今回予告 天使大戦終結後、セラピアは突然姿を消した。 あれから6年。 キミの20歳の誕生日に、セラピアが帰って来た。 だが、キミ達はまだ知らない。 これが、世界を再び揺るがす、事件の幕開けになることを。 遠山桂の記憶を思い出した、遠山桂をベースに作られた完全機械化兵T−X。 トゥアレタ・クレーリオンの記憶を持った、本人のクローンである、現在のトゥアレタ。 彼女らは、本人なのか。 それとも、偽者、紛い物なのか。 では、『セラピアの記憶を持つ天使』とは、何者なのか? エンゼルギア天使大戦TRPG セラピアルート最終回 『あの夏を忘れない』 キミのいない一秒は、まるで永遠のよう ハンドアウト PC1:ギアドライバー/ナビ:セラピア 天使大戦終結後、突然姿を消したセラピア。 キミの20歳の誕生日、6年ぶりにキミはセラピアに再会した。 ツインテールをほどき、少し大人びた雰囲気の彼女。 言いたい事も聞きたい事も、山程あるが……今は、再会出来たことを喜ばないと。 ……だがキミは、まだ知らない。 これが、世界を再び揺るがす、事件の幕開けになることを。 シナリオダーザイン【『セラピア・パルマコン』からの『ただいま』】 PC2:オフィーツィア キミは、T−Xもとい、遠山桂のパートナーである。 完全機械化兵である彼女には、定期的なメンテナンスが必要である。 その為、天使大戦終結後も、キミは軍属を離れる事は出来なかった。 今ではヴィヴリオから指揮権を委譲されて、瑞穂基地総司令として、経験を積む真っ最中だ。 そんな中、6年ぶりに現れたセラピア。 そして、天使大戦終結後の6年間、一度も発生しなかった天使反応が一瞬だけ検出される。 この奇妙な符丁は、いったい……? セラピアを疑いたくはないが、嫌な予感がする。 キミはPC4に協力を要請し、調査を開始した。 ※作成時、片方のクラスはオフィーツィア必須。もう片方のクラスは自由であり、ギアドライバーでも良い。 また、文中にある通り、現在の瑞穂基地の総司令はキミである。つまり瑞穂基地で一番偉い。 シナリオダーザイン【遠山桂からの信頼】 PC3:ギアドライバー/ナビ:トゥアレタ キミはPC1とセラピアの友人であり、そしてトゥアレタの恋人である。 天使大戦終結後、キミとトゥアレタと共に軍を離れ、一般人として生活していた。 そんな折、セラピアが6年ぶりに帰って来た、と連絡を受ける。 トゥアレタも、セラピアと会いたがっている。 早速、セラピアに会いに行こう。 シナリオダーザイン【トゥアレタ・クレーリオンからの好意】 PC4:ソルジャー キミはPC1達と共に、天使大戦を戦った機械化兵である。 キミは現役からは退き、後輩達を指導する教官として、あの頃とは違った形で軍に関わっている。 そんな折、セラピアが6年ぶりに帰って来たという。 同時にPC2から、天使反応の調査への協力を要請された。 そこに何の因果関係があるかは、調べてみないと分からないが……折角訪れた平和、手放してなるものか。 子供達の未来を守るのは、いつだって大人の仕事だ。 シナリオダーザイン【自己からの決意】 ※本シナリオでは、クライマックスでの選択により、クライマックス戦闘が発生しなかったり、エンディングが分岐します。 また、戦闘以外での福音の有無及び回数(GMの想定では、最大で3回を想定)によっても、エンディングが分岐します。 オープニングフェイズ シーン1 シーンプレイヤーはPC1 セラピアと再会するシーン セラピアの最後の台詞を読んだらシーンを終了する。 今日は、キミの誕生日だ。 だが特に予定もなく、キミは家路を急いでいた。 その前に、一人の女性が現れる。 忘れもしない。見間違える筈がない。 髪を下ろして、雰囲気も少し違っているとは言っても、彼女は……セラピアだ。 セラピア「……ただいま。久しぶり、PC1ちゃん。20歳の誕生日、おめでと」 セラピア「……ごめんね、いきなりいなくなっちゃって。色々とゴタゴタがあって、それが解決するのに、すごく時間、かかっちゃったんだ」 セラピア「ねえ、もし良かったら……6年間にあったこと、色々話してくれないかな?」 セラピア「(どこで何をしていたか聞かれた)それは、ヒ・ミ・ツ。イイ女には、秘密が多いんだよ」 シナリオダーザイン【『セラピア・パルマコン』からの『ただいま』】 シーン2 シーンプレイヤーはPC2 6年ぶりにセラピアが現れたことを知り、同時に天使反応を検出するシーン 桂の最後の台詞を読んだらシーンを終了する。 キミは、T−Xもとい、遠山桂のパートナーである。 完全機械化兵である彼女には、定期的なメンテナンスが必要だ。 その為、天使大戦終結後も、キミは軍属を離れる事は出来なかった。 ヴィヴリオから『これからの時代を担っていくのはお前達だ』とか半ば無茶振りされて、今は瑞穂基地の総司令として、様々な人に教えを請いながら、経験を積んでいる真っ最中だ。 桂は桂で、キミの右腕である管制官(ほぼ副司令)として所属している。 そんなある日。 天使大戦終結後から、全く反応を示さなかったエーテルレーダーが、天使反応を一瞬だけ検出した。 桂「誤作動……?でも、検出された反応は、大天使(アークエンジェル)級。誤作動にしては、反応が大き過ぎる」 桂「検出ポイント、及び反応が消えた地点を、ベリアルにお願いして算出してみるね。ただ、データが少な過ぎて、すぐ結果が出ないみたいだけど……」 この台詞に反応を貰ったら、下記の描写に移る。 それから、数日後。 桂「大分時間かかったけど、ベリアルも、あれは機器の誤作動だった、って結論が出たよ。何だったんだろね、ホント」 ※もしここでGMに直接質問する特技を使用した場合、これはベリアルが、大天使ガブリエルが地上に下りてきた、という真実を隠していると分かる。何故隠しているのか、までは、ここでは分からない。 桂「そう言えば、PC2。知ってる?PC1の所に、セラピアが来たんだって」 桂「全く、親友の私に断りもなく、6年間も何処ほっつき歩いてたんだか(笑)」 桂「便りが無いのは元気な証拠、なんて言うけどさー」 桂「でも……6年前、あれだけ探し回って、見つけられなかったのにね。ホント、何処いたんだろ」 6年ぶりに帰って来たセラピアと、一瞬だけ検出された天使反応。この奇妙な符丁は、いったい……? セラピアを疑いたくはないが、嫌な予感がする。 キミはPC4に協力を要請し、調査を開始した。 シナリオダーザイン【遠山桂からの信頼】 シーン3 シーンプレイヤーはPC4 教官としての風景を描写した後、部下から、PC2からの協力要請があった話をされる 部下の最後の台詞を読んだらシーンを終了する。 キミはPC1達と共に、天使大戦を戦った機械化兵である。 キミは現役からは退き、後輩達を指導する教官として、あの頃とは違った形で軍に関わっている。 生徒1「教官、ありがとうございました!」 生徒2「いやー、世界を救った英雄に直接教えてもらえるなんて、俺達ツイてるよな!」 生徒3「確かになー。マジ憧れるわ。俺も世界救ってみてー」 世界を救った英雄。それが、キミのもう一つの肩書きでもある。 生徒たちを見送った後、部下から電話が入る。 部下「PC4(階級)、PC2総司令から電話があり、2つ御報告があります」 部下「一つは、セラピア・パルマコン様が、6年ぶりにお戻りになられました」 部下「もう一つですが、一瞬ですが、天使反応が検出されたとのことです。結論としましては、機器の誤作動だった、とのことですが、総司令はもう少し調査したい、とのことで、PC4(階級)に協力の要請が来ております」 部下「折角訪れた平和、ですからね。総司令が、慎重になるのも分かります」 部下「……あの子達を、また戦場に赴かせたくはないですからね」 そう、子供達の未来を守るのは、いつだって大人の仕事だ。 シナリオダーザイン【自己からの決意】 シーン4 シーンプレイヤーはPC3 トゥアレタがセラピアが戻ってきたことを聞きつけ、会いに行きたいと言い出す トゥアレタのお願いを聞いたらシーンを終了する。 キミはPC1とセラピアの友人であり、そしてトゥアレタの恋人であり……今は彼女と、同棲中だ。 天使大戦終結後、キミとトゥアレタと共に軍を離れ、一般人として生活していた。 ある日掛かって来た電話に、トゥアレタが出て話している。 トゥアレタ「はい、はい……分かりました。PC3にも、伝えておきます」 電話を切ったトゥアレタ「ねえ、PC3。ニュースニュース。セラピアが、帰って来たんだって」 トゥアレタ「全く、6年もどこ行ってたんだろうね、セラピア」 トゥアレタ「心配かけさせて、もー」 トゥアレタ「ねえ、早速次の休み、セラピアに会いに行かない?」 シナリオダーザイン【トゥアレタ・クレーリオンからの好意】 ミドルフェイズ シーン1 シーンプレイヤーはPC1、全員登場 セラピアと全員が顔を合わせる 桂の最後の台詞を読んだらシーンを終了する。 セラピア「みんな、久しぶり。ゴメンね、6年も音信不通で」 トゥアレタ「全く……何の連絡もなしに、何してたの?みんな、すごく心配したのよ?」 桂「ホントホント。わたし達にも、なーんにも言わずにいなくなっちゃうんだもん」 セラピア「たはは……。それは本当に申し訳ないんだけど、ボクにも事情が色々あったんだよ」 桂「だけど……生きてて、よかった……死んじゃったのかも、って思ったんだからね……。セラピアの、お馬鹿」 セラピア「……ごめん、桂ちゃん」 トゥアレタ「みんな、セラピアのこと、心配してたんだから。特に、PC1と桂さんなんか、すごい落ち込んじゃってたんだからね?」 セラピア「うう、ごめんだよ〜」 桂「ま、帰って来たから、ヨシ!だよね、PC1?」 時が経っても、変わらないものもある。 会話を終えたらシーンを終了する。 シーン2 シーンプレイヤーはPC3、他のPCの登場は不可 トゥアレタとの会話 トゥアレタの問い掛けに応えたらシーンを終了する。 トゥアレタ「セラピアが変わってなくて、良かった」 トゥアレタ「6年、かぁ……私達も変わらない……ううん、変わったよね?幼馴染が、相棒に変わって、今では人生のパートナー。……こうやって振り返ってみると、時の流れっていうの、実感するよね」 トゥアレタ「あなたと、離れ離れになってたのも6年。再会して、一緒にいるのも6年。同じ月日だけど……重みも、意味も、全く違う」 トゥアレタ「……出来れば、これからもずっと、一緒にいて欲しいんだけど……駄目、かな……?」 会話を終えたらシーンを終了する。 シーン3 シーンプレイヤーはPC2、PC4自動登場、PC1とPC3は任意 セラピアが下天したガブリエルだと判明する 桂の問い掛けに答えたらシーンを終了する。 情報収集 〈エーテル〉難易度5 セラピアは天使大戦終結後、力が高まり過ぎ、人としての姿を保てなくなった。 周囲の人間がエーテル汚染されることを危惧し、セラピアは誰にも何も言わずに姿を消し、その後メタトロンに願って天界に帰還した。 セラピアは天界に戻った際に、大天使ガブリエルとして転生するが、セラピアとしての記憶を手放せずにいた。 そして、彼女が天界に戻り過ごした1週間で、地上では6年が過ぎていた。 それに気付いたガブリエルは、PC1にどうしても会いたくて、メタトロンの目を盗んで地上に降り立った。 桂「PC1にどうしても会いたかった、かあ……うん、分かる。分かるよ、その気持ち」 桂「わたしも、トゥアレタも……オリジナルから、記憶を引き継いだ存在、だから。でも、誰かのことが、忘れられなかった」 桂「でも、わたしとトゥアレタは。わたし達を、わたし達として、周りの人たちみんなが本人として扱って、受け入れてくれたから、わたし達には、現在(いま)がある」 桂「あとは……PC1とガブリエルが、どう思って、そしてどうするか、どうしたいか、なんじゃないかな」 会話を終えたらシーンを終了する。 シーン4 シーンプレイヤーはPC1、全員登場 ガブリエルに話を聞く ガブリエルが話し終えたらシーンを終了する。 セラピアだった頃の記憶を持つ、大天使ガブリエル。 まず、シーン開始時に、PC1のシナリオダーザインの『セラピア・パルマコン』を、ガブリエルに変更する。 ガブリエル「嘘ついて、ごめんね。もう知ってるだろうけど、ボクはガブリエルであって、セラピアでもある」 ガブリエル「元々ボクは地上に下りた、純血の天使。ガブリエルとしての自覚もあったけど、その時は人間の体を持って、セラピアの、人間の意志が主だった。でも、今は天使の身体で、セラピアの記憶を持ってるけれど、ガブリエルとしての意志が主になっている。違いらしい違いと言えば、前世……天界での記憶を、はっきりと持っていること」 ガブリエル「ボク自身の認識は、『セラピアの中にガブリエルがいる』から、『ガブリエルの中にセラピアがいる』に変わった、って感じ、かなあ。分かりづらくてごめんね、ボクも、説明が難しくて。本人か、と聞かれればそうじゃないし、別人か、と聞かれると、全くの別人でもない、って感じで」 ガブリエル「本当は、天界で天使として生まれ変わった際に、セラピアとしての記憶は失われる筈だった。でも、ダメだった。PC1ちゃんが、みんなのことが、忘れられなかった」 ガブリエル「それに、天界の時間は、地上とは流れが違う。天界は地上と比べて、時の流れは300倍。それに気付いたら、居ても立っても居られなくなったんだよ」 そこに天使反応が検出された、と報告が入る。 会話を終えたらシーンを終了する。 シーン5 シーンプレイヤーはPC2、全員登場 天使反応が誰のものか確認する PC2が命令を下したらシーンを終了する。 司令室。 桂「再び天使反応を検出。今度は、誤作動じゃないよ」 桂「しかも、以前に何度も現れた天使と、同じエーテル波長。……メタトロンのもの、だよ」 ※もしキャンペーン等でメタトロンを倒している場合、メタトロンとエーテル波長が酷似した天使、恐らくはサンダルフォンのものであろう、とする。 桂「PC2総司令。第一種戦闘配置に移行する号令を。メタトロンを迎撃する為に」 会話を終えたらシーンを終了する。 シーン6 シーンプレイヤーはPC1、全員登場 メタトロンとの会話 メタトロンの最後の台詞を読んだらシーンを終了する。 ※シーン5でサンダルフォンとした場合、以下の描写は全てサンダルフォンとする。 ガブリエルを迎えに、メタトロンが地上にやって来る。 メタトロン『我はメタトロン。久しいな、人間達、いや、救世主達よ』 メタトロン『大天使がそのまま地上に留まるのは、天界の法に反することである。天界の秩序を保つ為、我は力尽くでもガブリエルを連れ戻さねばならん』 メタトロン『ガブリエルを地上に留めるには、我を討つ、ということである』 メタトロン『されど、我を討てば、天界から仇を討つ為に天使達が地上にやって来るであろう』 メタトロン『それにだ。ガブリエルがそのまま地上に残るとして、ガブリエルの持つ強大なエーテルは、いずれ天界から天使を呼び寄せる』 ガブリエル『そんな……ボクは、どうやっても、地上にはいられないんだ……。なら……帰るしか、ないのかな……』 メタトロン『我とて無情にあらず。汝らに少し、考える時間を与えよう。汝らの納得出来る答えを、探すのだ』 会話を終えたらシーンを終了する。 エモーション終了後、場合によっては、ここで長めの休憩を取って話し合ってもらったり、あるいはPLが悩んでいる様だったら、GMから下記の選択肢を提示したりすること。 もしかしたら、GMが考えているより、もっと素晴らしい解決策があるかも知れない。 クライマックスフェイズ シーン1 シーンプレイヤーはPC1、全員登場 PC達の選択は? メタトロン『……時間である。汝らの答えを聞こう』 ガブリエルの意志を聞きたいと言われた、あるいは《洞察力》を使用した場合 ガブリエル「ボクだって、叶うならみんなと、PC1ちゃんと一緒にいたい。だけど、それだと地上のみんなに、迷惑がかかっちゃう。ボクは、どうしたらいいんだろ……」 以下に考え得る選択肢を書き記すが、PLがもっと良い選択肢を提示した場合は、それを採用すること。 ・何もせず、ガブリエルを天界に帰す ・ガブリエルを地上に留まらせる ・メタトロンを倒す ※以下の選択肢は、上記の3つと同時ではなく、メタトロンを倒す、あるいはガブリエルを地上に留まらせる選択を選んでから、PLから提案される可能性がある。 ・ガブリエルを人間として再転生させる 何もせず、ガブリエルを天界に帰す→ 戦闘は発生しない。 そのままエンディングフェイズへと移行する。 尚、メタトロンとガブリエルは天界に帰り、以後天使が地上に降りることのないよう、天界の門は固く閉じられる。 セラピアとの再会は二度と叶わない。 ガブリエルを地上に留まらせる→ メタトロンを倒すか、ガブリエルから天使の力を失わせて、ただの人間として再転生させるか、の選択肢が発生する。 メタトロンを倒す→ メタトロン『我を討てば、天界の天使たちは仇討ちの為に、地上に現れるであろう。……第二次天使大戦が始まる。それでも良いのか?』 メタトロンを倒せば、セラピアの記憶を持ったガブリエルが地上に留まる。 メタトロン『いつかは分からぬが、ガブリエルのエーテルに引き寄せられ、天使がまた地上に姿を現すであろう。それは明日かも知れぬし、100年後かも知れぬ』 ここで〈エーテル〉難易度99の判定に成功した場合、天使が二度と地上に現れないよう、天界の門を完全に閉じることが出来る。 ガブリエルを人間として再転生させる→ メタトロン『ガブリエルは大天使である。そのままでは、人間にはなれぬ。大天使としての力を、失わせる必要があるだろう。……ただの人間ならば、天界に連れ戻す必要はない』 まず、ガブリエルから天使の力を失わせる為に、〈エーテル〉難易度99の判定に成功する必要がある。 その後、メタトロンと戦闘していない場合のみ、ガブリエルの失った天使の力=ガブリエルのエーテル体と戦闘することになる。 2度戦闘を発生させると、時間管理やロゴス、アガペー等の管理が困難になるからである。 メタトロンと戦闘した場合、『ガブリエルは、天使としての力を失った』とだけ描写する。 データとしてはメタトロンと同じ。攻撃用の特技名を変更するだけ。 戦闘に勝利した場合、ガブリエルは天使の力を失った、ただの人間(当然、黒い天使核も失われる)に転生する。 戦闘後、ここで〈エーテル〉による福音が発生させた場合、ただの人間のセラピアとして、ここに再転生する。 福音を発生させなかった場合は、どこかに誰かの子供として、前世の記憶を持たずに転生する。 もしかしたら、いつか再会出来るかも知れない。 または、PCの誰かが、自分の子供としてセラピアに転生してもらう、と提案する可能性もあるだろう。 その場合、福音は必要としない。すぐ再会できる訳ではないので、それくらいは良いのではないだろうか。 ただし、この場合も、前世の記憶は持たない。 前世の記憶を持ったまま、誰かの子供として転生させるならば、《エーテル》による福音を発生させる必要がある。 更にここでもう一度〈エーテル〉難易度99の判定に成功した場合、天使が二度と地上に現れないよう、天界の門を完全に閉じることが出来る。 メタトロン/サンダルフォン/ガブリエル・エーテル体 【HP】450 【肉体】100 【感覚】100 【理知】100 【聖霊】33 行動値:20 ボス ← 100m → PC 回避はしない 《シナイの神火》 /《トリスアギオン》/《リリーズジェイル》 判定値20 技能レベル5 対象:単体 射程:2000m ダメージ+40 ※攻撃時は全て《星を落とす者》《時空を砕く者》《奇跡》を宣言し、成功数+40、対象:シーン(選択)、射程:視界に変更する。 この攻撃は白兵攻撃であり射撃攻撃であるとし、突き返しは射程内であればどちらでも可能。 《範囲攻撃》 《飛行》 《ケルンV》ダメージを99点まで無効化 《疾風怒濤》×無限大 ※1ラウンド1回 《奇跡》×無限大 《神罰》×無限大 《星を落とす者》×無限大 マイナー直前に宣言、射程:視界、対象:場面 《時空を砕く者》×無限大 メジャー直前に宣言、射程:視界、成功数+20 エンディングフェイズ ガブリエルはどうなったのだろうか。 ・天界に帰った ・ガブリエルのまま地上に残った ・セラピアとして再転生した ・PCの子供として転生した ・どこかの誰かの子供として転生した 天界に帰った場合 共通シーン、全員登場 メタトロン『英断である。では、ガブリエル。最後の別れを』 ガブリエル「じゃあね、みんな。……PC1ちゃん……さよなら」 メタトロンとガブリエルは天界に帰った。 そして、以後天使が地上に降りることのないよう、天界の門は固く閉じられた……。 それから数年後。 PC1は街を歩いていたところ、一人の女性とすれ違う。 えっ?PC1は振り返る。 だが、人違いだったようだ。 ……それはそうだ。彼女とはもう、二度と会えないのだから。 PCの子供として転生した場合 該当するPCのシーンと差し替える。 ???「わたしの子供の前世はセラピアかあ。親友(友達)が自分の子供になるって、なんか変な感じ」 ???「この子、どう育てようね。セラピアとして育てるのか、それとも全く関係なく育てるのか」 ???「でも、あなたとわたしの、可愛い子供であることに、何も変わりはないよね」 ???「元気で、優しく育ってね、???ちゃん」 シーン0 マスターシーン 誰かの子供として転生した 産婦人科の分娩室。 一人の赤ちゃんが、この世に生を受けた。 ???「おぎゃあ、おぎゃあ……」 もしも運命が、そう導くのならば。 いつか、出会える日が来るのかも知れない。 シーン1 シーンプレイヤーはPC4 部下との会話 部下「ひとまず、事件は解決、ですね」 部下「この結果で良かったのかどうかは、本人達が決めること。私達は、それを見守るのが務めです」 部下「子供、か……憧れますね、正直」 部下「……どうですか、そろそろ身を固めては。私、立候補しても良いですか?」 シーン2 シーンプレイヤーはPC3 トゥアレタと会話 トゥアレタ「ねえ、PC3。お願いがあるんだけど」 トゥアレタは急にかしこまって トゥアレタ「正式に……私と、家族になってくれないかな」 トゥアレタ「……言い直すね。私を、あなたのお嫁さんに、して下さい」 トゥアレタ「今回の件で、強く思ったの。もう、離れ離れになりたくない、って」 シーン3 シーンプレイヤーはPC2 ガブリエルとして留まった 桂「さて、セラピアでありガブリエル。彼女のことをなんて呼べばいいんだろう」 桂「ガブリエルの頭文字をとって、Gセラピア?……いや、これは無いか」 桂「冗談はさておき、セラピアの記憶を持った大天使ガブリエルだから、接し方が分かんないんだよね、本当に。……もう一度、一から友達になればいいのかな。PC2はどう思う?」 ※PC2の発言を受けて、適切なリアクションを返した後、シーンを終了する。 天界の門が閉じた 桂「天使の現れない世界、かあ。思えば、そんな世界をずっと目指してたんだよね、みんな」 桂「今、世界は少しずつだけど復興して、70年近くぶりに、平和が訪れてる」 桂「わたし達は、この平和が少しでも長く続くように、努力しなきゃ。それが、救世主として課せられた使命だ、ってわたしは勝手に思ってるんだけど、PC2はどう?」 ※PC2の発言を受けて、適切なリアクションを返した後、シーンを終了する。 誰かの子供として転生した 桂「PC1とセラピアがもう一度出会うには、もうちょっと時間がかかるみたいだね、でもいつか会えるといいね」 桂「ただ……年齢差を考えると、事案だね、これ……」 ※PC2の発言を受けて、適切なリアクションを返した後、シーンを終了する。 また、前世の記憶を持たない場合は、この台詞を追加する。 桂「いや、そもそもその子はセラピアじゃないから、どうなのかな……。会ったところで、何をどう話せば……?」 セラピアとして再転生した 桂「PC1の一番大事な人が帰って来た、めでたし、めでたし、だね」 桂「やっぱりさ。お互い愛し合う者同士が、離れてるのはナンセンスだよ。どんな物語だって終わりはあるけどさ、わたしはやっぱり、ハッピーエンドが一番好きだな」 桂「まあ、人それぞれ好みってあるけどね。PC2はどう思う?」 ※PC2の発言を受けて、適切なリアクションを返した後、シーンを終了する。 シーン4 シーンプレイヤーはPC1 ガブリエルのまま地上に残った ガブリエル「ええと、なんて言えばいいんだろ……ただいま?はじめまして?」 ガブリエル「PC1ちゃん。ボクを、セラピアとして、受け入れてくれる…っていうことで、いいの?」 ガブリエル「改めて、これからよろしくね、PC1ちゃん」 セラピアとして再転生した セラピア「えーと。まあ色々と言わなくちゃならないことが、沢山ある訳だけど。とりあえず。今度こそ、正真正銘、ボクだよ」 セラピア「ボクはもう、天使としての力を失ってしまった。だから、キミと一緒にシュネルギアに乗ることは、もう出来ない。……キミは、それでも、ボクに一緒にいて欲しい、そう思ってくれたんだよね?」 セラピア「みんなに迷惑かけたくない、って思って行動したのが、全部裏目に出ちゃった……みんなにも、改めて謝りに行かないと。……みんな、許してくれるかなあ……」 セラピア「……改めて、PC1ちゃん、ただいま」 あとがき シナリオタイトルから連想される通り、サ終の匂いのするシナリオにしたい。 例によって例の如く、妹の助言です。 シナリオ自体は1月半ばには出来ていたんですが、やっぱり99本目同様、番号合わせの為に半年ほど寝かせてました。 シナリオの内容としては、J.S.S-R38『エンドレスサマー〜君が滲んだ夏〜』のセラピアバージョン、という感じです。ああ、それももう3年前なんだなあ。 まあ俺の中でエンゼルギアの正ヒロインはセラピアなので(強火セラピア担)、集大成と言えば集大成です。 ……うっそぴょーん。 まだまだ書きますよ? 100本目上げる前に、既に101〜105本目書いてますしおすし。 止まるんじゃねぇぞ……! 備忘録としてのプロット 天使大戦終結後から6年後(PC:セラピアが20歳になる年数、便宜上6年とする)、PC:セラピアの誕生日。居なくなった筈のセラピアが、ひょっこり現れる。 このセラピアの正体は、『セラピアの記憶を持った』大天使ガブリエル。 セラピアは天使大戦終結後、人としての姿を保てなくなり、PC:セラピアに何も言わずに姿を消し、メタトロンに願って天界に帰還した。 セラピアは天界に戻った際にガブリエルとして転生するが、セラピアとしての記憶を手放せずにいた。 そして、彼女が天界に戻り過ごした数日で、地上では6年が過ぎていた。 例え天使とは言え、セラピアの記憶を全て持っていたら、それは何者なのか? 記憶を思い出した別存在は、完全機械化兵T−X、遠山桂という前例がある。 あるいは、オリジナルから記憶を転写されたクローンは、トゥアレタという前例がある。 そこに違いはあるのか? その答えを持つのは、GMまで含んだ、このシナリオの参加者である。 シナリオライターである我輩は、その参加者たちに、問いと答えを丸投げするのである。 下天したガブリエルを迎えに来るメタトロン。 大天使がそのまま地上に留まるのは、天界の法に反することであり、メタトロンは力ずくでもガブリエルを連れ戻そうとする。 ガブリエルを地上に留めるには、メタトロンを倒すしかない。 メタトロンを倒せば、天界から仇を討つ為に天使達が地上にやって来る。 第二次天使大戦の始まりである。 だが、ガブリエルがそのまま地上に残るとしても、ガブリエルの持つ強大なエーテルは、いずれ天界から天使を呼び寄せる。 ガブリエルはそれを知り、天界に帰ろうとする。 あるいは……天使でなくなれば、帰らずに済むかも知れない。 その時キミは、何をどう、選択するのか。