今回予告 瑞穂基地に、新人ギアドライバーとナビゲーターと引率の技術者、そして新機体がやって来た。 そのタイミングで、ベリアルの反応が消失する。 ……知らない方が良い真実だって、時にはある。 真実を知って、誰しもがそれに耐えられる訳じゃない。 それが、ずっと気にしていたことなら、尚更だ。 真実が、彼女を壊す。 ならばキミの、為すべきことは。 エンゼルギア天使大戦TRPG 『LiaR -Do you notice?-』 自分さえも 嘘まみれ ハンドアウト PC1:ギアドライバー/ナビ:伊音 伊音が新人が来る、と喜んでいた。 剣士である新人と手合わせする事が楽しみらしいが、楽しみ過ぎて名前もろくに覚えていなかった。 遠足前の子供じゃないんだから……。 だが、こんなにはしゃいでいる伊音を見るのは、もしかしたら初めてかも知れない。 シナリオダーザイン【段田璃音からの無関心】 ※PCはギアドライバー/サムライ限定。 またPC作成において、《マインドクラッシュ》をアガペー上昇無しで取得できる。 ただし、クライマックスまで使用できない。 PC2:ギアドライバー/ナビ:セラピア キミが河原の遊歩道を散歩していると、少女が河原で歌っていた。 彼女の歌はとても素晴らしく、聞いているだけで心が安らぐ。 すると彼女は、キミに声をかけてきた。 曰く、自分の歌をちゃんと聞いてくれる人なんて珍しい、と。 シナリオダーザイン【草加千早からの興味】 PC3:ソルジャーorウィザード キミはヴィヴリオ以外にベリアルの存在を知り、且つアクセスも出来る数少ない存在だ。 理由はよく分からないが、ベリアルに気に入られているから、らしい。 そんなある日、ヴィヴリオからベリアルの反応がまた消失した、と告げられ、ベリアルを探して欲しい、と頼まれた。 ベリアルは完全義体の端末を使って、時々いなくなる。 全く、その度に探し回る身にもなって欲しいものだ。 シナリオダーザイン【ベリアルからの甘え】 PC4:オフィーツィア ヤシマ陸軍から新型機のテストドライバーとして二人、その引率者として技術者一人の計三人、更に彼らの乗る新型機が派遣されてくることとなった。 キミはヴィヴリオに、調査を命じられた。 ヤシマ陸軍が新たに人員を派遣してくる時は、大体ろくな事が起きないが、今回は果たして……? シナリオダーザイン【ヴィヴリオからの信頼】 ※注意 草加千早のオープンアップには条件がある。 本シナリオは、伊音と伊音の兄理音の設定が、シナリオに大きく関わってくる。 また、時期は7月中旬〜7月末とし、『命の価値』『明日、君がいない』を既に遊んでいるものとする。 ※GMへ 時期については厳守。 7月初頭だと早すぎるし、8月に入ると帝都奪還作戦が視野に入ってくる為、このエピソードが入れ辛くなるからだ。 オープニングフェイズ シーン1 シーンプレイヤーはPC1 キミが道場で訓練しているど、伊音がやって来た。 伊音は妙にうきうきしている。どうしたのだろう。 伊音「PC1、聞いたか。新人が来るそうだ」 伊音「私と同じ剣士だそうでな、どんな者が来るか今から楽しみでしょうがないんだ」 伊音「来たら早速、手合わせさせてもらおうと思っている」 伊音「どのような剣技を使うのだろう……今から楽しみだ」 伊音にはバトルジャンキーの気があると思っていたが、まさかここまでとは…… 伊音「そうだ、新人の名前は…何と言ったか、段田……何といったかな?」 どうやら、伊音は新人が剣士であることが楽しみ過ぎて、名前もうろ覚えらしい。やれやれ…… だが、こんなにはしゃいでいる伊音を見るのは、もしかしたら初めてかも知れない。 シナリオダーザイン【段田璃音からの無関心】 シーン2 シーンプレイヤーはPC2 ※登場時のアガペーを−2すること。 早朝。キミが河原の遊歩道を散歩していると、少女が河原で歌っていた。 彼女の歌はとても素晴らしく、聞いているだけで心が安らぐ。 だが、他には誰も聞いている者はいない。 それどころか、歌を少しでも聞くと、足早に去っていってしまうのだ。 彼女が一曲歌い終えて、周りを見回すと、キミと目と目が合う。 少女「珍しいですね、私の歌を逃げずにちゃんと聞いてくれるなんて」 少女「毎日の日課の、歌の練習をしていたんです。……ここで練習するのは、初めてですが」 少女「以前は、公園で練習していたんですが……その、うるさい、と言われてしまって……だから、あまり人のいない所に変えたんです」 その時、キミの時計のアラームが鳴る。そろそろ基地に戻らなければ。 少女「すいません、私の歌をちゃんと聞いてくれる人なんて、久しぶりに会えたから、つい話し込んでしまって」 少女「苦情が来ない限りは、しばらくはこの時間にここで、練習しています。その、もし良かったら……また、聞きに来て下さい」 翌日、河原に行ったが、彼女はいなかった。苦情が来てしまったのかも知れない。 あんなに素晴らしい歌声なのに、残念だ。 ……また、彼女に会えるだろうか。 あの歌声を、また聞きたい。 シナリオダーザイン【草加千早からの興味】 シーン3 シーンプレイヤーはPC4 キミはヴィヴリオに呼び出され、司令室にいる。 ヴィヴリオ「またヤシマ陸軍から、新たに人員が派遣されることとなった」 ヴィヴリオは手元の資料をキミに手渡し「ギアドライバーとナビゲーター、新型機を担当する技術者、及び新型機だ」 ヴィヴリオ「今回は単座型ではないようなので、少しだけ安心している。ヤシマ陸軍、もとい維馬篭は、単独で動かせる単座型に執着しているからな」 ヴィヴリオ「単座型は様々な面において不安定だが、維馬篭はシュネルギアと同等の戦闘力を持ち、かつコントロール可能な兵器を望んでいる。もしかしたら、今回もその辺の裏があるやも知れん」 ヴィヴリオ「……話が逸れたな。お前には、派遣されて来る者達と新型機の調査をして欲しい」 ヴィヴリオ「毎度の事ながら、奴らの寄越す表向きの情報は、信用出来んのでな」 ヴィヴリオ「いつもながら、済まんな」 シナリオダーザイン【ヴィヴリオからの信頼】 シーン4 シーンプレイヤーはPC3 キミはヴィヴリオ以外にベリアルの存在を知り、且つアクセスも出来る数少ない存在だ。 理由はよく分からないが、ベリアルに気に入られているから、らしい。 そんなある日のことだ。キミはヴィヴリオに呼び出された。 執務室に呼ばれているあたり、また内密の話だろう。 ヴィヴリオ「結論から言おう。またベリアルの奴がいなくなってしまった。探してくれ」 ヴィヴリオ「全く、あいつの無断外出癖もどうしたものか。以前はこんな事は無かったのに、この前の件で味を占めたのか?」 ※この前の件、については深くは触れないが、拙作『REINCARNATION』を想定している。 ヴィヴリオ「あいつがどこに出掛けているかは、見当がつかん。どうやらちゃんと学習したようで、義体の識別信号をご丁寧に切っている。なので、直接探すしか方法が無いんだ」 ヴィヴリオ「既に瑞穂市内の図書館と、瑞穂中の図書室には出入りしていないことは把握済みだ」 ヴィヴリオ「全く……あいつがいなくなる度に、探し回るこちらの身にもなって欲しいものだ……。こっちはあいつがいなくなると、気が気でないのに、本人は何を言ってもケロッとしているからな」 ヴィヴリオ「ただ、どうもあいつは、お前に探してもらいたいらしい……随分と気に入られたものだな、PC3。……では、頼んだぞ。」 シナリオダーザイン【ベリアルからの甘え】 ミドルフェイズ シーン1 シーンプレイヤーはPC4、全員登場 ※登場時のアガペーを−2すること。 キミ達は司令室に集合している。 ヤシマ陸軍の派遣者との顔合わせの為だ。 ヴィヴリオ「こちらの3名が、新たに加わる者達だ。では、自己紹介を頼む」 三人が目配せした後、眼鏡でポニーテールの女性が、まず口火を切る。 真理「安藤真里です、ヤシマ陸軍兵器開発局から参りました、よろしくお願いいたします」 次に、少年が挨拶をする。 璃音「ギアドライバーを拝命した、段田璃音です。よろしくお願いいたしま」 伊音「兄様!?」 ※理音に公式の画像は存在しないが、璃音はツノのない理音にそっくり、という設定である。 璃音は困ったような顔をして「……僕は、初対面の人に兄と呼ばれる筋合いはありませんが……」 伊音「す、すまない、名前もだが、顔も声も、兄によく似ていたので、つい……」 璃音「……世の中には、自分とそっくりな人が3人はいる、と言いますからね」 最後に、髪の長い少女が挨拶をする。 千早「ナビゲーターの、草加千早です。趣味はトレーニング。鍛錬は怠りません。何事も肉体が資本ですから。以上です」 セラピア「よろしくね、ちーちゃん♪」 千早「誰がちーちゃんですか!」 セラピア「ん〜?千早ちゃんだから、ちーちゃんだよ〜?」 真理「千早ちゃん、もうちょっと愛想良く……」 千早「馴れ合うつもりはありません」ぴしゃり。 真理「……皆さんすいません、うちの子が……」 千早「安藤さん、私はあなたの子供になった覚えはありません」ぴしゃり。 璃音「千早さん、皆さんが困惑していますから、その辺で」 千早「……失礼しました」 ヴィヴリオ「……コミュニケーションを取るのは、良い事だ。だがここは軍隊であり、幼稚園ではない」 ちょっと怒ってるな、これは。 ヴィヴリオ「ではこの後、新型機の説明を行う。全員、格納庫に集合するように」 会話を終えたらシーンを終了する。 シーン2 シーンプレイヤーはPC1 ※登場時のアガペーを−2すること。 格納庫に集合し、新型機を目の前にしている。 真理「斬艦刀1本を主兵装……というかですね、他に武装を持たない、ヤシマ純正の技術で建造された七式人間戦車改、その名をスサノヲ。同僚の仁科小雪さんが、建造に関わっています」 真理「斬艦刀にも「アメノハバキリ」というコードネームが付けられています。ハッタリ効いてて強そうでしょう?まあ、敵はヤマタノオロチじゃなくて天使なので、そのハッタリが敵に通用しないのがネックなんですが」 尚スサノヲは、本シナリオにおいてはシュネルギア:クサナギのプロトタイプとなる。 7/7/2/7、装甲40、HDP1、整備性±0、移動力【聖霊】×100m/【聖霊】×1000m、機体特技《両手持ち》。 《両手持ち》:部位:片手の白兵武器を1つだけ装備した場合、命中修正を2倍にする代わりに、攻撃力を1.5倍する。 《一閃》:同名機体特技に同じ。 真里「それと、『歌』で機体を強化する、奏鳴機構(ソナタ・ジステム)を搭載しています。戦闘中に歌うことによってケルン出力を増強し、攻防一体の強化を行います。これはわたくし、安藤真里が開発したものとなります」 説明が終わったところで天使警報発令、出撃となる。 ぷしな「大変ですー!天使が出現しましたー!」 璃音「さあ、初陣です。魅せてあげましょう、ヤシマ陸軍の技術の粋を」 千早「ええ、行きましょう!」 会話を終えたらシーンを終了する。 シーン3 シーンプレイヤーはPC2、他のPCの登場は任意 ※登場時のアガペーを−2すること。 スサノヲの無双から、千早の悩みを相談されるシーン。 スサノヲが斬艦刀1本で戦場を駆け回り、天使を蹂躙する。正にその名に相応しい、鬼神の如き姿だ。 伊音「あれはさぞかし名のある流派の、しかも免許皆伝級の動きだ。益々手合わせするのが楽しみだ」 伊音「……だが気になる。草薙流の剣技に似ている。だが段田流など聞いた事もない。あれだけの腕前ならば、流派を知らぬ筈がない。何者なのだ、段田璃音とは……」 格納庫。 帰還した璃音は小さく咳き込み、押さえた掌を見る。 そこには、喀血で出た血が。 千早「璃音さん!?」 璃音は目配せをしながら「……失礼。スサノヲに乗ると、どうしても体に負担がかかりまして……。千早さんは、大丈夫ですか?」 千早は頷きつつ「はい、私は、大丈夫です」 PC2がシャワー室から出ると、やはりシャワーを浴び終えて、汗を拭っている千早がいた。 千早「……どうぞ。喉、乾いてませんか?」 スポーツドリンクを手渡してくる千早。 顔合わせの時と、別人とまではいかないが、少し感じが違う。 千早「……確か、河原で私の歌を聞いてくれた人、でしたよね」 千早「自己紹介の時は、確認する時間が無くて」 千早「ごめんなさい、人と接するのは少し苦手で……どうしても当たりが強くなってしまうんです」 どうも彼女は、生きるのが不器用らしい。 千早「ちょっと、悩みがあって……何故か皆、私が歌うと、ほとんどの人が逃げてしまうんです。聞いてくれたとしても、遠くから様子を伺うようにして聞いているだけ」 千早「破壊的な音痴なのに、自分では全く気付いていない、とかなら、滑稽の極みですが」 千早「だから、あなたが普通に聞いてくれて、珍しいと思うと同時に、嬉しくて」 千早「私の歌に、何か問題でもあるんでしょうか……」 千早「はっ……すいません、あまり親しくもないのに、こんな話をしてしまって。だから、重い女、って言われるんですよね……」 彼女の悩みは、どうやら相当根深い問題のようだ。 会話を終えたらシーンを終了する。 シーン4 シーンプレイヤーはPC3、他のPCの登場は任意 ヴィヴリオBが真里、中島班長とスサノヲを見ている。 真里「どうですか安部さん、凄いでしょう、うちのスサノヲ」 ヴィヴリオB「うん、これは凄い。いい機体だ、自慢したくなるのも分かるよ」 真里「でしょでしょ?話が分かってくれて嬉しいです。悔しいけど、小雪は人間戦車の知識と技術に関しては、ヤシマ陸軍開発局でもトップクラスですからねー」 ヴィヴリオBについて聞かれたら 三郎「……整備班の、安部瑠璃さんだ。そういう事にしとけ」 ヴィヴリオB「やあ、個人的に新しい機体に興味が湧いてね。安藤さんに頼んで、見せてもらってるんだ」 ヴィヴリオB「何、ヴィヴリオが探してた?ははは、そう言えば、伝えるのを忘れてたよ。キミから謝っておいてくれ」 三郎「俺も奏鳴機構が気になってたんだ。シンガーの持つ歌の力を、直接的に機体に付与する仕組みってのが、どんなモンなンだかな」 真里「中島班長、気になるなら、ご覧になってみますか?」 三郎「おっ、いいのかい?普通、こういうのは機密情報だろ?」 真理「我々はヤシマを守る為に合衆国と戦っている、同志です。問題はないかと。こちらが資料になります」 三郎「じゃあお言葉に甘えまして、っと……ほほう、成程なァ。理論的には、『歌』を機体に纏わせてンのか。機構まではちょっと分かンねえけど」(※《◎混声歌》、《◎祝祭歌》の演出) 真里「ちょっと見ただけで機構が分かってしまったら、私も形無しですよぉ」 ヴィヴリオB「とは言え普通の者には、到底真似出来ないだろうね。何せ、『歌い続けている間だけ』って条件があるんだから。まあ、ちーちゃんの驚異的な肺活量と、強靭な喉……そして内包するエーテル量の、為せる業だろうね」 真里「あーそっか、だから千早ちゃんが来るまで、このシステムまともに機能しなかったんですね。これは改良の余地があるなあ。安部さん、改善点のご指摘、ありがとうございます」 ヴィヴリオB「いやいや、どういたしまして」 ヴィヴリオBはとても得意げだ。 会話を終えたらシーンを終了する。 シーン5 シーンプレイヤーはPC1、他のPCの登場は任意 璃音との手合わせ 道場で、伊音と璃音と手合わせしている。 手合わせ中の伊音の額に、冷や汗が浮かぶ。 伊音『……似ている、兄様の太刀筋に、あまりにも似ている』 璃音「どうしたんですか、草薙さん。立ち合い中に他の事を考えているなんて、随分と余裕ですね」 伊音「くっ……!」 木刀を弾き飛ばされ、首元に切っ先を突き付けられる伊音 伊音「……参りました」 璃音はぼそりと「……これでは、君に後を託した意味が無い」 伊音「今、何と?」 璃音「いえ、何でもありません。ではPC1くん、今度は僕と手合わせお願いします」 今度はキミと璃音の手合わせだ。 相対すると、キミはまるで伊音と立ち合いをしているような錯覚に囚われる。 璃音「どうしましたか、あなたも随分と余裕があるみたいですね。それとも……僕の太刀筋が、誰かに似ているとか?」 その言葉に動揺した一瞬の隙を突かれ、木刀を叩き落とされる。 璃音「常在戦場、これが真剣ならば君は何回死んでいたことか。……今のままの君では、何も守れませんよ」 会話を終えたらシーンを終了する。 シーン6 シーンプレイヤーはPC3、全員登場 情報収集のシーン 安藤真里: 《事情通》《軍略》難易度1 ヤシマ陸軍開発局の技術将校。仁科小雪とは同期でライバルである。 奏鳴機構の開発者であり、技術将校にありがちな兵器オタクである。 奏鳴機構 《情報処理》難易度1 奏鳴機構は非常に大量のエーテル出力を必要し、尚且つ能力を発揮できるのは、『搭乗者が歌い続けている間だけ』。 その為、千早が乗ることでようやく完成する、欠陥品である。 しかしその効果は絶大であり、機体のケルン強度を2倍にも3倍にも上昇させる。 草加千早 《事情通》《情報処理》《軍略》難易度3 『歌姫』。歌に関して、神に与えられた天性の才能を持つ。 類い稀なる歌の技術、内包するエーテル量もさることながら、意識せずにエーテルを声に込められる為、彼女の言葉は全て言霊に、歌は全て祝詞となる。 そこをヤシマ陸軍に目を付けられて、スカウトされた。 PC2が彼女の歌を聞いて心が安らいだのは、それが理由である。 ルール的に言えば、千早が登場するシーンでは、登場時のアガペー上昇が−2(最低1)される。これは既に適用済みである。 もしツィヴィール特技《帰るべき場所》が同時に使用されている場合は、−4(最低1)とする。 ただし人(特にエーテル濃度の低い民間人)によっては、体内エーテル濃度が低下するのを、『恐怖』や『畏怖』と感じたり、あるいは体調不良と感じる。 結果として千早が人から距離を置かれているのは、それが理由である。 尚、録音にはそういった効果はなく、また奏鳴機構も、効果を発揮出来ない。 詳細についてはシーン7となる。 段田璃音 《事情通》《情報処理》《軍略》難易度5 『剣神』。草薙伊音と同等、あるいはそれ以上の剣の腕前を持つ。 ヤシマ陸軍が作った、草薙理音のクローン。 この件については草薙家も承知しているが、伊音には伝えられていない。 璃音が何を考えているかまでは不明である。 また、璃音の身体がいつまで保つかも不明であり、彼は、自身の持つ裏奥義を伝授するに値する誰か、を渇望している。 詳細についてはシーン8となる。 会話を終えたらシーンを終了する。 シーン7 シーンプレイヤーはPC2、他のPCの登場は不可 ※登場時のアガペーを−2すること。 千早に真相を伝える 千早「なるほど、そういう事だったんですね。人から避けられている理由が分かって、少し、すっきりしました」 千早「……昔からだから、孤独には慣れていたつもりでした。でも、理由が分かってしまうと……それはそれで、何だか複雑なものがあります」 千早「歌が上手すぎるからみんなに避けられる、って何ですか、全く」 彼女は冗談めかして言っているが、完全には嘘がつけなかったらしく、声が沈んでいる。 千早「私の強過ぎる力は、毒のようなもの……だから、心の中ではずっと、その毒に耐えて、微笑みを浮かべてくれる人を探していたのかも知れません」 千早「璃音さん、ですか?あの人は、恋愛対象にはなり得ませんね。お互いの一番の理解者であることは、間違いありませんが。第一、璃音さんの心の中は、もう他の人がいますから」 千早「その、もし……いえ、何でもありません」 会話を終えたらシーンを終了する。 オープンアップ条件は、千早のダーザインを興味とは別の、ポジティブなものに変更する事 オーギュメント:イスラフェル タイミング:さまざま 技能:さまざま 修正値:さまざま 難易度:さまざま 対象:さまざま 射程:さまざま アガペー:さまざま 歌の持つ無限の可能性を発揮させるオーギュメント。 具体的な効果はGMと相談すること。迷ったなら、他の任意のオーギュメントひとつ分の効果とする。 1シナリオに1回のみ使用できる。 シーン8 シーンプレイヤーはPC1、他のPCの登場は不可 璃音と話すシーン。 ここに伊音は敢えて呼んでいない。 彼女の心理的な負担が大き過ぎる、との判断からだ。 璃音「そうですか……気付かれるのが、案外早かったですね。まず最初に謝っておきます。黙っていて、ごめんなさい」 璃音「蘇生して目を覚ました時点で、理音個人の記憶は持っていたんですが、黙っていました。間違いなく余計な事が起きますからね。千早さんはこの事を知っています。言わば、彼女も共犯者なんです」 璃音「ですが、伊音の為には、黙っていて正解だった。葛藤の末に自分の手で殺した筈の人間が、違う身体を手に入れて甦っているんですよ?伊音がもしそれを知ったら、彼女の心中は如何ばかりのものか」 璃音「起こり得るのは、ストレスによるエーテル濃度の上昇、及び天使化への急激な進行……もしかしたら、ヤシマ陸軍はそれを狙ったのかも知れません」 璃音「もしそうだとしたら、獅子身中の虫とはこの事ですね。合衆国を倒す、という目的は一致していても、ヤシマと統一帝国は決して一枚岩ではない、ということですから」 璃音「さて、話を本題に戻します。僕の『性能』を欲したヤシマ陸軍が、僕をクローンとして蘇生させました。草薙の御家の事情も少々絡んでいますが、そこは割愛します」 ※御家の事情、については特に考えていない。また、桂の一件よりも以前の話であり、桂の蘇生には関係が全く無い。 璃音「一子相伝の草薙の剣。その剣を継ぐ次期当主候補の二人の内の、片割れだった訳ですから、僕は」 璃音「草薙の剣技をヤシマ陸軍で教えさせ、兵員の練度を底上げするのが目的だったんですが……幸か不幸か、オリジナルには存在しなかった黒い天使核が、クローンの僕に発現しました」 璃音「なのでヤシマ陸軍は計画を変更し、僕はヤシマ陸軍純正の技術で作ったシュネルギア:スサノヲのドライバーになった訳です。千早さんは強力な力を持ち、スサノヲのナビゲーターに内定していましたが、強力過ぎて誰も組める人がいなかった。なので、色々と丁度良かったんです」 璃音「そしてPC1くん、僕は君に伝えなければならない事があります」 璃音「草薙の剣には、裏奥義が存在します。非物理次元から敵を倒す秘剣、これを君に伝授します」 璃音「この技は伊音も知りません、死して冥府を見、帰還した者のみが開眼する奥義です」 璃音「……今の伊音では、まず使いこなす事は出来ないでしょう。それに、僕には時間がありません」 璃音「PC1くん。これからも、伊音を支えてあげて下さい、僕はいつまで、この身体が保てるか分かりませんから」 手ほどきを受け終えたところで天使警報発令、招集が掛かる。 璃音「……最後の仕上げがぶっつけ本番になってしまいますが、時間がありません。ですがキミなら、必ず使いこなせる筈です」 会話を終えたらシーンを終了する。 シーン9 シーンプレイヤーはPC4、全員登場 ※登場時のアガペーを−2すること。 それぞれに命令が下る。 ヴィヴリオ「襲来した天使は、とても強大な天使だ。ヒエラルキー的に、熾天使よりも更に上位、大天使級と思われる」 ヴィヴリオ「そして、あの天使の持つケルンは非常に強大だ。それこそ、ケルンを無効化するような攻撃でなければ、びくともしないだろう」 ヴィヴリオ「全員で力を合わせねば、撃退は不可能だ。段田、草加。お前達にも活躍してもらうぞ」 璃音「はい、ヴィヴリオ大佐」 千早「了解です」 ヴィヴリオ「PC1、草薙は段田・草加機と協力して、大天使の討伐に当たれ。PC2は後方からの支援攻撃。PC4、前線指揮は任せたぞ。PC3にはPC4の護衛(ウィザードであれば補助)を命じる」 雛子「……ヴィヴリオ大佐。あの大天使の解析が完了しました。同時に名称も判明しました」 ヴィヴリオ「そうか。雛子、あの天使の名は?」 雛子「大天使イスラフェル、音楽を司るという天使です」 ヴィヴリオ「……相変わらず合衆国は、皮肉が得意と見える」 会話を終えたらシーンを終了する。 クライマックスフェイズ ※登場時のアガペーを−2すること。 戦闘後に福音フェイズがある、とあらかじめ伝えておくこと。 戦場に赴くと、大天使がキミ達に話し掛けて来る。 正確には、キミ達の脳裏に直接、思念波を送ってきた。 イスラフェル『我が名は大天使、イスラフェル。我はかつて奪われた、半身の力を取り戻しに来た」 ※黒い天使核を持つ者は、すべからく大天使の転生した者である。 しかし、イスラフェルの転生は不完全であり、天界のイスラフェル、地上の草加千早の半分に分かたれた。 その為、イスラフェルはその力を取り戻しに来たのである。 イスラフェル『お前が、私の半身か。返せ、私の力を。お前を取り込み、私は完全なものとなる』 千早からのダーザインがオープンアップ条件を満たしている場合、以下の描写を追加する。 千早「嫌です」 イスラフェル『お前のその力、元は我のものだ。借りたものは返すのが、人間のルールであろう?』 千早「この力は私のもの、誰かを守る為のもの。だから誰にも渡しません」 イスラフェル『ならば、力尽くで奪い取る。我がかつて、そうされた様に』 イスラフェル ← 500m → ホイシュレッケ:サジッタ×5 ← 500m → PC HP:500 【肉体】200 【感覚】20 【理知】15 【聖霊】33 行動値:15 回避はしない ※肉体と防御力の高さは、PC1に《マインドクラッシュ》を使ってもらって、いい気になってもらう為のものである。 《天上の歌》 射撃攻撃 判定値20 技能レベル5 射程:1000m ダメージ+20 《範囲攻撃》 マイナーで宣言 《シールド防御》 ダメージ決定、ダメージを200点軽減する、1ラウンド1回 《BS攻撃:放心》常時 《ケルンV》対天使効果なし、及び99点以下のダメージ無効 《飛行》 《疾風怒濤》×2 《奇蹟》×5 《神罰》×2 《復活》×1 《時空を砕く者》×1 《星を落とす者》×1 撃破後 戦場に緊急アラートが鳴り響く。 璃音のエーテル濃度が、臨界点を突破したことを示すアラートだ。 璃音は通信を全て切ってから「……思っていたよりも、活動限界が来るのが早かったですね。ごめんなさい、千早さん、僕の計画に巻き込んでしまって。でも恐らくは、君のお陰で、ここまで延命出来ていたんでしょう」 千早「……為すべき事を果たして、気が抜けたんじゃないでしょうか。……気は済みましたか?」 璃音「はい、僕自身に、心残りはありません。PC1が伊音を託すに値するかを見極められ、奥義も伝授出来ましたから」 千早「そう、ですか……」 千早は通信をオンにし「スサノヲより各機へ。ギアドライバー段田璃音に、天使化の兆候あり。これより『処理』します」 そう言って、機体を自動操縦に切り替えた千早は、銃を構える。 セラピア「やだ、やだよ!ボクの目の前で、誰かが天使化するなんて……そんなの、やだ!」 セラピアはひどく動揺している。 無理もない。遠山桂の天使化の際に引き金を引いたのは……彼女だ。 さて、それではどうしますか? 千早に射殺させるか、または救出する場合、〈エーテル〉難易度99、あるいは《イスラフェル》を使用するかのいずれかである。 救出に成功した場合 千早「……璃音さん、目を開けて下さい。あなたは、助かったんです」 璃音「……なるほど、自分がその対象になって、理解しました。……これが、救世主候補たちの持つ、僕達の持ち得ぬ、世界を変えるかも知れない力、ですか」 千早「……話半分には聞いていましたが……凄いもの、ですね」 璃音「……奇跡。維馬篭大将閣下が否定したくなるのも、よく分かります。合衆国と戦う為には、このような不確定なものに頼らねばならない。ならば、自分で全てコントロール出来るものを欲しがるのも、道理です」 千早「……そうですね。でも璃音さん、今ぐらいは……素直に助かったことを、喜ぶべきでは?そんなのだから、頭が固い、って言われるんですよ?」 璃音「確かに。……皆さん、ありがとうございます」 判定に失敗した、判定自体を行わなかった場合は、千早が射殺する。 銃声が、響く。 千早「……ギアドライバー段田璃音、処理、完了」 千早の声だけが、戦場に響き渡る。 それ以外は皆沈黙して、基地へと帰還した。 エンディングフェイズ シーン1 シーンプレイヤーはPC3 キミは格納庫で、ヴィヴリオBに呼び止められた。 ヴィヴリオB「さて、折角出て来たんだ、キミ、ちょっと付き合いたまえ。デートしよう」 ヴィヴリオB「それとも、本人じゃなきゃ嫌かい?はは、顔は同じなんだから、ボクで我慢したまえ」 ヴィヴリオB「何?ボクがいい?そうか。そうかぁ……」 顔を真っ赤にしてにやにやするヴィヴリオB。可愛いなあ、全く。 シーン2 シーンプレイヤーはPC4 キミはヴィヴリオの執務室にいる。 璃音の正体について伊音に話してない以上、誰が聞いているか分からない司令室で話すのはよろしくない、との配慮からだ。 ヴィヴリオ「……この場合、化けて出たとでも言うべきなのか、それとも心配だったのか、何とも不思議な話だ」 ヴィヴリオ「事実を伊音が知ったらどうするか……正直、頭が痛いな。基本的には箝口令を敷き、伊音に教えない事にするが……」 ヴィヴリオ「結果論とは言え、伊音は自分の兄を殺している訳だからな……その兄が蘇った、などと知ったら、伊音はアイデンティティを失いかねん」 ヴィヴリオ「ところで、ベリアルがまだ帰って来ないのだが、何か知らないか?」 シーン3 シーンプレイヤーはPC2 璃音を救出できた場合 キミとセラピアが休憩室で羽を伸ばしていると、千早がやって来た。 セラピア「あれ、どしたの、ちーちゃん。何か決心したような顔だね?」 千早「……PC2さん。あの時、言いかけた事をいいますね。もし、良かったら……あなたを、好きになっても、いいですか?」 セラピア「あれ、ちーちゃんがライバルに昇格しちゃったぞ〜?ボクも負けないからね〜?」 千早「ふふっ、いいでしょう、受けて立ちます。恋に先も後もありません、欲しいものは、自分の手で勝ち取ります」 セラピア「いいねえ、いいねえ。ボクもそういう真っ向勝負は嫌いじゃないんだよ。恋は戦争、だけどどっちが勝っても恨みっこなし、なんだよ」 璃音を射殺した場合 キミ達は、璃音の墓前にいる。 彼との交流はあまりにも短かったが、部隊に大きな爪痕を残した。 キミ達が墓参りを終えて帰ろうとすると、ヤシマ陸軍に戻った千早が、花束と水の入った桶を持って、やって来た。 千早「……来てくれたんですね。まあ、私は別に家族でも何でもないんですが」 セラピア「ごめんね……また、救えなかったんだよ……」 千早「……セラピアさん。あなたが悲しむ必要はありません。私も彼も、戦場に出ている以上、覚悟の上ですから」 セラピア「だけど……!」 千早「セラピアさん、あなたは優し過ぎるんです。私達は、夥しい数の犠牲の上に立っている。……冷酷な様ですが、誰かが死ぬ度にそんなに悲しんでいたら、身を滅ぼします」 セラピア「……強いんだね、ちーちゃん」 千早「……いいえ。近いうちにこの日が来ることが分かっていたから、覚悟出来ていた。……それだけです」 シーン4 シーンプレイヤーはPC1 璃音が生存した場合、璃音との会話 キミは璃音と将棋を打っている。 璃音「僕が理音の記憶を持っていることを、伊音に伝える気はありません」 璃音「また兄が目の前で死ぬのを見せたくはないんです。だからこれは、伊音には秘密にしておいて下さい」 璃音「……参りました。いやあ、将棋は好きなんですけど、下手の横好きでして。……よく伊音にも紫音にも、負かされてましたっけ」 璃音「……最早懐かしいですが、もうあの頃には、戻れないんです。戻れるとしたら……全てが終わったら、ですね。それまで、僕が生き残れれば、の話ですが」 璃音が死亡した場合、伊音との会話 伊音「……結局、何者だったんだろう、彼は」 キミは璃音の正体を伊音に伝えてもいいし、伝えなくてもいい。 伝えた場合 伊音はひどく取り乱して「どうして教えてくれなかったんだ、PC1!」 伊音「兄様だと分かっていたら、話したいことが沢山、沢山あったのに。どうして、どうして……!」 伝えない場合 伊音「スサノヲはヤシマ陸軍が回収し、また適性の合うギアドライバーが来るまで封印だそうだ」 伊音「草加も、奏鳴機構を積んだ別の機体を建造中だが、まだパートナーが決まらんそうだ。……私が言うのも何だが、あまり人付き合いが得意そうではなかったからな」 伊音「シュネルギアとは、二人揃わねばまともに動かぬ欠陥機であることも事実だ。確かにヴィヴリオ大佐の言う通り、二人揃った時、理論上の出力を遥かに超える挙動を見せるのも、また事実だが」 伊音「維馬篭大将閣下が、単独で動かせる単座型を望むのも、まあ分かるというものだ。単座型ならば、戦力は単純に2倍になるからな」 伊音「私か?私は天使を倒し、御国の為に戦えるならそれでいい。兄様に、この国の行く末を任された身としては、な」 最早何が言いたいのかわからないあとがき 通算72本目のシナリオです。だから72をテーマにしてシナリオを書きました。うん、意味が分からないね。大丈夫、俺もだ。 72と言ったら、ソロモン72柱か如月千早と相場が決まっている(最低 なので、その2つから半ば連想ゲーム的にプロットを立てていきました。すまない、メギド72は履修してないんだ、本当に済まない。 千早と言えば9393(古の2ch仕草)だから草。なので草加。 そして千早をちーちゃんと誰かに呼んで欲しいので、セラピアなら言えると思って千早はセラピア枠。 それに、目の前で誰かが天使化して曇らせるのは、やっぱセラピアが一番だよね?(歪んだ愛情 まあソロモンの悪魔は、ベリアル(=ヴィヴリオB)は当然として、もじって人名に出来そうな悪魔でダンタリオン、アンドロマリウスをピックアップ。 ベリアルは以前、ヴィヴリオBだからっていうので、ちょっと捻ってリベル・アビィとか本間聖美とかにしてるのに、もっと簡単に『あべるり』とアナグラム出来たことに今更気付くなど。クヤシー ダンタリオンは当て字で段田璃音にした訳ですが、璃音だと伊音の兄理音に被りますね? じゃあそのまま行っちまえ、ということで、璃音は理音のクローンとなり、PCも伊音枠になりました。 ついでに『あらゆる学術に関する知識を教えてくれる他、人間の心を読み取り意のままに心を操る力を持ち、他人の秘密を明らかにしてくれる。』(Wikipediaより転載)という悪魔とのことで、PC:伊音に最終奥義?を教えてもらう事に。 アンドロマリウスは安藤真里でそのまんまですね。 まあ、俺の命名は大体単純です。椎名理央(シナリオ)とか、他のシステムで使った名前だけど、甲賀いろは(コカ・コーラのいろはす)、芭蕉明治(ばしょう・あきはる、明治のバナナオレ飲んでたから)とかね。まあ昔からの伝統芸よな。 タイトルは、マイクロヘッドフォンズの同曲から。璃音は嘘をついている訳だし、PCにも嘘を強要するシナリオなので。 以下、シナリオ作成時のメモ ヒロイン:草加千早(くさか・ちはや) ミーディアム/シンガー、祝詞、言霊、ストイックな性格、璃音のナビ、【肉体】+2、【聖霊】+3 紀央?シンガー枠でトゥアレタ? セラピアはこのシナリオに関わらせない方がいいか、璃音がクライマックスで天使化する為、セラピアは天使化からの射殺がトラウマだからね……と思ったが、やっぱりセラピアの目の前で天使化が起きて、セラピアが曇るのはアリアリではないか? あとセラピアに、千早をちーちゃんと呼ばせたい ベリアル/ヴィヴリオB→ヴィヴリオ枠、アナグラムして安部瑠璃(あべ・るり) 段田璃音(だんだ・りおん) ヤシマ陸軍が作った草薙理音のクローン、ギアドライバーとして派遣される 伊音が既視感を感じる、伊音枠 PC作成において《マインドクラッシュ》をアガペー上昇無しで取得できる ダンタリオン:無数の老若男女の顔を持ち、右手には書物を持った姿で現れるとされる悪魔