今回予告 八坂機関が捕獲し幾多の実験に使用された天使、アザゼル。 アザゼルは最終的に中枢を残して切断された上で、厳重な魔術処理を施され、単座型人間戦車、我龍のコントロールユニットとして使用された。 その後、天使化して暴走。 ドライクロイツのシュネルギア部隊によって、処理される。 ……が。 秘密裏に回収された我龍の残骸の中で、まだアザゼルは『生きていた』。 我龍が天使化したことにより活性化し、消滅を免れたのだ。 八坂機関はアザゼルに以前よりも更に強固な魔術処理を施し、再び単座型人間戦車のコントロールユニットとして組み込んだ。 その名は、我龍改。 一方。実験の一環として、アザゼルの欠片を埋め込まれ、唯一適合した少女、西麻美。 同じく八坂機関出身のPC1、八坂凍とは、共に数々の実験を受け生き延びた同僚で、八坂機関で出来た唯一の友達だ。 その彼女が、我龍改のテストパイロットとして瑞穂基地にやって来た。 旧交を深める間もなく、天使が襲来。 そして我龍改は、天使を屠る為に飛び立つ。 その先に待ち受けるのが悲劇だと、分かっていても。 エンゼルギア天使大戦TRPG 『Τραγωδια』 ごめんね ほんとはね 一緒にいたかった ハンドアウト PC1:ギアドライバー/ナビ:凍 キミは、八坂機関の出身だ。 キミは黒い天使核を持つが故に、八坂凍同様、数々の実験を受けてきた。 そしてキミ達には、西麻美という、同じく実験体だった同僚がいた。 言わば、八坂機関で出来た唯一の『友達』だ。 その彼女が、瑞穂基地に単座型人間戦車のテストパイロットとしてやって来た。 この再会は、キミ達にいったい何をもたらし、何を変えるのか。 シナリオダーザイン【西麻美からの懐旧】 PC2:オフィーツィア 我龍に引き続き、また単座型人間戦車の試験運用を瑞穂基地で行う、との維馬篭から要請が入った。 前回の失敗を踏まえて改良・改善しているというが、信用出来たものではない。 ヴィヴリオからは、失敗前提で行動するよう命じられた。 つまり、維馬篭を相手に立ち回れ、と。貴女も無茶な事言いますねえ。 これは信頼と言うより、最早丸投げなのでは? シナリオダーザイン【ヴィヴリオからの信頼】 PC3:ソルジャー キミはある少女を瑞穂基地まで護送中、天使の群れに襲われた。 天使は他の機体には目もくれず、キミの機体だけを狙ってきた。 友軍の助けもあり、どうにか切り抜けることが出来たが……この少女、何か秘密があるのだろうか? シナリオダーザイン【天使からの標的】 PC4:ギアドライバー/ナビ:アクシア ギアドライバー/シンガー キミは、歌にエーテルを乗せて力にするシンガー。 キミはアクシアの指導の元、歌唱力や声量、エーテルの制御技術等々を学び、日々鍛錬を重ねて来た。 そして遂にやって来た、デビューの日。 キミの歌が、戦局を左右する。……かも知れない。 シナリオダーザイン【アクシア・リヒトヴィッツからの期待】 アクシアのナビゲーターとしての能力値は【肉体】+2、【理知】+3である。 オーギュメントは特殊オーギュメントからひとつ選択をすること。 ※アクシアの専用オーギュメントは、今回のシナリオにそぐわない為である。 西麻美(にし・あさみ) 一人称:私 二人称:名前呼び捨て 上官は階級で呼ぶ。 八坂機関が捕獲した天使アザゼル、その肉体の一部を移植された14歳の少女。 PC1、凍と面識があり、少なくとも6年前には八坂機関に所属、実験体となっている。 凍ほどではないが、麻美もコミュニケーションが下手である。 また、よく『自分の中のアザゼルが』と言っている。 1999年7月以降、特に顕著になっているが、八坂機関は麻美との面談の結果、精神的な逃避行動と結論付けた。 ※シナリオタイトルは『トラゴーディア』と読む。 本シナリオは『明日、君がいない』の後日談となり、ネタバレを大いに含む。 『明日、君がいない』を未プレイの場合、先にそちらを遊んでからこのシナリオで遊ぶこと。 まあ今回予告の時点で、盛大にネタバレしておりますが……。 『明日、君がいない』の、今回のシナリオの展開に関連する部分 我龍のテストパイロットは八坂凍。 彼女は自我・感情が希薄であった故に、通常のギアドライバーなら精神に即座に変調を起こし天使化するところを、アザゼルからのエーテル干渉を受けず、我龍を操縦することが出来た。 しかし、PC:凍との交流によって感情が芽生えていた為、我龍に乗って出撃した凍は、我龍共々天使化を起こす。 PC:凍の尽力により、凍は天使化した我龍から救出された。