今回予告 キミ達はこれまで、合衆国、そして天使との戦いを何度も繰り返してきた。 そして遂に、ヤシマに襲来した4体の騎士級天使兵を、誰一人欠けることなく撃破した。 残るは合衆国の2億の国民が総天使化したレギオン、そして法王ラルフ・マスケンヴァルのみ。 だが、法王の正体は、ラルフの体を乗っ取った神だった! 今こそ傲慢なる神を討ち、真の平和を人の手に! エンゼルギア天使大戦TRPG 最終回『創世記』 新たな世界を創るのは神ではない。キミ達だ! PC1:ギアドライバー/ナビ:八坂凍 結界の範囲を縮小、強化して鎖国を謳うヤシマ軍部に反し、G3は独自に合衆国を精鋭部隊で叩く最終決戦を選んだ。 キミ達にはヤシマ、そして世界の平和が掛かっている。 その使命を果たせるのは……肉体の限界が訪れた凍を自らの手で救った、救世主であるキミに他ならない。 シナリオダーザイン【世界からの期待】 PC2:ギアドライバー/ナビ:セラピア 最終決戦を前にして、セラピアの様子がおかしい。 パートナーの不安を取り除くのも重要な仕事だが……セラピアが、何か重大な事を隠している。 そんな気がしてならない。 【セラピアからの戸惑い】 PC3:ギアドライバー/ナビ:トゥアレタ キミ達二人は、戦線離脱したアクシアからシュネルギア部隊の隊長及び副隊長を正式に引き継いだ。 終わりはもう、すぐ目の前にある。 ここまで来たら、やる事はたった一つ。 この戦いに終止符を打ち、世界に平和をもたらすことだ。 シナリオダーザイン【平和を願う者達からの希望】 PC4:機械化兵 キミはギアドライバーの護衛をずっと担当してきた。 まさかその任務が最終決戦まで続いているとは思わなかったが。 だが、やる事は今までと何一つ変わらない。 最後の最後まで、うら若き少年少女達の命を守る、それだけだ。 シナリオダーザイン【自己からの誇り】 ※1:PC1〜3のいずれかPC:雛子兼任、推奨はPC1 ※2:このルートでは全NPCが生存している。桂のみ、T−Xとして復帰して記憶を取り戻し、ツバサとペアを組んでいる。 オープニングフェイズ シーン1 シーンプレイヤーは全員 キミ達はこれまで、合衆国、そして天使との戦いを何度も繰り返してきた。 ギリギリの時もあったが、キミ達は数々の困難をその都度乗り越えてきた。 そして先日、キミ達は激戦の末、ヤシマに襲来した4体の騎士級天使兵を、誰一人欠けることなく撃破した。 残るは合衆国の2億の国民が総天使化したレギオン、そして法王ラルフ・マスケンヴァルのみだ。 ※ここで、主要なNPCはキミ達の活躍により全員生存している、と伝えること。 司令室。 ヴィヴリオ「ヤシマ軍部から、結界の強化による鎖国の通達があった」 ヴィヴリオ「だが、今こそ合衆国との決着をつける機会だとボクとハルトマンは判断した。そこで、我がG3は独自に作戦を展開する。合衆国本土に直接赴き、法王ラルフ・マスケンヴァルを叩く!」 ヴィヴリオ「流石に詳細はヤシマ軍部……いや、維馬篭と話を付けねばならん。その内容次第で、作戦に動員出来る人員に変更が生じるだろう」 ハルトマン「インペリアルも総員動員したいところだが、何が起きるか分からん。インペリアルからはズィーガー大尉率いる第9飛行隊に同行してもらう」 ヴィヴリオ「それについては、エステイン中尉の第7支援飛行隊も同行する。ボクからの話は以上だ」 ハルトマン「では行くぞ、ヴィヴリオ。さて鬼が出るか蛇が出るか」 ヴィヴリオ「そうしよう、ハルトマン。各自、続報を覚悟の上待機するように」 そう言って、二人は退出する。 セラピア「最終決戦、かあ……」 凍「……セラピア。……不安?」 セラピア「んー……ちょっとね」 トゥアレタ「とりあえず、大佐達の話し合いの結果を待ちましょうよ。今じたばたしても、何も変わらないわ」 セラピア「じたばた〜するなよ〜世紀末が来るぜ?分っかるかな、分っかんないだろな……」 ※シブガキ隊のNAI・NAI 16の歌詞と松鶴屋千とせのネタである。 トゥアレタ「何言ってるの、セラピア?」 凍もきょとんとした顔をしている。 セラピア「ん〜、やっぱ分かんなかったかぁ〜……」 セラピアは冗談を言ったつもりだが、如何せんネタが古過ぎて空回りしている。 会話を終えたらシーンを終了する。 シーン2 シーンプレイヤーはPC1 司令室を出て 凍「……次が、最後」 凍「……本当なら、私はもう、ここにはいられない、筈だった」 凍「……でも」 凍「……PC1が、私を、助けて、くれた」 凍の身体は、騎士級天使兵との戦闘中に限界に達し、消滅する筈だった。 キミはそれを、キミの中に眠っていた救世主の力で奇跡を起こし、凍の命を救った上、同じ事が起きぬよう、凍の運命を改変したのだ。 凍「……PC1なら、きっと、世界を平和に、出来る」 凍「……だって、あなたは……救世主、だから」 世界は、キミが救世主となることを待っている。 シナリオダーザイン【世界からの期待】 シーン3 シーンプレイヤーはPC2 最終決戦を前にして、セラピアの様子がおかしい。 さっきの司令室での様子もそうだ、心ここにあらず、といった雰囲気で何かをしきりに考え込んでいる。 セラピア「え、あ、何かなPC2ちゃん?」 セラピア「とある人から、手紙を受け取ったんだけど......」 セラピア「パパちゃんから、なんだよ、その手紙って」 セラピア「えーと……ちょっと待ってね、自分の中でも整理がついてなくて、落ち着いたら話すんだよ」 セラピア「出撃までには必ず話すから……少しだけ、ボクに時間くれないかな?」 セラピア「言うだけなら、容易いんだけどね......。それを言うのに、ボクにも心の準備が必要なんだよ」 セラピア「ゴメンねPC2ちゃん、こんな土壇場でワガママ言って」 シナリオダーザイン【セラピアからの戸惑い】 シーン4 シーンプレイヤーはPC3 それは、最終作戦の話をヴィヴリオから聞かされた直後。 キミ達二人は、天使化の危機から救出されたアクシアから話があると呼び出され、彼女の病室に行った。 アクシア「二人にお願いがあるの。助かったとはいえ、アタシの身体は、これ以上戦闘に耐えられる状態じゃない。だから、今まで代行してもらってたけど、二人にシュネルギア部隊の隊長と副隊長を正式にお願いしたいの」 アクシア「言っとくけど、この人事は大佐の認証済で、拒否権は無いからね。どっちが隊長になるかは構わないけど。PC3とトゥアレタ、あなた達にしか頼めない」 アクシア「PC1と凍は救世主としての役目がある。法王ラルフ・マスケンヴァルはセラピアの実父だから、PC2には色んな意味でセラピアのフォローをしてもらわなきゃならない。だから、問題が全て解決した、あなた達にしか頼めない」 アクシアの病室を出て トゥアレタ「……ここまで、本当にいろいろな事があったね。楽しい事も嬉しい事も、悲しい事も辛い事も」 トゥアレタ「でも、それら全部、二人で乗り越えて......あなたはわたしを、本当のトゥアレタとして認めてくれた」 トゥアレタ「この作戦で、全部終わるんだね。ここまで来たら、やる事はたった一つだけ。この戦いに決着をつけて、世界に平和をもたらそう」 トゥアレタ「PC3。あなたとなら、どんな困難だって乗り越えられるから」 シナリオダーザイン【平和を願う者達からの希望】 シーン5 シーンプレイヤーはPC4 戦闘機を前に、機械化兵が集まって話している。キミとズィーガー、そしてエステインだ。 エステイン「ガキ共のお守りから始まって、世界を救う事になるとは、随分話がデカくなったもンだねェ」 ズィーガー「いや……もうあいつらは、ガキじゃない。エクスペルテンと呼んでも差し支えない戦績だ」 エステイン「確かに、まだまだケツは青いが……揃いも揃って、いいツラになった」 ズィーガー「俺は、あいつらを全力で支援し、生き延びさせる。それが、あいつらに救われた俺の義務だ」 エステイン「その話、私も乗らせて貰おうじゃないか。私もあいつらに助けられた身だ。助力は惜しまないよ」 最前線を担う、うら若き少年少女である彼らを、最後まで生き延びさせ、勝利へと導くこと。 それがキミ達に課せられた使命であり、また大人としての義務だ。 シナリオダーザイン【自己からの誇り】 ミドルフェイズ シーン1/計画発動 シーンプレイヤーは全員 最終作戦についての詳しい説明があると言われ集まった司令室。 そこには、維馬篭ヤシマ陸軍大将の姿もあった。 維馬篭「私も思うところありましてね。最終決戦に同行します」 ヴィヴリオ「……だ、そうだ」 維馬篭「国の護りを残していかなければならないので、ヤシマ軍からも、少数精鋭の決死隊のみの参戦となります」 ヴィヴリオ「大将閣下が前線に赴くのに問題はないのか?」 維馬篭「……後事は、信頼出来る者に任せます」 維馬篭「ですが、ヤシマ軍からとしても要望があります。草薙伊音中尉とそのパートナーの方は国防の為に、草薙紫音特務少尉、司鏡少尉とパートナーの方には結界の規模を維持したまま、結界を強化して頂く為に、残留して頂きます」 伊音「私も最終作戦に参戦したかったが……大将閣下に直々に言われてしまったら、我が儘も言えんな……」 紫音「……かしこまりました。結界強化の為、姉様共々尽力させていただきます」 紀央「では、わたしは維持の為に頑張りますね」 維馬篭「ええ、よろしくお願いします。よろしいですね、ヴィヴリオ?」 ヴィヴリオ「……元々、彼女らはヤシマ陸軍からの出向者だ。大将閣下の命令が優先されるのは当然だ」 維馬篭「頭の固いお偉方を納得させるのには、仕方なかったのですよ。私の本音としては、総力戦で当たりたかった。それを半数以下の戦力で行かねばならないことは、私としても不本意なのです」 維馬篭「では、私も準備がありますので、これで。明後日、作戦決行まで、また」 維馬篭が退席する。 維馬篭がいなくなった後 ヴィヴリオ「色々と、気になることが多すぎる。レギオンやラルフも勿論だが、維馬篭の真意も分からん。戦闘中に後ろからバッサリやられてはたまったものではない。その辺も踏まえて、色々調査してくれ」 会話を終えたらシーンを終了する。 シーン2/最後の晩餐 特攻要員のみでの小規模の壮行会 シーンプレイヤーはPC3、全員登場 ここは掛け合いでパトスを稼ぐシーンである。 いよいよ作戦決行が明日正午へと近付いた。 夕食時、特攻作戦に参加する人員を対象とした壮行会が催される。 食材の種類に限界はあるが、戦士達の出身にちなんだ、各地のご馳走が並ぶ。 セラピア「ボルシチやピロシキもあるんだよ〜」セラピアの連邦風料理。 ズィーガー「……ハルトマン大佐直伝のレシピだ」まさかのズィーガーお手製の統一帝国料理までもが並ぶ。 ズィーガー「PC3。シュネルギア部隊の(副)隊長である、お前が本作戦の最高責任者だ。俺達ルフトヴァッフェの航空部隊は、お前の指示に従う。乾杯の音頭を」 会話を終えたらシーンを終了する。 シーン3 シーンプレイヤーはPC4、全員登場 情報収集シーン レギオンについて 〈探知〉〈情報処理〉〈事情通〉〈エーテル〉〈軍略〉4 成功数1:ラルフを倒せば、レギオン達は全て無力化出来る。 成功数2:ラルフのある企みに気付いた神によって、合衆国全ての人間をラルフのコピーとし、天使の軍勢と変えた。 成功数4:無力化されたレギオンは、人間に戻る。レギオンとして死んだ場合は不可。 救世主について 〈探知〉〈情報処理〉〈事情通〉〈エーテル〉〈意志力〉〈軍略〉3 成功数1:救世主とは、神が現世に力を及ぼす為の器となる資格である。 その為、神の力を限定的に振るうことが出来る。 成功数3:器となった救世主は体を乗っ取られ、神の操り人形となる。すなわち真の救世主とは、神に捧げられる生け贄とも言える。 維馬篭の真意 〈探知〉〈情報処理〉〈事情通〉〈意志力〉〈軍略〉4 1:ラルフに何か言わなければならないことがあるらしい。 2:最終決戦でラルフが討たれれば、神が降臨することに気付いている。 4:今回同行する真の目的は、神に一太刀浴びせたいが為である。それが、例え命と引き換えだとしても。 ラルフの行動について 〈探知〉〈情報処理〉〈事情通〉〈エーテル〉〈軍略〉5 1:前法王を殺害した際に神に乗っ取られ、傀儡と化して今のような行動に走っている。 3:時折神の支配から逃れて正気に戻り、神を討つための算段を考えていた。セラピアへの手紙も、その一環である。 5:死ぬことを許されぬ彼が神から解放されるのは、自身が新しい救世主によって殺される、その時である。具体的には、ギアドライバーの攻撃によって、HPが0になった時である。 会話を終えたらシーンを終了する。 シーン4/激励 シーンプレイヤーはPC4 先に撤退したハルトマンから、キミの元に通信が入る。 ハルトマン「いよいよ明日が最終作戦の決行日だが、先に撤退することになり済まない」 ハルトマン「国防の為、と言われてしまっては何も言えん。死地に向かうキミ達の見送りも出来ず、申し訳なく思っている」 ハルトマン「キミ達若者を死地に送り込み、私のような老いぼれが生き残ってしまうのは、心苦しいのだが」 ハルトマン「死ぬなよPC4。必ず帰って来い、救世主を護り抜いた救国の英雄達の凱旋を、インペリアルもヤシマ軍も一同、待っている」 通信を終えて ズィーガー「……ハルトマン大佐は、何と?」 ズィーガー「大佐らしい、な」 ズィーガー「……だが、俺もお前が死ぬのは認めん。俺を助けておきながら、先にお前が死ぬなんて、冗談じゃない」 話を終えたらシーンを終了する。 シーン5/When you wish upon a star シーンプレイヤーはPC3 トゥアレタの告白 トゥアレタと一緒に、宿舎に戻る途中。 トゥアレタは夜空を見上げて トゥアレタ「綺麗な、夜空だね。戦争が始まってから、こんなに落ち着いた気持ちで、空を見上げたこと、なかったな……」 トゥアレタ「あ、流れ星」 トゥアレタ「何かお願い事した?」 トゥアレタ「わたしのお願いは、誰一人欠ける事なく、みんなで生き残って、戦いに勝つ事」 トゥアレタ「あなたは死なないよ。私が守るから。あなたが、私の希望だから」 トゥアレタ「オリジナルじゃないクローンのわたしを、わたしと認めてくれた。あなたには、いくら感謝しても、し足りないくらい」 トゥアレタ「だから、あなたも私を守ってくれるよね?二人でお互い守り合えば、きっと大丈夫」 会話を終えたら以下の描写を読み上げ、シーンを終了する。 自分の存在が、彼女にとっての希望だというのなら。 彼女の存在は、自分にとっての希望だ。 二人なら、恐れるものは何もない! シーン6/Confession シーンプレイヤーはPC2 セラピアの告白 壮行会からいつの間にか姿を消していたセラピアを探していると、セラピアから寮の屋上に来てほしいと電話が入る。 セラピア「あ……PC2ちゃん。うん、ちょっと色々考え事してた」 セラピア「パパちゃんから、お手紙が届いたのは、一昨日なんだよ」 セラピア「事ここに来て、帰って来い、なんて手紙寄越すんだもん。酷い話だよね、今までずっとほっといた癖に」 PC2がどうするのか、と聞いたら セラピア「勿論、帰らないよ。ボクの居場所は、PC2ちゃんの傍だもん」 セラピア「でもね……本当に今更、なんだけど……パパちゃんと直接戦わなきゃならないんだなぁ、って思うとさ……割り切れなくて。迷ってる」 セラピア「確かにボクの手はとっくの昔に汚れてるし、パパちゃんの率いるステイツとは、ずっと戦ってきた」 セラピア「でもね……ボクだって、14才の女の子なんだよ?超人みたいに思われてるけど、悩んだり迷ったりするよ?」 セラピアは真剣な表情で「ねぇ、PC2ちゃん」 セラピア「もしもボクが天使でも、好きと言ってくれますか?」 はい セラピア「良かったぁ……。ボクは秘密の多い女、って言ってたけど、最後までずっと隠してた秘密が3つあるんだよ?一つ目は、ボクの正体。ボクの正体は、救世主を導き育てる為に、神より遣わされた、大天使ガブリエル。」 セラピア「そして二つ目。PC2ちゃんは、ボクが選んだ救世主。真の救世主はPC1ちゃんだけど、ボクにとっての救世主はキミ」 セラピア「でもね……役目なんか関係なく、ボクはPC2ちゃんが大好き。初めてキミを見た時、キミに一目惚れしたの。これが、最後の秘密。だから、ボクは天使じゃなくて、人であることを選んだ」 セラピア「だって、人じゃなかったら、PC2ちゃんと結婚できないでしょ?」 セラピア「パパちゃんに勝って、認めて貰うんだよ。ね、未来の旦那様?」 そう言って、口づけを交わす。 憂う事は何もない。守るべきものが、この腕の中に確かにある。キミはそれを改めて確信した。 シーン終了時のエモーションで【セラピアからの戸惑い】を【セラピアからの純愛】に変更するよう伝えること。 いいえ セラピア「ま、そりゃそうだよね……。でも、ボクはPC2ちゃんや、ヤシマのみんなを、絶対に裏切ったりしないよ。」 セラピア「でもごめんね、一人にさせて欲しいんだよ……。PC2ちゃんにフラれちゃったのは事実だから、失恋の痛手を癒す時間が、ちょっと欲しいんだよ……」 そう言って、俯きながら走り去る。シーンエンド。 2ndで遊んでいた場合、セラピアの全ダーザインのオープンアップが不可となる。 シーン7/星空は見ていた 凍の告白 シーンプレイヤーはPC1、他PC登場不可 キミは窓の外をずっと見ていた凍に、声をかけた。 凍「......星を、見てた」 凍「......こうやって、星を見上げて、何かを感じるようになるなんて、考えたこともなかった」 凍「......メタトロンによって、PC1のクローンとして作られた、人間の紛い物だった私を、PC1は、人間にしてくれた」 凍「......限界が訪れて崩壊する私を、救ってくれた」 凍「......あなたと一緒にいるのは、当たり前だと、思っていた。だけど……ふと、明日の戦いのことを考えたら、すごく、不安になった」 凍「......用済みになるのが、怖いんじゃ、ない。……PC1と、離ればなれになるのが、怖い」 凍「......もしかしたら、言えなくなってしまうかも、知れないから。......PC1、あなたが、好き。この感情は、あなたがくれたもの」 凍「……強さも、弱さも、あなたから、もらった......だから、今度は……私に、勇気を、下さい」 会話を終えたらシーンを終了する。 凍からのダーザインが【純愛】以外だった場合、【八坂凍からの純愛】に変更するよう伝えること。 シーン8/ラストミーティング シーンプレイヤーは全員 最後のミーティング。 ヴィヴリオ「今更言う事は、何もない」 ヴィヴリオ「ボクからお前達に望む事は2つだけだ。勝て、そして生き残れ」 維馬篭「私も全くの同意見です。貴方達には、この最終決戦で勝って頂かなければならない。その為の助力を、私も惜しみません。私も、ヤシマ陸軍謹製の人間戦車我龍、九頭竜で戦線に立ちます」 ヴィヴリオ「……あえてこう言わせてもらおう。維馬篭、正気か?」 維馬篭「私は正気ですよ、ヴィヴリオ。……神に一言、物申したいだけです。まあ、物理的に、ですが」 ヴィヴリオ「……なら、それ以上は問うまい。しかし、お前が味方になるとは思わなかったぞ」 維馬篭「私は常に、ヤシマのことを思って行動しているだけのこと。今回は利害が一致した、それだけです」 ヴィヴリオ「ではこれより、最終作戦を発動する!」 会話を終えたらシーンを終了する。 シーン9/最終作戦、発動! シーンプレイヤーは全員ですが、一人ずつの場面となります。 出撃直前のコックピット内。ズィーガーとエステインから通信が入る。 ズィーガー「この戦いが終わったら……飲らないか。撃墜数の少ない方の、おごりだ」 エステイン「その賭け、私も混ぜて貰おうじゃないか」 ズィーガー「だから……死ぬなよ、PC4。」 ズィーガー「……俺は、死なない。この際だ。勝利の美酒を、浴びるほど、飲みたいんでな」 エステイン「同感だね。さぞかし、ソイツは美味いだろうさ」 この台詞の返答を貰ったら、以下の描写を読み上げる。 雛子「出撃準備、完了。飛行隊、発進して下さい」 ズィーガー「フリューゲル・ズィーガー、ルフトヴァッフェ第9飛行隊、出る!」 エステイン「エステイン・アイギス、G3第7支援飛行隊、こちらも行くぞ!」 会話を終えたら場面を変更する。 一方その頃、PC3。 シュネルギア内で黙々とセットアップ作業を続けるトゥアレタが、ふと呟く。 トゥアレタ「この戦いが、二人で何かする最後じゃない」 トゥアレタ「これからもずっと、あなたと歩んで生きたい」 トゥアレタ「一人じゃ出来ない事だって、二人なら絶対出来る」 トゥアレタ「大好きだよ、PC3」 雛子「はう……熱い告白ですね……」 トゥアレタ「しまった、通信回線開きっ放し!?みんな今聞いた事全部忘れて!!」 会話を終えたら場面を変更する。 一方その頃、PC2 場所は同じく、シュネルギアコックピット内。 機器のセットアップが完了し、あとは出撃を待つのみだ。 そして、いつも通りのセラピアだ。 決戦に関しても、大して気負ってる様子も見られない。 セラピア「大丈夫、大丈夫」 セラピア「PC2ちゃんは、ボクが守るんだよ〜。だから……PC2ちゃんは、ボクを守ってね?」 そして最後に一言……彼女は出会った時と変らない、いつもと同じ口調で告げた。 セラピア「それじゃ、今日もいっちょ生き残りましょうかねぇ」 会話を終えたら場面を変更する。 一方その頃、PC1。 場所は同じくシュネルギアコックピット内。 機器のセットアップが完了し、あとは出撃を待つのみだ。 トゥアレタの失敗を踏まえて、全ての通信回線は全てオフ済み。 凍「……いよいよ。気分は、どう?」 凍「……私は、これまでになく、落ち着いてる。……あなたに、勇気を、貰ったから」そう言って唇に手をやり、赤面する。 凍「……ずっと、一緒」 凍「……行こう、PC1。二人で、心から笑える、その日の、為に」 会話を終えたらシーンを終了する。 クライマックスフェイズ シーン1/神の玉座 シーンプレイヤーはPC2 眼前に広がるレギオンの群れ、その奥に君臨する、ラルフの駆るフーファイター、メタトロニオス。 維馬篭「レギオン共は、私と機械化兵部隊で引き受けます。貴方がたは、法王を討って下さい」 ズィーガー「……まさか、維馬篭ヤシマ陸軍大将殿と肩を並べて戦うことになるとは、な」 エステイン「同感だねぇ。さあアンタら、ケツに力を込めな!」 ラルフ「良くぞ此処までやって来た、救世主候補と言う名の挑戦者たちよ」 ラルフ「大天使メタトロンの欠片を用いて作られた、最強最後のフーファイター。名付けて、メタトロニオス!」 ラルフ「この至高の輝きを恐れぬならば、掛かって来い!」 メタトロニオス←1000m→レギオン×3(全て別エンゲージ)←1000m→PC達(位置は任意) レギオンのエンゲージは封鎖されていない為、素通り出来る フーファイター:メタトロニオス HP150 ゲージなし 感覚25 《メギドファイア》 判定値30 技能レベル5 射程:5km ダメージ+15 回避25 技能レベル3 《ケルン》50点以下の攻撃無効、対天使効果無しの武器による攻撃無効 レギオン HP120 感覚15 《聖なる光》 判定値20 技能レベル5 射程:5km ダメージ+10 《神光結界》80点以下の攻撃無効、対天使効果無しの武器による攻撃無効 回避しない 《レギオン》メタトロニオスのHPが0になると消滅する メタトロニオスを撃破した メタトロニオスの頭上にあった天界の門が開き、大天使メタトロン、そしてその奥に、巨大な顔が現れる。 その巨大な顔こそ『神』、唯一神YHVH(ヤハウェでもアドナイでもヨッド・ヘイ・ヴァヴ・ヘイでもお好きに)だ! メタトロン『今此処に、新たな救世主が誕生した。今こそ、審判の時』 YHVH『神の名の下に命ず、救世主よ、新たな世界を創るための破壊を』 ラルフ「俺は、この時を待っていた。神をこの世に引きずり下ろせる、この時を!」 ラルフ「救世主とは名ばかり、実際には神の傀儡に過ぎない。世界を滅亡させようとしていたのは俺の意志ではなく、全ては神の仕組んだこと」 ラルフ「神に乗っ取られ、消え入りそうな意識の中、俺の死を以て神が現世に降臨することを知った」 ラルフ「さあ、今こそ神を討て、新たな救世主よ!」 メタトロン『元救世主とは言えど、神をも恐れぬ愚か者よ、断罪を受けよ!』 メタトロンの放つ雷光を、維馬篭の駆る単座型人間戦車九頭竜が打ち払う。 維馬篭「おっと、ラルフ、貴方だけに美味しいところは持って行かせませんよ。私も、異教の神の書いた筋書きになど乗る気はさらさらありません」 ラルフ「維馬篭……いや、代胤、手を貸してくれ!」 維馬篭「無論です。神によって運命を狂わされた、私達の積年の怨み、思い知らせてあげましょう!」 ラルフ「応、代胤、遅れるなよ!」 維馬篭「誰に向かって言っているのですか、ラルフ?遅れる筈がないでしょう、この私が」 ラルフの駆るメタトロニオスの放つ陽霊子砲と、維馬篭の駆る九頭竜の斬撃の、完璧に息の合ったコンビネーションによって、神の死亡ゲージが埋まります。 メタトロン『汝ら神を恐れぬ不届き者らに、裁きを!』 メタトロンの放つ聖なる炎が、メタトロニオスと九頭竜を焼き尽くす。 ラルフ「そうだ、これでいい……」 維馬篭「長きに渡る古き怨讐は、どこかで断ち切らなければならない……今が、その時だっただけの、こと」 ラルフ「俺達に構わず……今こそ、神を殺せ!今この時を逃せば、もう二度と神に手は届かない!」 維馬篭「そうです。神の走狗ではない、真の意味での救世主となりなさい、PC1。……ラルフ。最後の最後で、意見が、合いましたね」 ラルフ「……そうだな、代胤。……PC2、セラピアを、頼む」 維馬篭「ヤシマのことは、草薙のご令嬢に既に頼んであります。……PC1、凍と雛子を、よろしくお願いします」 その言葉を最期に、メタトロニオスと九頭竜、爆散。 セラピア「バイバイ、パパちゃん……」 凍「維馬篭……」 雛子「父、さま……」 会話を終えたらシーンを終了する。 シーン2/唯一神YHVH シーンプレイヤーはPC1 メタトロンとYHVHとの戦闘 メタトロン「汝ら神に仇為すサタンよ、神には指一本触れさせぬ!」 YHVH『救世主よ、新たなるアダムとエヴァよ、何故我を拒む?汝らは神と一つになりアダム・カドモンとなる、拒否権などない』 YHVH・メタトロン ← 500m → PC(任意) メタトロン HP150 50/25/13/1 感覚20 《シナイの神火》判定値35 技能レベル5 射程:10km ダメージ+14 《神の雷光》判定値25 技能レベル5 射程:500m ダメージ+20(致)、この武器で突き返し出来る 《神の代行者》至近・単体のカバーリング、1ラウンド1回 《神光結界》99点以下の攻撃無効、対天使効果無しの武器による攻撃無効 あまりの巨体の為、攻撃を回避出来ない YHVH HP350 負傷ゲージなし 感覚15 《ゴッドボイス》 判定値100 技能レベル5 射程:10km ダメージなし、突き返し不可、回避は〈意志力〉で行わなければならず、また差分値と同じだけアガペーが上昇する 《真なる神》福音による攻撃意外全て無効 神に回避など無用! メタトロンを撃破 メタトロン「これが、これこそが……私が認め、憧れた、人間の可能性……」 YHVHを撃破 YHVH『すがる者なくして、人は生きられぬ……いつか、人々の願いから生まれた、第2、第3の我が、現れよう……』 呪いの言葉を吐き、神はエーテルの粒子となって、虚空へと消えていく。 その瞬間、PC1、キミには何か強い力が宿ったのが分かった。 PC1は神の力を手に入れ、一つだけ、どのような願いでも叶えることが出来ます。 エンディングフェイズ シーン1 マスターシーン 真の意味で、天使大戦は終結した。 維馬篭の後継者決定には一悶着あったが、維馬篭の遺言が発表され、最終的に、統一帝国の共存共栄を図る穏健派である、草薙伊音が新しい指導者になることで、決着した。 ヴィヴリオやハルトマンの尽力、そして羽村の裏工作等もあったのは、言うまでもない。 シーン2 シーンプレイヤーはPC4 ステイツとの戦いは終わった。 だが、世界各地にはまだ天使兵の生き残りが存在する。 キミはそいつらを最後の一体まで殲滅するまで、空を飛び続ける―――。 ズィーガー「さて、今日はどっちが勝つかな?」 エステイン「おっと、私も参加させてもらうぞ」 シーン3 シーンプレイヤーはPC3 統一帝国戦災孤児院、レーベンスボルンの跡地。 トゥアレタ「私達と、天使との関わりって、ここから始まったよね」 トゥアレタ「しばらくの間、離ればなれになったけど……私はあなたのこと、忘れたことなんかない」 トゥアレタ「ううん、違うよね。私には、あなたの思い出しか、すがるものがなかったから」 トゥアレタ「文字通り、PC3、あなたが、私の全てだったから」 トゥアレタ「こんな重たい女だけど……見捨てないでね?」 トゥアレタ「もう、私を一人にしちゃ……やだよ?」 シーン4 シーンプレイヤーはPC2 ※シーン6で『はい』と答えている場合のシーンである セラピアのたっての願いで、キミはセラピアと共に一時合衆国に残った。 セラピア「せめて、パパちゃんのお墓だけでも、作りたいんだ」 墓の下に埋めたのは、セラピアがラルフから受け取った、手紙のみ。 セラピア「パパちゃんのこと、世界中の誰もが忘れたい記憶でも、ボクだけは、ずっと覚えてるから」 セラピア「色々、思うことは勿論あるよ。でも……それでも、パパちゃんは、パパちゃんだから」 セラピア「……これで、ボクは天涯孤独の身、かぁ……」 セラピア「ね、PC2ちゃん。ボクの、家族になってくれる?」 セラピア「じゃあ帰ろっか、ヤシマに。ボクらの、帰るべき場所へ」 シーン5シーンプレイヤーはPC1 格納庫で、ボロボロのシュネルギアを二人で見上げている。 凍「……私は、戦うことしか、知らなかった」 凍「……維馬篭の言う通りにしていれば、良かったから……ただ言われるまま、生きてきた」 凍「……でも、維馬篭は、もう、いない」 凍「……何をすればいいか、教えてくれる人が、いない」 凍「……これから、どうすればいいか、分からない。……だから、教えて。これからのこと」 凍「……ずっと、ずっと……あなたと、一緒」