃない。人間なのだから、負の感情を持つこと自体は当たり前のこと。それを如何にして乗り越えるかが、キミ達ギアドライバーに与えられた課題だ」 メイリィ「やっぱりちょっと何言ってるか分かんないアル……」 瑠璃「今は分からなくても、いずれ分かるだろう。今のボクに言えるのは、ここまでだ」 瑠璃「怒りと悲しみを越えた場所に、答えはある」 会話を終えたらシーンを終了する。 シーン4 シーンプレイヤーはPC3、他のPCの登場は任意。 真央との交流シーン キミ達は真央のお願いで、瑞穂亭にやって来た。 それぞれが席に座ると 真央「ここのオススメはあんみつ、って聞いてるんどけど……」 真央「じゃあ、3つ頼もうかな」 伊音「失礼ながら、なかなか健啖家だな」 真央「うん、食べても太らない体質なんだ。……食費っていうか、おやつ代がかさんじゃうのが悩みだけど」 伊音「クレーリオンの奴には聞かせられん話だな……」 そんな事を話していると、注文したメニューが来た。 真央「うん、噂通り、すっごく美味しい!」 伊音「そう言ってもらえると、連れて来た甲斐があった、というものだな」 真央「あの店員さん、持ち帰りって出来ますか?家族にお土産で持っていきたいんで」 店員「はーい、かしこまりましたー」 会話を終えたらシーンを終了する。 シーン5 マスターシーン 瑞穂市内のとあるマンション。 マンションには厳重な結界が張られ、そして警備の目が光っている。 真央はそのマンションに、顔パスで普通に入っていく。 真央「ただいま。みんなにお土産」 真央が声をかけたのは、円卓に座る6人の少女達。 リーダーと思しき、勝ち気そうな少女が、真央に声をかける。 ??1「ありがとう。首尾の方はどう?」 真央「今のところは順調。あとは、連中の鼻がどれだけいいか、かな」 ??1「時間との勝負になる、か……」 椅子にだらーっと座る少女が、早速お土産のあんみつを開ける。 ??2「それよりもお土産食べよー。うん、美味しい!流石真央ちゃん!さすまお!」 真央「もう、ほっぺにクリームついてるよ。まったく、キミはわたしがいないとダメダメなんたから」 ??2「へへー。真央ちゃんが面倒見てくれるから、わたしは存分にぐーたら出来るのだー」 真央「はいはい。まあ、評判良くてよかった。瑞穂市の情報で、ここだけは行っておかないと、と思って。……昨日は迷子になったけど」 見るからにぶりっ子、と言った風体の少女が、スプーンを咥えながら真央に問い掛ける。 ??3「そのお陰でぇ、救世主候補に接触出来たんでしょぉ?結界オーライ、じゃない?」 真央「それもそうだね。どうやって接触するか、が一番の懸念材料だったから」 蠱惑的な少女が、期待した表情で ??4「ねえねえ、カッコいい男の子、誰かいた?」 真央「好みの問題があるから何とも言えないけど……PC1とPC3、二人ともパートナーが既にいるから、落とすのは簡単じゃなさそう」 ??4「そうなんだ……。わたしはハードルが高くて燃えるタイプじゃないから……搦め手で行くしかないかな?」 既にあんみつを食べ終えた、固い表情の少女が ??5「ごちそうさま。作戦が現状滞りなく進んでいるのはいいことだ。イライラしないで済む。あとは」 真央「気付かれる前に、どれだけ作戦を進められるか、だね」 ??5「頼んだぞ。ところで……おかわりとか、ないか?」 真央「そう言うと思って、はい。余分に買ってきてあるよ」 ??5「うん、これはさすまおと言わざるを得ないな」 最後のもう一人、穏やかそうな少女は財布をすっと取り出し ??6「……そうだね。ところで、お土産これだけ買ってきたら、結構かかったでしょう?はい」 あんみつ代よりも多い金額のお金を、真央に手渡す。 真央「いいよ、って言っても、キミは引っ込めてくれないよね。うん、素直にもらっておくね」 少女は無言で頷く。 全員が食べ終えた頃を見計らって、勝ち気そうな少女が声をかける。 ??1「これから会議と思ったけど、情報共有は出来た。では、最も重要なことを話し合おう」 6人の目が、一斉に発言した少女へと向く。 ??1「今あんみつ食べて、晩御飯、どうしようか?」 もしフリーのシーンや全員集合するシーンが必要な場合、ここで入れること。 このシーンより前は必須イベントのシーンであり、後はシナリオが進んでしまう為、ここにしか挟む余地がない為である。 シーン6 シーンプレイヤーはPC1、他のPCの登場は任意 ヴィヴリオに呼び出され、瑠璃と共に怒られる このシーンはNPC同士のやり取りが非常に多いことを、あらかじめPLに伝える事。 キミとメイリィ、瑠璃はヴィヴリオの執務室に呼び出された。 ヴィヴリオ「……ベリアル。反応がないので、何か重大なトラブルがあったかと思い、お前の所に行ったが、正常に稼働していた。だがお前の反応は相変わらず無い。……心配したんだからな」 瑠璃「やあすまないヴィヴリオ。知的好奇心が何よりも勝ってしまってね」 ヴィヴリオ「そもそも……動けるのなら、真っ先にボクに会いに来て欲しかった」 瑠璃「……すまない、寂しがらせてしまったようだね」 ヴィヴリオは赤面して咳払いした後 ヴィヴリオ「PC1、タンも何故すぐ報告しなかった。これは懲罰ものだぞ」 瑠璃「二人を責めないでくれ。ボクが口止めしていたんだから」 ヴィヴリオ「そうか……ここはお前に免じて許す……とでも思ったか?PC1、メイリィ。お前達は反省文を10頁書いて提出するように」 ヴィヴリオ「ベリアル。お前は不問とする」 メイリィ「不公平アル!」 瑠璃「なんでさ」 ヴィヴリオ「ただし、今後はいつでも連絡を取れるようにすること、これが条件だ。どうせ謹慎処分を申し渡したところで、監視の目を逃れて何処かに行ってしまうだろう?」 瑠璃「流石はヴィヴリオ、ボクのことをよく分かっている」 ヴィヴリオ「……首輪をつけておけないなら、目の届く範囲にで自由にしてもらった方が、精神衛生上余程いい」 瑠璃「……まあ、それくらいは仕方ないか」 ヴィヴリオ「当たり前だ。またいなくなられたら堪ったもんじゃない」 ヴィヴリオ「……PC1、メイリィ。お前達はもういい。反省文を書きに行け」 お説教が終わり、執務室から解放されたキミ達。 とは言え、あっちの二人の話はまだ続いているが。 メイリィ「……ヴィヴリオ大佐、本気でキレてたアルね」 メイリィ「同じ顔してる以上に、二人の関係って複雑みたいアルね。半身、って言ってたくらいだし」 メイリィ「まあ報告書ちゃちゃっと終わらせて、早く自由の身になるアル。正にフリーデン・イン・デア・ハントアルね」 会話を終えたらシーンを終了する。 シーン7 シーンプレイヤーはPC2、全員登場 情報収集:高館真央の正体・目的(別項目) もし《超推理》等のGMに直接質問する特技を所持していた場合、使用回数を1回消費することで判定せずに情報を入手することが出来る。 尚判定に失敗しても、情報は手に入る。 ただしその場合、クライマックスにて真央のもつ災厄《蝿の王》の使用回数が+1される。 高館真央の正体 〈情報処理〉〈軍略〉難易度5 反救世主神罰執行部隊アンチ・メサイア・パニッシャーズ、通称AMP(アンプ)の一員。 七つの大罪を司る悪魔の名をコードネームとして持ち、神に背く者(=ヤシマ・統一帝国を主とした、反合衆国の者全て)を、正しき道に導くのではなく、苦しめる役割を持つ。 天使十字軍内での地位は非常に高い(法王直属の部隊)であるが、部隊の特殊性から所属は秘匿されている。 その為、メンバー及び正体を知るのは法王とごく一部の側近(ゾフィーは知っている)、そして所属する7名のみである。 AMPに所属する他の6名については、ここでは調査出来ない。 高館真央の目的 〈情報処理〉〈軍略〉難易度5 彼女の与えられたコードネームは「ベルゼブブ」、暴食の悪魔であり、また彼女はAMPで二番手の実力者である。 彼女は法王よりホイシュレッケを自力で召喚する能力を授けられ、敵地に潜入して大規模な破壊工作を行うのが主な任務となっている。 過去に彼女が従事した任務には、“七月の虐殺”と呼ばれたコンロンでの反合衆国運動の鎮圧、またギガプラント太平洋ニ号棟の破壊任務がある。 今回は瑞穂市に潜入し、シュネルギアを抱える瑞穂基地に打撃を与えるのが任務である。 メイリィ「よし分かった、ブッ殺す」 メイリィ「ワタシは、みんなの仇を討つんだ!」 会話を終えたらシーンを終了する。 シーン8 シーンプレイヤーはPC3、全員登場 真央を捕まえようとするが、従者によって阻まれる キミ達が突き止めた真央の住居。 その前には一人の男……親戚だと言っていたが、実際には真央の従者だ。 従者「おや、もう嗅ぎつけるとは。我が魔王ほどではありませんが、なかなか鼻がよろしいようで」 従者「PC3殿以外は初めまして。わたくし、執事の新須六三郎……洗礼名、ニスロクにございます」 従者「わたくしの役目は、我が魔王が態勢を整えるまであなた方を足止めすることですので」 従者「あなた方に勝てるとは思っておりません。あくまで、足止めにございます」 合計達成値30になるまで、得意とする攻撃系技能で判定を行う。 《呪法爆弾》を取得していれば、〈情報処理〉でも可。 尚、判定にかかった回数が4回以上になった場合、1回ごとにボスの災厄《蠅の王》の使用回数が+1される。 合計達成値が30以上になった 従者「さて、お時間のようです。十分時間は稼げました故、おさらばにございます」 《至高天の誘い》を使用してニスロクは逃亡する。 ニスロクの逃亡と同時に、PC4の携帯にヴィヴリオから電話が入る。 ヴィヴリオ「私だ。PC4、すぐにギアドライバー部隊を連れて瑞穂基地に戻り、即座に出撃しろ」 ヴィヴリオ「空を埋め尽くす程のホイシュレッケの大群が、ここに迫って来ている」 見上げれば、遥か南の空に立ち込める暗雲。 それは雲ではない。 ホイシュレッケの大群が、正に雲霞の如く、瑞穂基地に向かって迫って来ているのが、肉眼でも目視できた。 ヴィヴリオ「このままでは、瑞穂市はギガプラントニ号棟と同じ運命を辿る。そうなる前に」 会話を終えたらシーンを終了する。 クライマックスフェイズ シーン1 もしかしたら、真央を生かしたい、という意見が出るかも知れない。 以下はその場合の描写である。 真央「何を言ったところで、わたしの合衆国への忠誠は揺るがない。いつか、寝首を掻くかも知れないよ?」 真央「それに、PC1とPC2にとって、わたしは仲間を皆殺しにした仇。そしてヤシマ国民を飢えさせようとした張本人でもある。それでも、わたしを説得する、って言うんだね?」 真央「なら、力尽くで屈伏させてから、じゃない?」 通常通り戦闘を行う。 戦闘だが、真央は天使化したニスロクの手に乗っている為、実質的にはニスロクを撃破することが勝利条件となる。 ニスロク 【肉体】25【感覚】20【理知】20【聖霊】20 HP:250 イニシアチブ:20 〈回避〉3 《範囲攻撃》 《蝗餓召喚》(こうがしょうかん) 判定値25 技能レベル5 対象:単体 射程:2000m ダメージ+17 ホイシュレッケの群れを召喚し、対象を貪り喰らう。与えたダメージの分、ニスロクの【HP】が回復する。 《一斉行動》:セットアップ 対象:場面(選択) 射程:場面 ホイシュレッケに即座にメインプロセスを行わせ、その際の判定値+5。メインプロセス終了後、対象は行動済みとなる。 《奇跡》×4:1ラウンド目のヴィント・シュトラーヘの判定に使用し、自身の判定には使用しない 《神罰》×3:ホイシュレッケがダメージを与えたら使用 災厄 《アバドンの顎》×2:セットアップ、1D6体の任意のホイシュレッケ1種類(未行動)を、任意のエンゲージに配置する 《至高天の誘い》×1:ミドル最後のシーンで従者に対し使用済み 《妬む神》×7:シナリオギミックで1回、エンディングに6回使用。 オリジナル災厄: 《蠅の王》×3:イニシアチブ、1D6体の任意のホイシュレッケ1種類(未行動)を、任意のエンゲージに配置する。1ラウンドに2回使用可能 《糞山の王》×2:クリンナップ、1D6グループの任意のホイシュレッケ1種類(行動済)を、任意のエンゲージに配置する 真央・ホイシュレッケ:シルト/ホイシュレッケ:ヴィント×2・シルト×2/ホイシュレッケ:シュトラーヘ・シルト/ホイシュレッケ:シュトラーヘ・シルト(全て別エンゲージ、各エンゲージの間は100m) PCと真央との距離は1000m 1ラウンド目 セットアップで《一斉行動》を使用し、ホイシュレッケ:ヴィント×2、ホイシュレッケ:シルト×2をPCにエンゲージさせる。自分と同じエンゲージのシルトは何も行動せず、別エンゲージのシュトラーヘ達はその場から攻撃をさせる 自身のイニシアチブにて《蠅の王》を使用して、自分とは別のエンゲージ(PCとの距離は1000m)にシュトラーヘ(未行動)を追加する。 また、PC全員が行動終了した後のイニシアチブに《蝿の王》を使用し、PCと同一エンゲージにホイシュレッケ:ギフト(未行動)を追加する。 クリンナップに《糞山の王》を使用し、PCと同一エンゲージにヴィント(行動済)を召喚する 2ラウンド目 セットアップで《アバドンの顎》を使用し、自分と同一エンゲージにシルト(未行動)を召喚する 戦闘終了後 真央「さあ、煮るなり焼くなり、好きにすれば?でも、わたしから合衆国の情報を引き出すのは諦めて。合衆国を売るくらいなら、死んだ方がマシ」 〈話術〉難易度99の判定を行わせる。 成功したら 真央「キミ達の力は理解した。綺麗事を言うだけの事はあったみたいだね」 真央「キミ達は本当にお人好しだね。……反吐が出る」 失敗、あるいは判定しなかったら、真央は奥歯に仕込んだ毒で自害する。 真央「合衆国に、栄光あれ!」 エンディング シーン1:マスターシーン 円卓に座る、6人のシルエット。 7つある席の内、1つは空席である。 円卓の真ん中に、ホログラムが浮かぶ。 従者『ご報告いたします。我が魔王であらせられた“ベルゼブブ”高館真央様、討ち死に御座います(敵の手に落ちました)。この報告が届く頃には、わたくしめの命も既に尽きているかと』 『高慢』“ルシファー”冴羽瑠衣「最後の奉公、大儀であった」 通信が終わった後 瑠衣「……今回討たれた真央は、AMPで二番手の大物。……どーしよ、みんな」 『怠惰』“ベルフェゴール”御手洗凛「うーん、これは仇討ちするしかないねー。面倒だ、なんて言ってらんない。真央ちゃんには、ずっとお世話になりっぱなしだったし」 『嫉妬』“リバイアサン”丹波愛莉「駄目ぇ、あの子はぁ、アイリたんが殺るって決めたのぉ。アイリたんだってぇ、真央ちゃんのこと大好きだったんだからぁ」 『憤怒』“サタン”瀬戸杏「ヤシマへはいつ行く?アタシも同行する。復讐しなきゃ、アタシの気が済まない。でも個別に行動しても、返り討ちに遭うだけだ。何か作戦を練らないと」 『好色』“アスモデウス”神明日香「そうね……とりあえず真央ちゃんへの反応を見るに、色仕掛けも難しそうね。そうなるとわたしは戦力外かな、悔しいけど」 『強欲』“マモン”烏丸文「じゃあ公平に、ジャンケンで決めよう。恨みっこ、なしで」 ジャンケンの結果は…… 以降の描写は、真央を殺した前提での描写となる。 シーン2 シーンプレイヤーはPC4 ヴィヴリオとの会話、話題は新しい編入生について ヴィヴリオ「飛鳥町から瑞穂中の夏季特別クラスへの生徒の受け入れだが、更に6人追加になるそうだ。また合衆国の手先ではないか、気掛かりではあるが」 ヴィヴリオ「何か事件が起きてからでは遅いとは言え、全て疑ってかかっていてはキリがない」 これは《妬む神》×6の効果であり、問題なく転入手続きが行われていると認識する。 本シナリオ内では、この効果は解除出来ない。 ヴィヴリオ「学業に勤しむのが、学生の本分だ。可能な限りは、ギアドライバー達にその時間を設けてやりたい」 ヴィヴリオ「……私には、そんな時間も機会もなかった。彼らにまで、同じ思いはさせたくない」 ヴィヴリオ「まあ、動員している時点で、どの口が言うか、という気もするがな」 ヴィヴリオ「それにだ。他人と関わりを持ち交流することが、力となる。何を言っているか分からんかも知れんが、いずれ分かる日が来るだろう」 シーン3:PC3/伊音と会話 伊音「高館真央。敵ながら天晴であった」 伊音「敵とは言え、あの者にも大義があった。それだけは確かだ」 伊音「私も同様に、御国の為に身を捧げる者。……故に、否定することは出来ない。己の国の為に殉じた、あの者のことを」 伊音「あの者を否定するのは、自らをも否定することになるのだから」 伊音「この戦いは、ヤシマと合衆国、どちらが先にくたばるか」 伊音「故に。どれほどの屍山血河を築こうと、命尽きるまでこの刃を振り続ける。否、振り続けねばならんのだ。私の、草薙の名に賭けて」 伊音「それだけが、私に出来る唯一の償いなのだから」 シーン4 シーンプレイヤーはPC2 水鏡リオがギガプラントの話題に触れる リオ「PC2殿。失礼ながら、7月7日の話をうかがいました。……仇は、取れましたか?」 リオ「復讐は何も生まないとか、是非がどうとか、虚しいだけとか色々言われますが……それは詭弁です」 リオ「何より、復讐は気持ちいいものです。自分の気が晴れる、これ以上の理由があるでしょうか」 リオ「……ミサイル着弾の際、当直に当たっていた結界維持班も全滅しました。その中には、私が親しくしていた者もいました」 リオ「失ったものは、二度と帰ってこない。だから、敵にも同じ目に合ってほしい、と思うのは当然でしょう」 リオ「……失礼、少々興奮してしまいました。私もまだ未熟です」 シーン5 シーンプレイヤーはPC1 メイリィ、瑠璃と会話 瑠璃「まずはお疲れ様、と言っておこうか」 瑠璃「……とは言ったものの、今はボクの出る幕ではないようだね。また今度の機会にするとしよう。……PC2の所にでも行こうかな」 メイリィ「……あの時の天使は、いなかった。まだ、みんなの仇を取れたわけじゃない」 メイリィ「夢に見るんだ。手の届かなかった、あの日のことを」 メイリィ「負の感情に呑み込まれるな、と言われたのは分かってる。でも」 メイリィ「必ず、この手で復讐を成し遂げる。お願いPC1、力を貸して」 メモ書き 七つの大罪 設定 悪徳を司る悪魔の名を洗礼名として持つ、天使十字軍の汚れ役 対反救世主神罰執行部隊アンチ・メサイア・パニッシャーズ、通称AMP(アンプ) ※サイレントメビウスとは何にも関係ない。 神に背く者(=ヤシマ・統一帝国を主とした、反合衆国の者全て)を、正しき道に導くのではなく、苦しめる役割を持つ 天使十字軍内での地位は非常に高い(法王直属の部隊)であるが、所属は秘匿されている。 その為、メンバー及び正体を知るのは法王とごく一部の側近(ゾフィーは知っている)、そして所属する7名 表向きは従軍司祭であり、任務の時は単独行動を行う ヤシマに潜入する為全員ヤシマ名を持っているが、本名は不明である “暴食”ベルゼブブの洗礼名を持つ高館真央 真央は隣の市から(生徒の多数が疎開した為、夏季クラスを設けることが出来ない、という理由で)夏季特別クラスに編入してくる 彼女の能力はアバドンを介さないホイシュレッケの召喚(オリジナルの災厄で、イニシアチブ・クリンナッププロセスでホイシュレッケ召喚)であり、内部からヤシマを食い荒らすのが使命、目的である 尚、太平洋側のギガプラント二号棟を喰ったホイシュレッケの大群は、真央が召喚したものである(本シナリオ独自の設定であり、公式ではない) 7/16、夏季特別クラスに隣の市の中学から編入してきた真央 そして同時に、ベリアル(ヴィヴリオB)が気まぐれで、完全義体に意識をインストールした安部瑠璃として編入してくる