今回予告 合衆国の誇るエリート部隊『パラディン』。 パラディンに所属する、七大天使の名を持つ少女達は皆、凄腕のフーファイタードライバーであり、また前線にて天使を召喚する従軍司祭でもある。 そしてそれぞれが、満たされぬ欲望を抱えている。 彼女らは自らの力を、欲望を埋める為に振るう。 チームワーク、という言葉は、彼女らには存在しない。 あるのは利害関係が一致した場合の、仮初めのもの。 だが彼女らには、それが赦される。 答えは実に単純(シンプル)。 彼女らが、強いからだ。 強ければ、何をしようと許される。 それが、戦争なのだから。 戦いが嫌でパラディンを抜け、合衆国から亡命してきた少女、ガブリエラ。 だが、彼女の行動は全て、皆を騙す為の嘘だった。 突如として帝都近辺に現れた、灰色天使の大群。 場所が場所だけに、どんな細かい事でも捨ておくことは出来ない。 だが紆余曲折を経て、天使の掃討作戦の任務はシュネルギア部隊に任されることになる。 苦悩する伊音。 彼女にとって最も大事な少女との別れが、目前に迫っていた。 だが、そうなることが『彼女』の幼い頃からの、願いだった。 『彼女』と離れ離れにならない方法は、あるにはある。 だがそれは、『彼女』の尊厳を無視し、ある意味で己を殺す行為だった。 二律背反(アンビヴァレンツ)。 どちらも選べなかった伊音が、最後に選んだ方法は。 夢。願い。希望。欲望。 叶えば、満たされれば、それで終わりとは限らない。 その為の代償や犠牲が、必要となることもある。 何をどう選んで、何を切り捨てればいいのか。 答えなんて、他人は勝手な事を言うだけで、教えてはくれない。 最後は自分で、選ぶしかない。 自分の選んだその答えを、信じて。 エンゼルギア天使大戦TRPG 『空のカケラ』後編 『もしも空を飛べたら』 捨てられた少女が、最後に縋るのは。 PC1:ギアドライバー/ナビ:セラピア ここ数日、リエラの様子がおかしい。 何となく上の空だったり、お出掛け等に誘っても断られたり。 本人から社交的な方ではない、とは聞いていたが、こうも続くと流石に心配になる。 そんな折、セラピアはそろそろリエラの周囲で何か起きるんじゃないか、とキミに言う。 友達になったリエラを疑いたくはないが、用心するに越したことは無い。 シナリオダーザイン【セラピア・パルマコンからの心配】 PC2:ギアドライバー/ナビ:伊音 キミと伊音は共に維馬篭に呼び出され、帝都周辺に起きている心配事を相談された。 もし原因が分かったら、それを排除して欲しい、と。 維馬篭は、事態の解決が伊音の為にも必要不可欠なことだ、とも言う。 維馬篭の思惑通りに動くのは癪だが、伊音の為だと言うならば、乗ってやろうじゃないか。 シナリオダーザイン【維馬篭代胤からの『お願い』】 PC3:ソルジャー キミは部下を率い、帝都周辺の調査に赴いたが、帝都周辺は灰色天使で溢れ返っていた。 この数では、手持ちの火力では掃討は不可能だろう。 しかし……歴戦の兵士である部下達ですら動揺するこの惨状を、子供達に見せてよいものか? とは言え、背に腹は代えられない。キミはヴィヴリオに報告し、シュネルギア部隊の出撃を要請した。 シナリオダーザイン【部下達からの動揺】 PC4:オフィーツィア 帝都周辺に、灰色天使の大群が発生したとの情報が入る 今までとは状況が違う為、何者かの関与が疑われる。 キミはヴィヴリオから、PC3と共に現地に赴き調査、可能であれば掃討、を命じられた。 だが、ヴィヴリオが妙に焦っているような気がするのは、気のせいか? シナリオダーザイン【ヴィヴリオからの焦り】 本シナリオは『空のカケラ』後編であり、単発で遊ぶことは出来ない。 必ず前編の『空から降って来た少女』から続けて遊ぶこと。 また本シナリオでは、ガブリエラとミドルフェイズ中に会うことは出来ない。 PC全員の共通点として、遠山桂が天使化した時、その場に居合わせている。これについては『力の、在処』参照のこと。 またPC1は、桂に命を救われた。彼女の命と引き換えにして。 ※遠山桂の『その後』については、各卓のGMに委ねる。 本シナリオの時期は前のシナリオから二週間後くらい、8月1〜4日頃となる。 また、クライマックスにて戦闘が2回発生する可能性がある。 福音フェイズはあるが、実際に福音を発生させるかどうかは任意である。 推奨オーギュメント、特技等 《シメオン》《ブリアー》《イエツィラー》 射程:場面の攻撃特技、対象:範囲の攻撃特技、《デッドエンド》