今回予告 『カなき正義は無能であり、正義なき力は圧制である。力なき正義は反抗を受ける。 なぜならば、つねに悪人は絶えないから正義なき力は弾劾される。それゆえ正義と力を結合せねばならない。』 パスカル著「パンセ」より引用 己が正義を貫くには、貫き通す為の力と、覚悟が必要となる。 正義とは何か。 力とは何か。 その答えは、拳と拳を交えた先にある。 敵として現れた、メイリィの兄弟子チャウ・インファとの望まぬ再会は、部隊に何をもたらすのか。 エンゼルギア天使大戦TRPG 『天使たちの挽歌』 強くならなければならない理由がある。 負けられない理由がある。 ――ならば勝たねばならない。敵にも、己にも。 ハンドアウト PC1:ギアドライバー/ナビ:メイリィ キミは格闘戦専用の実験機である、シュネルギア:パンツァーのドライバー。 キミとメイリィ、そして機体との相性は抜群だ。 ある日、メイリィがコンロンから亡命した時の話をしてくれた。 ……彼女は、親しい者を全て、天使兵によって殺されている。 その中には、崑崙八仙であるメイリィの父から、八仙拳を共に学んだ兄弟子もいたそうだ。 そしてキミ達は……その兄弟子、チャウ・インファと、望まぬ再会をする。 シナリオダーザイン【チャウ・インファからの敵意】 ※シュネルギア:パンツァーの性能については後述する。 PC2:ギアドライバー/ナビ:伊音 キミは常日頃、伊音と共に剣の腕を磨いている。 キミの腕前は伊音も認める程であり、彼女もキミに負けられない、とばかりに訓練に熱が入るそうだ。 だがこれも全て、ヤシマを守る為。 強くならなければならない理由が、あるから。 シナリオダーザイン【草薙伊音からの競争心】 PC3:ウィザード キミはシュネルギア:パンツァーの開発担当だ。 操縦者の動作をダイレクトに機体に伝達する、ダイレクト・モーション・ジステムを開発したのもキミである。 激化する戦争に備え、更なる性能向上を求めて、中島班長と共に新しい機体を作り上げている真っ最中。 この機体が完成すれば、シュネルギアの改良計画にも弾みがつくというものだ。 シナリオダーザイン【中島三郎からの期待】 ※【HP】を回復できる特技の取得を推奨する(《即席修理》《希望の歌》《メイデイ》のいずれか) PC4:ソルジャー キミは呪法船団に出向していた時に、沈没した難民船からメイリィを救出した。 メイリィを瑞穂基地に連れて来たのもキミであり、それ以来彼女の事を何かと気にかけている。 そんなある日、キミに出撃命令が下った。 侵攻してきた、格闘型フーファイター。 あの動きには、見覚えがある。あれはまさか…… シナリオダーザイン【タン・メイリィからの感謝】 シュネルギア:パンツァー 【肉体】+6【感覚】+3【理知】+3【聖霊】+0 整備性±0、装甲30、HDP2 固定兵装:シュラーゲンファウスト、グリューエンファウスト 移動力:【聖霊】×100/【聖霊】×1000 リッター、シルトをベースに作られた、接近戦専用のシュネルギア。 ダイレクト・モーション・ジステムを搭載し、操縦者の動作をダイレクトに機体に伝える事が出来る。 《人機一体》 シュラーゲンファウスト、グリューエンファウストに素手の攻撃力を加算する。 尚、シュネルギア(及びフライングユニット)の素手は、命中修正±0、攻撃力+5、対天使効果×となる。 《クンフー》を取得している場合、変更された攻撃力を加算する。 本シナリオでは、PC1はオリジナルの機体に乗り、尚且つ乗り換えをする。 また、本シナリオは機動武闘伝Gガンダムが元ネタとなっている。 そういうの嫌いな人は回れ右しても良い。自由とはそういうものだ。 オープニングフェイズ シーン1 シーンプレイヤーはPC3 中島班長と会話キミはシュネルギア:パンツァーの開発担当だ。 操縦者の動作をダイレクトに機体に伝達する、ダイレクト・モーション・ジステムを開発したのもキミである。 激化する戦争に備え、更なる性能向上を求めて、中島班長と共に新しい機体を作り上げている真っ最中。 ある日、格納庫で作業中のキミの所に、中島班長が走って来た。 三郎「PC3、喜べ、シュネルギア改の建造計画が決まったぞ」 三郎「まずは手始めに、PC1の機体の後継機を作る」 三郎「お前ェさんの作ったシュネルギア:パンツァー、最前線で天使とステゴロ勝負してるせいで、損耗が激し過ぎンだわ。フレームにガタがこねェか心配だぜ」 三郎「それに、ダイレクト・モーション・ジステムにはまだまだ改良の余地がある。ありゃもっと強くなるぞぉ、機体も搭乗者も」 三郎「さあ、早速取り掛かろうぜ。いやー、新機体。心が弾む単語だぜ。そう思わねェか?」 シナリオダーザイン【中島三郎からの期待】 シーン2 シーンプレイヤーはPC2 伊音と会話 キミは常日頃、伊音と共に剣の腕を磨いている。 伊音「……うむ、今日の訓練はここまでとしよう」 伊音「腕を上げたな、PC2。これは私も、うかうかしていられんな……お前には負けられん」 伊音「ヤシマを守る為には、強くならねばな。明日の敵がどれだけ強いか、分からんのだから」 伊音「我らの前に立ちはだかる者は、全て切り伏せるのみだ。……例えそれが、運命だとしても」 シナリオダーザイン【草薙伊音からの競争心】 シーン3 シーンプレイヤーはPC4 キミは呪法船団に出向していた時に、沈没した難民船からメイリィを救出した。 メイリィを瑞穂基地に連れて来たのもキミであり、それ以来彼女の事を何かと気にかけている。 ある日、フーファイターが出現し、先んじてキミ達の部隊に出撃命令が下った。 ヴィヴリオ「シュネルギア部隊が到着するまでの間、持ちこたえろ」 ヴィヴリオ「しかし、単騎で現れるあたり、相当の実力者だと見える。気を付けろよ」 フーファイターは接近戦用の機体のようだが、飛び道具としてエーテルで出来た巨大な『拳』を飛ばして来る。 部隊は回避に精一杯で、攻撃にまでなかなか手が回らない。連射が利かないのだけが救いだ。 どうにか打ち込んだミサイルも、簡単に回避されるか、届いても手刀で叩き落される。 敵ながら見事な腕前だ。 ヴィヴリオから、秘匿通信が入る。 ヴィヴリオ「今、フーファイターの映像を解析にかけている」 ヴィヴリオ「なあ、PC4。まだ確証は得られていないのだが、あのフーファイターの動き……見覚えが無いか?」 シナリオダーザイン【タン・メイリィからの感謝】 シーン4 シーンプレイヤーはPC1 キミは格闘戦専用の実験機である、シュネルギア:パンツァーのドライバー。 キミとメイリィ、そして機体との相性は抜群だ。 ある日、メイリィがコンロンから亡命した時の話をしてくれた。 メイリィ「ワタシは、ヤシマへの難民船に乗って、ヤシマに向かうところを天使兵に襲われた。あの時呪法船団に拾われたのは、ワタシだけ。みんな、みんな死んでしまった。ワタシのせいで」 メイリィ「難民船には、生き残ってた兄弟子のイン兄も一緒に乗ったけど……イン兄はワタシを救命ボートに乗せた後、波にのまれて……」 メイリィ「イン兄は強かった。お父さんから、お前は次代の崑崙八仙だ、って言われるくらい。ワタシは、その域までは辿り着けなかった」 メイリィ「……現実って、時々残酷だよね。強い者じゃなくて、ワタシみたいな弱い者が、生き残ってしまった」 メイリィ「……ごめんね、暗い話しちゃって」 その時、天使警報が発令する。 管制官「フーファイター出現、シュネルギア部隊は直ちに迎撃準備に入って下さい。繰り返す、シュネルギア部隊は……」 メイリィ「行こ、PC1。誰が相手であろうと、ワタシ達の前に立ち塞がる敵は、討ち倒すのみアル」 シナリオダーザイン【チャウ・インファからの敵意】 ミドルフェイズ シーン1 シーンプレイヤーはPC1、全員登場 キミ達は一機のフーファイターと対峙していた。 PC4が先んじて迎撃に当たったが、足止めするのが精いっぱいだ。 インファ「遊びは終わりかな。そろそろ、本気を出すことにしよう。……八仙拳・震雷脚!」 そう叫んで電撃を帯びた蹴りを繰り出すと、周囲の戦闘機が一瞬にして爆発する。 PC4の機体は、感付いていた為に、それから逃れることが出来た。 メイリィ「その技、まさか、アナタは……!」 インファ「……久しぶりだね、メイ。そう、君の兄弟子である、インファだよ」 メイリィ「イン兄、何故、合衆国に力を貸すアルか!?」 インファ「あの時、気付いたんだよ。力こそ正義だと」 メイリィ「合衆国の連中は、天使は、お父さんを、お母さんを、みんなを殺したんだよ!?それなのに……!」 インファ「……みんなが死んだのは、弱かったからだ。強ければ、死なないで済む。だから僕は、更なる力を求めて、合衆国に与したんだよ」 メイリィ「……分かったアル。インファ、もう、アナタを兄弟子だとは思わない!」 キミ達はインファと戦闘を開始した。 だが、終始、押され気味だ。 インファ「今こそ見せよう、八仙拳の真髄!」 インファ「……八仙拳・坎水指(かんすいし)!」 インファの操るフーファイターの鋭い人差し指が、コックピットを貫き、PC1の眼前に迫り……胸を貫く、鈍い感触がした。 PC1の【装甲】と【HP】は1となる。 これは災厄2つ分の扱いとし、「すばらしい活躍をした」の経験点を+2すること。 メイリィ「PC1!?よくも、よくも……!」 インファ「この程度のことで死ぬのなら、今死なせてやった方が親切だ」 フーファイターは蹴りを放ってシュネルギアから距離を取る。 インファ「……どうやら、撤退しなければならないようだ。命拾いしたね、二人とも」 撤退するインファ。 メイリィ「くそっ……!」 帰還後、緊急治療室にストレッチャーで運ばれるPC1。 その傍でメイリィが「お願いPC1、死なないで……ワタシを、独りにしないで!」と縋りつく。 会話を終えたらシーンを終了する。 シーン2 シーンプレイヤーはPC4、PC1自動登場、PC2とPC3は任意 PC1の病室で、PC4も同席の上でメイリィからインファの話を聞く メイリィ「イン兄……いや、インファは、ワタシの兄弟子」 メイリィ「崑崙八仙だったお父さんの一番弟子で……憧れの人、だった」 メイリィ「ヤシマへの難民船に、一緒に乗って……船が沈没して、離れ離れに、なった」 メイリィ「みんな天使兵に殺された、と思ってたけど……生きてた、けど……合衆国の手先になってたなんて……」 メイリィ「……でも、たとえ兄弟子だったとしても、八仙拳を悪用する者は、止めなきゃならない。八仙拳は、力なき者達を守る為の拳。決して、私利私欲の為にふるってはならない。……師匠の、お父さんの口癖だった」 メイリィ「……正義なき力は暴力だけど、力なき正義は無力。だからワタシは、一人の武人として、インファを止める。PC1、PC4。協力、してくれる……?」 会話を終えたらシーンを終了する。 シーン3 シーンプレイヤーはPC2、PC4自動登場、PC1とPC3は任意 メイリィに特訓を頼まれる メイリィ「PC2、伊音、PC4。お願いがある。ワタシを特訓して欲しい」 負けず嫌いのメイリィが頭を下げるなんて、よっぽどのことだ。 メイリィ「ワタシは、インファに一度も勝てたことがない。でも、負ける訳には行かないんだ。……もう、誰も失いたくないから」 伊音「その言や善し。だが、我らの特訓は厳しいぞ?」 メイリィ「構わないアルよ。そうでなくちゃ、困る。インファに勝つ為には、何だって利用する。利用させてもらうアルよ、草薙の剣を」 伊音「……良かろう。スパルタ方式でいくぞ。我が草薙の剣技、盗めるものなら盗んで見せよ。……私は手加減しないからな」 メイリィ「へへっ、そうでなきゃ、みんなに頼む意味が無いアルよ」 本気の伊音と、本気のメイリィの、真剣勝負が、始まる。 会話を終えたらシーンを終了する。 シーン4 シーンプレイヤーはPC3、他のPCの登場は任意 中島班長と会話 三郎「PC3、そこのスパナ取ってくれ。……あー、駄目だな、こりゃ。基本フレームにまでガタが来てやがる」 三郎「何か拳法を使う主人公が出て来るアニメの主題歌で、邪魔する奴は指先ひとつでダウンさ、って歌詞があんだけどよ。ありゃ、冗談でも誇張でもねェわな。拳法の達人が乗ったフーファイターなら、シュネルギアすら一撃で破壊出来ちまうんだなァ」 三郎「……下手すりゃ、PC1は即死してた可能性もある。外れたのか、それとも……わざと、外したのか。敵さんの考えまでは読めねェやなァ」 三郎「……パンツァーはもう修理が間に合わねェ。やるとしたら部品総取っ替えだ。だったら、今建造中のシュネルギア改……ファウストを完成させた方がよっぽど早えェ」 三郎「完成するまで徹夜だなァ、こりゃ。お前ェさんにも付き合ってもらうぜ」 会話を終えたらシーンを終了する。 シーン5 シーンプレイヤーはPC2、他のPCの登場は不可 伊音が兄である理音の話をする 伊音「……なあ、PC2。少し、昔話を聞いてくれ」 伊音「私には、理音という兄様がいた」 伊音「兄様は死んでしまった……いや、私が、殺した」 伊音「草薙の剣は一子相伝であり、草薙の家は、最強の者が継ぐ。次期当主を決める為に、兄様と立ち会って……死にたく、なくて、気付いたら、兄様を、この手で……」 伊音の息が荒い。 伊音「……すまん、PC2。……ヤシマを、守る。それが、兄様の願いだった。その想いを継ぐこと……それが唯一の、償い、だから」 伊音「罪は、罪。償いは、罪から逃れる為でなく、ただ償う、その為だけに、為されるもの。……その為に、私は、強くならなくては、いけないんだ。……セラピアの受け売り、だがな」 伊音「……PC2。お願いだ。一緒に、強くなってくれ。私が、ヤシマを守るから……お前は、私の背中を、守ってくれ」 会話を終えたらシーンを終了する。 シーン6 シーンプレイヤーはPC1、PC2とPC4自動登場、PC3は任意 メイリィの特訓続き 伊音「どうしたタン、この程度ではないだろう、お前は!」 メイリィ「はぁ、はぁ……もう一本、お願いするアル!」 伊音「消耗し、身体に力が入らない状態で、極限まで力を出すやり方を、身体に染み込ませろ。それの繰り返しだ。追い込まれた獣の力は強い。己の中に眠る、獣性を呼び覚ませ」 伊音「そして獣性を理性でねじ伏せ、飼い慣らせ。お前は人を越え、獣を越えるんだ」 メイリィ「やってやる……やってやるアル!」 伊音「だがいいか、怒りに身を任せるな。怒り任せの力は確かに強いが、決して長続きせん。怒りの力とは、我が身を滅ぼす諸刃の剣。その時の力を平常心で引き出せることが、武の極みの一つである、明鏡止水の境地だ」 伊音「……本来ならば、父上殿から教わる筈だった事であろう。私で、済まん」 メイリィ「そんなことはないアル。……こんな事でもなかったら、伊音とここまで、通じ合えなかった」 伊音「拳を交えた者同士、だからな。拳で語り合うのは、千の言葉よりも雄弁だ」 メイリィ「さ、次はPC4、手合わせ願うアルよ。どこまで出来るか、試してみたい。アナタなら、受け止められるでしょ?」 会話を終えたらシーンを終了する。 シーン7 シーンプレイヤーはPC3、PC1自動登場、PC2とPC4は任意 新機体完成 三郎「出来たぜ、PC1。お前ェさんの新しい機体だ。その名もシュネルギア:ファウスト。パンツァーを改良した、後継機だ」 メイリィ「これが、ワタシ達の、新しい機体……!」 三郎「既にお前ェさんらのモーションデータをインストールしてある。すぐに馴染む筈だ」 三郎「まだ完全に傷は治ってねェかも知れねェが、こいつはお前ェさんとタンにしか扱えねェし、またタンの力を最も引き出せるのは、お前ェさんだ」 三郎「それに、だ。タンと兄弟子との因縁を断ち切るには、お前ェさんがいなくちゃ駄目だ」 メイリィ「うん。PC1、アナタとワタシは、一蓮托生。……約束、したもんね」 ※この辺はPC:ウィザードが言いたいようなら丸投げしてよい。 シュネルギア:ファウスト 【肉体】+9【感覚】+3【理知】+3【聖霊】+6 整備性±0、装甲40、HDP2 固定兵装:シュラーゲンファウスト、グリューエンファウスト 移動力:【聖霊】×100/【聖霊】×1000 シュネルギア:パンツァーをベースに作られた、接近戦専用のシュネルギア改。 ダイレクト・モーション・ジステムを搭載し、操縦者の動作をダイレクトに機体に伝える事が出来る。 《修羅》同名機体特技に同じ。 《人機一体》 シュラーゲンファウスト、グリューエンファウストに素手の攻撃力を加算する。 尚、シュネルギア(及びフライングユニット)の素手は、命中修正±0、攻撃力+5、対天使効果×となる。 《クンフー》や《二刀流》を取得している場合、変更された攻撃力を加算する。 ある程度会話したら 管制官「天使警報発令!フーファイター及び、天使兵が接近中!直ちに迎撃準備に入って下さい!」 三郎「そぅれ、来なすった。さあ、ここも戦場になるぜ。さてお前ェら、司令室に行け。モタモタしてっと、誰彼構わず帝都湾にブチ込むからな?」 会話を終えたらシーンを終了する。 シーン8 シーンプレイヤーはPC1、全員登場 インファの操るフーファイター、そしてヴァーチュー・メルキセデクが出現する。 ヴィヴリオ「インファが伴ってきた天使メルキセデクは、平和と正義を司る天使だという。全く、合衆国は皮肉が好きだな。まあ、いつもの事だが……」 メイリィ「今度こそは、負けない」 伊音「その意気だ、タン。だが、気負い過ぎるなよ。平常心を忘れるな」 メイリィ「……大丈夫。落ち着いてるよ。今までに無く、澄み渡った気分でいる。これから、戦いに赴くのにね」 伊音「……タン。それこそ、明鏡止水の境地。それを、忘れるな」 メイリィ「分かったアル、伊音。いや……師匠、って呼んだ方がいいアルか?」 伊音「師匠……少々こそばゆいが、良い響きだ。だがタン。私は、一人の武人として、お前と対等でいたい」 メイリィ「武人として対等、と言われたら、師匠と呼ぶ訳にはいかないアルね」 ヴィヴリオ「では出撃だ。タン少尉、雪辱を晴らしてこい」 メイリィ「勿論アルよ」 会話を終えたらシーンを終了する。 クライマックスフェイズ シーン1 シーンプレイヤーはPC1、全員登場 メイリィ「我らが心、明鏡止水……されどこの掌は、烈火の如く」 力天使メルキセデク HP250 【肉体】40 【感覚】20 【理知】15 【聖霊】15 行動値:12 回避はしない 《正義の拳》 判定値25 技能レベル4 射程:1000m ダメージ+20 《BS攻撃:狼狽》 常時 《範囲攻撃》 《ケルンV》対天使効果なし、及び45点以下のダメージ無効 《飛行》 《疾風怒濤》×2 《奇蹟》×2 《神罰》×2 《復活》×1 格闘型フーファイター HP200 【肉体】17 【感覚】11 【理知】3 【聖霊】11 【聖霊】4 行動値:10 《八仙拳・乾天打》 判定値20 技能レベル5 射程:至近 ダメージ+56 単体 《八仙拳・震雷脚》 判定値15 技能レベル5 射程:至近 ダメージ+56 範囲 《八仙拳・巽風破》 判定値20 技能レベル5 射程:500m ダメージ+22 単体 《※接合》成功数+11 《狂戦士》セットアップ、白兵ダメージ+17 ※適用済 《鎧通し》ダメージ決定直前、白兵ダメージ+17 ※適用済 《見切り》回避成功数+17 《飛行》 《ケテル》×4 《ホド》×3 インファがPC1からの攻撃を受けた時 インファ「足を踏ん張り、腰を入れろ! そんな事では、"悪党"の僕一人倒せないぞ! 」 メイリィ「今こそ、ワタシは……アナタを、越えてみせる!」 インファの【HP】が0になった インファ「……善ぉし」 インファ「……メイ。今こそ、お前は……新たな、崑崙八仙」 メイリィ「イン兄ぃぃぃぃぃ!!」 メイリィ「なんで、なんで……!」 インファ「……僕が、弱かっただけさ」 インファ「……タン師父に言われていたんだ。いずれ現れる、メイが最も信頼出来る者に、八仙拳を伝授し……メイを、次代の崑崙八仙として、鍛え上げて欲しいと」 メイリィ「その為に、敵として立ちはだかった、って……」 インファ「……メイを、武の極みに、導く為なら……何だって、するさ。良い、仲間も……出来た、ようだし、ね」 インファ「PC1……メイを、頼む。……可愛い、妹弟子なんだ」 そう言い残し、インファは事切れる。 メイリィ「ありがとう、イン兄……そして、さよなら……」 エンディングフェイズ シーン1 シーンプレイヤーはPC4 メイリィと会話 キミは休憩所で、メイリィと一緒になった。 メイリィ「今回は、助かったアル。……ありがとう」 メイリィ「……あの時、アナタに拾われたのがワタシじゃなくて、イン兄だったら……どうなっていたんだろう」 メイリィ「ワタシが合衆国に拾われて……洗脳されて合衆国、の手先になっていたのかなあ。間違いなく、今とは違うアルね」 メイリィ「ここは、ようやく見つけた、ワタシの場所だから……誰にも、奪わせない。PC4にも、協力して欲しいアル」 シーン2 シーンプレイヤーはPC3 中島班長と会話 三郎「いやぁ、ファウストの完成が間に合って良かったぜ。危うくPC1を、棺桶に入れて出撃させるところだったからな」 三郎「シュネルギア改に機体を転向していく計画、予算はちゃあんとインペリアルにもナシをつけた。人員も、ある程度は専任させられることになってるしな」 三郎「まだまだ改良しなきゃならねェ機体がごまんとある。付き合ってもらうぜ、PC3?」 三郎「ヤシマの未来は、お前ェさんにもかかってンだぜ?」 シーン3 シーンプレイヤーはPC3 伊音と会話 伊音「血よりも濃い絆、か……」 伊音「血が繋がっていなくても、強く結ばれた絆はある、と私は信じている。今回のようにな」 伊音「結局、彼はメイリィの為を思っての行動だったのだからな」 伊音「その、なんだ……お前との絆、というものは……強いと、思ってるんだが……私の、ひとりよがりではないか?」 シーン4 シーンプレイヤーはPC1 メイリィと、過去とこれからについて話す インファの墓を作りたい、とメイリィが申し出る メイリィ「せめて、ね……お墓くらい、作らせて欲しい。確かに、敵だったけど……ワタシの、お兄ちゃんみたいな存在だったから」 インファの墓参りを済ませ、帰り道。 メイリィ「PC1、胸を貸して。……これがイン兄の為に流す、最後の涙」 メイリィ「……だって、ワタシには、アナタがいる」 メイリィ「ワタシの命、アナタに預けるから。生きるも死ぬも、一緒、だよ?」 あとがき シナリオタイトルが決まらなくてもにゃもにゃしていたら、ブレイブさんに良いタイトル案を出していただけました。とても有難い限り。 自分だけで思い付かないときは、人の手を借りるのに限ります。 シナリオ内容は俺がDG細胞に汚染されているので、インファはシュバルツとマスターアジアを足して割ったような立ち位置になっています。 NPCの兄弟子であるインファの名前ですが、メイリィに漢字を当てると譚梅麗かな、と。 そして浅草橋ヤング洋品店とか見てた世代なので、譚(彦彬)と言えば周(富徳)で。 梅だから桜、麗だから華、って埋めて行って、中国語での発音がちょうど良くなった、と言う感じです。 シナリオ作成時のメモ メインヒロインはメイリィ 譚梅麗? ライバル(兄弟子):チャウ・インファ(周櫻華) サムライ/ギアドライバー