今回予告 1999年10月吉日。 天使大戦に勝利し、約束通り祝言を挙げて、晴れて夫婦となったPC1と伊音。 だが、伊音は当主としての責務に追われ、夫婦の時間なんて全く取れやしない。 そんな折、PC1と紫音の夢枕に、亡き兄理音が立った。 何故、今。 理音の目的、そして願いとは。 『草薙は、最強で在らねばならぬ』 『故に、私は強くならなければならない』 何故? 『……それが、唯一の償いだから』 血に塗れたこの手では あなたの手を取れないから 願望。呪縛。後悔。償い。 幸せな筈の二人の前に、暗雲が立ち込める。 エンゼルギア天使大戦TRPG 伊音ルート最終話『追憶のAeon』 奈落の先に 希望はあると 信じている PC1:ギアドライバー/ナビ:伊音 天使大戦終結から一ヶ月後。 キミと伊音は晴れて夫婦となり、伊音は草薙家を継いだ。 伊音は当主の責務に忙殺される毎日だ。 夫婦なんだから、少しは頼って欲しいんだが……。 そもそも、伊音は帰宅してすぐに布団に倒れ込む始末。 とにかく時間が足りない。 そんなある日、キミの夢に、伊音と紫音の亡き兄、理音が現れる……。 シナリオダーザイン【草薙伊音からの甘え】 ※キミは伊音と夫婦であり、草薙を名乗っている。性別は男性限定とする。  PC1の夢に理音が現れるのは、ミドルフェイズのシーン1である。また、草薙理音とは直接の面識はない。 PC2:ホムンクルス キミは草薙紫音の、数少ない友人の一人だ。 その為、紫音からはとても慕われ、伊音からも一目置かれている。 ある日、その紫音から相談を受けた。 亡き兄、草薙理音が夢枕に立った、と。 よし、大切な友人の為に、一肌脱ごうじゃないか。 シナリオダーザイン【草薙紫音からの友情】 ※紫音の夢に理音が現れるのは、PC1の夢に現れたのと同じ夜である。 PC3:オフィーツィア キミはかつて八坂機関に所属し、紆余曲折を経て、現在は草薙家所属の身だ。 天使大戦を終え、PC1と伊音が結婚し、伊音が当主を継いだ。 だが、彼女は多忙を極め、日に日に精彩を欠いていく。 本当に大丈夫か? シナリオダーザイン【自己からの心配】 ※元八坂機関所属の情報将校である。  維馬篭は引退しており(引退の理由は要相談)、八坂機関の現長官である群雲護守の采配で草薙家に仕えている。 PC4:ソルジャー キミは草薙家先々代当主である草薙慈音の知遇を得て、現在草薙家に客人として身を寄せている。 そんな折、何やら草薙家で面倒事が起きているようだ。 第三者の目線が必要なこともあるだろう。 それに、慈音直々に協力を頼まれてしまっては断れない。 キミは、この事態の解決に協力すべく、身を乗り出した。 シナリオダーザイン【草薙慈音からの願い】 ※諸注意 ・草薙理音の設定は本シナリオのオリジナル設定であり、公式設定ではない。 ・本シナリオには、オリジナルNPCである先々代当主の草薙慈音(くさなぎ・じおん)、伊音の元婚約者の群雲護守(むらくも・さねもり)の二人が登場する。  二人についての詳細は『EL.DORADO』参照のこと。  もし単発で遊ぶ場合、伊音はPC1を選び、PC1は護守との一騎打ちに勝利し、護守は身を引いた、と説明すること。 ・本シナリオは伊音をメインヒロインとしたキャンペーンの最終回として作成しており、経験点を100点以上使用したPCによるセッションを想定している。  もし単発で遊ぶ場合は、本セッションのみで使用出来る経験点を100点分配布すること。シュネルギア改の使用も許可。 ・また、クライマックスは2シーンあり、シーン1はボス天使との戦闘、シーン2はPC1のみの生身での戦闘となる。 推奨特技:《カバーリング》《不死身の異名》 推奨オーギュメント:《マルクト》《ルベン》《ナヘル》 オープニングフェイズ シーンプレイヤーはPC1 伊音がとても忙しくしている様子を描写するシーン。 天使大戦終結から一ヶ月後。 キミと伊音は晴れて夫婦となり、伊音は草薙家を継いだ。 伊音「おはよう、PC1。すまないが、朝から用事が入ってしまった。先に出るぞ」 伊音「食事くらい、一緒に取りたいんだが……10分刻みでスケジュールが入ってしまっているんだ……」 伊音「本当にすまない……」 伊音は当主としての役目に、忙殺される毎日だ。 夫婦なんだから、少しは頼って欲しいんだが……。 そもそも、伊音は帰宅してすぐに布団に倒れ込む始末。 伊音「ただいま……」ふらふら。 伊音「済まん、PC1……疲れた、眠い……」 キミはふらふらになった伊音の着替えを手伝ってやり、布団に寝かし付ける。 横になってすぐ、伊音は寝息を立て始めた。余程疲れているのだろう。 話をしようにも、一緒にいられる時間がろくに取れやしない。 毎日これでは、どうにもならない。 とにかく、時間が足りない。 そんな事を考えながら、キミも寝床に入る。 ……その時はまさか、夢に亡き義兄である理音が現れるなんて、夢にも思わなかった。 シナリオダーザイン【草薙伊音からの甘え】 シーン2 シーンプレイヤーはPC2 紫音から相談される キミは草薙紫音の、数少ない友人の一人だ。 そして帝都奪還作戦で紫音が人柱となる運命を打ち砕いた、張本人でもある。 その為、伊音からも一目置かれ、紫音からはとても慕われている。 そんなある日、キミは紫音から相談を受ける。 紫音「PC2様。今日はお時間を割いて頂いて、ありがとうございます」 紫音「では、本題に移ります。私達の兄、理音兄様が、夢枕に立ちました。伊音姉様を、苦しみから解放してあげたい、と……」 紫音「理音兄様は、このことはまだ、伊音姉様には伝えないで欲しい、との仰せでした」 紫音「理音兄様が何を望んでいるかまでは分かりませんが……ご協力をお願い出来ないでしょうか」 かなり紫音は困っているようだ。 よし、大切な友人の為に、一肌脱ごうじゃないか。 シナリオダーザイン【草薙紫音からの友情】 シーン3 シーンプレイヤーはPC3 疲弊した伊音の様子を描写するシーン キミは元々は八坂機関に所属していた。 紆余曲折(この辺はPLと相談しての描写となる)を経て、キミは現在草薙家に所属し、PC1と結婚して当主となった伊音に仕えている。 そしてキミはその能力を買われ、伊音の秘書に就任している。 伊音「PC3。次の予定はどうなっている?」 伊音「そうか、ありがとう」 伊音「しかし……覚悟していたとは言え、こう忙しいと……いや、何でもない」 伊音「……ふう」 伊音「今を乗り切れば、少しは余裕が出て来る筈だ。それまでの辛抱……か」 伊音「PC3にも、苦労を掛けるな……ありがとう」 疲れた顔の伊音。 事実、お付きの者から、目の下の隈がひどい為、化粧で誤魔化してる、と聞いている。 幾らしきたりとは言え、当主という大役は、14歳の少女が背負うには重過ぎるのではないだろうか? シナリオダーザイン【自己からの心配】 シーン4 シーンプレイヤーはPC4 慈音との会話 キミは先の大戦の折、草薙家先々代当主である草薙慈音の知遇を得て、今は草薙家に客人として招かれている。 今キミは、慈音と将棋を打ちながら、話をしている。 慈音「……伊音は誰に似たのか強情で、人を頼るのが苦手なのだ」 慈音「性分とは言え、このままでは伊音は倒れてしまう。しかし、儂から言ったのでは、駄目なのだ」 慈音「これからの草薙家を変えていくのは、伊音と婿殿でなければならぬ」 慈音「PC4殿。図々しい願いであるのは重々承知しておる、二人を支えてやって下さらんか」 慈音直々に頼まれては、断れない。 それに第三者の目線が必要な事もあるだろう。 キミは、この事態の解決に協力すべく、身を乗り出した。 シナリオダーザイン【草薙慈音からの願い】 ※ミドルフェイズ中、伊音は当主としての仕事が忙しい為、シーン3とシーン7以外では登場出来ない ミドルフェイズ シーン1 シーンプレイヤーはPC1、他のPCの登場は不可 夢枕に立った理音に喧嘩を売られるシーン。 時間軸としては、オープニングのシーン1の続きとなる。 尚、理音は言いたい放題言ってきます。 ある夜、キミは夢を見た。 夢に現れたのは、穏やかそうなオニの少年。伊音と紫音、雰囲気が似ている。 理音「はじめまして、PC1くん。僕は、草薙理音と申します」 理音「今日は、君に文句を言う為に、夢枕に立ちました」 理音「伊音が役目を全うしようとしているのは分かりますが……あれでは、いつか倒れてしまう」 理音「伊音の支えになるべき君が、何も出来ていない、というのはどういうことですか?」 理音「一番大切な人も守れずして護国の刃とは、聞いて呆れます」 理音「夜が明けてしまいましたね……また、逢いましょう」 目を覚ましたキミは、隣の布団を見た。 伊音は既に起床し、身なりを整えている。 伊音「おはよう、PC1。今日は、朝餉を共に出来そうだ」 久々に取れた一緒の時間に、伊音は嬉しそうだ。 会話を終えたらシーンを終了する。 エモーションにて、PC1にはダーザイン【草薙理音からの敵視】を渡す。 自ら希望するかも知れないが、それはそれで。 シーン2 シーンプレイヤーはPC2、PC3・PC4は登場可、PC1は登場不可 理音の残留思念と話をするシーン 次期当主を決める戦いにおいて、伊音が理音を斬り殺した刀。 そこに、理音の残留思念は残っていた。 紫音が術をかけ、理音の残留思念を呼び出す。 理音「皆様、初めてお目にかかります。伊音と紫音の兄、理音です。恥ずかしながらこのような姿でのお目通り、申し訳ありません」 理音「……見ての通り、僕はこの世に未練を残したまま成仏出来ぬ、亡霊です」 理音「……草薙とて、寿命には勝てない。なら、伊音に生きて欲しくて、僕は伊音に斬られることを善しとした。その時は、それが最も正しい答えであると、思っていたから」 理音「ですが、僕の選択は結局、伊音を苦しめることにしかなりませんでした」 理音「『草薙は、最強で在らねばならない』その掟が、伊音を苦しめ蝕んでいます」 理音「伊音を救う為に、僕の計画に乗ってくれませんか」 理音「今の僕には、時間がありません。このまま彷徨っていては、その身を呪詛と化し、草薙家に仇為す悪霊、怨霊になってしまう。だから、その前に」 会話を終えたらシーンを終了する。 シーン3 シーンプレイヤーはPC1、他のPCの登場不可 伊音が理音の事を話すシーン。 ただし内容は、『天国より愛をこめて』で触れた内容と同じである。 久しぶりに伊音と一緒にいられる時間が取れたので、キミは理音が夢に現れた話をすることにした。 伊音「理音兄様の夢を見た、と?」 伊音「そうか……理音兄様は、私を恨んでいるのかも知れん……」 伊音「以前にも話したと思うが……理音兄様は、今は亡き、私と紫音の兄だ」 伊音「病弱で、本が好きな人だったが……後継者を決める決闘の際に、私が殺した」 伊音「草薙の剣は、一子相伝。それが、草薙家代々伝わるしきたり」 伊音「私はあの時、斬られるつもりだった。理音兄様を殺したくなどなかった」 伊音「だが、刀を握ったら、死にたくない、そう思ってしまった。そして、気がついたら、兄様をこの手で……」 伊音「そして私が、後継者となった。……草薙は、最強で在らねばならぬ」 伊音「故に、私は強くならなければならない。……それが、兄様への、唯一の償いだから」 会話を終えたら以下の描写を読み上げ、シーンを終了する。 どうやらこの問題は、かなり根深い。 夫婦の間だけの話では済まなそうだ。 伊音が自分を頼ってくれない以上、他の誰かに力を借りるしかない。 ……理音に言いたい放題、言われたのもあるし。 シーン4 シーンプレイヤーはPC3、全員登場 情報収集シーン 情報項目は以下の3つである。判定する順番や追加情報項目はない。 ・理音の真実 ・理音の目的 ・伊音の葛藤 理音の真実 〈事情通〉〈軍略〉難易度3 理音の剣の腕は、伊音に劣るどころか上回っていた。 彼は生前維馬篭に、己に匹敵する、と讃えられる腕前だった。 彼は、余命幾ばくも無い己ではなく、最も信頼出来る妹、伊音に草薙家を継いで欲しくて、自ら討たれたのだ。 伊音はその事実を、理音の死後に届けられた手紙によって知った。 理音の目的 〈事情通〉〈軍略〉難易度1、5 難易度1の情報 現世に黄泉還り、自分が当主になろうとしている。 難易度5の情報 黄泉還り、不死の存在となって草薙を継げば、草薙家の悲しきしきたりを無くせる、と理音は考えた。 理由は、伊音を草薙の当主である重圧、己を殺した後悔から救いたい為である。 理音は草葉の陰から伊音を見守っていたが、伊音が苦しんでいるのに気付いた。 PC1が、真に伊音に支えられる存在と分かれば、自分の無念は晴れるだろう。 そうでなければ、成仏など出来ない。 伊音の葛藤 能力値は【聖霊】、技能の代わりに【伊音からのダーザインレベル】を用いて判定すること。 難易度5、ただしロゴスによる技能レベルの上昇はこの判定では行えない。 判定後の成功数ブーストは可能。 伊音は、一人で完璧に当主をこなそうとしていた。 それが、理音に後事を託され、後継者となった者の使命である、と。 だが、伊音は一人で抱え込もうとした。 それがそもそもの過ちである。 一人で完璧に全てをこなせる者など、誰もいないのだ。 会話を終えたらシーンを終了する。 シーン5 シーンプレイヤーはPC4、他PCの登場可 慈音との会話 キミは、慈音に今把握している事を伝えに行った。 慈音「何と、そのような事が……。ならば、責められるべきは、儂の方だ……」 慈音「儂は草薙家に代々伝わるしきたりに従うだけで、変えようともしなかった。故に儂の息子も、一子相伝の掟に従って、伊音と理音に決闘させたのだから」 慈音「理音は儂らを恨んでおるのだろうな……。だから、儂らの前には姿を現さなんだ……」 慈音「恥を忍んでお願い申し上げる。どうか、貴方様のお力をお貸し下され。これからの草薙家がどう変わっていくか、ここが正念場なのじゃ」 会話を終えたらシーンを終了する。 シーン6 シーンプレイヤーはPC1、PC2自動登場、PC3・PC4登場可 PC1を含め、理音の残留思念と再び会話 紫音が刀に術をかけ、理音の残留思念を再び呼び出す。 理音「PC1くん。君と伊音が絆を結び、伊音を支えてくれることを期待していましたが……肝心の伊音が、君を頼ろうとしない。我が妹ながら強情で、誰に似たのだか」 理音「PC1くん。お願いがあります。伊音の前で、僕と真剣勝負をして下さい」 理音「君は伊音と心を通じ合わせた。その君が、僕を越えられなければ、君達二人に草薙家を、御国を任せることは出来ない」 理音「そして、勝って下さい。そうすれば、僕は君達に後を託せる。そうでなくば、僕は死んでも死にきれない」 理音「ただし、言っておきますが……僕は、今の伊音よりも強いですよ?」 PC1が承諾した後 配下「失礼致します!天使出現との報せが入りました!」 理音「一先ず、君達は天使を討って来て下さい。話はまた、その後に」 会話を終えたらシーンを終了する。 シーン7 シーンプレイヤーはPC2、全員登場 天使が現れたとの報せを受け、集合するシーン キミ達は急遽、瑞穂基地から緊急発進したホルテンに集合した。 そこには、現八坂機関の長である、群雲護守もいた。 護守「何故でしょうか、法王を討伐し、天使は全て滅んだ筈なのに、天使反応が検出されるとは」 護守「ですが、この反応は、既に記録があります。帝都にて討滅した奈落の王、アバドン」 このタイミングでPLには、このアバドンは理音が呪詛と称して、陰陽術で再現したものである、と開示しておく。 伊音の記憶にある最強の天使、ということで、アバドンが選ばれた。 伊音「アバドン……何を血迷って復活したか知らないが、一度屠った相手、返り討ちにしてくれる!」 紫音「いえ、これはもしや、理音兄様の呪詛が、怨霊としてアバドンの姿を……!?」 伊音「そんな、理音兄様の、怨霊……!?兄様は、そんなに私を恨んでいたのか……」 伊音「だが、怨霊ならば、祓わねばならない……PC1、力を貸してくれ」 シュネルギアに乗り込むと、紫音がキミに伝える。 紫音「PC2様。このアバドンは、影とは言えど、その力は本物に勝るとも劣りません」 紫音「これはきっと、理音兄様からの挑戦状でもあるのです。力を示して欲しい、との」 会話を終えたらシーンを終了する。 クライマックス シーン1 シーンプレイヤーはPC2 アバドン(の影)戦 データはエンドレスサマー掲載のアバドンのデータを使用する。 ただし《復活》は使用しない。 アバドンを倒せば、パワーやホイシュレッケは全て雲散霧消する。 シーン2 シーンプレイヤーはPC1、全員登場 残留思念の理音との最終決戦 「本当にお前に伊音を任せていいのか?」との問い掛け(物理)。 腕試しとして生身のタイマン 草薙家の中庭に、理音は立っていた。 紫音「……理音兄様、お久しゅうございます」 伊音「兄様……」 慈音「……理音!」 理音「久しぶりですね、紫音、伊音。そしておじい様、不義理をお許しください」 理音「先ほど現れたアバドンは、僕の怨霊です」 伊音「怨霊……やはり、兄様は私を、草薙家を恨んで……」 理音「アバドンと戦い、ウォーミングアップは済んでいますね。では、PC1くん。戦いましょう」 伊音「理音兄様、何故、あなたがPC1と戦わねばならないのです!」 理音「伊音に、幸せになって欲しい。僕の……唯一の心残りです」 理音「それが叶わないから、僕は死んでも死にきれない。だからこうやって、外法である反魂の術を使い、現世(うつしよ)に戻って来たのです」 伊音「私の、せいで……」 理音「それは半分です。伊音、君が、PC1くんを頼ろうとせず、一人で全て抱え込もうとするから」 伊音「そ、それは……」 理音「言い訳は聞きません」 理音「PC1くん。君が伊音を真に任せられるのか、覚悟を見定めさせてもらいます」 理音「刃は時に、言葉を交わすよりも雄弁に物語るものです。いざ、尋常に……勝負!」 理音と生身での戦闘となる。 PC1以外は戦闘に参加不可。支援系の特技、オーギュメントの使用も不可。 エンゲージ:理音 ← 5m →PC1 草薙理音 【HP】200 【肉体】30【感覚】15【理知】15【聖霊】10【階級】5 【行動値】15、あらゆる技能のレベル5 権能、災厄いずれも所持していない。 使用特技 マイナー 《フェイドアウェイ》エンゲージが封鎖されていても離脱して戦闘移動 《移動攻撃》戦闘移動した上でダメージ+10、メインプロセス終了まで有効 メジャー 《鎌鼬》判定値25 技能レベル5 射程距離30m ダメージ+[差分値]+10 《捨身撃》判定値25 技能レベル5 至近 ダメージ+[成功数]+10   自身の防御判定の成功数0としてダメージを算出。その後リポストの判定を行い、対象の命中判定の成功数0としてダメージを算出する。  最後に、双方へのダメージを同時に適用する。 メインプロセス終了直後 《連撃》行動値を-10(5)して、もう一度行動出来る。1ラウンド1回 リアクション 《見切り》 判定値25、技能レベル5、成功数+25 理音「君の力、見せてもらいました。これなら、君に伊音を任せられる」 理音「伊音。これからは一人で抱え込もうとせず、PC1くんをもっと頼りなさい。兄として、最後の願いです」 理音「そして願わくは……次代の当主を決める為に兄弟姉妹で殺し合うのは、僕達で最後にして下さい。それが代々続いてきたしきたり、掟だとしても、です。悲しみの連鎖を、君達の代で断ち切って下さい」 伊音「理音兄様……」 理音「伊音、PC1くんとお幸せに。紫音、もう一度会えて、良かった。……PC1くん。僕の可愛い妹たちである、伊音と紫音を、お願いします」頭を下げる。 慈音「儂からも、どうか、よろしくお願い申し上げまする」 理音「皆さん、僕の我が儘にお付き合い下さって、ありがとうございました」 紫音「理音兄様、おさらばにございます」 慈音「理音よ、今度こそ安らかに眠っておくれ」 伊音「理音兄様、ごめんなさい……ありがとうございます。……さようなら……」 理音は満足気に頷き、光となって消えていった。 エンディングフェイズ シーン1 シーンプレイヤーはPC4 慈音との会話 慈音から礼を言われる キミは慈音から是非にと請われ、会食している。 慈音「PC4殿、此度は大変お世話になり申した」 慈音「……これからの草薙家は、伊音と婿殿が、変えていくじゃろう。儂らに出来なかったことをきっと、やってくれる筈」 慈音は笑いながら「いつまでも儂のようなロートルが、首を突っ込む訳にも行かぬなあ。そろそろ、完全に隠居すべきかな?」 慈音「……もし宜しければ、これからも二人を、草薙家の皆を見守っては下さらんか」 慈音「かたじけない。これからもよろしく申し上げますぞ、PC4殿」 シーン2 シーンプレイヤーはPC3 護守との会話 キミは八坂機関に、今回の一件の報告に来ている。 護守「話は聞きました。大分苦労を掛けてしまったようで、申し訳ありません」 護守「ですが、貴方はこの一件を、見事に解決に導いてくれました。貴方を伊音に仕えさせた甲斐があった、というものです」 護守「もう少し、私に話が上がるのが早ければ、何か手伝えることもあったのでしょうが……」 護守「……伊音には、笑っていて欲しいのです。私にとって、彼女が大事な人であることは、変わりませんから」 護守は苦笑しながら「はは、割り切ったつもりが、未練たらたらですね。お恥ずかしい限りです」 シーン3 シーンプレイヤーはPC2 紫音との会話 キミは、紫音に茶室に招かれた。 紫音「粗茶でございますが」 紫音「此度は、ご尽力いただき、ありがとうございました。兄様も、きっと安心されたと思います」 紫音「御家の騒動に何度も巻き込んでしまい、申し訳ありません」 紫音「ありがとう、ございます。……これからも、頼ってしまうかも知れませんが……その時は、よろしくお願いいたします」 シーン4 シーンプレイヤーはPC1 伊音との会話 縁側に二人で座り、伊音がキミに語り掛ける。 伊音「……自分で言うのも何だが、私は不器用だ」 伊音「人に頼れず、出来もしないのに、自分で全て抱え込もうとする」 伊音「私はきっと、また同じような事を繰り返す。……だから、その時には叱って、止めてくれ」 伊音「それは、お前でなければ……嫌なんだ。……私の、旦那様」 伊音はそう言うと、キミの肩にもたれかかる。 ……キミと伊音は、二本の刃。 出会った時の約束通り、共に護国の刃と為った。 あとがき 紫音を10年後に救いに行くシナリオである『追憶のAster』と同じく、『追憶の』で揃えています。 兄姉妹のシナリオなんだから、語呂も合わせた方が美しかろう。 そしてアバドンは奈落の王なので、ソウルハッカーズ2の「Hopeless call」のサビの歌詞『奈落の先に 希望はあると 信じている』を合わせてみました。