今回予告 八門結界が復活し、万全の守りを得たヤシマ。 遂に、反撃の時は来た。 目指すは全ての始まりの地、マンハッタン。 その前に立ちはだかる、騎士級天使兵。 そして……何かに怯える、トゥアレタ。 エンゼルギア天使大戦TRPG 『HELLO MY CLONE』 私の居場所を返してよ、偽者!! PC1:ギアドライバー/ナビ:トゥアレタ トゥアレタの元に、差出人不明の手紙が届く。 それから彼女の様子がおかしい。何かに、怯えているような……。 だが、はぐらかされるばかりで、何も、答えてはくれなかった。 シナリオダーザイン【トゥアレタ・クレーリオンからの恐怖】 PC2:ギアドライバー/ナビ:伊音 伊音から、3日前からトゥアレタの様子がおかしいと相談される。 こういう時の伊音の悪い予感は、よく当たる。 何が起こってもいいよう、キミは備える事にした。 シナリオダーザイン【草薙伊音からの不安】 PC3:指揮官or管制官 八門結界が復活し、ヤシマ防衛から合衆国攻撃へ方針を変更したヤシマ=統一帝国連合軍。 キミはヴィヴリオから、全軍の指揮権を与えられた。 キミの双肩に、ヤシマの、いや世界の命運がかかっている。 シナリオダーザイン【ヴィヴリオからの信頼】 PC4:完全機械化兵 先んじて出撃していたキミ。 交戦するフーファイターから、妙な視線を感じる。 以前であれば、何も感じなかったであろう。 だが、今のキミには、それがとても、気持ち悪いものに感じられた。 シナリオダーザイン【フーファイターからの同一視】 ※エンドレスサマーにおける日時は、オープニング及びミドルシーン1は8/27、以降は8/29 オープニング シーン1 シーンプレイヤーは全員 夜遅く。ヴィヴリオとハルトマンが、基地の主要人物を一堂に集める。 ヴィヴリオ「準備は整った。我々ヤシマ=統一帝国連合軍は、敵中枢マンハッタンを叩く!」 おおっ、という声が広がる。 トゥアレタ「遂にその時が、来たんですね……」 伊音「これまでの借りを、返す時がようやく来たな」 ハルトマン「当初、ヤシマ軍部のお偉方は専守防衛を謳ったが、維馬篭大将閣下の、鶴の一声で決まったよ」 ヴィヴリオ「正直、私も驚いた。だが、あ奴はこうも言った。『勘違いしないで下さい。私はこれでも、ヤシマの為を思って行動しています。勝ち目があるならば、それに乗るのは当然です』とな。」 ハルトマン「合衆国との戦いを終わらせる、という点では、意見は一致しているからな。……これで、後ろから撃たれる心配は無くなった」 ヴィヴリオ「明後日。合衆国へ向けて、出撃してもらう。各自、それまで英気を養ってくれ」 合衆国との決戦の報は瞬く間に基地中に広がり……刻一刻と、その時は迫っていた。 シーン2 シーンプレイヤーはPC1 トゥアレタの元に、差出人不明の手紙が届いた。 それから彼女の様子がおかしい。 トゥアレタ「……あ、PC1。何でもない、何でもない、から」 そう言う彼女の目元には、クマが出来ていた。 トゥアレタ「英気を養えって言うから、ちょっと甘いもの食べ過ぎちゃって……体重増えちゃったから、軽くダイエット中なだけ、だから」 何度聞いても、はぐらかされるだけで、答えてはくれなかった。 だが、普段なら、同じ事を何度も聞いたら怒り出す彼女が、怒る素振りすら、見せなかった。 明らかに、彼女は何かを隠している。 だが、キミは彼女が打ち明けてくれるまで、待つ事にした。 シナリオダーザイン【トゥアレタ・クレーリオンからの恐怖】 シーン3 シーンプレイヤーはPC2 出撃日当日。 伊音「PC2、ちょっといいか?」 伊音「3日前から、クレーリオンの様子がおかしいんだ」 伊音「PC1には、ダイエット中だと言っているようだが……あまり食欲が無さそうなのは事実のようだが、それだけでは無さそうだ」 伊音「こういう時は無理に聞き出したところで、何一つ解決せん。だが時期が時期だ。我らは常に、最悪の事態を想定して、行動せねばならん」 伊音「自分で言うのも何だが……こういう時の私の勘は、よく当たるからな」 彼女の言う通り、こういう時の伊音の悪い予感は、よく当たる。 何が起こってもいいよう、キミは備える事にした。 シナリオダーザイン【草薙伊音からの不安】 シーン4 シーンプレイヤーはPC3 ヴィヴリオ「ようやく、反撃の時が来たな」 ヴィヴリオ「ここまで、長かった……本当に、長かった」 ヴィヴリオ「第一の喇叭から、もう60年……何人の死を、見てきただろう」 ヴィヴリオ「ボクももう年かな。昔語りが過ぎたようだ」 ヴィヴリオ「今回の出撃は、今までのとは何もかも違う。だが……やはり、ヤシマ軍部には目を光らせておく必要がある。ボクとハルトマンは、こちらに残らざるを得ない」 ヴィヴリオ「そこで、だ……PC3(階級)。貴官に、本作戦の指揮命令件の全てを委任する」 ヴィヴリオ「ボクの考えを理解できる、貴官にしか出来ない任務だ。……やってくれるな?」 シナリオダーザイン【ヴィヴリオからの信頼】 シーン5 シーンプレイヤーはPC4 先んじて出撃していたキミ。 交戦するフーファイターから、妙な視線を感じる。 じっと、見られている。 そして、まるで、お前は自分達と同じだ、と言っているような、奇妙な感覚。 以前であれば、何も感じなかったであろう。 だが、今のキミには、それがとても、気持ち悪いモノに感じられた。 シナリオダーザイン【フーファイターからの同一視】 ミドルフェイズ シーン1 シーンプレイヤーはPC1 戦闘中。 執拗にPC1の機体を狙うフーファイター。 トゥアレタ「全く、しつこいわねっ!」 そして、よく聞き覚えのある声で、通信が入る。 ???『やっと、やっと見つけた。久しぶりね、PC1』 画面に映った顔は。髪が短い事と、眼鏡を掛けていない事を除いて、トゥアレタにそっくりだった。 それを見た瞬間、後ろにいるトゥアレタの顔が真っ青になる。 トゥアレタ『なるほど、ね……HELLO MY CLONE。私は聖歌隊所属、トゥアレタ・クレーリオン』 トゥアレタ「ごめんね、PC1……私は、あなたが知ってる、私じゃない」 トゥアレタ『……そう、私は、オリジナル。私の居場所を返してよ、偽者!!』 トゥアレタ「あなたが知ってる、本当のトゥアレタは……あの子」 トゥアレタ「ごめんなさい、PC1……」 ミサイルをわざと目の前で誘爆させ、煙幕を張って緊急離脱。 フーファイターは深追いしようとせず、引き返す。 前線基地に戻ったトゥアレタは、自分の部屋に引きこもった。PC1の呼びかけにも、応えない。 死んだ筈のトゥアレタ・オリジンは、合衆国に渡り、聖歌隊の一員としてフーファイターライダーになっていた。 その事実が、部隊に重くのしかかる。 会話を終えたらシーンを終了する。 シーン2 シーンプレイヤーはPC4、PC3自動登場、他PCは任意 中島整備班長立会いの元、撃墜したフーファイターの残骸から調査。 〈整備〉難易度3 クローニングされた脳髄を使用した、自律型フーファイターであると判明する。 誰からクローニングされたかは、現時点では不明である。 三郎「悪趣味なモン作りやがって……コイツは、極端に言えば、手足の無い完全機械化兵を完全に埋め込んで、一体化させたフーファイターだ。」 三郎「中身が消耗したらユニット交換。消耗した中身は天使兵として再使用。理に適ってるが……悪趣味にも程があらァ」 三郎「お前ェは何者だ?」 三郎「一律に作られ、自我がまだない奴らなら、同じかも知れねえ。だが違う、お前ェはお前ェだ」 三郎「完全機械化兵と言えど、自我の芽生えたお前ェは、他の誰でもねえ、替えの利かねえお前ェだ」 会話を終えたらシーンを終了する。 シーン3 シーンプレイヤーはPC3、全員登場 〈軍略〉難易度5 トゥアレタの真実を、ヴィヴリオから知らされる。 同時に、トゥアレタ・オリジンが合衆国に渡った経緯も判明する。 トゥアレタを除くキミたちは、ヴィヴリオに呼び出される。 ヴィヴリオ「トゥアレタの過去について知りたいんだろう?」 ヴィヴリオ「……PC1のいた施設は元々、黒い天使核を持つ子供だけを集めた施設だった」 ヴィヴリオ「だが、PC1との接触によって全員が天使化。ことごとくその衝撃に耐えられず、全員が死亡した」 ヴィヴリオ「唯一、ある程度原型を留めていたトゥアレタの肉体からコピーされたのが、トゥアレタ・タイプ……とは言え、コピーに成功したのは、彼女だけだがな。その脳にはオリジナルの、天使化して死亡したトゥアレタの、記憶の一部が焼き付けられている」 ヴィヴリオ「……と、ここまでが、今まで我々が把握し、信じていた話だ。そして、ここからが今回、分かった事だ」 ヴィヴリオ「実際には、オリジナルの彼女は、天使化もせず、ましてや死んでなどいなかった」 ヴィヴリオ「PC1との接触で唯一天使化しなかった彼女に目をつけ、当時の軍部はクローニングを試みた」 ヴィヴリオ「結果として、クローニングが一人しか成功しなかった事だけは事実だが、その後、天使派によってオリジナルは死を偽装され、合衆国へと引き渡された」 ヴィヴリオ「本来ならば、PC1も一緒の予定だったが、何かトラブルでもあったのだろう……我々にとっては幸運だが、彼女だけが、合衆国に引き渡された」 ヴィヴリオ「そして彼女は、行方不明のPC1を探してもらうという条件で、聖歌隊の一員として、合衆国に協力していた、という事らしい」 (自律型フーファイターの話をした) ヴィヴリオ「大方、合衆国でもクローニングが上手く行かず、脳髄だけなら成功したので、フーファイターに流用したのだろう」 ヴィヴリオ「トラバントジステムと理論は同じだが、動かす物のサイズが違い過ぎる。オリジナルに掛かる負荷は相当なものだろうが……恐らくは、何かしらの強化手術が施されているのは間違いない」 ヴィヴリオ「PC1。お前にとっての、トゥアレタ・クレーリオンとは誰だ?思い出の中にいる、オリジナルか?それとも、こちらにいるクローンか?よく、考えておけ」 会話を終えたらシーンを終了する。 シーン4 シーンプレイヤーはPC2、PC1自動登場、他PCは任意 伊音がトゥアレタを心配し、部屋まで行く トゥアレタ「ごめん……もう、大丈夫だから」 無理して笑っているのが分かる。 伊音「……クレーリオン。お前がそう言うなら、信じよう」 伊音「全く、人の気も知らんと無理しよって……まあ、あ奴が頑固なのは、今に始まった事ではない」 伊音「いざという時は、PC1が何とかしてくれる。我らは、その手伝いをすれば良い。」 伊音「余計な手を出したところで、PC1とあ奴の絆には、敵う筈が無いからな」 伊音(赤面しつつ)「……お前と私の絆が、あの二人に負けるとは思ってない」 会話を終えたらシーンを終了する。 シーン5 シーンプレイヤーは全員全員 今回の作戦の説明。蒼いフーファイター率いる、防衛部隊の殲滅。 ヴィヴリオ「隊長機である蒼いフーファイター以外は、全て自律型のフーファイターだ。実質的には、敵全員がクレーリオンの部隊、となる」 ヴィヴリオの言葉に、顔をしかめるトゥアレタ。 ヴィヴリオ「クレーリオン少尉。本当に大丈夫か?無理であれば、交代しても構わん。私が許可する」 トゥアレタ「この任務は、私にしか出来ないし……他に任せるつもりも、ありません」 ヴィヴリオ「……よろしい。PC1、異存はないな?」 ヴィヴリオ「他のシュネルギア部隊は、別防衛部隊との戦闘の為、出撃している。そちらの支援は見込めないと思え」 会話を終えたらシーンを終了する。 シーン6 シーンプレイヤーはPC1 トゥアレタの独白。 出撃直前。 コックピットのハッチが閉じると同時に、トゥアレタは堰を切ったように、語り始めた。 泣いて、いる。 トゥアレタ「大佐の前では、ああ言っちゃったけど……本当は、逃げ出したいくらい、怖い」 トゥアレタ「聞いたんでしょ、大佐から全部?」 トゥアレタ「もう少しだけ、あなたの幼馴染でいられると思ってた」 トゥアレタ「PC1のこと、私は忘れたことない。でも、それは研究所で教わった、本物のトゥアレタの記憶なの。」 トゥアレタ「思い出は全部、焼き付けられたまがいもの。私自身も、トゥアレタの姿をした人形」 トゥアレタ「それでも私には、他にすがる思い出がなかった、から」 トゥアレタ「だから……だから、嫌いにならないで!私のこと……!」 ※ダーザイン4レベル以上の場合、以下の台詞を追加 トゥアレタ「あなたがいなかったら、私には何も、ない、から!」 会話を終えたらシーンを終了する。 クライマックス シーン1 シーンプレイヤーはPC1 トゥアレタ『PC1。偽者じゃない、本物の私の所に来て。私はずっと、あなたを探してた』 トゥアレタ「PC1……私は私だから、分かる。あの私は……天使に、身も心も、飲み込まれちゃって……もう、手遅れ」 トゥアレタ「だから……せめて、あなたの手で、私を眠らせてあげて!」 トゥアレタ『ごちゃごちゃとうるさい!さっさとそこを、私に返せ、偽者!』 伊音「我らの仲間、トゥアレタ・クレーリオンは、そこにいる。……そこで恨み言を垂れ流している、貴様ではない!」 トゥアレタ『だったら、力づくで、私は、私の場所を取り戻す!誰にも、邪魔はさせない!!』 彼女の身体が、羽毛に包まれていく。 トゥアレタ・オリジンの乗ったフーファイターが、純白の羽毛に包まれ、変異していく。 伊音「このエーテル波形と濃度……こいつが噂の騎士級かっ!」 そして……蒼い騎士級天使兵、ペイルライダーへと変異する。 トゥアレタ『待っててね、PC1。今、そこに行くから。』 会話を終えたらシーンを終了する。 シーン2 シーンプレイヤーは引き続きPC1 太平洋上にて、騎士級天使兵と戦闘。 他のシュネルギアは、他に出現した騎士級と交戦する。 セラピア&メイリィ対レッドライダー 「レッドファイトだよ〜。キケンな赤いのと戦ってるから、応援に行けないんだよ〜」 「さぁ、力比べアルよ……アンタが焼滅するのが先か、こっちが燃え尽きるのが先か」 凍&T−X対ホワイトライダー 「……こっちは、白いのと、戦う」 「撃ち合いなら、負けない!」 紀央&アクシア対ブラックライダー 「ブラックライダーはこっちで引き受けるわ!」 「皆様、ご武運を!」 トゥアレタ『PC1どいて!そいつ殺せない!』 この台詞に返答を貰ったら、戦闘開始。 初期配置 ペイルライダー   ← 3km→ PC(任意) パワー/スナイプ  ← 1km→ パワー/アサルトA ←300m→ パワー/アサルトB ←300m→ ※パワー/アサルトA,Bはそれぞれ別エンゲージ 騎士級天使兵ペイルライダー HP380 軽傷25 重傷13 致命6 死亡1 肉体25 感覚30 理知24 聖霊26 階級0 移動力2km/20km ※PCが3人の時は【HP】280に変更する 《断罪の槍》(白兵攻撃)  判定値30 レベル5 射程:至近   ダメージ(種別)+27 この攻撃で1点でもダメージを与えた場合、更に失速と毒を与える 白兵攻撃に対してこのデータによる突き返しを行える 《審判の弓》(射撃攻撃)  判定値28 レベル5 射程:18km ダメージ(種別)+25 この攻撃で1点でもダメージを与えた場合、更に放心を与える 《蹂躙の歩み》(白兵攻撃) 判定値26 レベル5 射程:至近   ダメージ(種別)+24 全力移動を行い、その後このデータによる白兵攻撃を行う、1ラウンド1回使用できる 《無貌の仮面》(射撃攻撃) 判定値24 レベル5 射程:10km ダメージ(種別)+19 突き返し専用、白兵攻撃、射撃攻撃に対しこのデータによる突き返しを行う この攻撃で1点でもダメージを与えた場合、対象のアガペーを+1D6する 《浄化の極光》(射撃攻撃) 判定値28 レベル5 射程:18km ダメージ(種別)+25 この攻撃で1点でもダメージを与えた場合、更に重圧、失速、放心、マヒ(これのみシュネルギアには無効)、毒を与える 自身の【HP】が100点以下の時のみ使用でき、1シナリオ1回使用できる 回避 判定値20 レベル4 《絶対結界》対天使効果なし、及び70点以下のダメージ無効 《聖光乱射》常に範囲(選択)の対象に対して攻撃出来る 《二回行動》PC全員の行動が終了した後、もう一度行動出来る 《飛行》 ペイルライダーを撃破した トゥアレタ『さよなら、PC1。……PC1をよろしくね、もう一人のわた……し………』 そう呟き、光の粒子となって、消えていく。 キミたちは、ペイルライダーを討ち倒した。 ほぼ同時に、仲間達も、他の騎士級天使兵との戦いに勝利した。 トゥアレタ「……帰ろ、PC1」 会話を終えたらシーンを終了する。 エンディング シーン1 シーンプレイヤーはPC4 格納庫でフライングユニットを見上げていると、三郎が寄ってきた。 三郎「……どうした、PC4」 三郎「俺の勝手な予想だが……あいつらは道具にしか、なれなかった。」 三郎「……きっと、お前ェのことが、羨ましかったんだろう。自我を持った、他の何者でも無い、お前が」 三郎「何か悩みがあったら、いつでも相談に来い」 そう言って、三郎は持ち場に戻る。 『誰か』として、認めてもらえている。それは、とても、良いモノに思えた。 シーン2 シーンプレイヤーはPC3 ヴィヴリオとの通信。 ヴィヴリオ「……今回も、苦しい戦いだったな」 ヴィヴリオ「だが、騎士級を全て撃破した今、恐らくは、泣いても笑っても、次の戦いが最後になるだろう」 ヴィヴリオ「次の戦いも、よろしく頼む」 ヴィヴリオ「もう少しだ。あともう少しだけ、私についてきてくれ」 シーン3 シーンプレイヤーはPC2 休憩所で茶を啜りながら 伊音「本物と偽物の違いとは、何なのだろうな」 伊音「結果論だが……彼女達は、本物が偽者になり、偽者が本物になった」 伊音「一歩間違えば、PC1もトゥアレタも失うところだった。いや……この期に及んで全滅だったかも知れん」 伊音「だが、二人はそれを乗り越えた。あれが、愛の力、か」 伊音「私とお前の間にも、愛の力はある、と思って、いるんだが……そう、思っているのは、私だけ、か?」 シーン4 シーンプレイヤーはPC1 前線基地の片隅。 簡素な墓標だけ立てられた、墓地。 今回の戦死者の名前と共に、オリジナルのトゥアレタ・クレーリオンの名が、刻まれた。 トゥアレタ「……もしかしたら、私があの子で、あの子が私だったかもしれない」 トゥアレタ「もしそうだったら……私も、同じことをしたと思う」 トゥアレタ「本物がいる限り、偽者は偽者にしかなれないなら、本物と入れ替わるしかないから」 トゥアレタ「でも、何をやったところで……結局は、偽者は偽者のままで、本物には絶対になれない」 トゥアレタ「PC1。私は、偽者。本物じゃない。それでも、いい?……あなたのそばに、いても、いい?」 余談1/黙示録の四騎士と各ナビゲーターの対応 レッドライダー /PC:セラピア・メイリィ[共通点は赤、共産主義と離火掌] ホワイトライダー/PC:凍 ブラックライダー/PC:伊音・(紀央)[アバドンが黒い太陽である事から。紀央については、自作の該当シナリオでアバドン戦に出撃した為] ペイルライダー /PC:トゥアレタ・紀央・T−X[共通点は死] 余談2 本シナリオは友人、のとすさんとの話で出た『トゥアレタのオリジナルが生きていて、合衆国にいる』という話を元に、シナリオクラフト『委員長の午後』フェイトイベント「記憶が混濁したこと」固定イベントと、騎士級天使兵との戦闘、リプレイの設定(フーファイターの中身や聖歌隊)などを織り込んで作成しました。 言わば、のとすさんとの合作シナリオです。