停電で混乱する瑞穂基地 その影で暗躍する、ハッカーとスパイ 更には基地に迫る騎士級天使兵、ブラックライダー 鍵を握るのは、ヴィヴリオに似た謎の少女 ノルトラントより続く60年に渡る因縁が、今、明かされる。 エンゼルギア天使大戦TRPG 『Deeper Than Black』 光と影の糾う(あざなう)空へ 真実を背に今舞い上がれ シナリオハンドアウト PC1ギアドライバー/伊音 突然停電する瑞穂基地。 状況が判明するまで待機を命じられたキミは、リベルという謎の少女に出会う。 何となく、彼女がヴィヴリオに似ている気がするのは、気のせいだろうか? シナリオダーザイン【リベル・アビィからの興味】 PC2管制官 停電の原因は、瑞穂基地にハッキングを仕掛けられた影響だった。 だが瑞穂基地のセキュリティは強固なものであり、そう易々と突破出来るものではない。 キミはヴィヴリオから、ハッカーの調査を命じられた。 シナリオダーザイン【ハッカーからの脅威】 PC3情報将校 キミはヴィヴリオの懐刀の情報将校だ。 べリアルへのアクセスが出来ないことに気付いたヴィヴリオに、キミは地下深くのべリアルまで様子を見てくるよう頼まれた。 ※ヴィヴリオ以外にべリアルの存在を知っているのは、中島三郎とキミ、そしてPC4の完全機械化兵だけである。 シナリオダーザイン【ヴィヴリオからの信頼】 PC4完全機械化兵 キミは普段、ヴィヴリオの身辺警護の任務についている。 停電とハッキングで瑞穂基地が混乱する中、キミはPC3と共に、べリアルの状態を確認するよう命じられた。 ※ヴィヴリオ以外にべリアルの存在を知っているのは、中島三郎、PC3の情報将校、そしてキミだけである。 シナリオダーザイン【ヴィヴリオからの戸惑い】 オープニング シーン1 シーンプレイヤーはPC2 26日夜、突然停電する。 すぐに予備電源に切り替わる。 ヴィヴリオ「この瑞穂基地で停電?プシナ、原因を調べてくれ」 ぷしな「誰かが不正アクセスしてるですよ!停電はそれのせいみたいです!」 ヴィヴリオ「この基地のセキュリティは、そう易々と突破出来るものではない。PC2、ハッカーの正体を調査してくれ」 キミは、ハッカーの調査を命じられた。 シナリオダーザイン【ハッカーからの脅威】 シーン2 シーンプレイヤーはPC1 原因がまだ不明の為、ギアドライバー達は自室待機。 伊音「外は警備の声が騒々しいな。まだ我々は待機だが、何か手伝えることはないものか・・・」 夜遅く、伊音と共に自販機に飲み物を買いに行く。 自販機にもたれ掛かる、眼鏡をかけた少女。 伊音「貴女は?お初にお目にかかるようだが・・・」 リベル「ボクの名前はリベル・アビィ。リベルとでも呼んでくれ。ヴィヴリオの古い友人さ。」 リベル「へぇ、キミ達が噂の救国の英雄か。ま、悪くないかな」 リベル「キミさえ良ければ、少し話に付き合ってくれないかな?」 リベルと名乗る謎の少女。何となく、ヴィヴリオに似ている気がするのは、気のせいだろうか? シナリオダーザイン【リベル・アビィからの興味】 シーン3 シーンプレイヤーはPC3 キミは、司令室に呼び出された。 ヴィヴリオ「・・・先程から、べリアルへのアクセスが全く出来なくなった」 ヴィヴリオ「べリアルの電気系統は、基地とは完全に切り離してあり別個になっている。停電で動いていない、というのは有り得ない。べリアルそのものに何かが起きたのは、間違いない」 ヴィヴリオ「済まないが、直接確認してきて欲しい。ボクは今ここを離れる訳には行かない」 ヴィヴリオ「停電に乗じて、何者かが侵入している可能性もある。道案内兼護衛として、PC4を連れていけ」 シナリオダーザイン【ヴィヴリオからの信頼】 シーン4 シーンプレイヤーはPC4 キミは普段ヴィヴリオの身辺警護の任務についており、彼女が地下のべリアルの元に行くのにも同行している。 その為、超機密事項であるべリアルの存在、そしてべリアルへの徒歩でのルートを知っている、数少ない人物である。 ヴィヴリオ「PC4。PC3と一緒に、べリアルの状態を確認してきて欲しい」 ヴィヴリオ「ボクは、停電とハッキングの件で指揮を取らねばならない。何か異常が確認出来次第、連絡をくれ」 ヴィヴリオ「べリアルにアクセス不可能なんて事、今までに一度も無かったんだ。何が、起きているんだ・・・」 シナリオダーザイン【ヴィヴリオからの戸惑い】 ミドルフェイズ シーン1 シーンプレイヤーはPC2、他PC登場不可 ハッキングが騎士級天使兵によるものと判明するシーン 〈情報処理〉難易度5 ハッカーのIDはblack_rider、エーテル波形と濃度が騎士級天使兵に一致する ヴィヴリオ「余程凄腕のハッカーどころか、まさか騎士級天使兵がハッキングしていたとは、な。道理で、人間離れした処理速度な訳だ。だがこれは、ハッキングというよりも物理的干渉に近い」 ヴィヴリオ「エーテル波形と濃度が検出された、ということは、回線内を天使兵が通過した証拠だ。身体を電子情報に変換した、ということか?随分芸達者なことだ」 ヴィヴリオ「・・・奴さんの足跡は、ここで途切れている、か」 ヴィヴリオ「対抗手段の構築は、他の者に任せる。お前は停電の対処を手伝ってやってくれ。プシナと雛子だけでは、基地全域の復旧は荷が重そうだ」 会話を終えたら、以下の描写を読み上げシーンを終了する。 ヴィヴリオには何かまだ含みがあるようだが・・・プシナと雛子が目を白黒させて対処に当たっているのを見過ごすことは出来ない。 キミは、彼女達の手伝いを始めることにした。 シーン2 シーンプレイヤーはPC1、他PC登場不可 リベルとの交流、ギアドライバーのみ リベル「キミとは一度、直接会って話してみたかったんだ。ちょっと事情で、自由に外出出来なくてね。今日はたまたまさ」 リベル「セラピアと雛子は元気かい?」 リベル「ボクは、彼女らの母親の友人でもあるんだ」 リベル「セラピアも昨日も今日も出撃で、かなり疲れたみたいだね。キミも、連日の出撃お疲れ様。雛子もこの停電騒ぎで大分忙しそうだ。二人とも直接会いたかったけど、忙しいのに世間話の為だけにわざわざ呼びつけるのもどうかと思ってね」 リベル「済まないね、ちょっと花を摘みに行ってくるよ」 伊音「なあ、PC1。あのリベルとかいう少女、ヴィヴリオ大佐の古い友人と言っていたな。恐らくは天使の血を引いているのだろうから、実際の年齢は分からんが」 伊音「それはともかく、あまりにも内情を知り過ぎていると思わんか?いくら古い友人と言えども、大佐が内情を部外者に事細かに話すとは思えん。あの少女・・・一体何者だ?」 会話を終えたら、以下の描写を読み上げシーンを終了する。 彼女は知り過ぎている。怪しい。怪し過ぎる。 シーン3 シーンプレイヤーはPC3、PC4自動登場、他PC登場不可 停電でエレベーターが停止していた為、徒歩でようやくべリアルの元に辿り着くキミ達。 べリアルの周囲に、プラグの抜けたコードが散らばっている。 〈整備〉難易度1 更に調べてみると、電源装置以外のプラグは全て抜けている。 どうやら、べリアルは自らハッキング対策の為に、回線を物理的に切断したようだ。 今のべリアルは、外部から全くアクセス出来ない、完全にスタンドアローンの状態となっている。 そこに、何者かの近付いてくる足音。 羽村「ありゃ、これはどうも。・・・って言っても、こいつは言い逃れ出来る状況じゃあないな」 羽村「オレとしたことが、ちょっと焦り過ぎた、かな。いつもなら、気配を悟られるようなヘマしないのに」 羽村は抵抗せず、素直に確保される。 羽村「この停電に乗じて、瑞穂基地でも秘中の秘の、べリアルの情報が欲しかったんだけどね」 羽村「・・・ま、オレも、年貢の納め時、ってヤツかな」 羽村「PC3(階級)、ニナちゃんに伝言頼めるかい?帰れなくなっちゃったから、今後の戸締まりよろしく、って」 ※PCが羽村を殺そうとしたら、シナリオの都合で羽村は殺さないで欲しいとぶっちゃける。 ヴィヴリオに確認を取る場合 ヴィヴリオ「・・・そうか。羽村を司令室に連れて来てくれ。処遇はそこで伝える」 ヴィヴリオ「先程、直通エレベーターの復旧が完了した。すぐ戻って来てくれ」 会話を終えたらシーンを終了する。 シーン4 シーンプレイヤーはPC4、PC3自動登場、PC1任意、PC2不可 情報将校と完全機械化兵、管制官は任意、ギアドライバー不可 司令室にまで羽村の引き渡し ヴィヴリオ「好奇心は猫をも殺す、だな、羽村軍医・・・いや、羽村総司ヤシマ陸軍情報部特務中尉」 羽村「今の心境は、蛇に睨まれた蛙の気分、ですけどね」 ヴィヴリオ「お前は、どこまで知っている?」 羽村「地下にある、基地内で存在を知っている者は極僅か、瑞穂基地の中枢ともいえる巨大霊素頭脳、そしてべリアルには誰かの人格がある、って所までは掴んだんですけどね」 ヴィヴリオ「人格があることまで知っている、か・・・いや、そこまで掴んでいるなら、大したものだ。実際にそこまで知っている者は、ボク以外には、中島整備班長くらいのものだ。流石は羽村特務中尉」 羽村「お褒めにあずかり恐悦至極・・・あんまり嬉しくねぇなあ」 ヴィヴリオ「維馬篭にはどこまで報告した?」 羽村「人格がある、って事以外は。実際に確認出来なきゃ、眉唾物の情報は報告出来ませんよ」 ヴィヴリオ「・・・維馬篭にその情報を流さず、お前の記憶だけに留めておく、と約束出来るなら、教えてやろう。だが、他に漏らしたら、命はないものと思え」 羽村「つまり、黙ってれば見逃してくれる、と。オレが言うのも何ですけど・・・ヴィヴリオ大佐、正気ですか?」 ヴィヴリオ「今回の作戦には、お前の協力が必要不可欠だ。それに、お前にはこれまで何だかんだと世話になった。・・・お前を泳がせていたことで、結果こちらが助けられたことも多々ある」 羽村「随分お優しいことで・・・うちの上司に、大佐の爪の垢煎じて飲ませてやりたいくらいですよ」 維馬篭『ぶぇっくしょい!おや、風邪でしょうか・・・』 ヴィヴリオ「だが、まだ役者が足りん。役者が揃うまで、少しだけ待て」 羽村「へいへい、命が助かるんなら、幾らでも待ちますよっと」 会話を終えたらシーンを終了する。 シーン5 シーンプレイヤーはPC1、他PC登場不可 リベルの正体の判明(べリアルの義体である、だがヴィヴリオに似ている理由はまだここでは明かさない) 〈軍略〉難易度3 彼女は地下にある巨大霊素頭脳(グロースレヒナー)、べリアルの義体である。 伊音「地下の巨大霊素頭脳・・・噂には聞いたことがあるが、実在するとは・・・」 リベル「草薙中尉、なかなかいい勘してるね。今までもその勘で、数々の危機を切り抜けてきたというのも頷ける」 リベル「でもバレるのが随分と早かったね。ヴィヴリオは優秀な部下達を持ってるね。ボクとしても鼻が高いよ」 リベル「さて、種明かしの為に司令室に行こうか。きっとみんな、役者が出揃うを待ってる筈だ」 シーン6 シーンプレイヤーはPC1、全員登場 リベル「やあ、ヴィヴリオ。先に謝っておこう。ボクも今回流石に身の危険を感じたんでね、義体を起動して緊急退避したんだ。そのまま出歩いたのはまあ、多目に見てくれると嬉しい」 ヴィヴリオ「だったら、先にボクに連絡してくれ。心配したんだぞ・・・また、キミが居なくなってしまった、と」 リベル「・・・ヴィヴリオ、みんなが珍しいものでも見るような目で見てるぞ。まあ仕方ないか、慌ててるキミを見れるなんてこと、そうそうないからね」 ヴィヴリオ「ゴホン・・・役者が揃ったようだな。現在、基地は騎士級天使兵ブラックライダーにハッキングを受けている。停電もその影響だ」 ヴィヴリオ「現在、対抗手段の準備を進めているが、まだ時間が掛かるようだ。それまで、一つ昔話でもしてやろう。だが、ここでの話は他言無用で頼む」 リベル「まずは、ボクの話から、かな。ボクの真の姿は、地下の巨大霊素頭脳べリアル。そしてべリアルは、ボクの天使核を用いて作られている」 リベル「そして、話は60年以上前に遡る。ボクとヴィヴリオは、ノルトラントの第三研究所、ああ、マスケンヴァル事件の起きた地と言った方が分かり易いかな。そこでとある純血の天使をクローニングした成功例の二人。当時、ボクはヴィヴリオB、と呼ばれていた。今のリベル・アビィって名前は、ヴィヴリオがべリアルとBからアナグラムしたものさ。結構、気に入ってるけどね」 リベル「昔はクローン技術が今ほど発達してないからね。数多く作られたけれど、成功したのはボクとヴィヴリオの二人だけだった。とは言え、ボクもヴィヴリオも著しく視力が悪いし、ヴィヴリオは加えて足が悪かった」 ヴィヴリオ「おいリベル、余計なことまで言わないでくれ」 リベル「ごめんごめん。まあノルトラントで何があったかは、ボクもあんまり言いたくないしヴィヴリオにも言わせたくないから割愛させてもらうけど、ボクはヴィヴリオの代わりに天使核を摘出された」 ヴィヴリオは、リベルの手を固く握り締めている。 リベル「痛いよ、ヴィヴリオ。そして研究所は、色々あってラルフ・マスケンヴァルという、人造救世主として造り出された男によって、壊滅した。そう、天使化の際のマスケンヴァル現象は、その男の名前から取られている」 リベル「ちなみにセラピアの母親のエクリシア、そして雛子の母親の東雲光子も、ノルトラントの関係者さ。つまりが、この天使大戦は、60年以上前からの因縁がずっと続いている」 ヴィヴリオは遠くを見るような目で「・・・そして、ラルフ・マスケンヴァルは、合衆国の現法王だ」 ヴィヴリオ「だから、勿論ラルフとボク達は当然面識がある。何故彼が天使を率いる側に回ったのかは、全く分からないが・・・」 リベル「確かなのは、ラルフを止めなければ世界が、人間が滅ぶってことだけさ。現に合衆国は、ラルフの集団催眠によって、二億の全国民が総天使化した。それも人造救世主の為せる業、らしいけどね。このまま放っておけば、天使は世界中全ての人間を殺し尽くす」 ヴィヴリオ「大分話が長くなってしまったな・・・話を整理する為にも、一度休憩しようか」 会話を終えたらシーンを終了する。 シーン7、全員登場 引き続き司令室。 シーンプレイヤーはPC3、全員登場 ヴィヴリオ「さて、今回のブラックライダーだが。先日攻めてきた天使兵とエーテル波長及び濃度は一致している。しかしどういうわけか、実体は電脳空間に存在している」 ヴィヴリオ「推測だが、恐らくは自らを霊素変換しべリアルに侵入して、基地を乗っ取るつもりだったんだろう」 リベル「でもボクは侵入されたと同時に、義体を起動させて物理的に回線を切断し、ブラックライダーを自分の中に閉じ込めたんだ。だから、データをブラックライダーごと抹消出来れば、こららの勝ちなんだ」 リベル「とは言え、色々と手持ちのワクチンソフトで試してみたんだけど、やはりと言うか天使兵には全く効果が無かった。ヴィヴリオ、その辺はどうするんだい?」 ヴィヴリオ「それなんだが。結論として、シミュレータをべリアルに接続し、電脳空間上でブラックライダーを直接叩く」 リベル「なるほど、天使に対抗するにはやっぱり天使核兵器(エンゼルギア)しかない、か」 ヴィヴリオ「そうだ。そしてその間の接続者のバイタルチェックを、羽村軍医。貴官に任せたい。頼まれてくれるな?」 羽村「はいはい、それくらいお安い御用で。」 会話を終えたら、以下の描写を読み上げシーンを終了する。 雛子『大佐、シミュレータ室の準備が整いました』 ヴィヴリオ「出撃だ。シミュレータ室に行くぞ。」 シーン8 シーンプレイヤーはPC2、全員登場 出現準備というかシミュレータ室に集まって、シミュレータで電脳空間上での戦闘。 ヴィヴリオ「普段のシミュレータによる訓練と、操作方法等は変わらん。だが今回、お前達とシミュレータ機の間に、実機と同じエーテルリンクを施している。訓練と違い、受けた傷はお前達にフィードバックされる。それを注意しろ」 ヴィヴリオ「あと言っておかなければならないのは、もしも電脳空間上で死亡した場合、エーテルリンクによるバックファイアで脳神経が焼き切れ、廃人となる。先に行った完全機械化兵による威力偵察で確認済だ。心して掛かれ」 羽村「ヤバそうだったら、無理せず戦線離脱するんだ。電脳空間にダイブ出来る奴なんていないんだから、助けに向かえないからね」 伊音「抜かるなよ、PC1。幾ら訓練で乗り馴れているとは言えど、実機とは訳が違う」 伊音「実機の癖は可能な限りフィードバックしているが、それでも異なる部分がある。だが、その辺の調整は私に全て任せろ」 伊音のダーザインレベルが4ならば、以下の台詞を追加する。 伊音「お前の癖なら、全て熟知している。背中は私が引き受けた。だからお前は、前だけ向いて戦え」 リベル「データはこっち(と言って自分の頭を差す)にバックアップしてあるから、電脳空間上で、どんなに暴れても大丈夫さ。壊れたらその分、復旧に時間は掛かるけどね。とにかく気にせず、騎士級をやっつけてしまってくれ」 ヴィヴリオ「頼んだぞ。べリアルを、リベルの本体を、取り戻してくれ」 会話を終えたらシーンを終了する。 クライマックス 電脳空間上でブラックライダーと戦う。 処理自体は何も変わらないが、ここで死亡した場合は電脳空間に捕らわれ、廃人になる。 目の前の光景は、いつもと変わらぬ天使の群れと、それを率いる漆黒の騎士級天使兵、ブラックライダー。 いつもと違うのは、それらが全て低スペックのポリゴンで表示されていることだ。 リベル『メインの演算装置の電源も切っているから、解像度が低いようだね。まるでファミコンの3Dゲームだ』 初期配置 ブラックライダー  ← 3km→ PC(任意) パワー/スナイプ  ← 1km→ パワー/アサルトA ←300m→ パワー/アサルトB ←300m→ ※パワー/アサルトA,Bはそれぞれ別エンゲージ 騎士級天使兵ブラックライダー HP380 軽傷25 重傷13 致命6 死亡1 肉体25 感覚30 理知24 聖霊26 階級0 移動力2km/20km ※PCが3人の時は【HP】280に変更する 《断罪の槍》(白兵攻撃)  判定値30 レベル5 射程:至近   ダメージ(種別)+27 この攻撃で1点でもダメージを与えた場合、更に失速と毒を与える 白兵攻撃に対してこのデータによる突き返しを行える 《審判の弓》(射撃攻撃)  判定値28 レベル5 射程:18km ダメージ(種別)+25 この攻撃で1点でもダメージを与えた場合、更に放心を与える 《蹂躙の歩み》(白兵攻撃) 判定値26 レベル5 射程:至近   ダメージ(種別)+24 全力移動を行い、その後このデータによる白兵攻撃を行う、1ラウンド1回使用できる 《無貌の仮面》(射撃攻撃) 判定値24 レベル5 射程:10km ダメージ(種別)+19 突き返し専用、白兵攻撃、射撃攻撃に対しこのデータによる突き返しを行う この攻撃で1点でもダメージを与えた場合、対象のアガペーを+1D6する 《浄化の極光》(射撃攻撃) 判定値28 レベル5 射程:18km ダメージ(種別)+25 この攻撃で1点でもダメージを与えた場合、更に重圧、失速、放心、マヒ(これのみシュネルギアには無効)、毒を与える 自身の【HP】が100点以下の時のみ使用でき、1シナリオ1回使用できる 回避 判定値20 レベル4 《絶対結界》対天使効果なし、及び70点以下のダメージ無効 《聖光乱射》常に範囲(選択)の対象に対して攻撃出来る 《二回行動》PC全員の行動が終了した後、もう一度行動出来る 《飛行》 天使を殲滅すると、周囲の風景は無機質な0と1の空間に戻る。 リベル『終わったみたいだね。みんな、お疲れ様。そして、ありがとう』 聞こえるのはリベルの声だが、外部からの通信ではなく、空間全体から聞こえる。 リベル『義体にいる必要がなくなったからね。データの損傷部分の修復の為に、べリアルに戻ったのさ』 リベル『さあ、目を覚ますんだ、ヘルト達(ドイツ語で英雄)』 キミ達は無事、電脳空間から帰還することが出来た。 いつもより身体が重い気がするのは、慣れない状況での戦いだったからだろう。 何はともあれ、キミ達は騎士級天使兵をまた一騎、撃破したのだ。 エンディング シーン1 シーンプレイヤーはPC4 司令室。 ヴィヴリオ「・・・そうか。分かった」 電話を切るヴィヴリオ。 ヴィヴリオ「PC4。いい知らせと、悪い知らせだ。どちらから聞く?」 いい知らせ「維馬篭と話がついた。これより我々は、合衆国への本土攻撃に着手する。長かった・・・ここまで漕ぎ着けるのに、本当に長かった・・・」 悪い知らせ「ヤシマ軍部の協力は、出向者を除いては、得られなかった。いざという時の本土防衛の戦力だそうだが・・・現戦力で、天使相手に何が出来る。我々にとっては、銃後の不安が残っただけだ」 ヴィヴリオ「ボクはこちらに残らざるを得ない。済まないが、キミにはボクの護衛を引き続き頼みたい。それとも、仲間と共に合衆国を討ちたいか?考えておいてくれ」 シーン2 シーンプレイヤーはPC3 廊下で羽村から話し掛けられる 羽村「や、どうも。今回もお疲れさんでした」 羽村「大佐に伝えそびれちゃった事があるんだけどさ、伝言、頼めるかい?」 羽村「この恩は必ず返す、って」 羽村「勿論、君にも感謝しているよ。本来なら、俺はもうとっくに処刑されててもおかしくない」 羽村「うちの上司の方は、上手いこと誤魔化しとくよ。俺自身には監視はついてないから、潜入に失敗した、で通すさ」 羽村「最悪、俺の身柄をヴィヴリオ大佐に引き取ってもらう、とかね。色々情報持ってるから、お買い得だよ?ま、必要ないって言われたら、それまでだけどね」 シーン3 シーンプレイヤーはPC2 プシナと雛子と会話。今は午前5時。 ぷしな「疲れました・・・ふらふらですよ・・・」 目がとろんとして、今にも寝そう。 雛子「児童をこんな時間まで働かせて、真っ当な世の中なら、大事(おおごと)です。非常時だし、対応出来るオペレーターが雛子たちしかいなかったから、仕方ありませんけど。PC2さんも、お疲れ様でした」 ぷしな「もうむりです・・・」 テーブルに突っ伏す。 雛子「プシナさん。そこで寝ると、身体痛くなりますよ。せめて、膝枕だけでも」 ぷしなに向かって膝をぽんぽんとして、ぷしなの頭を自分の太ももに乗せさせる雛子。 ぷしな「ありがとうごぜーます・・・」 横になってすぐ、寝息を立て始める。 雛子「一応、雛子の方が、お姉さんですから。雛子、お昼寝しておいて良かった・・・」 雛子「大佐が言ってました。終わりは近い、って。・・・ここまでやって来れたんですから、きっと、何とかなる筈です。PC2さん、みんなで、頑張りましょう」 シーン4 シーンプレイヤーはPC1 伊音と会話 伊音「・・・流石に疲れたな、PC1」 伊音「今回の作戦、夜討ち朝駆けもいいところだ。幸い待機任務のローテーションからは一時的に外してもらえたから、少しゆっくり休むとしよう」 そう言って、PC1の肩にもたれかかる。 伊音「夜明けの珈琲・・・ではなくてほうじ茶だが、こんな形でお前と飲むとはな。もう少しロマンチックな形で飲みたかったが・・・」 恐らく眠いのもあるのだろうが、普段なら言わないような事を口走る伊音。 その時、PC1の携帯が鳴る。 慌てて身を離す伊音。 リベル『さっきはゆっくり礼が言えなかったからね。改めて、ありがとう。たまに義体でリベルとして遊びに出るのはいいんだけど、べリアルとしての姿の方がもう長いからね。やっぱりこっちの方が落ち着くよ』 リベル『黙示録の記述によれば、もう少しでこの戦いは終わる。ただ日を置かずに立て続けに騎士級天使兵を送り込み、黙示録のステージを一気に進めたのは、合衆国にせよヴリルにせよ思惑通りに行かなくて、焦ってる証拠だろう』 リベル『黙示録にある騎士級天使兵は4騎、その内3騎を撃破したから、残りは1騎。その後は、合衆国との最終決戦になる』 リベル『ボクはいつでも、キミ達を見守っている。この戦いが終わった後は、どうなるかは分からないけどね。ああ、流石にトイレや浴室の監視は最小限に留めているよ』 リベル『おっと、ひょっとしていい雰囲気のところを邪魔しちゃったかな?それなら邪魔者は去るとしよう』 伊音「元が同一人物とは、考えられない軽さだな・・・」 流石に目が覚めたらしい。 伊音「・・・この戦いは7月4日、3発のミサイルが撃ち込まれて始まったが、結局のところ、60年以上前から続いているんだな。ヴィヴリオ大佐や維馬篭大将は、その生き証人」 伊音「私も、物心ついた頃から、いや、草薙の御家に生まれた時から、天使との戦いは宿命付けられていた。それが、もう少しで終わるというんだな・・・」 伊音「・・・正直、実感は湧かない。だが、我らは我らの出来ることを、全力でやるまでだ。それが、我らを勝利に導くと信じて」 余談 このシナリオのNPCは、以下のイメージで作成しています。知らんがな。 伊音とヴィヴリオ?CV誰だろう・・・ リベル(CV:青木志貴) 羽村総司(CV:鳥海浩輔) プシナプシナ(CV:久野美咲) 雛子・クライス・ガイスト(CV:佐藤亜美菜)