今回予告 俺は瑞穂中学2−Aに所属する健全な青少年。 相棒らと一緒に、恋に友情に時々喧嘩に明け暮れる毎日だ。 そんな俺らにモテ期到来!? 周りの美少女はタイプ別によりどりみどり。 だけど・・・誰かが、足りない。 一番大切な、誰かが。 エンゼルギア天使大戦TRPG 『BE-BOP-瑞穂中学』 −I want to be next you− こんな世界が、あってもいい。そうだろ? ハンドアウト 各PCの性別 PC1:男性推奨 PC2:ヒロインに準じる PC3:ヒロインに準じる PC4:ヒロインに準じる PC1:(ギアドライバー/ナビ:任意/生徒枠/男性推奨) 昨日と同じ今日。今日と同じ明日。 いつもと変わらない日常。 世界は繰り返し時を刻み、変わらないように見えた。 だが・・・何かを訴えかけようとする少女の夢を、幾度も見る。 あれは、自分にとって、大切な人だった筈だ。 なのに、顔も、名前も、何もかも、思い出せない・・・ シナリオダーザイン【夢の少女からの呼び声】 PC2〜4: 下記の17人(19種)より選択 クラス:各ヒロインのハンドアウト参照 ヒロイン:セラピア&雛子、凍、伊音、トゥアレタ、メイリィ、紀央、桂、リュンマ、ツバサ、茜、ヴィヴリオ×2、紫音、恭花、クベルタ、羽村、アクシア×2、アリスのいずれか 性別は各ヒロインによって制限(基本的には男性PCを想定している)がある。限定は変更不可だが、推奨の場合は応相談。 PC:セラピア兼PC:雛子(ギアドライバー/生徒枠/男性限定) キミは、セラピア・マスケンヴァルと維馬篭雛子二人に、好意をもたれている。 ある日の朝、登校中のことだ。 セラピアから雛子も一緒に遊園地デートしよう、と誘われる。 いつもと変わらないやりとり。 今日もいつも通りの日常。 だが、何となく感じる、この違和感はなんだ? PC:凍(ギアドライバー/生徒枠/男性限定) キミは、維馬篭凍と付き合っている。 彼女との交際は順調だ、彼女の父親を除けば。 彼女の父、維馬篭代胤は、何かとキミ達の交際の邪魔をしてくる。 だが、結局は彼の自爆に終わり、その都度凍との仲を深める結果となるのだが・・・。 だが、何となく感じる、この違和感は、なんだ? PC:伊音(ギアドライバー/生徒枠/男性推奨) 最近、女子剣道部の草薙伊音の、キミへの視線がやたら強い。 事あるごとに、ずっと見られている気がする。 そんなある日のことだ。キミは、伊音から果たし状を受け取る。 今日の18時に、剣道場まで来い、と。 だが、何となく感じる、この違和感は、なんだ? PC:トゥアレタ(ギアドライバー/生徒枠/男性推奨) キミは今日もいつも通り、隣家の幼馴染みのトゥアレタ・クレーリオンに叩き起こされ、急かされながら準備して、遅刻寸前で登校する。 これがキミの日常だ。 だが、何となく感じる、この違和感は、なんだ? PC:メイリィ(ギアドライバー/生徒枠/男性推奨) コンロンからの転入生のタン・メイリィは、何かとキミに張り合ってくる悪友だ。 授業にせよテストにせよ、何かと勝負を挑んでくる。 今のところ戦績は五分五分で、彼女は今日もキミに勝負を挑んできた。 だが、何となく感じる、この違和感は、なんだ? PC:紀央(ギアドライバー/生徒枠/男性限定) キミは以前、司鏡紀央が目の前で事故に合いそうになったところを助けた。 それ以来彼女から好意を持たれ、時々喫茶店でお茶している。 そして今日は、彼女から相談したいことがある、と喫茶店に呼び出された。 だが、何となく感じる、この違和感は、なんだ? PC:桂(ギアドライバー/生徒枠/男性限定) キミは生徒会に所属している。 生徒会役員の中で、先輩である遠山桂とは特に親しくしている。 ある日、彼女に相談があるから時間を作ってほしい、と頼まれる。 だが、何となく感じる、この違和感は、なんだ? PC:リュンマ(ギアドライバーor機械化兵(※18歳まで)/生徒枠/男性限定) キミは、部活(体育会系で任意)のマネージャーで後輩の、リュンマ・サカモトにやたらと慕われている。 ある日キミは、部活の消耗品の買い出しを手伝って欲しいとリュンマに頼まれ、引き受けることにした。 だが、何となく感じる、この違和感は、なんだ? PC:ツバサ(ギアドライバーor機械化兵/年齢による/男性限定) ギアドライバー/機械化兵 キミはある日の放課後、ズィーガー先生に告白して玉砕するツバサを目撃する。 直後にツバサに見つかって、どっか遊びに行こうぜ、と誘われた。 だが、何となく感じる、この違和感は、なんだ? PC:茜(ギアドライバーor機械化兵/年齢による/男性限定) キミは中島モータースの一人娘、中島茜の幼馴染だ。 ある日キミが帰宅すると、家の前で大荷物を持った茜が、キミを待っていた。 何でも父親の三郎と大喧嘩して、家を飛び出してしまったそうで、泊めて欲しいと頼まれた。 だが、何となく感じる、この違和感は、なんだ? PC:ヴィヴリオその1(機械化兵or指揮官or管制官or情報将校/教師枠/性別不問) キミは恩師であるヴィヴリオが、教頭に昇進したところに、瑞穂中学に新任あるいは転勤(年齢による)で配属された。 個性的な生徒達に悩まされつつも、キミは教師として毎日を過ごしている。 だが、何となく感じる、この違和感は、なんだ? PC:ヴィヴリオその2(ギアドライバーor機械化兵or指揮官or管制官or情報将校/男性推奨) キミはヴィヴリオと交際している。 年の差?それがなんだ。そんなもの気にしてたら、愛は貫けーん!! ヴィヴリオ自身はちょっと気にしているらしいが・・・ だが、何となく感じる、この違和感は、なんだ? PC:紫音(完全機械化兵を除く全クラス/年齢による/男性推奨) キミはヤシマ舞踊部の草薙紫音とちょっとした事から知り合って以来、何かと頼りにされている。 ある日キミは、彼女に舞踊の発表会があるから来て欲しい、とお願いされる。 だが、何となく感じる、この違和感は、なんだ? PC:恭花(ギアドライバーor機械化兵(ただし18歳まで)or完全機械化兵/生徒枠/女性限定) キミは、陸上部に所属している。 同じ部の三条恭花とは親友でライバルであり、常日頃から切磋琢磨している。 今回、全国大会への切符を手にしたのは、恭花だった。 だが、何となく感じる、この違和感は、なんだ? PC:クベルタ(ギアドライバー/生徒枠/男性限定) キミの家にはメイドのクベルタがいる。 キミは幼少の頃から、彼女にずっと片想いしている。 その彼女からある日、買い物に一緒に行って欲しいと誘われた。もしやこれはデートのお誘い!? だが、何となく感じる、この違和感は、なんだ? PC:羽村(全クラス/年齢による/女性限定) キミは校医の羽村先生に片想いしている。 とは言え、ライバルが多いのが問題だ。 そんな折、ツバサにせっつかれて、羽村先生に告白するとこに。 だが、何となく感じる、この違和感はなんだ? PC:アクシアその1(完全機械化兵を除く全クラス/教師枠/男性推奨、一部性的な表現が含まれます) キミは、同僚のアクシアとは飲み友達だ。 酒好きのアクシアとの酒の肴は、いつも他の同僚や生徒達の愚痴になる。 だが、何となく感じる、この違和感は、なんだ? PC:アクシアその2(完全機械化兵を除く全クラス、ギアドライバー推奨/生徒枠/男性限定) キミは、アクシア先生に片想いしている。 一応、先生に告白してみた事はあるにはあるのだが、見事にはぐらかされた。 だがキミはめげない。何度玉砕しても、告白する。いつか想いが通じることを信じて。 だが、何となく感じる、この違和感は、なんだ? PC:アリス(完全機械化兵を除く全クラス/男性推奨) キミは、アリス・フェルマーと恋仲だ。 キミは彼女と色々なところに行って、一緒に写真を撮ったりしている。 だが、何となく感じる、この違和感は、なんだ? シナリオダーザイン【日常からの違和感】(全PC共通) ※各PCでオープニングやミドルフェイズ等のボリュームにかなり差がありますが、ご了承ください。 ○GMへの特記事項 本シナリオは『エンゼルギア版・世にも奇妙な物語』『ときめきエンゼルギア』です。 本シナリオはクライマックスで、PC達にある選択をしてもらうことになります。 その結果によって、エンディングが分岐します。 その際、PL間で相談しても構いませんし、他PLと異なる選択をしても構いません。 PLが、PCが、一番納得出来る選択肢を選んで下さい。 シナリオダーザインは、言わば封印された記憶です。 シナリオギミックに直結していますので、ダーザインレベルを上げるか否かは、よく考えてから行って下さい、とPLに伝えること。 ミドルフェイズの各シーンにて、判定値【聖霊】、シナリオダーザインのレベルを技能レベルとして判定し、3成功以上したら、成功者はこの世界が偽りだと気付く。 一度成功したら、そのPCはその後判定不要。 最後まで成功しない・させない場合、記憶は取り戻さない。 また、基本的にNPCは世界の違和感には気付いているのだが、目を逸らしている。 ミドルフェイズの各シーンの流れ、及び登場するNPCを先に提示する。 基本的にはソロのシーンの連続であることを伝えておくこと。 ミドル シーン1:PC4/日常の描写のシーン シーン2:PC3/日常の描写のシーン シーン3:PC2/日常の描写のシーン シーン4:PC1/日常の描写のシーン シーン5:全員/日常の描写のシーン ※アドリブ シーン6:PC4/担当ヒロインとのシーン シーン7:PC3/担当ヒロインとのシーン シーン8:PC2/担当ヒロインとのシーン シーン9:PC1/担当ヒロインとのシーン シーン10:PC1/???/クリス・J・アーミテジ オープニング開始前に、今回のシナリオの時期を再確認する。 時期によっては、NPCの状態が変わってくる。 いなかったり、既に死亡していたり。 オープニング シーン1 シーンプレイヤーはPC1 昨日と同じ今日。今日と同じ明日。 いつもと変わらない日常。 世界は繰り返し時を刻み、変わらないように見えた。 木曜の夜のことだ。 キミは、夢を見た。 また、同じ夢だ。 自分に、何かを訴えかけようとする少女の、夢。 ???「PC1・・・PC1・・・どこなの、PC1・・・」 彼女の泣き顔を見るところで、いつも、目が覚める。 あの少女は、自分にとって・・・一番大切な人だった筈だ。 なのに、顔も、名前も、何もかも、思い出せない・・・ 朝。 登校中に、キミを待っていた親友のクリスが、声をかけてくる。 クリス「やあ、おはようPC1。どうしたんだい、朝からそんな顔して」 クリス「また、例の夢を見たのかい?分かるさ、キミのことだもの」 クリス「とは言え、瑞穂中にキミの夢に出てくる子らしき生徒はいないからね。ひょっとして、運命の相手、とかかな?」 クリス「・・・キミは、運命を信じるかい?僕は信じてる。何せ、キミは僕の運命の人だからね」 冗談めかして言うクリス。 クリス「(時計を見て)おっと、ゆっくり話してると遅刻しそうだ」 クリスと二人、駆け出す。 シナリオダーザイン【夢の少女からの呼び声】 シーン2〜4 内容は別途参照 シナリオダーザイン【日常からの違和感】 シーン5 シーン5/ホームルーム シーンプレイヤーはPC1、全員登場 金曜午後、夏期講習終わりのホームルーム、教員はアクシア アクシア「はーい、じゃあ今日の講習はこれで終わりね。来週は火曜からだから、みんな忘れないようにね」 PC間で交流が可能なのは、このシーンとミドルフェイズシーン5、ラストのシーン10のみであることを先に告げておくこと ミドルフェイズ シーン2〜4は、PCの性別と年齢によって適宜入れ替えること。 シーン4は学生向けのシーンである為、場合によっては順番を変更する。 シーン1/ROCKET DIVE シーンプレイヤーはPC4 職員室を訪れたキミの所に、(教頭の)ヴィヴリオが世間話をしにやってくる。 ヴィヴリオ「ああ、PC4か。今日も、ヤシマは平和だなあ」 ヴィヴリオ「そう言えば、今朝のニュースは見たか?合衆国がロケットの実験に失敗して、研究施設が消滅したそうだ」 ヴィヴリオ「国中大騒ぎらしい・・・物騒な話もあったものだ。だがその点、ヤシマは結界に守られているから、そう言った心配がない。有難いことだ」 ヴィヴリオ「しかし・・・今さら戦争など起こりそうもないのに、何故結界などあるんだろうな。まあ、備えあれば憂い無し、とは言うからな」 ※ここで判定を行う 判定は放棄してもよい。自由とはそういうものだ。 シーン2/Photograph シーンプレイヤーはPC3 昼休み。 キミは、2ーBの写真部に所属するアリス・フェルマーに呼び止められた。 アリス「ねえPC3くん、写真撮らせてくれる?」 彼女の写真の腕前は確かで、小さなものだがコンクールにも何度か入賞している。 アリス「うん、きみの写真撮ってきて欲しい、って頼まれたから。あ、依頼人は秘密ね」 アリス「最近依頼が多くてさー、盗撮するより直接頼んじゃった方が楽だし、早いんだ。」 アリス「好きな人の写真は誰だって欲しいし、折角ならよく撮れてる方がいいでしょ?あたしも、隠し撮りより正面から撮った方が上手く撮れるし」 ※ここで判定を行う 判定は放棄してもよい。自由とはそういうものだ。 アリス「キミも、誰かの写真欲しかったりする?撮ってきてあげるよ?報酬はそうだねー、ジュースの1本もおごってくれれば」 アリス「じゃ、撮れたら渡すから、待っててね」 それから数日後、アリスが撮ってきてくれた(ヒロイン)の写真は、とてもいい笑顔の写真だった。さすが、の一言だ。 キミはその写真を生徒手帳に仕舞い、肌身離さず持ち歩くことにした。 シーン3/裏山の宝物 ※PCが男性の場合 シーンプレイヤーはPC2 2−Cの岩郷明人とは、グラビア写真集やえっちぃ本の貸し借りをする仲だ。 そして今日は、彼と一緒に瑞穂中の裏山に登っている。 明人「いやー、暑いな。エロ本探しにはうってつけだ」 明人「こう暑いと、他に山に登ろうなんて人はいないだろう?だからだよ」 彼と一緒に、山頂近くのあずまやで休憩する。 明人「ほれ、よく冷えてるから、飲めよ」 保冷バッグからペットボトルのお茶を2本出し、1本差し出してくる。 明人「・・・で、何悩んでるんだ?」 明人「最近、少し様子がおかしかったからな。気になっていたんだ。だから今日、こうしてエロ本探しって口実で誘ったんだが・・・迷惑じゃなかったら、相談くらい乗るぞ?」 明人「細かいことは分からなくても、誰かに吐き出すだけで、楽になるもんだ」 ※ここで判定を行う 判定は放棄してもよい。自由とはそういうものだ。 何だかんだ言いつつ、彼はキミのことをよく見てくれて、気にかけてくれる。 やはり、持つべきものは、友達だ。 シーン3/FRIENDS ※PCが女性の場合 シーンプレイヤーはPC2 2−Cの軽音楽部所属の三浦マリアとは、趣味やら性格やら何やら自分とは全く違うが、何かと気の合う友人だ。 そして今日は、彼女と一緒に瑞穂中の裏山に登っている。 マリア「今日も暑っついな」 マリア「こう暑いと、他に山に登ろうなんて人はいない。そんな時に山登りするなんて、ロックだろ?」 彼女と一緒に、山頂近くのあずまやで休憩する。 マリア「ほら、よく冷えてるから、飲みなよ」 保冷バッグからペットボトルのミネラルウォーターを2本出し、1本差し出してくる。 マリアは半分くらい一気に飲み干した後、頭からミネラルウォーターをかぶる。 マリア「ミネラルウォーター・・・飲むと、頭から浴びたくなるよな・・・」 マリア「・・・で、アンタ、何悩んでんだい?」 マリア「最近、少し様子がおかしかったからさ、気になってたんだ。だから今日誘ったんだけど・・・迷惑じゃなかったら、相談くらい乗るよ?」 マリア「アタシだったら、とりあえずスカッとするまでドラムを叩く。それで解消出来ちまうようなら、大した悩みじゃない。解消出来なかったら、素直に誰かに相談に乗ってもらうさ。うじうじ悩んでるなんて、ロックじゃない。アンタも、そう思わないかい?」 マリア「細かいことは分からなくたって、誰かに吐き出すだけで、楽になるもんさ」 ※ここで判定を行う 判定は放棄してもよい。自由とはそういうものだ。 何だかんだ言いつつ、彼女はキミのことをよく見てくれて、気にかけてくれる。 やはり、持つべきものは、友達だ。 シーン4/殴り愛・空 シーンプレイヤーはPC1 3−A坂月四郎との殴り愛・空 何かとぶつかってきた、キミと坂口四郎。 今日は決着をつけるべく、河原でタイマンでの勝負となった。 ※タイマン勝負の理由が必要な場合、入院中の妹の見舞いを頼むに頼みづらくてタイマン勝負を申し込んだ、とする。妹の名前が必要になった場合は菜々子とする。 また、菜々子は中1として、PC1に憧れていた、とする。 これはあくまで一例であり、卓の状況によって対応すること。 四郎「男ならステゴロだ、そうだろ?」 四郎は判定値5、技能レベル3で判定する。 四郎「なかなか、いいパンチだったぜ・・・」 結果に関わらず、二人で草の上に倒れる。 四郎「クソっ、俺の負けだ、負け!」 四郎「・・・きれいな、空だな」 クリスが心配そうに、PC1の顔を覗き込む。 クリス「大丈夫かい、PC1・・・?」 ※ここで判定を行う。 こんな時に自分の事を心配してくれる少女が、誰かいた筈だ。 判定は放棄してもよい。自由とはそういうものだ。 四郎「タイマン張ったら、ダチだ。・・・よろしくな、PC1」 寝っ転がりながら、固く握手を交わす。 きっかけはともあれ、キミにまた一人、かけがえのない友人が出来た。 シーン5 全員登場のアドリブシーンを挟む 遊園地やプールなど、みんなで遊びに行くのが良い。 時間の余裕があれば、集合場面から各個人の場面をそれぞれ描写すると盛り上がるだろう。 シーン6 シーンプレイヤーはPC4 担当ヒロインとのシーン、別途参照 シーン7 シーンプレイヤーはPC3 担当ヒロインとのシーン、別途参照 シーン8 シーンプレイヤーはPC2 担当ヒロインとのシーン、別途参照 シーン9 シーンプレイヤーはPC1 担当ヒロインとのシーン、回想シーン ああ、これは夢だ。だが、いつもの夢とは、違う。 (PC1のナビ/夢の少女)「もしも、もしもだよ。わたしがいなくなったら、見つけてくれる?」 (PC1のナビ/夢の少女)「そっか・・・良かった。その答え聞いて、安心した」 (PC1のナビ/夢の少女)「・・・わたしの居場所は、あなたのとなり、だから。後ろにいるとか、細かいことは言いっこなし、だよ」 ※ここで判定を行う、既に気付いている場合は判定不要 (PC1のナビ/夢の少女)「ねえ、わたしを見つけて。待ってる、から」 ここで夢は覚める。 会いに行かなくては。キミの、一番大切な、彼女に。 シーン10/夢の中へ シーンプレイヤーはPC1 (時間的には、日曜日の夕方) キミの所にクリスがやって来る。 クリス「探しものはなんだい?見つけにくいものかい?」 クリス「カバンや机の中に入るような代物ではないから、探しても見つかる筈はないね」 クリス「僕と踊らないかい?なんてね」 ※まだ判定が必要な場合、ここで判定する PCの覚醒度合を考えてアドリブで進行する。 ex: クリス「そう、キミ達が思い出した通り、この世界は偽りの世界さ」 ex: クリス「・・・まだ、思い出せない人もいるみたいだね。でもこの際、思い出せないのなら、その方が幸せなのかも知れない」 クリス「僕がこの世界で与えられた役割は、狂言回しの道化役に過ぎない」 クリス「でも、キミが好きだと言う気持ちは、ウソ偽りない真実さ。キミが信じてくれるかどうかは、別として、ね」 クリス「本来の世界よりも、この世界の方が幸せになれる・・・みんな、思い当たる節があるんじゃないかな?」 クリス「残酷な真実しかない現実の世界と、優しい夢の偽りの世界。彼女らにとって、どちらが本当にいいのか」 クリス「僕がキミのパートナーとして立候補したいのはやまやまなんだけど、キミのとなりにいるべきなのは、僕ではないようだ」 クリス「さあ、行くんだ。キミを待っている人がいる」 退場後 クリス「ふぅ、やれやれ・・・恋敵に塩を送るとは、僕もヤキが回ったかな?」 クライマックス シーン1/賽は投げられた シーンプレイヤーはPC1 (PC1のナビ)から、放送室に通信がつながる。 (PC1のナビ)「ようやく、見つけた、つながった・・・!」 (PC1のナビ)「そっちに・・・私は、いる?」 (PC1のナビ)「やっぱり、ね・・・。これは予想でしかないんだけど、みんなが今いる世界はパラレルワールド。基地のみんなは、そっちに肉体ごと移動したみたいで、1週間前から瑞穂基地と瑞穂中はもぬけの殻。」 (PC1のナビ)「みんなが別の世界に全員飛ばされたのは、この前倒した天使がかけた呪い」 (PC1のナビ)「それが分かるまでにも、かなり時間かかっちゃったけどね・・・。誰にも、手伝ってもらえなかったし」 (PC1のナビ)「天使は今のところ攻めて来てないけど、対抗手段が何もない。だって、私一人しか、瑞穂基地にいない、から」 (PC1のナビ)「寂しくて、不安で・・・でも何か、みんなの手がかりはないかって探して・・・基地のエーテル端末に手がぶつかったとき、あなたの声が聞こえた気がしたから・・・パラメーターを総当たりで試してて、これが最後だった。これでダメなら、もう諦めるつもり、だった」 そこに、放送室に連れ立ってやってくるヒロイン達。 (PC2のヒロイン)「フツウの生活を送って、フツウに学校に行って、キミと何でもない話で笑い合える。いつか夢見て、諦めてた」 (PC3のヒロイン)「私も、気付いてた。でも、目を逸らしていた。こんな幸せな夢なら・・・溺れて、いたかったから」 (PC4のヒロイン)「でも・・・醒めない夢はない。夢は、いつかは醒めるもの。今がその時、ただそれだけのこと」 ヒロインがヴィヴリオの場合は、PC番号に関わらず、下記の台詞を最後に読み上げること。 ヴィヴリオ「・・・ボクもそうさ。戦いに縛られることもない、誰かを死地に送ることも、犬死にさせることもない。指揮官の重圧から解放されて、気が弛んだのかもな」 ここで、帰るかどうかを選択して貰う。 帰るか、残るかどちらを選んでもらった後、クリスを登場させる 放送室のドアがまた開く。 クリス「……だが、そうは問屋がおろしてはくれないようだ」 クリス「キミ達をこの世界に送り込んだ天使が、この世界にもやって来たようだ」 クリス「希望の天使、ファヌエル。これが希望になるか絶望になるかは、キミ達次第」 シーン2/希望と絶望の狭間に シーンプレイヤーはPC1 天使との戦闘となる。 希望の天使ファヌエル HP 300 肉体40 感覚20 理知15 聖霊15 階級0 行動値:15 《聖光放射》 判定値20 技能レベル4 射程:3000m ダメージ+16 《ケルンV》:対天使効果なし、45点以下のダメージ無効化 《疾風怒濤》×2 《奇蹟》×2 《神罰》×2 《復活》×1 《星を落とす者》×1 《妬む神》×1(パラレルワールドを作ることで使用済) 《飛行》 災厄は2個(素晴らしい活躍+2点) 戦闘終了後 クリス「キミ達に忠告しなければならないことを、一つだけ伝え忘れてたよ。キミ達が選びたい未来を勝ち取るには、福音を起こすしかないんだ」 クリス「ファヌエルを倒したことで今、世界の境界は非常にあやふやだ。だから今なら、帰ることも、残ることも出来る。でも、福音を起こして世界を固定しなければ、キミ達の望む未来とは逆の、望まぬ未来が訪れる」 具体的には、選択したエンディングと逆のエンディングになります。 (PC1のナビ)「強く願って、そして信じて。あなたの、救世主としての、力を。あなたが願えば、それは真実になる」 (PC1のナビ)「目を覚まして現実に帰るか、それとも物理法則や世界の理、時空間すら越えて、この世界こそが真実だと、奇跡を起こすか」 (PC1のナビ)「私は、どこだって構わない。どんな世界でも、あなたと、一緒なら・・・」 〈意志力〉難易度99 成功すれば、選んだ世界が真実となり、失敗あるいは判定しない場合は、自分の願いと逆の世界に行く事になる。 PC2〜4は元の世界に戻ることを望んでいればこの世界に残り、この世界に残ることを望んでいれば元の世界に戻ってしまう。 PC1のみ、失敗したら自分のナビと永遠に離れ離れになる。 これは判定前に必ずPLに伝えること。 どうするかは、各PLの自由。 全員の意見が一致しない場合は、そのPC及びヒロインは、その世界には『最初からいなかった』ことになる。 だからと言って、心配する必要はない。 代わりの誰かが、同じ立ち位置、同じ役割を果たすことになるだけだ。 改変する 戦争のないこの世界こそが現実で、あの戦いは夢だった・・・のかも知れない。だが、あの戦いで得た絆や苦しみは、キミの中にあり、しっかりと覚えている。 だが、キミはこれからはもう、戦う必要はない。 これからは、この世界が、キミのいるべき世界だ。 ※エンディング描写は、改変エンディングを参照する 元の世界に戻る キミは、自分の部屋で目を覚ました。窓から外を見ると、演習で戦闘機の部隊が飛んでいく姿が見える。 全ては、泡沫の夢だった。 だがあれこそ、キミ達が目指すべき世界、取り戻すべき世界だ。  ※エンディング描写は、帰還エンディングを参照する エンディング PC2〜4: エンディングは各ヒロインの項目を参照 PC1: 帰還エンディング/キミのとなり (PC1のナビ)にぎゅーっと抱き締められる (PC1のナビ)「一人で寂しかったよ、怖かったよ・・・でも、いつかキミが帰ってくると信じて、それだけが、心の支えだった」 (PC1のナビ)「戦争が終わるまで、私の居場所は、キミのとなり。・・・でも、戦争が終わっても、私は、キミのとなりにいたい。わたしが、一緒にいたいから。ダメ、かな?」 (PC1のナビ)「もう、一人は、やだよ。一緒にいてね、約束だよ?」 改変エンディング/キミのとなり (PC1のナビ)にぎゅーっと抱き締められる (PC1のナビ)「一人で寂しかったよ、怖かったよ・・・でも、いつかキミに会えると信じて、それだけが、心の支えだった」 (PC1のナビ)「戦争はないけど・・・キミのとなりに、いてもいい?わたしが、一緒にいたいから。ダメ、かな?」 (PC1のナビ)「もう、一人は、やだよ。一緒にいてね、約束だよ?」 PC2〜4用個別シーン オープニング〜ミドルフェイズ〜エンディング PC:セラピア兼PC:雛子 オープニング キミは、セラピア・マスケンヴァルと維馬篭雛子二人に、好意をもたれている。 金曜の朝、登校中のことだ。 セラピア「ねえ(PC:セラピア)ちゃん、遊園地のチケット、パパちゃんから貰ったんだけど・・・雛ちゃんも誘って、明日一緒に行かない?」 セラピア「キミと二人で行きたいのはらやまやまなんだけどね。雛ちゃんとボクは、キミが好きな者同士、抜け駆けしないで、どっちがキミの恋人になれるかはっきりするまで、正々堂々やるって協定結んでるからさ」 いつもと変わらないやりとり。 今日もいつも通りの日常。 だが、何となく感じる、この違和感はなんだ? シナリオダーザイン【日常からの違和感】 ミドルフェイズ 遊園地でデート。セラピアは絶叫系に乗りたがり、雛子はメリーゴーランドやサイクルモノレールなどに乗りたがる。 見事に乗りたいものが噛み合わないので、まあその都度、キミが一緒に付き合っているわけだが。 雛子「お気に入りのお洋服着て来たんですけど・・・どう、ですか?」 (PC:セラピア)の前でくるりと回る。薄いミントグリーンのワンピースの裾が、ふわりと揺れる。可愛い。掛け値なしに可愛い。 セラピア「それ、この前、3人でお出掛けしたときに、(PC:セラピア)ちゃんが選んでくれた服、だったよね?似合ってて可愛いなー。」 雛子「そうです。(PC:セラピア)兄さまは、どうですか?」 雛子「よかった。母さまも可愛い、って言ってくれたけど、父さまは似合ってる、としか言ってくれなくて・・・」 雛子「・・・父さまは、凍姉さまばかり気にしていて、雛子のことなんて、どうでもいいみたいなんです。今日も、凍姉さまのデートで不埒なことされないか監視しなければ、って、姉さまのあとを尾行して行っちゃって。」 セラピア「何か・・・大変だね・・・」 雛子「でもそんなことは、今日はどうでもいいんです。折角の(PC:セラピア)兄さまとのデート、なんですから。・・・セラピアさん、負けませんからね?」 セラピア「こっちだって、譲るつもりはないんだよ〜」 二人の背後に、龍と虎が見えた、気がした。 ※ここで判定を行う、既に気付いている場合は判定不要 帰還エンディング 格納庫にて セラピア「みんなで同じ夢見てた、なんて、変な夢だったね」 セラピア「でも・・・素敵な、夢だったかな?雛ちゃんも元気だったし・・・」 雛子は現在、体調を崩して入院中。 セラピア「これから、雛ちゃんのお見舞い、行こっか。何かお土産持って」 夢見のこともあり、雛子の病室で、女の戦いが静かに繰り広げられたのは、言うまでもない。 改変エンディング →どっちをとるの? セラピア「ところで雛ちゃん・・・そろそろ、決着をつけたいんだけど」 雛子「奇遇ですね、セラピアさん。雛子も、そう思っていたところです。」 セラピア「(PC:セラピア)ちゃん、キミはどっちとキスしたい?・・・勿論、ボクだよね?」 雛子「異議あり。それじゃ誘導尋問です。雛子ですよね、(PC:セラピア)兄さま?」 二人の顔が同時にキミに迫る。そして結果・・・右頬にセラピアがキス、左頬に雛子がキス。 二人とも赤面しつつ セラピア「今日のところは、これで」 雛子「・・・勘弁しといてあげます」 キミがどっちを選ぶのか決める日まで、彼女らの戦いは終わらない。 筆者より一言 何?どっちも選ぶだと!?この欲しがりさんめ! 汝の為したいように為すが良いぞ良いぞ良いぞ(残響音含む) PC:凍 オープニング キミは、維馬篭凍と付き合っている。 凍「(PC:凍)・・・明日、何か、用事・・・ある?」 凍「ないなら・・・デート、する」 維馬篭「凍ちゃん!(PC:凍)のヤローとデートなんて、神が許してもこの私が許しませんよ!」 彼女との交際は順調だ、彼女の父親を除けば。 彼女の父、維馬篭代胤は、何かとキミ達の交際の邪魔をしてくる。 だが、結局は彼の自爆に終わり、その都度凍との仲を深める結果となるのだが・・・。 光子「・・・あなた。帰りますよ」 維馬篭の頭を、ハリセンでスパコーンと叩く、彼の妻であり凍の母である、光子。 今日も早々にしばかれて、彼は連れ帰られた。 凍「・・・お母さん・・・いつも、大変」 凍「・・・気を取り直して・・・行こ、(PC:凍)」 そう言って腕を絡めてくる。 今日もいい一日になりそうだ。 だが、何となく感じる、この違和感は、なんだ? シナリオダーザイン【日常からの違和感】 ミドルフェイズ キミは凍と待ち合わせで駅前の時計の下で待っていると、時間きっかりに凍はやって来た。 凍「・・・待った?」 凍「・・・なら、行く」 凍が(PC:凍)の手を握ったとたん、維馬篭の声が。 維馬篭「くぉらー(PC:凍)!凍ちゃんとつないだ手をはなウボァー!?」 いつものように、デートの邪魔をしようとした維馬篭が、目の前で車に跳ねられる 凍「・・・お父さん!?」 跳ねられたが見事な空中三回転捻りを披露して、華麗に着地。 維馬篭「フ・・・普段から鍛えている、成果です」 凍「おー・・・(パチパチ)」 そこに光子がやって来る。 光子「・・・あなた。また凍のデートを邪魔して・・・」 維馬篭「光子。これは非常に重要な任務なのです。可愛い凍ちゃんが、あの忌々しい(PC:凍)に何かされでもしないか心配で心配で・・・」 光子「・・・あなた。何度も言ってますけど、凍だってもう子供じゃないんです。あと・・・凍にばかりかまけてるから、雛子が拗ねちゃうんですからね?」 維馬篭の作画が白黒反転。 維馬篭「雛子ちゃんまで不良に・・・!?」 光子「馬鹿な事言ってないで、帰りますよ。そうそう、雛子もデート中だし、折角だから私達もこれからデートしましょう」 維馬篭「(絶望した表情)雛子ちゃんまでデート・・・(私達もデート、と聞いて急にキリッとして)そうですね。光子、エスコートは、任せて下さい」 維馬篭は振り返って「(PC:凍)くん。君に言っておきたいことがあります。うちの凍ちゃんを泣かせるような真似は・・・絶対に、許しませんからね?」 そう言って退場。 凍「・・・お父さん・・・親馬鹿。・・・でも、いつもああしてれば、カッコいい、のに・・・」 凍「・・・デートの、続き、する。・・・もう、今日は邪魔、入らない、から・・・」 再び手をつないで、歩き出す。 凍「・・・でも、(PC:凍)は、私を泣かすようなこと、しないって・・・信じてる」 ※ここで判定を行う、既に気付いている場合は判定不要 帰還エンディング 寮の屋上で、二人で夕日を眺めながら 凍「・・・世迷い言だと、思うけど」 凍「・・・維馬篭も、あんなのだったら・・・良かったのに」 凍「・・・でも、維馬篭が父親は・・・嫌」 凍「・・・もし、そういう事に、なったら・・・維馬篭に・・・直談判、して・・・くれる?」 改変エンディング デートを終えて、凍を家まで送っていく。 玄関の前で「・・・ん」 (PC:凍)にキスする。 凍「・・・じゃあ、また、明日」 触れた唇は、柔らかくて、暖かくて、甘かった。 筆者より一言 クソっ、リア充爆発しろ! 尚凍の帰宅後、維馬篭はやたらとげっそりしていて、光子は何かツヤツヤした、いい笑顔だったという。 PC:伊音 オープニング 女子剣道部に所属する草薙伊音は、瑞穂中学が全国に誇る天才少女剣士だ。 その彼女の、自分に対する視線がやたら強い。 授業中にせよ部活中にせよ、ずっと見られている気がする。 そんなある日のことだ。 キミが登校すると、キミの下駄箱に『果たし状』が入れられていた。 差出人は・・・伊音。 『お前に話がある。今日の18時に、剣道場まで来てほしい』と。 ついにこの日がやって来てしまった、と覚悟を決めるキミ。 だが、何となく感じる、この違和感は、なんだ? シナリオダーザイン【日常からの違和感】 ミドルフェイズ 伊音「よく来てくれた、(PC:伊音)。ひょっとしたら来てくれないかと思って、気が気でなかったんだ」 伊音「果たし状、だと?そんな馬鹿な・・・」 伊音「ま、間違えた・・・緊張のあまり、恋文を書いたつもりが、果たし状などと書いてしまったなんて・・・穴があったら入りたい・・・」 木陰で見守る紫音「姉さま・・・(ほろり)」 伊音「済まない、仕切り直しさせてくれ」 伊音は改まって「(PC:伊音)。私は、お前が、好きだ」 伊音 ちょっと涙目になって「その・・・がさつで女らしくない、こんな私じゃダメか?」 (最近視線が怖かった、ということを指摘された)伊音「あー・・・何だ、その、ついついお前の姿を追ってしまって・・・ひょっとして、違う風にとられてしまった?済まない・・・」 (受け入れてもらえた) 伊音「良かった・・・もし拒絶されたら、と思って、ずっと気が気でなかったんだ・・・。それが不安で、なかなか言い出せなくて・・・でも、お前が好きだという気持ちは日に日に膨れ上がって、ようやく告白する決心がついたんだ。・・・結局、落ちはついたが」 伊音「その・・・不出来な彼女だが、よろしく・・・頼む」 ※ここで判定を行う、既に気付いている場合は判定不要 帰還エンディング 伊音と一緒に剣の稽古を終えた後。 伊音は冷たいお茶を手渡しながら「その・・・何だ・・・しおらしい私は・・・好みじゃないか?」 PC:伊音の隣に座る伊音。そのまま、PC:伊音の肩にもたれかかる。 伊音「・・・お前の前でだけは、軍や御家の事情など放り出して、ただの女でいさせて、欲しい」 伊音「その、迷惑じゃなかったら、でいいんだ・・・」 伊音「・・・ありがとう、(PC:伊音)」 改変エンディング 部活帰り。 伊音は恐る恐るキミの手を握って、一緒に歩いている。 伊音「お前に相応しい恋人になれるよう、努力する。だからお前も、私のことをよく見ていて欲しい」 伊音「好きな人に見てもらえることが、一番綺麗になれると、聞いたからな・・・」 伊音「う、うるさい、私だって恥ずかしいんだ!今、手を握ってるのだって・・・心臓のドキドキいう音が、お前に聞こえやしないか心配なくらいだ・・・」 伊音「その・・・一歩ずつ、少しずつ、進めさせてくれないか。あまり急だと、恥ずかしくて頭がパンクしてしまうから・・・」 ・・・伊音の顔が赤いのは、夕日のせいだけじゃないようだ。 電柱の影の紫音「・・・姉さま、ファイトです」 筆者より一言 女の顔した伊音はお好きですか? PC:トゥアレタ オープニング 朝。キミは何度目かの目覚ましを止めた。 トゥアレタ「(PC:トゥアレタ)、今日は起きてるー?」 トゥアレタ「もう・・・いい加減起きないと、遅刻するわよ!」 トゥアレタ「まったくもう・・・わたしが起こしに来ないと、遅刻寸前まで寝てるんだから・・・たまには、自分で起きなさいよ!」 トゥアレタ「玄関で待ってるから、着替えたら来てよね。早くしてくれないと、わたしまで遅刻しちゃうじゃない!」 いつも通り、隣家に住む幼馴染みのトゥアレタ・クレーリオンに毎朝叩き起こされる。 これがキミの日常だ。 だが、何となく感じる、この違和感は、なんだ? シナリオダーザイン【日常からの違和感】 ミドルフェイズ 昼休み。キミは弁当を持ってくるのを忘れたことに気付く。 そこにトゥアレタが、お弁当の包みを差し出してくる。 トゥアレタ「どうせ忘れるだろうからって、あなたのお母さんに頼まれたから」 開けてみると、おにぎりに唐揚げとタコさんウインナー?に玉子焼き。 おにぎりはやたらデカい、唐揚げは大きさが不揃いだし、ウインナーはタコというにはちょっと不格好、それに玉子焼きも少し焦げている。 どう見ても自分の母親が作ったものではない。 そう言えば、トゥアレタの指先には絆創膏が貼ってあった。 放課後。 トゥアレタ「お弁当・・・どうだった?」 トゥアレタ「やっぱり、私が作ったってバレてるよね・・・。頑張って、作ったんだけど・・・それでも、上手くいったものを入れたんだけどね。」 トゥアレタ「もっとちゃんとしたお弁当、頑張って作るから・・・その時はまた、食べてくれる?」 トゥアレタ「あと・・・好きなおかず、教えてくれると、嬉しいな・・・」 ※ここで判定を行う、既に気付いている場合は判定不要 帰還エンディング 食堂で一緒にご飯を食べながら トゥアレタ「・・・ねえ(PC:トゥアレタ)、私の料理・・・食べてみたい?」 トゥアレタ「じゃあ・・・今度、お弁当作ってくるね。あんまり料理得意じゃないから、イマイチかも知れないけど」 トゥアレタ「・・・何なら、味見から立ち会ってくれても、いいけど・・・」 改変エンディング トゥアレタはあれから、毎日キミの為にお弁当を作ってくれる。 最初は確かに微妙なときもあったが、最近かなり腕を上げてきた。というかこれ、うちのお袋の味じゃね? トゥアレタ「えーと・・・(PC:トゥアレタ)のお母さんに、料理とか味付け、教わってるから・・・」 トゥアレタ「(赤面しつつ)・・・好きな人をモノにするなら、まず胃袋を掴め、って」 キミは思い出す。以前、父親が酔っ払ったとき、結婚を決めた最大の理由は、胃袋を掴まれたからだ、と言っていたことを。 キミの胃袋は、確実にトゥアレタの料理で掴まれている。逃げられそうにはない。 キミに逃げる気があるのなら、だが。 トゥアレタ「何でもリクエストしてね。頑張って、応えてみせるから。・・・花嫁修業の、つもりで」 筆者より一言 重い。重過ぎる。だが、それがいい。 PC:メイリィ オープニング コンロンからの転入生のタン・メイリィは、何かとキミに張り合ってくる悪友だ。 授業にせよテストにせよ、何かと勝負を挑んでくるが、お互いに勝負を楽しんでいる。 今のところ戦績は五分五分で、彼女は今日もキミに勝負を挑んできた。 メイリィ「(PC:メイリィ)!今日はテストの返却日アルよ、どっちが点数が高いか勝負アル!」 メイリィ「負けた方は、勝った方にお昼にジュースおごりでどうアルか?」 いつもと変わらないやりとり。 今日もいつも通りの日常。 だが、何となく感じる、この違和感は、なんだ? シナリオダーザイン【日常からの違和感】 ミドルフェイズ 最初にテスト結果を判定する。 判定値:【理知】、〈情報処理〉で判定する。 メイリィは判定値5、技能レベル2で判定する。 成功数0ならば赤点であり、補習を受ける事になる。 二人とも0ならば、二人仲良く補習を受ける。 (PC:メイリィ)のみ成功数0の場合、メイリィは補習が終わるまで待っていてくれる。 メイリィのみ成功数0の場合、補習が終わった後にPC:メイリィに合流してくる。 両方とも成功した場合は、そのまま放課後の場面へ。 メイリィ「ふふん、ワタシの実力を見たアルか?/今度はワタシが勝つアルよ?/補習、かあ・・・」 放課後 メイリィ「さ、帰るアルよ/補習、疲れたアルね・・・」 メイリィ「明日は補習が決まっちゃってるから、憂鬱アルよ・・・」 メイリィ「この世から、テストなんて消えちゃえばいいのに。そう思わないアルか?」 余所見をしながら歩くメイリィ。足元にバナナの皮が落ちている。 普段なら気付くだろうし、踏んだところで身のこなしの軽い彼女なら問題ない、筈だった。 だが、話に夢中だった彼女は、バナナの皮を踏んでバランスを崩し、キミを押し倒す形になり・・・唇と唇が触れる。 メイリィは顔を真っ赤にしてすぐ離れ「だ、誰アルか、こんなとこにバナナの皮捨てた奴は!」 メイリィ「さっきのは事故、事故だから。ワタシとアナタは一緒に転んだだけ、いいアルね?」 メイリィ「じゃあ、また明日!」 赤い顔のまま、走って帰るメイリィ。・・・ところで家の方向、逆じゃなかったか? その翌日から、メイリィは勝負を仕掛けて来なくなった。 それどころか、今まで一緒だった登下校も別々になり、話し掛けてくるのも減ってしまった。 嫌われたか?いや、そんな筈はない。ただ、自分に話し掛けてくるとき、いつも妙に顔が赤いのは気になるが・・・ ※ここで判定を行う、既に気付いている場合は判定不要 帰還エンディング 今日の訓練を終えた後、メイリィの手料理を二人で食べながら メイリィ「ワタシ、あんなツンデレじゃないアルよ。改めて言うよ、ワタシは、アナタが大スキ」 メイリィ「・・・出来れば、これが最後の恋にしたいよ。大切な人を喪うのは、もう、こりごり」 メイリィ「だから・・・アナタは、死なせない。二人で、生きて、添い遂げよう?」 メイリィの、この笑顔を、守りたい。 キミは、そう強く思った。 改変エンディング キミは夕方、メイリィに教室で待っているよう言われて待っていた。 メイリィ「たまにはワタシも、素直になる。・・・キスする前から、ずっと、アナタが好きだった」 メイリィ「キライになったとか、そんなんじゃなくて・・・キスしてから、意識し過ぎちゃって・・・アナタの顔を見ただけで、キスした時の事思い出しちゃって赤面しちゃうから、なるべく距離を置くようにしてた」 メイリィ「気まずい思いさせちゃって、ゴメンね。・・・その、嫌じゃなかったら、ワタシと、付き合って・・・欲しい」 筆者より一言 かなりベタな少女漫画的展開にしてみた。 あと実は王道ツンデレ展開。 PC:紀央 オープニング 以前のことだ。 キミは、目の前で交通事故に合いそうになった少女、司鏡紀央を助けた。 それ以来、彼女から好意を持たれ、時々喫茶店でお茶している。 そして今日は、彼女から相談したいことがある、と喫茶店に呼び出された。 紀央「(PC:紀央)様、わざわざお呼び立てして、申し訳ありません」 紀央「今日は折り入って、あなたにお願いがありまして・・・」 紀央「あの、わたしの恋人のフリをしていただけないでしょうか?」 キミとしても、願ってもない申し出だ。 だが、何となく感じる、この違和感は、なんだ? シナリオダーザイン【日常からの違和感】 ミドルフェイズ 場所は引き続き喫茶店。 紀央「実は、わたしの家は会社を経営していて、そこそこの資産家なのですが・・・取引先のしがらみで、見合い話を持ち込まれてしまいまして・・・」 紀央「お相手は会社の規模がうちより大きくて、断ったら今後の取引は考えさせてもらう、と言われてしまったそうで。それに、かなり年上らしくて・・・」 紀央「夜中に両親が、わたしに恋人でもいれば断れるかも、と話していたので・・・藁をも掴むつもりで、あなたにお願いしたのです」 紀央「・・・その、フリだけではなく、本当に恋人になって頂ければ、わたしとしても願ったり叶ったりなのですが」 そこに紀央に電話が入る。 紀央「はい、はい・・・分かりました」 紀央「その・・・お見合い相手の方が、こちらに来ているそうで・・・」 二人の前に、ベイカーそっくりの男が現れる 社長「フヒ、司鏡さん、今日はいいお天気だねぇ。見合いを受けてくれるかどうか、聞きに来たんだが・・・ところで、お隣の方は、ご友人かな?」 紀央「この方は、わたしが・・・将来を誓った方です」 社長「おやおやぁ?話が違うなぁ。この話を受けてくれないなら、キミの会社との取引は、今後一切無しにさせてもらおう」 (この辺でPC:紀央が何かしら行動してくれるのではないだろうか。そうでなければ、即座に下記の描写へ) 社長が紀央に掴み掛かろうとする。 社長「つべこべ言わずに、私について来い!」 紀央「や、やめて下さい!」 (PC:紀央の一連の行動が終わったら) 喫茶店の店員の通報によって、社長は警察に連れていかれた。 目撃者も多くいたこともあって言い逃れも出来ず、噂が噂を読んで会社自体が傾き、力関係も逆転してしまった為、見合いの話も立ち消えた。 紀央「これで一件落着、ですね♪」 ※ここで判定を行う、既に気付いている場合は判定不要 帰還エンディング 紀央の私室でお茶を飲みながら 紀央「(PC:紀央の顔をじっと見つめ)結婚できる年齢と言わず、わたしは今すぐでも、あなたの元に嫁いでも、構わないのですが・・・いけませんか?」 紀央「・・・その日を、心待ちにしております」 紀央「その為にも、早く戦いを終わらせましょう。わたしたちの、未来の為に。」 改変エンディング あの一件が落ち着いてしばらくして、キミは紀央にまた喫茶店に呼び出された。 紀央「(PC:紀央)様、わざわざお呼び立てして、申し訳ありません」 紀央「今日は折り入って、あなたにお願いがありまして・・・」 このやり取り、記憶にあるな・・・もしかして、デジャヴュ? 紀央「あの、わたしと結婚を前提に、お付き合いしてくださいませんか?」 紀央「この前の一件で、あなたならわたしの伴侶に相応しいのでは、と家族全員乗り気でして・・・もし、ご迷惑でなければ・・・」 紀央「・・・不束者ですが、よろしく、お願いいたします」 筆者より一言 逃げ道なんて必要あるの? PC:桂 オープニング キミは生徒会に所属している。 生徒会役員の中で、先輩である遠山桂とは特に親しくしている。 その日の生徒会の業務を終えた後のことだ。 キミが帰り支度をしていると、桂に呼び止められた。 桂「ね、(PC:桂)。あとで時間作れるかな。ちょっと相談したいことあるんだ」 桂「ここだと話しづらいし、長くなるかも知れないからさ〜。明日、空いてる?」 桂「じゃ、よろしく〜」 しかし何故、わざわざ自分に? だが、何となく感じる、この違和感は、なんだ? シナリオダーザイン【日常からの違和感】 ミドルフェイズ 土曜日の午前11時。キミは桂の相談にのる為、商店街の喫茶店に来ている。 桂「今日はわざわざありがとね。でね、(PC:桂)、昨日さー、2年生の子にラブレター貰っちゃった」 桂「なんか真面目そうな子だったよ。緊張しちゃって、『かわい〜』って感じ」 桂「それでね、貰ったのが生徒会に行く直前で、時間なかったから、返事は後でいい、って言われたんだけど」 桂「ここからが相談したいことなんだけど・・・わたし、好きな人いるんだよね。何て言って断るのが、その子を一番傷付けずに済むかな?やっぱ、他に好きな人がいるから、でいいのかな。どう思う?」 桂「その子に、ごめんなさいって直接伝えることにする。勇気出して直接ラブレターくれたんだから、手紙や電話じゃ申し訳ないしね。それに、あまり時間空けちゃうと、気をもたせちゃうよね。午後、ちょっと行ってくる」 桂「ごめんね、巻き込んじゃって。でもどう断ればいいか悩んじゃったから、助言欲しかったんだ。ありがとね」 ※ここで判定を行う、既に気付いている場合は判定不要 果たして、彼女の役に立てたのだろうか? それに相談中、何だかこっちの顔色を何度も窺ってたような気もするが・・・気のせいだろうか? ※日付が7/20以前で、気付いている場合 桂「ねえ……我儘、言っていいかな。私、元の世界には、戻りたくない」 桂「だって……戻ったら、また、離れ離れになっちゃうから。それは……嫌、だな。せっかく、もう一度、会えたのに」 帰還エンディング キミは、桂に話があると、寮の屋上に呼び出された。 桂「いやー、みんなで同じ夢を共有するなんて、滅多に出来ない体験だったよね」 桂「しっかし・・・佐世保くんには、また悪いことしちゃったなー。この前は伝えるの任せちゃったけど、今度も断っちゃったから。ただ、夢の中と言えど、同情じゃ付き合えないよ。他に好きな人、いるんだもん」 桂「・・・キミが好き。この気持ちは、完全機械化兵として生まれ変わっても、やっぱり変わらない」 桂「ま、記憶を取り戻せて、こうやって生き延びられたからこそ、そう思えるんだけどさ」 桂「だから・・・キミには、凄く感謝してる。・・・ありがとね。何度言っても、足りないくらい」 桂「これからも、公私ともによろしくね、わたしの大事なパートナーさん♪」 キミは心に誓う。彼女を失うのは、二度とごめんだ。 ※日付が7/20以前だった場合 キミは、桂の墓の前にいる。 墓と言っても、そこには彼女の遺品のドッグタグが収められているだけだ。 墓には、真新しい花と、まだ燃え尽きていない線香。 ……恐らく、佐世保進が供えてくれたものだろう。 ひょっとして、自分の選択は、間違っていたのだろうか? 改変エンディング キミは、桂に話があると、学校の屋上に呼び出された。 桂「とりあえず報告しとくね。佐世保くんに、付き合えないって伝えた。・・・泣かせちゃったけど」 桂「相談したときも言ったけど、わたし、好きな人いるんだよねー。まあ・・・今わたしの目の前に、その人いるんだけど」 桂「流石に気付いてるよね?キミだよ、わたしの好きな人って」 桂「・・・コホン。改めてちゃんと言うね。(PC:桂)くん、キミが好きです。その、良かったら、わたしと付き合ってくれないかな?」 筆者より一言 俺、佐世保君に恨みでもあんの? PC:リュンマ オープニング キミは、部活(体育会系で任意)のマネージャーで後輩の、リュンマ・サカモトにやたらと慕われている。 リュンマ「先輩っ!練習お疲れ様でしたっ!タオルとスポーツドリンクです!」 リュンマ「先輩の身体のケアも、マネージャーの大事な仕事ですからっ!」 そう言うが、他の部員の扱いと比べ、やたら自分に対して手厚い気はする・・・本人には自覚なさそうだが。 だがそのせいか、他の部員からの視線が最近生暖かい気がする。 リュンマ「先輩、明日なんですけど・・・部の消耗品の買い出しを手伝ってもらえませんか?」 キミが周りを見ると、みんなは一様に無言で頷いている。 どうやら、拒否権は無さそうだ。キミはリュンマの頼みを引き受けることにした。 リュンマ「先輩、ありがとうございますっ!じゃあ明日10時に、駅前で待ってます!」 きっと犬の尻尾が生えていたら、今なんか殊更ぶんぶん振り回しているだろう。 だが、何となく感じる、この違和感は、なんだ? シナリオダーザイン【日常からの違和感】 ミドルフェイズ 10時に駅前でリュンマと落ち合い、消耗品の買い出しは滞りなく終わった。 キミ達は瑞穂中に行き、買ったものを部室に置いた。 リュンマ「終わりましたね。先輩、荷物重いのばかり持ってもらっちゃって、ありがとうございます」 リュンマ「これからどうしますか?」リュンマがそう言った途端、くぅーっとリュンマから可愛い腹の虫が。 リュンマ「たはは・・・お腹空いたみたいです。とりあえず、お昼食べに行きませんか?」 部室から出て、何気なく部室棟の裏を見ると、PCではないナビゲーター(優先順位はトゥアレタ→凍→伊音)と彼氏のキスシーンを二人で目撃してしまう。 気付かれないようにその場を離れるキミ達。 気まずいのか、リュンマは言葉少なだ。 リュンマ「・・・先輩も、ああいうこと、したいですか・・・?」 リュンマ「その・・・試して、みませんか・・・?」 言うが早いか、リュンマは急に立ち止まり、キスしてきた。 リュンマ「んっ・・・」 リュンマ「あのっ・・・ご、ごめんなさいっ!」 ※ここで判定を行う、既に気付いている場合は判定不要 正気に返ったのか、キス後、リュンマは真っ赤な顔で逃亡した。 キミの気持ちも知らないで。 帰還、改変両方とも共通エンディング 休憩室(改変時は部室)に、ちょうど二人きり。 リュンマ「あの、先輩・・・?あれは事故みたいなものでして、その・・・」 リュンマは意を決したように「あ、あの!もう一度やり直させてもらっても、いいですか!?」 そう言って、キミにキスしようとする。 リュンマ「先輩、大好きです!」 筆者より一言 年下わんこ系彼女とかどう? PC:ツバサ オープニング ある日の放課後のことだ。 キミが清掃当番でゴミを捨てに行くと、体育館裏に3年生の天野ツバサと、フリューゲル・ズィーガー先生の姿が。 天野ツバサは良くも悪くも目立つ有名人なので、キミも知っている。 ツバサ「先生、好きです!アタシと、付き合って下さい!」 ズィーガー「・・・済まない。お前とは付き合えん」 ツバサ「・・・なら、せめて理由、教えてよ。理由聞かなきゃ、諦めるたって、諦め切れない」 ズィーガー「・・・お前と俺とは、教師と生徒だ。いや・・・その答えは、卑怯だな。・・・惚れた女が、いる」 ツバサ「・・・リヒトヴィッツ先生?」 ズィーガー「・・・そうだ」 ツバサ「・・・なら、仕方ないかー。お時間取らせて、すいませンでした!」 ズィーガー「・・・済まんな」 そこから走り去ろうとするツバサと、がっつり目が合った。 ツバサ「おいおい何だよ、見てたのかよ・・・見世物じゃないってのに・・・恥ずかしいな」 ツバサ「悪りぃーね、見ての通りのフラレナオンなンだ、こう見えて大絶賛凹み中」 ツバサ「そうだ、あンた、俺様ちゃんの気分転換に付き合いな。覗きの代価だよ、代価」 ツバサ「じゃ、明日10時に、瑞穂駅前で待ってるから。すっぽかすなよ?」 そんなこんなで、彼女に強制的に付き合わされることになった。 だが、何となく感じる、この違和感は、なんだ? シナリオダーザイン【日常からの違和感】 ミドルフェイズ キミが駅前で行くと(PC:ツバサに、何時に行くか確認する)、9時55分にツバサはやって来た。 ツバサ「強引に誘ったけど、ホントに来てくれンのかな」 ツバサ「おっ、いたいた。おーい、こっちこっち」 ツバサ「そう言えば、名前も聞いてなかったな。あンた、名前は?俺様ちゃんは天野ツバサ。ま、知ってるだろうけど」 ツバサ「んじゃ早速、ショッピングに付き合ってもらおっか。荷物持ち、ヨロシク!」 荷物持ちがいるのをいいことに、あれもこれもと買い物して、キミの両手はあっという間にいっぱいに。 一度小休止でベンチに座っていると。 ツバサ「流石に買い過ぎたし、ちょっと小腹も空いてきたから、飯でも行・・・」 ツバサがある方向を向いて黙り込む。 キミも釣られてその方向を見ると、ズィーガーとアクシアが二人並んで歩いている姿が。 ツバサ「・・・分かってても、昨日の今日だと、かなりキくなぁ・・・」 ツバサ「・・・ちょっと、胸貸して」 キミの胸に顔を押し付け、声を殺して涙ぐむツバサ。 しばらく経ってから ツバサ「あー、みっともないとこ見せちまったな・・・人前で泣くとか、どンだけだよ、アタシ」 ツバサ「今のさ、見なかったことにしといてよ。二人だけのヒミツ、ってことで」 ツバサ「気ぃ取り直して、飯行こ、飯。その後はカラオケな。喉潰すくらい歌ってやる!」 結局この後、一日中振り回されることに。 だが、彼女が不意に見せた泣き顔が、キミの脳裏から離れることはなかった。 ※ここで判定を行う、既に気付いている場合は判定不要 帰還、改変両方とも共通エンディング キミが休憩室(改変時は教室)に行くと、ツバサがキミを待ってましたとばかりに立ち上がり、手招きして休憩室(改変時は教室)の隅に呼び寄せた。 ツバサ「ま、あれは体験版ってゆーか、お試し期間ってゆーか?・・・マジで、付き合ってみちゃう?」 ツバサ「自分で言うのも何だけど、アタシ結構上玉だと思うよ?惚れたら尽くすタイプだし?」 ツバサ「合うか合わないかは、付き合ってから考えりゃいーじゃん。端からピッタリ合う相手なんて、そうそういないっての。それに、そういうのお互いに探すの、面白くない?」 ツバサ「って言うかさ・・・あの人のこと・・・忘れさせて、くれる?」 振り回されそうだが、楽しい付き合いになるのは、間違いなさそうだ。 PC:茜 オープニング キミは中島モータースの一人娘、中島茜の幼馴染だ。 ある日キミが帰宅すると、家の前で大荷物を持った茜が、キミを待っていた。 茜「あ、やっと帰ってきた。(PC:茜)、お帰りー」 茜「あたし、親父と喧嘩しちゃってさ。今晩泊めてくんないかな?」 茜「詳しい話は後で。ささ、中入ろってか入れてよ。ここでこの荷物持ったまま、立ち話させる気?」 どうやら、断る余地は無さそうだ。 そこに、キミの携帯にメールが届く。 茜「携帯、鳴ってるよ?」 確認すると、三郎からのメールだ。 三郎『茜がそっち邪魔してねェか?悪りィが、一晩泊めてやってくれ』 茜の行動は完全に読まれていた模様。 三郎にも頼まれたし、キミは茜を一晩泊めることにした。 だが、何となく感じる、この違和感は、なんだ? シナリオダーザイン【日常からの違和感】 ミドルフェイズ 話は遡る。 茜がキミの家に泊まった夜のことだ。 それなりの時間だったので食事や何やら済ませ、あとは寝るだけ、というタイミングで、茜が話を切り出した。 茜「ねえ、(PC:茜)。あんた進路希望の用紙って提出した?」 茜「うちは爺ちゃんの代から車屋じゃん?だから、あたしも当然車屋になるもんだって思ってた」 茜「でさ、進路希望の用紙、居間に置きっぱなしにしちゃって、それ見た親父と口論になっちゃったんだ」 茜「親父はさ、あたしには女子高行って、大学に進学して欲しいんだって。こんな早くに人生決めなくていい、って」 茜「・・・でもさ。うちはお母さん、早くに亡くなっちゃったから、あたしは、親父の背中ずっと見て、育ってきた」 茜「あたしは油まみれで真っ黒になってる親父が大好きだし、すごく誇りに思ってる。だけど、親父の前じゃ、どうしても素直に言えなくてさ・・・」 茜「ん・・・分かった。明日帰ったら、親父とちゃんと向き合って話してみる。・・・話聞いてくれて、ありがとね」 茜「さて・・・もう時間も遅いし、寝よっか。おやすみっ」 翌朝茜は帰宅し、その日の夜、茜と三郎からそれぞれ、感謝のメールが届いた。全く、似た者父娘だ。 ※ここで判定を行う、既に気付いている場合は判定不要 帰還エンディング 格納庫で自機のメンテナンス立ち会い中、茜が寄ってきた。 茜「ねー、(PC:茜)。戦争が終わったらどうするかって考えたことある?」 茜「ものは相談なんだけど、あたしと一緒に整備員やってみる気、ない?」 茜「ここまで言って分かんないかな、それ以上言わせないでよ恥ずかしい」 茜「気が早いのは分かってるよ、でもあんた、結構モテモテなんだよ?他の誰かにかっさらわれる前に、予約しとかないとね」 そう言って、不意討ちで頬にキスしてくる。 茜「考えといてね。いい返事、待ってるから」 視界の隅の中島班長の肩がプルプルしていたのは、見なかったことにしようそうしよう。 改変エンディング 茜と一緒に帰宅中。 茜「ねー、(PC:茜)。ものは相談なんだけど、あたしと一緒に自動車整備士になる気、ない?」 茜「ここまで言って分かんないかな、それ以上言わせないでよ恥ずかしい」 茜「気が早いのは分かってるよ、でもあんた、結構モテモテなんだよ?他の誰かにかっさらわれる前に、予約しとかないとね」 そう言って、家の前で不意討ちで頬にキスしてくる。 茜「考えといてね。いい返事、待ってるから」 家から顔を出していたおやっさんの肩がプルプルしていたのは、見なかったことにしようそうしよう。 PC:ヴィヴリオその1 オープニング キミは、瑞穂中学に新任あるいは転勤(年齢による)で配属された。 ヴィヴリオ「おや、どこかで見た顔だと思ったら・・・久しぶりだな、(PC:ヴィヴリオ)」 ヴィヴリオ「そうか、ボクも今年丁度、教頭になってな」 ヴィヴリオ「ここの生徒は個性的だぞ?なめられないように気を付けるんだな」 笑いながら、キミの背中を叩くヴィヴリオ。 個性的な生徒達に悩まされつつも、平穏な毎日が続く。 だが、何となく感じる、この違和感は、なんだ? シナリオダーザイン【日常からの違和感】 ミドルフェイズ 職員室。ヴィヴリオがコーヒーを持ってやって来る。 ヴィヴリオ「どうだ(PC:ヴィヴリオ)、もう慣れたか?」 ヴィヴリオ「まあ苦労したまえ、若人よ。ボクも散々手を焼かされたもんだ」 ヴィヴリオ「しかし・・・まさかキミが教師になるとはな。時が経つのは早いものだ・・・キミと知り合ったのが、ついこの間のような気がするよ」 ※ここで判定を行う、既に気付いている場合は判定不要 思い出した場合 ヴィヴリオ「何を馬鹿な事を言っているんだろうな、ボクは・・・」 ヴィヴリオ「この、優しい夢に、溺れてしまっていたなんてな。冷徹で非情な司令が、聞いて呆れるよ」 思い出さなかった場合 ヴィヴリオ「年は取りたくないものだ。感傷的になってしまう」 ヴィヴリオ「頑張れよ。キミの肩に、若者たちの未来がかかっているんだからな」 帰還エンディング ヴィヴリオ「あんな世界になる可能性があった、のか・・・悪い冗談だ。少なくとも、今はな」 ヴィヴリオ「だが・・・いい夢、だった。掛け値なしに。あのまま、溺れても構わない、と思ってしまうくらいには」 ヴィヴリオ「あのような世界を、実現させる為に・・・これからも、協力してくれ。頼む」 頭を下げるヴィヴリオ。 改変エンディング ヴィヴリオ「平和、だな」 ヴィヴリオ「戦争のない、天使共のいない世界が、こんなにいいものだとは・・・想像もつかなかったよ。物心ついて以来、ずっと天使との戦いだったからな」 ヴィヴリオ「この平和が、いつまでも続いてくれれば、いいな」 ヴィヴリオ「いや・・・続くよう、一人一人が努力しなければな」 PC:ヴィヴリオその2 オープニング キミはヴィヴリオと交際している。 年の差?それがなんだ。そんなもの気にしてたら、愛は貫けーん!! ヴィヴリオ「お前も、物好きだな……こんなおばあさんがいいなんて。年上好きにも程があるぞ?」 ヴィヴリオ「ま、まあ、ボクだって悪い気はしないんだが・・・そうじゃなきゃ、付き合ってなどいない」」 ヴィヴリオ「あまり振り回してくれるなよ?若く見えたって、中身は年なんだからな?」 ヴィヴリオ自身は歳の差をちょっと気にしているらしいが・・・ だが、何となく感じる、この違和感は、なんだ? シナリオダーザイン【日常からの違和感】 ミドルフェイズ 今日はヴィヴリオとデートの約束だ。 ヴィヴリオ「PC:ヴィヴリオ、すまん、待たせた」 ヴィヴリオが息を切らせて駆けて来た。 ワンピースの上に半袖のデニムのボタンシャツを羽織り、麦わら帽子をかぶっている。 普段は見られない、ガーリーな恰好と言うか・・・年齢知らなければ、14〜5歳の少女にしか見えない。 ヴィヴリオ「どうした、PC:ヴィヴリオ。・・・変か、この服装?」 ヴィヴリオ「セラピアに見立ててもらったんだが・・・似合わないか?」 ヴィヴリオ「よ、喜んで貰えたのなら、それで、いい・・・。とは言え、年甲斐もなくこんな格好して、恥ずかしいんだぞ、ボクも」 赤面するヴィヴリオ。 ※ここで判定を行う。既に気付いている場合は判定不要 思い出した場合 ヴィヴリオはすがりつきながら「今だけは・・・今だけは、いいだろう?・・・戦いなど無関係な、ただの、お前の女で、いさせてくれ・・・」 思い出さなかった場合 ヴィヴリオ「・・・で、どこに連れて行ってくれるんだ、王子様?」 ルンルン気分で乗り気のヴィヴリオ。そうだ、この姿が見たかった。 帰還エンディング ヴィヴリオ「・・・思い出すだけで恥ずかしい。ボクともあろうものが・・・」 ヴィヴリオ「まさか、本気だとか言い出すんじゃないだろうな?」 ヴィヴリオ「・・・なら、ボクと釣り合うだけの男になれ。とりあえず階級を上げろ」 ヴィヴリオ「いいか。この天使大戦を終わらせて、英雄になれ。これは命令ではない。・・・ボクからの、お願いだ。・・・ボクを嫁に貰うなら、それくらいやってくれないと、その、立場上・・・困る」 改変エンディング ヴィヴリオ「遅れてきた青春、か。年甲斐もなくはしゃいでしまった」 ヴィヴリオ「お前のせいだからな?ちゃんと責任、取ってくれるんだろうな?」 ヴィヴリオ「・・・ボクを夢中にさせた責任、だぞ?」 PC:紫音 オープニング 二ヶ月前のことだ。 キミは階段の前で、藤の花束を抱えて立ち往生している、オニの少女に出会った。 紫音「そこな方。申し訳ありませんが、足元の鍵を、拾って頂けないでしょうか」 紫音「ありがとうございます。拾う為に床に藤の花を置く訳にもいかず、途方にくれていた所でした」 紫音「あの・・・もしもお手数で無ければ、部室の鍵を開けて頂けないでしょうか。また、落としてしまいそうで」 紫音「申し遅れました。わたくし、ヤシマ舞踊部の、草薙紫音と申します」 それ以来、キミは何かと頼りにされる為に、部員(顧問)ではないがヤシマ舞踊部兼茶道部の部室に入り浸っている。 ある日のことだ。 紫音が入れてくれた抹茶を飲んでいると、紫音が真剣な顔で相談してきた。 紫音「(PC:紫音)様。あの、今度の日曜は、お暇がございますか?」 紫音「今度の日曜に舞踊の発表会があるのですが、紫音は学校の代表という大役を仰せつかりまして・・・その、もしお手数でなければ、観に来て頂けないでしょうか。その・・・姉様も家の者も外せぬ用事があり、誰も来られないそうなので」 キミは紫音の申し出を快諾し、発表会を観に行くことにした。 だが、何となく感じる、この違和感は、なんだ? シナリオダーザイン【日常からの違和感】 ミドルフェイズ キミは舞踊の発表会に来ている。 もうすぐ、紫音の出番だ。 演目は藤娘。そう言えば、紫音と初めて出会った時、彼女は藤の花を持っていた。 キミは紫音から話を聞いたことはあるし、練習を見たことは何度かあるが、舞踊にそこまで詳しい訳ではない。 それでも、紫音の舞にキミは目を奪われていた。美しく、可憐だった。 だが、キミが舞台の上の紫音と目があった途端・・・紫音は、着物の裾を踏んでしまい、態勢を崩してそのまま転んでしまう。 何とかすぐに立ち上がり舞を続けたものの、転んだ後の舞は惨憺たるものだった。 舞を終えた紫音の元に急ぐキミ。 紫音「・・・折角お招きしたのに、無様な姿をお見せしてしまって・・・申し訳、ありません」 紫音「真剣に紫音を見つめる、あなたの瞳に、目を奪われてしまって・・・舞の手順が、一瞬、頭から抜けてしまったのです。あなたに、晴れの舞台で一番綺麗な紫音を、見せたかったのに・・・」 ぽろぽろと涙をこぼす。 紫音「申し訳ありません・・・こんな時に、何を言い出すかと思われるでしょうが・・・(PC:紫音)様、紫音は、あなたを・・・お慕い、申し上げております・・・」 紫音「ですが、お伝えする勇気がなくて・・・この舞台で、お役目を果たすことが出来たら、きっとこの胸の想いを伝えられる、そう思って、練習に励んで参りました。その甲斐もあって、練習では完璧に舞えるようになりました」 紫音「あなたに見て欲しい、褒めてもらいたい一心で、ここまで頑張ってきたのに・・・一番肝心な、本番で、この様・・・」 紫音「邪な考えを持って舞台に臨んだから、芸の神様から、バチが当たってしまったのでしょうか・・・」 (PC:紫音の奮起、あるいは好意を示す台詞に期待) 紫音「・・・よろしいの、ですか?紫音は、あなたのお傍に、いても、いいのですか?」 紫音「未熟者の紫音ですが・・・よろしく、お願いいたします」 ※ここで判定を行う、既に気付いている場合は判定不要 帰還エンディングその1 ※アバドン戦前、またはアバドン戦の後、紫音が人柱にならずに済んだルート 紫音「・・・おかしな、夢でした」 紫音「お役目や御家から完全に解放された、ただの女学生の紫音と、軍隊とは全く無関係な(PC:紫音)様と、同じ学校に通って、平和な毎日を過ごす。考えたこともない世界、でした」 紫音「でも・・・紫音は思います。違う世界で、出逢い方は変わっても、きっと紫音は(PC:紫音)様と巡りあって、恋に落ちます」 紫音「(顔を赤らめながら)つい、恥ずかしいことを口走ってしまいました。・・・忘れて下さいませ」 赤面して恥ずかしがる紫音など、そうそう見られるものではない。 キミはその顔を、しっかりと焼き付けておくことにした。 ※アバドン戦前の場合、以下の描写を追加 (いずれ来る、別れの日の前に・・・二人だけの、思い出とする為に) 帰還エンディングその2 ※アバドン戦後、紫音が人柱となったルート キミは帝都にある、旧帝居に建てられた小さな祠の前にいる。 その祠の中には・・・八門結界再構築の為の人柱となった紫音が、眠っている。 呼び掛けても、何一つ、答えはない。 キミは、後ろ髪を引かれる思いで、その場を後にする。 愛する人を守れなかった、運命を変えられなかった後悔を、再び胸に抱えて。 改変エンディング キミの前に、憤怒の形相の草薙伊音がやって来た。 遅れて、紫音が走ってくる。 伊音「貴様か!可愛い妹をたぶらかしたのは!?」 紫音「はぁ、はぁ・・・申し訳ありません、(PC:紫音)様・・・。姉に(PC:紫音)様の話をしたら、紫音に相応しい男か確かめてくれる、と血相を変えて飛び出してしまって・・・」 伊音は平然と「姉として、当然の役目だ。ふむ・・・ふむ・・・」 値踏みするように、殺意すら感じる視線でキミを見る伊音。 だがここで怯んだら、紫音に合わせる顔などない。 伊音「・・・良い面構えだ。(PC:紫音)、と言ったな。紫音は貴様に任せた。だが、妹を泣かせたら、そっ首叩き落としてくれる」 紫音「姉様?!」 伊音「皆まで言うな。それくらいの覚悟でいて貰わねば、妹は任せられん。私の用は済んだ、さらばだ」 そう言い残し、伊音は疾風のように現れて、疾風のように去って行った。 紫音「姉様が、ご迷惑をお掛けいたしました・・・。ですが、多分姉様に、二人の仲を認めていただけたのだと、思います」 紫音「その・・・紫音は、二人で、ゆっくり歩んでいきたいと思っておりますので・・・あなたはもっと、先に進みたいのかも知れませんが・・・」 そう言ってキミの手をぎゅっと握り、真っ赤な顔で「・・・今は、これが精一杯です」 焦る必要はない。 二人でゆっくりと、育んでいけばいい。 筆者より一言 紫音だけやたら描写が細かいって?俺が紫音を愛でたいだけなんです(心の声) PC:恭花 オープニング キミは、陸上部に所属している。 恭花「(PC:恭花)。次の大会の代表は、私が勝ち取るからね?負けるつもりはないよ?」 同じ部の三条恭花とは親友でライバルであり、常日頃から切磋琢磨している。 顧問のゲオルグ・フリードマン「今回の大会だが、三条。お前に、代表選手として出てもらうぞ」 恭花「はいっ!ねえ(PC:恭花)、大会に向けての練習、付き合ってくれる?あなたと一緒に練習するのが、一番の練習だから」 恭花「そうと決まれば、今日の練習、すぐ始めよっか」 今回、全国大会への切符を手にしたのは、恭花だった。 だが、何となく感じる、この違和感は、なんだ? シナリオダーザイン【日常からの違和感】 ミドルフェイズ それは、大会に向けての練習中のことだった。 恭花「痛ったぁ・・・」 右足首を捻ってしまったようで、しゃがみ込んだまま足首を擦っている。 ゲオルグ「大丈夫か三条、立てるか?(PC:恭花)、手を貸してやってくれ」 恭花「ありがと、(PC:恭花)。痛たた・・・」 キミの手を借りて、ようやく立ち上がる恭花。 恭花「うー、歩くのもちょっと辛いかも・・・」 ゲオルグ「とりあえず、病院に行くぞ。(PC:恭花)、お前も一緒に付き添ってくれ。病院に着いたら、俺は三条の親御さんに連絡したり、色々やらなきゃならんことがある。おーいお前ら、今日の部活はこれで終わりだ。片付けて帰ってくれ」 ゲオルグの車に乗り、病院に向かうキミ達。 病院に着くとゲオルグは電話しに離れてしまい、診察もキミが付き添うことになった。 診察の結果、怪我自体は大したことはないが、痛みが引くまではしばらく走らない方がいい、と言われてしまった。 恭花「あーもう、こんな肝心なときに怪我するとか・・・私ってホントバカ」 ゲオルグ「好き好んで怪我した訳じゃない、こればっかりは仕方ないだろう」 恭花「そうだ、先生。大会の選手って、まだ変更ききますか?」 ゲオルグ「ん?まだ間に合うと言えば間に合うが・・・」 恭花「ねえ、(PC:恭花)。私の代わりに、大会出てくれないかな」 ※ここで判定を行う、既に気付いている場合は判定不要 ゲオルグ「・・・三条、お前はいいのか?」 恭花「まだ日にちがあるって言っても、万全の状態じゃ出られそうにないし。(PC:恭花)なら、任せられる」 ゲオルグ「だ、そうだ。(PC:恭花)、引き受けてもらえるか?」 恭花「よろしくね、(PC:恭花)。私の代わりに・・・ううん、私の分まで頑張って。下手な成績だったら、許さないからね?」 ゲオルグ「これは、責任重大だな。だが頼んだぞ、(PC:恭花)」 その後の恭花の回復は思わしくなく、大会にも同行せず自宅療養となった。 帰還エンディング 入院中の恭花の所へ、見舞いに行く。 恭花「全部、夢、か。あなたはどう思ってるか分かんないけど、私は・・・覚めて欲しくなかったな」 恭花「脚もあるし、友達も生きてたし、ね。でも・・・無い物ねだりしても、仕方ない、よね。今の私は、生きてるだけでも、幸運、なんだから」 恭花「あなたに、助けてもらった、命だから。無駄には、絶対したくない」 改変エンディング キミは彼女の代わりに全国大会に出場し、なんと1位を取った。 大会が終わったその足で、彼女の見舞いに行くことにした。 恭花「大会の結果、ラジオで聞いてたよ。凄いね、全国大会で1位って。私が出ても、1位なんて多分取れなかったから・・・(PC:恭花)が出てくれて、良かった」 恭花「すごい親友持って、私も鼻が高いよ」 恭花「・・・まあ、何歩も先に行かれちゃって、ちょっと悔しいけどね。でも、怪我治ったら、また勝負だよ」 恭花「((PC:恭花)は、私の親友で、ライバルなんだから。次は、負けないよ?」 PC:クベルタ オープニング キミの家には、クベルタという名前のメイドがいる。 キミよりちょっと年上の、おっちょこちょいだけど憎めない、キミが幼少の頃からずっと片想いしている、初恋の人、それが彼女だ。 そんなある日。 夕食を済ませ部屋に戻ろうとしたキミを、クベルタが呼び止める。 クベルタ「あの、ご主人様。今度の土曜日、お暇ですか?」 クベルタ「大旦那様にお買い物を頼まれたんですけど、もしご主人様がお暇なら、一緒に行って来なさいと言われまして」 クベルタ「その、ご迷惑でなければ……一緒にお出掛けしませんか?」 もしや、これはデートのお誘い?? 降って沸いた千載一遇のチャンス、乗るしかない、このビッグウェーブに。 だが、何となく感じる、この違和感は、なんだ? シナリオダーザイン【日常からの違和感】 ミドルフェイズ シーンタイトル/LOVE YOU ONLY 必要なものを買い付けた、帰り道。 これは本当にデートなのか?やっぱり買い出しに付き合わされただけなんじゃ? そもそも、いざとなると緊張してなかなか喋れず、答えも出せないまま歩き回って駅はもう目の前だ。 ふと気付くと、隣にいた筈のクベルタの姿がない。 慌てて振り返ると、彼女は貸衣装屋の店頭に飾られたウェディングドレスに見惚れていた。 クベルタの近くに行くと、彼女はぽつりと「ドレス……着てみたいな……」 クベルタ「あれ、聞かれちゃいましたか」 クベルタ「わたくしだって女の子ですから、結婚に憧れてます。とは言え、まだ相手がいないんですけど。好きな人は、いるんですけどね……」 クベルタ「それに、問題があって……わたくしの好きな人とわたくしとでは身分が違って、結婚なんて到底許してもらえそうにないこと、です」 ※多分ここまで振れば、いくらPC:クベルタがボンクラムーブでも何らかのアプローチがある筈である。 クベルタ「え?冗談とかじゃなくて、本当に、わたくしが好き?」 クベルタ「わたくし、こう見えてご主人様より結構年上(聞かれたら19歳と伝える、何故ならそれはクベルタ10ー9だから)のポンコツメイドですよ?それでもいいんでしょうか?」 クベルタ「……わたくしも、ご主人様が好きです。幼い頃からずっと見守ってきて、弟みたいに思ってた筈のなのに、いつからか一人の男性として、意識するようになっちゃいました」 クベルタ「……でも、ご主人様とは、絶対に結ばれない運命。ずっと、そう思ってました」 ※思い出していない場合、ここで判定を行う ようやくクベルタと想いが通じ合い、どちらかともなく、吸い寄せられるようにキスを交わす。 クベルタ「その、ごめんなさい……白状します。ご主人とキスするの、初めてじゃないんです。寝顔にちゅってしたこと、あるから……」 クベルタ「えへへ、恋人同士になれたから、ご主人様、じゃ変ですよね。えーと……(PC:クベルタ)様。うぅ、名前で呼ぶの恥ずかしい……やっぱり、慣れるまで、ご主人様って呼ばせて下さい」 帰還エンディング クベルタ「何回もループしてますけど、今回みたいにパラレルワールドに飛ばされたのは、流石に初めてです」 クベルタ「実のところ、わたくしはご主人様とずっと一緒にいられるなら、どこだっていいんです。例え地獄だろうと、ご主人様と一緒なら」 クベルタ「ご主人様とは、もう数え切れないほど何度も、出会いと別れを繰り返しました。もう、お別れするなんて、嫌です」 クベルタ「今まで、次こそ、次こそはって願い続けて、因子が足りなくてループを繰り返しました。今回こそ、そのループから、ようやく抜け出せるって、信じてます」 クベルタ「何度も繰り返した世界は、摩り切れたモノクロのフィルムみたいでした。ご主人様と出会ってようやく色がついて、でも僅かな時間ですぐ消えてしまう。その繰り返し」 クベルタ「だから、繰り返しのその先の、まだ見たことも経験したことも無い、色鮮やかな世界を、ご主人様と一緒に見たいんです」 クベルタはキミにぎゅっと抱きついて「だから……この先ずっと、一緒にいて下さいね、(PC:クベルタ)様?」 改変エンディング 家に帰りクベルタと恋仲になったことを両親に報告すると、両親はずっと二人が両片想いだったことに気付いていて、見守っていてくれたらしい。 (※ニラニラしながらヲチ対象、とも言う) クベルタ「何だか、あっさり認めてもらっちゃって、拍子抜けしましたね……」 クベルタ「わたくし、緊張で手汗かいちゃってたのに。……ご主人様、気持ち悪くなかったですか?」 両親に報告する間、キミとクベルタはずっと手を繋いでいた。 クベルタ「でも、大旦那様と大奥様、式はいつって、流石に性急過ぎな気がします」 クベルタ「わたくしは、その……早くても構いませんけど……」 クベルタ「……ご主人様とこういう関係になれることを、ずっとずっと、夢見てました」 クベルタ「……まるで、まだ夢の中にいるみたいな気分ですけど、もう夢じゃなくて、これが現実なんですね」 クベルタ「何度も繰り返した世界は、摩り切れたモノクロのフィルムみたいでした。ご主人様と出会ってようやく色がついて、でも僅かな時間ですぐ消えてしまう。その繰り返し」 クベルタ「だけど、繰り返しから外れて、まだ見たことも経験したことの無い色鮮やかな世界を、ご主人様と一緒に見られる。こんなに嬉しいことは、ありません」 クベルタはキミにぎゅっと抱きついて「だから……この先ずっと、一緒にいて下さいね、(PC:クベルタ)様。末永く、ようやくお願いします♪」 PC:羽村 オープニング キミは校医の羽村先生に片想いしている。 とは言え、ライバルが多いのが問題だ。 キミは保健委員会に所属しているが(先生枠のPCならば、この前の文章は削除)保健委員の女子の大半は羽村先生に恋している。 ある日の昼休み、キミは3年生の女子が告白して玉砕したのを目撃してしまう。 モブ子「羽村先生、好きです……」 羽村「キミの気持ちは嬉しいけど……ごめんね、俺、付き合ってる人、いるからさ」 だがキミは知っている、羽村が誰とも付き合っていないことを。 昨日たまたま、彼が『彼女、か……欲しいなあ』とぼそっと呟いているのを聞いてしまったからだ。 何故か丁度横にいたツバサ「告白の覗き?趣味悪りぃーよ、(PC:羽村)」 ツバサ「俺様ちゃん?授業サボってボーッとしてたら、告白始まっちまってさ。慌てて隠れたってヤツ」 ツバサ「そう言やアンタ、前に羽村先生のこと好きって言ってなかったっけ。ぼやぼやしてると、他の誰かに取られちゃうんじゃない?」 ツバサ「善は急げ、だぜ?時間、あんまり残ってないかも知んないしさ」意味深なことを呟くツバサ。 ツバサにせっつかれたのもあり、キミは羽村先生に告白することにした。 とりあえず、保健委員会のことで聞きたいことがある、と職権濫用で放課後、羽村先生に会いに行く口実を確保する。 権利とは、行使するものである。 ミドルフェイズ 放課後、キミは保健室に赴いた。 羽村「で、何だい、用事って?」 羽村「おいおい、からかっちゃいけないぜ?」 羽村「……本気?なら尚更、キミの気持ちに応えることは出来ないよ。俺は……キミに愛してもらえる資格は、ない」 羽村「それに……こんな所で油を売ってる場合かい?君は、気付いているのかい?この世界が偽りの世界だってことに」 気付いていない場合、ここで判定。 失敗した場合 羽村「まだ夢に溺れてたいのは分かるけどさ、目を覚ましなよ」 羽村にそう言われ、キミはこの世界が偽りであることを自覚する。 羽村「みんな、世界の真実……この世界が、偽りの世界だと気付いているのに、素知らぬ顔をして気付いてないふりしてる」 羽村「誰しも、辛い現実からは目を背けたいのは、勿論分かる。特に、天使との戦いに明け暮れて、常に死と隣り合わせの現実じゃね。ま、ヴィヴリオ大佐まで現実逃避しちゃったのは、意外だったけど」 羽村「ここは、優しい嘘の世界。もういない筈の人間がいたり、失った筈のものがある。例えばアリスちゃんは生きてるし、恭花ちゃんにも右足はあるし、友達も失ってない」 羽村「……現に、この世界には、とっくの昔に死んだ、俺の妹が生きてる。だから、この世界は偽物だって、すぐ分かった」 羽村「正直、俺にはこの世界、居心地悪いんだ。千の偽り、万の嘘で渡り歩いてきた俺にとって、この世界の嘘は優しすぎて……痛い」 羽村「でも、元の世界に帰りたいか、って言われると……微妙なとこ、なんだよね。あっちじゃあっちで、色々あるからさ」 (ここまでで、PCが本気で好き、という話をもう一度してきた場合) 羽村「念の為聞いとくけど、俺の正体、分かってて言ってるんだね?俺は、しくじったらいつ消されるかも分からない、常に綱渡りの存在。キミと付き合うってことは、キミを利用して、キミを危険に晒し、キミの前から急に姿を消すかも知れない、ってことになる……それでも、構わないのかい?」 羽村「ははは……参ったな、そうまで言い切られちゃ、俺も降参だ」 羽村「たまには、本音を言うよ。立場上、滅多に言わないし言えないから、まあ珍しいものを見たとでも思ってくれ」 羽村「……俺も、キミが好きだ。ずっと、この気持ちに蓋をし続けるつもりだったけど……出来なかったよ」 羽村「あんまり大っぴらに出来ないけど……それでも良かったら、俺と付き合ってくれるかい?」 この言葉に回答をもらったら、シーンを終了する。 エンディング 帰還エンディング 瑞穂基地の医務室にて 羽村「いやー、面白い経験ではあったね。天使がおらず、天使大戦も全く起こらなかった世界なんて、想像すら出来なかったよ」 羽村「今更だけど、折角なんだから、あの世界もう少しエンジョイしとくべきだったかな。立場上、一般人なんてそうそうなれるもんじゃないしね。……成長した妹の姿も見られたし、さ」 羽村「……んで、さ。言ってた話、なんだけどさ。俺と付き合うとなると、何らかの形で、G3の情報はヤシマ陸軍に漏れる。いや、俺とキミの、物理的な延命と、恋人としての延命の為には、そうせざるを得ない。逆もまた然りだけどね」 羽村「注文多いんだけどさ、当たり障りのない、でも重要な機密、ってのを、ちょっとずつでも教えてもらえると、色々助かるんだ」 羽村「……ま、最悪の場合、ヴィヴリオ大佐に引き取ってもらえるよう、話つけておいて貰えると、本当に助かるんだけどね。俺だって、命は惜しいよ。何より……キミを泣かせてしまうのは……嫌だから、さ」 苦笑いする羽村。 だが、彼はそれこそ命を懸ける覚悟で、キミとの恋愛を選んだのだ。 キミには、彼を死なせない道を模索する義務がある。 これもまた、愛のかたちの一つ。 改変エンディング 保健室にて。 羽村「嘘から出た真と言うか、無理が通れば道理が引っ込むと言うか。世界を書き換えるなんて真似、良く出来たもんだよ。ま、それだけキミ達の力が凄かった、ってことだけどね」 羽村「……んでさ、言ってた話なんだけど、ちょっとだけ訂正させてもらっていいかな。あんまり大っぴらに出来ない、っての、撤回させてもらっていい?」 羽村「だってさ、考えてもみてよ。今までの俺、統一帝国(インペリアル)とヤシマ陸軍のダブルスパイだったんだぜ?後ろ暗いもいいとこ」 羽村「でも、それももう、全く関係ない話。今の俺は、ただの校医さん。いつしくじって消されるか、常に警戒してなきゃならない生活からはオサラバさ」 羽村「……まさか、一般人に戻れるとは、思ってなかったよ。ずっと、何処かで身内に消されると思ってたからね」 羽村「……そんなんだから、普通の付き合い方って、慣れてなくって、さ。リード、してもらえると、助かるかな」 照れたように笑う羽村。 彼がこんな表情を見せるのは……キミにだけ。 ある意味、羽村のトップシークレットを、キミは手に入れた。 PC:アクシアその1 オープニングフェイズ 週末、今日の仕事の終わり際。 アクシアが声を掛けてきた。 アクシア「ねえ、今晩一杯付き合わない?」 彼女がこう言ってくる時は、大体仕事の愚痴が溜まってきた頃合いだ。 アクシア「今日はホント参ったわー。ってな訳で、いつも通り、愚痴、聞いてくれる?」 アクシア「じゃ、19時に養老の壷の前で待ってるわねー」 やれやれ、酒豪の彼女に付き合っていると、自分の肝臓が心配になって来る。 だが、何となく感じる、この違和感は、なんだ? シナリオダーザイン【日常からの違和感】 ミドルフェイズ キミは出掛けの探し物に時間を取られ、遅刻した。 19時10分、養老の壷の前。 ラフな格好に着替えたアクシアが待っていた。 アクシア「もー、遅いわよ!遅れるなら一本電話くれたっていいじゃない!」 ちょっとお怒りのようだ。 アクシア「まあ、いいけど。さ、入るわよ!さーて、飲むぞー!」 アクシア「とりあえず生中で。あなたは?」 そうこう言っている内に、注文したお酒が目の前に運ばれて来た。 アクシア「じゃ、かんぱーい♪」 アクシア「それでねー、聞いてよもー、うんたらかんたら……」 まくしたてるように愚痴をこぼすアクシア。こりゃ相当溜まってんな……。 気付けば、目の前にはずらりと並んだ空のジョッキ。 そして、アクシアが珍しく酔っ払っていた。 アクシア「あー……流石にピッチ早すぎたわ……動けない……」 仕方ないので、キミはアクシアを家まで送って行く事にした。 何度か送って行った事があるので、彼女の家までの道は覚えている。 家に着いて アクシア「ありがとー……一人じゃ帰れなかったわ」 アクシアは上目遣いで「その……上がってく?」 アクシア「散らかっててごめんねー」 そういう割には、奇麗になっている。部屋の片隅にある、空き缶がいっぱい詰まったゴミ袋に目をつぶれば。 アクシア「さ、飲み直すぞー!……なんてね。ねえ、酔っぱらった演技、どうだった?」 アクシア「この年になるとさ、臆病になるのよね……酒の力に頼ってみようと思ったけど、自分がかなり強いの忘れてたわ」と言ってけらけら笑う。 アクシアは体をずぃっと乗り出して「ねえ、あなた……わたしのこと、どう、思ってる?」 (好意がある旨を告げられた) アクシア「マジで?いやー、面と向かってはっきり言われるのって、思ったより恥ずかしいわ……」 アクシア「普通は、男の方が帰さない、とか言うんだろうけど、ここ、わたしの家だからさ……帰したく、ないの」 ……暗転。 そして、朝。チュンチュンと、雀のさえずる声が聞こえる。 アクシア「……ふあ、おはよ……」シーツにくるまった、一糸まとわぬ姿のアクシア。 アクシア「……すごかった」そう言って、赤面する彼女。 ※ここで判定を行う、既に気付いている場合は判定不要 帰還エンディング 格納庫/司令室にて(PC:アクシアのクラスによって変更する) アクシア「夢とは言え、都合の良すぎる夢、だったわよね」 アクシア「……本音言っちゃうと、ね。わたしは、夢の世界に残りたかった。死んだ両親も弟も生きてて、誰も死地に送る事のない世界」 アクシア「ま、そんなこと言っても、わたしには、今まで死なせた部下への責任があるわ。こんな所で、投げ出す訳にはいかないの」 アクシア「でも……わたしだって、無敵の女じゃない。泣きたい夜だってある。そんな夜は……一緒に、いてくれる?」 改変エンディング アクシアの部屋。 最近は外で飲まずに、彼女の部屋で宅飲みすることが増えた。そんなある日。 アクシア「ねえ、PC:アクシア。一つ、相談があるんだけど」 アクシア「わたしの部屋、家賃ちょっと高いのよね。それに、一人で住むには広すぎたりするのよねー」 アクシア「そんな訳で、一緒に住まない?今なら美人の彼女、ついてくるわよ?」 PC:アクシアその2 オープニングフェイズ キミは、アクシア先生に片想いしている。 一応、先生に告白してみた事はあるにはあるのだが、見事にはぐらかされた。 アクシア「わたし、子供にはキョーミ無いのよねー」 だがキミはめげない。何度玉砕しても、告白する。いつか想いは通じることを信じて。 アクシア「またあなたなの?全く、こんなオバサンのどこがいいんだか」 アクシア「……じゃあ、センセイが、個人指導、してア・ゲ・ル。何ちゃってね」 アクシア「じゃ、放課後、生徒指導室に来なさいね。時間厳守よ?」 だが、何となく感じる、この違和感は、なんだ? シナリオダーザイン【日常からの違和感】 ミドルフェイズ 放課後。キミは言われた通り、生徒指導室に来た。 アクシア「ホントに来たのね。まあ、入って」 アクシア「……いい加減、はぐらかすのもあなたに失礼ね、と思って。ちゃんと、聞かせてもらえるかしら。その……あなたの、想いを」 アクシア「……本気、な訳ね」 アクシア「はいはい、降参するわ。興味ないって言ったの、あれ、嘘よ」 アクシア「流石に、〇歳(一回りくらい)年下の子が気になるって、犯罪じゃない?」 アクシア「わたしにも社会的な立場ってものがあるのよ。それは分かってもらえるかしら?」 アクシア「それでもいい、って言うなら……」 アクシアはキミの顔に自分の顔を近付けて「目、閉じてくれる?」 唇に柔らかい感触。少しして、それが離れる。 アクシア「今は、これが精一杯の譲歩よ。大っぴらに付き合うことは出来ないから、高校卒業まで待ってくれるかしら。わたしが淫行で捕まっちゃうのは嫌でしょ?」 アクシア「〇年間。気持ちが変わらないようだったら、あなたと正式に付き合ってあげる。それまでにあなたが心変わりしたら、その時は、その時、かしら。何せ、その頃には、26+〇歳のもっとオバサンになっちゃうわよ?」 ※ここで判定を行う、既に気付いている場合は判定不要 気付いている場合 アクシア「ふふっ……歳の差が何よ。バレたらバレたで、開き直ればいいのよ。権力ってのは、そういうときに使うのよ」 悪戯っぽく笑う。 判定に失敗した場合 アクシア「……そう。本気で、待ってていいのね。じゃあ……心変わりなんかしたら……許さないから、ね?」 そう言って、もう一度キスしてくる。 帰還エンディング 格納庫/司令室にて(PC:アクシアのクラスによって変更する) アクシア「夢とは言え、都合の良すぎる夢、だったわよね」 アクシア「……本音言っちゃうと、ね。わたしは、夢の世界に残りたかった。死んだ両親も弟も生きてて、誰も死地に送る事のない世界」 アクシア「ま、そんなこと言っても、わたしには、今まで死なせた部下への責任があるわ。こんな所で、投げ出す訳にはいかないの」 アクシア「でも……わたしだって、無敵の女じゃない。泣きたい夜だってある。そんな時は……一緒に、いてくれる?」 アクシア「……こんなこと言うの恥ずかしいけど、結構、依存しちゃってるのよ、あなたに。こんな重たい年上の女、大丈夫?」 改変エンディング 〇年後。 アクシア「心変わりしないで、待ってて欲しい、って我儘言ったけど……ホントに待っててくれたのね」 アクシア「……ねえ、この勢いのまま、結婚しちゃう?最近、お見合いの話とか、孫の顔がそろそろ見たいとか、両親うるさくってね……。勿論、冗談よ?……お見合いとかの話は、ホントだけど」 アクシア「これで、大っぴらに付き合えるわね。何か、感慨深いわ……こんなに、大きくなったんだー、って」 筆者より一言 大人の女性の描写って難しい。そう思いました。まる。 PC:アリス オープニングフェイズ キミの恋人である、アリス・フェルマー。 写真を撮ることが好きな彼女と、色々なところに行って、一緒に写真を撮ったりしている。 まあしょっちゅうデートしているが、恋人らしいことよりも、写真撮影が優先ではあるが。 アリス「ねえ、PC:アリスくん。次の週末、どこ行こっか?」 アリス「この前は水族館行ったから、動物園なんてどうかなー、って。あたし、ぞうさんの写真撮りたい!」 アリス「ぞうさん、おっきいのに、可愛いよねー♪」(筆者の趣味です、ごめんなさい) アリス「じゃ、そういうことで。楽しみだなー♪」 だが、何となく感じる、この違和感はなんだ? シナリオダーザイン【日常からの違和感】 ミドルフェイズ ※最初は回想 最初は、撮影者と何人もいる被写体。それだけだった。 いつから、意識が変わったかは、覚えていない。でも、いつからか、彼女を目で追うようになっていた。 そんなある日。 アリス「ねえ、今更、とか、他の子に悪い、とか、思うけど……でも、自分の気持ちに、嘘つきたくない。……キミの、『トクベツ』に、なりたいの」 彼女は恥ずかしそうに、でもキミの目をしっかり見て、そう言った。 瑞穂駅、待ち合わせの時間、3分前。 キミがアリスを待つ間、物思いにふけっていると、アリスが息を切らせてやって来た。 アリス「ごめんねPC:アリスくん、準備に手間取っちゃって……」 見ればいつものカメラのバッグと、大きなバスケットを抱えている。 アリス「……ほら、いつもお出掛けして、電車賃とか入園料とかで結構お金使っちゃうから、その、ね……今日は、お弁当、作って来たんだ」 アリス「たまには、恋人らしいこと、しなくっちゃ、ね?」 ※ここで判定を行う、既に気付いている場合は判定不要 気付いている場合 アリスは沈んだ顔で「やっぱり、気付いてたんだ……。ねえ、PC:アリスくん……あたし、元の世界に、帰んなきゃダメかなあ……」 アリス「こっちにいれば、あたしは病気じゃない健康な身体で、キミと普通にお付き合い出来る。帰ったら、こんな事出来なくなっちゃう」 アリスはそう言って、キミに口づける。 アリス「戻ったら……あたしはベッドの上で、キミを、ずっと待ってるだけしか出来ない」 アリス「……怖いの。自分が病気で、キミが天使との戦いで、いついなくなっちゃうか、って」 アリス「ねえ、二人で……逃げちゃわない、こっちの世界に」 アリス「……そっか。あたしはキミの恋人だもん、キミの選択に、従うよ」 失敗した場合 動物園の入り口。 アリス「じゃ、行こ、PC:アリスくん。さー、今日もいっぱい写真撮るぞー♪」 いつもよりまぶしい、アリスの笑顔。 カシャリ。アリスの写真を撮りたい、と言っても、恥ずかしいからダメ、と断られるのだが……今日はあまりにもいい笑顔だったので、ついつい撮ってしまった。 アリス「わひゃ〜、自分が被写体になるの、恥ずかしいからダメだってば〜」 顔を真っ赤にして恥ずかしがるアリス。たまには……いいよね? 帰還エンディング 病室。 アリス「……戻って来ちゃったね」 アリス「奇跡かな、向こうで撮った写真、こっちに持って来られたのは」 アリス「こっちじゃやりたくても出来なかったこと、出来たから……まあ、我慢しようかな」 アリス「……ごめんね、恋人らしいこと、あんまり出来なくて……」 アリスはそう言って、キミに口づける。 アリス「これくらいしか出来なくて、ごめんね。……元気になったら、色んなこと、してあげる。キミが、望むなら。写真も、いっぱい撮りに行こ。約束だよ?」 改変エンディング 教室。 アリス「この前の写真、現像出来たよー」 そう言ってアリスが持って来たのは、動物園に行った時の写真だ。 色々な動物や風景の写真、そして一番最後に、とてもいい笑顔のアリスの写真、そして、二人で撮った写真。 アリス「恥ずかしいから、現像しないのがいいかな、って思ったけど、自分でもすごくよく撮れてるな、って感心する1枚だから、あげるね、写真の腕、上達したんじゃない?」 アリス「ね、二人で写ってるこの写真、肌身離さず持っててくれる?二人のお守りにしよ」 もっと恥ずかしいことを言っている自覚はないようだ……。 アリスは生徒手帳に写真をしまい込み「これで、いつでもどこでもいっしょ、だね♪」