今回予告 ある日、拳法を使うホイシュレッケが出現した。 その名も十字拳道(クルセイドー)。 天使の群れを率いるは十字拳道の拳使、レイ。 レイの繰り出す技は強く、そして美しかった。 だが。合衆国に十字拳道あらば、当方に八仙拳あり。 メイリィと共に、勝利を掴め! エンゼルギア天使大戦TRPG 『Fatal Game』 生か、死か。 全てはキミ達の拳に掛かっている。 ハンドアウト PC1: ギアドライバー/ナビ:メイリィ キミ達の前に現れた、謎の構えを取る天使の群れを率いたフーファイター。 その乗り手は十字拳道(クルセイドー)の『拳使』と名乗り、キミ達と互角の勝負を繰り広げた。 だが日暮れまで決着がつかず、拳使は退いていった。 次こそ、勝たねばならない。さあ、特訓だ! シナリオダーザイン【レイからの好敵手】 PCをギアドライバー/サムライで作成し、〈格闘〉を主技能とすること。 PC2: サムライ キミは“崑崙八仙”と呼ばれるコンロン最高の武術家の一人であり、又の名を“マスターコンロン”という。 そしてメイリィの父とは、拳と拳を交えて通じ合った戦友(とも)だった。 ある日、メイリィがキミに頭を下げ、助力を請うてきた。 亡き戦友の娘の頼みとあらば、喜んで聞き届けようじゃないか。 シナリオダーザイン【メイリィの父からの戦友(とも)】 PCのクラスはサムライ必須。 サムライの技能は〈格闘〉を選択すること。 もう一方はギアドライバーを除き任意。推奨クラスはソルジャー。 PC作成時、他のPCの経験点に+50点しての作成となる。※本シナリオのみの特例である。 例えば、他のPCが初期作成ならば、50点分経験点を使用する。 また、ルールブック226頁にある《飛行能力》を自動取得する。 飛行状態を解除/発動するのは、特にルールブックに言及がない為、オートアクションとする。 《伝家の宝刀》で白兵系フライングユニットの取得を推奨する。 尚、素手の攻撃力は特に修正がない場合、生身は±0、シュネルギア・フライングユニットは+5であり、対天使効果×である。 PC3: オフィーツィア 合衆国から侵攻して来た、凄まじい拳法を操るフーファイター、そして銃弾やミサイルを打ち払うホイシュレッケ。 キミは、それら『拳使』達への対抗策を考えるよう命じられた。 だが、『氣』を操る敵に、いったい何が有効なのだろうか……。 シナリオダーザイン【ヴィヴリオからの信頼】 PC4: ギアドライバー/ナビ:トゥアレタ 襲来して来た、謎の構えを取るホイシュレッケ達。 それらには武器がほとんど通用せず、キミ達は撤退を余儀なくされる。 撤退の際、キミ達には天使達が嘲笑っているかのように感じた。 シナリオダーザイン【拳使からの挑発】 PCのクラスにサムライは不可。 PCは負けロールを強いられる立ち位置なので注意。 詳細は後述するが、種別:射撃の武器はほとんど通用しない。 戦闘中に何も出来ないことを防ぐ為、PC作成時にクラス:ミーディアムやシンガーを選択したり、支援系特技の取得、または直接ダメージを与えるオーギュメントの選択を推奨する。 『拳使』:十字拳道を使う天使の略称。 本シナリオのエネミーは全て、エンゲージ外からの攻撃に対して、強力な防御能力を有している。 種別:射撃の武器(軍装・機体兵装問わず、特に〈砲術〉〈誘導〉の武器)、《呪法爆弾》《支援要請》はほとんど効果が無いので、キャラクター作成の際には注意すること。 ただし、オーギュメントによる攻撃《ブリアー》《シメオン》《イエツィラー》、及び《ホド》《ビナー》を使用した攻撃、またミーディアム、シンガーの特技による攻撃を除く。 オープニングフェイズ シーン1 シーンプレイヤーはPC1 クルセイドーを目撃し、レイと対峙するシーン レイが撤退したらシーンを終了する 予め、長めのシーンになることを伝えておくこと。 キミ達は、ホイシュレッケを連れたフーファイターの迎撃に出た。 戦場で対峙すると、周りのホイシュレッケ達が十字拳道(クルセイド―)の構えをし始める。 メイリィ「この構え……まさか!?いや、そんな……」 僚機がミサイルや機関砲で攻撃するが、ホイシュレッケ達はその攻撃を鉤爪で打ち払い、大したダメージにならない。 メイリィ「飛び道具が効かない?ワタシの勘があってたら、これはマズいアルね……」 そちらに気を取られていると、フーファイターの鋭い蹴りが飛んでくる。 間一髪でかわすキミ達の機体。 メイリィ「この技の冴えは詠春拳(えいしゅんけん)、いや、違う!これは……」 ???「左様、これは十字拳道(クルセイドー)。私は合衆国の御力によって現世に蘇り、我が拳法は、更なる進化を遂げた」 メイリィ「まさか、アナタは!」 ???「……名は捨てた。今の私は、合衆国に仕える、天使の拳士……拳使に過ぎない」 メイリィ「……分かったアル。なら、ワタシ達も、そのつもりで!」 キミ達と彼の戦いは長時間に及び……正午に開始した戦いは、日暮れになっても決着がつかなかった。 ???「日が暮れたな。今日のところは、お互い痛み分けということで、双方拳を収めないか」 ???「私も一介の武人、約束は違えぬ」 メイリィ「……PC1。信用していいと思う」 ???「御口添え、感謝する。時に、君達の名は」 メイリィ「タン・メイリィ。八仙拳を学んだ者です」 武道家「なるほど、八仙拳……納得の腕だ。……私のことは、レイとでも呼んでくれ。君達、また会おう。次こそは決着を」 そう言い残し、レイは全軍を撤退させる。 メイリィ「……退いたアルね。こちらも、撤退するアルよ」 メイリィ「……危ない所だった。あと5分長引いていたら、負けてた」 メイリィ「次会ったら、勝てるか……?いや、勝たなくちゃいけない。PC1、基地に戻ったら特訓アル」 シナリオダーザイン【レイからの好敵手】 シーン2 シーンプレイヤーはPC4 ホイシュレッケ達に苦戦するシーン、要負けロール 撤退したらシーンを終了する 一方。 キミ達は、ホイシュレッケ達に苦戦を強いられていた。 トゥアレタ「一体何なのよ、もう!」 ミサイルや機関砲をどれだけ撃っても、ホイシュレッケは鉤爪で器用にそれらを打ち払い、当たっても何か不思議な力で身を守り、ダメージをまともに与えられない。 トゥアレタ「肉弾戦しか通用しない、となると、わたし達じゃ分が悪いよ。闇雲にミサイル(PC4のメインとなる機体兵装に準ずる)撃ったって無駄だし、何か手立てを考えないと……」 そこにヴィヴリオから通信が入る。 ヴィヴリオ「PC4、クレーリオン。撤退しろ。お前達では勝ち目がない」 トゥアレタ「……そうみたいですね。PC4、ここは大人しく撤退しましょう」 トゥアレタ「基地に戻ったら、対応策をみんなと相談しないとね……」 撤退の際。 キミ達には、天使達が嘲笑っているかのように感じた。 トゥアレタ「天使には表情なんてないから、気のせいだとは思うんだけど……何か、笑われてるような……あったま来るなあ、もう!」 トゥアレタは相当ご立腹のようだ。 そりゃあ、自分の得意な事を完全に封じられてしまっては腹も立つ。 シナリオダーザイン【拳使からの挑発】 シーン3 シーンプレイヤーはPC2 メイリィから、手助けを頼まれるシーン メイリィの頼みを聞いたらシーンを終了する キミは“崑崙八仙”と呼ばれるコンロン最高の武術家の一人であり、又の名を“マスターコンロン”。 そしてメイリィの父とは、拳と拳を交えて通じ合った戦友(とも)だった。 メイリィの父は、コンロンで反合衆国運動に対して天使兵が動員された“七月の虐殺”で散ったそうだ。 国外に出ていて難を逃れ、後ほど彼の死を知ったキミは、彼の遺志を継いでメイリィを見守って行く、と誓ったのだ。 ある日キミが茶を啜っていると、メイリィが真剣な顔をして、キミの元を訪ねて来た。 メイリィ「PC2様。PC1を鍛える訓練に、付き合って欲しいアル」 メイリィ「相手は、手強いどころじゃない。名は捨てた、と言っていたけれど……」 メイリィ「生半可な覚悟では、絶対に勝てない。だから……PC1に、八仙拳を教えるつもりアル。だけど、ワタシも八仙拳の全てを会得している訳じゃないから……父を知り、父と拳を交えたアナタに、力を貸して欲しい」 メイリィ「お願いします。ワタシは、PC1と一緒に、彼に勝ちたいんだ」 シナリオダーザイン【メイリィの父からの戦友(とも)】 シーン4 シーンプレイヤーはPC3 ヴィヴリオから対策を練るよう命令されるシーン ヴィヴリオが命令を下したら、シーンを終了する ヴィヴリオ「確か、拳使と言ったか。あのフーファイターのパイロット、相当の使い手のようだな。PC1とタンの機体を相手に長時間戦い、一歩も引かなかった」 ヴィヴリオ「それに、引き連れていたホイシュレッケも特殊な個体だ。弾丸やミサイルはおろか、レーザーすら打ち払い、ほとんど効果がない」 ヴィヴリオ「タンからの報告によれば、あのホイシュレッケ達は『氣』をまとっているそうだ」 ヴィヴリオ「何か対抗策を考えねばならん。PC1とタンが特訓するそうだが、それだけでは心許ない。PC3、何か良い策はないか?」 あんたまさか丸投げするつもりか。 何か提案があった場合 ヴィヴリオ「ふむ、ではその作戦で進めることにしよう。指揮を頼んだぞ」 シナリオダーザイン【ヴィヴリオからの信頼】 ミドルフェイズ シーン1 シーンプレイヤーはPC3、全員登場 全員が集合して、レイの強さを再確認する ヴィヴリオの話を聞き終えたらシーンを終了する 司令室。 キミ達はディスプレイに注目している。 ヴィヴリオ「拳使という呼称をこちらも使用する。あの拳使達は『氣』をまとい、こちらの攻撃を軽減する」 メイリィ「『氣』は乱暴に言うとエーテルフィールド。身体の内外にエーテルの流れを作り、その流れで攻撃を受け流し、又は攻撃に転用して破壊力を増加させる。要するにアイツら、ケルンを二重に張っているみたいなものアル」 トゥアレタ「攻撃を打ち払う上に、二重のケルンでの防御と攻撃力アップって……そんなインチキ、ありかしら」 メイリィ「そもそも、天使が拳法を使う時点でインチキアルよ。考えるな、感じろ、ってやつアルね。……いや、これは無かったアル」 メイリィ「この言葉は、截拳道(セツケンドー)の創始者、レイ・ジュンファン殿が言ったという言葉。ワタシの予想が当たっていれば、あのレイという拳使は、その人だと思う。PC2様はどう思うアルか?」 ヴィヴリオ「では、そちらについては、引き続き調査を進めることにする。PC3、頼んだぞ」 ヴィヴリオ「確認だが、PC1はタン、そしてPC2と共に訓練と聞いた。そちらは任せるぞ」 メイリィ「任せるアルよ」 ヴィヴリオ「そしてPC4、クレーリオン。今のままでは、お前達は拳使達に手も足も出ないだろう。PC3や中島班長と、何か打開策を考えろ」 トゥアレタ「はいっ。よろしくお願いします、PC3(階級)」 ヴィヴリオ「私からは以上だ。では各自、己の為すべきことをやるように」 会話を終えたらシーンを終了する。 シーン2 シーンプレイヤーはPC2、PC1自動登場、PC3とPC4の登場は任意 修行シーン メイリィの話が終わったらシーンを終了する 腰を落とし手を伸ばした状態で、茶碗を頭の上と肩と足の付け根、計5ヶ所に乗せ、茶碗に入った水を零さないよう、ひたすら耐える。 メイリィ「まずは、集中力を養うアル。そして、何も考えず、無意識の内に構えを取れるよう、型を身体に覚え込ませるアル」 メイリィ「それが終わったら、PC2様と組手アルよ。いつ、レイが来るか分からない。なら、それまでの間、ひたすらワタシとPC2様と一緒に修行する。それしか、道はない」 メイリィ「アナタには負担かけるけど……やるしかないアル。PC2様、スパルタ式でお願いするアルよ」 会話を終えたらシーンを終了する。 シーン3 シーンプレイヤーはPC4、PC3自動登場、PC1とPC2の登場は任意 格納庫で中島三郎と会話 三郎から全てを託されたらシーンを終了する 格納庫。 PC4の機体への新規兵装(攻撃系オーギュメント、あるいは支援系特技)の取り付けが、急ピッチで行われている。 三郎「いつ敵さんが攻めてくるか分かんねェンだ、ぼやぼやしてっと帝都湾に叩っ込むぞ!」 三郎「おう、PC4、クレーリオンの嬢ちゃん。お前ェさんの機体の改造、進んでるぜ」 トゥアレタ「ありがとうございます、中島班長」 三郎「PC3さんよ、これ終わったら、整備員にボーナス出してくれよ。機体の整備以外に兵装追加じゃ、通常シフトじゃ全然間に合わねェ。非番の連中駆り出して何とか間に合わせてンだ、それぐれぇ無ぇと士気上がンねェよ」 三郎「しっかし、武道家の天使とフーファイター、ねぇ……確かにPC4の機体じゃ、相当分が悪りぃ」 攻撃系オーギュメントの場合 三郎「だが、相手が使うのがエーテルの応用だって分かってンなら、やりようがある。目には目を、歯には歯をだ」 三郎「まず実体のエーテルなら、打ち払うことは出来ねぇ。そして命中の瞬間だけでいい、相手のエーテルを上回るエーテルを叩き付けてやりゃ、瞬間的でも防御障壁は無くなる。そこにもう一発ズドンだ。名付けて、二重の極み。ただ、突貫で作ったから、タイミング合わせと演算は手動になる」 支援系特技の場合 三郎「攻撃がろくすっぽ効かねぇ以上、無理して殴る必要は無ぇ。支援に徹しろ。その為の兵装とプログラムは準備出来た。ただ、突貫で作ったから、タイミング合わせと演算は手動になる」 三郎「嬢ちゃんなら、演算の並行処理はお手のモンだろ?悪りぃが、その辺は任せたぜ」 トゥアレタ「は、はい!」 三郎「タイミングはPC4、お前ェさんだ。嬢ちゃんは計算で手一杯になるだろうからな。分業ってのは大事だぜ」 三郎「PC3さんよ、戦場の盤面はお前ェさんが整えてやってくれ。適材適所って奴だ」 三郎「お前ェさんら三人に必要なのは、頭に血が上ぼるような状況でも、冷静に対処出来るクールさだ。バックアップ、ってのはそういうモンだろ?」 三郎「俺も無理言ってンのは百も承知だ。だが、俺達の領分はキッチリ仕上げる。俺達が手ェ抜いたせいで負けた、なんて訳にゃ行かねェからな」 三郎「……俺達には、天使と直接やり合う力は無ェ。だから、お前ェさんらに全てを託す」 会話を終えたらシーンを終了する。 シーン4 シーンプレイヤーはPC1、全員登場 情報収集シーン クルセイドーが何であるか判明し、メイリィが激怒したらシーンを終了する 十字拳道とは何か 〈格闘〉〈事情通〉難易度3 かつて、コンロンに截拳道(セツケンドー)という、天下無双の流派があった。 だが合衆国のレジスタンス狩りに合い、継承者も秘伝書も、何もかもが失われた。 ……筈だった。 合衆国はヤシマに対する秘策として、截拳道の創始者であるレイ・ジュンファンを蘇生させて忠誠を誓わせ、截拳道を元に、十字拳道を編み出させた。 根本的な体型の問題(人の形をしているか否か)から、ホイシュレッケ及びパワーを拳使とするに留まったが、その威力は絶大で、海を割り山をも砕く。 メイリィ「己の編み出した拳法を本人に改悪させるなんて、武道家に対して何という侮辱……!」 メイリィ「合衆国、ど許せぬ!絶対に、絶対に止めてやる!」 会話を終えたらシーンを終了する。 フリーシーンが必要な場合、ここでシーンを挟むこと。 シーン5 シーンプレイヤーはPC1、PC2自動登場、PC3とPC4の登場は任意 再び修行シーン PC1がメイリィと一緒に戦う決意を新たにしたら、シーンを終了する。 メイリィ「いい感じに仕上がって来たアルね。PC2様から見てどうアルか?」 メイリィ「よく耐えたアル、PC1。これなら……行ける、筈。多分……」 メイリィの語尾が小さくなる。 メイリィ「弱気になっちゃダメだ、アナタの足を、ワタシが引っ張る訳には……」 メイリィ「ゴメンね、ワタシが弱気になったら、勝てるものも勝てないよね」 メイリィはPC1の手を取って「一人で足らないなら、二人で。アナタに、足りない分を埋めてもらう。パートナーって、そういうものでしょ?」 その時、基地全体が激しく揺れる。 管制官「巨大な矢文が飛んで来て、着弾しました!」 矢文はシュネルギアサイズの筆を用いられ、コンロン語で書かれている。 管制官「これを訳したところ、拳使から果たし合いを希望する旨が書かれていました!」 管制官「今日正午、太平洋上で待つ、とあります!」 メイリィ「さあ、出番アル!行こう、PC1!」 会話を終えたらシーンを終了する。 シーン6 シーンプレイヤーはPC3、全員登場 レイが再び現れる ヴィヴリオが命令を下したらシーンを終了する キミ達は司令室に集合した。 ヴィヴリオ「十字拳道の一軍が、再び現れた」 ヴィヴリオ「敵は洋上で静止し、お前達が来るのを待っている」 ヴィヴリオ「奴らは非常に強固なケルンを持ち、遠距離からの攻撃は防がれてしまう。接近戦でカタをつけるしかない」 ヴィヴリオ「お前達。準備は、出来ているか?」 メイリィ「勿論。そうでなければ、この場にいないアル」 トゥアレタも無言でこくりと頷く。 ヴィヴリオ「その言(げん)や良し。ならば行け!その手で、勝利を掴み取って来い!」 会話を終えたらシーンを終了する。 クライマックスフェイズ シーン1 シーンプレイヤーはPC1、全員登場 レイ「再び、相見えることになったな」 レイ「この構え……相手にとって不足なし。正々堂々と戦わねば、武人の名折れ」 レイ「……ここからは拳使としてではなく、拳士としてお手合わせ願いたく」 レイ「私はこの戦い、天使の力などという不純物は使わない」 レイ「だが、君達にそれを強いる気は無い。持てる力全てを以て、掛かって来なさい」 そう言って右手を伸ばし、掌を上に向け四つ指を曲げ、クイクイッと挑発する(ブルース・リーのアレ)。 レイ「これが、これが八仙拳……!血湧き肉おどるこのような相手を、私は待っていた」 レイ「武道家同士、拳を交えるごとに、お互いを分かり合える。そう思わないか、PC1君、タン君!」 レイ「だが私とて、負ける訳にはいかない。合衆国の為ではなく、我が拳に賭けて!」 PC2が名乗りを上げた レイ「かのマスターコンロン殿と戦えるとは、光栄の極み!貴方に恥じぬ戦いを、ご覧に入れよう!」 レイ ← 500m → パワー/クルセイドー ← 500m → ホイシュレッケ:クルセイドー×3 ← 500m → PC レイ・ジュンファン(格闘型フーファイター) フーファイター“ドラゴン” 種別:人間戦車 【HP】250 【肉体】30 感覚20 理知20 聖霊20 階級0 行動値:20 〈格闘〉5〈回避〉5〈意志力〉5 白兵攻撃に対しては回避せず、必ずリポストを行う。 《龍尾脚》※回し蹴り 判定値25 技能レベル5 射程:至近 対象:範囲 ダメージ+30、ラウンド1回 《龍爪拳》※連打 判定値27 技能レベル5 射程:至近 対象:単体 判定を2度行い、良い方の結果を適用する ダメージ+30、白兵攻撃にリポスト可 《飛転龍蹴》※サマーソルトキック 判定値25 技能レベル5 射程:至近 対象:単体 ダメージ+[差分値×2]+30、ラウンド1回 《飛行》 《BS耐性》BS回復、【HP】10点失う 《ケルンU》対天使効果×の武器によるダメージ無効 《硬気功》ダメージ決定ステップ、軍装、機体兵装によるダメージを30点軽減する。特技・オーギュメントによるダメージは軽減出来ない。ラウンド1回。 《正々堂々》エンゲージ外からの攻撃を無効化する。これは「ケルン」ではない為、《アシェル》や《ペネトレイション》などの対象にならない。 《生命の実》レイを復活させる為に使用済み。 上記以外の権能、災厄は、《ケルンU》以外は使用しない。 パワー:クルセイドー 【HP】100 【肉体】20【感覚】11【理知】10【聖霊】6【階級】0 【行動値】10 〈格闘〉4〈回避〉3〈意志力〉3 移動力:500m/5000m 攻撃:クルセイドー(白兵/格闘) 判定値20 技能レベル4 ダメージ+25 射程:至近 対象:単体 《飛行》 《ケルンU》対天使効果×の武器によるダメージ無効 《硬気功》ダメージ決定ステップ、軍装、機体兵装によるダメージを20点軽減する。特技・オーギュメントによるダメージは軽減出来ない。ラウンド1回。 《打ち払い》常時、エンゲージ外からの攻撃を1/10にする。これは「ケルン」ではない為、《アシェル》や《ペネトレイション》などの対象にならない。 《十字拳道の拳使》常時、白兵攻撃のダメージ+10(修正済) ホイシュレッケ:クルセイドー(モブ) 【HP】50 【肉体】15【感覚】7【理知】6【聖霊】4【階級】0 【行動値】5 〈格闘〉4〈回避〉2〈意志力〉3 移動力:500m/5000m 攻撃:クルセイドー(白兵/格闘) 判定値15 技能レベル4 ダメージ+17 射程:至近 対象:単体 《飛行》 《自動封鎖》 《低級結界》常時、対天使効果×の武器によるダメージ1/2 《硬気功》ダメージ決定ステップ、軍装、機体兵装によるダメージを15点軽減する。特技・オーギュメントによるダメージは軽減出来ない。ラウンド1回 《打ち払い》常時、エンゲージ外からの攻撃を1/10にする(対天使効果×の場合、1/20になる)。これは「ケルン」ではない為、《アシェル》や《ペネトレイション》などの対象にならない。 《十字拳道の拳使》常時、白兵攻撃のダメージ+7(修正済) レイ「素晴らしい戦いであった……悔いはない」 そう言って、消滅していく。 天使の力によって無理やり蘇生させられていた為、彼はエーテルの粒子となって、消えていく。 エンディングフェイズ シーン1 シーンプレイヤーはPC4 トゥアレタとの会話 トゥアレタ「……疲れたね、今回の敵。肉体言語っていうのかな?あのテンションには、ちょっとついて行けなかった。PC4はその辺どうなの?」 トゥアレタ「そうなんだ……。今回は流石に、誰かと交代すれば良かったかな。伊音とかセラピアなら、ついて行けたのかな」 トゥアレタ「……まあ、あなたを制御出来るのは、わたしくらいな気がするけども。あの二人じゃ、一緒になって暴走しそうだし」 トゥアレタ「まあ、適材適所、ってやつよね。……これからもよろしくね、PC4。あんまり、世話焼かせないでよね?」 シーン2 シーンプレイヤーはPC3 ヴィヴリオとの会話 司令室で一息ついていると、ヴィヴリオがやって来た。 ヴィヴリオ「今回も厄介な敵だった。PC1やタン、PC2がいなかったらどうなっていたことか」 ヴィヴリオ「合衆国は、死者を蘇らせて尖兵とする。死者への冒涜も甚だしい」 ヴィヴリオ「だが、優秀な兵士の脳をクローニングして完全機械化兵として運用している我々に、言えた義理だろうか。勝利の為に手段を選ばないのは、どちらも同じだ」 ヴィヴリオ「……我々は死後、命を弄んだ罪で地獄に落ちるだろう」 ヴィヴリオ「……まあ、私は生まれ落ちたその日から、地獄行きが決まっているがな……」 シーン3 シーンプレイヤーはPC2 メイリィとの会話 武道場にて、キミはメイリィと向かい合っている。 メイリィは深々と礼をし「PC2様、ご指導、ありがとうございました」 メイリィ「アナタの助力がなければ、レイ殿には勝てなかった。感謝してもしきれないアル」 メイリィ「PC1は、八仙拳をマスター出来る見込みがある。問題は、肝心のワタシが、八仙拳の全てを受け継げていないコトだけど……」 メイリィ「恥を忍んで、PC2様にお願いするアル。ワタシに、八仙拳の真髄を、教えて欲しい」 メイリィは傍らに置いてあった巻物をPC2に手渡し「これは、父が残した八仙拳の秘伝書。だけど……ワタシには、全ては理解出来なかった。だから父と、拳と拳を交えた、アナタに、これを見て欲しい」 メイリィ「他流派に秘伝書を見せる事が、どれだけ恥ずべき行為なのかは、分かってるアル。でも、ワタシはなりふりなんて構っていられない」 教える等、肯定されたばあい メイリィ「では……よろしくお願いいたします、お師匠」 自分で習得しろ等、否定された場合 メイリィ「他力本願では、何も掴めない、ということアルね。分かったアル。でも……困った時はまた、聞いてもいいアルか?」 シーン4 シーンプレイヤーはPC1 メイリィとの会話 メイリィ「截拳道、レイ・ジュンファン殿……とても強かった。そして敵ながら、素晴らしい武道家だった」 メイリィ「あのような強敵と拳を交えることが出来たこと、一武道家として、とても得難い経験だった。あなたはどうアルか?」 メイリィ「ねえ、PC1。この戦いが終わったら……八仙拳の復興に、力を貸して欲しい」 メイリィ「道場の再建や弟子集めとか、課題は沢山あるけど……アナタとなら、乗り越えられる」 メイリィ「こ、これ、今気付いたけど、プロポーズ、みたいアルね……」 メイリィ「ワ、ワタシは一向に構わないケド……」 あとがき SPECIAL THANKS YAMAGEさん、ブレイブさん、のとすさん、銀さん 自分とこのサーバの雑談というか与太話から生まれたシナリオ。 まあ1年近く寝かしてた訳ですが。 自分、Evernoteを使ってて、その雑談を保存しておいたんですが、つい最近まで存在を忘れていました() そんで、たまたまノート見てたら見つけて、よっしゃ書くか、となった訳です。 たまにはトンチキなシナリオも書くんですよ? 尚、シナリオ中で截拳道(セツケンドー)と呼んでいるのは、ジークンドーのことです。 そのまま出すのもどうかと思って。 大元のプロットと言うか、元になった雑談 2021/7/17の雑談 YAMAGE ― 2021/07/17 周りのホイシュレッケ達が天使十字拳の構えをし始める YAMAGE ― 2021/07/17 改宗してたら、強制的に流派名を変えさせられて拳使達を量産させられる可能性も ブレイブ ― 2021/07/17 天使で拳士なら拳使ですか YAMAGE ― 2021/07/17 クライマックスとかで自分だけ元の流派を名乗る 東条慈英@怪人エンギアおじさん ― 2021/07/17 「……ここからは拳使としてではなく、拳士としてお手合わせ願いたく」 東条慈英@怪人エンギアおじさん ― 2021/07/17 伝説の格闘家が合衆国によって蘇生されて、拳使として立ちはだかる。 クライマックスに元の流派名を名乗って戦闘を仕掛けて来る…… ブルース・リーかな notos ― 2021/07/17 天使十字拳どころか十字拳道(クルセイドー)って横文字にされてそう