■今回予告 地球連邦統合軍ローレシア方面軍。 ローレシア大陸における、様々な敵戦力に対する切り札である。 しかし、肥大化した組織の常として、末端は腐敗が進んでいる。 ローレシア方面軍司令ルモール・マリグヌス准将はラーフ帝国と内通し、連邦軍の実権を握ろうとしていた。 一方。 イヅモ方面の攻略に当たっている筈の、ラーフ帝国近衛第十三艦隊司令ランヌ・ルフェーブル率いるラーフ帝国軍が、ローレシア大陸で暗躍し始める。 彼は一体、何を目的としてローレシアに現れたのか。 そして。 エルジア大陸で生まれラーフ帝国によって故郷を追われた、連邦軍の中佐、ローメイン。 ラーフ帝国幹部であるランヌ・ルフェーブルの妹、ジュリエット。 ふたりは敵同士と知りながら、密かに愛を育んでいた。 だが無情にも、運命は彼らを引き裂こうとする。 保身か、逃亡か、告発か。 キミ達の選択が、連邦軍、そして愛し合うふたりの未来を変える。 メタリックガーディアンRPG 『戦火に消ゆる恋歌(ラブ・ソング)』 鉄の腕で、闇を砕け! ※本シナリオの敵は、ランヌ・ルフェーブル率いるラーフ帝国軍、あるいはルモール准将率いる連邦軍ローレシア方面軍のいずれか、または両方になる。 どちらの陣営が、あるいは両陣営が敵になるかは、セッション中のPC達の判断による。 尚本シナリオの連邦軍は、上層部の体制が腐りきっている。 ■ハンドアウト PC1: コネクション:ローメイン中佐 関係:家族 コンストラクション:任意 カバー:連邦軍軍人、階級は少尉。 キミはエルジア大陸の出身で、ラーフ帝国の発生によって故郷を追われた。 現在は兄ローメインと共に連邦軍に所属、兄は中佐となっている。 そんなある日、兄がラーフ帝国の女と接触して基地から姿を消したと知らされ、追いかけることになる。 兄は一体、何を考えているのか? 【ミッション:兄の真意を探る】 ※シナリオ内で、5年前に兄が行方不明になり、発見されるまでに一週間ほどの空白があり、兄からその件について詳しく聞いたことがない、という設定が付与される。 また、兄弟仲は可能な限り良いものとして欲しい。 PC2:TCPOの工作員 コネクション:ルモール・マリグヌス 関係:疑惑 コンストラクション:任意 カバー:TCPOエージェント キミは地球圏警察機構、通称TCPOの凄腕エージェントだ。 ある日、総帥であるジャスティエ・ジャヴェールから、フォーチュンから派遣されてくるPC3に協力し、連邦軍ローレシア方面軍司令官であるルモール・マリグヌス准将を探るように命じられる。 ルモール准将と言えば、ラーフ帝国やディスティニーと内通しているなどと、何かと黒い噂の絶えない男だ。 その彼が軍内部で何をしようとしているのか。 【ミッション:ルモール・マリグヌスを内偵する】 PC3: コネクション:ランヌ・ルフェーブル 関係:疑惑 コンストラクション:ラインオフィサーかエンタープライズ、あるいはベテランで戦艦を常備化。推奨加護は《ヘルモード》 カバー:フォーチュン隊員 キミは上司であるチトセ・ウィル・ナスカから、ラーフ帝国のランヌ・ルフェーブルがローレシア大陸で活動しているという情報を聞かされた。 普段はイヅモ方面を攻めている彼がローレシア大陸で何をしようとしているのかを探ってほしい、と命じられる。 果たしてローレシア大陸に何があるのか。 この目で確かめなければ。 【ミッション:ランヌ・ルフェーブルの動きを探る】 PC4: コネクション:ローメイン中佐 関係:尊敬 コンストラクション:任意 カバー:連邦軍軍人、階級は大尉。 キミはローメイン中佐の部下だ。 ある日中佐が、ラーフ帝国幹部ランヌ・ルフェーブルの妹を匿い、基地から逃亡した。 キミは上層部から、ふたりの身柄を確保するよう命令される。 中佐に一体何があったのか? 【ミッション:ローメイン中佐を保護する】 PC5:傭兵 コネクション:雇い主 関係:ビジネス コンストラクション:任意 カバー:傭兵 キミは傭兵だ。 今の雇い主とは割と馬が合うようで、しばらく厄介になっている。 ある日、雇い主からローレシア大陸で何か起きそうだと聞かされ、面白くなりそうなら乗って来いと言われる。 聞けば、いつもイヅモを攻めているランヌ・ルフェーブルが、ローレシア大陸で何かをしようとしているらしい。 こいつは面白くなりそうだ。 【ミッション:雇い主の要望に応える】 ※いわゆる投げっぱなし枠で、シナリオからのアプローチが少ない。その為、積極的に他のPCと絡み、自ら話に関わっていくことを推奨する。 ■推奨人数 3〜5人。PLが少ない場合は、番号の若い順から選択していくこと。 ■推奨レベル 初期作成でのプレイを想定しているが、コンペンディウム掲載の選択ルール(11頁)、少人数でのプレイの◆自動取得の増加の適用を推奨する。 ■本シナリオオリジナルのNPC ローメイン・(PC1と同じ苗字) 29歳、男性。PC1と共にエルジア大陸の出身で連邦軍に所属。階級は中佐。 ラーフ帝国の蜂起により故郷を追われた過去を持つ。 弱きを助け強きを挫く好漢で、部下にも慕われている。 ジュリエット・ルフェーブル 24歳、女性。ラーフ帝国近衛第十三艦隊司令、ランヌ・ルフェーブル大佐の妹。 ラーフ軍人である兄の行いに、深く苦悩している。 ルモール・マリグヌス 56歳、男性。地球連邦軍ローレシア方面軍の司令官。階級は准将。 ラーフ帝国やディスティニーと繋がっているなど、黒い噂の絶えない男である。 部下に対して非常に高圧的。 ■シナリオ背景 連邦軍ローレシア方面軍のローメイン中佐と、ラーフ帝国のランヌ大佐の妹ジュリエットは、敵同士でありながら、密かに愛を育んでいた。 しかし、ランヌと仲違いしたジュリエットはローメインを頼り、ローレシアへと亡命する。 妹を誑かされたと激高するランヌ、ラーフ帝国と内通する軍上層部によって、引き裂かれようとするローメインとジュリエット。 内情を知ったPC達は、上層部に従うか、ふたりを連れて逃げるか、上層部を告発するかの選択を迫られる。 選択によって倒すべき敵、勝利条件が変わるが、勝利条件を達成することで本シナリオは終了する。 ■シナリオ本文 ●オープニングフェイズ シーン0 マスターシーン ローレシア大陸の荒野を駆け抜けていく、ローメイン中佐と彼が匿った女性、ジュリエットを乗せた一機のライトニング級ミーレス。 それを後方から追いかける、ランヌ・ルフェーブルの駆る紅のヴィクラマ。 さらにそれを追いかけるPC達と、迫り来るラーフ帝国軍の部隊。 何故、このような状況になったのか。 ……時は少し遡る。 シーン1 シーンプレイヤーはPC1 兄ローメインが逃亡したと知らされるシーン。 キミが休憩室で寛いでいると、血相を変えた同僚が飛び込んできた。 同僚「大変だPC1、(PC1)中佐がラーフ帝国の女と接触して、基地から姿を消した!」 同僚「ラーフの連中の追手が迫ってる!しかもありゃ、“紅の魔弾”の部隊だ!」 同僚「スクランブルがすぐに掛かる、お前もすぐ出撃準備に入れ!」 兄が何を考えているのかも気になるが、まずは兄達を保護しなければ。 話はそれからだ。 【ミッション:兄の真意を探る】 シーン2 シーンプレイヤーはPC4 基地司令であるルモール准将から命令されるシーン。 基地内が緊迫した空気に包まれる中、キミは司令官であるルモール・マリグヌスに呼び出される。 ルモール「ローメイン中佐が、ランヌ・ルフェーブルの妹を匿って基地から姿を消したのは、貴様も知っての通りだ」 ルモール「ローメイン中佐はミーレスを持ち出し、逃亡を図っている」 ルモール「完全に行方をくらます前に、二人とも確保しろ」 ルモール「決して、手傷を負わせたりするな。後々の交渉に差し支える」 ローメイン中佐が何故そのような真似を? 疑問はいくつもある……が、今は命令に従おう。 【ミッション:ローメイン中佐を保護する】 シーン3 シーンプレイヤーはPC3 チトセから依頼を受けるシーン。 フォーチュン凰市支部。 キミは上司であるチトセ・ウィル・ナスカに呼び出された。 チトセ「ラーフ帝国のランヌ・ルフェーブル大佐の部隊が、ローレシア大陸で活発に活動しているという情報が手に入ったのよ」 チトセ「だけど彼は本来、イヅモ方面の攻略が任務だった筈。何で彼がローレシア大陸で活動しているのか、現状では情報が足りないのよね」 チトセ「そこであなたには、ローレシア大陸に渡って、彼の目的が何であるか調査に当たってほしいの」 チトセ「また、この一件はTCPOが全面協力してくれるって申し出があったわ。TCPOのPC2って人と、協力して事に当たってちょうだい」 【ミッション:ランヌ・ルフェーブルの動きを探る】 シーン4 シーンプレイヤーはPC2 ジャスティエから指令を受けるシーン。 ローレシア大陸の、とある街の廃屋。 キミは地球圏警察機構の総帥であるジャスティエ・ジャヴェールから、送られてきたメッセージを聞いている。 ジャスティエ「おはようPC2君」 ジャスティエ「君にはこれより、連邦軍ローレシア方面軍に潜入してもらう」 ジャスティエ「ローレシア方面軍の司令はルモール・マリグヌス。ラーフ帝国やディスティニーと内通しているなどと、何かと黒い噂の絶えない男だ」 ジャスティエ「連邦軍総司令部では、ルモールは軍を掌握し、連邦での政治的な実権を握ろうとしているのではないか、と考えている」 ジャスティエ「だが総司令部の査問に対し、ルモールは知らぬ存ぜぬを突き通し、確たる証拠を掴めずにいる」 ジャスティエ「そこで今回の君の任務だが、ローレシア方面軍に潜入しルモール・マリグヌスの汚職の証拠を掴んでくることとなる」 ジャスティエ「現地での協力者として、フォーチュンのPC3が協力する」 ジャスティエ「例によって、君もしくは君のメンバーがとらえられ、あるいは殺されても、当局は一切関知しないからそのつもりで。なお、この録音は自動的に消滅する」 【ミッション:ルモール・マリグヌスを内偵する】 シーン5 シーンプレイヤーはPC5 雇い主から依頼を受けるシーン。 キミは傭兵だ。 ある日キミは雇い主に呼び出された。 雇い主「君、ちょっとローレシア大陸までおつかいに行って来てくれないか」 雇い主「いつもイヅモを攻めているランヌ・ルフェーブルが、ローレシア大陸で何かをしようとしているらしい。奴さんが何をしようとしているのか、調べてきてほしい」 雇い主「私は面白い話が大好きでね。アリの小穴から堤も崩れる、というだろう?弱いと見くびられた存在が盤面をひっくり返すとか、痛快の極みよ」 雇い主「どんな面白い話が聞けるのか、実に楽しみだ」 【ミッション:雇い主の要望に応える】 ●ミドルフェイズ シーン1 シーンプレイヤーはPC4、全員登場 紅のヴィクラマを含む、ラーフ帝国軍との戦闘。 ランヌ「よくも我が妹を誑かしたな、ローメインとやら。妹に何を吹き込んだか知らないが、妹は返してもらう!」 ローメイン「これは、彼女の意思でもある!貴方はまずジュリエットの話を聞くべきだ!」 ランヌ「戯言を!貴様らの故郷同様、私が焼き払ってやろうか!」 ランヌ「魔弾の異名が伊達ではないと、教えてやろう!」 戦闘開始。 勝利条件:ヴィクラマ重装型の撃破。ミーレス・ザードをすべて倒さなくともよい。 敗北条件:PCの全滅。 ヴィクラマ重装型(DOW99頁)×1体、ミーレス・ザードR(DOW84頁。Rはラーフ帝国仕様、データは変更なし)×PC+1体を配置。 ランヌ「仕方あるまい、妹はしばしお前達に預けておこう!」 会話を終えたらシーンを終了する。 シーン2 シーンプレイヤーはPC2、全員登場 ローメイン中佐がジュリエットと引き離され、営倉に送られるシーン。 キミ達が基地格納庫に到着した矢先、憲兵やガーディアンが周囲を取り囲む。 そしてローレシア方面軍の最高司令官であるルモール准将が、非常に苛立った様子でこちらに向かって来る。 ルモール「ローメイン中佐! 貴様は独断で敵対勢力の者を保護し、軍規を著しく乱した。さらに、その身勝手な色恋沙汰のために、ローレシア大陸全土をラーフ帝国との全面戦争に巻き込む気か!」 ローメイン「彼女に手を出すな!」 ルモールはフン、と鼻で笑い「――その女を直ちに拘束し、ラーフ帝国への『交渉の駒』として差し出せ。ローメイン中佐、貴様にはこれより謹慎処分を下す」 憲兵に手錠をかけられ、連行されていくローメイン。 ローメイン「クッ……ジュリエット、少しだけ辛抱してくれ」 ジュリエット「……はい、ローメイン、待っています」 別の所に連れて行かれる、ジュリエットと呼ばれた女性は、ローメインの様子を何度も窺いながら退室していった。 会話を終えたらシーンを終了する。 シーン3 シーンプレイヤーはPC1、PC4自動登場。他PCの登場難易度は12。 営倉でローメインがジュリエットとのことをPC1に吐露するシーン。 このシーン内で話されたことは、PC1とPC4が承諾すれば、他のPCも知っていてよいものとする。 ローメインが放り込まれた営倉。 PC1は肉親ということで、特別に面会許可が下りている。 PC4はたまたま交代勤務の割り振りが営倉の警備だった為、立ち会っている。 この建物は老朽化している為、ここに監視カメラの類はない。 ローメイン「……PC1に、PC4か。済まない、無様な姿を晒してしまった」 ローメイン「ジュリエット、ジュリエット・ルフェーブル、は……“紅の魔弾”ランヌ・ルフェーブルの妹で……俺は彼女に、救われたんだ」 ローメイン「あれは……そう、5年前になる。ラーフ帝国が武装蜂起し、俺が行方不明になったときのことを覚えているか?」 ローメイン「一週間ほどだったか……俺は搭乗していたミーレスを破壊され、瓦礫の中を彷徨った」 ローメイン「そこで彼女に出会った。彼女もまた、家族とはぐれて、ひとりで荒れ果てた街にいた」 ローメイン「……彼女も、家族のやり方に反発して飛び出したはいいが、瓦礫の中で途方に暮れていた」 ローメイン「飢えと死の恐怖に晒されながら、だが、彼女が支えてくれたお陰で、俺は人間らしさを失わずにいられた。それは彼女も、同じだった」 ローメイン「数日して、それぞれを捜索に来た兵士と遭遇できた。そのときは名を名乗ることなく、連絡先だけ交換したんだ」 ローメイン「……その後、彼女がランヌ大佐の妹だと知った。彼女も、俺が連邦軍の兵士だと知った」 ローメイン「……お互い惹かれていたことに気付くまで、そう時間はかからなかった」 ローメイン「一度は、お互い忘れようとした。だが、できなかったんだ、お互いに」 ローメイン「だから、彼女と人目を盗んで連絡を取り合い、時には直接、互いの近況を報告し合った」 ローメイン「……そして、ランヌ大佐との意見の対立をきっかけに、ラーフを飛び出してはるばるローレシアにいる俺を頼ってきたんだ」 ローメイン「お前も、俺が浅はかだと思うか?わざわざ火種になるような真似を、と」 ローメイン「だが、愛する人が助けを求めているなら、それに応えるのが男の本懐だ」 ローメイン「本来イヅモの攻略を担っているランヌ大佐がローレシアに来たのは、ジュリエットを奪還する為に違いない」 ローメイン「……とは言え、こうなってしまっては、俺は手詰まりだ。密通による銃殺刑にされてもおかしくはない」 ローメイン「PC1、PC4。恥を忍んで頼む。俺はどうなってもいい。ジュリエットをどうか、無事に逃がしてくれ。上の連中に利用される前に」 ローメイン「確証はないが、どうやらマリグヌス准将はラーフの連中と裏取引しようとしている」 外から声がする。 憲兵「面会時間は終わりだ」 キミ達が退室する後ろで。 憲兵「(PC1)中佐。食事の時間です。その……上の目を誤魔化せず、粗末なものですが」 ローメイン「何、君が気に病むことはない。食事を貰えるだけ有難いよ」 憲兵「ですが……何故あなたが、このような仕打ちを受けなければならないんだ!」 ローメイン「気持ちは、分からないでもない。……もう少しだけ、耐えてくれ」 会話を終えたらシーンを終了する。 シーン4)PC3、他のPCの登場は任意。 軍上層部の腐敗っぷり(保身と内通)を描写するシーン。 司令室。 ランヌ率いるラーフ帝国軍が迫り、周辺都市や住民に危険が及んでいる、との報告が上がる。 だが、上奏しても准将含め上層部は、全く対処しようとはしていない。 それどころか、上層部は自分たちの身を守るためのシェルターへの逃亡や、首都への保身の連絡にしか頭がないようだ。 上層部「市民の避難だと? ふざけるな、この拠点の防衛システムを維持するのが最優先だ! 」 上層部「あの女を引き渡せば、ランヌ大佐の部隊はこちらの防衛線を攻撃しないと密約ができているんだよ!」 上層部「上官を愚弄するか!貴様らも営倉行きだ!」 憲兵隊がキミ達を捕らえ、営倉へと連行する。 ※ここは捕まっておいてほしい、とPLにも伝えること。 営倉に連れて来られた時点で、憲兵隊はキミ達の手錠を外し、縄を解く。 憲兵「済まない、さっきはこうするしかなかったんだ」 憲兵「我々の服を貸す。君達はこれに着替えて、ここを出てくれ」 憲兵「我々は、君達の味方だ。そしてローメイン中佐の味方でもある」 会話を終えたらシーンを終了する。 シーン5 シーンプレイヤーはPC1、PC4自動登場。他のPCの登場は任意 ジュリエットの話を聞きに行く キミ達は憲兵のフリをして、ジュリエットの囚われた部屋へと赴いた。 敵とは言えど、彼女は賓客扱いである。……今のところは。 ジュリエット「あなたは……ローメインの弟さんかしら?」 ジュリエット「雰囲気が、ローメインから聞いた話とそっくりだったものだから」 ジュリエット「わたしはあの人に、本当の優しさと温もりを教えてもらいました」 ジュリエット「5年前、わたしたちはお互いの正体も知らず、敵味方という立場すら忘れ、ただ生き残るために手を取り合いました」 ジュリエット「だけど、あのとき支え合った相手が、敵同士だったと知った時の衝撃と絶望。……それでも、あの人を忘れることはできませんでした」 ジュリエット「……ラーフの蜂起によって蹂躙されたエルジアの出身でありながら、それでも自分を一個の人間として見てくれたから」 ジュリエット「お願いがあります。わたしはどうなろうと構いません。あの人を……ローメインを助けてあげてください」 ジュリエット「彼は、上層部がラーフと内通している証拠を掴んでいます。もしそれが知られたら、きっと、口封じに殺されてしまう」 ジュリエット「あの人が死ぬくらいなら……わたしは、兄の所に戻ります」 どうやら、彼女の決意は固いようだ。 会話を終えたらシーンを終了する。 シーン6 シーンプレイヤーはPC3、全員登場 情報収集シーン 調べられるのは、 ▼ランヌの目的 ▼内通の証拠 の2項目である。 これ以上の追加はない。 判定に失敗した場合、1回失敗するごとに、情報を得られる代わりにPC全員の【HP】が1D6点(キャラクターレベル5以上なら2D6)減少する。 ▼ランヌの目的 【理知】【幸運】いずれかで目標値12 ランヌ・ルフェーブルにコネクションを持っているPC(PC3)は、判定の達成値+2 ランヌ・ルフェーブルは、妹であるジュリエットがPC1に誑かされたこと、彼を頼ってローレシア大陸に渡ったことに怒り心頭だ。 本来の任務を離れローレシア大陸に来ているのも、妹への執着じみた愛ゆえである。 だが、妹が自分の下に戻れば、一先ずランヌは矛を収め、部隊もローレシアから撤退するだろう。 ▼内通の証拠 【知覚】【幸運】いずれかで目標値12 ローメイン中佐、あるいはルモール准将にコネクションを持っているPC(PC1、PC2、PC4)は、判定の達成値+2 ローメイン中佐は独自に、司令官であるルモール准将の汚職についての情報を掴んでいた。 准将は表向き「ラーフ帝国とは徹底抗戦する」と言いながら、裏ではラーフ帝国と内通している。 今回のランヌの侵攻も、実は准将が連邦軍の政治的実権を握る為に、あえてラーフ帝国側にジュリエットの情報を流し、敵を泳がせていたというものだ。 ジュリエットの亡命は、上層部にとっては計画外のノイズであると同時に、ラーフ帝国を挑発して戦争を継続・拡大させる為の、格好の生贄あるいは交渉材料にすぎない。 行く行くは、ルモール准将が連邦を我が物にする為の。 会話を終えたらシーンを終了する。 シーン7 シーンプレイヤーはPC2、PC3自動登場。他のPCの登場は任意。 軍上層部の腐敗っぷり(トカゲの尻尾切り)を描写するシーンその2。 会議室。キミ達は憲兵のフリをして入り込み、上層部の密談の内容を聞いている。 ルモール「ローメイン君は知り過ぎてしまったようだ。そろそろ始末せねばなるまい」 上層部「ですが准将、あ奴は部下からの信頼も篤く、下手を打てば我々の立場が危うくなりますぞ」 ルモール「だから、すべて彼に押し付ければいいのだよ。スケープゴートとして」 上層部「と、申しますと」 ルモール「すべてはローメイン君の独断。ランヌ・ルフェーブルの妹を誘拐し連邦を危機に陥れた、国家反逆罪である、とね」 上層部「成程、流石はルモール准将」 ルモール「そしてPC1やPC4も、邪魔するようなら共犯者として始末してしまえばいい」 ルモール「まだ事を内密に運ばねばならん。貴様ら、ここでの話を口外などしたら……分かっているな?」 そう言い残して退室していく、上層部の面々。 憲兵「……これは、今後の身の振りを考えないとな」 憲兵はキミ達に目配せしつつ、軍帽を深く被り直す。 会話を終えたらシーンを終了する。 幕間(まくあい) さて、キミ達には3つの道がある。 ・保身の為、上層部の命令に従うか。 ・ふたりを連れて逃げるか。 ・腐敗しきった組織を告発するか。 どれを選ぶかによって、敵及び勝利条件が変更される。 選択肢1:上層部の命令に従う ジュリエットを軍の管理下に渡し、ランヌ・ルフェーブルに引き渡す。 メリット:連邦とラーフ帝国との全面戦争は避けられる。また、ランヌは撤退する。 デメリット:ローメインの心は壊れ、二人は永遠に引き裂かれる。また、諸々の口封じの為に、連邦軍がPC達を亡き者にしようとする。 クライマックスの敵:ルモール及び連邦軍 勝利条件:ルモールの撃破。敵を全滅させる必要はない。 選択肢2:ふたりを連れて逃げる 連邦軍の包囲を突破し、ローメインとジュリエットを連れて再び逃亡する。 メリット:ローメインとジュリエットの絆を貫き、人間としての誇りを守り抜くことができる。 デメリット:連邦軍とラーフ帝国全体を敵に回すことになる。背後からは連邦の追手、正面からは紅のヴィクラマを駆るランヌが迫る、文字通り「世界を敵に回した逃避行」が確定する。 クライマックスの敵:ランヌとラーフ帝国軍、ルモールと連邦軍両方。 勝利条件:特定スクウェア(6×9のマップのA1)まで撤退する。敵を全滅させる必要はない。 選択肢3:腐敗しきった組織を告発する ルモール准将を告発し、クーデターを起こす。 メリット:腐敗した上層部を一掃し、軍内部を浄化することができる。また、予てより上層部に不満を抱いていた兵士達が、ラーフ帝国軍を食い止めてくれる。 デメリット:ルモールが不正を隠蔽する為、首謀者であるPC達を反逆者として処刑しようとする。 また私刑にランヌには関係ないが、妹を取り戻す為、PC達を抹殺しようとする。 クライマックスの敵:ランヌとルモールのボスエネミーのみ(モブは基本的には一掃される予定) 勝利条件:ランヌとルモール両方の撃破。敵を全滅させる必要はない。 会話を終えたらシーンを終了する。 ●クライマックスフェイズ シーン1 シーンプレイヤーはPC1、全員登場 三つ巴の戦い。 ラーフ帝国軍、連邦軍、PCの3勢力での戦闘となる。 ▼3勢力それぞれの目的 1.ランヌ・ルフェーブル及びラーフ帝国軍 目的:連邦軍の基地ごと全てを焼き払い、妹を力づくで奪還する。 2.腐敗した連邦軍上層部 目的:裏取引の証拠や自分たちの不正を隠蔽するため、ローメインたちを「反逆者」として抹殺し、同時にランヌの機嫌を取るためにジュリエットを差し出す。 3.PC達、ローメインとジュリエット 目的:幕間で決めている筈だが、もう一度問おう。キミ達が目指すのは、どの道か。 ▼戦闘の指針: ランヌはPCを、ランヌを除いたラーフ帝国軍はPCと連邦軍両方、連邦軍はラーフ帝国軍とPC両方を攻撃する。 エネミー配置: ラーフ帝国軍:ランヌのヴィクラマ重装型(ボス化してライバル属性持ちに変更)×1、ミーレス・ザードR×4 連邦軍:ルモールのデュ・バリエ(ライバル属性持ちに変更)、ファルコン(DOW83頁)×4 ▼シナリオギミック 保身: 戦艦がランヌと同一スクウェアに入った場合、ジュリエットをランヌに引き渡すことができる。 その場合、ランヌ及び混合部隊は撤退するが、証拠隠滅の為、連邦軍が全力でPC達を抹殺にかかる。 ランヌ撤退後、ルモールがボスとして登場。 逃亡: 撤退戦となる。 戦艦がA1に到達すれば、ローメインとジュリエットを安全な場所に逃がすことができる。 また、全員がそのスクウェアに到達することで、戦闘が終了する。 この場合、ラーフ帝国、連邦軍共に、エネミーはすべて攻撃目標をPCに変更する。 告発: PCがメジャーアクションの行動を消費して「ルモール准将の真実を告発する」と宣言すれば、連邦軍はPCを攻撃するのを止める。 残っていた連邦軍側の駒と同数の、ランヌを除いた敵部隊の駒を盤上から取り除く。 ボスはランヌ、及びルモールを追加ボスとして登場させる。 保身時:ランヌにジュリエットを引き渡した ランヌ「最初から、こうしておけば良かったのだよ」 ジュリエット「……さようなら、ローメイン」 ローメイン「……さよなら、ジュリエット」 ランヌ「我々の目的へ果たされた。約定通り、我々は引こう。だが……お仲間はどうかな?」 ルモール「貴様らの敵との内通を、この目でしっかりと確認した!わし自ら、貴様ら全員に引導を渡してやろう!」 告発時:ランヌを撃破した ランヌ「おのれ……!」 ジュリエット「お兄様。わたしたちは、もうあなたの呪縛には囚われません」 ローメイン「敵味方ではない、新しい世界を築くための第一歩。ここから、それを始めます」 ランヌ「フン。私に意見するとはな。……だが、敗者は勝者に従うものだ」 ランヌ「では見せてもらおうか、世界を変えるという貴様らの覚悟を!」 ランヌ「ローメインと言ったな。二度は言わん。……妹を頼んだぞ」 ローメイン「身命を賭して、彼女と共に」 ジュリエット「お兄様……」 ランヌ「ではさらばだ!貴様らの顔など、もう二度と見たくない!」 保身時:ルモール撃破 ルモール「おのれ、貴様ら上官に盾突きおって、ただで済むと思うなよ!」 ルモール「貴様らには首輪を付けて、二度とこのような真似を出来んよう、飼い殺してくれるわ!」 告発時:ルモール撃破 ルモール「わしの夢が……いずれ連邦の大統領となるこのわしが、こんな所で、こんな奴らに、邪魔されるなど……!」 ルモール「おのれ、おのれ……!」 ●エンディングフェイズ ・保身に走ったのか、ふたりを逃がしたのか、告発したのか。 保身に走り、結果として連邦軍を撃破した場合: PC1とPC4は連邦軍に留まらずを得ず、ルモール准将によって飼い殺しとなる運命にある。 ふたりが永遠に引き裂かれたことでローメインの心は壊れ、無気力な連邦軍の飼い犬となる。 ふたりを逃がした場合: PC1とPC4は連邦軍のお尋ね者となるが、TCPOが身柄を保護する。 ローメインとジュリエットは表向き死亡した、ということになり、表舞台から姿を消す。 告発した場合: その場にTCPOが立ち会っていたことが、動かぬ証拠となった。 ルモール准将達上層部は皆、軍法会議にかけられ、国家反逆罪を企てた者として監獄へと送られる。 ローメインとジュリエットは表向き死亡した、ということになり、表舞台から姿を消す。 シーン1 シーンプレイヤーはPC5 雇い主との会話 ▼保身時: キミは雇い主に呼ばれ、今回の仕事の報告をしている。 雇い主「傭兵稼業は、生きて帰ってくることに意味がある。命あっての物種だからな。よく帰って来てくれた」 雇い主「報告書は読ませてもらった。どうやら連邦軍とは、またひと悶着ありそうだな」 雇い主「だが……デカいシノギの匂いがする。その時は、また依頼を出そう」 雇い主「次の仕事まではゆっくり休んでくれ。またよろしく頼む」 ▼逃亡時: キミは雇い主に呼ばれ、今回の仕事の報告をしている。 雇い主「傭兵稼業は、生きて帰ってくることに意味がある。命あっての物種だからな。よく帰って来てくれた」 雇い主「報告書は読ませてもらった。どうやら連邦軍とは、またひと悶着ありそうだな」 雇い主「しかし君はともかく、彼らに今後の当てはあるのか?もし良ければ、うちに傭兵として雇われてみる気はないだろうか?」 雇い主「折角だから、君からも声をかけてみてくれ。私は優秀な人材を、常に求めているんだ」 ▼告発時: キミは雇い主に呼ばれ、今回の仕事の報告をしている。 雇い主「報告書は読ませてもらった。いや、愉快痛快とはこのことだ」 雇い主「巨悪は倒され、愛し合う二人は結ばれる。いやあ、胸がスカッとする、というのは、正にこういうことを言うのだろうな」 雇い主「君を雇い入れた私の目に狂いはなかった。自画自賛してしまうな」 雇い主「これからも、面白い依頼があったらよろしく頼む。無論、報酬も弾む」   シーン2 シーンプレイヤーはPC4 保身、逃亡2つ、告発の4パターンを用意しているが、PLと相談の上で描写すること。 ▼保身時: ルモール「本来ならば、貴様は銃殺刑だ。だが、貴様のような優秀な人材を失うことはあまりにも惜しい」 ルモール「我々に忠誠を誓うというならば、今回のことは水に流そう」 ルモール「さもなくば……分かっているな?」 ルモール准将の後ろに立っていた憲兵達が、銃の射撃態勢に一斉になる。 ルモール「そう、分かってくれれば良いのだよ。はっはっは、これでわしの地位も安泰だ」 今は耐えろ。 いつか悪辣な者どもの喉笛を食い千切る為に、牙を研ぎ澄ませ。その日が来るまで。 ▼逃亡時: ・TCPOの保護下に入る: キミはニューバビロンの地球圏警察機構本部に保護された。 部屋に通されたキミを、一人の偉丈夫が出迎える。 ジャスティエ「私が地球圏警察機構総帥、ジャスティエ・ジャヴェールだ」 ジャスティエ「今回の経緯について、我々は全て把握している」 ジャスティエ「さて早速本題に移ろう。君、地球圏警察機構に所属する気はないかね」 ジャスティエ「君のような優秀な人材を、野に放つのはあまりにも惜しい」 ジャスティエ「安心したまえ。首を縦に振らなかったとしても、放逐することはない」 承諾した: ジャスティエ「ようこそ、地球圏警察機構へ。我々は新たな仲間を歓迎する」 拒否した: ジャスティエ「そうか……それは残念だ。だが、何か我々の力が必要ならば、連絡をくれたまえ。君の力になろう」 ・フォーチュンの保護下に入る キミはPC3に連れられて、フォーチュン凰市支部に来ている。 会議室に通されたキミを、一人の女性が出迎える。……なんか酒臭いが、大丈夫か? チトセ「あたしがフォーチュン凰市支部の支部長、チトセ・ウィル・ナスカよ。チトセでいいわ」 チトセ「今回のいきさつについて、あたし達は全部把握してる」 チトセ「じゃ、早速本題に移るけど、あなたフォーチュンに所属しない?」 チトセ「フォーチュンに所属すれば、連邦軍からある程度、あなたを守ってあげられると思うの」 チトセ「安心して、断ったからと言って、その辺に放り出したり、連邦軍に売ったりしないわ」 承諾した: チトセ「ようこそ、フォーチュンへ。あたし達は、新しい仲間を歓迎するわ」 拒否した: チトセ「そう……残念だけど、仕方ないわね。でも、あたし達の力が必要になったら、いつでも声をかけてね」 ▼告発時: キミは上層部が一掃された連邦軍ローレシア方面軍の、新しい幹部として大抜擢された。 ローメイン中佐の推挙によるものだ。しかも極めて異例の、三階級特進である。 憲兵「PC2大佐、ご苦労様であります」 憲兵「あなたが上官なら、我々も安心して任務に励めます」 憲兵「……ところで、ルモール元准将ら元上層部ですが……軍法会議にかけられ、真に国家反逆罪を企てた者として、アルカトラズ監獄へと送られたそうです」 憲兵「国家反逆罪の刑罰は、死刑のみですからね……」 憲兵「我々は、平和の為に戦わなければなりません。腐った上層部の私兵として動くなど、本来あってはならないことです。……とは言え、あなた方が動かなかったら何も変わらなかった、変えられなかった。我々も彼らと同罪です」 憲兵「……我々がまた迷わぬよう、先導をよろしくお願いします」 シーン3 シーンプレイヤーはPC3 チトセとの会話 キミは会議室でチトセに報告している。 チトセ「お疲れ様。報告書は読ませてもらったわ。思った以上に、大変な任務だったみたいね」 チトセ「……敵同士だけど愛し合うふたり、って……古今東西ロマンスの定番として語られるものだけど、当事者にとっては正に悲劇よね……」 チトセ「あたしは……あの人は戦争で死んでしまったから……今はお酒が恋人、かな?」 チトセ「……ごめんなさい、今のなし。自分で言っておいてなんだけど、自虐にしてもダメージ大きいわ」 チトセ「酒っ!飲まずにはいられないっ!」一升瓶をラッパする。 ▼保身時: チトセ「……これが連邦軍とラーフ帝国の、新しい火種にならない事を祈るばかりね」 ▼逃亡・告発時: チトセ「……まあ、終わりよければすべてよし、ってところかしらね」 シーン4 シーンプレイヤーはPC2 ジャスティエとの会話 キミはジャスティエに、電話で報告している。 ジャスティエ「今回の任務、ご苦労だった」 ▼保身時: ジャスティエ「連邦軍の腐敗を糾弾するには、少々材料が足りなかったか」 ジャスティエ「だが、いつまでも隠し通せるものではない。いずれ明るみに出るだろう」 ジャスティエ「引き続き調査を進める。場合によっては再び、君に調査に赴いてもらうこともあるだろう」 ▼逃亡時: ジャスティエ「必要最低限の任務はこなせたようだな」 ジャスティエ「ローメイン・(PC1の名字)とジュリエット・ルフェーブルふたりの身の安全は今後、我々TCPOの管轄となる。監視と護衛を付けつつ、各地を転々とする形になってしまうだろうが……」 ジャスティエ「ふたりの行く末に、幸あらん事を祈る」 ▼告発時: ジャスティエ「その後の調査で、芋づる式に余罪が出て来たそうだ。それこそ軍部だけでなく、連邦全体をひっくり返すレベルの、な」 ジャスティエ「そして、ローメイン・(PC1の名字)とジュリエット・ルフェーブルについてだが、ふたりの身の安全は今後、我々TCPOの管轄となる。監視と護衛を付けつつ、各地を転々とする形になってしまうだろうが……」 ジャスティエ「ふたりの行く末に、幸多からん事を祈る」 締め: ジャスティエ「……ところで、君について話がある」 ジャスティエ「今回の一件で、かなり君は名が売れてしまったようだ。良い意味でも、悪い意味でも」 ジャスティエ「特に裏社会で注目されたらしい。TCPOにPC2という凄腕エージェントあり、と」 ジャスティエ「君を選んだ私の目は節穴ではなかった。君の益々の活躍を期待している」 シーン5 シーンプレイヤーはPC1 ローメインとの会話 ▼保身時: キミは格納庫でローメインと話している。 ローメイン「ジュリエットに、助けられた、か……はは、何が守る、だ。とんだお笑い種だ」 ローメイン「……ジュリエットのことは、もういい。……もう、いいんだ」 ローメイン「……こんなに苦しいのなら、もう愛など、いらない」振り絞るように呟く。 ローメイン「ところで、お前は、これからどうするんだ?」 ローメイン「……そうか。それがお前の選択なら、俺は尊重する」 ローメイン「……俺は、連邦軍に首輪を付けられてしまった。お前は、俺のようには、なるな」 ▼告発・逃亡時: キミは仮設テントでローメインと話している。 ローメイン「……今回、皆に、お前にも助けられたよ。ジュリエットとの件についても、な」 ローメイン「俺の背中をずっと追いかけていた奴が、いつの間にか俺を追い越していて……その背中に守られるなんて、夢にも思わなかった」 ローメイン「お前は、これからどうするんだ?」 ローメイン「……そうか。それがお前の選択なら、俺は尊重する」 ローメイン「今度こそ、ジュリエットは俺が守る。だから……お前はこの地球(ほし)を、守ってくれ」 ローメインとジュリエットは表舞台から姿を消した。 いつの日か、PC達が世界を良い方向へと変えてくれる、そう信じて。 あとがき 仮題は『戦場のロミオとジュリエット』。 なのでローメイン=ロミオ、ジュリエットはそのまま。 ルモール・マリグヌス ラテン語で、『悪意のある、有害な』と『噂』から。