今回予告 神の理に背き、誰かによって作られた『ソレ』。 時に人は、失ったものを求めるあまり、禁忌を犯す。 だが、どれだけ似せても、所詮は似姿。 『ソレ』は、誰かの代わりには、決してなれない。 似ていれば、似ている程……『ソレ』は、ホンモノから、乖離していく。 新人ギアドライバーとして、瑞穂基地にやって来た少女。 その少女は、ヴィヴリオの旧知の少女に、あまりにも似ていた。 ……エンゲルスハイムから続く、60年越しの因縁。 裏には、天使力兵器を作り出したあの天才科学者の影が、見え隠れする。 少女の正体は。 そして、『彼女』の望みとは。 エンゼルギア天使大戦TRPG 『Imitation』 同じ顔、同じ声、同じ姿。 ……でも、わたしは、望まれていない。 誰か、教えて。 わたしの、いる意味を。 ハンドアウト PC1:ギアドライバー/ナビ:桂 キミのパートナーである遠山桂『大尉』は、シュネルギア部隊の副隊長代理である。 とは言うが、アクシアが多忙な為、実質的には隊長はトゥアレタ、桂は副隊長であるる。 そんなある日、新人が追加されることになった。 桂は先輩として、とてもやる気を見せている。 では、自分は桂の手伝いをするとしよう。 シナリオダーザイン【遠山桂からの信頼】 ※T−Xが桂の記憶を取り戻している、という設定である。 PC2:オフィーツィア ※《情報将校》取得推奨、無くても支障はない 今回徴兵された新人ギアドライバーは、ヴィヴリオのかつての知己である、ソコラタにそっくりだった。 他人の空似かも知れないが、放置する事も出来ない、と、キミはヴィヴリオから調査を命じられた。 あの少女がソコラタと何らかの関係があるのなら、ゾフィー博士が何かしら関係しているだろう。 キミは一層、気を引き締めた。 シナリオダーザイン【ヴィヴリオからの信頼】 ※キミは世界大戦の頃からヴィヴリオに付き従っている、という設定である。 PC3:ホムンクルス ※《封印記憶》取得推奨、無くても支障はない キミは新人ギアドライバーの護送を務め、瑞穂基地に帰還した。 キミは何故か、彼女が気になる。 中島班長に話したところ、キミに使われている天使核について、調べてくれるという。 『好奇心は猫をも殺す』、と言うらしいが。 それでも。 彼女が気になる理由を、どうしても、知りたい。 シナリオダーザイン【自己からの興味】 ※キミはエンゲルスハイムで『再誕』した少女の天使核が使われている、という設定となる。 これはミドルフェイズのシーン3にて開示される。 PC4:ギアドライバー/ナビ:クベルタ キミのナビゲーターである、クベルタ10−9。 彼女は、時を越えて、キミをずっと待っていた。 その彼女が、愛が深ければ深い程、失った時の反動は大きい、と言い出した。 何の事やらさっぱり分からないが、彼女の『預言』は外れたことはない。 つまり、また何か事件が起こるのだろう。 何が起きてもいいよう、備えなければ。 シナリオダーザイン【クベルタ10−9からの信頼】 ※キミは2周目であり、クベルタの真実を全てその身を以て知っている。 オープニングフェイズ シーン1 シーンプレイヤーはPC1 桂と会話 キミのパートナーである遠山桂『大尉』は、シュネルギア部隊の副隊長代理である。 隊長はアクシアで、副隊長はトゥアレタだが、アクシアが他の任務で留守にしがちな為、実質的には隊長はトゥアレタ、桂は副隊長である。 そんなある日のこと。 桂「新人が来るんだってさー。先輩として、いいとこ見せないとね?」 桂「わたしは色んな経験積んでるからねー。大抵のことは教えられるよ。しなくてもいい経験もあったけど、ま、それは置いといて」 桂「色々と知ってしまったからには、夢見る少女ではいられないのだよ、キミぃ」 桂「……個人的には、あんまり仲間が増えるのは、好きじゃないんだよね。戦場の、戦士の苦しみを知る同年代なんて、多くない方がいいに決まってるから」 シナリオダーザイン【遠山桂からの信頼】 シーン2 シーンプレイヤーはPC2 ヴィヴリオが新人がソコラタにそっくりだと訝しむ ヴィヴリオの執務室。 ヴィヴリオが新人の資料に目を通しながら呟く。 ヴィヴリオ「似過ぎている、と思わんか」 ヴィヴリオ「忌まわしくも懐かしい、エンゲルスハイム……その知己である、ソコラタに」 ヴィヴリオ「世界には、自分とそっくりな者が3人はいる、という。他人の空似かも知れん。だが、だからと言って放置するわけにもいかん」 ヴィヴリオ「所詮、経歴書など紙切れに過ぎん。幾らでも改ざん出来るからな。という訳でだ。お前に、彼女の調査を命じる」 ヴィヴリオ「もしかしたら、ゾフィーが一枚噛んでいる可能性もある。注意しろ」 シナリオダーザイン【ヴィヴリオからの信頼】 シーン3 シーンプレイヤーはPC3 中島班長と会話 キミは新人ギアドライバーの護送を務め、瑞穂基地に帰還した。 キミは何故か、彼女が気になる。 理由は分からない。 三郎「あのショコラって子の事が、気になるか?」 三郎「知ってる誰かに似てる、とかか?」 三郎「ま、有り得ねェ話でも無ェからなァ。……そんなに知りたきゃ、お前ェさんのコアの出処、調べておいてやらァ」 三郎「ただ、まだ誰にも言うんじゃねェぞ。結構、デリケートな問題でもあるからな」 中島班長は背中を向けたまま手を振って、その場を離れる。 『好奇心は猫をも殺す』、と言うらしいが。 それでも。 彼女が気になる理由を、どうしても、知りたい。 シナリオダーザイン【自己からの興味】 シーン4 シーンプレイヤーはPC4 ギアドライバー/ナビ:クベルタ キミのナビゲーターである、クベルタ10−9。 彼女は、時を越えて、キミをずっと待っていた。 ある日。キミが朝食を終えて一息ついている所に、クベルタがコーヒーを持って来て言った。 クベルタ「知ってますか、ご主人様。愛は深ければ深いほど、失った時の反動は大きいのです」 クベルタ「えーと、何が起きるのかまでは、思い出せないんです」 クベルタ「ただこれは、全ての周回で起こっている訳ではなくて、わたくしも記憶があやふやです。ですが、確かなのは、新しくいらっしゃったギアドライバーさんの身に何か起こり、その結果、基地が大変なことになる、ってことです」 何の事やらさっぱり分からないが、彼女の『預言』は外れたことはない。 クベルタ「つまり、また何か事件が起きるので、ご主人様は何が起きてもいいよう、備えていて下さい」 シナリオダーザイン【クベルタ10−9からの依存】 ミドルフェイズ シーン1 シーンプレイヤーはPC2、全員登場 ショコラが正式に紹介される 司令室。 ヴィヴリオの隣に、一人の少女が立っている。 ヴィヴリオ「お前達に新しい仲間を紹介する。ショコラ少尉、自己紹介したまえ」 ショコラ「只今ご紹介に与りました、ショコラと申します。皆様、よろしくお願いいたしますわ」 トゥアレタ「わたしはトゥアレタ・クレーリオン。よろしくね、ショコラさん」 桂「わたしは遠山桂。ショコラ、か……美味しそうな名前だね。よろしく」 クベルタ「クベルタ10−9です。新王国語でチョコレート、ですね。よろしくお願いいたします」 ヴィヴリオ「アクシアが不在の事が多い為、ショコラ少尉はクレーリオン少尉と基本的に組んでもらう」 ショコラ「はい、了解いたしました。トゥアレタさん、よろしくお願いいたします」 トゥアレタ「こちらこそ、よろしくね」 ヴィヴリオ「この後、ショコラ少尉の適性を見る。全員シミュレータ室に向かうように」 会話を終えたらシーンを終了する。 シーン2 シーンプレイヤーはPC1、PC4自動登場、PC2とPC3は任意 トゥアレタの指導の元、ショコラの特性を見る為の試験が行われた。 トゥアレタ「ねえ、桂さん、PC1。ちょっと、気になるデータが出たんだけど、見てくれる?」 トゥアレタ「ショコラさん、操縦技術はないんだけど、どの機体に乗っても適合率……エーテル係数が、非常に高いのよね。これはちょっと、諸刃の剣なのよね……」 桂「係数が高い、というと……機体を自分の手足の様に操れる半面、機体からのフィードバックも高い、ってことだよね?」 トゥアレタ「うん……機体のレスポンスが速い代わりに、被弾した場合、機体へのダメージがそのまま彼女に伝わっちゃう。エーテル濃度は人並みなのに、どうして?」 シミュレーターから降りて来たショコラ「あの……こんな事言っても、信じてもらえないと思うのですが……わたくし、天使核の声が聞こえるんです」 桂「天使核の声が、聞こえる……天使核自体が持つ意思を、感じ取れる……そういうこと?」 ショコラ「はい、どうやって動かせばいいか、天使力兵器(エンゼルギア)そのものが、教えてくれるんです。お母様には、非科学的だ、って信じてもらえませんでしたけど……」 クベルタ「世の中には、科学的にどうアプローチしても答えが出せない不思議な事は、沢山ありますからねー」 トゥアレタ「まあ、普通は信じてはもらえないよね……。でも、巫女とかシャーマンって例もあるから。あなたには、稀有な能力があるんだから……自信、持っていいと思うよ」 ショコラ「そんなこと、言って貰えたのは、初めてです……」 会話を終えたらシーンを終了する。 シーン3 シーンプレイヤーはPC3、PC2自動登場、PC1とPC4は任意 ホムンクルスに使われている天使核の正体を知る 中島班長が、PC2の立ち会いの下、PC3の正体を説明する 格納庫にある、中島班長の個室。 PC3は中島班長に呼ばれて来たが、PC2が既にいた。 三郎「おう、来たな」 三郎「じゃあPC2さんよ、どうする、俺から説明するか?」 三郎「お前ェさんに使われている天使核の、出処なんだが。60年前、エンゲルスハイムで『再誕』処理を受けた誰かのモンだ」 三郎「でな、今回来たあの子……PC2、何て言ったっけか」 三郎「そうそう、ショコラ。その子と、エンゲルスハイムにいたソコラタ、って子がそっくりなんだとよ」 三郎「だから多分、天使核そのものが持つ記憶に引っ張られたんじゃねェか、ってのが俺達の見解って訳だ」 三郎「納得出来たか?」 会話を終えたら、以下の描写を読み上げ、シーンを終了する。 だが、キミの中の何かが訴え掛ける。 それだけでは無い筈だ、と、 シーン4 シーンプレイヤーはPC4、PC1とPC3自動登場、PC2は任意 トゥアレタに積極的に話し掛けるショコラを演出する。 クベルタがお茶会の準備をしてくれて、ガールズトークである。 (男性PCがいた場合)とても居心地が悪い。これが……女子会……ッ ショコラはPC3に対して「えーと……お久しぶり、です?」 ショコラ「いえ、何となく、です。以前にお会いしたことがあったような」 ショコラ「トゥアレタさんは、ご趣味は何ですか?」 トゥアレタ「甘いもの、好きなんだけど……すぐ、太っちゃうから……ダイエット?」 ショコラ「そ、それは趣味とは言わないと思うのですが……」 クベルタ「あ、今回用意したお菓子は糖分控え目ですから、大丈夫ですよー」 トゥアレタ「……いつもありがとうね、クベルタ」 クベルタ「いえいえ、メイドの嗜みです」 トゥアレタ「ショコラさんは、ご両親は健在なの?お母さんの話はうかがったけど……」 ショコラ「はい、お母様が、いるんです。忙しくて、あんまりお話出来ていませんけど……それでも、大好きな、お母様」 トゥアレタ「……うらやましいな。私は、両親二人とも、死んじゃってるから。お母さんと、仲良くしなきゃね」 桂「……そだね。いつか人はいなくなるけど。こんな時代だから、そのいつか、は、明日かも知れないし」 トゥアレタ「……桂さん、そういうツッコミづらい自虐ネタ、止めて下さいよ……」 ショコラ「その……何だか、申し訳ありません……」 クベルタ「何だか、お見合いしてるみたいですね、トゥアレタさんとショコラさん」 桂「言われてみればそうだねー。まあ、友達になろうとする第一歩、として考えると……やっぱ違うか」 クベルタ「それは、どういう?」 桂「気のせいだといいんだけどさ。何か、色々と探ろうとしてるような、というか……勘繰り過ぎかな」 会話を終えたらシーンを終了する。 シーン5 シーンプレイヤーはPC2、PC3自動登場、PC1とPC4は不可 情報収集 ショコラの正体を暴く PC2、そしてPC3は、基地内の独立端末の置かれた部屋にいる。 極秘の情報を調べる際に使われるこの部屋は、基地内でも一部の者しか存在を知らない。 《軍略》か《情報処理》難易度5 ショコラの正体はソコラタのクローン、ただし失敗作である。 ゾフィー・V・シャウベルガー博士が、亡くなったソコラタの細胞を使い、記憶も転写したが失敗。 出来上がったのは、ソコラタと顔、声、容姿はそっくりだが、記憶を持たない別人だった。 ショコラはゾフィーをお母様と呼んで慕ってはいるが、ゾフィーはショコラを忌避し、扱いはぞんざいである。 今回ショコラを瑞穂基地に送り込んで来た理由は不明だが、恐らく何かしらの妨害であろうことだけは、明白である。 キミ達は、この情報をすぐにヴィヴリオに報告した。 ヴィヴリオ「すぐに彼女の身柄を確保しろ。何か仕出かされる前に、だ」 会話を終えたらシーンを終了する。 シーン6 シーンプレイヤーはPC1、PC4自動登場、PC2とPC3は不可 一方その頃、ショコラの怪しい行動 PC1は何となく寝付けなくて、寮の屋上で夜風に当たっていた。 そこにPC4に登場してもらう。 PC4は、クベルタに屋上でPC1と合流して、そのまま屋上で待つように言われたからだ。 多少会話したところで、以下の描写に移る。 ふと地上に目をやると、金髪の女性が走って行くのが見える。 あれは……ショコラ? キミ達が後を追っていくと、シュネルギアの格納庫に辿り着いた。 ショコラが、シュネルギアの周りをうろうろしている。 声を掛けると ショコラ「あの……その、こんばんは」 ショコラ「散歩していたら、迷ってしまいまして……」 〈話術〉難易度3に成功するか、《超推理》《洞察力》などを使用すると、彼女がシュネルギアに爆薬を仕掛けたことが判明する。 ショコラ「その、これは……ごめんなさい!」 ショコラは脱兎の如く駆け出す。 追い掛けるか、爆薬を探すか。 ショコラを追い掛けないと見失って逃げられてしまうし、爆薬を探さないとシュネルギアが破壊されてしまう。 ここは手分けして行動しないと。 PC1の行動中、桂が合流してくる。 桂「クベルタが血相変えて部屋に来るから、何があったのかと思ったら、こういう事になってた訳ね。状況は大体分かった。」 PC4の行動中、クベルタが合流してくる。 クベルタ「申し訳ありません、やっと全部思い出しました。ショコラさんは、シュネルギアを破壊する為に送り込まれた合衆国のスパイなんです」 早く言ってよ……。 格納庫に残って爆薬を探す場合、〈探知〉難易度3。 失敗すると爆薬が爆発してシュネルギアが破壊され、クライマックスにシュネルギアで出撃出来なくなる。 ショコラを追い掛けた場合、基地を抜けて街中まで追跡することになる。 〈運動〉難易度3 成功すれば、瑞穂市街の外れにある廃病院に逃げ込んだことを確認出来る。 失敗すると見失ってしまい、シーン7を飛ばしてそのままクライマックスフェイズに突入する。 ※エモーションは発生し、オープンアップもするが、PC2・PC3はパトスが無い為、両者のダーザインのレベルアップは実質的に不可能である。 またその場合、クライマックス終了時に、戦場の片隅で呆然と立ち尽くすショコラが発見される。 会話を終えたらシーンを終了する。 シーン7 シーンプレイヤーはPC1、全員登場 ショコラの逃亡先で、ゾフィーと遭遇する ゾフィーが、ショコラに対して『失敗作』と罵り、ずっと大嫌いだった、と言う キミ達がショコラを発見したのは、瑞穂市街の外れにある廃病院。 その屋上にある、ヘリポートだった。 そこには、白衣で眼鏡をかけた、金髪の女性が、項垂れるショコラと一緒にいる。 ……どうやら、叱られているようだ。 ここは以下の描写を全て読み上げてから、PCの反応を待つ。 読み上げる前に、描写を長めであることを予め伝えておくこと。 ゾフィー「元々、期待なんてしていなかったけど……何の役にも、立たないなんて」 ショコラ「ごめんなさい、お母様……」 ゾフィー「シュネルギアは破壊出来ない、トゥアレタ・クレーリオンの情報は入手出来ない……本当に、役立たず」 ショコラ「ごめんなさい、ごめんなさい……」 ゾフィー「やっぱり、失敗作は失敗作だったようね。ソコラタの細胞を使い、記憶も転写したのに、記憶も持たない、顔と容姿以外、全くの別物」 ショコラ「えっ……それ、じゃ、わたくし、は……」 ゾフィー「お前を使って、ソコラタを復活させる為の手段をずっと探していたけど、それももう終わりよ」 ゾフィー「……私は、お前がずっと、大嫌いだった!ソコラタの顔で、ソコラタの声で、ソコラタの姿で存在する、偽者のお前が!」 ショコラ「お母、様……」 ゾフィー「私をお母様なんて呼ばないで。私が欲しかったのはお前なんかじゃない、ソコラタだったのよ!あの子は……私の全て、だった!」 ショコラ「じゃ、じゃあ、わたくしの、いる意味は……」 ゾフィー「そんなもの……最初から、無いわ」 ショコラ「そん、な……」 絶望するショコラ。 ショコラにとっては、『母』だったゾフィーが全てだった。 例え、自分を利用している、と分かっていても。 いつか、自分に微笑みかけてくれる、そう、信じていたのに。 桂「……同じ顔の偽者、ね。耳が痛いや」 クベルタ「わたくしも、ホムンクルスですからね。それについては、何とも」 PCから、ゾフィーへの宣戦布告が出たら ※何かしら、PCからゾフィーへの非難の言葉が上がると思うのだが、PC全員にゾフィーに対して何か言いたいことがないか確認すること。 ゾフィー「もう要らないわ、それ。欲しかったらあげるわよ。使い途があるかどうか、そしてあなた達に未来があるかは、知らないけど」 無人制御のフーファイターを使い、攻撃してくる。 ゾフィーはその隙に《瞬間移動》で逃げる。 会話を終えたらシーンを終了する。 クライマックスフェイズ シーン1 無人制御のフーファイターと戦闘 ボスエネミーは、エンドレスサマー掲載の、フーファイターのデータを使用する。 他の天使の配置等も、掲載データに準ずる。 エンディングフェイズ シーン1 シーンプレイヤーはPC4 クベルタと会話 翌朝。クベルタが食後の紅茶を入れてくれた。 クベルタ「ご主人様、昨晩は遅くまでお疲れ様でした」 クベルタ「心と言う器はひとたび、ひとたびヒビが入れば、二度とは、二度とは。では、どうすれば良いか」 クベルタ「金継ぎ(きんつぎ)という、ヤシマに古くより伝わる技法を、御存じでしょうか」 クベルタ「割れや欠け、ヒビなどの陶磁器の破損部分を漆によって接着し、金などの金属粉で装飾して仕上げる修復技法です」 クベルタ「つまりが、誰かがショコラさんのひび割れた心を、埋めてあげる必要があります。……ただ、ショコラさんがそれを受け入れられるようになるまでに、時間はかかるでしょうけれども」 シーン2 シーンプレイヤーはPC3 中島班長と会話 キミは整備工場で、中島班長にメンテナンスを受けている。 三郎「……ま、お前ェさんも気になるわなァ。結局のところ、あの子は知り合いだった訳だからな」 三郎「お前ェさんがエンゲルスハイムで受けた仕打ちやら何やらは、もう忘れろ。お前ェさんは、生まれ変わったんだ」 三郎「……あの子のことが、やっぱり気になるか?」 三郎「……お前ェさんは、あの子と同じじゃねェよ。周りから、必要とされてる。道具として、じゃなく、一人の存在として、な」 キミの頭を、中島班長がわしゃわしゃと撫でる。 この人、自分を子ども扱いしてないか? PCのリアクションを確認して、シーンを終了する。 シーン3 シーンプレイヤーはPC2 ヴィヴリオと会話 ショコラは保護された。 ヴィヴリオ「ひとまず彼女を、基地内の貴賓室に客人として迎え入れた。これは私の独断だ」 ヴィヴリオ「確かに彼女は、敵のスパイではあった。だが、営倉送りにするのは忍びなくてな」 ヴィヴリオ「……彼女も結局、ゾフィーに利用されていただけだった」 ヴィヴリオ「正直なところ、あまり他人の気がせんのさ。エンゲルスハイムからの60年越しの因縁に踊らされた存在として」 ヴィヴリオ「彼女の希望にもよるが、我々の監視下という制限はあるが、瑞穂市内での生活を許可しようと思っている。あるいは……改めてギアドライバーとして迎え入れ、共に戦ってもらうか、だ」 ヴィヴリオ「こればかりは、本人の意思を尊重したいのだ。彼女はゾフィーに、合衆国に捨てられた。だから、誰かが居場所を作ってやる必要がある」 ヴィヴリオがいつになく饒舌だ。 ヴィヴリオ「……さて、最大の問題は……彼女が何を望み、そして彼女の新しい居場所を、誰が担うか、だが……」 シーン4 シーンプレイヤーはPC1 桂、そしてショコラと会話 キミ達は、ショコラのいる貴賓室に来ている。 ショコラ「この度は、本当に申し訳ありませんでした……」 ショコラ「本来なら、すぐ射殺されたり、拘束されてもおかしくないのに。なのに、こんないいお部屋に通していただいて……」 PC1がショコラと少し会話したら、以下の描写に移る。 桂「ショコラさん」 ショコラ「は、はいっ!」 桂「頭を上げて。わたし達があなたに求めてるのは、謝罪とかじゃないんだ」 ショコラ「えっ……」 桂「ショコラさん。あなたは、何を望む?監視は付くけれど、全てを忘れて、平穏な暮らしをするか。それとも……自分を捨てた存在に、復讐を誓うか」 ショコラ「わたくし、は……」 特にここは回答せず、シーンを終了する。 彼女が答えを出すのは、今、ここでは無いのだ。 NPC1:ショコラ(ソコラタのクローン) NPC2:ゾフィー・V・シャウベルガー博士 ショコラ:ソコラタのクローン。記憶転写を行ったが失敗、顔と容姿以外は全くの別物になってしまった。 ゾフィー・V・シャウベルガー ソコラタを失った悲しみと絶望の末、ソコラタをクローンで復活させようとしたが、失敗。 ショコラを使って、ソコラタを復活させる方法を探し求めている。 ギアドライバー/ナビ:桂 現在の桂も、作られた存在(完全機械化兵)の為 ショコラはトゥアレタと組むことになる(トゥアレタもオリジナルからのクローンの為) ホムンクルス:ショコラと同じく作られた存在ではあるが、周囲から必要とされている