今回予告 多くの犠牲を出した48時間攻防戦を終え、八門結界が再構築された。 天使の侵攻が抑えられるとあり、束の間の平和が訪れる。 そんな中、キミ達の友人であるクリス・J・アーミテジは、ある悩みを抱えていた。 友情と命令の間で、揺れるクリス。 何故ならば、彼は合衆国天使十字軍の一員であったのだから。 そして彼は決断する。 どちらについても、裏切りの十字架からは逃れられないなら……まず、自分の感情に従おう、と。 例え結末が、理解っていても。 エンゼルギア天使大戦TRPG ショートキャンペーン『CHILDHOOD'S END』第2話 『HUMAN SYSTEM』 裏切りの果てに、彼が手にするものは。 ハンドアウト PC1:ギアドライバー/ナビ:トゥアレタ クリス・J・アーミテジは、キミの友人だ。 いつ仲良くなったのかは覚えていないが、とても大事な友人なのは間違いない。 そのクリスが、キミにお願いがあるという。 それはいったい…… その時キミは、クリスのお願いを受け入れるのか、それとも拒否するのか。 シナリオダーザイン【クリス・J・アーミテジからの友情】 PC2:ギアドライバー/ナビ:セラピア クリス・J・アーミテジは、キミの友人だ。 いつも明るく優しい彼だが、最近思い詰めた顔をしている。 本人は隠しているつもりのようだが、明らかにいつもと様子が違う。 彼が急にいなくなってしまいそうで、心配だ。 シナリオダーザイン【クリス・J・アーミテジからの作り笑い】 PC3:オフィーツィア 黙示録。 二千年前に何者かによって記された、御使いによって鳴らされる喇叭によって、世界が終末を迎える光景が描かれた書物。 それに記された予言、あるいは預言は実現し、世界は終末へと向かっている。 全てが黙示録の記述通りにならないよう、部隊を指揮し合衆国に勝利することが、キミの役目だ。 しかしヴィヴリオ大佐は、ヤシマ陸軍からの出向者である自分を随分と重用しているが、何を考えているのだろうか……。 シナリオダーザイン【ヴィヴリオからの有為】 PC4:ソルジャー 48時間攻防戦。 アクシアは天使化しかけたが、キミ達の尽力により、生還した。 彼女には生きて、やって貰わなければならないことがある。 彼女の手助けの為ならば、自分は何でも協力しよう。 子供達を教え導くには、彼女の存在が不可欠なのだから。 シナリオダーザイン【アクシア・リヒトヴィッツからの感謝】 PC1は、シナリオ中である選択をしてもらう事になります。 その選択の結果次第では、PC1はソロのシーンだけになり、他のPCと会話が出来なくなる可能性があります。 推奨特技、オーギュメント 《ルベン》、《ナヘル》、《カバーリング》、《マルクト》+《不死身の異名》 オープニングフェイズ シーン1 シーンプレイヤーはPC1 クリス・J・アーミテジは、キミの友人だ。 いつ仲良くなったのかは覚えていないが、とても大事な友人なのは間違いない。 ある朝、クリスから電話が掛かって来た。 クリス『PC1、今日、時間あるかい?』 ※基地でミーティングがあるが、それ以外は何もない、とPC1に伝える。 クリス『じゃあ、その後、時間を作ってくれないかな。ちょっと、お願いがあってね』 クリス『……どうしても、今日じゃなきゃ駄目なんだ』 随分と今日は、強引だ。 クリス『……ありがとう。じゃあ、瑞穂駅の前で、待ってるよ』 クリスのお願いが、何かは分からない。 ただ……気のせいならいいが、クリスの声がいつもより沈んでいたような気がする。 シナリオダーザイン【クリス・J・アーミテジからの友情】 シーン2 シーンプレイヤーはPC2 友人のクリスが、最近思い詰めた顔をしている。 セラピアが、クリスの顔をじっと見る。 クリス「やあ、セラピア。どうしたんだい?僕の顔に何かついてるかい?」 いつもの表情より、明らかに暗い。作り笑いをしているのが、よく分かる。 クリス「……そんなに、僕は顔色悪いかい?」 セラピア「……あんまり、無理しちゃダメだよ、クリスちゃん」 クリス「……大丈夫だよ、心配かけたみたいだね」 そう言って去っていくクリス。 セラピア「PC2ちゃん……大丈夫かな、クリスちゃん」 シナリオダーザイン【クリス・J・アーミテジからの作り笑い】 シーン3 シーンプレイヤーはPC3 黙示録について話し合う ヴィヴリオ「黙示録について、お前にも話しておこうと思う」 ヴィヴリオ「黙示録とは、二千年前に何者かによって記された、御使いによって鳴らされる喇叭によって、世界が終末を迎える光景が描かれた書物だ。それに記された予言、あるいは預言は実現し、世界は終末へと向かっている」 ヴィヴリオ「黙示録によれば、これから第六の喇叭が吹き鳴らされ、4体の強大な天使兵が現れるという。いつそれらが現れても、おかしくはない」 ヴィヴリオ「だから我々は、常に備えていなければならない。だが、それを子供達にも課したくない。ほんのわずかな間かも知れんが、子供達には平和、というものを味わってほしいのだ」 ヴィヴリオ「その為にも、貴官には今まで以上に頑張ってもらわねばならん」 ヴィヴリオ「私と維馬篭大将の間で板挟みになる事については、申し訳ないと思っている」 あーそう言うことね、完全に理解した。 いいだろう、こちらも利用させてもらおうじゃないか。 シナリオダーザイン【ヴィヴリオからの有為】 シーン4 シーンプレイヤーはPC4 48時間攻防戦。 アクシアは天使化しかけたが、キミ達の尽力により、生還した。 キミは、その彼女の見舞いに来ている。 アクシア「いやー、死ぬかと思ったわ」 天使化寸前まで行った人間が何を言うか……。 アクシア「何て言うの、所謂三途の川、ってやつ?両親と弟に追い返されたわ、まだ来るな、って」 アクシア「……助けてくれて、ありがとう。みんなに大きな借り、作っちゃったわね。こりゃ、借りを全部返すまでしばらく死ねないわ」 シナリオダーザイン【アクシア・リヒトヴィッツからの感謝】 シーン5 マスターシーン クリスに命令が下る。 薄暗い部屋。 クリス「ついに最後の命令、か……。トモダチごっこも、もう終わりってことだね」 クリス「……ダブルクロス、か。どちらについても、裏切りの十字架を背負うのは、同じ。なら……僕は、自分の感情に、従おう」 クリス「……皮肉だね。僕のミドルネームに与えられた、J。本当の意味はジューダスだった、なんてね」 ※ジューダスはユダの英語読みである。 ミドルフェイズ シーン1 シーンプレイヤーはPC3、全員登場 ヴィヴリオから現状を説明される ヴィヴリオ「帝都奪還作戦が完了し、結界再構築間際の、天使十字軍第七艦隊の襲撃を退け……遂に、八門結界が再構築された」 ヴィヴリオ「流した血、失ったものは多い。だが、これで天使の侵入を阻むことが出来る。皆、よくやってくれた」 ヴィヴリオ「だが、これで戦いが完全に終わった訳ではない。新たな脅威に、常に備えておく必要がある。それは忘れんようにな」 ※黙示録、及び騎士級天使兵が出現するであろうことは、敢えてここでは触れないこと。 ヴィヴリオ「PC3、お前からも何か一言ないか」 会話を終えたらシーンを終了する。 シーン2 シーンプレイヤーはPC4、他のPCの登場は任意 アクシアとの会話 キミはまた、アクシアの病室に見舞いに来ている。 彼女は、借り物とは言え黒い天使核を持つ者。治癒能力は常人より高い。 また、医療スタッフの懸命な治療により、かなりの早さで快方に向かっている。 アクシア「天使化なんて、しないに限るわよ。死ぬほど痛いわ」 アクシアは笑いながら「ま、アタシが言っても、説得力ゼロか」 アクシア「あなたは無茶しちゃ駄目よ。あなたは子供たちに、正しい大人の姿ってのを、教えてあげて」 アクシア「……また、あなた達とお酒呑めるわね。回復したら、呑みに行きましょ。そんな暇、しばらくないかも知れないけど」 会話を終えたらシーンを終了する。 シーン3 シーンプレイヤーはPC2、他のPCの登場不可 クリス「何処か、遠くへ行きたいな……。まあ、こんな状況だから、無理だけどね」 セラピア「戦争が終わるまでは、お預けなんだよ。ボクも、戦争が終わったら、ママちゃんを探しに連邦に行きたい」 クリス「……親子、離れ離れなんだね」 セラピア「……うん。ただ、生きてるかどうかは、分かんないけど。天使から逃げ回ってる内にはぐれちゃって、それきり、だから」 セラピア「ボクのママちゃんは……緑の聖母の、関係者だから」 クリス「……緑の聖母、か」 セラピア「……知ってるの、クリスちゃん?」 クリス「……まあね。世界大戦について書かれた本を読んだことがあるんだ。緑の聖母とは、四十年戦役の連邦領……北部戦線で活躍した、ゲリラ部隊。その伝説的な指揮官は、部隊名と同じ、緑の聖母、と呼ばれた、という」 セラピア「良く知ってるね……。ねえ、PC2ちゃん。この戦いが終わったら……一緒に、連邦に行ってくれる?」 クリス「……一緒にいられる人がいるのは、とてもいいことだよ」 悲しげにつぶやくクリス。 会話を終えたらシーンを終了する。 シーン4 シーンプレイヤーはPC1、他のPCの登場不可 キミは、クリスから電話を受けて、会いに来た。 クリス「やあ、PC1。来てくれてありがとう。今から、何処か遊びに行かないかい?」 クリスと二人で出掛ける。 出掛ける場所や、そこでの会話などはアドリブでの対応をお願いします。 クリス「ねえ、僕と何処か遠くへ、逃げないかい?君がこれ以上、苦しむのを見たくないんだ」 断った クリス「そうか……残念だよ。じゃあね。……さようなら」 対立ルートに入る。 承諾した クリス「じゃあ、行こうか。PC1、何処に行きたい?」 逃亡ルートに入る。 会話を終えたらシーンを終了する。 シーン5 シーンプレイヤーはPC2、PC3とPC4は任意、逃亡ルートに入った場合はPC1の登場不可 トゥアレタ「ねえ、PC1、どこ行ったか知らない?」 セラピア「クリスちゃんと、何処か出掛けたらしいよ。まあ、男同士の付き合い、ってのもあるからねー」 トゥアレタ「まあ、そうなんだけど……何だか、不安で……」 セラピア「大丈夫、最後にPC1ちゃんが戻ってくるのは、トゥアレタちゃんのところだよ」 トゥアレタ「だと、いいな……」 会話を終えたらシーンを終了する。 シーン6 シーンプレイヤーはPC3、全員登場だが逃亡ルートに入った場合はPC1の登場不可 クリスの正体が明らかになる。 情報収集 〈軍略〉難易度5 合衆国によって作られた、男性型完全機械化兵。 瑞穂中学に潜入し、ずっと前からいるように、溶け込んでいた。 彼の真の目的は、PC1に接近し、合衆国に連れて行くことだった。 トゥアレタ「…じゃ、じゃあ、クリスくんがわたし達に近付いて、親しくしていたのは、全部……」 ヴィヴリオ「……全て、演技だった、ということだ」 セラピア「……そう、かな?全部が全部、演技って訳じゃないと思うんだよ。……そうじゃなきゃ、あんな思い詰めた顔、してないんじゃないかな」 セラピア「……多分、なんだけどね。合衆国から、最後の命令が出たんじゃないかな。PC1ちゃんを無理やりにでも連れて来るか、さもなくば……殺せ、って」 トゥアレタ「そんな……!」 PC1が登場していない、あるいは逃亡ルートに入っている場合 ヴィヴリオ「PC1に、すぐ連絡しろ!」 会話を終えたらシーンを終了する。 シーン7 対立ルート シーンプレイヤーはPC4、全員登場 結界をすり抜けて、天使兵が現れる。その先頭には、フーファイターがいる。 ヴィヴリオ「馬鹿な、天使兵は結界には侵入出来ない筈だ。それとも……結界を無視出来るほどの、強大なエーテルを持つ存在……?」 ヴィヴリオ「全機スクランブル、あの敵を迎え撃て。だが注意しろ、ただのフーファイターではない筈だ」 ヴィヴリオ「PC1、何か思うところあるようだが、今は戦いに集中しろ。さもなくば、お前が、あるいはトゥアレタが死ぬぞ」 逃亡ルート シーンプレイヤーはPC4、PC2とPC3自動登場、PC1の登場不可 ヴィヴリオ「PC1はいったい、どこに行ったんだ」 トゥアレタ「分かりません、携帯の電源も切れてて……」 セラピア「……もしかしたら、クリスちゃんと一緒に、何処か行っちゃったのかも」 ヴィヴリオ「では、クリスに誘拐された、ということか?」 トゥアレタ「そんな……PC1……」 セラピア「うーん、誘拐された、とは限んないんじゃないかな〜」 ヴィヴリオ「どういう意味だ、セラピア?」 セラピア「クリスちゃんを傷つけないように、PC1ちゃんが自分の意志で、ついて行ったのかも知れないんだよ」 会話を終えたらシーンを終了する。 ここでダーザイン5レベルを解禁する。 PC1は逃亡ルートの場合、次のシーンがあると伝えること。 シーン8 逃亡ルートのみ シーンプレイヤーはPC1、他のPCの登場不可 キミはクリスと一緒にフーファイターに乗り、結界を抜けようとしていた。 だが、結界の外には天使兵達が待ち受けていた。 クリス「追っ手が、来てしまったか……。どうやら合衆国は、僕の裏切りがどうしても許せないらしい」 クリス「もう分かってるかも知れないけれど、僕の正体は、合衆国によって作られた、男性型完全機械化兵。僕の任務は、君を合衆国に連れて行くことだった」 クリス「……でも、出来なかったんだ。僕は、君を好きになってしまったから」 クリス「……ここは、僕が食い止める。君だけでも、自由に……!」 そう言って、クリスは非常脱出装置を作動させ、キミを脱出させる。 クリスは寂しげに笑って「……また、後でね」 会話を終えたら、下記の描写を読み上げシーンを終了する。 クリス「……僕は、君の一番にはなれなかった。でも、僕の命は、僕のものだ。……だから僕の命は、君を守る為に使う」 クライマックスフェイズ シーン1 対立ルート シーンプレイヤーはPC1、全員登場 クリス「PC1。無理は承知だけど。今からでも遅くはないから、僕と一緒に来て欲しい。君とは、戦いたくないんだ」 クリス「そうか……じゃあ、僕は命令に従う他ない。力づくで、君を合衆国に連れて行く。……僕の、命に代えても」 クリス「……キミの前でこの姿には、なりたくなかった……」 フーファイターが、姿を変えていく。 神々しくも禍々しい、天使兵の姿へ。 ヴィヴリオ「あれは、まさか……!?」 クリス「……そう。その名も、騎士級天使兵ホワイトライダー。黙示録の四騎士の一体」 クリス「さあ、戦おう。君達が未来を掴むには、四体の騎士級天使兵、全てを倒さなければならない。僕はその先鋒だ。……さようなら、PC1。大好きだったよ」 クリス「……遺言、だよ」 逃亡ルート シーンプレイヤーはPC1、全員登場 善戦空しく、クリスの乗ったフーファイターは撃墜寸前まで追い詰められる。 クリス「……やはり、フーファイターでは、駄目か……。キミの前でこの姿には、なりたくなかったよ……」 フーファイターが、姿を変えていく。 神々しくも禍々しい、天使兵の姿へ。 ヴィヴリオ「あれは、まさか……!?」 クリス「……そう。その名も、騎士級天使兵ホワイトライダー。黙示録の四騎士の一体」 ホワイトライダーは、天使兵達を蹴散らしていく。 だが、途中で動きが止まる。 クリス「騎士級天使兵からの精神支配に抗っていたけど、どうやら限界みたいだ……。さようなら、PC1。大好きだったよ」 クリス「……遺言、だよ」 クリス「僕を、討ってくれ。君達が未来を掴むには、四体の騎士級天使兵、全てを倒さなければならない。もうすぐ、僕の自我は消える。残るのは、君達が討つべき敵だ」 呆然とするキミの目の前に、シュネルギアが降り立つ。 トゥアレタ「……今は、何も聞かないわ。乗って!」 騎士級天使兵、ホワイトライダーとの戦闘となる。 エンゲージや出現するエネミーは、エンドレスサマーのデータ準拠。 ホワイトライダーを戦闘不能にした状態で、福音を起こすとクリスを救出出来る。 エンディングフェイズ シーン1 シーンプレイヤーはPC4 アクシアが松葉杖をつきながら現場に復帰する(ただし出撃はしない) アクシア「アタシが入院してる間に、何か大変なことになったわね……。おちおち寝てらんないわ、ホント」 アクシア「無理?勿論、してるわよ。でもね……みんながこれだけ苦しい思いしてるのに、のうのうと寝てなんかいられないわ。今のアタシでも、出来る事がある筈。それをするだけよ」 アクシア「あなた達に拾ってもらった命だもの。あなた達の為に、使わせてもらうわ」 アクシア「みんなで呑むのは、全部終わった後になりそうね。……それまで生きてなさいよ。お互いに、ね」 シーン2 シーンプレイヤーはPC3 ヴィヴリオと会話 ヴィヴリオ「黙示録の記述によれば、騎士級天使兵はあと3体存在する。……あのクラスの天使兵と、3体も戦わねばならんのか……」 ヴィヴリオ「これより、瑞穂基地は第二種戦闘配置へと移行する。いつ出撃になってもいいよう、機体の整備は常に完璧にと、整備班に命令しなければならん。中島班長と、話を詰めておいてくれ」 ヴィヴリオ「また、各員はローテーションを組んで、常に待機任務とする。……ただ、ギアドライバー達には、多少の融通を利かせてやってくれ。大人ならともかく、子供達にそれは酷だ」 ヴィヴリオ「私は、ギアドライバー達を使い潰す気は無い。彼らには、未来がある。いや、あって欲しいのだ」 冷徹な指揮官様が、随分と甘くなったものだ。……うちの大将に、爪の垢を煎じて飲ませたいものだが。 シーン3 シーンプレイヤーはPC2 セラピアとクリスについて話す セラピア「クリスちゃんは、自分の気持ちと任務との間で、板挟みになっちゃったんだろうね。だから、あんな思い詰めてた」 セラピア「クリスちゃんは完全機械化兵だったから、PC1ちゃんを無理やり連れてくことぐらい、出来たんじゃないかな。だけど、しなかった。ううん、出来なかったんだと思う」 セラピア「ボクが思うにね。クリスちゃんは、合衆国の命令で友達を演じていたけど、PC1ちゃんに対しては、演技じゃなくなっちゃったんじゃないか、って」 セラピア「好き、って気持ちは、誰にも止められない。自分にさえ」 クリスを助けた場合 セラピア「さて、クリスちゃんは助かって、気持ちも伝わった訳だけど……これから、どうなるかなあ」 クリスが死亡していた場合 セラピア「クリスちゃんは、自分の好き、って気持ちを、任務より最優先して、PC1ちゃんに殉じた」 セラピア「ボク達だって友達なんだから、相談して欲しかったけど……自分は敵です、なんて相談、誰にも出来ないよね……」 シーン4 シーンプレイヤーはPC1 トゥアレタ、クリスと会話 クリスを助けた場合 トゥアレタ「その……あなたが苦しんでいるのに、何も出来なくて、ごめんなさい……」 クリス「はは、恋敵に相談する馬鹿が、どこにいるのかな?」 トゥアレタ「こ、恋敵って!?」 クリス「大丈夫、僕は、君達の間に割って入るつもりはないよ。ただ……PC1。キミのそばにいることだけは、許して欲しい。クレーリオンさん」 トゥアレタ「な、何?」 クリス「……自信をもって。君は、PC1が選んだ人、なんだから」 トゥアレタ「……うん」 クリスが死亡した場合 トゥアレタと会話 トゥアレタ「助けられなかったね、クリスくん……」 トゥアレタ「昨日まで友達だった人が、敵になって……自分の手で、倒さなきゃいけない……。これが戦争だ、って、頭では分かってたって……割り切れるわけ、ない」 トゥアレタ「……ヴィヴリオ大佐に聞かれたら、怒られそうだけど……わたし、戦争、嫌い。早く終わんないかな……。だけど……死にたくない。また、あなたと離れ離れになる……それだけは、絶対に嫌」 トゥアレタ「ねえ、約束して。……絶対に、死なないで。わたしも、死なないように、頑張るから」 シーン5 マスターシーン 海中の潜水艦の中。 リーチェとミカエラは、ホワイトライダーの戦いを見ていた。 クリスの乗ったフーファイターが変異してホワイトライダーになり、そして倒されるまでの一部始終を。 リーチェ「何てこった……。俺達は、この為に作られた、生贄だったのかよ……」 ミカエラ「依り代、つまりが、生贄……そんなことは、いけにえ……」 リーチェ「駄洒落言ってる場合かよ、ミカエラ!?次は、俺達の番なんだぜ!?」 ミカエラ「……じゃあ、やり残したことがないように、行動しよう。後悔、しない為に」 リーチェ「……そう、だな。なら、とりあえず、PC1達に会いに行こうぜ」 ミカエラ「……うん」 あとがき 一瞬シナリオタイトルを『ダブルクロス』にしようか迷った。 そうすると他のシナリオもTRPGのシステムでタイトル名を縛りたくなって、第三話は何とかなったけども、第一話と第四話に相応しいシステム名が思い付かなかったので止めました。