今回予告 キミは、神と契約し、救世主となった。 キミ達をずっと苦しめていた天使は消滅した。 だが、世界は変わらなかった。 戦う相手が、天使から人になっただけだ。 ヤシマ陸軍大将、維馬篭代胤は、全世界に対し宣戦布告を行った。 天使を倒したヤシマが、世界を統べる、と。 維馬篭は天使核兵器を用い、全世界に電撃的に攻撃を仕掛けた。 それから数年が過ぎた。 ヤシマはかつての合衆国同様、全世界の大半を植民地とした。 ヤシマに歯向かう者は全て皆殺し、という、合衆国と何ら変わらない統治を敷いて。 そしてヤシマに対するレジスタンスとなったキミ達は蜂起し、かつての仲間達に刃を向ける。 摂政であり、太政大臣であり、征夷大将軍でもある、維馬篭代胤を打倒する為に。 シュネルギアはもう無い。 あるのは、キミの中にある、『救世主』の力、そしてただ一人、キミの傍らにいるクベルタ10−9。 ……そして、キミは決意する。 悪魔と、手を結ぶことを。 エンゼルギア天使大戦TRPG 『Apotheosis 〜終曲』 人は何故、同じ過ちを繰り返すのか。 ハンドアウト PC1:(元)ギアドライバー/ナビ:クベルタ ※クラス:ギアドライバー キミは合衆国に勝利して神と契約し、『救世主』となった者だ。 だが、維馬篭に陥れられ、反逆者として追われる身となった。 数年の雌伏の時を経て、キミ達はレジスタンスとして蜂起した。 世界に恐怖政治を敷く維馬篭を討ち、世界を再び解放する為に。 キミはレジスタンスの旗頭として、この作戦を必ず成功させなければならない。 シナリオダーザイン【世界からの願い】 ※PCの設定等について キミはクベルタとループを経験して、クベルタがこれまでどれだけ頑張って来たかを知っている。 そして、遂にクベルタと共にループを乗り越えた。 PC1はヴィークル(シュネルギア)による修正は得られないが、ナビゲーター修正は通常通り得られる。 これは本シナリオのみの特別ルールである。 オーギュメントについては後述。 PC2:ソルジャー キミは、天使大戦でシュネルギア部隊の護衛を務めた機械化兵だ。 戦争の間、ギアドライバー達を守り抜いた事で、ヴィヴリオからの信頼も非常に厚い。 キミは今やレジスタンスのリーダーとなったヴィヴリオから、悪逆非道の限りを尽くす維馬篭を討つことを命じられる。 世界をヤシマの支配から解放出来るかどうかは、キミ達次第だ。 シナリオダーザイン【ヴィヴリオからの信頼】 PC3:オフィーツィア 天使大戦終結後、羽村総司は維馬篭の手によって裏切り者として始末された。 彼の死の間際、キミは1本のメモリを託された。 維馬篭代胤に反旗を翻す、その時に使って欲しいと。 どうやら、その時が来たようだ。 シナリオダーザイン【羽村総司からの遺志】 ※PCの設定等について キミは羽村と非常に親しかった。 大学の同級生、友人、恋人など、設定に関しては一任する。 尚、羽村は死亡している。 PC4:ホムンクルス キミにはもう、時間がない。 ヤシマ陸軍に瑞穂基地が接収された為に、まともにメンテナンスを受けられなくなってから数年。 キミの機械仕掛けの身体は、もう限界だ。 恐らく、これが最後の任務になるだろう。 思い残すことは何もない。……本当に? シナリオダーザイン【自己からの後悔】 ※PCの設定等について キミは本シナリオの終了時、死亡する。 ただし死亡ゲージのチェックは、通常通り行える。 更に、キミはPCかNPC(羽村総司とニナ・ホルツマンは不可)の誰かに好意を抱いているが、それを当人にまだ伝えていない。 好意を抱いているキャラをプリプレイで決めておくこと。 また、当人に好意を伝えるかどうか、伝えるならいつ伝えるかは、PLに一任する。 申し出が特にない場合は、エンディングフェイズとする。 本シナリオの戦闘は、対人戦闘のみとなる。 特技、装備などによる何らかの攻撃手段を、必ず取得しておくこと。 尚、ヴィークルを所持していても使用出来ない。 従ってヴィークルによる能力値の修正も受けられないことに注意。 また、ヴィークル搭乗時に効果を発揮する特技も同様に使用出来ない。 ※PC1のオーギュメント等について PC1は通常取得出来るオーギュメント以外に、オーギュメント《ゴエティア》を取得している。 ※《ウリエル》《ゴエティア》を含めて、オーギュメントを4つ所持する形になる。 オーギュメント:ゴエティア タイミング:セットアッププロセス 技能:さまざま 修正値:さまざま 難易度:さまざま 対象:さまざま 射程:さまざま アガペー:なし あなたに忠誠を誓う堕天使を、地獄より召喚するオーギュメント。 あなたはこのオーギュメント1つを、災厄(一部除く)を含む権能1つ分として使用出来る。 この際、権能のシナリオ回数制限は無視し、複数回使用する場合は、使用回数分《ゴエティア》を使用する必要がある。 また、タイミングの重複するオーギュメントと権能は、同時に使用出来る。 このオーギュメントを1回でも使用した場合、あなたはクライマックス終了後、『救世主』ではなくなる。 上記の例を挙げると、 ・《疾風怒濤》を2回使用したい場合は、《ゴエティア》を2回使用する必要がある。 ・《ケテル》と《ゴエティア》→《奇跡》は同時に使用出来る。 本シナリオは、PC作成時に経験点100〜200点程度を想定している。 ※ナビゲーター達の行方 クベルタはPC1の傍にいる。 セラピアは天使大戦終結後、いつの間にか姿を消した。 トゥアレタはヤシマ陸軍の捕虜となった。 凍、伊音、紀央はヤシマ陸軍に戻った。 メイリィは行方不明である。 雛子は伯父である維馬篭の保護下にある。 桂とそのパートナーはレジスタンスに協力することを拒否し、二人で逃亡した。駆け落ち、とも言う。 オープニング シーン1 マスターシーン キミ達は、法王ラルフ・マスケンヴァルを討ち、合衆国との戦いに勝利した。 そしてキミは神との契約を果たし、救世主となった。 救世主の力でキミは、天使がこの世界から消滅することを願った。 だが、合衆国に勝利したキミ達への、維馬篭の仕打ちは酷いものだった。 瑞穂基地はヤシマ陸軍によって接収され、キミ達G3はヤシマへの反逆者として、追われる身となった。 維馬篭が世界を支配するには、英雄となったキミ達が邪魔だったからだ。 そして。 ある街の、建物の瓦礫の影。 子供「ままー、お腹すいた……」 母親「しっ、静かに。ヤシマの兵隊に見つかっちゃうわよ」 兵士「いたぞ!お前達、レジスタンスだな!」 母親「お願いします、子供の命だけは……」 兵士「反逆の目は、早い内に摘め、との維馬篭閣下からの御命令だ。悪く思うなよ」 銃声。そして静寂。 ヤシマで、世界中で、このような光景が、繰り広げられた。 神などいない。 救世主がいるなら、何故、助けに来てくれないのか。 PC1に、時間も距離も越えて世界中から届く、怨嗟の声。 絶望するキミの前に、ふわりと舞い落ちる、黒い羽。 羽を手にしたキミの脳裏に響く声。 ???『世界は、未だ不幸と絶望に満ちている。救世主、PC1よ。我らの力欲しくば、その時、我らが名を呼ぶがよい。さすれば、我らは地獄より、馳せ参じよう。救世主の座と引き換えに』 悪魔のささやき。 キミは、堕天使達と『契約』したのだ。 シーン2 シーンプレイヤーはPC1 クベルタとの会話 キミは現在、レジスタンスとして活動している。 合衆国を討ったキミは、レジスタンス内では英雄として扱われている。 ある日キミが一息ついていると、クベルタがお茶を持って来てくれた。 クベルタ「お疲れ様です、ご主人様」 クベルタ「わたくしは、天使大戦が終わる前までのループを繰り返してきました。ですから、これはわたくしも知らない未来です」 クベルタ「ご主人様がどのような道を進むのか、全く分かりませんけども……わたくしは、どこまでもついていきます」 クベルタ「ところで、ヴィヴリオからの伝言です。遂に、行動を起こすそうです」 クベルタ「PC1様には、部隊を率いる旗頭を務めていただくとのこと。……責任重大ですが、頑張りましょうね、ご主人様。わたくしも、精一杯お手伝いしますから」 シナリオダーザイン【世界からの願い】 シーン3 シーンプレイヤーはPC2 ソルジャーにヴィヴリオが命令する ヴィヴリオ「PC2。ようやく準備が整った。我々レジスタンスは、クーデターを起こし維馬篭を討つ」 ヴィヴリオ「主力……いや、旗頭はPC1となる。お前には、PC1の護衛を頼みたい」 ヴィヴリオ「作戦の成否は元より、かつての英雄であるPC1が維馬篭を討つことが、重要なのだ」 ヴィヴリオ「……しかし、長い人生とは言え、二度もレジスタンスをやる羽目になるとはな……」 ヴィヴリオ「……話が逸れたな。いいか、必ず皆で帰って来い。これは命令でなく、お願いだ」 ヴィヴリオ「フリーデン・インデアハント」 シナリオダーザイン【ヴィヴリオからの信頼】 シーン4 シーンプレイヤーはPC3 羽村の遺言 羽村『PC3。キミにこれを託す』 羽村『帝居へ続く隠し通路の情報だ。今はまだ、これがどういう意味か分からないと思う。だけどいつか、キミ達が維馬篭大将に反旗を翻す時が来る。その時に、使ってくれ』 羽村『……つまんない形見で、ごめんね』 キミがふと、物思いに耽っていると、部下が声を掛けてきた。 部下「ヴィヴリオ大佐が、お呼びです」 キミは、ヴィヴリオの元に向かった。 ヴィヴリオ「PC3。維馬篭を討つ時が来た」 ヴィヴリオ「正直、準備万端とは言えん。だが、物事にはタイミングというものがある」 ヴィヴリオ「お前には、PC1とPC2、PC4を連れて、突入部隊を指揮して欲しい。我々が別動隊で注意を逸らしている間に、本陣に乗り込んでくれ」 ヴィヴリオ「問題は、帝居にどうやって乗り込むか、だが……何か、いい案はないか?」 シナリオダーザイン【羽村総司からの遺志】 シーン5 シーンプレイヤーはPC4 ホムンクルスに茜が声を掛ける 整備ポッドで目を覚ましたキミに、中島茜が声をかける。 茜「PC4、気分はどう?」 茜「……言いづらいんだけど、あんたはもう活動限界が近い」 ヤシマ陸軍に瑞穂基地が接収された為、それ以来完全機械化兵の整備はまともに出来ていないのだ。 茜「……何もしなければ、もうちょっと保つとは思うけど、近い内に作戦行動を起こす、って話だから……」 茜「だからせめて、後悔しないように生きてほしいんだ」 茜「PC4に好きな人がいることくらい、整備班長のあたしにはお見通しだからね?」 茜「親父だったら、もっと上手くやれるんだろうな……。ううん、いつまでも親父頼りじゃ駄目だよね。今はあたしが頭なんだから、しっかりしないと」 茜「ごめんね、あたしが弱音吐いてちゃいけないよね」 茜「繰り返しになるけど、後悔だけは、しないようにね」 シナリオダーザイン【自己からの後悔】 ミドルフェイズ シーン1 シーンプレイヤーはPC1、全員登場 ヴィヴリオの号令の下、レジスタンスが一斉蜂起する ヴィヴリオ「今日こそ我々は、世界を我が物とする独裁者である、維馬篭を討つ!」 ヴィヴリオ「諸君らは天使大戦において、合衆国と命懸けで戦った英雄だ。しかし維馬篭は、諸君らをヤシマへの反逆者として、罪人として扱った」 ヴィヴリオ「その屈辱は決して忘れない。そして雪辱を果たす時が、遂に来たのだ!明日の為に戦うのなら、今がその時だ!」 ヴィヴリオ「PC1。お前からも一言頼む。」 会話を終えたらシーンを終了する。 シーン2 シーンプレイヤーはPC3、他のPCの登場は任意 〈情報処理〉難易度1 羽村から託されたメモリを解析する。 メモリにはパスワードが掛けられていたが、キミには簡単だった。 羽村の誕生日だ。 キミは帝居に続く隠し通路の情報を手に入れた。 ヴィヴリオ「羽村らしいと言えば、羽村らしいか……」 キミ達は、維馬篭のいる帝居に向かうこととなった。 会話を終えたらシーンを終了する。 シーン3 シーンプレイヤーはPC4、他のPCの登場は任意 隠し通路から帝居に突入した後 身を隠しながら内部を進む為の〈運動〉 警備システムの隙をついて行動する為の〈情報処理〉 警備システムを物理的に回避する為の〈回避〉 状況に応じた命令を下す為の〈軍略〉 それぞれ難易度10の判定に成功する必要がある。 失敗した場合、兵士達に遭遇し、戦闘となる為(実際の戦闘は行わない)、【HP】に1D6点の実ダメージを受け、且つ足止めを受けたことにより、アガペーが2D6上昇する。 これは1回の判定に付き1回発生する(最大4回)。 会話を終えたらシーンを終了する。 シーン4 シーンプレイヤーはPC1、他のPCの登場は任意 紀央は結界維持班の一員だが、PC達の足止めにやって来た。 顔見知りの方が、色々と都合が良いのだ。……敵も、味方も。 紀央「……皆さんに、恨みはありません。でも、わたしは、皆さんを止めなければならないんです」 紀央「維馬篭閣下の御命令は、絶対、ですから」 〈エーテル〉難易度20 説得をするならば、〈話術〉難易度20の判定に成功する必要がある。 〈エーテル〉で判定した場合、アガペーが即座に2D6上昇する。 説得した場合は上昇しない。 勝利した場合 紀央「わたしは皆様に負けました。敗者は勝者に何をされても、文句は言えません」 説得した場合 紀央「では、わたしは皆様に敗北した、ということで、ここは退きます」 紀央「……皆様、御武運を」 会話を終えたらシーンを終了する。 シーン5 シーンプレイヤーはPC2、他のPCの登場は任意 伊音が、キミ達を阻む為に現れた。 伊音「出来れば、会いたくはなかった」 伊音「……念の為確認しておくが、維馬篭閣下を討つつもり、だな?今の私は、維馬篭閣下の配下だ。閣下の御命令に背くことは出来ん」 〈白兵〉か〈格闘〉難易度20。これは命中判定とする。 説得をするならば、〈話術〉難易度20に成功する必要がある。 説得に成功した場合 伊音「……分かった。この場は、見逃してやる。だが、二度は無いぞ」 そう言って、見逃してくれる。 説得しない、あるいは説得に失敗した場合、戦闘系技能での判定を行う。 勝利した場合、伊音は負けを認める。 敗北した場合、PC達は全員【HP】に2D6点のダメージを受けた上で、再挑戦となる。 このダメージで【HP】が0以下になった場合、戦闘不能となる。 全員が戦闘不能になったら、そこでクーデターは失敗となり、シナリオは即終了となる。 伊音に勝利した 伊音「……私の、負けだ。煮るなり焼くなり、好きにしろ」 伊音にとどめを差しますか? とどめを差さなかった場合 伊音「良いのか?お前の寝首を掻くかも知れんぞ?」 会話を終えたらシーンを終了する。 シーン6 シーンプレイヤーはPC1、全員登場 キミ達は遂に、ミカドの御前に辿り着いた。 現在のミカドは年若く、また維馬篭の孫娘を嫁がされた、維馬篭の傀儡だ。 今の維馬篭は摂政、太政大臣、征夷大将軍として、ヤシマに君臨する存在なのだ。 ミカド「代胤よ、この者達は?」 維馬篭「それは、これから決まります。ミカドに仇為す逆賊か、それとも独裁者を打倒した、英雄になるのか」 ミカド「うむ。代胤なりの考えがあるのだな。……善きに計らえ」 維馬篭「ミカドの御前を、血で汚す訳には行きません。外に出ましょう」 維馬篭「さて……悪い独裁者の私を討てば、全てが解決する……そう思っていますか?」 維馬篭「私を討っても解決しないどころか、状況は悪化するでしょう」 維馬篭「合衆国が力を失った今、世界はヤシマが支配することで、均衡を保っています。それが無くなれば、各国はまた争いを始め、世界は再び混乱に陥るでしょう」 維馬篭「そこまで考えて、私を討つと言うのならば、受けて立ちましょう。何も考えていない、あるいは誰かに言われるまま、流されるまま、ここまで来たのならば……止めておきなさい」 維馬篭「もう一度聞きます。貴方の選択は、どちらですか?」 ※命乞いか、と聞かれた 維馬篭「ええ、勿論です。私だって、命は惜しいですから」 ※合衆国、法王のやっていたことと変わらない、と言われた 維馬篭「天使をそのままにしていれば、世界から生きとし生けるもの全てが滅ぶまで、活動を止めなかった筈です。貴方達も、合衆国に抵抗した他の国がどうなったのか、知っているでしょう?」 維馬篭「ですから、合衆国、そして天使は、必ず滅ぼさなければならなかった」 維馬篭「勿論、貴方がたの功績は、素晴らしいものでした」 維馬篭「ですが、もう貴方がたは用済みです。狡兎死して、走狗烹らる(こうとしして、そうくにらる)、という言葉を御存じでしょう?」 維馬篭「私の理想の邪魔はさせません」 会話を終えたらシーンを終了する。 クライマックス シーン1 シーンプレイヤーはPC1、全員登場 凍は維馬篭の言いなりで、維馬篭の身辺警護についている。 凍「……維馬篭には、逆らえない、から」 維馬篭・凍 ← 5m → 特殊部隊(ES160頁)×3 ← 5m → PC 維馬篭代胤 【HP】350 【肉体】50【感覚】20【理知】20【聖霊】20【階級】20 行動値:20 〈あらゆる技能〉5レベル 武器:珠(おうじゅ)太刀 ダメージ+5 射程:至近 セットアップ 《剣気解放》 判定値20 技能レベル5 自身の命中判定に+[成功数]。リポストには適用出来ない。 マイナー 《摺り足》 戦闘移動した上でダメージ+20、移動できない場合は使用出来ない。離脱不可 ※《移動攻撃》 メジャー 《烈風剣》 判定値50 技能レベル5 射程距離30m ダメージ+[差分値]+5 ※《鎌鼬》 《曙光剣》 判定値45 技能レベル5 至近、ダメージ+[差分値×2]+5 ※《奇襲》 《旋風剣》 判定値45 技能レベル5 至近、ダメージ+[差分値]+5、範囲(選択) ※《旋風撃》 ダメージ決定ステップ 《珠を弾く》 ダメージ+5 オートアクション 《連撃》 行動済みになった瞬間に宣言。行動値を−10して、もう一度行動出来る。1ラウンド1回。 ※オーギュメント、権能(災厄含む)は使用しない(出来ない)。 八坂凍(ホムンクルス/ガンスリンガーとして作成) 【HP】200 【肉体】27【感覚】33【理知】7【聖霊】2【階級】4 行動値:20 〈射撃〉5、〈砲術〉4、〈回避〉4、〈運動〉3、〈整備〉3 武器:H&K MP5K(サブマシンガン) ダメージ+5 射程:60m イニシアチブ 《瞬間加速》 自動成功。イニシアチブキャラクターとなり、メインプロセスを行う。メインプロセス終了後行動済みとなり、行動済みでは使用出来ない。1シーン1回 メジャー 《ガンフー》 判定値31 技能レベル5 対象:単体 射程:至近 ダメージ+7(合計+12)  《乱射》 判定値28 技能レベル5 対象:範囲(選択) 射程:武器 範囲(選択)の対象に攻撃 リアクション 《反応射撃》 判定値31 技能レベル5 対象:単体 射程:武器 射撃攻撃に対しリポスト。敗北時、自身の成功数を0として差分値を算出 ダメージ決定ステップ 《スケープゴート》 対象:単体 射程:至近 実ダメージ算出の際※に使用。その攻撃によって対象が受ける(予定)のダメージを自身が受ける。1ラウンド1回 ※正確なタイミングが不明なので、ダメージ決定ステップの間、と裁定するのがベターだと思います。 オートアクション 《威嚇射撃》 判定値30 技能レベル5 対象:単体 対象が移動を行う直前に使用。命中した場合、ダメージの代わりに対象はラウンドの間戦闘移動と全力移動が出来なくなる ※オーギュメントは使用しない 《ゴエティア》を使用しようとした クベルタ「……ご主人様。その力を使うということは、悪魔と手を組む、ということです。ご主人様は、救世主ではなく、魔王となるのです」 クベルタ「ご主人様は、悪魔と相乗りする勇気はありますか?」 《ゴエティア》を使用した 堕天使「問おう、汝が我が魔王か?」 クベルタ「祝え!神の力を受け継ぎ、時空を超え、過去と未来をしろしめす時の王者。その名もPC1。正に誕生の瞬間である」※この台詞は、やり過ぎだと思ったら止めておきましょう。 維馬篭「……悪魔と、手を組んだのですね。天使を滅ぼす者は、やはり悪魔だった、ということですか」 維馬篭を倒した 維馬篭「奴以外に、私を倒せる者がいるとは……長生きはしてみるものですね」 維馬篭「世界の全てを手中に出来る機会があったから、試してみたくなったのですよ。概ね、達成出来ましたが……それでも、この胸の空白は……愛する者を永遠に喪った空虚さは、埋められなかった。皮肉ですね。今頃になって、自分にとって一番大事なものが何だったか、気付くとは」 維馬篭「さて、私がいなくなった後の事ですが……ちゃんと考えてありますか?誰が今後ヤシマの統治者となるのか、政府高官や軍上層部への根回し、今まで支配下に置いていた国の今後の処理、私の仇討ちをしようとする者への対応……いや、多分それはないですね。……とにかく、貴方がたにはやるべき事が山程あります。私を討った責任は、ちゃんと取って頂かないと」 維馬篭「どれか一つでも疎かにすれば、貴方がたの計画は失敗です。私はそれを、草葉の陰から見守ることにしましょう」 維馬篭「……では、後は、任せましたよ。ああ、一つだけ、お願いがあります」 維馬篭「……雛子の面倒を、見てあげて下さい」 維馬篭にとどめを差しますか? 維馬篭にとどめを差した 凍は維馬篭の遺体(首かも知れない)を抱えて、何処かへと去って行った。 維馬篭にとどめを差さなかった 維馬篭「敗者は、大人しく去るのみです。これからのヤシマ、そして世界をよろしくお願いします」 維馬篭は全ての権利を譲渡し、隠居した。 《ゴエティア》を使用した場合 キミはこの日を境に、『救世主』ではなく、『魔王』と呼ばれることとなる。 エンディング シーン0 維馬篭、又は伊音に敗北して、クーデターに失敗した場合 レジスタンスは一部の者を除いて、殆どが処刑された。 ヴィヴリオは見せしめとして、真っ先に銃殺刑にされた。 PC1、PC2、PC3、そしてクベルタは、仲間達が自らの命と引き換えにして、逃がしてくれた。 PC4は、キミ達を逃がす為に、最後の力を振り絞った。 だがレジスタンスは壊滅した。 最早、キミ達に為す術はない。 そして世界は、ヤシマに、維馬篭に完全に支配された。 シーン1 シーンプレイヤーはPC4 PC4が機能停止するシーン このシーンは、PLの希望の通りに演出すること。 場合によっては、PLに完全に任せてしまって良い。 特に希望が無い場合、茜に看取られて?機能停止する。 調整ポッドに、キミは横たわっている。 一番最初に目を覚ましたここで、キミは眠りにつく。 茜「……今まで、よく頑張ったね。……PC4、おやすみ」 瞼が重くなる。 意識が、遠のいていく。 そして、キミの意識は途切れた。 シーン2 シーンプレイヤーはPC3 羽村の墓参りをするシーン 羽村が死亡している場合 キミは、羽村の墓前にいる。 キミが事の顛末を報告し終えて、帰ろうとすると、一人の女性が花を携えてやって来た。 瑞穂基地から姿を消し、行方の分からなくなっていたニナ・ホルツマンだ。 ニナ「……お久しぶりです、PC3さん」 ニナ「羽村先生のお墓を知っているのは、ごく一部です。……自分以外にも誰かが来ているのは知ってましたけど、PC3さんだったんですね」 ニナ「私も、所属は違えども、羽村先生同様、二重スパイでした」 ニナ「……羽村先生は、ヤシマ陸軍に連行されそうになった私を、身を呈して庇ってくれて、逃がしてくれたんです。……本当に、申し訳ありません」 ニナ「ずっと、PC3さんに謝りたかったんです。羽村先生が亡くなったのは、私のせいだから」 羽村が生存している場合 羽村「俺、そんな所にいないんだけどなあ」と言って、墓の脇からひょっこり現れる 羽村「重傷で、しばらく寝たきりだったんだけどね、ようやくリハビリが終わったんだ。……まあ、少し障害残っちゃったけど。これも、医者の不養生、ってとこかな」 羽村「そう言えばあれ、役に立ったかい?」 羽村「……済まなかった。閣下のこと、君らに押し付けるような形になってしまって」 羽村「俺も、これでようやく自由の身だよ。これから、何するかなあ。何も考えてなかった」そう言って、苦笑する。 シーン3 シーンプレイヤーはPC2 ヴィヴリオから労われる ヴィヴリオ「維馬篭を討った我々は、官軍として処遇されることになった」 ヴィヴリオ「懸念していた根回しも、既に段取りが組まれていた。……もしかしたら、奴はこうなる事を見越して……まさかな」 ヴィヴリオ「独裁者による統治は、もう終わりだ。これからは、民主的な政治をこの国、いや、世界中に根付かせる必要がある」 ヴィヴリオ「無論、そうする為のハードルは非常に高い。だが、これは第二、第三の維馬篭を出さない為に必要不可欠な事だ」 ヴィヴリオ「ボクは、一政治家として関わっていく形になる。……軌道に乗るまでは、そうもいかんだろうが」 ヴィヴリオ「しばらくの間は、ボクは命を狙われる立場だ。そこで、お前にボディーガードを頼みたい」 ヴィヴリオ「よろしく頼む。いや……お願いだ。ボクを、一人にしないでくれ」 シーン4 シーンプレイヤーはPC1 クベルタとの会話 維馬篭を討ったことで、キミ達は英雄として返り咲いた。 《ゴエティア》を使用した場合 しかしキミは、魔王と呼ばれることになった。 ラルフ、そして維馬篭を討った今、キミという存在は、全世界から畏怖される者となったのだ。 クベルタ「ご主人様、いえ、我が魔王。ここから、どこへ行きますか?」 クベルタ「わたくしは、どこまでもついていきます。この命、尽きるまで」 《ゴエティア》を使用しなかった クベルタ「これでようやく、本当の意味で、天使大戦が終わりました」 クベルタ「この時を、何度夢見たでしょうか。……わたくしもやっと、解放されます」 クベルタ「ご主人様、ここから、どこへ行きますか?」 クベルタ「わたくしは、どこまでもついていきます。この命、尽きるまで」 あとがき 戦闘妖精雪風のApotheosis〜終曲って曲を聞いて、突貫で作ってみた今回予告。 アポシオーシス、意味は神格化。 曲聞いたイメージと神格化、ってフレーズから、救世主のその後かなーって。 そこからイメージを膨らませて、シナリオにしてみました。 スペシャルサンクスsin39さん。 この今回予告を書いたのは2021/10/31ですが、シナリオとしてちゃんと書き始めたのは2022/2/20と4ヶ月後だったりします。 後から思い付くことってあるよね? そして、書いてる期間(2022/2/24〜)にロシアとウクライナの戦争が発生しました。 色々思うところもあり、なかなか筆も進まず、上げるのもちょっと躊躇しました。