今回予告 PC1を先輩と呼んで懐いているリュンマが、実戦に投入されることになった。 だが出撃し天使化を目撃した彼女は、トラウマを思い出して戦場で立ち竦む。 かつて、父の亡骸を見た後に、迷子になった日。 そこで彼女が見たモノは。 忘れ去った、奥に押し込めた記憶の中に浮かぶのは……逞しい父の優しい顔と自分を優しく見つめる瞳、それと……。 戦わなければ、生き残れない。 でも、戦う事すら出来なかったら、どうすればいい? 助けを求める手が、そこにある。 キミは、その手を……どうする? エンゼルギア天使大戦TRPG 『Call for (you).』 誰もがみんな、誰かを必要としてる。 本シナリオは、これ単体では拙作『SAVE YOUR SOUL』の別バージョンですが、J.S.S-R114『Hopeless call』と連続で遊ぶ為に調整されたシナリオになっています。 作中の時期は7月末〜8月頭、帝都奪還作戦の直前のタイミングとなります 『Hopeless call』との間にアバドン戦を挟む場合は、J.S.S-R8-5『MONSTER’S ROAR ver.5』を遊びましょう。 ※「call for」:「〜を求める」「〜を必要とする」 ハンドアウト PC1:ギアドライバー/ナビ:凍 リュンマの先輩である。 というか、リュンマに先輩と呼ばれて懐かれている。 新型機のドライバーに選ばれて、ようやく実戦デビュー出来る、とリュンマが嬉しそうに報告してきた。 なら先輩として、カッコいいところを見せなければ。 シナリオダーザイン【リュンマ・サカモトからの憧れ】 PC2:ソルジャー キミは、天使大戦開戦当初からシュネルギア部隊の護衛を務めてきた、歴戦の機械化兵である。 またキミはかつてメーヴェに所属し、リュンマ・サカモト少尉の父親であるトウマ・サカモトとは旧知の仲だった。 当時最高峰のアペルギアドライバーの一人だったトウマは、呪法船団を守る為、敵天使と交戦して死亡した……と言うのが、公式の記録である。  だが実際には……彼は天使化し、キミの手によって“処理”された。  軍において、天使化による味方からの“処理”は最も不名誉な死とされる為、彼の死も例外なく隠匿。  勿論それは、天使核兵器の持つリスクを、兵士達に隠す為でもある。  同時に、キミが彼を“処理”した事実もまた、隠匿された。 そしてトウマ亡き後、キミはリュンマの成長を見守ってきた。 それがトウマの遺した遺言、約束だからだ。 シナリオダーザイン【トウマ・サカモトからの遺志】 PC3:オフィーツィア キミはシュネルギア部隊直属の指揮官である。 シュネルギア部隊の隊長はアクシアだが、別任務で不在の事が多い為、キミが実質的なシュネルギア部隊の隊長であり……常日頃ヴィヴリオからの無理難題をどうにかこなす日々を送っている。 信頼されているのは分かるが、もう少し手心を、と思わないこともない。 さて、今日の無茶振りは何だろうか。 最近それに慣れてきている自分が、ちょっと恐い。 それはともあれ、今回リュンマ・サカモトを実戦投入するという。 彼女は訓練は積んでいるが実戦は初めての為、何か問題が発生した場合に対応せよとのこと。 リュンマがPC2と懇意であると言われたので、いざという時は頼ろうそうしよう。 シナリオダーザイン【ヴィヴリオからの信頼】 PC4:ギアドライバー/ナビ:伊音 キミはヴィヴリオから、伊音と共に、リュンマに戦士としての心構えを教えてやれ、と命令される。 伊音は、言葉にするのは苦手だからキミに手伝ってほしいと頼んで来た。 まあ分からないでもない。 キミも伊音も剣に生きる者、言の葉よりも己の技量で語る方が、性に合っているのは確か。 それはそれとして……行く行くは草薙家の当主となる者が、それでいいのか? シナリオダーザイン【草薙伊音からの信頼】 まえがき 本シナリオは、拙作J.S.S-R18『SAVE YOUR SOUL』の別バージョンです。 『Hopeless call』の前日譚として遊べるように『SAVE YOUR SOUL』を調整しようと思ったら、ほぼ書き直すしかなかったので、新作と位置付けました。