【GM】■■■■■■エンディングフェイズ■■■■■■

【GM】■■■■■■シーン2/墓参■■■■■■

【GM】シーンプレイヤーは憲一。

【GM】夕暮れの墓地。花を片手に持つ憲一、そして宏美の姿があった。

【憲一】「ここには……僕の幼馴染みで、初恋の人、だった……京子ちゃんが、眠ってるんです」感情を抑え、淡々と。

【憲一】「だけど、僕の目の前で……死んじゃったんです」だんだん、抑えられなくなる。

【憲一】「これ……見てもらえますか?」目尻に涙を浮かべ、胸のペンダントを開き、宏美さんに見せる。

【憲一】ペンダントに入っているのは、宏美さんそっくりな少女が笑っている写真と、白い石ころの様なもの――京子ちゃんの、遺骨。

【宏美】憲一の話を無言で聞いていたが、京子の写真と……遺骨に、はっと息を呑む。

【宏美】(京子ちゃんて……憲ちゃんが言ってた名前……あたしにそっくりな子って、彼女で……もう、亡くなってたんだ……)「……ごめんなさい」初めて会ったあの日、自分が憲一に言った言葉(「こんな顔が、もう一人いるんだね」)を思いだし、深く落ち込み、うなだれる。憲ちゃんの顔を……まともに見られない。

【憲一】「宏美さんと京子ちゃん……本当に、そっくりでしょ……?だから、僕……宏美さんの顔を見るのが、少し、辛かったんです……」俯き、肩を震わせる。

【憲一】心を開かなかったのではなく、開けなかった。

【憲一】そっくりな顔をした初恋の少女、京子ちゃんは……僕の目の前で、左腕一本残して死んだ。そんな、凄惨な体験をしてたから。

【憲一】僕、やだよ……宏美さんまで、失いたく、ない……!

【憲一】「……僕は、宏美さんと、ずっと、一緒に、いたい……。だから……宏美さんは、僕の目の前から、いなく…ならないで……。ひっく…えぐ…うわぁぁぁんっ!」本心を吐き出し、そう言って、宏美にしがみつき……堰を切った様に、泣き出す。

【憲一】【憲一からの慕情】を、改めて、宏美さんに差し上げます。

【宏美】憲一を抱き締めて、頭を撫でながら……自分も堪え切れなくなって、泣き出す。

【宏美】「ごめんね、憲ちゃん、ごめんねぇっ……!ずっと、ずっと不安だったの、憲ちゃんのこと支えるって言って、でもあたしの独り善がりじゃないかって、ずっと思ってたんだよ……!」

【宏美】涙と共に、今さっきまで抱いていた絶望感や、今までの不安が、すべて解けて流れていった気がした。

【宏美】【憲一からの慕情】ありがたく、ちょうだい致します。

【憲一】「宏美さん……宏美さんの気持ち、本当に、嬉しかったんです……。なのに、素直に言えず、傷付けてしまって……僕の方こそ、ごめんなさい……。宏美さんの、気持ち、分からずに、素直に……なれなくて……」宏美に抱き締められ、泣きながら言う。

【宏美】「いいの、いいんだよ、憲ちゃん、今素直になってくれたもん」嗚咽しながら、優しく囁く。

【憲一】暫くして、宏美から体を離し、涙でくしゃくしゃになった顔で右手を出す。「改めて……これからも、よろしく、お願いします。」

【宏美】「うん、こちらこそ……ずっとよろしくね」ぐずっと鼻をすすり上げ、憲一の右手を取る。

【憲一】「はいっ……!よろしく、お願いします……!」今度こそ、心からの笑顔で、答える。

【憲一】「そう言えば……ずっと、気になってたんですけど……宏美さんて、いくつなんですか……?」恐る恐る聞く。

【宏美】憲一の質問に、きょとんとした顔で答える。

【宏美】「ふぇ?そういえば、言ってないっけ?15だよ。そう見えないっしょ?えへへ」(……童顔なの、コンプレックスなんだけどね〜……。大人になれば、長所になるのかな?)

【宏美】鼻声で、憲一にティッシュを差し出しながら。自分も鼻をかむ。

【憲一】「え」一瞬、動きが止まる。

【宏美】「あ、今一瞬、信じられないって思ったでしょー?」口調は怒ってる様に聞こえるけど、実際は全然。鼻声で迫力も出ないw

【憲一】「僕、13です……。じゃあ、これからは、宏美さん、じゃなくて、宏美お姉ちゃん、って呼ばなきゃ、ね……。宏美…お姉ちゃん♪」屈託の無い笑顔で、宏美に笑い掛ける。

【宏美】微笑み返して、もう一度、憲一を抱き締めながら、

【宏美】「そっか、やっぱり年下かぁ……うん、憲ちゃん♪」また頭を撫でる。

【宏美】「それとね、丁寧語はやめない?普通に喋ってほしいな、お姉ちゃんは」

【宏美】(弟ができたみたいで嬉しいなぁ……。でも、いつまでこうやっていてくれるのかな。いつか『お姉ちゃん』じゃなくなる日が来るのかな……)

【宏美】(……ううん、先のことは、まだまだ考えなくていいや。今は、こうやってこの子を抱き締めていたい)

【GM】いつしか日は落ち、空には星が瞬いていた……。

【GM】シーン切ります。

 

【GM】以上を持ちまして、メールオンセを終わりにしたいと思います。

【憲一】お疲れ様でした〜。

【宏美】お疲れ様でした〜(ぱちぱちぱち)

【GM】ところで、一つ問題が。

【憲一】何ですか?

【GM】突発でやったので、シナリオタイトルも今回予告もありません。

※ GM注:アップ時に追加しました。

【宏美】あっ……そういえば、決めてもなかったねぇ(苦笑)

【GM】後で決めます(苦笑)

【憲一】はーい、お疲れ様でした〜(苦笑)

【宏美】GMも、憲ちゃんもお疲れさま。

【宏美】凄くよかったよ〜。

 

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