今回予告 また、同じ夢を見た。 不気味な怪物と戦う夢。 だが、最後は必ず、誰かが死んでしまう、夢。 これは予知夢なのか、それとも…… エンゼルギア天使大戦TRPG 『ARCADIA 〜さよならサマーデイズ〜』 もしもここが、自分の願望の世界だったら……キミは、どうしたい?なんてね。 PC1:ギアドライバー/ナビ:セラピア(選ばれし者) キミは、瑞穂中学に通う中学生だ。 幼なじみのセラピアと一緒に、日々勉学に励んでいる。 だが、いつも見る夢が、心のどこかで引っ掛かっている…… シナリオダーザイン【夢からの困惑】 PC2:ギアドライバー/ナビ:トゥアレタ(偶像天使) キミは、瑞穂中学に通う中学生だ。 幼なじみのトゥアレタと一緒に、日々勉学に励んでいる。 だが、いつも見る夢が、心のどこかで引っ掛かっている…… シナリオダーザイン【夢からの困惑】 PC3:管制官(オリジナルサンプル) キミは、瑞穂中学の教師だ。 思春期の生徒達に手を焼きながらも、日々真面目に勤務している。 だが、いつも見る夢が、心のどこかで引っ掛かっている…… シナリオダーザイン【夢からの困惑】 PC4:機械化兵(大空の騎士) キミは、瑞穂中学の教師だ。 思春期の生徒達に手を焼きながらも、日々真面目に勤務している。 だが、いつも見る夢が、心のどこかで引っ掛かっている…… シナリオダーザイン【夢からの困惑】 本シナリオは、クライマックスで生身での天使との戦闘が発生、あるいは戦闘がない可能性があります。 オープニングフェイズ シーン1 マスターシーン また、いつもの夢だ。 PC1とPC2、キミ達は、幼なじみの少女と一緒に、二人乗りのロボットに乗って、不気味な怪物と戦っていた。 PC3はその指揮をとっていて、PC4は戦闘機に乗って一緒に戦っていた。 だが、シチュエーションは多少違っても、結末はいつも同じ。 必ず最後は、乗機を破壊され、死んでしまう。 死ぬのは自分だったり少女だったり、全員死んでしまったり。 何度も同じ夢を見るものだから、内容も覚えてしまった。 これは、何かの予知夢なのだろうか。それとも…… シナリオダーザイン【夢からの困惑】 シーン2 シーンプレイヤーはPC1 朝。いつものように幼なじみのセラピアと一緒に登校する。 セラピア「PC1ちゃん、おはよーなんだよ。どしたの、朝から暗い顔して?」 セラピア「また例の夢でも見たの?」 セラピア「ボクはその夢、見たことないからなあ。漫画の読み過ぎじゃない?」 セラピア「あ、時間ヤバいんだよ。早く行こ、PC1ちゃん」 シーン3 シーンプレイヤーはPC2 朝。幼なじみのトゥアレタと一緒に登校している。 トゥアレタ「顔色、悪いわよ。どうしたの?」 トゥアレタ「あなたもまた同じ夢見たの?……わたしも」 トゥアレタ「羽村先生に相談してみようかな。夢診断とか出来るみたいだし」 トゥアレタ「PC1もおんなじよう夢見てるらしいし、誘ってみない?」 シーン4 シーンプレイヤーはPC3 朝。出勤したら校長のハナ・ダンケルマイヤーが話し掛けてきた。 ハナ「おはようございます、PC3さん。……朝からどうなさいましたか?顔色が悪いですよ。昨日夢見でも悪かったんでしょうか?」 ハナ「……一度、カウンセリングにでも行ってみたらどうですか?」 ハナ「しかし、妙ですねえ。夢に生徒達が出てくる、というのは。まだ同じ教師である私が出てくるなら、話は分かるのですけど」 ハナ「まあ愚痴くらいなら、いくらでも聞いて差し上げますから」 シーン5 シーンプレイヤーはPC4 朝、出勤したら同僚である保健医の羽村総司に話し掛けられた。 羽村「よっ、おはようさん、PC4。朝からシケた面してんねぇ」 羽村「また、例の夢かい?」 羽村「夢診断だと、現状に満足してなくて、何かしらの英雄願望を抱いている、ってとこかなあ」 羽村「ただ、最後は必ず死んでしまう、ってのが引っ掛かるんだよねえ。普通の夢ならそこは勝ってハッピーエンド、なんだけど」 羽村「まあ、気にしすぎるのも身体に毒だ。どうだい、今夜一緒に呑みにでも行くかい?」 ミドルフェイズ シーン1 シーンプレイヤーはPC1、PC2自動登場、他PCは任意 教室。 成瀬カールが寄ってくる。 成瀬「よっすPC1。今日も嫁さんと一緒に登校か?ニヤニヤ」 セラピア「結婚はまだだけど、既に予約済みなんだよ〜」 成瀬「ひゅー、相変わらずおアツいこって。邪魔者は退散しますかねえ」 トゥアレタ「そこ、不純異性交遊は慎むように!」 トゥアレタ「PC2も何とか言ってやってよ、あの二人はいつもイチャイチャしてて羨まし……くなんかないんだからね!」 会話を終えたらシーンを終了する。 シーン2 シーンプレイヤーはPC2、PC1自動登場、他PCは任意 昼休み。屋上で4人一緒にお弁当を食べている。 セラピア「もうすぐ夏休みだね〜。何しようね?」 セラピア「海でも行きたいねえ。PC2ちゃんやトゥアレタちゃんもどう?」 トゥアレタ「海かあ……水着、新しいの買わなきゃ……」 トゥアレタ「ねえPC2、水着新しいの買いに行くの、一緒に行かない?」 トゥアレタ「……あなたの好みの水着、選びたいから」 会話を終えたらシーンを終了する。 シーン3 シーンプレイヤーはPC3、他PCは任意 休憩時間。 隣の席の横山泰三が話し掛けてきた。 泰三「朝、ハナ校長と話していたが、どうしたんだ」 泰三「最近のお前はたるんでいる。もう少しシャキッとしろ」 泰三「生徒にナメられたら、教師は務まらん。……まあ、生徒に嫌われている私が言っても、説得力がないが……」 泰三「お前は生徒に好かれているんだから、私のようにはなるなよ。おい、聞いてるのか?」 会話を終えたらシーンを終了する。 シーン4 シーンプレイヤーはPC4、他PCは任意だが酒を呑みに行くのでPC1とPC2は難しいかも。 約束通り、バー・ギルティに羽村と呑みに来た。 羽村「ま、酒でも飲めば口が滑るだろ。羽村総司のお悩み相談室、スタート〜」 羽村「真面目な話、何か悩みとか無いかい?」 会話を終えたらシーンを終了する。 シーン5〜8 各PCに1シーンずつ、自分がシーンプレイヤーになるシーンを演出してもらう。 シーン9 シーンプレイヤーはPC1、全員登場 平穏な日々は、突如として終わりを告げた。 町中に鳴り響く警報。 そして、空から飛来して、家を壊す怪物。 セラピア「ねえ、あれって……PC1ちゃんが夢で見た怪物、ってやつじゃない……?」 セラピア「PC1ちゃん、早く逃げようよ!」 不意に、夢で見た光景がフラッシュバックする。 この怪物の名前は……ホイシュレッケ。 セラピア「ホイシュレッケ……?あ……思い出した、思い出したんだよ!」 セラピア「ねえ、PC1ちゃん。ボクたちは、シュネルギアってロボットに乗って戦ってた」 セラピア「天使が起こしたマスケンヴァル現象に巻き込まれて、この世界……多分、ボクらの願望の世界……天使のいない世界に跳ばされてきた。記憶を失って」 セラピア「でも、実際には、天使はここまでやって来てしまった」 セラピア「どうする?今ならまだ、このまま逃げられるかも知れないよ?」 セラピア「これ以上戦いたくないなら、それでもいいと思う」 セラピア「ボクは、キミと一緒にいられるならどこだっていい。それが地獄に続く道だとしても、ボクはついていく」 セラピア「それが、キミの選択なんだね。ボクはそれを尊重するんだよ。キミとボクは、運命共同体だから」 セラピア「PC2ちゃんとトゥアレタちゃん、PC3ちゃん、PC4ちゃんはどうする?」 逃げる 逃げない、戦う! どちらかを選択してもらう。 この選択肢は、全員が一致しなくても良い。 ただし、『逃げる』を選んだ場合、クライマックスの戦闘には参加することは出来ない。 クライマックスフェイズ シーン1 逃げる 目の前のホイシュレッケから逃げられるかどうか、判定を行う。 〈運動〉難易度99、逃げることを選択したPCの内誰か一人が達成すれば良い。 他PCはマイナーとメジャーを一回ずつ行い、支援しても良い。 逃げられなかった場合、強制的に戦闘に参加する。 逃げない、戦う! キミ達の腰には、いつの間にか、さっきまで無かった筈の武器があった。 護身用の、そして誰かが天使化した時に『処理』する為の、武器が。 今は、これが頼みの綱だ。 ※《リミッター解除》、またはケルン効果を使用すればホイシュレッケにダメージが与えられることを伝えること。 ホイシュレッケ/シュトルム HP200 【肉体】8 【感覚】7 【理知】6 【聖霊】4 【階級】0 行動値:5 〈格闘〉4 〈回避〉3 〈意志力〉3 移動力300m/3000m 攻撃: 《噛みつき》 判定値8 技能レベル4 ダメージ+10 射程:至近 《範囲攻撃》マイナーアクションで宣言 《自動封鎖》 《低級結界》対天使効果×のダメージ1/2 ※今回の場合、ロケットランチャー、ミサイルによる攻撃が該当する。 拳銃や刀、素手は対ヴィークル戦闘扱いの為、無効。 《リミッター解除》を使用したり、ケルン効果を使った場合は通常通りダメージを算出する。 エンディングフェイズ 全員逃げた場合 シーン1 マスターシーン 結局ヤシマ陸軍が出動し、甚大なる被害と引き換えにホイシュレッケは倒された。 同時に、空から何かが閉じていく音が聞こえた。 キミ達には、それが何の音か聞き覚えがあった。 天使達を倒した後に発生する、天界の門が閉じていく音だ。 もう天使は、この世界には存在しないだろう。 元の世界とこの世界を結んでいた綻びは、消滅したのだから。 これからは、平穏な日々が待っている。キミ達の、望んだ世界が。 誰かしら戦った場合 天使を倒したと同時に、キミ達の意識は途絶えた。 目を醒ますとそこは、瑞穂基地内の自分の部屋。 どうやら、夢を見ていたらしい。 夢の中で過ごした時間はやけに長かった気がするが……まあ、些細な問題だ。 自分達の居場所は、やはりここ瑞穂基地で、合衆国との、天使との戦いこそが、自分達の使命なのだ。 意見が割れた場合は、両方を描写する。 シーン2 シーンプレイヤーはPC4 逃げた場合 朝、出動途中の羽村と鉢合わせた。 羽村「よっ、おはようさん、PC4。昨日は怪物が出てえらい騒ぎだったな」 羽村「正に正体不明の怪物だったらしいけど、ヤシマ陸軍さまさまだよ。被害は大きかったらしいけどね……」 羽村「あんな怪物がまた出なきゃいいんだけどね。おお、くわばらくわばら」 羽村「ところで今日呑みに行かないか?いい娘のいる店見つけたんだ」 逃げなかった場合 朝、出勤途中の羽村と鉢合わせる。 羽村「や、おはようございます、PC4中尉」 羽村「ん、どうしたんだい、鳩が豆鉄砲食らったような顔して」 羽村「何か悩みでもあるのかい?何だったら聞くよ?」 羽村「そうだ、今夜酒でもどう?いい娘いる店見つけたんだ」 羽村はどの世界でも、同じような感じなんだなあ…… シーン3 シーンプレイヤーはPC3 逃げた場合 朝。出勤したらハナ校長が話し掛けてきた。 ハナ「おはようございます、PC3さん。……何か、いいことでもありました?」 ハナ「まるで憑き物が落ちたような、清々しい顔ですよ」 ハナ「詳しいことは聞きませんが、心配事が解決したなら何よりです」 ハナ「横山先生も、あなたの様子がおかしいのを心配なさってたんですよ?それで、私に相談されてたんです」 ハナ「持つべきものは、友ですねえ」 逃げなかった場合 朝。司令室に行くと、ヴィヴリオが話し掛けてきた。 ヴィヴリオ「おはよう、PC3」 ヴィヴリオ「今日のキミの任務だが、瑞穂中学で特務クラスの生徒にエーテル論を教える予定となっている。キミの教え方は上手いと、ギアドライバー達から好評だぞ」 ヴィヴリオ「世が世なら、キミには学校の先生とかが向いていたのかも知れんな」 ヴィヴリオ「どうした、PC3?」 ヴィヴリオ「そうそう、瑞穂中学の教員にもちゃんと挨拶しておけよ?」 シーン4 シーンプレイヤーはPC2 逃げた場合 トゥアレタ「……逃げちゃったね」 トゥアレタ「でも、もう戦わなくていい。この世界でなら、わたしはただのあなたの幼なじみでいられる。不謹慎かも知れないけど、凄く嬉しいんだ」 トゥアレタ「重たい女かも知れないけど、離しちゃやだよ。ずっと、一緒にいてくれる?」 逃げなかった場合 トゥアレタ「結局、こうなったね」 トゥアレタ「正直なこと言うと、わたしは逃げちゃいたかった。わたしもあなたも、戦わなくて済むなら、そっちの方がいい」 トゥアレタ「自分が傷付くのなら、まだ我慢出来るけど……これ以上、あなたが傷付くのを見たくない」 トゥアレタは困ったように笑って「……今の話は、二人だけの秘密にして。大佐とかに知られたら、懲罰ものだから」 シーン5 シーンプレイヤーはPC1 逃げる、逃げないに関わらず共通の描写。()内は逃げなかった場合に読み上げること。 セラピア「ねえPC1ちゃん、こっちを選んだこと、後悔してない?」 セラピア「(夢の中でも言ったような気がするんだけど)ボクは、キミと一緒にいられるならどこだっていい。それが地獄に続く道だとしても、ボクはついていく」 セラピア「キミのとなりが、ボクの居場所だから」 セラピア「この先どんなことがあっても二人で乗り越えて、一緒に幸せになろうね。約束、だよ?」