今回予告 遂に、最終決戦の時が来た 決戦の地は…全ての始まりの地、マンハッタン 雌雄を決する時は、刻一刻と迫る――― エンゼルギア天使大戦TRPG最終回 『1999 SECRET OBJECT』 そしてキミは、真の救世主となる―― PC1:ギアドライバー/ナビ:セラピア以外の任意のナビゲーター キミ達二人は、数々の苦難を乗り越えて、ここにいる。 ずっと夢見ていた、二人で心から笑い合える日の為に、今日まで戦い抜いてきた。 ここまで来たら、やる事はたった一つ。 この戦いに終止符を打ち、世界に平和をもたらすことだ。 シナリオダーザイン【(PC1のナビ)からの勇気】 PC2:ギアドライバー/ナビ:セラピアを含め任意のナビゲーター キミ達二人は、数々の苦難を乗り越えて、ここにいる。 終わりはもう、すぐ目の前にある。 ここまで来たら、やる事はたった一つ。 この戦いに終止符を打ち、世界に平和をもたらすことだ。 シナリオダーザイン【(PC2のナビ)からの希望】 PC3:指揮官 キミはヴィヴリオから最終決戦の指揮命令権を与えられ、前線指揮を執っている。 泣いても笑っても、これが最後の戦いだ。 ここまで来たら、やる事はたった一つ。 この戦いに終止符を打ち、世界に平和をもたらすことだ。 シナリオダーザイン【ヴィヴリオからの信頼】 PC4:機械化兵 キミはギアドライバーの護衛をずっと担当してきた。 まさかその任務が最終決戦まで続いているとは思わなかったが。 ここまで来たら、やる事はたった一つ。 この戦いに終止符を打ち、世界に平和をもたらすことだ。 シナリオダーザイン【世界からの期待】 ※1 本シナリオは、セラピアと凍以外の共通最終回シナリオである。 セラピアルートの場合は、本シナリオではなく[J.S.S-R5]『THE END OF CENTURY』を遊ぶべし。 凍ルートの場合、[J.S.S-R13]『Curtain call』を真の最終回として、このシナリオの後に遊ぶべし。 ※2 本シナリオでは、クライマックスに2回戦闘があります。 オープニングフェイズ シーン1 シーンプレイヤーはPC1 キミ達二人は、数々の苦難を乗り越えて、ここにいる。 (PC1のナビ)「ここまで、いろいろな事があった」 (PC1のナビ)「負けそうになった時も、心が折れそうな時もあった」 (PC1のナビ)「でも、それを乗り越えてきたから、今、ここでPC1と一緒にいられる」 (PC1のナビ)「二人で、心から笑い合える。その日を夢見て、今日まで戦い抜いてきた」 (PC1のナビ)「ここまで来たら、やる事はたった一つだけ」 (PC1のナビ)「この戦いに決着をつけて、世界に平和をもたらそう」 (PC1のナビ)「今までも、これからも、PC1と一緒にいたいから」 シナリオダーザイン【(PC1のナビ)からの勇気】 シーン2 シーンプレイヤーはPC2 (PC2のナビ)「ここまで、いろいろな事があった」 (PC2のナビ)「楽しい事も嬉しい事も、悲しい事も辛い事も」 (PC2のナビ)「でも、それら全部、二人で乗り越えてきた」 (PC2のナビ)「でも、辛く苦しかった戦いも、終わりはもう目の前。」 (PC2のナビ)「ここまで来たら、やる事はたった一つだけ」 (PC2のナビ)「この戦いに決着をつけて、世界に平和をもたらそう」 (PC2のナビ)「PC2。あなたとなら、どんな困難だって乗り越えられるから」 シナリオダーザイン【(PC2のナビ)からの希望】 シーン3 シーンプレイヤーはPC3 アクシア「お互い、よくここまで生き残ってこれたわよね」 アクシア「……まあ確かに、アタシは一度死にかけたけど、みんなに助けてもらったから、ここにいられる訳で」 アクシア「この戦いの指揮命令権、全権をヴィヴリオ大佐から委任されてるんでしょ?責任重大よね……」 アクシア「まあアタシも、今度の戦闘ばかりは全力で行くから、あなたのサポートは出来そうにないけど、ごめんね」 アクシア「死ぬ気で、なんて言わないわよ。勿論生き残って、笑って瑞穂基地に帰るつもりだから。」 シナリオダーザイン【ヴィヴリオからの信頼】 シーン4 シーンプレイヤーはPC4 戦闘機を前に、機械化兵が集まって話している。キミとズィーガー、そしてエステインだ。 エステイン「ガキ共のお守りから始まって、世界を救う事になるとは、随分話がデカくなったもンだねェ」 ズィーガー「いや……もうあいつらは、ガキじゃない。エクスペルテンと呼んでも差し支えない戦績だ。」 エステイン「確かに、まだまだケツは青いが……いいツラになった」 ズィーガー「俺は、あいつらを全力で支援する。あいつらは、俺達の誇りだ」 エステイン「その話、私も乗らせて貰おうじゃないか。私もあいつらに助けられた身だ。助力は惜しまないよ」 シナリオダーザイン【世界からの期待】 ミドルフェイズ シーン1/決戦前日 シーンプレイヤーは全員 ここは掛け合いでパトスを稼ぐシーンである。 決戦前日、最後の瑞穂基地とのミーティング。 ヴィヴリオ「今更言う事は、何もない」 ヴィヴリオ「ボクからお前達に望む事は2つだけだ。勝て、そして生き残れ」 ヴィヴリオ「今夜は明日の戦いに備え、ゆっくり休むように。以上、解散」 あとは適当にPC間でやり取りしたらシーン終了。 シーン2/最後の晩餐 シーンプレイヤーはPC4、全員登場 ここも掛け合いでパトスを稼ぐシーンである。 合衆国に設けられた前線基地。 いよいよ決戦が明日正午へと近付いた。 ステイツも明日の決戦に備えてか、攻撃は全くしてこない。 そして夕食である。 食材の種類に限界はあるが、ここぞとばかりにご馳走が並ぶ。 メイリィ「ワタシが腕を振るったコンロン料理アルよ、たんと召し上がれ!」 豪華なコンロン料理が並んだかと思えば。 紀央「わたしも及ばずながら、色々と準備しました。ヤシマの家庭料理ですが、どうぞ」 肉じゃがや筑前煮、焼き魚など純ヤシマ風の料理が並び。 セラピア「ボルシチやピロシキもあるんだよ〜」 連邦風料理に。 ズィーガー「……ハルトマン大佐直伝のレシピだ」 まさかのズィーガーお手製の統一帝国料理までもが並ぶ。 ズィーガー「アクシア、乾杯の音頭を」 アクシア「みんな、食べて飲んで英気を養うのよ!これが最後の晩餐にならないよう、明日は全力で行くわよ!プロージット!」 ジョッキを高々と掲げる。 とは言え、本当にアルコールを入れるわけには行かないので、酒の代わりにビール風飲料やノンアルコールカクテルとかなのだが。 あとは適当にPC間でやり取りしたらシーン終了。 シーン3/When you wish upon a star シーンプレイヤーはPC2 (PC2のナビ)「綺麗な夜空だね」 (PC2のナビ)「戦争が始まってから、こんなに落ち着いた気持ちで、空を見上げたことなかった」 (PC2のナビ)「あ、流れ星」 (PC2のナビ)「何かお願い事した?」 (PC2のナビ)「みんなで生き残って、戦いに勝つ事」 (PC2のナビ)「あなたは死なない。私が守るから」 (PC2のナビ)「あなたが私の希望だから」 (PC2のナビ)「だから、あなたも私を守ってくれるよね?二人でお互い守り合えば、きっと大丈夫」 自分の存在が、彼女にとっての希望だというのなら。 彼女の存在は、自分にとっての希望だ。 二人なら、恐れるものは何もない! シーン4/星空は見ていた シーンプレイヤーはPC1、他PC登場不可 (PC1のナビ)「星を、見てた」 (PC1のナビ)「星座に詳しい訳じゃないから、ただ見ていただけだけど」 (PC1のナビ)「星空は、ヤシマと合衆国でも、そんなに変わらないみたい」 (PC1のナビ)「あなたと一緒にいるのが、ずっと、当たり前になってた。」 (PC1のナビ)「だけど……ふと、明日の戦いのことを考えたら、すごく不安になった」 (PC1のナビ)「もしかしたら、言えなくなってしまうかも知れないから」 (PC1のナビ)「改めては言ってなかったよね?……PC1、あなたが、好き」 (PC1のナビ)「理由なんか、今更、いいよね?私に、勇気を、下さい」 二つの影が重なり、一つになる。 彼女に勇気を与え、彼女から勇気をもらった。 星以外は誰も、見ていない。 シーン5/出撃 シーンプレイヤーは全員 出撃直前のコックピット内。ズィーガーとエステインから通信が入る。 ズィーガー「この戦いが終わったら……飲らないか。撃墜数の少ない方の、おごりだ」 エステイン「その賭け、私も混ぜて貰おうじゃないか」 ズィーガー「だから……死ぬなよ、PC4」 ズィーガー「……俺は、死なない。勝利の美酒を、浴びるほど、飲みたいんでな」 エステイン「同感だね。さぞかし、ソイツは美味いだろうさ」 この台詞の返答を貰ったら、 管制官「出撃準備、完了。発進して下さい」 ズィーガー「フリューゲル・ズィーガー、出る!」 エステイン「エステイン・アイギス、こちらも出る!」 返事を貰って場面変更。 一方その頃、ホルテン内部司令室。 ヴィヴリオから、PC3に通信が入る。 ヴィヴリオ「もうすぐ開戦の時間だが、準備の程はどうだ?」 ヴィヴリオ「ギアドライバー達の様子は変わりないか?」 ヴィヴリオ「この戦いで全てが決まる。……頼んだぞ、PC3。」 返事を貰ったら場面変更。 一方その頃、PC2とのシュネルギア内 黙々とセットアップ作業を続ける(PC2のナビ) (PC2のナビ)「この戦いが、二人で何かする最後じゃない」 (PC2のナビ)「これからもずっと、あなたと歩んで生きたい」 (PC2のナビ)「一人じゃ出来ない事だって、二人なら絶対出来る」 (PC2のナビ)「大好きだよ、PC2」 ぷしな「はわわ……熱い告白です……」 (PC2のナビ)「しまった、通信回線開きっ放し!?みんな今聞いた事忘れて!!」 何やかんや誤魔化したら場面変更。 場所はシュネルギアコックピット内。 機器のセットアップが完了し、あとは出撃を待つのみだ。 (PC2のナビ)の失敗を踏まえて、全ての通信回線は全てオフ済み。 (PC1のナビ)「いよいよだね。気分はどう?」 (PC1のナビ)「私は、これまでになく落ち着いてるよ。……あなたに勇気を貰ったから」 (PC1のナビ)「私はあなたと、ずっと一緒だよ」 (PC1のナビ)「さあ、行こう、PC1。二人で心から笑い合える日の為に」 会話を終えたらシーンを終了する。 守りたい人が、傍に居てくれて、勇気をくれる。 これほど、心強いことは無い。 気合は十分、いざ行かん、最後の戦いへ! ●クライマックス シーン1/いざ決戦へ シーンプレイヤーはPC2 眼前に押し寄せる、天使の大軍団。 それらを戦友(とも)に任せ、キミ達は最奥に控える指揮官機への道を切り開く。 そして、キミ達は遂に……合衆国の指導者、法王ラルフ・マスケンヴァルの元へと辿り着く。 フーファイター:メタトロニオス戦 ラルフ「俺は人造救世主、まがいもの。だが、真の救世主を討ち倒せば、俺は本物の救世主になれる!」 ラルフ「大天使メタトロンの欠片を用いて作られた、最強最後のフーファイター。名付けて、メタトロニオス!」 ラルフ「この至高の輝きを恐れぬならば、掛かって来い!」 メタトロニオス←1000m→PC達(位置は任意) フーファイター:メタトロニオス HP150 50/25/13/1 感覚25 《メギドファイア》 判定値30 技能レベル5 射程:5km ダメージ+15 回避25 技能レベル3 メタトロニオスを倒した ラルフ「俺は……真の救世主を、覚醒させる為の、最後の試練でしか、なかった、のか……」 ラルフ「そうか……俺は……生贄、だったのか……」 PC2のナビがセラピアだった場合、以下の描写を追加。 セラピア「ばいばい、パパちゃん……」 光が、メタトロニオスを包むと同時に、頭上に開いていた天界の門から声が響き渡る。 ???『造られた子、人造救世主ラルフよ、良くぞ役目を果たした』 メタトロン『我が名はメタトロン、神の代理人なり』 キミ達の前に、巨大なる大天使、メタトロンが降臨する……! シーン2 シーンタイトル/最終決戦 シーンプレイヤーはPC1、全員登場 メタトロン『我は、色々なものの目を通し、世界を、人間を見てきた』 メタトロン『世界が斯様な状況であっても、人間は人間同士で争い、手を取り合おうとはしない』 メタトロン『そして我は、結論を出すに至った。やはり人間は……滅ぼすしかない』 (誰かが否定した) メタトロン『ならばその人の可能性とやら、汝らの力を以って、我に証明して見せよ!』 メタトロン←1000m→PC達(位置は任意) HP150 50/25/13/1 感覚30 《シナイの神火》 判定値30 技能レベル5 射程:10km ダメージ+20 回避30 技能レベル3 メタトロン『美事なり。それでこそ、この世界を託すに値する』 メタトロン『汝、我を倒せし救世主、新時代のアダムよ。汝の進む道は、佳き事ばかりでは無い。辛く苦しい事もあるであろう』 メタトロン『されど、汝が傍らにある新時代のエヴァと共にあらば、その艱難辛苦(かんなんしんく)を乗り越えられよう』 メタトロン『汝らの前途に、光あれ』 メタトロンは、光の粒となって消えていった。 (PC1のナビ)「さあ、帰ろう、PC1。みんなが、待ってる」 ●エンディング シーン1/勝利 法王ラルフ・マスケンヴァルは消滅した。 最高指導者を失い、その戦力の殆どを失った合衆国には、既に戦争を継続する余力はない。 この天使大戦は、この時を以って、終結した。 ※PC1のナビが凍だった場合、以下の描写を読み上げ、エンディングを終了する。 またこの場合、個別のエンディングは無し。 (続き) この天使大戦は、この時を以って、終結した………筈だった。 凱旋途中のキミ達の元に、ヴィヴリオからのノイズ混じりの通信が入る。 ヴィヴリオ『恐れていた事が現実になった。武装状態のヤシマ陸軍が、基地を取り囲んでいる』 ヴィヴリオ『だが、状況が状況なだけに、帰還しない訳にはいかん。一部の者は、別ルートで極秘裏に帰還してくれ』 ヴィヴリオ『メタトロンの言う通り、人間の敵は、結局人間だった、ということだ』 次回予告を読み上げ、セッションを終了する。 遂に合衆国との最終決戦に勝利したキミ達。 だが……ヤシマに凱旋するキミ達を待っていたのは、武装したヤシマ軍部の包囲網だった。 拘束されるもの、助けに向かうもの そして最後の敵は……ヤシマ陸軍大将、維馬篭代胤。 彼を討ち、真の自由を我が手に! フリーデン・イン・デア・ハント! エンゼルギア天使大戦TRPG 凍ルート最終回 『Curtain call』 未完成な可能性から、僕らは、生まれて。 そして、キミと・・・出会った。 ※PC1のナビが凍以外だった場合の、個別シーン。 以下のシーンは、PLの要望が特にない場合に描写する。 シーン2 シーンプレイヤーはPC4 ステイツとの戦いは終わった。だが、世界各地にはまだ天使兵の生き残りが存在する。 キミはそいつらを最後の一体まで殲滅するまで、空を飛び続ける―――。 ズィーガー「さて、今日はどっちが勝つかな?」 エステイン「おっと、私も参加させてもらうぞ」 シーン3 シーンプレイヤーはPC3 キミはステイツとの戦いの戦後処理の担当になってしまい、ヤシマとステイツを行き来する羽目になった。 だが、これも今までの戦いに比べれば、苦労でも何でもない……と言いたいところだが、これはこれでまた別の苦労が。 アクシア「はいはい、ボヤキはそこまでよPC3。アタシだって、畑違いの仕事任されちゃったんだから」 同じく、戦後処理担当となったアクシア大尉とぼやき合う毎日だった。 シーン4 シーンプレイヤーはPC2 シーン5 シーンプレイヤーはPC1 上記2シーンは各ナビにより異なる。 下記に一例を記すので、あとはPLと相談。 セラピア(PC2の場合のみ): 彼女のたっての願いで、キミはセラピアと共に一時合衆国に残った。 セラピア「せめて、パパちゃんのお墓だけでも」 墓の下に埋めたのは、セラピアがラルフから受け取った、手紙のみ。 セラピア「パパちゃんのこと、世界中の誰もが忘れたい記憶でも、ボクだけは、ずっと覚えてるから」 セラピア「色々、思うことは勿論あるよ。でも……それでも、パパちゃんは、パパちゃんだから」 セラピア「……これで、ボクは天涯孤独の身、かぁ……」 セラピア「ね、PC:セラピアちゃん。ボクの、家族になってくれる?」 セラピア「じゃあ帰ろっか、ヤシマに。ボクらの、帰るべき場所へ」 凍(PC2の場合のみ): キミは凍を身請けする為、維馬篭と対峙していた。 維馬篭「……話は、分かりました」 維馬篭「天使と戦う必要が無くなった以上、凍はもう必要ありません」 維馬篭「いらなくなった道具は、捨てられるのが定め。捨てたものをPC:凍少尉がどうしようと、私は構いません」 維馬篭「私も忙しいのです。これ以上無駄な時間は過ごせません。」 維馬篭「……凍」 維馬篭「PC:凍くんと、幸せになりなさい。あなたへの、最後の命令です」 凍「……!」 維馬篭「では、私はこれで。もう、あなた方とは、会うこともないでしょう」 凍「……PC:凍。……これで私は、あなたの、嫁」 誰かに何か吹き込まれたらしいが……誰だ、犯人。 凍「……嫁は、常に一緒にいる、らしいから……だから、ずっと、一緒」 伊音:(紫音が生存している前提でのシーン) 草薙家の道場。 二人で剣の稽古を終えた後、正座した伊音と相対している。 伊音「此度の天使大戦での功績により、私が草薙家の当主を正式に継ぐこととなった。」 伊音「先代・・・父上は隠居するそうだ」 伊音はもじもじしながら「それで、だな……うら若い女当主を支える、優秀な、婿殿が、必要、なんだが……その、立候補するつもりは、ないか……?」 伊音はほっと胸を撫で下ろし「良かった……断られたらどうしようかと、冷や冷やしていたんだ」 障子をパターンと開け、紫音が「おめでとうございます、伊音姉様。早速祝言の準備に取り掛かりましょう。」 伊音「紫音!?ちょっと待て、流石に急過ぎる!」 紫音「何を仰います、姉様。善は急げ、と言うではありませんか」 伊音「おいPC:伊音、紫音に何か言ってやってくれ!」 トゥアレタ: トゥアレタ 統一帝国戦災孤児院、レーベンスボルンの跡地。 トゥアレタ「私達と、天使との関わりって、ここから始まったよね」 トゥアレタ「しばらくの間、離ればなれになったけど……私はあなたのこと、忘れたことなんかない」 トゥアレタ「ううん、違うよね。私には、あなたの思い出しか、すがるものがなかったから」 トゥアレタ「文字通り、PC:トゥアレタ、あなたが、私の全てだったから」 トゥアレタ「こんな重たい女だけど……見捨てないでね?」 トゥアレタ「……本物の私にも、あなたのことお願い、って頼まれたし、ね」 トゥアレタ「もう、私を一人にしちゃ……やだよ?」 紀央: 紀央の私室で、二人でお茶を飲みながら 紀央「これで、当面の問題、全てが解決しましたね」 紀央「これから、どうなさいますか?」 紀央「わたしは、あなたが必要としてくれるなら、いつまでも、どこまでもついて行きます」 紀央「あなたにお助け頂いた時にも同じ事を言っておりますが、もう一度お伝えします。今度は、本当の意味で」 紀央 三つ指ついて「PC:紀央様。不束者ですが……末永く、よろしくお願い申し上げます。」 メイリィ: キミは今、メイリィの故郷、コンロンにいる。 故郷の家族の墓参りがしたい、との彼女の頼みを聞き届けてのことだ。 メイリィ「まだエーテル濃度が高いから、長くはいられないけど……ようやく、来る事が出来た」 メイリィ「いつか、数値が下がって、ここに、戻って来られたら……いいな」 メイリィ「その時……ワタシと一緒に、来てくれるアルか?」 メイリィ「天使に、親しい人を、全員殺された。……もう、一人ぼっちはイヤ」 メイリィ「PC:メイリィ、約束して。ワタシの前から、いなく、ならないで。ずっと、傍にいて」 桂: 自分の墓の前。 桂「……全部終わったよ、私。全部、終わらせた」 桂「この下に眠ってるのは、私であって、私でない。分かってるけど、やっぱ、変な感じ」 桂「この天使大戦は、私の死を以って始まった。私の死は、周囲に様々な影響を与えた」 桂「こうやって、戻って来れたから、客観的な言い方が出来るだけ。私は、強くなんかない」 桂「肉体的には完全機械化兵だけど、中身は15歳の女の子だよ?超人じゃないよ?」 桂「ずっと、後悔してる事が、二つあるんだ。PC:セラピアを、否応なく戦いに巻きこんだこと。……セラピアに引き金を引かせて、泣かせてしまったこと」 桂「その後悔は、きっと一生消えない」 桂「だから……その重荷を、PC:桂に半分背負ってほしいって言うのは、わがまま、かな……?」 クベルタ: 場所は任意 クベルタ「これでようやく、ループから完全に抜け出すことが出来ました」 クベルタ「これまで、何度……繰り返してきたでしょうか。回数なんて、忘れちゃいました」 クベルタ「もう、大丈夫なんですね。ご主人様と出会って、別れて……記憶を忘れて、取り戻してって、繰り返さなくて、いいんですね」 そう言って、クベルタは自分の頬をつねる。 クベルタ「痛い。痛いから、これは、夢じゃない」 クベルタ「ご主人様とわたくし二人にとって、これからが本当の始まりです。だってこの先は、わたくし、まだ一度も体験してませんし」 クベルタ「ご主人様……わたくしは、あなたのものです。今までも、これからも……」 本当の意味で、キミ達の物語は、ここから始まるのだ。 リュンマ: キミ達は、リュンマの父、トウマの墓前にいる。 リュンマ「ワガママ言っちゃってすいません、PC:リュンマ先輩」 リュンマ「お父さんに、報告しておきたかったんです。天使との、合衆国との戦いが終わった、って」 リュンマ「自分は、戦いには向いてないって、思い知らされました。だから、整備員に志願しようと思ってます。先輩は……これからどうするんですか?」 リュンマ「その……自分のそばで、支えてもらいたいな、って……ダメ、ですか?」 ツバサ: 場所は任意 ツバサ「全部、終わったなー、PC:ツバサ」 ツバサ「ものは相談なんだけどさ、PC:ツバサ」 ツバサ「アタシ、ヤシマ陸軍から人間戦車の教官にならないか、って誘われてんだ。アンタも乗らない?」 ツバサ「や、一人じゃ不安だ、って言うかさ。つーか分かれ」 ツバサ「……やっぱ、回りくどいのはアタシの性じゃないな。アタシは家から飛び出したはぐれものだから、今更家に戻るのはヤなんだよ。だから……一緒に、来て」 ツバサ「アタシは、アンタが好き。今度の恋こそ、成就させたい。また誰かの周りでフラフラすんのは、もう……ヤダ」 エンゼルギア天使大戦TRPG最終回 『1999 SECRET OBJECT』 これにて、終幕。 ありがとうございましたッ!!