今回予告 新型機のドライバーに、リュンマが選ばれた だが、彼女はトラウマを思い出し、戦場で立ち竦む 鍵を握るのは……彼女の父、トウマの死 そしてヤシマに襲来する、全てを焼き尽くす熾天使、ウリエル それに対抗出来るのは……彼女の機体、だけ エンゼルギア天使大戦TRPG 『SAVE YOUR SOUL』 だから、先輩……自分に、勇気を、下さい。 PC1:ギアドライバー/ナビ:トゥアレタ リュンマの先輩である。というかリュンマに先輩と呼ばれて懐かれている。 新型機のドライバーに選ばれた、とリュンマが嬉しそうに報告してきた。 シナリオダーザイン【リュンマ・サカモトからの憧れ】 PC2:ギアドライバー/ナビ:セラピア 新型機が導入され、ギアドライバーにリュンマ、ナビゲーターに桂が選ばれたという。 桂は実戦経験に乏しいリュンマを心配していて、キミ達にサポートを頼んでくる。 シナリオダーザイン【遠山桂からの友情】 PC3:機械化兵 キミはリュンマの父、トウマ・サカモトの友人だった。 トウマは呪法船団を守る為、敵天使と交戦して死亡した。 キミはトウマから、『もしもの時は家族を頼む』と頼まれていた。 シナリオダーザイン【トウマ・サカモトからの遺志】 PC4:指揮官 ヴィヴリオ曰く、シュネルギア部隊に新型機が導入されるという。 だが、人員が増えたところで、キミのやる事は変わらない。 ギアドライバー達の指揮を執り、誰一人として欠けずに勝利に導くことが、キミの役目であり、そしてキミのプライドだ。 シナリオダーザイン【ヴィヴリオからの信頼】 ※ 本シナリオでは、リュンマのダーザインのみ、レベル5に上げる為には条件があります。 人、これをオープンアップ条件と言う。 オープニング シーン1 シーンプレイヤーはPC1 リュンマ「PC1先輩、聞いて下さい!今度、新型機が導入されるそうです!」 リュンマ「しかもその新型機のメインドライバー、自分だそうなんです!」 リュンマ「くぅ〜っ、これでようやく、先輩と一緒に戦えます!ご指南、よろしくお願いしますっ!」 トゥアレタ「懐かれてるわねー。これはしっかりしないとね、センパイ?それでリュンマ、ナビゲーターは誰なの?」 リュンマ「遠山先輩ですっ!」 トゥアレタ「桂さんがナビなのね。なら、心配無いかな」 リュンマ「遠山先輩の足を引っ張らないよう、頑張ります!」 シナリオダーザイン【リュンマ・サカモトからの憧れ】 シーン2 シーンプレイヤーはPC2 セラピアは今ここにはいない。 桂「あ、PC2、新型機の話、聞いた?」 桂「うん、わたしがナビで、リュンマがドライバー。」 桂「わたし、部隊でも実戦経験多い方だしね。逆にリュンマは出撃した事自体が少ないから、その辺のバランスも兼ねて、じゃないかな?」 桂「砲術兵器系の機体らしいんだけど、詳しい話はまだ。とりあえずパイロットはお前達だー、って大佐に言われただけで。」 桂「大佐の話だと、ホントはわたしがドライバーで、セラピアにナビやって欲しかったらしいんだけどね?」 桂「ほら、セラピアはキミと組んでるでしょ?セラピアがPC2ちゃんとじゃなきゃやだー、って断っちゃったんだって。あ、これオフレコね。」 桂 笑いながら「全く……キミ達、ホント仲いいねー。元セラピアの相棒としては、嫉妬しちゃうよ」 シナリオダーザイン【遠山桂からの友情】 シーン3 シーンプレイヤーはPC3 キミはリュンマの父トウマから、『もしもの時は家族を頼む』と頼まれていた為、今でもリュンマの事も何かと気にかけている。 ヴィヴリオに司令室に呼び出される。 ヴィヴリオ「貴官は、サカモト少尉の父と親しかったな」 ヴィヴリオ「……新型機に、サカモト少尉に乗って貰う事になった」 ヴィヴリオ「今まで補欠要員だったから、本人はやる気満々で大喜びだが……」 ヴィヴリオ「……正直に言おう。サカモト少尉は、軍人には向いていない。彼女は、優しすぎる」 ヴィヴリオ「それが分かっていても、戦場に出さざるを得ない。戦争が如何に残酷で非人道的で、我々が如何に人でなしか、思い知らされるよ」 ヴィヴリオ「……話が逸れたな。サカモト少尉に、何かと目を掛けてやって欲しい」 シナリオダーザイン【トウマ・サカモトからの遺志】 シーン4 シーンプレイヤーはPC4 ヴィヴリオ「新型機を導入する事にした。後方からの火力支援機だ」 ヴィヴリオ「ドライバーはリュンマ・サカモト少尉、ナビは遠山桂大尉。ナビはベテランだが、ドライバーは初心者マークもいいところだ」 ヴィヴリオ「搭乗者の適正から、このような兵装になっている。実際に運用してみて、問題がある場合は兵装を変更する予定だが……」 ヴィヴリオ「貴官に、その見極めを頼みたい。私では、細かい所まで目が届かん」 ヴィヴリオ「いつもの事だが。お前には負担を掛けてばかりで、済まないが……よろしく頼むぞ」 シナリオダーザイン【ヴィヴリオからの信頼】 ミドルフェイズ シーン1 シーンプレイヤーはPC3、全員登場 格納庫で新型機の説明 ヴィヴリオ「サカモト少尉、遠山大尉。貴官らが搭乗する新型機、シュネルギア:ヤークト改だ」 三郎「従来機よりも反応速度を強化しているが、桂、お前ェなら何とかなる筈だ。あと、新兵器の追尾式拡散陽霊子砲を搭載してる」 リュンマ 目をキラキラさせながら「新型機に新兵器!カッコいい〜!」 桂「(小声で)リュンマ、説明中でしょ」 リュンマ「(小声で)はーい…」 三郎「20mm機関砲を外し、代わりに追加弾倉を搭載。手持ち武器はアハトアハト。武装は以上だ」 ヴィヴリオ「つまり、接近されたら反撃する手段が無い。天使が近寄る前に、撃破しろ」 ヴィヴリオ「遠山大尉。サカモト少尉は実戦経験があまり無い。貴官には負担を掛けるが、よろしく頼む」 桂「任せといて下さい、大佐」 リュンマ「よろしくお願いします、遠山先輩!」 ヴィヴリオ「PC3。サカモト少尉の直衛を頼む」 リュンマ「PC3さんとも、一緒に、戦えるんですね!よろしくお願いします!」 そこに天使警報。 ヴィヴリオ「御あつらえ向きに、天使がやって来てくれたか。丁度いい。早速、新型機による実戦だ。行けるな?」 リュンマ「はい、頑張りますっ!」 桂「ヤーヴォール、オーバーストヴィヴリオ」 会話を終えたらシーンを終了する。 シーン2 シーンプレイヤーはPC1、全員登場 襲来した天使達と対峙するキミ達。 演出戦闘。途中までは調子がいいが。 天使の聖光を浴びた友軍の完全機械化兵が、天使化を開始。純白の羽毛に包まれる。 それを見たリュンマ「あ、あぁ、あああ……」 操縦桿から手を離し、ガタガタ震えだす。 桂「どうしたの、リュンマ!?……ダメだ、返事しない。PC4、操縦権をわたしに変更します!メヒテディコントローレ!」 桂が強制的に操縦権を自分に変更し、ナビゲーター席とギアドライバー席が入れ替わる。 桂「全機に報告!サカモト少尉、戦意喪失で行動不能、わたしは撤退する!」 トゥアレタ「了解、あとは私達に任せて!」 会話を終えたらシーンを終了する。 敵を退けたキミ達。 だが、リュンマは一体、どうしたのだろうか……。 初めての出撃ならまだしも、少ないとは実戦を経験している。その彼女に、一体何が? PC1のシナリオダーザインを【憧れ】から【不安】に変更させる。 GMからの指定なので、パトスチットは不要。 シーン3 シーンプレイヤーはPC2、PC1も自動登場、PC3は任意、PC4は不可 格納庫脇の休憩室。 落ち着いてから大佐の元へ行ったほうがいいだろう、との桂の提案で、まだここにいる。 桂「リュンマ、落ち着いた?……今は大丈夫みたいだね。」 リュンマ「すいませんでした、遠山先輩……」 セラピア「天使は撃退出来たし、無事に帰還出来たから、そんなに気落さなくて大丈夫なんだよ〜。でも、リュンマちゃん、どうしたの?」 トゥアレタ「リュンマは私と組んで出撃した事があるけど……その時は、こんな事なかったのにね。新型機で出撃で、気負い過ぎちゃったんじゃない?」 リュンマ「分かりません……。ただ、羽根に包まれた、あの子の、目が、見えたと、思った瞬間、急に、体が、動かなくなっちゃって……」 また震え出す。 桂 リュンマの手を握り「大丈夫、大丈夫。みんないるから、恐くないよ」 リュンマ「ごめん、なさい……」 トゥアレタ「とりあえず、何か気分転換しない?何か美味しいものとか甘いもの、食べに行かない?」 桂 笑いながら「それはトゥアレタが食べたいだけなんじゃないの?」 トゥアレタ 真っ赤な顔で「そ、それは……その……」 その時、誰かのおなかが盛大になる。 桂「……今の、誰?」 セラピア「桂ちゃん、それを聞いちゃあ、おしめえなんだよ〜」 桂「それもそだね。じゃあ、大佐にはわたしが報告しとくから、みんなは先にごはん食べに行ってて。外出するなら、どこへ行くかメールちょうだい。後から行くから。」 セラピア「ほいさ、了解なんだよ〜。リュンマちゃん、何食べたい?」 リュンマ「自分は、瑞穂亭の、あんみつが食べたいです」 会話を終えたら以下の描写を読み上げ、シーンを終了する。 みんなを見送った後、桂は携帯電話を取り出す。発信先は……ヴィヴリオ。 桂「大佐。サカモト少尉は、過去に天使化に対し、何らかのトラウマを抱えています。彼女の過去について、詳しく調査をお願いします」 ヴィヴリオ『そうか……分かった。PC4に調査させよう』 以下の描写は、キャンペーンなどで遠山桂を重点的に取り上げている場合に読み上げる。 単発では冗長に過ぎると思うので。尚筆者は桂大好きなので、これを書かずにはいられない。 ヴィヴリオ『だが、済まんな。慣れない仕事を押し付けて』 桂「……ギアドライバー部隊の、副隊長ですから。アクシア教官が出張中の今、わたしが隊長代理です。一応、階級も大尉ですし」 ヴィヴリオ『いや、そういう事を言っているんじゃなくてな……』 桂「部隊員のケアをするのも重要な任務だし、それに、年が近い私だからこそ、聞き出せる本音もあります。でも、気負うつもりはないですよ?あくまで、わたしがやるのは、友人同士の延長線上ですから。便利に使って下さい、大佐。」 ヴィヴリオ『済まんな、いつも面倒をかける』 桂「そうですね……じゃあ、これから、みんなでごはん食べてくるんで、大佐の名前で領収書切ってきても、いいですか?」 ヴィヴリオ『それくらい、お安い御用だ』 桂「あと……済まない済まないばかりじゃなくて、ありがとう、って言ってもらえた方が、わたしは嬉しいです」 ヴィヴリオ『……そうか。桂。いつも、ありがとう』 桂「どういたしまして。それじゃ、大佐、行ってきます」 ヴィヴリオ『ああ、いってらっしゃい』 桂「ちょっと長話になっちゃった。メールメール……あ、来てる。瑞穂亭かー」 かなり遅れて、桂もみんなに合流。 大佐の奢り、ということで頼み過ぎて、今度は満腹で苦しいのはお約束。 シーン4 シーンプレイヤーはPC4、PC3も自動登場、PC1と2は任意 リュンマの過去の調査。 足がつかないよう、ドライクロイツの情報系統からは独立した端末の置かれた部屋。 キミはそこから調査を開始した。 〈情報処理〉あるいは〈軍略〉難易度5 リュンマの父トウマは、公には敵天使との交戦で死亡した、と記録上ではなっているが、実際には、天使化して死亡している。 天使化した者を“処理”した場合、通常なら羽や塩になって消える事が多い。 だがトウマの肉体は消失しなかった為、研究材料としてその体の一部を“生きたまま”回収され、今でもその一部は八坂機関に保管されている。 そしてリュンマは、父の遺体、いや、“父だったもの”を偶然見てしまっていた。 死して後も蠢く、虚無のように白い肉塊と、襞の間から見えた……父の瞳。 リュンマが今まで、ずっと心の奥に閉じ込めていたその記憶が、先の戦闘での天使化の目撃により呼び起こされ、結果として行動不能に陥った。 PC3はこの事を、基本的には知らなかったとするが、知っていたがずっと隠していた、または忘れていた、としてもよい。 会話を終えたらシーンを終了する。 シーン5 マスターシーン 新たな天使襲来 太平洋上に、巨大な天使が召喚される。 天使はゆっくりと、瑞穂基地の方向に進んでいく。 迎撃に出る機械化兵部隊。 部隊長「対天使ミサイル、てーっ!」 だがミサイルは、天使に到達する前に、燃え尽きた。 隊員「駄目か、なら接近戦で!」 ドッグファイトを仕掛けるも「機体温度急激に上昇!駄目だ、操縦不能!」 近付いただけなのに機体が爆散し、残骸は瞬時に燃え尽きる。 部隊長「な……なら、一点突破だ!一箇所に攻撃を集中させろ!」 天使の側面の、同じ箇所にミサイルをひたすら叩き込む戦闘機群。 隊員「天使の結界、消失!」 今まで途中で燃え尽きていたミサイルが、何発も天使に直撃する。 部隊長「よし、いいぞ。このまま……」 次の瞬間、天使より放たれたプラズマレーザーにより、迎撃部隊の大半が燃え尽きた。 部隊長「撤退するぞ!我らでは足止めにすらならん!……ギアドライバーの子供達に丸投げせねばならんのは、心苦しいが……」 彼らの尊い犠牲から得られたデータを元に、解析作業が急ピッチで行われる。 シーン6 シーンプレイヤーはPC2、PC1も自動登場、PC3と4は任意 桂がギアドライバーとナビゲーター全員を呼び出し、リュンマに説明する。 桂「……って訳」 リュンマ「お父さんの、天使化した姿を、見てしまったのが、トラウマになってたんですね……。自分で、心の奥に、閉じ込めていたそれを、あの戦闘で、思い出してしまった」 リュンマ「それを克服しなかったら、自分は、戦えない……。ようやく、PC1先輩と、一緒に戦えるって、思ったのに……」 桂「天使化ねー……確かに残るよね、トラウマ」 そう言って、彼女は遠い目をする。 セラピア「桂ちゃん?」 トゥアレタ「桂さん、一体何を……」 桂「大事な人が、天使化する。その時、何もする事の出来ない、自分の無力さを、これでもかと、思い知らされる」 桂「本人は死んで終わりだから、それでいいかも知れないけど、周りの人はそうはいかない。その時感じた絶望と後悔に、ずっと苛まされる」 セラピア「桂、ちゃん……」 トゥアレタは、神妙な顔つきで、桂の言葉を黙って聞いている。 桂「他人事みたいだって?……そうかも、知れないね。私は桂であって、桂じゃ、ない」 桂「でも、私は、ここにいるよ?クローンかも知れないけど、私は、遠山桂。他の誰でもない……私」 桂「……って、今はわたしの事より、リュンマのこと」 桂「リュンマ、あなたは一人じゃない。PC1が、PC2がいる。そして、わたしもいる」 リュンマ「遠山先輩……」 セラピア「ボクと」 トゥアレタ「私も、忘れないでね?」 桂「一人で辛いなら、恐れないでわたし達に教えて。例え少しずつでも、みんなで分け合えば、ちょっとは気持ちも軽くなるでしょ?」 リュンマ「……はい、遠山先輩、ありがとうございます!」 桂「あ、そうそうリュンマ。遠山先輩じゃ他人行儀過ぎるから、せめて桂先輩にしない?わたし達は、パートナーなんだから」 リュンマ「はいっ!と…桂先輩っ!」 桂「あはは、ま、その内慣れるよね」 その時、緊急警報が鳴り響く。 管制官「強大な天使が襲来!至急、シュネルギア部隊は司令室に集合!繰り返す、シュネルギアー部隊は」 リュンマ「行きましょう、みなさん!」 桂「わたし、ちょっとトイレ寄ってくから、みんなは先に行ってて!」 会話を終えたら以下の描写を読み上げ、シーンを終了する。 リュンマ達を見送った後 桂「……わたしに出来るのは、ここまでだね。あとは、リュンマ本人と……PC1次第、かな」 シーン7 シーンプレイヤーはPC1 司令室 ヴィヴリオ「解析の結果、その天使は熾天使、ウリエルと判明した。」 ヴィヴリオ「あの結界……灼熱結界とで言おうか。あれは、近付く物を全て焼き尽くす。ミサイルだろうと戦闘機だろうと、味方だろうとお構いなしだ」 ヴィヴリオ「また超高熱のプラズマレーザーを発射し、その威力は絶大だ。地図の書き換えが必要なレベルでな」 セラピア「どうやら、神の炎の名前は、伊達じゃないみたいだねぇ」 ヴィヴリオ「だが、連射は出来んようだ。それに、発射時には一時的に結界が無力化するらしい。レーザー発射時に、ミサイルが直撃した」 トゥアレタ「なら、ウリエルが攻撃の際を狙って、一気に叩き込めば」 ヴィヴリオ「当初はそう考えたんだがな。それには、誰かが囮にならねばならん。仮にレーザーに当たった場合、ケルンを最大出力にしても、耐えられるのは3秒だ。それを越えたら、消し炭どころか灰すら残らん」 トゥアレタ「3秒……レーザーを耐えるのは、実質的には不可能、ということですね」 ヴィヴリオ「パワードアーマーと盾を併用すれば、3秒伸びて6秒だが、あくまでもそれは機体装甲の限界の話だ。中の人間はその前に死ぬ。だから、囮作戦は却下だ。諸君らをそのような弾除けの為に失うのは、あまりにも惜しい」 トゥアレタ「大佐……」 ヴィヴリオ「そうなると、同等の熱量を叩き込み、結界を一時的に無効化させるしかない」 ヴィヴリオ「計算上、新型機に搭載された追尾式拡散陽霊子砲の最大出力であれば、可能な筈だ」 ヴィヴリオ「武装の乗せ変えも、人員の配置変更も今からでは間に合わん。サカモト少尉。貴官にしか、アレは動かせん。……行けるか?」 リュンマ「こ、今度は大丈夫です!」 桂「ホントに、大丈夫なの?」 リュンマ「自分が、今、踏ん張らなきゃいけないんです!」 桂「……その言葉、信じるね。」 会話を終えたら、PC1以外はここで退場。 ここで、リュンマのオープンアップ条件を公開する。 条件は、【不安】をいずれかのポジティブな感情に書き換えることです。 出撃直前、リュンマの告白。トゥアレタは席を外している。 キミの元に、リュンマがやって来る。 リュンマ「桂先輩に励まされて、みなさんに支えてもらって……自分は、果報者です」 リュンマ「あの……先輩。さっきは、みなさんの手前もあったし、大丈夫だって、言いました、けど」 リュンマ「でも、それでも……やっぱり、恐いんです。また、戦場の真ん中で、震えが止まらなくなったら、って。またみなさんに迷惑をかけてしまったら、って」 リュンマ「だから、先輩……自分に、勇気を、下さい。」 会話を終えたらシーンを終了する。 クライマックス シーン1 シーンプレイヤーは、フラグが成立していたらPC1、未成立ならPC2。 前のシーンのフラグ成立→リュンマが追尾式拡散陽霊子砲で結界を無効化 リュンマ「見てて下さい、先輩っ!」 桂「その意気だよ、リュンマ。エーテルチャンバー充填完了、出力120%!さ、リュンマ、一気にやっちゃえ!」 リュンマ「はいっ!ディフジオン・プロトンエーテルレーザー、ファイエルっ!行っけぇー!!」 トゥアレタ「凄い威力……計算上の威力を、遥かに越えてる!?」 桂「パトスは、ロゴスに変わる。そういうことだよ、トゥアレタ。」 トゥアレタ「パトスが、ロゴスに……どういう意味ですか、桂さん?」 フラグ未成立→リュンマはまた恐怖で震え出してしまい、止まらない。 リュンマ「ごめん、なさい……やっぱり、恐い、です……」 桂「やっぱ無理かぁ……ま、覚悟はしてたけど、ね。イッヒハーベディコントローレ!」 リュンマ「ジーハーベン、ディコントローレ……ごめんなさい……」 桂「ごめん、PC2、セラピア。機体制御はわたしがやるから、火器管制、裏コード使ってエーテルリンケージでそっちに割り振るね?」 セラピア「うぃうぃ、了解なんだよ〜。」 三郎『ちょっと待て!遠山お前ェ、何でそんなの知ってやがる!?」 桂「もしもの時の為に、茜に聞いといたんです、おやっさん」 三郎「あんのバカ娘ぇ〜!後でみっちり絞ってやる!だがやっちまったモンは仕方ねェ、きっちり決めて来い!」 PC2による〈得意とする攻撃系技能〉による判定、難易度99 失敗した場合、ウリエルの結界が《絶対結界》に変更される。 桂「結界の消失を確認!今だよ、みんな!」 シーン2 シーンプレイヤーは、フラグが成立していたらPC2、未成立ならPC1。 ウリエルとの戦闘 ウリエル ← 2000m → PC(任意) HP100 軽傷40 重傷20 致命10 死亡1 肉体40 感覚20 理知15 聖霊15 階級0 神の炎(射撃攻撃) 判定値20 レベル5 射程:4km ダメージ(種別)+10(致) ※《聖光結界》対天使効果なしのダメージ無効 ※《絶対結界》対天使効果なし、及び99点以下のダメージ無効 《聖光放射》射程内の対象を任意に選択し、全ての対象に攻撃できる 《飛行》 《灼熱結界》:エンゲージしていると、クリンナップに10点の実ダメージ。軽減不可だが《身代わり》は可能 《メルトダウン》:ウリエルからダメージを受けると、そのシーン中あらゆる判定値が−3される(重複しない)。これはバッドステータスとして扱う ウリエルを撃破した ウリエルの身体に、ヒビが入っていく。 同時に、結界の超高熱がウリエル目掛け逆流し、陽霊子の奔流も同時にウリエルを包む。 ウリエルは声にならない断末魔を上げ、一瞬の内に燃え尽きた。 セラピア「『神の炎』が、自らの炎で裁かれる……皮肉だねえ」 フラグ成立時 リュンマ「やっ……た………やったぁ!勝った、勝ったんですね、桂先輩っ!」 桂「リュンマが、頑張ってくれたお陰だね。よくやったね」 リュンマ「はいっ!」 フラグ未成立時 桂「ウリエルのエーテル反応、完全に消失」 セラピア「慣れない事したからクタクタだよ〜、早く帰るんだよ〜」 トゥアレタ「何とか、勝てたけど……かなり、キツかったわね」 リュンマ「……ごめん、なさい……」 エンディングフェイズ 以下はフラグ成立時のエンディングである。 未成立の場合は、PLと相談してシーンを演出する事。 ただしその場合、リュンマはしばらくシュネルギアに搭乗する事を拒否する、という演出をする事。 シーン1 シーンプレイヤーはPC4 ヴィヴリオ「リュンマはもう大丈夫だろう、機体及び兵装も、このままで問題あるまい」 ヴィヴリオ「だが……問題は組ませるナビゲーターだ。確かに桂との相性はいい。だが部隊の運用上、副隊長である桂を、リュンマ専属にさせる訳にいかん」 ヴィヴリオ「で、だ。リュンマ本人から、ナビゲーターの訓練をしたいという申し出があった」 ヴィヴリオ「どういう風の吹き回しだが分からんが……ギアドライバーとナビゲーターを兼任出来る人材は、大いに越したことはない」 ヴィヴリオ「リュンマへの、ナビゲーター訓練のカリキュラムは任せた。明日にはアクシアも出張から帰ってくる、詳細は彼女と詰めてくれ」 シーン2 シーンプレイヤーはPC3 キミは、トウマの墓前にいる。 奇しくも、今日は彼の命日だった。 キミは、彼の遺志を、頼みを守ってこれたのだろうか? 墓に問いを投げ掛けても、答えなど、帰って来る筈もなく。 君が帰ろうとすると リュンマ「PC3さんも、お父さんのお墓参りに、来てくれたんですね」 リュンマ「お父さんも、喜んでくれてると思います」 リュンマ「お父さんみたいに、誰かを守れる人になりたかったけど……なかなか、難しいですね」 シーン3 シーンプレイヤーはPC2 桂「まあ、終わり良ければ全て良し、かな」 桂「わたしは、後押しは出来るけど、決めるのは、自分自身、だから」 桂「ただ……新しい、別の火種が出来ちゃった気もするんだよね」 セラピア「桂ちゃん、どゆこと?」 桂「最近の、リュンマの視線の先。気付けば、PC1のこと追ってるっぽいんだよねー」 セラピア「あーそれはあれだね、尊敬が好意に変わっちゃったとか?」 桂「なのかなーって。まあ、わたし達は、生暖かく見守るしかないかな?」 セラピア「そうだねー。人の恋路を邪魔する奴は、馬に蹴られて何とやら、だしねえ」 桂「助言、求められたらするけどね。余計な口出しはしないに限るよ、ホント」 シーン4 シーンプレイヤーはPC1 リュンマ 顔を赤らめながら「先輩の、お陰です。あの時、先輩が、勇気をくれたから……」 トゥアレタ ジト目で「ねえ、PC1。あなた……リュンマに何かヘンなこと、してないでしょうね!?」 (トゥアレタのダーザインレベルが4以上なら下記の台詞を追加) トゥアレタ ボソッと「……私だって、そんなことしてもらったこと、ないのに」 リュンマ 目をキラキラさせながら「PC1先輩。これからも、自分に、色々と教えて下さい!」 シーン5 マスターシーン トゥアレタ「……思わぬところから、ライバル出現。しかも子犬のように懐いてて、PC1も満更でも無さそう。尻尾生えてたらあの子、絶対ブンブン振ってるわよね……」 トゥアレタ「色々教えて下さい、とか、リュンマの言動に過剰反応しちゃう私の方が、汚れてるのかしら……」 トゥアレタ「はぁ………」 素直になれない少女の、明日はどっちだ。