今回予告 マサムネとの開発コンペで敗れたオサフネが、更なる改修を経て、オサフネ改として瑞穂基地で運用試験を行うこととなった。 オサフネ改のギアドライバーは、名家のお嬢様とお付きの忍者。 新機体と新人が、瑞穂に波乱を巻き起こす。 エンゼルギア天使大戦ＴＲＰＧ 『Looking for the one』 新人ギアドライバーは、婚活お嬢様。 ＰＣ１：ギアドライバー／ナビ：伊音　※性別は男性限定、シュネルギアはマサムネを指定 キミは迷子になった少女に、司令室まで案内してくれるように頼まれた。 どうやら、彼女に一目惚れされたらしい。 また波乱の予感がする。 シナリオダーザイン【群雲菫からの好意】 ＰＣ２：ギアドライバー／ナビ：クベルタ キミと十束莢は、幼い頃に幼年学校で共に学び、友情を育んだ仲だ。 もうしばらく会っていないが、彼は元気にしているだろうか…… シナリオダーザイン【十束莢からの友情】 ＰＣ３：オフィーツィア キミはヴィヴリオから、シュネルギア：オサフネ改の運用試験と、それに伴う客人への対応を任される。 新機体と、情報の無いギアドライバー達。 今回も、厄介な任務になりそうだ。 シナリオダーザイン【ヴィヴリオからの信頼】 ＰＣ４：ウィザード キミは、瑞穂基地で運用試験を行うことになった、シュネルギア：オサフネ改の搬入に立ち会っていた。 ヤシマ陸軍によって作られた、新機体。 また、ろくでもない事にならなければいいが。 シナリオダーザイン【自己からの不安】 群雲菫（むらくも・すみれ） 皇族に連なる名家の一つ、群雲家の三女。美少女。 瑞穂基地にヤシマ陸軍から送り込まれた、オサフネ改のシュネルギアドライバー。 十束莢（とつか・きょう） 菫のナビゲーター兼、執事兼、身辺警護役の忍者。 ※本シナリオには、福音フェイズはありません。 オープニングフェイズ シーン１ シーンプレイヤーはＰＣ３ ヴィヴリオから、オサフネ改の運用試験を告げられるシーン。 キミはヴィヴリオに呼び出され、司令室にいる。 ヴィヴリオ「ヤシマ陸軍……いや、維馬篭からのお達しだ。シュネルギア：オサフネ改の運用試験を、瑞穂基地で行うこととなった」 ヴィヴリオ「元々、オサフネとマサムネは、評価試験でマサムネの方が優秀な成績だった為に、マサムネが正式採用になったことは、覚えているな？」 ヴィヴリオ「今回、そのオサフネに更なる改修を加えたオサフネ改を、マサムネと競わせたいそうだ」 ヴィヴリオ「書類上、機体スペックはオサフネ改の方が上回っている。だが、実際のシュネルギアの運用は、ギアドライバーとナビゲーターの絆という、数値に表せないものが最も影響してくる。果たして、ヤシマ陸軍の、いや、維馬篭の思惑通りになるかな？」 ヴィヴリオ「……それと、オサフネ改のドライバーだが、群雲家のご令嬢とそのお付きの者、だそうだ。失礼のないようにな」 ヴィヴリオ「私の手元にも、一応二人の書類は来ているが、書類だけでは詳しいことは分からん。そちらについても、調べておいてくれ」 新機体と、情報のないギアドライバー達。 今回も、厄介な任務になりそうだ。 シナリオダーザイン【ヴィヴリオからの信頼】 シーン２ シーンプレイヤーはＰＣ４ キミは、瑞穂基地で運用試験を行うことになった、シュネルギア：オサフネ改の搬入に立ち会っていた。 中島班長も立ち合いの下、オサフネ改がハンガーにリフトアップする。 三郎「これで良し、と……。オサフネ、か。悪りぃ機体じゃなかったが、相手が悪過ぎた。マサムネ相手じゃ、大抵の機体は勝ち目がねェよ」 三郎「さて、改になって、どれだけ性能が増したのか、楽しみだぜ。がっかりさせてくれンなよ？」 中島班長は、まるで新しいおもちゃを貰った子供のように、目をキラキラさせている。 三郎「よーし、いい子だ。腕が鳴るぜ」 三郎はオサフネ改を素手でこんこんと叩き「……外装自体は、オサフネとあまり変わらねェみてェだな。だが素材が変更されて、より頑丈になってるな」 三郎「ＰＣ４、お前さんの見地としてはどうだ？」 三郎「さぁて、ちゃんと仕上げてやらねェとな。ＰＣ４、これから忙しくなるぞ？」 オサフネ改を見上げるキミ。 ヤシマ陸軍によって作られた新機体。また、ろくでもない事にならなければいいが。 シナリオダーザイン【自己からの不安】 シーン３ シーンプレイヤーはＰＣ２ キミは、幼年学校の頃のアルバムを見ていた。 ふと、一枚の写真に目が止まる。 十束莢、幼年学校でキミが特に親しくしていた男の子だ。 彼とは幼年学校で起きた事件（今回のシナリオでは特に触れないが、集団天使化事件のことである）で、学校が閉鎖されて以降、会っていない。 そこに、キミのナビゲーターである、クベルタ１０ー９がやってくる。 クベルタ「ご主人様、何をご覧になってるんですか？」 クベルタ「子供の頃のご主人様、可愛い〜♪」 クベルタ「この子が、どうかしましたか？」 クベルタ「わたくしの勘が正しければ、もうすぐ会える気がします」 彼女の勘、というのは良く当たる。まるで、結果を知っているかのように。 クベルタ「遠く離れてたって、友達は大事ですよ。ご主人様を取り巻く全てのものが、ご主人様を形作っているんです。ダーザインを経て、パトスはロゴスに変わるんですから」 クベルタはたまに、良く分からないことを言うなあ。 クベルタ「友達がもし困っていたら、力になってあげて下さいね。それがきっと、ご主人様にも良い結果を招く筈です」 もうしばらく会っていないが、莢は元気にしているだろうか…… シナリオダーザイン【十束莢からの友情】 シーン４ シーンプレイヤーはＰＣ１ 瑞穂基地でお供とはぐれた菫を案内し、途中でお供に会って引き渡すシーン。 キミが休憩室に行く途中、廊下できょろきょろするヤシマ陸軍の軍服を着た少女に出会った。 彼女を基地内で見かけたことは無い。 見たところ、同年代くらいだろうか。 菫「まあ、素敵な殿方……。すみません、司令室って何処でしょうか？」 菫「司令室に行く途中で、迷ってしまったのです。お供がいたのですが、勝手に何処かに行ってしまって」 莢「お嬢、勝手に歩き回られては困ります！」 廊下の角から、やはりヤシマ陸軍の軍服を着た少年が、息を切らせて走って来た。 お供、と言っていたが、こちらも見たところ同年代のようだ。 菫「莢、あなたがいなくなったのが悪いんですー」 莢「俺が目を離した隙にいなくなったのは、お嬢です！」 菫「あーあー聞こえなーい」 莢「申し訳ない、お見苦しいところをお見せしました」 司令室まで案内したところで 菫「ありがとうございました。あの……お名前は……」 菫「素敵なお名前ですね……私は、群雲菫、と申します。これも何かのご縁、よろしくお願いいたします」 そう言って、彼女らは司令室に入って行った。 何かまた、一波乱起きそうな気がする……。 シナリオダーザイン【群雲菫からの好意】 ミドルフェイズ シーン１ シーンプレイヤーはＰＣ１、全員登場 司令室。キミ達はヴィヴリオに呼ばれ、集合している。 ヴィヴリオ「シュネルギア：オサフネ改の運用試験を、瑞穂基地で行うことになった。ヤシマ陸軍から派遣された、オサフネ改のギアドライバー達をお前たちに紹介しよう。群雲菫ヤシマ陸軍特務少尉、十束莢ヤシマ陸軍特務少尉だ」 菫「オサフネ改のギアドライバーを務める、群雲菫と申します。よろしくお願いいたします」 莢「十束莢、同じくオサフネ改のナビゲーターを務めています。菫お嬢共々、よろしくお願いいたします」 菫「まあ、ＰＣ１様。あなたも、ギアドライバーだったのですね」 伊音「誰かと思えば、群雲か。久しいな。もうＰＣ１とは知り合いだったのか？」 菫「お久しぶりです、伊音さん。伊音さんがこちらに着任する直前にお会いして以来、ですね。ええ、ＰＣ１様には先ほど、迷った際に司令室に案内していただきました」 菫「伊音さん、折角、お互い人間戦車に乗れるのですから、人間戦車で勝負しませんか？」 伊音「私は構わんが……」　ちらりとヴィヴリオを見る。 莢「お嬢にも困ったものだ……いくら伊音殿をライバル視してるとは言え、公私混同が酷すぎる」 ヴィヴリオ「いいだろう。オサフネ改の性能をテストするのが、今回の目的だからな。問題ない」 菫「ありがとうございます、ヴィヴリオ大佐♪」 莢「いいんだ……」 莢「……ところで、人違いだったら申し訳ないが、君はＰＣ２かい？」 莢「久しぶりだね、ＰＣ２。６年ぶりくらいかな？」 菫「莢、お知り合いですか？」 莢「ええ、幼年学校の頃の、友人です」 菫「まあ、感動の再会、ですね！私も、その幼年学校に通っていたんですよ。でも、ＰＣ２さんのことは覚えていなくて……まことに、申し訳ありません」 莢「俺とお嬢は同じクラスでしたが、ＰＣ２とはクラスが違いましたからね。覚えていないのも、無理はないと思います」 菫「そうでしたか……。でも、これも何かのご縁ですね。莢共々、よろしくお願いいたしますね」 ヴィヴリオ「ゴホン……旧交を深めるのも大事なことではあるが、この後早速、オサフネ改とマサムネの性能比較試験を行う。１時間後、格納庫に集合するように」 菫「かしこまりました♪」 莢「は、了解しました」 会話を終えたらシーンを終了する。 シーン２ シーンプレイヤーはＰＣ４、全員登場 ＰＣ４の監督の下、実機を使用した模擬戦闘を執り行う事となった。 実際には、ＰＣ１の得意とする〈白兵〉か〈格闘〉技能いずれかで達成値の比べ合いを行う。 菫は判定値１８、技能レベル２、《接合》で＋１３で判定を行う。 ＰＣ１は、ロゴスを使用するなら通常通りの処理を行い、特技を使う場合は、アガペーを上昇させなくて良い。 判定結果を見て、描写を行うこと。 通常通り処理すれば、菫の方が達成値が低くなる筈ではある。 正直なところ、ギアドライバーとしての菫の能力は、あまりパッとしない。 だが、機体性能と、ナビゲーターの莢の能力は非常に高い。 それらを総合的に見れば、オサフネ改は優秀な機体である、と言えるだろう。 菫「ＰＣ１様は御強いのですね……ますます素敵です……」 伊音「それはそうだ。私の、自慢の相棒だからな」 菫「そうだ、この後、お時間ありませんか。お近付きのしるしにお茶会を、と思って、お茶とお茶菓子を用意したので」 会話を終えたらシーンを終了する。 シーン３ シーンプレイヤーはＰＣ２、ＰＣ１自動登場、ＰＣ３とＰＣ４は任意 菫主宰のお茶会に、キミ達は招かれている。 執事服の莢が、ティータイムの準備をしている。 クベルタ「何か、お手伝いしましょうか？」 莢「お心遣い、ありがとうございます。ですが、お客人にそのような事をさせる訳にはいきませんので、お待ちいただけますか？」 クベルタ「はい、ではお言葉に甘えて♪」 菫「ＰＣ１様、来て頂いて、ありがとうございます」 菫「ＰＣ１様と、もっとお話ししたかったんです」 菫「私、決めました。ＰＣ１様、私と結婚を前提に、お付き合いして頂けませんか？」 伊音「……は？」 莢「お嬢の悪い癖がまた出た……」 クベルタ「（ＰＣ２にそっと耳打ち）どうやら、菫様は、相当惚れっぽいご様子ですね……。伊音様の今後の動向に、ご注意下さいませ。伊音様も、素直になれない方ですから……」 伊音「ま、まあ恋愛は、個人の自由だからな。私はどうこう言える立場ではない、うん」 クベルタ「ほら……」 菫は時計を見て「名残惜しいですが、そろそろお時間みたいですね……。ＰＣ１様、よろしければ連絡先の交換をお願い出来ませんか？」 会話を終えたらシーンを終了する。 シーン４ シーンプレイヤーはＰＣ３、全員登場 どうやら色々と面倒なことになりそうなので、情報を集めることになった。 群雲家について調べる 〈事情通〉〈軍略〉難易度１ 皇族に連なる名家の一つ。 軍事、政治、陰陽道に長けた家系であり、代々何人もの多くの軍人や政治家を輩出している。 また当主は、軍の重鎮である。 群雲菫について調べる 〈事情通〉〈軍略〉難易度３ 群雲家の三女。 伊音のような天賦の才はない凡人であり、群雲家の中では落ちこぼれである。 無論努力はしているが、彼女には到底追い付かない。 だが、幸か不幸か、菫はそれに気付いておらず、伊音に追い付けるよう日々努力している。 家からもあまり期待はされておらず、黒い天使核を持っていることが分かったことで、多少は利用価値が出たのも事実。 ただし、ギアドライバーとしても何も取柄のない、凡庸な能力である。 とても惚れっぽく、すぐ誰かに一目惚れしては失恋している。 許嫁も特にいない為、惚れっぽいことについても黙認されている。 瑞穂基地に送られたのも、誰か黒い天使核持ち（＝救世主候補）を交際相手に出来ないか、との群雲家の思惑である。 言わば婚活の為に送り込まれたようなもの。 莢について調べる 〈事情通〉〈軍略〉難易度５ 菫の乳兄弟であり、身の回りの世話と、身辺警護を任せられている忍者であり、菫専属のナビゲーター。 十束家は代々群雲家に使える御庭番衆であり、莢は生まれた時から、菫を主君として仕えることを決められている。 莢は幼少の頃からずっと、菫を慕っている。 黒い天使核持ちである菫の為に、自ら志願して黒い天使核を埋め込んだ。 オサフネ改は実質的には彼がギアドライバーを務めており、菫はギアドライバーとは名ばかりで、乗っているだけに過ぎない。 彼のナビゲーターとしての能力は、非常に優秀である。 具体的に例えるならば、伊音の戦闘能力、紀央のエーテル感応力、そしてトゥアレタの演算能力を兼ね備えているナビゲーターである。 オサフネ改について調べる 〈情報処理〉〈軍略〉難易度５ オサフネ改は、コクピットこそ２つあるが、実際には莢一人で運用している単座型、それも我龍弐式である。 我龍弐式はヤシマ陸軍で開発、実験された単座型シュネルギア、我龍の後継機。 ……というのが表向きで、実際にはヴリルソサエティによって設計、開発された合衆国製フーファイターである。 そしてオサフネ改は、我龍弐式にオサフネの外装を取り付けただけに過ぎず、また菫の搭乗するコクピットはほぼお飾りに過ぎない。 またオサフネ改のS.Q.U.I.Dには特別な調整が施されており、莢側からの思考リンクがカットされている。 これは菫が自分の力で動かしている、と思う様にと莢の考案した、苦肉の策である。 ヴィヴリオ「……これはまた、面倒な案件だな。軍部内の権力闘争まで絡んできているとは……」 三郎「それに、オサフネ改は合衆国製のフーファイターかよ……まあ、性能が高けェのも頷けるぜ。しかし……二人乗りでも片っ方はお飾り、か……全く、群雲家のお家事情ってのが知れらぁ」 ヴィヴリオ「そこまでしても、家からギアドライバーを輩出した、という事実が欲しいのさ。神輿として担ぎ出された菫嬢が知らないのは、ある意味不幸中の幸いだろう。辛いのは……全てを押し付けられても尚、群雲家と菫嬢に従っている、十束特務少尉だろうな。一番大事な筈の者に、嘘をつき続けているのだから」 会話を終えたらシーンを終了する。 シーン５ シーンプレイヤーはＰＣ２、ＰＣ１自動登場、ＰＣ３とＰＣ４は任意 キミ達は莢の気持ちを確認すべく、呼び出した。 莢「俺が、お嬢のことを好いてる、って？」 莢「……止めてくれ、群雲家のご令嬢と御庭番の俺じゃ、身分が違い過ぎる」 莢「俺は、お嬢の為に生き、お嬢の為に死ぬ存在。俺の幸せは、お嬢が幸せになることなんだ」 莢「……頼む、お嬢に、オサフネ改の操縦系統の事だけは言わないでくれ。これは、俺だけじゃなく、群雲家からの正式なお願いでもある。お嬢が傷付くのは、嫌なんだ……」 土下座する莢。 管制官「瑞穂基地距離３万にエンゼルハイロゥ！ギアドライバー部隊は、至急司令室に集合して下さい！」 莢「……済まない、この話はここまでだ。俺には、やらなきゃいけない事がある」 会話を終えたらシーンを終了する。 シーン６ シーンプレイヤーはＰＣ１、全員登場 緊急招集を掛けられ、キミ達は司令室に集合している。 ヴィヴリオ「解析の結果、襲撃してきた天使は智天使級ケルビムと判明した」 伊音「ケルビム？通常ならば、衛星軌道上に座しているという、あの？」 ヴィヴリオ「そうだ。どうやら、合衆国の連中も痺れを切らしたらしい。戦力の逐次投入を止め、我々を一気に叩こう、という魂胆なのだろう」 菫「そのケルビムの討伐、私達にも参戦させて頂けませんか？」 莢「お嬢？」 菫「私達にも、功績が必要なんです。オサフネ改が有用である、とヤシマ陸軍にちゃんと証明する為にも」 ヴィヴリオ「……了解した。では、貴公らにも出撃を命ずる。ただ、貴公らは決して無理はしないで欲しい。もし貴公らに何かあったら、ヤシマ陸軍に何を言われるか、堪ったものではないからな」 莢「ヴィヴリオ大佐、お任せ下さい。お嬢のサポートは、自分が必ずやり遂げます」 ヴィヴリオ「……命に代えても、というのは無しだからな、十束特務少尉」 莢「それについても、大丈夫です。お嬢のナビは、俺にしか務まりませんから」 菫「莢、それはどういう意味です？」 莢「お嬢の操縦にはかなり癖がありますからね。俺ぐらいしかナビ出来ない、って意味ですよ、お嬢」 菫「まあ、そうなんですの？」 ヴィヴリオ「雑談はその辺にしておこう。諸君、出撃せよ」 菫「はい、了解しました！」 莢「了解です」 菫「ＰＣ１様、戦闘でもし私が活躍したら、褒めて下さいませんか？」 会話を終えたらシーンを終了する。 クライマックスフェイズ シーン１ シーンプレイヤーはＰＣ１、全員登場 回転する炎の剣を従えた、智天使ケルビムとの戦闘である。 炎の剣は座天使級である。 菫「あの座天使は、私と莢が受け持ちます。莢、行きますよ。ＰＣ１さんにいいところ、見せなくっちゃ」 莢「了解しました、お嬢。ですが決して、無理なさらぬよう。これが初めての実戦なのですから」 菫「分かってますぅー」 莢「（……大丈夫です、お嬢。いざとなったら、あなただけは、脱出させます）」 ケルビム　←　７００m　→　ホイシュレッケ：ヤークト×５　←　３００ｍ　→　ＰＣ ケルビム ＨＰ２５０ 【肉体】３５　【感覚】１５　【理知】１５　【聖霊】２０　【階級】０ 行動値１５ 回避はしない 移動力４００ｍ／４０００m 攻撃： 《雷光》　判定値２０　技能レベル４　ダメージ＋２０　射程：１００００ｍ 《ケルンV》対天使効果×、６０点以下のダメージ無効 《飛行能力》 《範囲攻撃》マイナー 《疾風怒濤》×２ 《奇跡》×３ 《神罰》×２ 《復活》×１ 《星を落とす者》×１　マイナー直前に宣言 《時空を砕く者》×１　メジャー直前に宣言 キミ達がケルビムを撃破すると同時に、菫達も座天使を破壊した。 菫「やった、やりました！莢、どうです、私の力は！」 莢「はぁ、ふぅ……お嬢、お見事です」 菫「ＰＣ１様、やりましたよ！」 エンディングフェイズ シーン１ シーンプレイヤーはＰＣ４ 中島班長との会話 三郎「贈り物のオサフネ改、もといフーファイター、有難く貰っとこうぜ」 三郎「こいつの性能、構造を解析すれば、今開発中のシュネルギア改の開発が、一気に進む」 三郎「……まさかとは思うが、これを見越して、オサフネ改をこっちに寄越したのか？」 三郎「まあ分かンねェモンを、ああだこうだ言ったってどうにもならねェ。俺達に出来る事っつったら、天使核兵器（エンゼルギア）の開発と改造だからな。俺達には俺達の、出来る事をやろうぜ。ガッツリ協力してもらうかんな、ＰＣ４」 シーン２ シーンプレイヤーはＰＣ３ ヴィヴリオとの会話、内容は維馬篭の悪口である。 ヴィヴリオ「さて、オサフネ改は、座天使を撃破する、という華々しい成果を残した。開発チームの方は、これで納得するだろう。維馬篭の方は、どうだか知らんが」 ヴィヴリオ「維馬篭のことだ、オサフネ改とギアドライバー達の素性などとっくに見抜いていて、こちらに寄越したんだろう。成果を残せればそれはそれで良し、駄目ならこちらに責任を押し付けて、と」 ヴィヴリオ「オサフネ改は、実質的に彼一人で動かしている。十束特務少尉の体調管理は、最優先項目の一つだ。彼が倒れては、戦力は減る、群雲家の面子は潰れる、それに維馬篭が喜ぶ。それだけは避けねばならん」 ヴィヴリオ「……もしかしたら、群雲家の面子を潰す事こそが、維馬篭の真の目的なのかも知れんな。重鎮の一人が失脚すれば、その分、自分の影響力を強める事が出来る。全く、軍部内の権力闘争に我々を巻き込むな、と文句を言ってやりたい」 シーン３ シーンプレイヤーはＰＣ２ 莢との会話 帰還の報告をする為に、格納庫から司令室に向かう途中。莢が話し掛けてきた。 莢「ＰＣ２、手伝ってくれて、ありがとう」 莢「お嬢と俺が、座天使と戦うのに専念出来たのは、ケルビムや他の天使兵をそっちが引き受けてくれたからだ。それだけで十分、俺達は助けられた」 莢「俺は、お嬢が笑っていられれば、それでいいんだ」 莢「俺の気持ちは、墓まで持って行く。幼い頃、そう決めたんだ」 莢「……ただ、見守るだけ。そういう愛の形も、あるんだよ」 莢「ただ、お嬢を利用しようとする奴は、別だ。物理的、精神的、社会的に、全力で……ぶっ潰す。」 シーン４ シーンプレイヤーはＰＣ１ 菫、伊音との会話 休憩室にて、菫、そして伊音と話している。 菫「ＰＣ１様は、私の運命の人……そんな気がするんです。だから、今回の恋は、諦めません」 伊音「いつもならすぐ諦めるのに、今回はどういう風の吹き回しだ？だが、ＰＣ１は、そう易々とは渡さんぞ？」 菫「ＰＣ１様ご自身は、どうなんでしょうか？私と伊音さん、どちらがお好きですか？」 菫「私、諦めません。ＰＣ１様が私のことを好きになるまで、好意を伝え続けます」