今回予告 ある日、見えない敵からの攻撃を受ける部隊。 解析の結果、天使が虚数空間から攻撃してきたことが判明する。 どうすれば天使と戦えるか。 導き出された答えは、陽霊子砲による空間歪曲。 そしてキミ達は、前人未到の虚数空間へと乗り込む。 エンゼルギア天使大戦TRPG 「虚空潜航 -DIVE INTO AKASHA-」 セカイを切り拓く、一条の光。 ルビ:こくうせんこう/ダイブ・イントゥ・アーカーシャ ハンドアウト PC1:ギアドライバー/ナビ:セラピア 見えない敵が現れ、PC2の飛行隊が損害を受けたと聞いたキミとセラピア。 不安がるセラピア。 いくら彼女の勘が鋭い、とは言っても、全て勘頼り、という訳にはいかないからだ。 こんな時、心眼でもあればなあ……。いや待て、当てならあるぞ? シナリオダーザイン【セラピア・パルマコンからの不安】 PC2:ソルジャー 微弱なエンゼルハイロゥが検出され、偵察飛行に出たキミ達の飛行隊。 目視はおろか、エーテルレーダーでも捕捉出来ない敵の攻撃で、部下達が撃墜されていく。 キミ達はどうにか撤退し、ヴィヴリオに報告する。 どうやら今回の敵は、我々機械化兵の手には余るようだ。 シナリオダーザイン【見えない敵からの脅威】 PC3:オフィーツィア 今回現れた、見えない敵ハニエル。 ヴィヴリオはキミに、シュネルギア部隊を偵察に出すよう命じた。 ハニエルは何処にいるのか。 だが、探し出して打ち倒さなければ、我々に未来はない。 シナリオダーザイン【ヴィヴリオからの信頼】 PC4:ギアドライバー/ナビ:クベルタ クラスはギアドライバー/シンガーを指定。 キミとクベルタは、とても強く深い絆で結ばれている。 具体的にはループ二周目以降で、記憶を保持したまま、この周回に辿り着いている。 キミ達の願いは、今度こそループを終わらせ、その先へ向かうこと。 その為には、どんな敵であろうと立ち向かうだけだ。 シナリオダーザイン【クベルタ10−9からの慕情】 推奨オーギュメント:《ナヘル》《ルベン》 オープニング シーン1 シーンプレイヤーはPC2 見えない敵に攻撃を受けるシーン キミは部下達と共に、偵察飛行に出ている。 部下1「微弱なエンジェルハイロゥが、未だに検出されてるっす。でも、エーテルレーダーで該当する個体を捕捉出来ないし、目視でも見当たんないっす」 部下2「全機も同様の反応ですから、機器の故障ではないのは確かです」 部下1「これ、一度帰還して、偵察機を増やすとかしてから、出直した方がいいんじゃないすか?」 その瞬間、部下1の機体が爆発する。 部下1「アバーッ!」(機体がしめやかに爆発四散) 部下2「!?何者かからの攻撃を確認!ですが、何処からの攻撃か計測出来ません!まるで、今目の前に現れたような!」 部下2「高度なステルスか、それとも天使の特殊能力か」 そうこう言っている内にまた一機、また一機と撃墜されていく。 部下2「隊長、撤退しましょう!このままでは敵の思う壺です!」 キミ達は撤退し、起きたこと全てをそのまま、ヴィヴリオに報告することにした。 ヴィヴリオ「報告は分かった。追って指示を出す。それまで待機しろ」 シナリオダーザイン【見えない敵からの脅威】 シーン2 シーンプレイヤーはPC1 セラピアと会話するシーン キミはセラピアと、休憩室で話している。 セラピア「さっき小耳に挟んだんだけど、偵察に出てたPC4ちゃんの飛行隊が数機、急に爆発したんだって。みんな何とか脱出は出来ってことだけど」 セラピア「ただ、何処から攻撃されたか分からないんだってさ。地上からでも上空からでもないし、超長距離からの狙撃でもないって」 セラピア「攻撃が命中する直前まで、エーテルの検出も出来なかったみたいで。目でも見えない、エーテルレーダーにも引っ掛からない敵かあ」 セラピア「見えない敵と戦わなきゃなんないのは、ちょっと不安だなぁ……」 セラピア「いくらボクでも、全部勘頼り、って訳には行かないんだよ〜」 セラピア「こんな時、心眼でも使えたらなあ……。あ。心眼教えてもらう当て、あるね……」 シナリオダーザイン【セラピア・パルマコンからの不安】 シーン3 シーンプレイヤーはPC4 ある日。台所からボン、と音がした。 クベルタ「ごめんなさいご主人様、ケーキ焼くの失敗しちゃいました……」 クベルタ「ちょっと分量間違えちゃったみたいで、破裂しちゃいました。それに焦げちゃって、誤魔化しようもないから、もう一度挑戦します」 クベルタ「あ、でも材料が足りない……買いに行かなきゃ」 上記の台詞に対しPC4がリアクションしたら 管制官『シュネルギア部隊は至急、司令室に集合して下さい』 クベルタ「召集命令、掛かっちゃいましたね。ケーキ作りの再挑戦は終わってから、ですね……」 シナリオダーザイン【クベルタ10−9からの慕情】 シーン4 シーンプレイヤーはPC3 ヴィヴリオと会話するシーン 部隊が集まるのに先んじて、キミはヴィヴリオと今回の敵について話し合っている。 ヴィヴリオ「以後、敵をハニエルと呼称する。ハニエルの居場所を探し出さなければ、勝ち目はない」 ヴィヴリオ「PC3、シュネルギア部隊を偵察に出し、ハニエルを探し出せ。あるいは出現法則を推測しろ」 ヴィヴリオ「しかし……面倒な相手だな。見えない、エーテルレーダーでも捕捉出来ないとは。もしや、この世にはいない?まさかな」 ヴィヴリオ「だが、敵は倒さねばならん。こんなところで躓いてたら、合衆国に勝つなど夢のまた夢だからな」 シナリオダーザイン【ヴィヴリオからの信頼】 ミドルフェイズ シーン1 シーンプレイヤーはPC2、全員登場 ハニエルの居場所を探る為、シュネルギア部隊を出撃させる ヴィヴリオ「今回の敵を天使と仮定し、ハニエルと呼称する」 セラピア「ハニエルかあ、ハチミツみたいでちょっと美味しそうな名前だね〜。あ、ハチミツたっぷりかけたホットケーキ、食べたいなあ」 クベルタ「とは言いましてもセラピアさん、実際にはハニエルは「神の栄光」「神の優雅さ」を意味し、音楽家や芸術家の保護者だとか言われる天使ですから、ハチミツは全く関係ないんですよね」 セラピア「そうなんだ〜、残念」 ヴィヴリオ「……パルマコン、クベルタ。もう少し緊張感を持て」 セラピア「はーい」 クベルタ「そんなにカリカリしても、何も解決しませんよ?もうちょっとヴィヴリオは、リラックスすることを覚えないと」 ゲンナリした顔を浮かべるヴィヴリオ。 会話を終えたらシーンを終了する。 シーン2 シーンプレイヤーはPC1、全員登場 ハニエルの居場所を探る為、偵察に出るシーン シュネルギアの演算能力を使い、ハニエルのいる場所を算出することになった。 飛行隊が撃墜された空域を飛ぶシュネルギア部隊。 セラピア「いつどこから攻撃が来るか分かんないから、ケルン全開で防御姿勢を取ってないとね」 クベルタ「攻撃は何回か受けましたが、何処から攻撃されたか分かりません。いえ、突然攻撃を受け、必ず不意打ち、というのが正しいですね」 セラピア「全く、これじゃシュネルギアのエネルギーが先に切れちゃうよ〜。これは一度撤退して、対策考えてからじゃないと、こっちが一方的に削られて終わっちゃうんだよ〜」 クベルタ「ただ、データは取れました。基地で解析に掛ければ、ハニエルの居場所が算出出来る筈です」 セラピア「……全く、相変わらず合衆国は、嫌がらせみたいな天使を次々送り込んでくるもんだね。一度、法王とやらがどんな顔してるか、拝んでみたいもんだよ」 会話を終えたらシーンを終了する。 シーン3 シーンプレイヤーはPC3、他のPCの登場は任意 ヴィヴリオ「今回の天使との戦いはそう簡単には行かんだろう。だが、我々は諦める訳には行かん」 ヴィヴリオ「天使そのもの、あるいは天使を攻撃する手段を見つけるまで足掻くしかない」 ヴィヴリオ「敵は一方的にこちらを攻撃出来るのだから、さぞかし気分の良いことだろうな」 ヴィヴリオ「……まあ、天使に感情があるなら、の話だが。あったとしても、会話が通じない時点で、我々との相互理解は難しいだろうが」 会話を終えたらシーンを終了する。 シーン4 シーンプレイヤーはPC4、他のPCの登場は任意 クベルタと買い物に行くシーン 解析にしばらく時間が掛かり、それまでは自由行動、となったので、キミはクベルタと買い物に行くことにした。 クベルタ「小麦粉、ちゃんと買えて良かったですね」 クベルタ「でも、あのお店も疎開で閉店するの、寂しいですね……」 クベルタ「何度ループしても、こうやって街に活気が無くなっていくのを見るのは、慣れませんね……」 戦時下であり、そして太平洋上にあった海上ギガプラント2号棟が消失している現在、物資は不足気味である。 それに日々戦況が悪化している事もあり、疎開して店を閉める判断をするのは止められない。 だが、そこに人がいる限り、日々の営みは続いている。 踏ん張って、店を続ける決断をする者もいるのだ。 クベルタ「戦争が終われば、疎開してる人達も戻って来れますよね。早くそんな日にならないですかね」 クベルタ「そうですね、敵の天使を叩いて砕く、わたくし達がやらなきゃ、誰がやる、ですもんね」 そこに、解析が終了した、との連絡が入る。 クベルタ「お買い物が終わった後で良かったですね、ご主人様」 クベルタ「……もうちょっと、デートしたかったなあ……」 会話を終えたらシーンを終了する。 シーン5 シーンプレイヤーはPC2、全員登場 ハニエルの居場所を調査するシーン 情報収集 〈探知〉〈情報処理〉〈エーテル〉いずれかで難易度5 ベリアルによる解析の結果、命中直前に検出されたエーテル濃度は、負の値を指し示していた。 これは、天使の攻撃がこの世界ではなく、別の世界……虚数空間から放たれたことを意味する。 すなわち、ハニエルは虚数空間に存在している。 ※負のエーテル濃度や虚数空間は、本シナリオでのオリジナルの設定である。公式設定ではない。 ヴィヴリオ「何だこれは……。まさか、ハニエルはこの世界ではなく、別の世界、次元にいる、というのか?」 ヴィヴリオ「虚数空間から現実空間への攻撃では、命中するまで発見出来ないのは当然だ。だからと言って、そのままハニエルをのさばらせておく訳にはいかん」 ヴィヴリオ「中島班長。何かいい手は無いか?」 三郎「あー、陽霊子砲の出力なら可能かも知れねェな。高出力の陽霊子を空間の一点だけに照射、空間を歪曲させて、虚数空間への道をこじ開ける」 ヴィヴリオ「そんな事が可能なのか?」 三郎「敵がでたらめな手使って来てんだ、こっちだって、でたらめな手段で対抗するしかあんめェよ」 ヴィヴリオ「……一理あるな。では早速、準備に取り掛かってくれ」 三郎「おうよ」 ヴィヴリオ「PC1。お前の機体に、一時的に陽霊子砲を装備させる。準備が出来次第、出撃だ」 会話を終えたらシーンを終了する。 シーン6 シーンプレイヤーはPC1、その他のPCの登場は任意 伊音に心眼を教えてもらうシーン 伊音は登場したPC全員に、心眼の特訓をしてくれる。 ようやく時間が取れたので、キミは心眼の当て……伊音に会いに行った。 伊音「話は既に聞いている。まずはこれをつけろ」 そう言って、伊音はアイマスクを渡してきた。 伊音「心眼とは空気の流れや微かな音、そして殺気などを肌で感じ取ること」 伊音「出来るかどうか、ではない。やるのだ。そして、心眼を覚える為の近道はない。身体で覚えろ」 目隠しをしたまま、伊音の振るう木刀を受ける猛特訓が始まった。 〈探知〉で(各自)判定を行う。 ここでの達成値は、クライマックスのシーン中、ハニエルへの命中判定、及びリアクションに常に加算出来る。 ただし、1人につき1アクションとし、他者への達成値上昇特技を使用する場合、特技を使用した当人は〈探知〉判定を行えない(=心眼を身に付けられない)。 伊音「うむ、急拵えにしては、上出来だ。後は実戦まで、その感覚を忘れんようにしろ」 会話を終えたらシーンを終了する。 シーン7 シーンプレイヤーはPC3、その他のPCの登場は任意 格納庫で中島班長と話すシーン 格納庫。 中島班長の指示の下、陽霊子砲のPC1の機体への取り付けが、急ピッチで行われている。 三郎「時間は無えが、お前ェら絶対に手ぇ抜くんじゃねェぞ!」 三郎「よう、PC3。今、全力で準備の真っ最中だぜ。特急料金でも欲しいとこなんだが、どうにかならねえかい」 三郎「よぉし。全員、一瞬だけ手を止めろぃ!こいつが終わったら、臨時ボーナス支給して貰えることになった!PC3に感謝しとけ!」 整備兵「「「有難ッス(あざっす)!!!」」」 三郎「いやぁ、助かるぜ。やっぱ飴と鞭、ってのは必要だからな。飴貰えっと、やる気ってモンが違うわなァ」 会話を終えたらシーンを終了する。 シーン8 シーンプレイヤーはPC4、全員登場 出撃シーン キミ達は格納庫に集合し、出撃の時を待っている。 ヴィヴリオ「PC1。お前の機体に装備した陽霊子砲だが、バッテリー容量の都合上、1発しか撃てん。つまり、失敗したら後はない」 ヴィヴリオ「それに、虚数空間にいられる時間は僅かだ。その僅かな時間でケリをつけなければ、虚数空間に閉じ込められるだろう。そうなったら最後だ」 ヴィヴリオ「虚数空間への道を開き、速やかにハニエルを討ち、そして帰還する。非常に困難なミッションだが、必ず成功させろ」 ヴィヴリオ「PC4。PC1の機体だけでは、出力が足りん。お前の機体からもエネルギーを回さねばならん。PC1と協力し、虚数空間への道を必ず開け」 ヴィヴリオ「PC2。どこから敵が襲って来るか分からん以上、お前の守りが必要不可欠だ。シュネルギアを必ず守れ」 ヴィヴリオ「PC3。作戦の指揮を頼む。お前の采配が、この作戦の成否を握っている」 ヴィヴリオ「頼んだぞ、お前達。必ず、帰って来い。これは命令だ」 会話を終えたらシーンを終了する。 クライマックス シーン1 福音フェイズ 〈エーテル〉難易度99 成功すると、一時的に虚数空間に侵入することが出来、ハニエルに通常通り命中判定を行える。 失敗すると、ハニエルへの命中判定の成功数、及びハニエルからの攻撃に対するリアクションの成功数が−20される。 虚数空間に侵入したキミ達。 そこは、負のエーテルに満ちていた。 時間が進んでいるのか、巻き戻っているのか。 白と黒のモノクロなのか、それとも極彩色なのか。 どちらが上で、どちらが下なのか。 静止しているのか、上り続けているのか、それとも落ち続けているのか。 全てがあり、何もない。 何もかもがでたらめな世界。 ここは、人の身で在るべき世界ではないようだ。 辛うじてケルンを展開することで、そこに留まる事は出来る。 そうしなければ、何一つ出来ない。 虚数空間の中では、あらゆる判定の判定値が−5される。 ※これは《虚空の城塞》の効果である。  ハニエルを倒すか、あるいはこの災厄を打ち消すことで、ペナルティを受けなくなる。 ハニエルとの戦闘 ハニエル ← 1000m → PC ハニエルからの命中判定、及びリアクションは、ミドルフェイズシーン7での〈探知〉達成値を加算すること。 ハニエル【HP】250 【肉体】20 【感覚】20 【理知】20 【聖霊】20 行動値:20 回避:判定値20 技能レベル5 更に《奇跡》を使用する 《爆発》 判定値20 技能レベル5 対象:単体 射程:1000m ダメージ+25、射撃攻撃 《飛行》 《ケルンV》対天使効果×のダメージ無効、60点以下のダメージ無効化 《範囲攻撃》 《疾風怒濤》×2 《奇跡》×5 《神罰》×2 《復活》×1 《時空を砕く者》×2 メジャー直前に宣言、射程:視界、成功数+20 《虚空の城塞》×1 虚数空間を作る為に使用済 災厄:3つ キミ達はハニエルを撃破し、虚数空間から脱出した。 同時に、空間の裂け目が閉じていく。どうやら、間一髪だったようだ。 エンディング シーン1 シーンプレイヤーはPC4 ケーキを焼くクベルタ、今度はちゃんと出来上がる 台所からチーンと音が聞こえた。 クベルタ「今度はちゃんと、ケーキ焼き上がりました。今回はチーズケーキです♪」 クベルタ「後はある程度冷めるまで待って、冷蔵庫で冷やして出来上がり、と」 クベルタ「えーと、今から冷やすと晩御飯の後くらいですね。それまでおあずけです。美味しいの食べて欲しいし」 クベルタ「……戦況は、これからますます悪化していきます。ケーキを作る余裕なんて、なくなるかも知れません」 クベルタ「でも、それでもわたくしは、ケーキを作ります。ご主人様の喜ぶ顔が見たいから。例えひとときでも、落ち着ける時間を作りたいから」 クベルタ「だから……頑張りましょうね、ご主人様」 シーン2 シーンプレイヤーはPC3 ヴィヴリオとの会話 一息つくキミの前に、ヴィヴリオが珈琲を置いた。 ヴィヴリオ「今日はいい豆が手に入ったんでな。お前もどうだ。代用コーヒーではない、本物の珈琲豆だぞ」 ヴィヴリオ「この豆を売ってくれた店は、疎開の為に今日で店仕舞いだそうだ」 ヴィヴリオ「こうやって、日常は遠のいて行く、か」 ヴィヴリオ「……懇意にさせて貰っていた店だから、寂しくなるな」 ヴィヴリオ「……この戦いは、いつまで続くのだろうな。戦争が終わったら、珈琲片手に一日読書に没頭でもしたいものだ。……まあ、夢のまた夢、だろうがな」 シーン3 シーンプレイヤーはPC2 部下達との会話 部下は機体が爆発する直前に辛うじて脱出し、無事だった。 部下1「いやー、一瞬死んだと思ったっす」 部下2「いや、よくあの爆発から脱出出来たと思うぞ」 部下1「マジそれな」 部下1「ところで隊長、美味いミード手に入ったんすよ。一緒にどうすか?」 部下2「ミード……蜂蜜酒か。よくそんなの手に入ったな?」 部下1「馴染みの酒屋が、疎開で店閉めるそうで……倉庫の隅から出て来たそうっす」 部下2「そうか、あの店も閉めるんだな……」 部下1「贔屓にしてくれた俺達で飲んでくれ、って、譲ってくれたんすよ」 部下2「……今夜は飲み明かしましょう、隊長。あの酒屋の思い出話を肴に」 シーン4 シーンプレイヤーはPC1 セラピアと喫茶店に行く キミは約束通り、セラピアと喫茶店パッヘルベルにホットケーキを食べに行った。 席に着いて、店主がオーダーを取りに来る。 店主「……ご注文を、どうぞ」 セラピア「ボクは、ホットケーキ!ハチミツたっぷりで!」 少しして、焼き立てのホットケーキが運ばれて来た。 勿論、別添えの小瓶にハチミツもたっぷりだ。 セラピア「ハチミツだばぁ!ん〜、美味しい〜♪」 美味しそうにホットケーキを頬張るセラピア。 そうだ、この笑顔が見たかった。 不安がって表情を曇らせるより、笑顔の方がいいに決まっている。 キミはそれを、改めて認識した。 あとがき 芸術は、爆発だ! タローマンから岡本太郎に心惹かれ、東京の岡本太郎展に行った翌日にこのシナリオの執筆に取り掛かりました。 なので、タローマンの一番の歌詞をモチーフにしてシナリオを作るという、べらぼうにでたらめなことをしてみました。 『なんでもいいから、まずやってみる。それだけなんだよ』そう、岡本太郎も言っていた。 マイナスにとびこめ、は虚数空間に行く、として設定。 だがタローマンは安易な模倣を許さない。 なので、虚数空間に乗り込むって設定は使ってない筈、と確認した上で進めました。 ばくはつだ×3: ・オープニングで、偵察に出ていたソルジャーの部隊の機体がハニエルの攻撃により爆発する 何処から攻撃されたか分からない、地上でも上空でもないし、超長距離からの狙撃でもない ・焼いてたケーキが爆発する ・何か爆発の話題 げいじゅつだ: 敵の天使はハニエル(芸術家の保護者) べらぼうなゆめはあるか: 合衆国との戦いに勝利する こんなところで躓いてたら、合衆国に勝つなんて夢のまた夢だ でたらめをやってごらん: セラピアの電波な台詞 本天使をハニエルと命名する ハニエルかあ、ハチミツみたいでちょっと美味しそうな名前だねえ 帰ったら瑞穂亭でハチミツたっぷりかけたホットケーキでも食べたいなあ じぶんのなかにどくをもて: セラピアが毒舌を吐く 全く、これじゃシュネルギアの電源が先に切れちゃうよ これは一度撤退して、対策考えてからじゃないと、こっちが一方的に削られて終わっちゃうよ ※この辺は俺の限界である。セラピアにあんまり変なこと言わせるの好きじゃないんだよ。 じぶんのさだめにたてをつけ: セラピアの父であるラルフとの因縁 うまくあるな: 今回の天使との戦いはそう簡単には行かんだろう きれいであるな: だが、我々は諦める訳には行かん。天使そのもの、あるいは天使を攻撃する手段を見つけるまで足掻くしかない ここちよくあるな: 敵は一方的にこちらを攻撃出来るのだから、さぞかし気分の良いことだろうな まあ、天使に感情があるなら、の話だが。あったとしても、会話が通じない時点で、我々との相互理解は難しいだろうが マイナスにとびこめ: ハニエルが虚数空間に存在することを突き止め、突入する なんだこれは!: 情報収集 〈探知〉〈エーテル〉いずれかで難易度5 何だ、これは…… エーテル強度が負の値を指し示している。まさか、ハニエルはこの世界ではなく、別の世界、次元にいる、というのか? ばくはつだ! ばくはつだ! ばくはつだ! げいじゅつだ! べらぼうなゆめはあるか でたらめをやってごらん じぶんのなかにどくをもて じぶんの運命(さだめ)にたてをつけ うまくあるな きれいであるな ここちよくあるな マイナスにとびこめタローマン