今回予告 伊音が祝言をあげる?その影に謎の男 時同じくして、伊音の妹、紫音がお供と一緒にやって来る あっけなく倒される天使は、何度も蘇り襲い来る そして……二人の男の間で揺れ動く、伊音。 エンゼルギア天使大戦TRPG 『EL.DORADO』 早く行け、早く行け!見失わないうちに! ハンドアウト PC1:ギアドライバー/ナビ:伊音 伊音が知らない誰かと、祝言の話をしていた。 だが当の伊音に尋ねても、彼女は知らぬ存ぜぬを突き通す。 そして彼女は何かを言いかけて……口を噤んだ。 シナリオダーザイン【草薙伊音からの戸惑い】 PC2:ギアドライバー/ナビ:紀央 キミと紀央は、ひょんなことから伊音の妹、草薙紫音と知り合う。 伊音から話を聞いていて、何か通じるものがあったのだろう。 紫音は、キミと紀央に友人になって欲しい、と告げる。 シナリオダーザイン【草薙紫音からの友情】 PC3:情報将校 キミが廊下を歩いていると、老人に声を掛けられる。 基地で見かけた事は無いが、はて、どこかで見た事あるような…… だがこの老人、年こそとっているものの背筋はピンと伸び、穏やかな顔つきだがその目には確固たる意思を秘めている。 どうやら、只者では無さそうだ。 シナリオダーザイン【謎の老人からの信頼】 PC4:機械化兵 不意の天使警報に出撃したキミ達。 天使自体はあっけなく殲滅した。 だが、あっけなさ過ぎる。これが何かの予兆な気がしてならない。 シナリオダーザイン【自己からの不安】 ※ 本シナリオにて、伊音の父が草薙家の現当主、祖父が先代としています。 これについてはちょっと資料が見当たらなかった為、公式設定ではありません。 オープニングフェイズ シーン1 シーンプレイヤーはPC1 伊音が、誰かと話している。 相手は……見た事の無い顔だ。キミはとっさに、物陰に隠れてしまい、聞き耳を立てている。 ??「伊音。そろそろ、祝言の日取りを決めたいと思うのですが……。」 伊音「護守殿……もう少し、もう少しだけ、待っては、頂けないでしょうか……」 護守「……まだ、ここだけの話ですが……帝都の奪還作戦の日程が、恐らくは今日明日にでも決まります。紫音は、貴女の心配をしている。貴女が身を固めれば、紫音も安心するとは思いませんか?」 伊音「そ、それはそうなのですが……」 護守「それとも……」 小声で何か言ったらしく、聞き取れない。 護守「決心が決まらないのであれば、仕方ありません。ですが、時間の猶予はあまりありません。それを、忘れないで下さいね」 護守、という男は去っていったようだ。キミは様子を見計らい、伊音に声を掛ける。 伊音「ひゃっ!?……なんだ、PC1か。驚かさないでくれ」 伊音「祝言?何の話だ?」 伊音「……私は忙しいんだ。下らない話なら、後にしてくれ」 伊音「なあ、PC1。もし、私が……いや、何でもない」 伊音「何でもない、何でもないんだ」 会話を終えたらシーンを終了する。 シナリオダーザイン【草薙伊音からの戸惑い】 シーン2 シーンプレイヤーはPC2 紫音が瑞穂基地にやって来る。 最初にPC2に行き合い、道案内してもらう 紫音「もし、そこのお方。司令室には、どのように行けばよろしいのでしょうか」 紫音「基地までは家の者が同行してくれたのですが、はぐれてしまいまして」 紫音「わたくし、草薙紫音と申します。伊音姉様から、話があるから瑞穂基地まで来て欲しい、と言われまして」 紀央「あなたが、紫音様でしたか。一度お会いしたかったのです。伊音様には、色々と親切にしていただいています」 紫音「あなたは?」 紀央「司鏡、紀央と申します。以後、お見知りおきを」 紫音「あなたが、紀央様でしたか。あなたのお話なら、姉様からよく伺っております。あの……もし、差し支えなければ、紫音と、友達になっていただけないでしょうか」 紫音「……恥ずかしながら、あまり友人と呼べるような方がおりませんもので」 紀央「わたしなどで良ければ、喜んで。でも友達って、何をすれば友達なのでしょう」 紫音「紫音も、良く分かりません。」ころころと笑う。 会話を終えたらシーンを終了する。 シナリオダーザイン【草薙紫音からの友情】 シーン3 シーンプレイヤーはPC3 キミが廊下を歩いていると、老人に声を掛けられる。 基地で見かけた事は無いが、はて、どこかで見た事あるような…… 老人「もし、そこのお方。紫音様をお見かけしなかったか」 老人「うむ、草薙家のご息女、伊音様の妹の紫音様だ」 老人「面目無い。知り合いとついうっかり話し込んでしまってな。これが伊音様に知れたら、どんなお叱りを受けるやら」 老人「もしかしたら、もう司令室に着いているやも知れぬ。申し訳ないが、案内してくれまいか」 だがこの老人、年こそとっているものの背筋はピンと伸び、穏やかな顔つきだがその目には確固たる意思を秘めている。 どうやら、只者では無さそうだ。 会話を終えたらシーンを終了する。 シナリオダーザイン【謎の老人からの信頼】 シーン4 シーンプレイヤーはPC4 不意の天使警報に出撃したキミ達。 部下1「隊長。何か、今日の天使、見た目はゴツイのに、やたら弱くないっすか?」 部下2「見てくれはそれこそ座天使級の割に、ケルン強度やエーテル濃度が低過ぎます」 そんな心配は杞憂に終わり、天使自体はあっけなく殲滅した。 部下2「あっけなさ過ぎますね……。分身体とか実は本体が別にいるとか、でしょうか?」 部下1「それより隊長!帰還したら、飯食いに行きましょう!腹減ったっす!」 天使は、確かに倒した。だが、これが何かの予兆な気がしてならない。 会話を終えたらシーンを終了する。 シナリオダーザイン【自己からの不安】 ミドルフェイズ シーン1 シーンプレイヤーはPC2、PC3も自動登場、他PCは任意 慈音を案内すると、丁度紫音とも鉢合わせる。 ヴィヴリオ「……久しいな、慈音殿」 慈音「ご無沙汰じゃのう。ヴィヴリオ殿はいつ見ても若々しくて、羨ましい」 ヴィヴリオ「世辞は止せ、むず痒い」 慈音「世辞じゃないんじゃが……ところで、ヴィヴリオ殿。紫音様をお連れした」 紫音「お初にお目に掛かります、ヴィヴリオ大佐。草薙伊音の妹、紫音と申します」 ヴィヴリオ「キミが、草薙紫音か。噂はかねがね。」 紫音「こちらこそ、姉様がいつもお世話になっております。」 ヴィヴリオ「ところで、何故今回わざわざお越し頂いたのか?」 紫音「姉様に話があると言われ、急な用なので来て欲しいと。紫音も爺も知らないのです。」 ヴィヴリオ「慈音殿、そうなのか?」 慈音 意味ありげな目配せをヴィヴリオにしながら「ええ、儂も知りません」 ヴィヴリオ「そうか……まあ折角来たのだから、基地の中でも見学していくといい。PC2、紀央。紫音殿の案内を頼めるか?」 会話を終えたらシーンを終了する。 シーン2 シーンプレイヤーはPC4、全員登場 改めて司令室に召集される。 ヴィヴリオ「草薙中尉が、ギアドライバー部隊を離脱することとなった」 護守「そこからは、私が。群雲護守、ヤシマ陸軍少将です。はじめまして」 紫音「護守様?お久しゅうございます」 護守「おや、紫音。久しぶりですね。貴女も、瑞穂基地にいたのですか」 紫音「いえ、今日はたまたま……」 護守「そうですか……。話が逸れましたね。草薙中尉にはヤシマ陸軍に戻っていただき、七式人間戦車の教官として、後進の育成を担当していただく事になりました」 伊音「……短い間だったが、世話になった」 紫音「姉様?急な話ですが……話とは、そのことだったのでしょうか?」 伊音「……そうだ。通達も急だったので、お家に帰るよりも来てもらった方が早い、と思ってな」 護守「ええ、今回の決定は急でした。それもあって、今回は私が直接赴いたのですよ。身の回りの整理もあるでしょうから、草薙中尉。また、迎えに来ます」 そこに天使警報が時間差で二つ発生する。 片方は大規模だがホイシュレッケの群れ、もう一つは先の戦闘が発生した区域に、黒色天使が発生した、と。 ヴィヴリオ「まずいな……機械化兵の主力部隊は、大半がホイシュレッケの群れの方に出撃してしまっている」 護守「ヴィヴリオ殿。微力ながら、私が助太刀しましょう」 ヴィヴリオ「ですが、群雲少将殿。少将殿にそのような事をさせては……」 護守「最近、デスクワークばかりで身体が鈍っていましてね。ちょっとした運動ですよ」 護守も伴い、出撃したキミ達。 黒色天使や灰色天使の群れ達は、強くは無いが、何分数が多い。キミ達には手に余る。 だが、シュネルギアで戦うには、的が小さ過ぎ、周囲に余計な被害が出てしまう。 そんな中、猛威を振るうのは……機械化兵であるPC4、剣の達人でもある伊音、そして……護守だった。 護守の剣は伊音の剣とは似て異なる、しなやかでありながらしたたかな剣。刀を振るったかと思えば、既に天使達は事切れている。 伊音「護守殿の剣の冴え……ますます鋭くなっておられるのでは?」 護守「……まあ、私の剣は、群雲流と、東雲流、両方取り入れていますからね。ですが、お師匠にはまだ敵いません」 護守の言葉を聞き、伊音の顔が一瞬強張る。 護守「伊音。戦場(いくさば)で余計な事を考えていると、死にますよ?」 キミ達の活躍により、湧き出てきた天使達は殲滅された。 帰還したPC2を、紫音が呼び止める。 紫音「姉様は、何か嘘をつかれています。紫音にも本当の事を言ってくれないなんて……。PC2様、紀央様。このような時は、どうすれば、良いのでしょうか……」 会話を終えたらシーンを終了する。 シーン3 シーンプレイヤーはPC3、他PCは任意 政略結婚が仕組まれていることが判明する。 ヴィヴリオ「伊音の件、何か裏がありそうだ。調べてくれ」 〈軍略〉難易度5 伊音がヤシマ陸軍で教官を務めるのは偽りで、本当の目的は結婚の為である。 伊音の結婚相手は、群雲護守(むらくも・さねもり)少将、29歳。伊音が生まれた時点で、婚約者として決められていた。 元々は一つの家から分家し、表の群雲、裏の草薙と並び立つ両家だったが、表舞台に立ち代々軍の重鎮を輩出してきた群雲家に対し、草薙家は代々ミカド直属の暗殺者及び陰陽師として、歴史の陰で暗躍してきたが、現在表の地位は決して高いとは言えない。 また維馬篭が頭角を現し始めたのにいち早く追従した上に、先代当主が人身御供として維馬篭に差し出した、現当主である嫡男の護守がいたく気に入られた為、現在の軍部内では維馬篭に次ぐ発言力を持っている。 護守本人も相当の切れ者であり、また維馬篭に剣の手解きを受けている為、影では維馬篭の隠し子では、とも囁かれている。 また、帝都奪還作戦の、ヤシマ陸軍側の最高責任者でもある。 ヴィヴリオ「如何にも維馬篭の好きそうな手駒だ。だが、奴の思惑通りなどさせる訳には行かん。……あとは、慈音に詳しく聞かねばなるまいな」 会話を終えたらシーンを終了する。 シーン4 シーンプレイヤーはPC1、PC3は自動登場、他PCは任意 慈音「……何か、儂に用かな?」 慈音から真相を聞き出す為の判定、〈意志力〉難易度5 慈音「……如何にも、儂は草薙家の先代当主、伊音の祖父、草薙慈音じゃ」 慈音「儂が表立って動くと色々と面倒事があってな、普段は草薙家の執事、ということで通しておる。これなら伊音にも会いに来たり、紫音と一緒に出歩けるんじゃよ」 慈音「この話じゃが……儂は、この話に最初から反対だった。だが、孫娘の伊音は押し切った」 慈音「現当主……まあ伊音の父親だが、あれは維馬篭大将の言いなりでな。だが、儂は既に隠居した身で、発言権は無い。当主と本人が良いと言ってしまったら、儂には何も出来ん」 慈音「草薙家はミカドに代々仕えし暗殺集団であり陰陽衆、草薙の剣は暗殺剣。裏の力は確かに強いが、八門結界の一件もあり、表の権力は決して高くはない」 慈音「表舞台に返り咲きたい草薙、力を欲する群雲、両者の思惑が思いがけず一致してしまった、という訳じゃ」 慈音「……帝都の奪還計画が、ヤシマ軍部内で進んでおる。帝都の奥に何かが潜んでいるらしく、それを討滅して結界を張り直すそうじゃ。その術者、すなわち人柱に内定しているのが……もう一人の孫娘、紫音」 慈音「群雲の小倅はその計画の、ヤシマ陸軍の最高責任者じゃ」 慈音「此度の件、紫音を安心させる為に伊音と身を固めたい、と群雲の小倅に迫られた。それに、今の群雲には維馬篭の後ろ盾がある。下手なことは出来ん」 慈音「伊音も……あれも誰に似たのか頑固でのう、一度こうと決めてしまっては、全く聞く耳持たぬ」 慈音「恥を忍んでお願い申し上げる。伊音を、あの子を止めて下さらんか」 慈音「口には出さんが、伊音はPC1殿を憎からず思うておる」 会話を終えたらシーンを終了する。 シーン5 シーンプレイヤーはPC1 護守に問うシーン 護守「何か私に、御用ですか?」 護守「確かに、草薙の裏の力が欲しい、というのは事実です。ですが……そんなものは、お題目に過ぎません」 護守「私は、伊音を愛しています。歳が離れているのは、百も承知の上です。私は……ただ純粋に、伊音に傍にいて欲しい」 護守「貴方が紫音の代わりに人柱になってくれるなら、私個人としては万々歳なんです。貴方という恋敵がいなくなり、伊音も紫音も、今までどおり姉妹仲良くいられる。……本人達がそれを良しとしないのも、分かっていますが」 護守「本音を言いましょう、PC1くん。伊音は……幼い頃からずっと、見守り続けてきたひとです。貴方に横から掻っ攫われるのが、気に食わないんです」 護守「これは、男と男の勝負です。私と貴方、伊音がどちらを選ぶのか」 会話を終えたら、以下の描写を読み上げてシーンを終了する。 PC1の背中を見送って 護守「大分、旗色が悪いのは……重々承知していますが、ね」 シーン6 シーンプレイヤーはPC1、他PC任意 伊音に政略結婚のことを問う 伊音「ああ……知ってしまったのか。そうだ。私は、群雲少将との縁談を受けるつもりだ」 伊音「群雲少将は幼い頃から知っている。決して、悪いようにはならぬ」 伊音「……婚約者が、お前だったら、良かったのにな。……口が滑った。お願いだ、今のは、忘れてくれ」 伊音「ああ、そうとも、そうだとも!私は護守殿という婚約者がありながら、お前を好いてしまった、とんだ愚か者だ!」 伊音「私が、瑞穂基地に来た本当の目的は……お前を、紫音の代わりに人柱にすること、だった」 伊音「だが、お前と触れ合う内に……私は、お前を、好いてしまった」 伊音「お前と、紫音。どちらかしか、選べない。どっちも、なんて、出来ないんだ……」 伊音「……だが、次期当主の私が我を通してしまったら、周りの者に多大な迷惑が掛かる。だから、私は……お前への想いを、無かったことにして」 紫音「姉様」 伊音の頬をひっ叩く。 パァンと乾いた音が響く。 伊音はしばし茫然としたあと「紫音?!」 紫音「紫音は幼き頃から、八門結界に何かがあった時、紫音がその役目を果たすのだと、ずっと教えられて来ました。八門結界が草薙家の者で無い、あの方によって創られたのは、草薙家の歴史に残る恥辱である、とも」 紫音「それは、伊音姉様であろうと、PC1様であろうと、譲れません。紫音の誇りを、奪わないでくださいまし」 紫音「それに、姉様。何故、何も相談して下さらなかったのですか!?私達は、たった二人の血の繋がった姉妹です!」 紫音「PC1様のことがお好きなのでしょう!?それとも、姉様の想いとは、その程度のものだったのですか!?」 伊音「違う!!私は、皆の事を思って……」 紫音「悲劇のヒロインにでも、なったおつもりですか!?」 伊音「違う……違う!!」 紫音「違うものですか。好きなら好きと、言ってしまえば良いではないですか!立場?義務?それが何ですか!!」 伊音「紫音……」 紫音「姉様がそんなでは、紫音は、紫音は……!」 伊音「紫音、済まない……お前にまで、余計な心配を掛けて……済まない……」 紫音「もうこの際、はっきり仰ってしまえばいいではないですか!PC1様が好きだと!」 伊音「な……」 伊音「……分かった。……PC1。私は……お前が、好きだ」 紫音「姉様の幸せが、紫音にとって、もっとも嬉しいこと、ですから」 伊音「だが、断るのに書面で、という訳にも行かん。直接行って、断ってくる。それが私なりのけじめだ」 紫音「お一人で、ですか?お止め下さい、危険過ぎます」 伊音「紫音、心配し過ぎだ。よもや実力行使になど出んだろう」 そして伊音が捕まり、明日祝言を挙げるとの連絡が入る。 紫音「ああ……だから姉様、危険だと言ったのに……」 同時に、天使警報発令。 PC1以外は、天使との戦闘準備へと。 どうやら、先の天使が、また復活したらしい。 会話を終えたらシーンを終了する。 シーン7 シーンプレイヤーはPC1、他PC登場不可 PC1は伊音がいないのでシュネルギアを動かせない為、待機している。 ヴィヴリオ「お前は何をしている?」 ヴィヴリオ「お前がNTR好きとか言うなら、話は違うが」 ヴィヴリオ「惚れた女の一人も取り返せない奴に、ヤシマの平和を取り戻せるのか?」 慈音「ならば、儂も同行しましょうぞ」 紫音「紫音も同行します。いえ、同行させて下さいませ」 群雲家に殴り込む。 こちらが来る事を警戒していたのであろうヤシマ陸軍の機械化兵達が、行く手を阻む。 慈音「此処は儂に任されよ。PC1殿、紫音。伊音を頼むぞ」 紫音「分かりました、おじい様」 慈音「貴様ら、老いぼれと思って見くびるなよ。老いたりとは言え、我が剣技は未だ錆び付いてなどおらぬ!」 刀を抜く。 会話を終えたら、以下の描写を読み上げシーンを終了する。 慈音「さあ、早く行け、早く行け!見失わないうちに!」 クライマックス シーン1 シーンプレイヤーはPC2 PC1以外で、天使との戦闘。時間が無ければ省略して良い。 管制官「天使の名称と能力が判明!忍耐の天使アカイアー、周囲のエーテルを吸収し、再生する能力を持っています!」 ヴィヴリオ「なるほど、何度も復活して現れたのは、そういう事か。今度こそ、完膚なきまでに叩きのめせ!」 主天使のデータを使用。 アカイアー ← 1000m → PC(任意) アカイアーは、今度こそ完全に、消滅した。 シーン2 シーンプレイヤーはPC1 一方、その頃。群雲家では。 伊音「護守殿……これは、どういうことですか!」 護守「貴女がいつになっても嫁いで来てくれないので、実力行使に出たまでのこと、です」 伊音「あなたとの縁談を断るのは申し訳ないと思っています、ですが……!」 護守「この縁談、お互い利のある話だと思いませんか?貴女が身を固めれば、紫音も安心してその身を御国に捧げられる」 護守「貴女が彼を代わりに人柱に出来ない以上、こうする以外に、方法はありません」 伊音「あなたの言わんとすることは分かります、しかし……」 護守「……邪魔者が来たようですね」 伊音「……PC1!?それに紫音まで!?」 紫音「護守様、何故このような事を?」 護守「伊音が、私に必要だからです」 護守「PC1くん。今退いて頂けるのなら、私への無礼を赦します」 護守「どうやら、退くつもりは無いようですね……」 護守「彼女は、貴方の相棒でしたが、今は、私の婚約者です。奪い返せばいい。……出来るものなら」 ヴィークル無しの、生身での戦闘。 群雲護守 HP:100 【肉体】20【感覚】12【理知】10【聖霊】10+3【階級】11+3 攻撃:白兵20 技能レベル5 ダメージ+5 防御:回避20 技能レベル3 使用特技 《神の舌》適用済 セットアップ 《剣気解放》 ※《援護射撃》判定値10 技能レベル5 自身の命中判定に+[成功数] マイナー 《フェイドアウェイ》エンゲージが封鎖されていても離脱して戦闘移動 《移動攻撃》戦闘移動した上でダメージ+10、メインプロセス終了まで有効(《連撃》による攻撃にも適用) メジャー 《鎌鼬》判定値20 技能レベル5 射程距離30m ダメージ+[差分値]+5 《奇襲》判定値15 技能レベル5 至近、ダメージ+[差分値×2]+5 《旋風撃》判定値15 技能レベル5 至近、ダメージ+[差分値]+5、範囲(選択) ダメージ決定ステップ 《連撃》攻撃でダメージを与えた場合に、ダメージ宣言ステップで宣言。同じ対象に対してもう一度攻撃を行える。1ラウンド1回 リアクション 《蜻蛉切り》 射撃攻撃を回避、判定値18 技能レベル5 勝利した 護守「一方通行の愛では、相思相愛には、勝てなかった。そういう事でしょう」 護守「伊音。貴女を愛していました。それに嘘偽りは、ありません。どんな形であれ、私は貴女に傍にいて欲しかった。手段を間違えてしまったのは、認めます」 伊音「護守殿……」 護守「伊音と貴方に発破を掛ける為?冗談は止して下さい、恋敵に塩を送る馬鹿が、どこにいますか」 護守「維馬篭大将は今回関係ありません、私の一存です。大将に打診して、好きになさいとお墨付きは頂きましたが」 護守「私も男です。私の名において、全ての責任は取りましょう。伊音も、今まで通り、PC1くんのナビゲーターのままです。貴方がたの不利になるような事は、何一つありません」 護守「……伊音。PC1殿と、お幸せに」 伊音「……護守殿、今まで、ありがとう、ございました……」 エンディングフェイズ シーン1 シーンプレイヤーはPC4 部下達と食堂で会話 部下1 カレーを食べながら「しっかし今回の天使、しつこかったっすね。強くなかったのが救いっすけど」 部下2 うどんを啜りつつ「ですが最近、天使の出現頻度が以前よりも大幅に増え、その分出撃回数も増えています。お前、どう思う?」 部下1「あのさ、俺お前と違って、あんま頭使うの得意じゃねーんだけど。でも最近、疲れが抜け切らないような気はしてるっすね」 部下2「取り越し苦労かも知れませんが……合衆国の大攻勢でも発生しなければ、いいんですが」 部下1「まーそん時はそん時っす。俺たちゃ天使が来たら天使を倒すだけっすよ、ね、隊長?」 その時、天使警報が発令する。 部下2「言ってるそばからこれですか……行きましょう、隊長!」 部下1「あ、ちょっと待ってくれよ!おばちゃーん、ごめんこれ片しといてー!」 確かに、ここ最近の出撃回数は異常だ。 だが、合衆国は、弱音を吐く暇すら与えてはくれない。 キミ達は今日も、ヤシマの空を征く。 シーン2 シーンプレイヤーはPC1 伊音「あー、その、なんだ。PC1」 伊音「……迎えに来てくれて、ありがとう。きっと、来てくれると、思っていた」 伊音「護守殿に未練か?無いと言えば、嘘になる。家柄は良いし軍部の重鎮だし、それに……私を幼い頃から、ずっと、見守ってきてくれた、お人だからな……」 伊音「だが、それ以上に。私は、お前が……好きなんだ。」 伊音「だから……私に、逃した魚は大きかった、なんて、思わせないで、ほしい」 シーン3 シーンプレイヤーはPC2 紫音「……この度は、御家の騒動に巻き込んでしまい、申し訳ありません」 紫音「ですが、伊音姉様が、本当に好きな方と一緒になれるのは、喜ばしいことです。護守様には、その、お気の毒なのですが……」 紫音「あの方は、本気で、伊音姉様を、愛していました。紫音の目から見て、少し嫉妬を覚える程に」 そこに、紫音に慈音から電話が入る。 紫音「はい、お爺さま。……分かりました」 紫音「急な用事が出来たそうで、紫音は家に戻らねばならないそうです」 紫音「では、PC2様、紀央様。ごきげんよう」 キミ達は、この後何が起きるのか、まだ、気付いてはいなかった。 シーン4 シーンプレイヤーはPC3 司令室でヴィヴリオと慈音と会話 一方その頃、司令室では。 慈音「ヴィヴリオ殿、PC3殿。此度は騒動に巻き込んでしまい、申し訳無い」 ヴィヴリオ「草薙中尉は、我らにとってもかけがえの無い仲間だ。それを失わずに済んで、ホッとしているよ」 慈音「感謝の極み」 そこに、けたたましく鳴る電話の音。 ヴィヴリオ「……済まん、ヤシマ軍部からホットラインが入った。」 ヴィヴリオ「……そうか。分かった」 ヴィヴリオ「PC3。慈音殿にも聞いて頂いて、差し支えなかろう。帝都奪還作戦が、正式に決定した」 慈音「伊音の件が片付いたと思ったら、今度は紫音か……。申し訳無いがヴィヴリオ殿、儂と紫音は至急、家に戻る。……準備が、必要なのでな」 ヴィヴリオ「分かった。PC3、慈音殿と紫音殿を送って差し上げてくれ」 草薙家へ向かう車中。 慈音は言葉少な、紫音は既に気付いているのだろう、じっと目を瞑り沈黙していた。 シーン5 マスターシーン 草薙家、紫音の部屋。 紫音は、鏡台の前の写真立てに目をやる。 そこには、伊音が瑞穂基地に出向する前に撮った、伊音と自分の映った写真。 紫音「……姉様には、PC1様がいてくれるから、大丈夫。これで……紫音は心置きなく、人柱になることが出来ます」 慈音の台詞回しが東方不敗っぽい?CV:秋元羊介でひとつ。