■今回予告 少年は選ばれた。 世界を救うガーディアンの乗り手として。 だが現実は重く、時として残酷であった。 少年を救う為に死んだベテラン兵。 彼に好意を寄せていた少女の糾弾が、少年の心をえぐる。 少年は何のために、そして誰のために戦うのか。 そして再び奈落獣が襲来した時、少年は、果たして皆を救うことができるのだろうか? メタリックガーディアンRPG 福音篇 第一話 『天使の歯車 -Angel’s Gear-』 ――運命の歯車は今、回り始めた。 ■PCの割り振り PC1:リンケージとして召集される一般人 PC2:テラネシアの一員 PC3:地球連邦統合軍の軍人 PC4:フォーチュン艦隊の艦長 PC5:傭兵 ■ハンドアウト PC1:セッション開始時点ではリンケージではなく一般人。性別は男性限定。 コネクション:椿ユリア 関係:懐旧 コンストラクション:ガーディアンクラスはオーバーロード(変更不可)、リンケージクラスはストライカー必須。 出自:「異世界生まれ」「天涯孤独」はシナリオの都合上、不可。 また、PCが乗るガーディアンは機体名は任意につけられるが、2話目で本機の正体についての設定が追加される。その点をご了承いただきたい。 カバー:学生 キミは養子である。 生みの親の顔は知らないが、養父母(養父は既に他界)の愛情を受け、まっすぐ育ってきた。 そしてキミは、テラネシアによってリンケージとして見出され、テラネシア・イヅモ本部に招集された。 拒否権?そんなものはない。 その道中、奈落獣の大軍がキミを乗せた車を襲う。 窮地を救ってくれたのはテラネシアのガーディアン部隊。 そこでキミが経験するのは、運命を変える出会い?それとも、再会? そして……自分を守ってくれた戦士の、死。 【シナリオミッション:椿ユリアの呼び声に応える】 PC2:テラネシアの第三小隊の一員。ムサシの部下であり、ユリアとヒビキの同僚でもある。 コネクション:遠峰ヒビキ 関係:友情 コンストラクション:推奨はアインヘリアルだが、運用が難しいと感じた場合、他のクラスでも良い。 リンケージクラスはコンダクター必須。 カバー:テラネシア隊員 キミは椿ユリアと遠峰ヒビキと同じ小隊に所属しており、小隊の隊長は早乙女ムサシだ。 最近奈落獣の出現が多く、仲間、特に椿ユリアは出撃の度に、重傷を負っている。 だが、代わりがいないのも確か。 傷と疲労は蓄積し、精神も擦り減って行く一方だ。 キミは不安に駆られた。 いつか誰かいなくなってしまうのでは、と。 ……そしてその予感は、最悪の形で的中する。 キミ達の目の前で、ムサシが死んだ。 【シナリオミッション:仲間のココロを守る】 PC3:フォーチュンに出向中の地球連邦統合軍の軍人。テラネシアの第三小隊の隊長が戦友。 コネクション:早乙女ムサシ 関係:戦友 コンストラクション:下記参照 カバー:地球連邦統合軍隊員 キミは地球連邦統合軍に所属する軍人で、現在は民間軍事会社であるフォーチュンに出向中だ。 そしてキミとテラネシアの早乙女ムサシは、所属こそ違えど、地球の平和を守ることを誓い合った、戦友だ。 だが彼は、今回の出撃で一人の少年を庇ったが為に、命を落とした。 戦争が理不尽なのは当然だが、やり切れない思いが浮かぶ。 自分達が間に合ってさえいれば、と。 【シナリオミッション:早乙女ムサシの遺志を継ぐ】 PC4:テラネシアからの戦力を預かる、フォーチュンの一艦隊の艦長 コネクション:扶桑グレン 関係:ビジネス コンストラクション:ラインオフィサーあるいはエンタープライズ、またはベテランで自動取得できる汎用ヴィークルに戦艦を選択する。 カバー:フォーチュン艦長 キミはフォーチュンに所属する艦隊の艦長だ。 フォーチュン上層部からの信頼も篤く、テラネシア・イヅモ本部から貸与された兵力を預かり、日々奈落との戦いに身を投じている。 奈落獣の殲滅後、第三小隊が苦戦しているとの報せを受け、援護へと向かったキミ達。 そこでキミ達が見たものは……ひとりの戦士の、最期だった。 【シナリオミッション:第三小隊の窮地を救う】 PC5:フォーチュンに協力している傭兵 コネクション:傭兵仲間 関係:ビジネス コンストラクション:下記参照 カバー:傭兵 キミはフォーチュンに協力する傭兵だ。 協力する理由として、金払いが良い。 フリーの立場でガーディアンを維持するのは、とにかく金がかかるものだ。 ……が、フォーチュンに所属するリンケージは年若い連中も多く、子供達がその手を血で汚す前に、汚れ仕事を自ら買って出ている、というのも本当だ。 キミは今日も本音を隠し、金稼ぎと称して戦場に赴く。 この手で救える命、救えるココロがあると信じて。 【シナリオミッション:奈落生命体を駆逐する】 ※PC3とPC5は、PC4の艦に搭乗し、艦長であるPC4の命令を受けているものとする。 ●PC3とPC5のコンストラクションについて 使用できないガーディアンクラスはスーパー、トリニティ、レンジャー、及びGF誌のみの掲載でサプリメントにまだ収録されていないクラスとなる。 同人版のクラスは、そのデータが公に公開されていることを条件とした上で、要相談。 またコンチェルトを使用する場合、熱狂カードの使用は簡易版となる。  ■コンストラクション及びレベルアップについての補足 レベル5以降、勲章の使用を解禁する為、それを見越してのリンケージクラスの取得を推奨する。 ※具体的には勲章が取得できるのは、ストライカー単、コンダクター単、スイーパ単、コンダクター/スイーパーとなる。 ■シナリオオリジナルのNPC 椿ユリア: (PC1の機体)を唯一動かせるパイロットである。 クラスはオーバーロード。 重傷を負っているが、代わりがいない為、出撃せざるを得ない。 普段口数が少なく、表情の変化もあまりない為、何を考えているか分からない時がある。 早乙女ムサシ: テラネシア第三小隊の小隊長。 クラスはベテラン。 明るく朗らかで、仲間想いの頼れる男。 ヒビキから好意を寄せられているが、気付かない素振りをしている。 ■PC間コネクション: PC1→PC2→PC3→PC4→PC5→PC1の順で取得する。 次のPC番号のキャラから、コネクションを取得する形になる。 関係は任意だが、なるべく友好的なものを取得すると、セッションが円滑に進むだろう。 実際の取得はセッション開始前に行っておく。 全員が顔を合わせるのはミドルフェイズのシーン3、戦闘シーンになってしまう為、その結果を踏まえて内容を変更しても良いだろう。 ■シナリオ背景 テラネシアにリンケージとして招集されたPC1。 そしてイヅモ本部への護送中、奈落獣に襲撃される。 そこで彼は椿ユリアと運命的な出会いを果たし……早乙女ムサシの壮絶な最期を見ることになる。 ユリアにしか動かせない筈の機体を動かし、脅威の新人として扱われるPC1。 だが同時に、戦死したムサシを慕っていた少女、遠峰ヒビキに理不尽な怒りをぶつけられ……基地内に微妙な空気が流れる。 しかし、こちらの都合などお構いなく、また大量に出現する奈落獣。 この奈落獣の大軍を撃破することで、本シナリオは終了する。 ■シナリオ本編 ●オープニングフェイズ ▼あらすじ イヅモ上空に奈落獣の大軍出現、迎撃に出るPC3・PC4・PC5達の部隊。 だが別方面、PC1の護送ルート上にも奈落獣の群れが出現し、テラネシア・イヅモ本部からもPC2達の戦力(第三小隊)を出さざるを得なくなる。 シーン1 シーンプレイヤーはPC3 ムサシとの会話 奈落獣が大量に出現したとの報せを受け、格納庫に行ったキミ。 テラネシア・イヅモ本部所属の第三小隊隊長で、キミの戦友である早乙女ムサシが、キミを見送りに来た。 ムサシ「とりあえず、俺達はいつも通り留守番だ。奈落獣共の殲滅、よろしく頼んだぜ」 ムサシ「……ところでさ。少し、相談に乗ってほしいんだが……年下の子に好意を寄せられてるんだが、どう接すればいいのか、分からなくてな」 ムサシ「そりゃ、好意は嬉しいさ。だが……俺の手は、血で汚れてる。そんな手で、あの子と手を繋ぎたくない」 ムサシ「俺達は、いつ死ぬか分からない。だから、俺みたいな奴じゃなく、もっと真っ当な奴を好きになって欲しいんだ」 ムサシ「それに、あの子は、まっすぐで、眩しくて。……だから直視できなくて、目を逸らしてしまう」 ムサシ「本当は、あの子を戦わせるのだって反対だ」 ムサシ「すまねぇな、らしくなくて」 ムサシ「っと、悪い。出撃前なのに引き止めちまった。じゃあ、またな」 ……キミはこの時、これがムサシとの最後の会話になるとは、露ほどにも思わなかった。 PC3に【シナリオミッション:早乙女ムサシの遺志を継ぐ】を渡す。 シーン2 シーンプレイヤーはPC4 グレンとの会話、出撃するよう要請される 補給の為に寄港した、テラネシア・イヅモ本部。 補給が完了するまでもう少し、と言う所で、奈落獣の大軍が出現した、との緊急警報が鳴り響く。 そこにやって来たテラネシア・イヅモ本部司令、扶桑グレン(RDB96頁)。 グレン「太平洋上に、奈落獣の大軍が出現した。今イヅモにある最大戦力は(PC4の機体名)艦隊だ」 グレン「奈落獣の殲滅は、我々の悲願でもある。この任務、引き受けて貰えるか」 グレン「作戦が終了したら、再度寄港し、補給を受けてもらいたい。貸与しているアインヘリアル隊のメディカルチェックがまだ途中なのでな」 グレン「では、よろしく頼む」 謎多きテラネシア、謎多き男扶桑グレン。 彼らの言いなりになる訳ではないが、そこにいるだけで周囲をアビスで汚染する奈落獣を、のさばらせておく訳にはいかない。 キミはPC3、PC5達を引き連れて、奈落獣の撃破に向かった。 PC4に【シナリオミッション:第三小隊の窮地を救う】を渡す。 シーン3 シーンプレイヤーはPC5 傭兵仲間との会話 出撃準備を終え、奈落獣のいる空域へと戦艦が向かう最中。 傭兵仲間が、キミに声をかけてきた。 傭兵「なあ、PC5。ちょっと最近、奈落獣の出現が多過ぎやしないか?」 傭兵「こちとら傭兵だから、儲けられるから別にいいんだが。何しろ燃料弾薬、全部フォーチュン持ちだしな。貧乏傭兵には助かるぜ」 傭兵「……俺達みたいな、戦争好きのロクデナシ連中は、それでいいけどな。アインヘリアルに乗ってる子達って、14〜5歳の子供達だろ?」 傭兵「いくらアインヘリアルが対奈落に対抗するのに有効な兵器だからって、子供に戦わせんのはどうか、ってちょっと思ってんだよ。お前、その辺どう思う?」 傭兵「まあ、俺達に出来る事っつたら、その子供達がまた日常に戻れるよう、平和な世界を目指して尽力する、ってのが、大人としての役目だと思う」 傭兵「……あの子らが、俺達みたいになる前に。はは、我ながら言ってることが青臭えな」 彼の言う通りだ。 こんなクソみたいな世界で、子供達がババ引くことはない。 汚れ仕事は、俺達みたいな野良犬で十分だ。 PC5に【シナリオミッション:奈落生命体を駆逐する】を渡す。 幕間 だが、別方面にも奈落獣の大軍が出現する。 戦力を分断され、イヅモ本部所属の、4機のガーディアンで構成される第三小隊が向かうことになった。 シーン4 シーンプレイヤーはPC2 ヒビキとの会話 格納庫。 奈落獣が出現したことによる第二種戦闘配置の為、とりあえず格納庫付近で待機しているキミと、遠峰ヒビキ。 ヒビキ「最近、出撃多いよね。疲れが溜まって来た感じ、ない?」 ヒビキ「ユリアなんか、出撃の度に何かしら怪我してる。でも代わりがいないから、休めないって。扶桑司令に抗議したんだけど、けんもほろろに却下されちゃったよ」 ヒビキ「……ところで、ちょっと相談したいことがあるんだけど……」 ヒビキ「ムサシさんって、どんな服が好きかな」 キミは、彼女が早乙女ムサシに好意を抱いているのを知っている。 ヒビキ「今度の非番の土曜日、一緒にお出掛けしてくれるって。何度も当たって砕けた甲斐があったよ」 ヒビキ「あー、早く土曜日にならないかな」 ※これに返事を貰ったら、以下の描写に移る。 一方その頃、作戦司令室。 戦術班長のヴィクトリアが珍しく、声を荒げる。 ヴィクトリア「凰市南方距離15000、奈落獣の群れが出現。このルートは……まずいわ」 ヴィクトリア「今、諜報班が、ひとりの少年をこちらに護送中。奈落獣の出現は、そのルート上にある」 ヒビキ「それって、この前噂に聞いた、新人君のことかな?」 格納庫に走って来たムサシとユリア。 ムサシ「第三小隊、出るぞ!」 ユリア「……出撃、する」 ヒビキ「はいっ、あたしも行きます!」 自分達の機体に搭乗してから ムサシ「PC2、ユリア、ヒビキ。何が起こっても、焦るなよ。焦りこそ、戦場において最大の敵だ」 ユリア「……了解」 ヒビキ「はいっ、ムサシさん!」 キミ達は戦場へと向かった。 この後、何が起きるかも知らずに。 PC2に【シナリオミッション:仲間のココロを守る】を渡す。 シーン5 シーンプレイヤーはPC1 PC1が召集されるシーン キミはテラネシア・イヅモ本部に、リンケージとして召集されることとなった。 そう、あれは昨日の事だ。 キミが家でのんびりしていると、黒服の男たちがやって来た。 黒服の男「失礼。君がPC1君だね?」 黒服の男「急な話で済まないが、君にスターゲイザーとしての資質が認められた。我々テラネシアは、君をリンケージとして迎え入れることを決定した」 黒服の男「……申し訳ないが、君に拒否権は無い」 キミの養母が真剣な表情で、キミに声をかける。 母親「……いつか、こんな日が来るとは思ってたから、覚悟はしていたけれど……」 母親「PC1。あなたはいずれ、世界を救う救世主となるべく、この世に生まれ落ちた存在。血は繋がっていないけれど、わたし達はあなたを、どこに出しても恥ずかしくないよう、強く、優しく、勇敢に育て上げたつもりです」 母親「もしそうでないのなら、わたしの育て方が間違っていただけ」 母親「……あなたには、世界を救う、という使命がある。だから、戦いなさい。もし世界が滅ぶ運命にあるというなら、その運命を書き換えなさい。あなたには、その力がある」 母親「……この子のことを、よろしくお願いします」 黒服の男「……かしこまりました。我々の命に代えても、必ず」 母親「PC1。心に剣を、輝く勇気をもって、前に進みなさい。……あなたは奇跡の子、人類の切り札なのだから」 母親に見送られて、黒服の男の運転する車に揺られて、テラネシア・イヅモ本部のある凰市に向かうキミ。 はたして、どのような運命が、キミを待ち受けているのだろうか。 PC1に【シナリオミッション:椿ユリアの呼び声に応える】を渡す。 ●ミドルフェイズ シーン1 シーンプレイヤーはPC1、PC2自動登場。PC3・PC4・PC5は登場不可 PC1を奈落獣の大軍が襲い、ユリアと邂逅するシーン 凰市に向かうキミ達の車。 黒服の男「なんだ……?!奈落獣が、急接近中!キミ、飛ばすからしっかり掴まっていてくれ!」 急加速する車。 だが迫りくる奈落獣の速度には到底かなわず、奈落獣が車の前に降り立つ。 黒服の男「……君のご母堂と約束したからな。君は、我々が命に代えても守る、と」 拳銃やマシンガンで応戦する黒服達。 しかし巨大な奈落獣には、豆鉄砲のようなもの。まるで歯が立たない。 黒服の男「もう少し、もう少しで援軍が来る。それまで、せめて足止めだけでも!」 奈落獣が、巨大な爪を振り下ろす。 薙ぎ払われる黒服。 黒服の男「万事休す、か……!?」 再び奈落獣が爪を振り下ろそうとしたその刹那。 割って入ったのは3機のガーディアン。 ムサシ「後は、俺達に任せろ!」 ヒビキ「新人君を、やらせはしない!」 ムサシ「ユリア!その少年を保護してくれ!」 動きの覚束ないガーディアンのコクピットハッチが開き、少女が乗るように手招きする。 ユリア「……乗って」 ユリアはキミの顔をまじまじと見てから ユリア「……ねえ。何処かで逢ったこと、ある?」 キミもまた、彼女の顔に不思議な懐かしさを覚える。 ユリア「……それより。後ろの席に、座って」 ユリア「……これは、私にしか、動かせないから……」 包帯だらけの痛々しい姿で、操縦桿を握る少女。 だが何故かキミは、このガーディアンの操縦方法が手に取るように分かる。 ユリア「え……?動かせる?どうして……?」 操縦席に座るキミ。 初めて座る筈なのに、初めてじゃない感覚。 まるで最初から、自分専用の席だったかのように。 ユリア「……この子が、私以外の命令を、聞くなんて」 ユリア「……早くしない、と。みんなが、危ない」 会話を終えたらシーンを終了する。 シーン2 シーンプレイヤーはPC2、全員登場 その間、3機で敵を押さえていたが、多勢に無勢。 ムサシ「……テメエらに、ユリアは渡さねえ!」 ムサシ「PC2、ヒビキ!、下がれ!ここは俺が何とかする!」 ヒビキ「……まさか、ムサシさん!?」 ヒビキは何かを察し、叫ぶ。 ムサシ「後は頼んだぜ、少年。ユリアは、俺達の、いや、地球の希望なんだ。絶対に、守ってくれ」 ムサシ「……悪りぃ、ヒビキ。約束、守れなかった」 ヒビキ「そんな、やだよ、ムサシさん!そんなこと、言わないでよ!」 ムサシ「……ごめんな」 ムサシ「……奈落獣ども!お前らが大好きなALTIMA粒子だ!こいつをたらふく喰らいやがれ!!」 ムサシのミーレスは、胸から動力炉を取り出し、自らの手で握り潰して、奈落獣を巻き込んで自爆する。 ムサシ「……あばよ、ダチ公!」 その間際に、援軍として到着するPC達。 そう、キミたちは、ムサシが自爆するまでの一部始終を、見ている事しか出来なかった。 ここでPCに、《イドゥン》をムサシに使用するか尋ねる。使用するか否かで、今後のストーリーが少しだけ変わる。 具体的には、ムサシに関係するキャラクターのスタンスに変更がある。難易度等に変更は特にない。 尚《イドゥン》を使用した場合、彼は生存するが、エンディングまでは瀕死の重傷、という扱いになる。 会話を終えたらシーンを終了する。 シーン3 シーンプレイヤーはPC4、全員登場 奈落獣との戦闘。 ここで消費した【FP】【HP】【EN】、及び弾薬は戦闘終了後にすべて回復する。 戦闘MAPは、フィールドテンプレート●燃える都市を使用する。 戦闘終了条件は敵の全滅。 エネミー 奈落獣ハーヴェイ(DOW108頁)×1:PCから4マスの所に配置。 奈落獣ゴレープ(DOW107頁)×5:PCの1〜2マス手前に、散らばって配置。 PC人数が4人の場合、ゴレープを1体減らす。 シーン4 シーンプレイヤーはPC1、PC2自動登場。PC3・PC4・PC5の登場は任意 脅威の新人。 巨漢で威圧感のある男が、キミの前に現れた。 テラネシア・イヅモ本部司令、扶桑グレンだ。 グレン「オレは扶桑、扶桑グレン!これから先、貴様に地獄を見せる男だ!」 グレン「PC1、貴様はこれより、テラネシアの一員となって、奈落を浄化してもらう。拒否権は無い」 グレン「貴様は(機体名)を動かしたそうだな?それだけでも、貴様には十二分に利用価値がある」 グレン「貴様は、これから仲間となる者を知る必要がある」 グレンが目配せをし、PC2達に自己紹介するよう促す。 ユリア「……椿、ユリア。よろしく」 ユリアは無表情にキミを見ている。 だが、さっき一緒に(機体名)に乗った時、スターゲイザー特有の感覚で理解した。 感情表現が不器用過ぎて、感情が顔に全く出ないタイプなのだ、と。 ヒビキ「……あたしは、遠峰ヒビキ」 ヒビキは明らかに、キミを憎悪で満ちた目で見ている。 それは無理もない。 彼女の目の前で、慕っていたムサシがPC1を庇って、死んだのだから。 その様子を見たグレンは、鼻を鳴らしながら グレン「フン……仲良くしろ、とは言わん。作戦行動に支障が出なければ、それでいい」 会話を終えたらシーンを終了する。 シーン5 シーンプレイヤーはPC3、PC1とPC3は自動登場。PC4・PC5の登場は任意。 PC1がヒビキに、理不尽な怒りをぶつけられるシーン。 格納庫で、キミはヒビキに呼び止められた。 明らかに怒気を含んだ物言いだ。 ヒビキ「……あんたのせいで、あんたのせいでムサシさんが!」 かっとなったヒビキは、PC1を殴りつける。 ……だが、彼女の細腕では、痛くも痒くもない。 騒動を聞きつけてやって来た扶桑グレン。 グレン「ハンガーで何をしている」 ヒビキ「扶桑司令……。こいつのせいで、ムサシさんが!」 グレン「遠峰。作戦行動に支障が出なければいい、と言った筈だが」 ヒビキ「でも……!」 グレン「……早乙女ムサシ。アイツは弱かったから死んだ。それだけだ」 ヒビキ「そんな、扶桑司令……!」 涙をこらえて抗議するヒビキ。 グレンは一瞬目を閉じた後 グレン「……だが遠峰、貴様の気持ちも分からん訳ではない。なので一発は見逃してやる」 ヒビキ「はっ……はい!申し訳ありません!」 グレン「罰として、自分の機体の洗浄を命じる」 ヒビキ「ご厚情、感謝いたします!」そう言って彼女は、ティルヴィングの方へ走っていく。 グレンはヒビキの後ろ姿を見つつ呟く。 グレン「……軍人に無理に染まる必要はない、そう遠峰には伝えた筈だが」 グレンはPC1に向き直り グレン「いいかPC1。貴様が身を投じるのは、こんなクソったれな世界だ。理不尽に人が死に、昨日までの仲間が明日いなくなるかも知れない」 グレン「これは遊びでもゲームでもない。戦争ですらない。世界を侵略してくる奈落との……殺し合いだ!!」 会話を終えたらシーンを終了する。 シーン6 シーンプレイヤーはPC5(いなければPC4、PC4もいなければPC1)。全員登場。 奈落獣が再び現れる。 場面は同じ格納庫から始まり、司令室に途中から切り替わる。 ヴィクトリアが館内放送で呼び掛ける。 ヴィクトリア「また奈落獣が出現した。太平洋方面から距離3万、狙いはどうやらここのようだ」 グレン「……やはり来たか」 グレン「出撃準備を済むまでの間、司令室に一度集合しろ」 技術班長の千代田サキ「偵察機を飛ばしたところ、群れは前回の出撃でも確認された巨獣化奈落獣の群体のようです」 グレン「……続けろ」 サキ「ゴレープとハーヴェイ、どちらも小型の奈落獣ですが、必ず群れを成して現れる為、とにかく数が多いのが特徴です。また、一匹でも討ち漏らせば、人の多い所に行き、手当たり次第に人を襲うでしょう」 グレン「貴様ら、聞いたな。奈落獣は、人を喰らい、街を破壊し、そして世界を侵食する。故に、何一つの例外なく、奈落獣は滅ぼさねばならない」 グレン「この地球上からすべての奈落を消し去ること、それが我々に課せられた使命、義務だ」 PC1は怪我を負っているユリアの代わりに、ガーディアンに乗ることを求められる。 グレン「貴様は大いなる意志に選ばれた。あの機体は本来、ユリアにしか動かせん」 グレン「そしてユリアは、計画に必要な存在だ。決して敵に渡す訳にはいかん」 グレン「だから、貴様が乗り、奈落獣を倒せ」 グレン「貴様には、イヅモ、そして地球を救う覚悟があるか?」 会話を終えたらシーンを終了する。 PC全員に【シナリオミッション2:奈落獣を倒す】を渡す。 ●クライマックスフェイズ シーン1 奈落獣との戦い 戦闘MAPはフィールドテンプレート●神殿の戦いを使用する。 戦闘終了条件は敵の全滅。 エネミー 奈落獣ハーヴェイ(DOW108頁)×2:PCから4マスの所に散らばって配置。 奈落獣ゴレープ(DOW107頁)×6:PCの1〜2マス手前に、散らばって配置。 ボステンプレート@超奈落獣・奈落獣タイプ×1:PCから縦方向に真っ直ぐ5マスの所に配置 PC人数が4人の場合、ハーヴェイを1体、ゴレープを1体減らす。 ●エンディングフェイズ シーン1 シーンプレイヤーはPC5 生き残った傭兵仲間との会話 格納庫。 キミの姿を見つけた傭兵仲間が、キミに声をかけてきた。 傭兵「おー、お前も生き残ってたか。お疲れさん」 傭兵「何か凄い大事に巻き込まれそうだな、俺達」 傭兵「……しかし、何だな。雇い主に文句言うのもあれなんで、ここだけの話だが……子供に戦わせる、ってのは、正直どうかと思う」 傭兵「奈落獣に対抗できる手段として、あの子達の力が必要不可欠なのは、この目で見てるから理解はできる。だが、納得がいくかは話が別だ」 傭兵「子供は守るべき、守られるべき存在の筈だ。これは大人の沽券、ってやつにも関わる」 傭兵「なあ、PC5。俺は、あの子達を守りたい……子供達がこれ以上、傷付かないように」 シーン2 シーンプレイヤーはPC4 グレンとの会話 補給が完了したとの連絡を受け、ドックに向かったキミ。 すると、グレンがキミを待っていた。 グレン「人員の補充並びに配置転換として、PC1、椿ユリア、PC3、遠峰ヒビキの計4名を貴様の艦の配属とし、貸与されていたアインヘリアル隊4名を本部に配属とする」 グレン「その4人を上手く使え。貴様なら造作もないことだろう?」 グレン「話は以上だ」 グレンは去り際に「オレは、貴様達に期待している」と言い残して去っていく。 シーン3 シーンプレイヤーはPC2 ヒビキとの会話 ムサシが死亡した前提での描写となる。 キミはヒビキに連れられて、イヅモ本部の片隅にある共同墓地にいる。 誰か来ていたのだろう、真新しい花束が既に置かれている。 ヒビキはムサシの墓標を前に花束を置いてから呟く。 ヒビキ「……ムサシさんの、嘘つき」 ヒビキ「今度の土曜日、一緒に凰市にお出掛けしてくれる、って約束してたんだ」 ヒビキ「何度もお願いして、やっと、約束してくれたのに……こんなの、こんなのってないよ……」 ヒビキ「ひっく……えぐ……寂しい、よぉ……」 もし、ムサシが生存している場合 ヒビキ、そしてムサシとのシーンになる。 キミはヒビキに連れられて、イヅモ本部の医務室にいる。 ヒビキ「……ムサシさんの、嘘つき」 ムサシ「……それについては、何にも言い訳、出来ねえなあ」 ヒビキ「今度の土曜日、一緒に凰市にお出掛けしてくれる、って約束してたのに、破ろうとして」 ムサシ「……すまん」 ヒビキ「何度もお願いして、やっと、約束してくれたのに……」 ムサシ「……すまん」 ヒビキはムサシの胸に顔を埋めて ヒビキ「ひっく……えぐ……ムサシさんが生きててくれて、良かった、よぉ……」 ヒビキの頭を優しく撫でるムサシ。 ムサシ「……ごめんな、ヒビキ」 ……これ、もしかして自分は、お邪魔虫なんじゃなかろうか。 ムサシ「……PC2にも、迷惑かけたな。すまなかった」 ムサシ「……流石にこの身体じゃ、ガーディアンにはもう乗れん。……PC2。ユリアとヒビキのことを、頼む」 シーン4 シーンプレイヤーはPC3 グレンとの会話 ムサシが死亡している前提の描写である。 キミはグレンに呼び出される。 グレン「貴様に話がある」 グレンはキミを自分の執務室へと招き入れた。 そしてグレンはキミと自分、そして誰も座っていない席の前に、氷の入ったグラスを全部で三つ置く。 グレン「一杯、付き合え」 高級ブランデーをグラスに注ぐ。 グレン「……早乙女ムサシに……献杯」 グレン「……いつかこんな日が来るとは思っていた。アイツは、オレの友でもあった。そして……戦士になるには、アイツは優し過ぎた」 グレンはぐいっとブランデーを飲み干して グレン「いい奴から先に死んでいく。生き残るのはオレ達のような、クソ野郎ばかりだ」 グレン「……ここでの会話は、忘れろ。いいな」 もし、ムサシが生存している場合 キミはグレンに呼び出される。 グレン「貴様に話がある」 グレンはキミを自分の執務室へと招き入れた。 グレン「一杯、付き合え」 高級ブランデーをグラスに注ぐ。 グレン「貴様はもう知っているかも知れんが……ムサシから、退役するとの申し出があった」 グレン「……いつかこんな日が来るとは思っていた。アイツは、オレの友でもある。……アイツは、優し過ぎる。だから、これでいい」 グレンはぐいっとブランデーを飲み干して グレン「いい奴から先に消えていく。最後まで残るのは、オレ達のようなクソ野郎ばかりだ」 グレン「……ここでの会話は、忘れろ。いいな」 シーン5 シーンプレイヤーはPC1 グレン、そしてユリアとの会話 キミはユリアと一緒に、グレンに司令室に呼び出された。 グレン「一先ずはよくやった、と褒めてやろう」 グレン「だが貴様の戦いは、まだ始まったばかりだ。貴様にはこれから、更なる地獄を見せてやる」 グレンが去った後、ユリアがキミに声をかけてくる。 ユリア「……ありがとう」 ユリア「……?私の顔に、何かついてる?」 ユリア「……変なの」 ユリアの無表情の顔からは、ちょっと感情が分からない。 だが、これから彼女を知っていけばいい。 それに、何故彼女を見たとき、懐かしく感じたのか。 ガーディアンの操縦席に座ったとき、安心感を覚えたのか。 きっといつか、分かる日が来る。 そんな気がした。 何より……ムサシに託されたのだ。 ユリアを守れ、と。 最後に第二話の今回予告を読み上げて、セッションを終了する。 経験点の発行を行おう。 経験点 プレイに最後まで参加した:1点 ミッションを達成した ・共通ミッション:1点 ・個人ミッション:1点 ・配布ミッション1:30点 ・配布ミッション2:100点 良いロールプレイをした 1点 他のプレイヤーを助けるような発言や行動をした 1点 セッションの進行を助けた 1点 場所の手配・提供・連絡を行った 1点 合計 136点 この経験点を用いて、第二話に挑む。 ■キャンペーンフック (2025/11/23) これは単発シナリオである。キャンペーンにする予定は無い。 だが、備忘録としてここに記す。 もしかしたら、誰かが続きを書くかも知れない。 それは筆者かも知れないし、今この文章を読んでいるキミかも知れない。 PC1の出生: エリス・ハート・アーガスが自分の遺伝子情報を元にしてDNAオルガンで生み出した、遺伝子強化人間(≒エリスの息子)である。 すなわち、原初のスターゲイザー、アーシュラ・ティプトリーの血に連なる者である。 そしてディアスポラ計画の中核たる、アダムとしての役割を与えられている。 養父と養母もテラネシアの一員であり、PC1を結社の命令で育て上げた。 だが命令とは言え、PC1に注がれた愛情は、本物である。 椿ユリアの正体: PC1同様、エリスが自身の遺伝子情報を元にDNAオルガンで生み出した、遺伝子強化人間である。 人の胎からではなく人工子宮によって生み出された原罪なき者であり、彼女はPC1と違いテラネシア南極支部で純粋培養された。 ディアスポラ計画におけるエヴァとしての役割を与えられている。 彼女を見た時、懐かしさを覚えたのは、PC1とユリアが魂の双子と呼べる存在だからだ。 PC1の機体: エリスの乗機、SGG−00アウターリミッツのコピーである。 正体を秘匿する為、アウターリミッツとは外装を変更されている。 PC1が初めて乗った気がしなかったのは、エリスの記憶を遺伝子レベルで覚えているからだ。 救世主: 世界を変革する『ディアスポラ計画』。 その中心となる一組の男女、とされている。 ※ディアスポラ計画が実際にどのような計画なのかは、各GMが決定する、とのこと(コンペンディウム142頁)なので、特に決めていない。 (2025/11/24) すまん嘘ついた。 第一話の今回予告考えてたら第三話→第二話の順で今回予告が出来てしまった。 ディアスポラ計画云々の結末ってことで、ラスボスは神ということにして第三話の概要が書けた。 ついでに第一話でヒビキと和解できてない、って気付いたから、第二話のボスはヒビキで、そこに持って行くにはどうすれば……なんて考えてたら、第二話の概要も書けてしまったので、書き進めている。 (2025/11/29) 第二話も書き終えて、第三話(最終話)に着手した。 一度火が点くと早いな。流石は俺。 予想より規模がデカくなってきた。 そりゃ神を降臨させるんだから、ある種のラストバトルになるよな……。 ヒロインの名前 ヴァルキュリア→ハルキ・ユリアで春木。 春の木→木篇に春の漢字は椿か。 それにヒロインはPC1の運命を狂わせるファム・ファタール的要素があるから、椿で行こう。