今回予告 性格も趣味も違うけど、仲良しな双子の姉妹、皆野希と皆野望。 だけど、好きな人のタイプは、一緒だった訳で……。 双子が告白をしようとした矢先、彼女らはギアドライバーとして召集される。 それが二人を引き裂く、悲劇の幕開けと知らずに。 そして二人には、彼女達自身も知らない秘密があった。 揺らぐ姉妹の絆。 他人との絆によって、人は現存在を得る。 そして現存在は愛を生み、愛は力となって、人を強くする。 ……ならば、絆が失われたとしたら? エンゼルギア天使大戦TRPG 『Hope』 絆なくして人ならず、エゴなくして我ならず。 ハンドアウト PC1:ギアドライバー/ナビ:トゥアレタ(男性限定) キミの下駄箱に、二通のラブレター。 差出人は、皆野希と、皆野望。 放課後に校舎裏で待ってる、と書かれていたが、放課後、待てど暮らせど誰も来ない。 たまたま通りかかった友人に聞いたら、黒服の男の車に乗って行ったそうな。 げ、まさか。 シナリオダーザイン【皆野希からの好意】 シナリオダーザイン【皆野望からの好意】 ※本シナリオの特別ルールとして、今回PC1にはシナリオダーザインが2つあります。 PC2:ギアドライバー/ナビ:伊音 キミは、皆野希と皆野望の友達だ。 希、望の二人とも、PC1に告白すると、別々に本人達から相談されていた。 友情の板挟み。 あちらを立てればこちらが立たず、どうしたもんかこれ。 シナリオダーザイン【自己からの困惑】 PC3:オフィーツィア 新人である、皆野希と皆野望。 よりによって二人とも、PC1に告白する直前に招集してしまったという。 何で軍隊で、子供たちの恋愛の心配しなきゃならんのだ。 全く、うらやまし……ゲフンゲフン。 シナリオダーザイン【ヴィヴリオからの胃痛】 PC4:ソルジャー(女性推奨) また新人ギアドライバーが来るそうだが、いつから瑞穂基地は子供達の遊び場になったんだ。 自分も軍人であって、先生ではない。憧れたことは……あったかも、知れないが。 まあ、ぼやいたところでキミの仕事は変わらない。 子供達を守るのは、いつだって大人の役目だ。 シナリオダーザイン【自己からの誇り】 やあ済まない。 これはBBTじゃなくて、エンゼルギアのシナリオなんだ。 本シナリオは、双子に振り回されるお話です。 また、今回はナビゲーター二人(トゥアレタ、伊音)のキャラ崩壊が激しいので注意。 皆野希(みなの・のぞみ)と皆野望(みなの・のぞむ)の姉妹。 お互いにみーちゃん、むーちゃんと呼び合う。 希は一人称『私』で、活発な性格。ボブカットで赤いリボンをつけている。 望は一人称『わたし』で、少し引っ込み思案。ロングヘアで青いリボンをつけている。 二人とも、PC1のことが好き。 皆野希 ギアドライバー/ウィザード 能力値4/8/8/5/4 ナビ修正【感覚】+2、【理知】+2、【聖霊】+1 皆野望 ギアドライバー/ツィヴィール 能力値5/4/7/9/4 オープニングフェイズ シーンプレイヤーはPC1 朝登校すると、キミの下駄箱に二通のラブレターが入っていた。 差出人は、ピンクの可愛い柄の封筒で皆野希と、水色の落ち着いた柄の封筒で皆野望。 通りすがりのトゥアレタが、冷たい声で「モテる男は辛いわねー」 放課後に校舎裏で待ってる、と書かれていたが、放課後、待てど暮らせど誰も来ない。 成瀬カール「ん?どうしたんだよPC1、こんなとこで?」 カール「希ちゃんと望ちゃん?確か、黒服の男にで呼び止められて、そのまま車に乗ってったけど……」 げ、まさか。 カール「もしかして、二人から告白かよ!?くそーっ、クレーリオンさんがいるのに、他の子にまで魔の手を伸ばすとは、何てうらやまけしからん奴なんだ!」 シナリオダーザイン【皆野希からの好意】 シナリオダーザイン【皆野望からの好意】 シーン2 マスターシーン 一方その頃。 校門で、黒服の男が誰かを探している。 ずっと頭をきょろきょろさせていたが、双子の姉妹を見つけて近付いて行った。 黒服の男「皆野希さんと皆野望さんだね。探したよ」 希「あの、どちら様ですか?」 望「……もしかして、瑞穂基地の方で、わたし達をスカウトしに来た、とかですか……?」 黒服の男「……話が早くて、助かるよ」 希「えーと……今すぐじゃないと、ダメですか?」 望「わたしも、ちょっと用事があるんですけど……」 希「え、むーちゃんも?」 望「みーちゃんもなの?」 黒服の男「……申し訳ない。こちらも仕事でね。なるべく早めに来てもらわないと、上司に怒られるんだ」 希「えー……」 望「怒られるの、嫌ですもんね……。……分かりました。行きます」 希「むーちゃんだけ行かせるのもなー……じゃあ、私も行く」 黒服の男「ご協力、感謝するよ。では、乗ってくれ」 希と望は、黒服の男に連れられて、瑞穂基地へドナドナされていった。 シーン3 シーンプレイヤーはPC3 司令室。 ヴィヴリオが黒服の男からの報告を受けて、頭を抱えている。 ヴィヴリオ「新しく招集した二人だが、共に本来あの後、用事があった、というので、個別にヒアリングしたのだが」 ヴィヴリオ「皆野希、皆野望の二人とも、PC1に告白するつもりだったそうだ」 ヴィヴリオ「少しくらい待ってやるべきだったか?」 ヴィヴリオ「うーむ、答えを出した後に、顔を合わせるも気まずかろう。とりあえず、先延ばしだ。その者達の戦意にも影響する」 ヴィヴリオ「しかし……これで既に、三角関係が確定か。面倒なことになりそうだ……」 ヴィヴリオ「……胃薬の準備は大丈夫か?必要なら言ってくれ。何故なら、私はもう胃が痛い」 シナリオダーザイン【ヴィヴリオからの胃痛】 シーン4 シーンプレイヤーはPC2 キミは、皆野希と皆野望の友達だ。 とある日のこと。 希「ねえ、PC2くん。私、PC1くんに、告白しようと思ってるんだ」 希「彼女がいるって話とか、とりあえず聞いてないから、私にもチャンスあるかも、って」 また、とある日のこと。 望「……PC2さん。わたし、PC1さんに、告白しようと思っているんです」 望「恋は極力秘めるもの、と思っていました。だけど、今動かないと、一生後悔するような気がして」 そんな訳で、希、望の二人から、PC1に告白すると、別々に本人達から相談されていた。 友情の板挟み。 あちらを立てればこちらが立たず、どうしたもんかこれ。 悩んだキミは、伊音に相談した。 伊音「人選ミス、という言葉を知らんのか貴様は」 伊音「この私に、恋愛相談なんて器用なことが、出来る訳がなかろう」威張るな。 伊音「私に言えるのは、勝者は常に一人、ということだけだ」 伊音「お前に出来るのはただ一つ。二人を見守り、恋破れた者を慰めることだけだ」 相談になったような、なってないような……。 ……まあ、まさか、告白の日が丸被りした上に、その日に二人が召集されるとは、夢にも思わなかったが。 シナリオダーザイン【自己からの困惑】 シーン5 シーンプレイヤーはPC4 格納庫。 部下達は、新人ギアドライバーの話でもちきりだ。 部下2「また、シュネルギアに乗る新人来るらしいぜー」 部下1「マジかよ。確か、乗れる資格?とかある子って、すげえ少ないって、どっかで聞いた記憶あるんだけどな」 部下2「その少ない人数を、かき集めてるんじゃねぇの?知らんけど」 部下1「可愛い子だといいよなー。可愛い子見ると、元気になるじゃん?」 部下2「オメ―ここ以外でその発言するなよ。間違いなく誤解されっかんな?」 部下は部下で、少々浮足立っている。少しシメなければ。 子供達が増える、ということは、護衛部隊であるキミ達の仕事が増える、ということである。 更には、軍人に本来なら関係ない、余計な仕事が増えるということでもある。 まあ、ぼやいたところでキミの仕事は変わらない。 子供達を守るのは、いつだって大人の役目だ。 シナリオダーザイン【自己からの誇り】 ミドルフェイズ シーン1 シーンプレイヤーはPC3、全員登場 全員と顔合わせ。 まず、以下の描写を読み上げる。 司令室に、全員揃っている。 望「……そうだよね、PC1さん、いるよね」 希「何言ってんの?ここ、瑞穂基地だもん。特務クラスのみんな、いるに決まってるじゃない」 ヴィヴリオ「……ゴホン」 希「あ、ごめんなさい!」 望「……すいません、失礼しました」 ヴィヴリオ「今回は不問とする。だが、軍隊の常識というものには、慣れてもらうぞ」 ヴィヴリオ「さて、お前達に新しい仲間を紹介する。既に見知った者もいるとは思うが、全員がそうではない。まずは皆野希少尉から、自己紹介を」 希「はいっ!皆野希、14歳です!えーと、頑張ります!」 ヴィヴリオ「元気なのは良い。ガチガチに固まって、委縮するよりも全然良い。続いて、皆野望少尉」 望「はい。皆野望です。みーちゃん……失礼しました、希の妹です。皆様、ご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い致します」 ヴィヴリオ「挨拶がちゃんと出来ることは良い。軍隊とは、上下関係が常にあるものだからな。礼儀は大事だ」 伊音「うむ、確かに。挨拶は絶対の礼儀だ。古事記にもそう書かれている」 トゥアレタ「(古事記ってそういうものだったっけ……)」 ヴィヴリオ「それでは各自、自己紹介を。まず、PC3からだ」 トゥアレタ「まあ知ってるとは思うけど、PC1のナビゲーター、トゥアレタ・クレーリオンです。希さん、望さん。二人ともよろしくね」 伊音「草薙伊音だ。PC2と共に、御国を守護(まも)っている」 会話を終えたらシーンを終了する。 シーン2 シーンプレイヤーはPC4、全員登場 シミュレーター室にて、二人の適性を見る試験。 ※この辺の下りを主導したいPCがいたら、任せてもよい。 適性的には、二人の性格とは裏腹に、希がナビゲーターに適し、望がギアドライバーとしての適性を見い出された。 望「わたしがメインパイロット……自信、ないよ……」 希「むーちゃん、お姉ちゃんがついてるから大丈夫。……むーちゃんが自分が信じられなくても、私がむーちゃんの、自信になってあげるから」 望「うん……」 PC達とある程度のやり取りの後、天使警報。 シミュレーター室に現れるヴィヴリオ。 ヴィヴリオ「ホイシュレッケの群れが現れた。出撃だ」 ヴィヴリオ「皆野希少尉、皆野望少尉。お前達もだ」 希「え、いきなり本番!?」 ヴィヴリオ「敵は待ってはくれないし、我々には時間がない。1の実戦は、100の訓練に勝る。それに、頼りになる仲間がいる」 伊音「そうとも。ここは大船に乗ったつもりで行くがいい」 トゥアレタ「大丈夫、わたし達がちゃんとサポートするから。ね、PC1?」 希と望は、全員の顔を見回した後 希「それなら行こう、むーちゃん。みんな、よろしくね!」 望「その……皆さん、よろしくお願いします」 PC達の助けもあり、何とか初陣を乗り切る二人。 希「ふー、疲れた。でもやったね、むーちゃん」 望「……うん。皆さんと、みーちゃんのお陰です」 会話を終えたらシーンを終了する。 シーン3 シーンプレイヤーはPC1、PC2自動登場、PC3とPC4の登場は任意 双子との交流 非番の日。 キミは希と望に、遊びに誘われた。 希「PC1くん、一緒に遊びに行こ!」 望「わたしもご一緒させてもらいますけど……いいですか?」 希「PC2くんも一緒に行かない?」 希がPC2に目配せをする。 ※トゥアレタや伊音も誘おう、と話が出た場合 トゥアレタと伊音はそれぞれ別々に用事があって、一緒には行けないそうだ。 ……一見ダブルデートのようだが、PC2だけが知っている。 三角関係のPC1と希と望、そして双子両者から相談を受けている自分、という、歪な組み合わせであることを。 まずはゲーセン、ストーミー・マンデイ 希「ねえねえPC1くん、あのシューティングゲーム、やってみない?」 望「あの……今日の記念に、一緒にプリクラ撮りませんか……?」 そしてカラオケ。 希「さーて、歌うぞー!」 望「歌うのは順番にだよ、みーちゃん」 希「分かってるよー、この間みたいにずっと歌いっぱなし、とかやんないからー」 さて、それぞれ歌うジャンルがイメージと違って、普段とギャップが激しい。 希は演歌(石川さゆりとか坂本冬美とか)、望はヘビメタ(聖飢魔IIとか)を歌うので、ちょっと頭がバグる。 でも二人でデュエットとかすると息ぴったり。流石双子。 カラオケを終えて 希「たくさん歌ったら、お腹空いたなー」 望「ポテトとか頼んで食べてたよね……?」 希「えー、ポテトは別腹だよー。パッヘルベル(瑞穂市街にある、古式ゆかしき喫茶店)行って、ご飯食べようよ」 喫茶店の描写は任意。 尚、ご飯を食べたら解散となる。 会話を終えたらシーンを終了する。 シーン4 シーンプレイヤーはPC3、PC4自動登場、PC1とPC2は登場不可 二人が徴兵されてから一週間。 希が身体の変調を訴えた。 希「何だかだるくて……夏風邪でも引いたのかな。それにしては、咳とか熱も出てないんだよね」 望「一度、羽村先生にちゃんと診てもらった方がいいんじゃないかな……」 医務室に行き、検査を受ける希。 羽村「うん、これは疲れから来る、一時的な体内エーテルの乱れによる体調不良だね。どこか悪いわけじゃないから、安心していいよ」 希「良かったぁー……」 望「良かったね、みーちゃん」 羽村はPC3とPC4に目配せをする。 羽村「じゃあ、二人とも戻って大丈夫だよ」 希と望が退室した後 羽村「二人に残ってもらったのは、ちょっと気になることがあって、見て欲しいからなんだ」 羽村「希ちゃんの染色体のテロメアが、少し短いんだ。……これ、クローン特有の染色体の異常なんだよね。完全機械化兵とかなら、よくあること、なんだけど……」 ここで判定を行う。 《情報処理》難易度3 羽村「なるほど、そういうことか……」 現在の希は、10年前に病気で死んだ希のクローンである。 希は大病を患っていたが回復した、というのが姉妹の共通認識だが、実際には希は亡くなっていた。 その際に両親が、希をクローニングし、記憶の転写に成功。 希も望も、その事実を知らない。 少し会話した後。 医務室の扉の向こうから、物音がする。 扉を開けても誰もいないが、希がいつも着けている赤いリボンが一本、落ちていた。 羽村は苦い顔をして「……どうやら、聞かれちゃったみたいだね」 真実を知ってしまった希は、その場から逃げ出したのだ。 会話を終えたらシーンを終了する。 シーン5 シーンプレイヤーはPC2、PC1自動登場、PC3とPC4の登場は任意 希を見つける 〈運動〉難易度5 街中を走り回って、希がいそうな場所を虱潰しに探す。 誰か一人でも成功すれば良い。 全員失敗した場合、全員のアガペーを2D6上昇させてから、再挑戦する。 希は、夕暮れの丘の上公園でひとり、ブランコを漕いでいた。 望「……やっぱり、ここにいた。みーちゃん、辛いことあると、いつもここに来てたよね」 希「何しに来たの、むーちゃん……」 望「何って……みーちゃんを迎えに来たんだよ?」 希「私は……むーちゃんに迎えに来てもらえる資格なんて、ないよ……」 望「何言ってるの、みーちゃん。あなたは、わたしの大事な、お姉ちゃん」 希「だって、希の偽者だよ?本物じゃないんだよ?」 望「本物じゃない?それが何。一緒に育って、一緒に笑って、一緒に泣いて……本物とどう違うの?みーちゃんは本物だよ。それがわたしのエゴだって言うなら、それで構わない。わたしとみーちゃんは、家族。世界でたった二人の姉妹、だよ」 希「……本当に、いいの?」 望「だから、さっきから言ってるじゃない、みーちゃん。妹の言う事は、ちゃんと聞いて」 希「むーちゃん……ありがとう……」 伊音「……仲良きことは美しきかな、だな。……私も、紫音に会いたくなってしまった」 トゥアレタ「……人は、自分だけでは自分を定義出来ない。他者がいるからこそ、わたしたち一人ひとりが存在する、と定義出来るのよ。それこそが、存在証明……ダーザイン」 トゥアレタ「……あるいは、エゴに変わった絆が、愛によって元の絆に戻った、とも言えるかな」 伊音「……今日は随分と哲学的だな、クレーリオン」 トゥアレタ「……わたしだって、そういう気分の日もあるのよ。もっとも、セラピアの受け売りだけどね」 天使警報発令、全員に呼び出しがかかる。 伊音「全く、天使兵は空気を読まないな。いつだって唐突だ」 トゥアレタ「まあ、いつものことでしょ。それに、区切りとカタルシスというものは必要だし、ね」 伊音「なあクレーリオン、誰に言ってるんだ……?本当は中身、パルマコンじゃないよな?」 会話を終えたらシーンを終了する。 シーン6 シーンプレイヤーはPC1、全員登場 天使襲来、ヴィヴリオから命令を受ける 管制官「天使のセレスティアルヒエラルキーが判明しました。熾天使よりも更に上位存在、大天使。その名もハニエルです」 ヴィヴリオ「愛と調和を司る天使、大天使ハニエルか。全く、相変わらず皮肉の利いたことだ」 ヴィヴリオ「PC3。いつも通り、前線での指揮を任せる」 ヴィヴリオ「PC2、草薙は前衛にて天使の侵攻を食い止めろ」 ヴィヴリオ「PC1、クレーリオンは後方にて前衛のバックアップに回れ」 ヴィヴリオ「皆野姉妹は、PC2達の補助だ」 希「はいっ!」 望「……ヤーヴォール」 ヴィヴリオ「PC4は部隊の護衛だ。護衛対象は、お前に一任する」 ヴィヴリオ「PC3。部隊員に、何か一言あるか」 会話を終えたらシーンを終了する。 クライマックスフェイズ シーン1 ハニエルとの戦闘 エンドレスサマー掲載の『破壊の天使』のデータを使用する。 エネミーの配置、エンゲージ等もそちらに準ずる。 1ラウンドに1回、望から《※アドバイス》(判定直前、成功数+14)、希から《※チープトリック》(判定直後、成功数−11)を使用することが出来る。 エンディングフェイズ シーン1 シーンプレイヤーはPC1 キミは、希と望に宿舎裏に呼び出された。 希「あの、ところでPC1くん。お返事、先延ばしになっちゃって、聞けてないんだけど……」 望「待って、みーちゃん。PC1さんにお返事聞きたいのは、わたしもなんだけど……」 希「え?」 望「え?」 希「ねえ、むーちゃん。好きな人がいる、って聞いたけど。もしかして」 望「みーちゃん……その、もしかして、だよ……」 トゥアレタ「ちょっと待って。その告白、わたしも参加させて」 希「え?」 望「え?」 トゥアレタ「え?」 三人「「「「ねえ、誰を選ぶの?」」」 シーン2 シーンプレイヤーはPC2 キミは、伊音と一緒に、宿舎裏の様子を、屋上から覗いている。 伊音「何やら、面白いことになって来たな」 伊音「いや、二人が返事聞きに行く、って言っていたことを、クレーリオンに言っただけだが?」 伊音「……自分で言うのは恥ずかしいが、私だって年頃の女の子なんだぞ?人の恋愛話とか……ちょっとは、興味ある。……意外か?」 シーン3 シーンプレイヤーはPC3 ヴィヴリオ「子供達が騒がしいな。誰が好きだの告っただのフラれただの」 ヴィヴリオ「PC3、お前からもやんわりと注意しておいてくれ。私が言うとどうしても言い方がキツくなる」 ヴィヴリオ「……恋、か。もう、忘却の彼方だ」 シーン4 シーンプレイヤーはPC4 どうやら、今回も一件落着したようだ。 格納庫で、部下達が話している。 部下1「新人の子、二人とも可愛いよなー。」 部下2「オメー自分の年齢考えてから言えよその台詞。……オレも、あんな子達と学校生活送りたかったなあ……」 部下1「マジそれなー。ああ、日常に癒しが欲しい……」