今回予告 一人の少女の、一途な想い。 嘘でしょ、ラブレターを送ったその日に、まさか自分もギアドライバーになるなんて!? 天秤にかかるのは……好きな人と、ヤシマの運命!? エンゼルギア天使大戦TRPG 『Bitter sweet memories』 黙示録のラッパが、瑞穂基地に鳴り響く。 ハンドアウト PC1:ギアドライバー/ナビ:セラピア 下駄箱の中に、貴方宛のラブレター。 そこには丁寧な文字で「あなたが好きです。近江沙耶」と書かれていた。 通りかかったセラピアから慌てて隠したが、さて、どうしたものか。 シナリオダーザイン【近江沙耶からの片思い】 ※性別は男性限定とする PC2:ギアドライバー/ナビ:トゥアレタ 一般クラスの中にも、特務クラスへの偏見や嫌悪を持たない生徒は勿論いる。 彼女も、その内の一人だった。………今日までは。 たまたまキミと帰りが一緒になった彼女の前に、黒い車が止まる。 ………日常と別れを告げる、迎えの車が。 シナリオダーザイン【近江沙耶からの友情】 ※近江沙耶の友人である。 ※PCの性別は問わない。 PC3:指揮官/情報将校 キミはギアドライバー部隊の指揮官である。 天使との戦い以外でも、年若い彼らのケアやら揉め事の処理などに振り回される毎日だ。 そんな折、新しいギアドライバー候補が見つかり、部隊に配属になった。 やれやれ、頭痛の種がまた増える。 シナリオダーザイン【自己からの頭痛】 PC4:機械化兵 黒い天使核を持ったギアドライバー候補が見つかり、部隊に新しく配属されるという。 彼女の指導役を仰せ付かったが、余計な騒ぎが部隊内に起きなければ良いが。 シナリオダーザイン【ヴィヴリオからの信頼】 オープニング ●シーン1/下駄箱の中には シーンプレイヤーはPC1 ◆台詞と描写 キミが朝登校すると、下駄箱の中にあなた宛のラブレターが入っていた。 そこには丁寧な文字で「あなたが好きです。近江沙耶」と書かれていた。 そこに通りかかるセラピア。「あ、PC1ちゃん、はろはろ〜。ん、どうしたの?」 キミは手紙を慌てて隠す。 どうにか誤魔化してもらい、シーンを終了する。 シナリオダーザイン【近江沙耶からの片思い】 ●シーン2/下校途中 シーンプレイヤーはPC2 ◆台詞と描写 沙耶とたまたま下校が一緒になる。尚ナビはこのシーンには不在とする。 どことなくソワソワしている沙耶。 「あ、PC2くん、久しぶりだね」 「特務クラスのみんなも大変だよね」 そこに、目の前に黒い車が止まり、中から黒服の男が出てくる。 「君が、近江沙耶くんだね?」 「えっ………まさか、わたしが?」 黒服の男は苦笑しつつ「そういう事だよ。飲み込みが早くて、こちらとしても助かるよ」 少し困ったように笑って「それじゃ……また後でね、PC2くん」 自ら車に乗り込むヒロイン。 一言台詞を貰って、シーンを終了する。 シナリオダーザイン【近江沙耶からの友情】 ●シーン3/新人、サイドPC3 シーンプレイヤーはPC3 ◆台詞と描写 ヴィヴリオ「新しい黒い天使核持ちが見つかった。」 ヴィヴリオ 手元の資料を投げ寄こして「近江沙耶、瑞穂中の一般クラス所属だが、明日から特務クラスに編入だ。過去に何回かヘルプストハイムチェックを受けているが、何故かすり抜けて来たらしい」 ヴィヴリオ「ステイツや、ヤシマ陸軍の息の掛かった人員の可能性もある。監視も兼ねて、PC3の部隊に配属する。」 ヴィヴリオ「ギアドライバー達に悪影響を与えない為、疑いがある、というのは子供達には言わないでおいてくれ」 シナリオダーザイン【自己からの頭痛】 ●シーン4/新人、サイドPC4 シーンプレイヤーはPC4 ◆台詞と描写 ヴィヴリオ「新しいギアドライバーが見つかった。」 ヴィヴリオ 手元の資料を投げ寄こして「近江沙耶、瑞穂中の一般クラス所属だが、明日から特務クラスに編入だ。」 ヴィヴリオ「資料によれば、あまり運動が得意ではないようだ。PC4、彼女の指導を頼む」 ヴィヴリオ「最初からあまりスパルタにやるなよ?貴重なギアドライバーなんだからな」 シナリオダーザイン【ヴィヴリオからの信頼】 ミドルフェイズ ●シーン1/新人来たる シーンプレイヤーはPC3、ただし全員登場 ◆台詞と描写 場所は司令室。 ヴィヴリオ「貴官らに、新しい仲間を紹介しよう。入りたまえ」 沙耶「はい。あ………そ、そうだよね、ギアドライバーなんだもの、PC1くんがいるのは当たり前、だよね………えーと、はじめまして」 沙耶「本日付をもって配属されました、近江沙耶です。よろしくお願いします。」 ヴィヴリオ「近江少尉はこの前のヘルプストハイムチェックで適正が分かり、G3に配属になった。担当はまだ未定、そちらの適正はこれから確認する」 セラピアはPC1と近江沙耶を、濁った目で見ている。 ヴィヴリオ「沙耶は、PC3の指揮下に入り、PC4の指導を受けて貰う。後は任せたぞPC3、PC4。私は、用事があるのでこれで失礼する」 立ち去るヴィヴリオ。 セラピアの視線に気付いたあなた。やれやれ、先が思いやられる。 会話を終えたらシーンを終了する。 ●シーン2/相談と言う名の厄介事 シーンプレイヤーはPC2、他PC登場不可。 ◆台詞と描写:沙耶から相談を持ちかけられる 場所は訓練室や休憩室などにする。 沙耶「ねえ、PC2くん………PC1くんって、好きな人いるの?」 沙耶「そうなんだ……二人ってもう付き合ってるのかな?」 沙耶「本人からちゃんと断られるまでは、PC1くんの事を想ってても、いいよね……?」 会話を終えたらシーンを終了する。 ●シーン3/相性らぶ倶楽部 シーンプレイヤーはPC4、ただし全員登場 ◆台詞と描写:沙耶のシミュレーションの立会い 場所はシミュレータ訓練室。 PC4の指導の元、沙耶が何度もナビゲータを変更して、データを取っている。 ギアドライバー部隊隊長のアクシアが出張で不在の為、副隊長の遠山桂大尉(あ、彼女ですがT-Xとして蘇生後に記憶を取り戻し、死亡時の2階級特進で少尉から大尉に昇格しています。)が音頭を取っている。 結果は……誰と組んでも可もなく不可もなく、といったところだ。 具体的には、 彼女の能力値は【肉体】6、【感覚】6、【理知】6、【聖霊】5、【階級】4 技能は〈芸事:お菓子作り〉4、〈回避〉3、〈白兵戦闘〉〈格闘戦闘〉〈射撃戦闘〉〈砲術戦闘〉〈誘導兵器〉〈エーテル〉全て2。 特技は《クイックロード》《神の舌》 アガペー650。 2nd環境であれば、【肉体】5、【感覚】5、【理知】5、【聖霊】10、【階級】4 〈運動〉4、〈回避〉3、〈芸事〉4、〈事情通〉3、〈意志力〉3 特技は《一緒にお弁当》《家庭料理》《勉強会》《大切な人》 セラピアの様子はいつもと違い、静かである。普段ならPC1にくっついていて離れないのだが、今日は何となく距離がある。 沙耶「うーん……体育は苦手だよう……」 ギアドライバーとしての操縦は、頭に思い浮かべた動きがダイレクトに機体の動きになる為、ギアに乗ると実際に体を動かすような感覚である。 沙耶は苦手な科目が体育なので、どうも動きがイマイチなようだ。 トゥアレタが「これでシミュレーション、完了、っと……ある意味、天才だわ、近江さん」 沙耶 おずおずと「あの……どういう意味でしょうか……」 桂が苦笑いしながら呟く「確かにねー……これはある意味、凄い才能って言うか、何て言うか……」 トゥアレタ「まず私と組んでの誘導兵器関係の成績。良くも無いけど、悪くも無い」 伊音も頷きながら「そうだな……私とマサムネに乗っても、そこそこの結果を出している」 凍もこくこくと「シュトゥルムに乗っても、それなり。」 メイリィも腕組みしながら「ワタシとリッターグラップルカスタムに乗っても、イェーガーに乗っても同じアルよ?」 紀央「わたしもトラバントでご一緒しましたけど〜、可もなく不可もなく、と言ったところでして〜」 セラピアは「んー、強いて言えば、ボクとは相性が良くないかなー?」 そう言いつつも、セラピアと組んだシミュレーション結果自体は、他のナビゲータ同様だ。 誰とでも組めるが、誰とも相性がいいとは言えない。 沙耶「そうすると……とにかく何でもやってみる、しかない、かな?」 ある程度会話したら、 桂「PC3さん、PC4さん、ここであれこれ言っても埒が明きませんから、この結果をヴィヴリオ大佐に報告しては如何でしょうか?」 会話を終えたら、以下の描写を読み上げてシーンを終了する。 ヴィヴリオに報告した結果、引き続きナビを入れ替えての訓練を当面続ける事、と命令された。 ギアドライバーの絶対数が不足している以上、誰とも相性が悪くない、というのは、欠員が出た時の事を考えると、ある意味では得難い存在なのだろう…… ●シーン4/黙示録のラッパ シーンプレイヤーはPC1、他PCは登場不可 ◆台詞と描写:セラピアにヤキモチを妬かれるシーン 場所はPC1私室。その夜、キミの部屋にセラピアが訪ねてくる。 セラピア「PC1ちゃん、沙耶ちゃんからのラブレターもらったんだってねー。お返事はどうしたのかな?かな?」 セラピア「ひゅーひゅー、憎いねこの、モテる男は辛いねなんだよ〜」 セラピア「ぷっぷくぷー、ボクよりも沙耶ちゃんの方が女の子らしいし、おっぱいも大きいからね。ふーんだ、どうせボクはつるんぺたーんですよーだ」 セラピア「ごめんねPC1ちゃん、ボクちょっと冷静でいられない。ちょっと放っといて欲しいんだよ」 セラピア「べー、だ!」 あっかんべーして、思い切りドアを締め、走り去っていく。 あのセラピアにしては露骨だが、彼女のことが相当気に入らないのだけは、確からしい。 だが、これ以降、セラピアはあなたを避けるようになった。 出撃してもセラピアは必要な事しか口にせず、キミはセラピアとまともに会話できぬまま、時間だけが過ぎていった。 会話を終えたらシーンを終了する。 ●シーン5/一途な恋 シーンプレイヤー:PC2、他PC登場不可 ◆台詞と描写:また沙耶の訓練に立ち合う 沙耶が配属されてから3日が過ぎた。 何度も非番のナビゲータと訓練を繰り返し、またその間に天使の襲撃があって、沙耶は初陣を仲間の補助の甲斐もあって何とかこなし、その後数回出撃したが、相変わらず沙耶の得意な分野ははっきりしない。 強いて言えば、人員の都合で紀央と組む事が多く、トラバントジステムの操縦に慣れてきたくらいか。 だが、沙耶は着実に実力をつけていた。 シミュレータの成績が、回を追う毎に、どの分野も少しずつだが確実に伸びている。 今回は沙耶と紀央との訓練に、キミたち二人は立ち会っている。 トゥアレタ「愛の力の為せる業、ってとこかしら……PC2、どう思う?」 トゥアレタ「このままの状況が続くのなら、沙耶にはギアドライバーでなく、ナビゲーターへの転向を勧めた方がいいかも。どの分野もそれなりに出来る、っていう子はそうそういないし。」 トゥアレタ「得意な武器だけでなく、複合兵装で色々使い分けてる子もいるでしょ?私は白兵と誘導兵器の両方が担当できるけど、他の子はそうもいかないから、一つの手かも知れない。」 トゥアレタ「あとは、本人が何と言うか、だけど……ね」 トゥアレタ「あの子にとっては、PC1と組めれば、それが一番いいんだろうけど……」 トゥアレタ「セラピアもPC1とは口きかない!って、何だか意固地になっちゃってるみたいで、私はそっちも心配」 そんな事を話していると、シミュレータが一際ガクンと揺れる。どうやらシミュレーション内で撃墜されたようだ。 沙耶「終わっちゃったー……」 紀央「あともう少しで、沙耶様は自己ベスト更新出来たのですが……」 沙耶「あ、今日お菓子作ってきたんですけど、良かったらどうですか?」 沙耶「えへへ……実は、パティシエになりたかったんだ。」 PC1の事をPC2が聞くか、或いはトゥアレタから「こんないい子に好かれて、PC1はまだ態度はっきりしないの?」と振る。 沙耶「ごめんなさい……わたし、そんないい子じゃないよ……」 沙耶「PC1くんがセラピアさんのこと好きだ、って聞いても、諦められなくて、断られて無い、ってことは、まだ望みがあるんじゃないか、って思ってる、浅ましい子だもん……」 沙耶「それに、色々環境が目まぐるしく変わって忙しくて、まだちゃんと答え聞きに行けてないし……」 PC2から一言貰ったら、以下の描写を読み上げる。 その時、沙耶の時計のアラームが鳴る。 沙耶「あ、もうこんな時間。待機任務でハンガーに行かなきゃ。PC2くん、クレーリオンさん、ありがとうございました!紀央さん、行こっ!」 紀央「はい、かしこまりました。ではお二人とも、ごきげんよう〜」 二人が去った後 トゥアレタ「ああ言ってたけど、沙耶、一途過ぎるのよね……誰も傷付かない恋愛なんて、ある訳ないのに」 返事を貰ったらシーンを終了する。 トゥアレタ「う、うるさいわよバカッ!」 ●シーン6/馬に蹴られて何とやら シーンプレイヤー:PC3、PC4も登場、PC1と2は登場不可 ◆台詞と描写:沙耶に対する調査、やっぱり便利な羽村総司 沙耶が配属されてから3日が過ぎた。ギアドライバー達、正確にはPC1とセラピアの間には、どうも不穏な空気が流れている。 キミたち二人は打ち合わせて、軍医の羽村を呼び出した。 羽村「や、どもども。毎度おなじみ、便利屋の羽村です。今回はどんな用だい?」 羽村「へぇ、なるほどね。ほら、ギアドライバーとナビゲーターってのはさ、強い絆で結ばれてる方が、戦場で力を発揮するじゃない?勿論、その弊害もあるっちゃあるけどさ。その仲を裂く、ってのは地味に効くからねえ。」 羽村「じゃ、ちょっと調べてみようか。どっかの陰謀、って可能性もあるからねー。」 事情通で判定。難易度3 合衆国のスパイやヤシマ陸軍の内通者、という疑いは全く無い……が、沙耶がPC1にラブレターを出していた事が判明し、そのせいでPC1とセラピアがギクシャクしている事が分かる。 羽村「お役に立てたかい?何つーか、あー」 羽村「俺が手伝えるのはここまで、だね。うーん、俺ギアドライバーの子達のメンタルケア担当じゃあるけど、これは俺にはどうする事も出来ないなあ。お医者様でも草津の湯でも、恋の病は治せない。人の恋路を邪魔する奴は、馬に蹴られて何とやら、だからねえ。」 羽村「でも、このまま放置、ってわけにはいかないね。現に影響出ちゃってるし。PC1とセラピアのコンビでの出撃をなるべく減らす、とかの対処しといた方が、いいかも知れないね」 会話を終えたらシーンを終了する。。 ●シーン7/委員長のお節介 シーンプレイヤーはPC1、他PC出歯亀可(背景としての登場なら可) キミはトゥアレタに呼び出される。 トゥアレタ「ねえ、PC1。単刀直入に聞くけど、あなた、ちゃんと沙耶に返事してあげたの?」 トゥアレタ「セラピアともここ最近、ちゃんと話せてないでしょ?どっちつかずの態度じゃ、両方傷付けるだけよ?」 トゥアレタ「なら、尚更ちゃんと伝えてあげなきゃ。言葉にしなきゃ、伝わるものも伝わらないわよ?」 会話を終えたらシーンを終了する。 PC1と離れてから トゥアレタ「余計なお節介だったかしら……?」 ※PC2がいた場合「どうせいるんでしょ、PC2?」 トゥアレタ「私、余計なお節介しちゃったかな……」 ●シーン8/返事を聞かせて? シーンプレイヤーはPC1、他PC出歯亀可(背景としての登場なら可) 沙耶がPC1を呼び出して、返事を聞くシーン。 訓練室。キミは沙耶に呼び出されて、時間きっかりに沙耶はやって来た。 沙耶「手紙……読んでくれた、よね?手紙書いた後、すごくバタバタしちゃって、時間がなかなか作れなくて」 沙耶「手紙書いた時は、まさかわたしがギアドライバーになって、PC1くんと同僚になるなんて……思ってもみなかったよ?」 沙耶「こんな他愛も無い事を話せるくらいに、近くにいられるようになるなんて、思わなかった。一般クラスと特務クラスじゃ、殆ど接点なんか無くて、でも、PC1くんにずっと、憧れてたから。」 沙耶「本題に入るね。PC1くん、わたしはあなたが好きです。いつもみんなの為に、天使達と戦って、みんなを守ってくれる、キミが好きです。同じギアドライバーになって、好きって気持ちは、より一層強くなったよ」 ここの返事、十中八九、PC1は断ると思います。 ただしその理由をはっきり言わないなら、こちらから突っ込むこと。 例えば、 沙耶「他に好きな人がいるんでしょ?」 沙耶「わたしを傷付けたくないから、って理由じゃ、わたしは納得出来ないよ?断るなら、はっきり言って。」 沙耶「わたしは、自分の気持ちに嘘つきたくないし、PC1くんにも嘘ついて欲しくないから」 とか。まあアドリブで何とかして下さい未来の俺。 その時沙耶の時計のアラームが鳴る。 沙耶「あ、もうこんな時間。待機任務でハンガーに行かなきゃ。PC1くん……ありがとう」 涙を拭いながら、その場を後にする。 会話を終えたらシーンを終了する。 シーン9/異変 シーンプレイヤー:PC4、全員登場 最初はマスターシーンになる。 シーン8から2時間後。 桂/凍機、沙耶/紀央機が待機任務に入っていた為、先に出撃。 天使と対峙し、桂のサポートもあり、沙耶は天使は難なく仕留める。 だが仕留めた直後、沙耶の機体が異常な機動を始める。 桂「沙耶、どうしたの!?」 沙耶「わ、分かりません!機体が急に制御が利かなくなって!」 管制官「近江/司鏡機、天使化開始!先の戦闘で付着した天使の細胞が活性化し、侵食を始めたようです!」 ヴィヴリオ「なんだと!強制射出コードを打ち込め!」 間髪入れずに管制官がパネルをタッチし、信号を送る。だが、2つ射出される筈の脱出ポッドが、1つしか射出されない。 管制官「強制射出コード、ナビゲータ側は受け付けましたが、ギアドライバー側が命令を受け付けません!」 ヴィヴリオ「PC3達を緊急招集、すぐ出撃できるようシュネルギアのセットアップは先行して開始しろ!」 ヴィヴリオ「PC1、パルマコン少尉。行けるか?」 セラピア それまで黙々とセットアップ作業を続けていたが「もう少しなんだよ〜」 思い返せば、一週間ほどセラピアとまともに会話出来ていなかった。 ヴィヴリオ「一度閉じかけた天界の門が、また開こうとしている……時間の猶予は無い」 ヴィヴリオ「出撃せよ、G3の諸君!」 ヴィヴリオ (PC4に極秘回線を通して)「PC4、最悪の場合、あの機体を撃墜しろ。これは、命令だ。ギアドライバー達のメンタル上の問題もある、彼らに手を汚させる訳には行かない」 この台詞に返事を貰ったら、シーンを終了する クライマックス シーン1/その手を伸ばして シーンプレイヤー:PC1 ◆福音フェイズ ヒロインの機体は天使化を始め、ゆっくりとシュネルギアではなくなっていく。 同時に再び沙耶の上空で開こうとする、天界の門。 「助けて、PC1くん……!」 ヒロインを助けますか? 助ける、とした場合は◆描写1を読みあげ、助けない、とした場合は即座に◆結末2に移る。 ◆描写1 セラピア「PC1ちゃん……正直、ボクはあの子がキライ」 セラピア「PC1ちゃんを、あの子に取られちゃう、って思ったから」 セラピア「我ながら、醜い嫉妬だって思うよ、ホント」 【セラピアからのヤキモチ】4レベル以上であれば、以下の台詞。 セラピア「でも、今はそんなこと言ってる場合じゃ、ないよね?沙耶ちゃんを、助けなきゃ。……今手を伸ばせば、まだ、届くんだよ。あの時みたいな思いはもう、したくないから」 そうでない場合は、以下の台詞。 「でも、仲間だからさ。助けないとね」 キミの得意とする戦闘系技能による判定、難易度99。 成功した場合は◆結末1へ、失敗した場合は◆結末2へ移る。 ◆結末1 キミの一撃は、今正に完全に天使になろうとしたシュネルギアのコックピットハッチを吹き飛ばし、中にいた沙耶は、その衝撃で外に放り出される。 「彼女の救出は、わたしに任せといて!」 待機していた桂/凍機によって、空中でキャッチされる。 「こっちはオッケー、後は任せるからね!」 もう遠慮はいらない。あの天使化したシュネルギアを、倒すだけだ。 ◆結末2 セラピア「……ゴメンね、沙耶ちゃん」 彼女は俯きながら、そう呟く。 ヒロイン「やだ、私、まだ死にたくない……PC1、く、ん……」そう呟くと同時に……沙耶の機体は、完全に天使化した。 近江沙耶、死亡。 セラピア 苦い表情を浮かべ「沙耶ちゃんの、弔い合戦、だね……いや、ボクが殺したようなもんか」 シーン2/決戦 シーンプレイヤー:PC2 ○戦闘。残りプレイ時間によっては演出戦闘のみで終わらせる 主天使相当の天使化したシュネルギアとの戦闘。 前のシーンで何らかのアクションを起こしている場合は、成否にかかわらず死亡ゲージは埋まっている、と告げる事。 また、ホイシュレッケのグループはいない、 エンディングフェイズ 沙耶が死亡している場合、合同エンディングとなる。個別エンディングはなし。 セラピア「みんな……ごめん。沙耶ちゃんは、ボクが殺したようなもんだよ」 セラピア「PC1ちゃんを、あの子に取られちゃう、って思った、醜い嫉妬。それが、沙耶ちゃんを殺した」 セラピア「ゴメン……気持ちの整理がつくまで、PC1ちゃんのパートナー、降りさせて欲しいんだよ」 そう言って、セラピアはPC1とのコンビを解消した。 しばらくして後、彼女は復帰したが、何となく彼女との間には溝が出来、その溝は埋まらぬまま、戦い続けることになる…… 以下は沙耶が生存している場合 シーン1 シーンプレイヤーはPC3と4(合同エンディング) 司令室。ヴィヴリオから労われる。 ヴィヴリオ「全く、たかだか色恋沙汰が、随分と大きな騒ぎになったものだ」 ヴィヴリオ「だが……そんな不安定な少年少女達に、戦いの全てを委ねなければならない……ボク達大人の不甲斐なさを、思い知らされる」 ヴィヴリオ「キミたちには、まだしばらくの間、子供達のお守りを押し付けることになるが……よろしく頼むぞ?」 シーン2 シーンプレイヤーはPC2 病室。沙耶は命に別状はないが、念の為の検査入院中。 強いエーテルに晒された為、一時的にエーテル濃度が上昇しているが、あとはそれが下がれば、いつでも退院できる状態。 とは言っても、あと2、3日にもすれば自然に低下するので、あまり気にもむ必要も無かったりする。 沙耶「助けてくれて、ありがとう、PC2くん、クレーリオンさん。」 トゥアレタ「それは、PC1とセラピアに言ってあげて。私達はサポートしただけだから。」 沙耶「でも、わたしを助ける為、でしょ?お礼くらい、言わせてよ。」 シーン3 シーンプレイヤーはPC1 数日後。 何だかんだで沙耶が退院するまでに会う事が出来ず、退院してからようやく時間が作れた。 沙耶「助けてくれて、ありがとう、PC1くん、セラピアちゃん。」 セラピア「んー……まあ仲間だから、当然の事をしたまでなんだよ〜」 セラピア ずびしと指を突きつけながら「でもこれとあれとは話が別!PC1ちゃんは渡さないんだよ〜」 沙耶「じゃあわたし、頑張ってPC1くんを振り向かせちゃおうかなw」 沙耶「君のこと守るから、だから……わたしのこと、強くしてね。ふふふ、恋する乙女は強いんだよ?」 セラピア「むむむ、強い……何だか思わぬ所から、強敵出現なんだよ……」 PC1の台詞を貰ったらシーンを終了する。