今回予告 帝都奪還作戦と並行して計画された、太平洋上に展開する合衆国天使十字軍第七艦隊へ大打撃を与える為の、特攻作戦。 その作戦の為に建造された、有人ミサイル『藤花』。 『藤花』のパイロットは、八坂機関にて数々の実験を受けて来た、『被験体101号』桃井藤花。 自由気ままに生きる享楽的な性格の彼女は、死を、天使化を軽んじ、恐れなかった。 そんな彼女の、最後の願いとは。 一方。シュネルギア部隊は、特攻作戦の護衛を命じられる。 藤花を快く思わぬ桂。 反発するメイリィ。 ギアドライバー達の間に、不和が生じる。 やがて、決行の日が訪れる。 目の前で起きようとする天使化、そして訪れる死に、キミ達は何を思い、何をするのか。 エンゼルギア天使大戦TRPG 『Virgin Emotion』 不意に現れた真実に、今気付いた。 ハンドアウト PC1:ウィザード キミは八坂機関から瑞穂基地に派遣されている研究者であり、維馬篭の道具だ。 ある日、自分が八坂機関で世話していた『被験体101号』桃井藤花が、キミの家に転がり込んでくる。 全く、自分の承諾も無しに。 とは言え、彼女は昔から、自由気ままだった。 彼女との共同生活も別に悪くはない……と思った矢先、彼女が特攻兵器『藤花』のパイロットとして、瑞穂基地に世話になることを知った。 いつもの事とは言え、何でそういう肝心なことを、先に言わないんだ。 そしてそれは、やがて来る彼女との別れを、意味していた。 シナリオダーザイン【桃井藤花からの腐れ縁】 性別は問わないが、シナリオの都合上独身であり、恋人は現在いないものとする。 悪役ではなく、PCに協力する立ち位置。使命と個人的感情の板挟みになって欲しい。 PC2:ギアドライバー/ナビ:桂 ある日キミは、桃井藤花と名乗る少女にナンパされた。 彼女に振り回されるだけ振り回され、その日は終わる。 だが翌日、特攻兵器のパイロットとして紹介された彼女と、瑞穂基地で再会する。 しかも、特攻の際の護衛任務も、オマケに付いてきた。 どんな顔で接すればいいんだ、いったい…… シナリオダーザイン【桃井藤花からの興味】 PC3:ギアドライバー/ナビ:メイリィ キミ達シュネルギア部隊は、天使十字軍第七艦隊に特攻する有人兵器『藤花』の護衛を命じられた。 そのパイロットとして、桃井藤花という、自分達と同い年の少女が瑞穂基地にやって来た。 キミとメイリィは、特攻作戦に怒りを覚えた。 何故、彼女が命を捨てなければならないのか。 シナリオダーザイン【タン・メイリィからの反発】 PC4:ソルジャー キミはシュネルギアの護衛部隊の隊長を務めている。 今回、ヴィヴリオ大佐からギアドライバー達の様子を、観察及び報告して欲しいと命令された。 全く、子守りが仕事じゃないんだぞ。 そもそも、情報部の奴らがいつも目を光らせているだろうに……。 まあ仕方ない。子供達がおかしな真似をしないよう、見張っててやるか。 シナリオダーザイン【ヴィヴリオからの信頼】 本シナリオは前提として、NPCの死、そして天使化を扱う。 NPCが特攻するのは避けられない。 NPCを救う術はある。 また、天使化そして死を軽んじる、人の話を聞かないヒロインの自己満足に付き合わされる、吟遊詩人シナリオである。 その為、内容及びNPCが気に入らない、受け入れられない場合は、回れ右すること。 クライマックスは2シーンあり、シーン1は特攻の強制イベント、シーン2は戦闘である。 福音フェイズはシーン1、藤花が天使化する直前のタイミングであるが、福音自体は必須ではない。 誰かがオフィーツィアを兼任していると良い。 推奨はPC1かPC4だが、ギアドライバーが兼任していても良い。 本シナリオのヒロイン 桃井藤花(ももい・とうか) 自由気ままに生きる、享楽主義者の少女。 両親も親類もいない、そもそも自分の本名すら覚えていない。 基本的に誰にでも馴れ馴れしく、敬語は使わない(使えない)。 一人称:あたし 二人称:名前+くん、名前+さん 正体は八坂機関の実験体『被験体101号』。 番号をもじって(百と一・十と一)桃井藤花と名乗っている(あるいは、誰かに名付けてもらった)だけで、名前はないし、戸籍もない、『存在しない筈の人間』である。 戦地で独りぼっちで泣いている所を、維馬篭に拾われた。 以来、維馬篭に言われるがままに、八坂機関にて様々な実験を受けて来た。 自分を拾ってくれた維馬篭に、とても強い恩義を感じており、維馬篭もまた、藤花はお気に入りの道具の一つである。 天使化の兆候があり、放っておけば地上でマスケンヴァル現象を起こす為、最後の実験と廃棄処理も兼ねて、特攻兵器である有人ミサイル『藤花』のパイロットとして、維馬篭が決定。 本人も実験体なんてそんなもんだろう、と受け入れてしまっている。 既に訓練を終え、後は出撃命令が出るのを待っている状態である。 尚、特攻兵器の名称は藤花に合わせた訳ではなく、偶然の一致である。 藤花は天使十字軍第七艦隊に迎撃されても、その場でマスケンヴァル現象を起こすよう(体内エーテル濃度を急上昇させるように)調整されている。 その時が来るまでは天使化しないように(過度のストレスを与えない為に)、維馬篭の権限において、自由にさせている。