■セッショントレーラー ラーフ帝国が送り込んで来たフォートレス級アビスガーディアン、アブスタンティア。 そのパイロットは、いつか再会する約束をした幼馴染の少女、ケイティだった。 キミ達は、リンケージ、そして敵同士として、再会する。 彼女が伸ばす手を、キミは。 メタリックガーディアンRPG 『DISTANCE 〜求め合うには遅過ぎて〜』 鉄の腕(くろがねのかいな)で、闇を砕け! ■キャラクター設定 各PCには、以下の設定がつく。 PC1:鳳高校に通う高校生であり、性別は男性限定。幼馴染の少女がいる。また、“フォーチュン”に所属しているか、あるいは協力関係にある。 PC2:ディスティニーにライバルがいる。また、“フォーチュン”に所属しているか、あるいは協力関係にある。 PC3:鳳高校に通う高校生であり、性別は女性推奨。PC1とは同じクラスである。また、“フォーチュン”に所属しているか、あるいは協力関係にある。 PC4:イヅモ防衛隊に所属している。 PC5:“フォーチュン”に出向している傭兵である。出向元は、明らかに敵対勢力でなければ、何処でも良い。 ケイティ・アイーダ PC1の幼馴染である、18歳の少女。 PC1が物心つく頃からずっと隣に住んでいた(場合によっては年上の)幼馴染だが、父親の仕事の都合で5年前に遠くに引っ越して以降、会えていない。 リヴァル ディスティニーの一部隊を率いる傭兵。 任務の遂行の為ならば、どのような手段も辞さない、危険な男である。 ■シナリオハンドアウト PC1用ハンドアウト コネクション:ケイティ・アイーダ 関係:懐旧 コンストラクション:必須/スターゲイザーであること カバー:高校生 キミには幼馴染がいる。 とは言え、最後に会ったのは、彼女が引っ越す時だったから、かれこれ5年近く前になる。 ある日、キミの通う鳳高校に、転校生がやって来た。 名前はケイティ・アイーダ、キミの幼馴染だった少女だ。 キミとの再会を喜ぶケイティ。 だが5年という月日は、キミ達の関係を狂わせるには充分過ぎた。 PC2用ハンドアウト コネクション:リヴァル 関係:ライバル コンストラクション:特になし カバー:任意 ディスティニー所属のリヴァルは、何度も戦った強敵だ。 キミは奴が今回、鳳市に潜入している、という情報を掴んだ。 リヴァルは手段を選ばない。 放っておけば、鳳市に大きな被害が出るだろう。 キミは奴に今度こそ引導を渡すべく、鳳市に向かった。 PC3用ハンドアウト コネクション:チトセ・ウィル・ナスカ 関係:信頼 コンストラクション:特になし カバー:高校生 キミは鳳高校に通う学生であり、そして“フォーチュン”所属の(あるいは協力関係にある)リンケージだ。 ある日鳳高校に転校してきた、ケイティ・アイーダという少女は、PC1の幼馴染だそうだ。 だが、キミはチトセから、彼女を監視して欲しい、という命令を受ける。 彼女はいったい、何者なのか。 ……PC1に危害を加えるような存在には、見えないのだが。 PC4用ハンドアウト コネクション:アブスタンティア 関係:仇敵 コンストラクション:特になし カバー:防衛隊 キミはイヅモの為に戦うイヅモ防衛隊の軍人だ。 ある日、キミ達はイヅモに襲来したフォートレス級アビスガーディアン、アブスタンティアと交戦する。 キミ達は多くの損害を出しつつも、辛うじて敵を退ける事に成功した。 だが、キミの勘が告げる。奴はこれで終わりではない。 次に相見えた時は、自らのプライドに賭けて、必ず撃破してみせる。 PC5用ハンドアウト コネクション:上司 関係:信頼 コンストラクション:特になし カバー:傭兵 キミはある組織から“フォーチュン”に出向している傭兵だ。 ある日キミは上官から、イヅモに向かったディスティニーの一部隊を討伐するよう命じられる。 その部隊の目的は、リンケージの多く集う鳳市の壊滅。 それを防ぐ為、キミは一路イヅモへと向かった。 ■キャラクター作成 ・PCのレベルは10を想定している。  その為の経験点は、このシナリオ限定で支給される。 ・PC1はスターゲイザーであることが必須である。  オーバーロードで《星を見る者》を取得するか、あるいはガーディアン特技《スターゲイザー》を取得するか、いずれかを必須とする。 ・また、PCの誰かが《ガイア》を所持していること。  《ガイア》を所持するPCは、PC1でなくとも良い。 なので、オーバーロード、スーパー、トリニティいずれかを、誰か一人が選択すれば良い。 ●コンストラクション 基本、上級、ラディアントブレイブ、デジタルフロント、ソルジャーオブフォーチュン、ドッフオブウォー、EXルールブック リプレイ:ラグナロク、ワンダリングジャーニー、SSSのデータは全て使用可。 使用可能ガーディアンもそれに準ずる。 ただしコンチェルトについては要相談。 ゲーマーズフィールド誌掲載のデータについては、自分が未所持の為不可。 必須加護:《ガイア》 推奨加護:《ヘイムダル》《イドゥン》《オーディン》《ネルガル》 ■シナリオ背景 敵として現れたフォートレス級アビスガーディアン、アブスタンティアのパイロットは、PC1の幼馴染の少女だった。 彼女にはアビスシードが発現しており、いずれにせよ余命僅かである。 ディスティニーのリヴァルは、それを利用して鳳市に壊滅的な被害を与えようとしている。 アブスタンティアを破壊し、彼女を殺害するか救出することで、シナリオは終了する。 オープニングフェイズ シーン1 シーンプレイヤーはPC5 キミは上官である◯◯からの通信を受けた。 上官「キミの挙げる戦果は、いつも素晴らしい」 上官「さて、今回のミッションだが、キミには鳳市に向かってもらう」 上官「ラーフ帝国から、ディスティニーのアビスガーディアンと奈落獣の混成部隊が、鳳市に向かっている」 上官「恐らくは、リンケージの多く集う鳳市に、アビスゲートを開くつもりだろう」 上官「そうなってはイヅモの戦力はガタ落ちだ。そこでキミに命じる。ディスティニーの企みを阻止せよ」 上官「では頼んだぞ、PC5」 【ミッション:ディスティニーの企みを阻止する】 シーン2 シーンプレイヤーはPC1 ケイティが引っ越していく時の回想から、現在に場面が移る。 それは、5年前になる。 キミが物心ついた頃から隣家に住んでいた幼馴染、ケイティ・アイーダが、研究者の父親の仕事の都合で引っ越した時のことだ。 ケイティ「あっち着いたら、手紙書くからね」 ケイティ「……次に会えるとき、伝えたい事があるんだ。でも、今は秘密」 ケイティ「また会おうね、約束だよ?」 だが、彼女から手紙が来ることはなかった。 回想が終了したら現在に戻る。 そして今。キミはスクランブルで発進するところだ。 現れたのは、ラーフ帝国の送り込んで来たフォートレス級アビスガーディアン、アブスタンティア。 協力者であるディスティニーのカバリエ級アビスガーディアン、ヤークト・ヴィーラ。 そして、それらの率いる奈落獣達。 オペレーター「ガーディアンの準備、完了です。PC1さん、出撃して下さい」 【ミッション:ケイティ・アイーダと再会する】 シーン3 シーンプレイヤーはPC4 アブスタンティア達との戦闘後、矢車コウゾウとの会話 ※PC1も一緒に戦っていたが、このシーンには登場しない。 防衛隊の基地に帰還したキミ達を、イヅモ防衛隊第三師団の師団長、矢車コウゾウが労う。 コウゾウ「被害は甚大であるが、諸君らの活躍によって、ラーフの軍勢を撃退することが出来た」 コウゾウ「奈落獣だけならばまだしも、アビスガーディアンまで来ては、悔しいが我々だけでは対処出来ない」 コウゾウ「業腹(ごうはら)ではあるが、フォーチュンの連中の手を借りなければならない。PC4、キミはこの現状をどう思うかね」 コウゾウ「我々は一度の敗北すら許されない。我々には、いつでもイヅモの存亡がかかっている。それを忘れんように!」 【ミッション:イヅモを守る】 シーン4 シーンプレイヤーはPC2 チトセ・ウィル・ナスカに呼ばれ、リヴァルが現れたことを伝えられるシーン キミは上官であるチトセ・ウィル・ナスカに呼ばれ、鳳市フォーチュン支社に来ている。 チトセ「わざわざ呼び出しちゃって、ごめんなさいね」 チトセ「用件は他でもないわ。ディスティニーのリヴァルが、鳳市内で目撃されたって情報が入ったのよ」 ここから回想に移る。 リヴァル「この世は力こそ全て!そうだろォ!?」 リヴァル「やられたらやり返す、それの何が悪りィ!オレは故郷を理不尽に奪われた。だからオレも理不尽に奪うのさァ!」 回想終わり。 これは奴と決着をつける、願ってもないチャンスだ。 チトセ「じゃあ、よろしくね。また何か情報が入ったら、連絡するわ」 【ミッション:リヴァルと決着をつける】 シーン5 シーンプレイヤーはPC3 チトセ・ウィル・ナスカに呼ばれ、ケイティを監視するよう命令される キミは上官であるチトセ・ウィル・ナスカに呼ばれ、鳳市フォーチュン支社に来ている。 チトセ「鳳高校に転校生が来るそうよ。名前はケイティ・アイーダ。PC1の幼馴染なんですって」 チトセ「何でも、5年ぶりの再会だとか。セーシュン、って感じよね〜」 チトセ「それはさておき、あなたにはケイティちゃんの監視をお願いしたいのよねぇ」 チトセ「彼女の戸籍とか、ちょっと調べてみたんだけど、偽造っぽいのよねぇ。同じ女同士なら、怪しまれる可能性も減るでしょ?」 チトセ「じゃあ、よろしくねぇ」 【ミッション:ケイティ・アイーダを監視する】 ミドルフェイズ シーン1 シーンプレイヤーはPC1。PC3は自動登場、PC2、PC4、PC5の登場難易度8 (コネクションを結んでいるPCが登場している場合は、【幸運】+2で判定を行う) 鳳高校の校門の前で、PC1とケイティが再会するシーン 校門の前で、誰かを探している素振りの少女がいる。 少女はキミを見つけると、駆け寄ってきた。 ケイティ「……PC1くん、だよね?」 ケイティ「久しぶり、だね。5年ぶりくらい、かな」 ケイティ「髪、伸びたでしょ?あれから、ずっと伸ばしてるんだ。イヅモの言葉で願掛け、ってやつ。えーと、確か『くらべこし 振分髪(ふりわけがみ)も 肩過ぎぬ 君ならずして たれかあぐべき』って」 ※これは、幼馴染の男女が、男の贈った歌に対する返歌である。 男の贈った歌は「筒井(つつい)つの 井筒(いづつ)にかけし まろがたけ 過ぎにけらしな 妹(いも)見ざるまに」である。 ケイティ「転校先にキミが通ってる、って聞いたから、朝早く来て、ずっと待ってたんだよ」 会話を終えたらシーンを終了する。 シーン2 シーンプレイヤーはPC2。PC3、PC5自動登場、PC1、PC4の登場難易度8 (コネクションを結んでいるPCが登場している場合は、【幸運】+2で判定を行う) アブスタンティアへの対応について話し合うシーン。 キミ達は鳳市フォーチュン支社に集められ、今後のアブスタンティアへの対応を話し合うことになった。 チトセ「みんな、集まってくれてありがとうね。PC5さんもご協力、感謝するわ」 チトセ「この前のフォートレス級アビスガーディアンだけど、破壊出来ていない以上、また襲撃される可能性があるわよね」 チトセ「あと、PC2に朗報?よ。目標がまた、市街地で目撃されたって。鳳市に潜伏してるのは間違いないわ」 チトセ「話まとまったわね?じゃあ、後よろしくねぇ」 会話を終えたらシーンを終了する。 シーン3 シーンプレイヤーはPC3。PC1は自動登場、PC2、PC4、PC5の登場難易度8 (コネクションを結んでいるPCが登場している場合は、【幸運】+2で判定を行う) 鳳高校での様子を描写する 教師「……という訳で、転校生のケイティ・アイーダさんだ。アイーダさん、自己紹介を」 ケイティ「ケイティ・アイーダです。皆さん、よろしくお願いします」 生徒1「可愛いな、ケイティちゃん……」 生徒2「あれ、お前朝見なかったん?ケイティちゃん、PC1の幼馴染だってよ」 生徒1「少しくらい夢見させてくれよ、ちくしょう。何故PC1ばかりモテるんだ!このヤロウ!」 PC1に嫉妬の炎を燃やす生徒。 教師「おーいそこ、うるさいぞー」 教師「じゃあ、席は……ちょうどPC1の隣が空いてるんだな。じゃあPC1、あとは全部頼んだぞ」 会話を終えたらシーンを終了する。 シーン4 シーンプレイヤーはPC4、ただし全員登場とする。 情報収集シーン 情報項目は全部で6個。 内3個は最初から提示されているが、残りの3つは情報項目を調べていくと開放される。 各PC、1回ずつ調査することが出来る。これは戦闘ラウンド同様の処理とし、特技の回数制限もそれに準ずる。 PC全員が1巡したら、再度調査を行える。 情報収集が2ラウンドを越えた場合、余計にかかった分、クライマックスにエネミー(デュ・バリエ)が1体ずつ増える。 6項目全ての調査が終わると、トリガーシーン(戦闘シーン)に移行する。 ・リヴァル 【知覚】10 リヴァルにコネクションを結んでいるPCは、判定値に+2される。 ディスティニーの一部隊を率いる傭兵。 『力こそ全て』が信条であり、任務の遂行の為ならば、どのような手段も辞さない。 ケイティを利用して、鳳市にアビスゲートを開くことが目的である。 また、奈落兵器によって破壊されたコロニー“ハドラマウト”の出身である。 自分の故郷はアビスに汚染された、だから他の奴にも同じ目を味わってもらう、という動機が、彼を突き動かしている。 ・アブスタンティア 【理知】12 アブスタンティアにコネクションを結んでいるPCは、判定値に+2される。 ラーフ帝国の建造した、フォートレス級アビスガーディアンである。 パイロットを生体コアとして使用している為、パイロットは定期的にアブスタンティアに搭乗しなければ、生命活動を維持出来ない。 ・ケイティ・アイーダ 【意志】【幸運】10 ケイティにコネクションを結んでいるPCは、判定値に+2される。 PC1の幼馴染の、18歳の少女。 アブスタンティアのパイロット兼生体コアである。 彼女はPC1あての手紙を何度も書いたが、ラーフ帝国での検閲に引っ掛かり、PC1の所に届かなかった。 また彼女は、父親のアイーダ博士によって改造された強化人間、アーティフィシャル・スターゲイザーである。 強化人間化の過酷な実験に耐えられたのは、PC1への秘めた想いである。 尚、彼女は《☆BOSS属性》を持つ。 アブスタンティアの【FP】が0の状態でクライマックスフェイズの終了を迎えた時、彼女は死亡する。 →上記3つの項目を調査することで、情報項目:アイーダ博士が追加される。 ・アイーダ博士 【理知】12 ケイティの父親はスターゲイザーの研究者であり、好待遇を申し出たラーフ帝国の招聘に応じ、家族全員でラーフ帝国に渡った。 彼は自分の娘であるケイティを実験台にし、強化人間とした。 だが実験の過程でケイティにアビスシードが発現、それを抑制する手段として、当時建造中だったアブスタンティアに接続、生体コアとした。 実験中の事故で半年前に死亡しており、アブスタンティアの研究は彼の死と同時に打ち切られた。 →情報項目:ケイティのアビスシード、現在のアブスタンティアが追加される ・ケイティのアビスシード 【知覚】12 ケイティにコネクションを結んでいるPCは、判定値に+2される。 アビスシードが発動した場合、鳳市全域はアビスに汚染される。 それを防ぐには、アビスシードが発動する前にアブスタンティアとケイティとの接続を切り離す、すなわちアブスタンティアを破壊するしかない。 だがアブスタンティアを破壊すれば、ケイティの命は一週間もしない内に尽きるだろう。 これを回避するには、アブスタンティアの【FP】を0にした上で、《ガイア》をケイティに使う必要がある。 《ガイア》を使用しなかった場合、彼女は死亡する。尚この場合、アビスゲートは開かない。 ・現在のアブスタンティア 【理知】10 アブスタンティアにコネクションを結んでいるPCは、判定値に+2される。 研究が打ち切られたことにより、戦果を挙げなければアブスタンティアは修理・補給を受けることが出来ない。 ケイティは本心ではこれ以上戦いたくないが、まだ死にたくない為に戦場に出ている。 その矛盾によって心を磨り減らした彼女のアビスシードは、臨界が目前に迫っている。 早急に対処しなければ、近い内にケイティは自らの意思とは関係なくアビスゲートを開き、命を落とすだろう。 具体的には、クライマックスでアブスタンティアを破壊出来なかった場合、ケイティは死亡し、鳳市にアビスゲートが開く。 情報を全て調べ終わったら、即座に次のシーンへ移行する。 シーン5 シーンプレイヤーはPC2、ただし全員登場とする。 戦闘 情報収集が全て終わった段階で、戦闘を行う。 ケイティをどうするか、どうしたいかは、戦闘の次のシーンで話し合う。 戦闘終了条件は、敵を全滅させることである。 リヴァルを倒しただけでは、奈落獣は止まらない。 また、戦闘が終了したら、【FP】【HP】【EN】「弾数」は全て全回復する。 ただし《加護》は回復しない事に注意。 異次元奈落獣ナイトメアアーム×3体 中BOSS:ヤークト・ヴィーラ×1体 ※リヴァル搭乗 戦闘前に、リヴァルがPC達に告げる。 リヴァル「どうせ短え命なんだ、有効活用してやらねえとなァ」 リヴァル「あの女が鳳市をブッ壊せば良し、死んだらアビスゲートが開くから良し、どう転んだって構わねえのさ」 リヴァル「綺麗事言ってんじゃねえよ、復讐ってのはなァ、気持ちイイからヤるに決まってんだろォ?」 リヴァル「それに、みんなオレと同じ目に合ってもらいたいからなァ!」 リヴァルを撃破した リヴァル「どうだよPC2、オレと決着がついて、気持ちヨカったかァ?」 リヴァル「じゃあな、地獄で待ってるぜェ!」 会話を終えたらシーンを終了する。 シーン6 シーンプレイヤーはPC1、全員登場 ケイティをどうするか決めるシーン チトセに呼ばれ、鳳市フォーチュン支社に全員集合する。 チトセ「集まってもらっちゃって、ありがとうね。もう、議題は分かってるとは思うんだけど……ケイティちゃん、そしてアブスタンティアをどうするかについてよ」 チトセは珍しくシラフだ。 チトセ「ケイティちゃんをそのままにすれば、鳳市はどちらにせよ壊滅的な被害を受けるわ。だから、アブスタンティアは撃破しなければならない」 チトセ「PC1くん。あなたはどうしたいのかしら?」 チトセ「彼女を救うのは、あなたにしか出来ない。勿論、みんなの協力の上で、の話だけど」 チトセ「それが、あなたの答えなのね。わたしは、それを尊重するわ。みんなも、いいわね?」 チトセ「はー、真面目な話したから、喉乾いちゃった」 そう言って、一升瓶をドンと出すチトセ。やっぱりいつも通りか…… 会話を終えたらシーンを終了する。 シーン終了時、【ミッション:鳳市を守る】をPC全員に渡す。 シーン7 シーンプレイヤーはPC1、他PCの登場難易度8 ケイティとの会話 キミは放課後、ケイティに校舎の屋上に呼び出された。 ケイティ「まさかキミが、(PC1の機体名)のパイロットだったなんて……知りたくなかった、知らなければ、何も考えずに済んだのに」 ケイティ「もう少し、キミのただの幼馴染でいたかった。ちょっと、急展開過ぎるよね」 ケイティ「全部、知っちゃってるんだよね、何もかも」 ケイティ「ねえ、PC1……わたしと一緒に、ラーフに来てくれないかな。……わたしは、まだ死にたくないの」 ここでケイティと一緒にラーフに行く、とPC1が答えた場合、クライマックスにおいてPC1はPC2〜PC5と敵対することになる。 全員の了解が得られたのなら、それでも良い。 尚以降の描写は、PC1が断るのを前提とした描写である。 ケイティ「……そうだよね。もう、あの頃には、戻れないね」 ケイティ「……じゃあね。次会うときは、敵同士だね。……さよなら」 会話を終えたらシーンを終了する。 クライマックス シーン1 シーンプレイヤーはPC1、全員登場。 戦闘 奈落獣ドロテア 奈落獣ワイトカバリエ アビスガーディアン:デュ・バリエ ボス:アブスタンティア アビスガーディアン(フォートレス) Lv:30 サイズ:XL 命中値:14 回避値:3(C値13) 砲撃値:16 防壁値:3(C値13) 行動値:10 移動力:2/4 武装攻撃力:+35 FP:530 EN:220 防:斬15/刺5/殴15/炎15/光10/闇10 特技: 《☆BOSS属性》《狙撃4》《瞬発行動IS》《移動狙撃》《攻撃強化2》《攻撃拡大1》《殲滅6》《フルムーブ》 加護: 《アカラナータ》《オーディン》《ネルガル》《トール》《ヘイムダル》 特技: 《☆BOSS属性》:【FP】5点支払い、バッドステータスひとつか振り直しを打ち消す。また、代償を払わず特技を使用出来る 《殲滅6》:常時、モブの対象へのダメージ+6D6 《攻撃拡大IS》:セットアップとイニシアチブに即座にメインプロセスを行い、行動終了にならない。1ラウンド1回ずつ、つまり1ラウンドに合計3回行動する 《フルムーブ》:ムーブ、全力移動しても行動終了にならない 《移動狙撃》:マイナー、移動を行ったメインプロセスで遠隔攻撃が行える 《攻撃強化2》:マイナー、そのメインプロセスのダメージ+2D6 《狙撃》:メジャー、遠隔攻撃のダメージ+4D6 武装1:ボルトアーム 攻:〈雷〉+51/白兵(14) C値:10 対:単体 射程:0 武装2:拡散AL粒子砲 攻:〈光〉+50/砲撃(16) C値:12 対:範囲3(選択) 射程:0 武装3:収束AL粒子砲 攻:〈光〉+70/砲撃(16) C値:12 対:直線6 射程:0 武装4:対空パルスレーザー 攻:〈光〉+49/射撃(10) C値:12 対:範囲1(選択) 射程1〜2 ※飛行状態、高機動状態の対象へのダメージ+2D6 最初の行動時に収束AL粒子砲を使い、なるべく多数に攻撃する。 巻き込み切れないなら、《ネルガル》を使用する。 以降はなるべく接近しながら拡散AL粒子砲で攻撃し、機会を見て収束AL粒子砲による殲滅を狙う。 エンディングフェイズ ケイティが生存しているかどうかによって、エンディングが変化する。 シーン1 シーンプレイヤーはPC5 上官から労われる キミの上官である○○から、通信が入った。 上官「今回も、素晴らしい戦果だった」 上官「我々はフォーチュンに恩が売れ、キミの顔と腕はますます売れ、傭兵として引っ張りだこになる。正にキミと我々は、WIN-WINの関係だ」 上官「ところで、次のミッションだが……レイヴン、という傭兵を知っているか?」 どうやら、キミには休む暇はなさそうだ。 シーン2 シーンプレイヤーはPC4 矢車コウゾウとの会話 防衛隊基地にて、帰還したキミを矢車コウゾウが出迎える。 コウゾウ「今回もよくやってくれた。忌々しいラーフの手先を討ち倒してくれて、ワシも溜飲が下がる思いだ」 コウゾウ「次の戦いも厳しいものとなるだろうが、我々は決して挫けない。そうだろう、PC4」 コウゾウ「我々が背負っているのは、イヅモの存亡だ。だが、キミは一人ではない。ワシがいる、そして仲間達がいる。困った時は、頼りたまえ。必ず、誰かが力になってくれるだろう」 フォーチュンとの協力について突っ込まれたら コウゾウ「それとこれとは話が別じゃ!」 シーン3 シーンプレイヤーはPC3 チトセとの会話 キミはチトセに呼ばれ、鳳市フォーチュン支社に来ている。 チトセ「今回もお疲れ様。あんまり気分のいい任務じゃなかったとは思うけど、ごめんねぇ」 チトセ「……幼馴染、か。羨ましいなあ。……彼、いなくなっちゃったからなぁ」 チトセ「あー、ごめんなさいね、湿っぽくなっちゃったわね。歳を取るってやーねー」 チトセ「PC3には、大事な人はいる?いるなら、大事にしなきゃ駄目よ。こんな時代だから、いつ、いなくなっちゃうか、分かんないんだから」 シーン4 シーンプレイヤーはPC2 チトセとの会話 キミはチトセに呼ばれ、鳳市フォーチュン支社に来ている。 チトセ「今回はお疲れ様でした。ようやく、決着がついた……ってところかしら」 チトセ「復讐は何も生まない、って言うけれど……他人だから言える事、よね。復讐しなければ、何より自分の心に折り合いがつかない、なんて、よくある事だもの」 チトセ「わたし?……わたしは弱いから、お酒に逃げてるだけよ。だって、一番許せないのは、わたし自身だもの」 チトセ「まあ、これからもお願いね。みんなの協力なしでは、わたしは何にも出来ないんだから」 シーン5 シーンプレイヤーはPC1 ケイティ生存時 鳳高校の門の前で、もう一度出会う ケイティ「助けてくれてありがとう、PC1くん」 ケイティ「……わたしがやってきたこと、わたしの罪は消えないけれど」 ケイティ「でも、これで望まない戦いをもうしなくていいんだ、と思うと……」 ケイティ「そうだ。もう一度会えたら、伝えたいことがあるって、約束したよね。……わたしは、あなたが好きです」 ケイティ「5年どころの話じゃないよ。気付いたら、好きになってたから……10年以上、ずっと好きでした」 ケイティ「手紙は届かなかったけど……痛いのとか苦しいのとか我慢出来たのは、あなたと、もう一度会える日を、待ってたから」 ケイティ死亡時 時間はクライマックス直後に戻り、ケイティと最期の別れをする ケイティ「どこで、間違えたんだろ、わたし……」 ケイティ「許されない罪を重ねてきたのに、キミにもう一度会いたい、って思っちゃったから……カミサマから罰を受けちゃったのかな」 ケイティ「……ごめんね。さよなら。大好きだったよ……」 そう言って、彼女は事切れる。 以上を持ちまして、メタリックガーディアンRPG『DISTANCE 〜求め合うには遅過ぎて〜』を終わりにしたいと思います。 プレイに最後まで参加した 1点 ミッションを達成した ・共通ミッション:平和を守る 1点 ・個人ミッション:戦争を止める 1点 ・配布ミッション1: 40点 ・配布ミッション2: 100点 良いロールプレイをした 1点 他のプレイヤーを助けるような発言や行動をした 1点 セッションの進行を助けた 1点 場所の手配・提供・連絡を行った 1点 合計 147点 径庭(けいてい):かけ離れの程度。へだたり。 アイーダ:『間』を外国語っぽくしただけなんですが、同名のオペラがあると妹が教えてくれましてよ ※アイーダ:ファラオ時代のエジプトとエチオピア、2つの国に引裂かれた男女の悲恋を描き、現代でも世界で最も人気の高いオペラのひとつである アブスタンティア:ラテン語で距離